社長が忙しくて会社のブログを書けないときは、社長が書く作業をやめて、社長しか知らない事実を話す場に切り替えます。
聞き取る人が買い手の質問を持っていき、数字・条件・断っている仕事・実際にあった失敗を聞いて、文章と表にします。
社長に残るのは、話すことと、載せる数字を確かめることの2つです。
AIに全部を書かせる進め方では、この事実が記事に入りません。
この記事では、誰が何を用意し、社長に何を聞き、どこで社長が確かめるかを、表つきで順に書きます。
結論:社長がやるのは、話すことと、数字を確かめることです
ブログが止まる会社では、社長が「書く人」になっていることがあります。
書く作業には、構成を考える、文を整える、表を作る、という手間が含まれます。
この手間は、社長でなくても担えます。
社長にしか担えないのは、材料を出す所と、出した材料が正しいかを見る所です。
社長がやること/社長がやらなくてよいこと
1本の記事にかかる作業を、社長がやるものと、手放せるものに分けました。
| 作業 | 社長がやる | 社長がやらなくてよい | 理由 |
|---|---|---|---|
| 答える質問を選ぶ | 候補を見て、どれから答えるかを決める | 候補を集めて並べる | 候補は商談や問い合わせの記録から拾える |
| 材料を出す | 聞かれたことに、あった出来事で答える | 何を話すかを自分で考える | 質問は聞く側が用意する |
| 文章にする | なし | 構成・文・表を作る | 話した内容があれば、ほかの人が組める |
| 数字を確かめる | 載せる数字の年度・条件・分母を見る | 元の資料を探して並べる | 載せてよいかの判断は、会社を代表する人に残る |
| 公開して測る | 結果の回数を聞く | 公開の操作と、AIへの質問 | 数える作業は、手順どおりに誰でもできる |
表の「社長がやる」の列は、話す・決める・確かめる、の3種類に収まります。
文を書く行は、この列に1つもありません。
この記事が答える質問と、数字の出どころ
この記事が答えるのは、次の1問です。
「社長が忙しくて自社のブログを書けません。AI検索の時代にどうすればいいですか?」
弊社は、買い手がAIに聞く質問を40問作っていて、これはそのうちの1問にあたります。
本文の数字は、出どころを2種類に分けて書きます。
「海外の実験では」「海外の調査では」と書いた数字は、弊社が日本語で解説した海外の論文から引いたものです。
「弊社では」と書いた数字は、弊社が自分の作業で数えたものです。
弊社では海外のGEO・LLMO・AIOの論文を92本読み、1本ずつ解説した一覧を公開しています。
お断りしておくと、これらの論文は英語と海外の検証が中心です。
実験で動いたことが、日本語の質問や実際のAIサービスでも同じように動くとは言えません。
この進め方を取ればAIに紹介される、という約束もできません。
1本の記事ができるまでと、社長の出番
記事1本ができるまでを、5つの段に分けて図にしました。
社長の出番がどこにあり、どこに無いかを見るための図です。
上から下へ進みます。
矢印の横に書いた言葉は、前の箱が次の箱へ渡すものです。
社長の出番は、2番と4番です
社長が自分の口と目を使うのは、2番の「話す」と、4番の「確かめる」です。
1番では、並んだ候補からどの質問に答えるかを選ぶだけで済みます。
3番の文章と表、5番の公開と計測は、担当の人の作業です。
段ごとの担当と、次へ渡すもの
図の5つの段を、担当と、次の段へ渡すものに分けて表にしました。
| 段 | 担当 | 社長の関わり | 次の段へ渡すもの |
|---|---|---|---|
| 1 買い手の質問を1つ選ぶ | 聞く側 | 候補から選ぶ | 質問の文 |
| 2 社長に聞く | 社長と、聞く側 | あった出来事を話す | 聞いた話の記録 |
| 3 文章と表にする | 書く側 | なし | 下書き |
| 4 数字を確かめる | 社長と、書く側 | 年度・条件・分母を見る | 確かめた原稿 |
| 5 公開して測る | 書く側 | 結果を聞く | 次に選ぶ質問の手がかり |
「聞く側」と「書く側」は、同じ人でも別の人でも構いません。
社内の担当者でも、外の人でも、段の中身は同じです。
全体の工程の中での位置
記事を書く前後の作業を含めた全体は、LLMO対策のやり方を9つの工程で書いた記事にまとめてあります。
LLMOは、AIの答えの中で自社が紹介されるように、サイトと記事を整える取り組みを指す言葉です。
言葉そのものの説明はLLMO対策の考え方をまとめた記事に分けました。
この記事は、その全体のうち「社長が書けない」という1つの困りごとに絞って書いています。
なぜ「話す」で足りるのか:AIが使うのは、比べられる事実です
社長が話すだけで記事の材料が足りる理由は、AIが答えを作るときに使うものにあります。
海外の実験が確かめた範囲では、選ばれ方を動かしたのは文体よりも、質問に合う中身と、比べられる事実でした。
海外の実験:文体を変えても、選ばれ方は上がりませんでした
2024年に公開された海外の実験は、賛否が分かれる質問について、対立する2つの文章をAIに読ませ、どちらを根拠に答えるかを調べました。
この実験の解説によると、質問との関連を上げる4種類の書き換えは、いずれも選ばれる割合が上がりました。
見た目や文体を変える6種類の書き換えは、変わらないか、下がる方向でした。
専門的な言葉にする書き換えと、自信のある書き方にする書き換えも、この6種類に入っています。
うまい文章を書ける人がいないことは、この実験の範囲では、不利の理由になっていません。
海外の実験:6つのAIすべてで差が出たのは4つの要因でした
2026年に公開された別の実験は、中身がほぼ同じ2つのページを用意し、違いを1か所だけにして、どちらが先に引用されるかを数えました。
この実験の解説によると、調べたのは6つのAIと18の要因で、試した回数は合計25万2,000回です。
6つのAIすべてで統計的に意味のある差が出たのは、話題が質問に合うか、価格の記載があるか、日付が新しいか、リストの何番目に置かれたか、の4つでした。
仕様の記載の有無と、ほかの商品との比較の有無は、6つのうち4つのAIで差が出ています。
節に整理された構成かどうか、情報がまとまっているかどうか、という書式だけの違いは、6つのAIのどれでも差に届きませんでした。
2つの実験の結果を並べる
2つの実験で、動いたものと動かなかったものを表にしました。
| 変えたところ | 実験の結果 | 実験の条件 | 社内で持っている人 |
|---|---|---|---|
| 質問との関連 | 関連を上げる4種類の書き換えは、どれも選ばれる割合が上がった | 2023年当時のモデル、英語、2つの文章の比較 | 買い手の質問を知っている人 |
| 価格の記載 | 6つのAIすべてで差が出た | 候補2件、商品レビュー記事、架空の名前に置き換えた素材 | 値付けを決めている人 |
| 仕様・比較の記載 | 6つのうち4つのAIで差が出た | 同上 | 現場と、商談に出ている人 |
| 文体(専門的・自信のある書き方) | 変わらないか、下がる方向 | 2023年当時のモデル、英語、2つの文章の比較 | 書く人 |
| 書式(節の整理・情報のまとまり) | 6つのAIのどれでも差に届かなかった | 候補2件、商品レビュー記事 | 書く人 |
結果が動いた行の右端には、社長や現場の人が並びます。
結果が動かなかった行の右端は、書く人です。
この2つの実験から言えないこと
1つ目の実験は2023年当時のモデルが対象で、質問も文章も英語です。
足した出典や数字が事実として正しいかどうかは、評価の対象に入っていません。
2つ目の実験は、候補が2件だけの実験室の設定で、素材は商品レビュー記事に限られます。
サービス業や企業向けの記事は範囲の外で、日本語のページも調べられていません。
書式に意味がない、という結果でもありません。
測ったのはAIの引用だけで、人が読みやすいかどうかは対象の外です。
言えるのは、実験の範囲で、文体を飾るより質問に答える事実を入れるほうが結果が動いた、という所までです。
社長に聞く4種類:数字・条件・断っている仕事・実際にあった失敗
社長に聞くのは、数字・条件・断っている仕事・実際にあった失敗の4種類です。
この4種類は、社内の人から一次情報を取る手順の記事に書いたものと同じです。
一次情報は、その会社の人に聞かないと出てこない事実のことを指します。
4種類と、聞き取りで出てくる形
4種類を、社長の口から出てくる形と、記事での使い道に分けました。
| 聞く種類 | 社長の口から出てくる形 | 記事での使い道 | 載せる前に確かめること |
|---|---|---|---|
| 数字 | 件数・回数・割合 | 比べられる表の値 | 年度・条件・分母 |
| 条件 | 「この場合はこうなる」という分かれ目 | 表の行の見出し | 分かれ目がどの書類に書いてあるか |
| 断っている仕事 | 引き受けなかった依頼と、その理由 | 「できないこと」の節 | いまも同じ方針か |
| 実際にあった失敗 | やり直しになった出来事と、その後に変えたこと | 注意点の節と、よくある質問 | お客様が特定されない書き方になっているか |
4種類のうち、断っている仕事は、経営者に聞くと出やすい材料です。
何を引き受け、何を引き受けないかを決めているのが、社長だからです。
強みを聞かず、出来事を聞く
「うちの強みは何ですか」と聞くと、「丁寧な対応」「高い品質」のような、まとめた言葉が返ってきます。
まとめた言葉は、ほかの会社のサイトにも同じものが載っています。
聞く側は、時期を区切り、特定の1件を思い出せる形に質問を言い換えます。
| 答えが宣伝になる聞き方 | 事実が出る聞き方 | 出てくる材料 |
|---|---|---|
| 「どんな依頼でも受けられますか」 | 「この1年で、お断りした依頼はありましたか」 | 断っている仕事 |
| 「お客様の満足度は高いですか」 | 「続けて依頼をくださった方と、1回で終わった方は、去年それぞれ何社でしたか」 | 数字と、その分母 |
| 「失敗はありませんか」 | 「やり直しになった案件を1つ挙げるとしたら、どれですか」 | 実際にあった失敗 |
| 「見積もりは柔軟ですか」 | 「見積もりを出す前に、必ず確かめることは何ですか」 | 条件 |
右の聞き方には、答える人が「はい」「いいえ」で終われない、という共通点があります。
聞き方の言い換えをさらに増やしたいときは、上の一次情報の記事に、相手ごとの質問の例を載せてあります。
社長が話しにくい2種類の聞き方
断った依頼と、やり直しになった案件は、聞かれないかぎり話に出てきません。
聞かれた側が責められていると受け取らないように、「記事で買い手に先に伝えておきたいので」と目的を添えて聞きます。
この2種類は、記事の「できないこと」と注意点の節になります。
買い手が依頼先を比べるときに知りたいのは、うまくいった話と同じくらい、合わない場合の話です。
聞く側が先に用意するもの:買い手の質問
社長の話す場を短い準備で済ませるには、聞く側が先に質問を決めておきます。
「何か書くネタはありますか」と聞かれた社長は、何を話せばよいか決められません。
「お客様からこう聞かれたら、何と答えていますか」と聞かれれば、ふだんの答えがそのまま出てきます。
買い手の質問は、4段に分けて並べます
買い手がAIに打つ質問は、困りごと・解き方の比較・依頼先の選び方・指名の4段に分けられます。
指名は、会社の名前を入れて聞く段のことです。
弊社では、この4段に10問ずつ、合計40問を作りました。
40問のうち26問は、商談やヒアリングで相手が実際に口にした質問や懸念から作っています。
40問の全文と拾い方は、買い手の質問を4段に並べる手順の記事に載せました。
段ごとに、社長に聞くことが変わります
持っていく質問がどの段にあるかで、社長から引き出したい材料が変わります。
| 質問の段 | 買い手の状態 | 社長に聞く種類 | 記事に入る形 |
|---|---|---|---|
| 困りごと | 何が問題かを言葉にしようとしている | 実際にあった失敗 | 同じ状況で起きた出来事と、そのあと変えたこと |
| 解き方の比較 | やり方を比べている | 条件 | 「この場合はこちら」と分けた表 |
| 依頼先の選び方 | 頼む相手を選んでいる | 断っている仕事、数字 | できること・できないことの表 |
| 指名 | 会社の名前を知っていて、確かめている | 数字、条件 | 件数や範囲を、年度と分母つきで示した表 |
この対応は、進め方の一例です。
1つの質問に、4種類すべてを聞く必要はありません。
記録が残っていても、そのまま使える質問は一部です
商談の録音や議事録がある会社は、そこから買い手の質問を拾えます。
ただし、機械で拾った文がそのまま使えるとは限りません。
弊社では、商談の記録41本から、引用符つきの質問を機械で121件拾いました。
そのうち、買い手の質問としてそのまま使えたのは約20件です。
残りの約100件は、こちらから相手に尋ねた質問や、記事の題の案でした。
記録は質問の候補を出す下準備になり、どれを社長に持っていくかは人が読んで決めます。
聞く前に書いておく4つの項目
聞く側は、社長の前に座る前に、次の4つを1枚に書いておけます。
| 書いておく項目 | 書くこと | 書いておく理由 |
|---|---|---|
| 持っていく質問 | 買い手の質問の文そのまま | 話がそれたときに戻る場所になる |
| 聞きたい種類 | 数字・条件・断っている仕事・実際にあった失敗のどれか | 聞き漏らしに、その場で気づける |
| 出来事を聞く質問 | 時期を区切った質問を、種類ごとに1つ | まとめた言葉で答えが終わるのを防ぐ |
| 確かめる資料の欄 | 空欄のまま用意する | 数字が出たその場で「何を見れば分かりますか」と聞いて埋める |
4つ目の欄は、あとで社長が数字を確かめる段にそのまま渡せます。
聞いた話を記事にする人:社内の担当でも、外の人でも
聞いて書く役は、社内の担当者でも、外の人でも務まります。
どちらが担っても、やる作業は変わりません。
どちらが担っても変わらない作業
聞いて書く役が行う作業を、順に表にしました。
| 作業 | やること | できたかの確かめ方 |
|---|---|---|
| 質問を用意する | 買い手の質問の文を1つ決める | 質問が1文で書けている |
| 出来事を聞く | 時期を区切って、特定の1件を聞く | 答えに、件数や場面が入っている |
| 話した言葉のまま残す | 要約せず、文字にする | あとで条件や数字を拾い直せる |
| 条件ごとの行に分ける | 「場合による」を、場合ごとに分けて表にする | 表の行の見出しが、買い手の状況になっている |
| 冒頭で質問に答える | 最初の2〜3文で、質問への答えを書く | 冒頭だけ読んで、答えが分かる |
| 確かめる数字の一覧を作る | 本文に入れた数字を抜き出して並べる | 社長に渡せる1枚になっている |
「場合による」という答えが出たら、材料の入口に立っています。
どの場合にどうなるかを続けて聞くと、表の行がそのまま出てきます。
社内の担当が聞く場合
社内の人は、社長の話に出てくる案件や書類の名前を知っています。
元の資料を探す段が進めやすい立場です。
一方で、社内の言い回しに慣れているため、買い手には通じない言葉をそのまま書いてしまうことがあります。
持っていった質問の文を見返し、買い手の言葉で答えているかを確かめます。
外の人に頼む場合
外の人に頼む場合に確かめるのは、聞き取りから始める進め方かどうかです。
聞き取りがないまま原稿が届く進め方では、社長しか知らない事実が入る場所がありません。
頼んだあとも会社の側に残る作業は、記事を外に頼んだときに発注者に残る工程の記事に書きました。
数字を確かめる段は、誰に頼んでも社長の側に残ります。
AIに下書きを任せる場合:事実を渡してから書かせます
文章にする段でAIを使うことは、進め方の1つとして成り立ちます。
順番は、社長から聞いた事実を先に渡し、そのあとで文にさせる、です。
AIで書くこと自体は、Googleの文書で問題にされていません
弊社がAIで大量に書いて公開する施策を調べた記事で読んだ範囲では、Googleの公開文書が問題にしているのは次の点でした。
検索順位の操作を主な目的に、ユーザーへの価値を足さずに大量のページを作ることです。
AIが書いたか人が書いたかは、基準にされていません。
「大量」が何本からを指すかという数は、弊社が読んだ範囲の公式文書には見つかっていません。
AIで書いた記事と検索での扱いについては、AIで書いた記事と検索の評価を整理した記事にも書きました。
事実を渡さずに書かせると、何が入らないか
AIに質問だけを渡して書かせると、返ってくるのは、どの会社が頼んでも同じになる説明です。
自社の件数、断っている依頼、やり直しになった案件は、AIの手元にありません。
社長に聞く段を飛ばすと、4種類の材料が1つも入らない原稿になります。
AIに任せる所と、人に残る所
下書きにAIを使う場合の分け方を表にしました。
| 作業 | AIに任せられるか | 人に残ること |
|---|---|---|
| 社長の話を文字にしたものを、読みやすい文に整える | 任せられる | 話していない内容が足されていないかを読む |
| 条件ごとの表の形に組む | 任せられる | 行と列が、聞いた話と合っているかを見る |
| 一般的な用語の説明を足す | 任せられる | 発行元のページを開いて確かめる |
| 自社の数字や出来事を出す | 任せられない | 社長と社内の人に聞く |
| 載せる数字が正しいかを決める | 任せられない | 元の資料と照らす |
AIが整えた文に、聞いていない数字や出来事が混ざることがあります。
下書きは、聞いた話の記録と1行ずつ見比べてから、社長に渡します。
社長が確かめること:載せる数字の年度・条件・分母
社長のもう1つの出番は、載せる数字を確かめる段です。
原稿の全文を直す作業とは別のもので、見るのは数字と、数字に付いた条件です。
話した数字は、年度と条件が抜けています
社長が話す数字は、うそでなくても、いつの数字か、どの範囲の数字かが抜けていることがあります。
「うちは続けて頼んでくださる方が多い」という答えには、いつの話か、どの種類の依頼か、何社のうちの話かが入っていません。
確かめる点は、年度・条件・分母の3つです。
分母は、割合を出すときに何を100としたか、を指します。
社長が見る項目と、照らす資料
社長が見る項目を、数字の種類ごとに表にしました。
| 数字の種類 | 照らす元の資料 | 年度で見ること | 条件で見ること | 分母で見ること |
|---|---|---|---|---|
| 件数・実績の数 | 契約書、受注の一覧 | いつからいつまでの合計か | どの種類の依頼を数えたか | 途中でやめた案件を含むか |
| 割合 | 元になった2つの数が載っている一覧 | 2つの数が同じ期間のものか | 分子に入れたものの定義 | 何を100としたか |
| 対応できる範囲 | サービスの案内、契約書のひな形 | いまも同じ範囲か | 例外として受けた案件があるか | 範囲の外の依頼を何件断ったか |
| 資格・認証 | 認定証、発行元の名簿 | 有効期限が切れていないか | 会社の認証か、個人の資格か | 社内の何人が持っているか |
| お客様の言葉 | メール、アンケートの原本 | いつ受け取った言葉か | 掲載の許可を得ているか | 何人の回答から選んだか |
資料を探して並べるのは、書く側の作業です。
社長は、並んだ資料と原稿の数字が合っているかを見て、載せる・載せないを決めます。
合わなかった数字と、資料が見つからなかった数字
照らしてみて数字が違っていたら、資料のほうの数字を載せます。
資料が見つからなかった数字は、載せません。
お客様が特定できる話と、掲載の許可をいただいていないお客様の言葉も、この段で外します。
外した数字は、次に聞く機会までに資料を探す宿題として、聞く側が控えておけます。
社長に渡す1枚の形
確かめる段を短い往復で終えるために、書く側は原稿と別に1枚を用意できます。
本文に入れた数字を上から順に抜き出し、照らした資料の名前を横に書いたものです。
各行に「載せる」「直して載せる」「載せない」の欄を付けておくと、社長は印を付けるだけで返せます。
続け方:1回に聞く質問の数と、記事の本数を数えます
続けるために決めるのは、1回の場で社長に持っていく質問の数です。
何回聞けば足りるかという決まった数は、お伝えできません。
会社ごとに、1つの質問から出てくる材料の量が違うからです。
数えるのは3つです
続けながら数えられるのは、次の3つです。
| 数えるもの | 数え方 | 分かること |
|---|---|---|
| 1回に聞いた質問の数 | 聞く場ごとに、持っていった質問を数える | 社長が1回で答えきれる数 |
| 拾えた材料の件数 | 数字・条件・断っている仕事・実際にあった失敗を、種類ごとに数える | 質問1つから出てくる材料の量 |
| 公開した記事の本数 | 確かめる段を通って公開された本数を数える | 聞いた質問のうち、記事になった割合 |
確かめる段で外した数字の件数も、あわせて控えておけます。
最初の数本でこの3つを数えると、自社では質問をいくつ持っていけば記事1本になるかが見えてきます。
最初は、質問1つで記事1本から
始めるときは、質問を1つだけ持っていき、記事を1本だけ作る進め方が取れます。
1本目で、聞く・書く・確かめる・公開する、の全部の段を1回通します。
どの段で手が止まったかが分かれば、2本目からは止まった段だけを直せます。
本数を先に決めない
公開する本数を先に決めると、材料が足りない回に、聞いていない内容で埋めたくなります。
決めておくのは聞く回数のほうで、本数は結果として数えます。
弊社のメインサイトの公開記事は、2026年10月2日の時点で1,008本です。
それでも、社名を入れない11問をClaudeに各2回聞いた計測では、弊社のページが引用されたのは22回中1回でした。
本数があることと、買い手の質問でAIに名前が出ることは、別の数として数える必要があります。
記事だけでは届かない所があります
社長の話を記事にしても、自社サイトの記事だけでは届かない場所があります。
AIが答えの根拠にするページには、自社サイトの外のものが多く含まれるからです。
海外の調査:引用元の多くは、自社サイトの外でした
海外の調査を2本紹介します。
1本目は、米国とカナダで1,000問のランキング質問を、Googleと、検索機能つきのChatGPTに投げた調査です。
この調査の解説によると、AI検索が引用したドメインのうち第三者の媒体が占めた割合は、3業種と2か国の6つの組み合わせすべてで約69〜92%でした。
同じ質問でのGoogleは、約32〜54%です。
2本目は、AIがブランドについて答えるときの引用元を、北欧・バルトの11市場・12言語などで集めて分類した調査です。
この調査の解説によると、URLが分かる引用13万1,514件のうち、85.7%が第三者のサイト、14.3%が自社サイトでした。
| 調査 | 対象 | 結果 | 限界 |
|---|---|---|---|
| 1本目 | 米国・カナダ、1,000問のランキング質問、検索機能つきのChatGPT | 第三者の媒体が約69〜92% | 外から見た観察で、査読済みとは言えない。日本のサイトは対象外 |
| 2本目 | 北欧・バルトの11市場・12言語、URLが分かる引用13万1,514件 | 第三者のサイトが85.7%、自社サイトが14.3% | 自社サイトかどうかは、ドメインにブランド名が含まれるかで機械的に判定。データは著者の所属企業が商用に集めたもの |
| 3本目(次の節) | バリ島の2つのエリアの飲食店4,776軒、4つのAI、英語の質問 | 少なくとも85.6%が一度も薦められなかった | 関連であって因果ではない。飲食店向けの道具を販売する企業が費用を出して実施 |
どちらの調査も、第三者に取り上げられたからAIに選ばれた、という因果までは確かめていません。
日本の中小企業を対象にした数字でもありません。
海外の調査:飲食店4,776軒のうち、少なくとも85.6%は一度も薦められませんでした
3本目は、バリ島の2つのエリアにある飲食店を登録簿にまとめ、4つのAIに96通りの質問をした調査です。
この調査の解説によると、7日間・2,208回の会話で、4,776軒のうち少なくとも85.6%は一度も薦められませんでした。
AIの答えに入るかどうかは、自社サイトがあるか、価格の情報が載っているか、口コミの件数、第三者サイトでの言及の多さと関係がありました。
この結果は要因どうしの関連で、因果関係を示すものとは言えません。
自社サイトを持つ店は、もともと経営に余力のある店である可能性も残ります。
質問はすべて英語で、日本や日本語は調査の対象に入っていません。
この調査は、飲食店向けの道具を販売する企業が費用を出して実施したものです。
自社サイトの中と外で、やることを分ける
社長の話を記事にする作業は、自社サイトの中の仕事です。
自社サイトの外で取り上げられる作業は、別の仕事として数えます。
外の作業の進め方は、第三者の媒体に載る工程の記事に分けて書きました。
社長から聞いた数字や出来事は、外の媒体に情報を出すときにも、そのまま材料になります。
公開後に測る:同じ質問をAIに聞いて、回数を数えます
公開した記事が買い手の質問に届いているかは、同じ質問をAIに聞いて確かめます。
数えるのは、自社の名前が出た回数と、自社のページが引用元に入った回数です。
弊社が最初に測った結果
弊社では2026年10月2日、40問のうち13問をClaudeに各2回聞きました。
社名を入れない11問で、弊社のページが引用されたのは22回中1回です。
社名を入れた2問では、引用されたのは4回中2回でした。
この記事が答えている質問も、その11問に入っています。
2回聞いて、弊社の名前は0回、引用元に弊社のページは0件でした。
引用元として付いたページは、1回目が9件、2回目が6件です。
| 聞いた質問 | 聞いた回数 | 弊社のページが引用された回数 |
|---|---|---|
| 社名を入れない11問 | 22回 | 1回 |
| 社名を入れた2問 | 4回 | 2回 |
| この記事の質問(11問のうちの1問) | 2回 | 0回 |
前日の記録で引用されていたページを弊社で読むと、AIの利用に関する統計と、作業の手順の箇条書きが中心でした。
社長に何をどう聞くかを、質問の例まで書いたページは、読んだ範囲では見当たりませんでした。
次に測る日と、書かないこと
次の測り直しは、2026年11月1日ごろです。
同じ質問・同じAI・同じ回数で行います。
この記事を公開したあとの結果は、まだ測り直していません。
そのため、この記事の進め方で数字が動いたとは、ここには書けません。
測り直しの手順は、同じ条件で測り直す工程の記事にまとめました。
自社で測るときの数え方
自社で測る場合も、形は同じです。
社長に聞くために選んだ質問を、そのままの文でAIに打ち、同じ質問を2回以上聞きます。
記録するのは、聞いた日、使ったAI、聞いた回数、名前が出た回数、引用元に自社のページが入った回数です。
公開の前に1回測っておくと、公開のあとの数字と並べられます。
よくある質問
Q1. 社長が1人で全部やっている会社は、誰が聞けばいいですか
自分に向けて、同じ質問を出来事の形で投げて書き出せます。
「この1年で断った依頼は何だったか」「やり直しになった案件はどれか」を紙に書き、答えを見積書や作業の記録と照らします。
聞く相手が自分でも、元の資料で確かめる段は省きません。
文章に整える段は、書き出した答えを渡したうえで、AIや外の人に任せられます。
Q2. 社長に聞く回数は、どれくらい要りますか
決まった数はお伝えできません。
数えられるのは、1回に聞いた質問の数、拾えた材料の件数、公開した記事の本数です。
最初の数本でこの3つを数えると、自社で記事1本にどれだけ聞けばよいかが見えてきます。
Q3. AIに全部書かせた記事を出すと、検索で不利になりますか
弊社が読んだ範囲のGoogleの公開文書では、AIが書いたかどうかは基準にされていません。
問題にされているのは、検索順位の操作を主な目的に、ユーザーへの価値を足さずに大量のページを作ることです。
AIに全部を書かせた場合に抜けるのは、自社の件数や断っている依頼といった、社長に聞かないと出てこない事実です。
不利になるかどうかより先に、その記事に自社の事実が入っているかを確かめます。
Q4. 記事は、社長の名前で出したほうがいいですか
誰が話し、誰が書いたかは、読む人が確かめたい事実の1つです。
事実のとおりに書けば足ります。
海外の調査は、引用されたページの64.7%に著者名がなかったと報告しています。
ただし、対象はChatGPT 5.2 Proと英語の健康の質問100問で、引用されなかったページとは比べていません。
名前を出したから引用される、とも、出さなくてよい、とも、この調査からは言えません。
Q5. 外の人に頼むとき、何を確かめればいいですか
聞き取りから始める進め方かどうかを確かめます。
あわせて、載せる数字を誰がどの資料で確かめるのかを、頼む前に決めておきます。
避けたい施策は、やってはいけないLLMO対策をまとめた記事にまとめてあります。
社内でどこまでできるかを先に試したいときは、自分でできる入口の作業の記事から始められます。
まとめ
社長が忙しくて会社のブログを書けないときは、書く時間を探すのをやめて、話す場を取ります。
聞く側が買い手の質問を1つ持っていき、数字・条件・断っている仕事・実際にあった失敗を、出来事の形で聞きます。
文章と表にするのは、社内の担当でも、外の人でも、AIの下書きでも構いません。
載せる数字の年度・条件・分母を確かめる段だけは、社長の側に残ります。
海外の実験が確かめた範囲では、文体や書式を変えても選ばれ方は上がらず、質問に合う中身と比べられる事実で差が出ました。
対象は英語と実験室の設定で、日本語の質問でも同じになるとは言えません。
記事だけでは届かない所もあります。
海外の調査では、AIの引用元の多くが自社サイトの外でした。
弊社は、公開記事が1,008本あっても、社名を入れない11問では22回中1回でした。
この記事の質問も、その1問です。
公開したら、同じ質問をAIに聞いて回数を数え、次に社長へ持っていく質問を決めます。
今日できる点検
社長に話を聞く場を作る前に、今日のうちに確かめられる項目を並べました。
点検の表
| 点検する所 | 確かめること | 当てはまらなかったら、次にすること |
|---|---|---|
| いちばん新しい記事 | 自社の数字・条件・断っている仕事・実際にあった失敗が、1つでも入っているか | 入っていない種類を1つ選び、社長に聞く質問を1つ書く |
| 買い手の質問 | 商談や問い合わせで実際に聞かれた質問を、文のまま1つ書けるか | 直近の商談の記録を1本読み、相手が口にした質問を拾う |
| 聞く人 | 社長に質問を持っていく人が決まっているか | 社内の担当か外の人か、1人の名前を決める |
| 確かめる資料 | 記事に載せたい数字の、元の資料がどこにあるか分かるか | 契約書・受注の一覧・作業の記録の置き場所を書き出す |
| AIの答え | 選んだ質問をAIに2回聞き、自社の名前が出た回数を数えたか | 聞いた日・使ったAI・回数を1行で記録する |
| 記事を置く場所 | 自社サイトに、記事を1本ずつ足せる場所があるか | サイトを管理している人に、足し方を確かめる |
点検のあとにすること
6行のうち、当てはまらなかった行を1つ選びます。
右端の「次にすること」を1つだけ行い、社長に聞く質問を1つ持っていきます。
1本目の記事で5つの段を1回通すと、自社ではどの段に手がかかるかが分かります。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
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