比較サイトや口コミに載る対策と自社の記事では、先にやるのは自社サイトの側です。
海外の調査では、AIの答えの根拠は第三者のサイトが85.7%でしたが、その第三者が取り上げるときに読む事実の置き場所が、自社サイトだからです。
順番は、自社の事実を置く、質問に答える記事を書く、第三者に見つけてもらう、の3つです。
比較の記事に並ぶ同業の名前や、口コミの件数が多い会社を見ると、外に載ることから手を付けたくなります。
一方で、載るかどうかを決めるのは相手で、自社で決められるのは自社サイトに何を書くかだけです。
この記事は、弊社が作った「買い手がAIに聞く40問」のうち、次の1問に答えるために書きました。
「比較サイトや口コミに載る対策と自社の記事、どちらを先にやるべきですか」
対策の全体は、LLMO対策のやり方を9つの工程で書いた記事にまとめてあります。
結論:比較サイトや口コミより先に、自社サイトへ事実を置きます
先に全体を表で示します。
3つの場所を、自社で決められることと、先にやる理由で並べました。
3つの場所と、自社で決められること
| 場所 | 自社で決められること | 自社で決められないこと | 順番と理由 |
|---|---|---|---|
| 自社の記事と自社サイト | 書く事実、書く質問、直す日 | AIが引用元に選ぶかどうか | 1番目。外の相手と買い手が確かめに来たときに読む場所になる |
| 比較サイト | 取り上げる側が確かめられる事実を、自社サイトに置いておくこと | 載るかどうか、並ぶ順、書かれ方 | 3番目。事実の置き場所ができてから |
| 口コミ | 実際のお客様が書ける場所を用意し、登録情報を今の事実に合わせること | 書かれるかどうか、書かれる中身、件数 | 2番目に並行して。場所を用意する所まで |
左から2列目に書いたことが、今日から自社だけで進められる範囲です。
3列目は相手やお客様が決めることなので、作業の予定には入れられません。
この記事で書かないこと
比較サイトへ掲載を頼むときの文面や頼み方は、この記事には書いていません。
口コミを増やすための文例も載せていません。
作文の口コミと自作のランキングは、やり方に触れず、起きた結果と起きうる損だけを書きます。
個別の比較サイトや口コミサイトの名前も出しません。
この記事の数字の出どころ
数字の出どころは、2種類に分けて書きます。
「海外の調査では」「海外の実験では」と書いた数字は、海外の論文から引いたものです。
「弊社では」と書いた数字は、弊社が自分で数えたものです。
弊社では海外のGEO・LLMO・AIOの論文を93本読み(2026年10月2日)、1本ずつ解説した一覧を公開しています。
お断りしておくと、これらの論文は英語と海外での検証が中心で、日本語の質問や日本の中小企業で同じ数字になるとは言えません。
この記事で引く5本の研究は、外の掲載と自社の記事のどちらを先にやると結果がどう変わるかを、直接にはくらべていません。
そのため、順番の理由は研究の数字そのものから出したものとは違い、数字を読んだうえでの弊社の組み立てです。
この順番で進めればAIに紹介される、という約束もできません。
LLMO対策という言葉そのものの説明は、LLMO対策とは何かを書いた記事に分けてあります。
図で見る:自社の事実を置いてから、同じ質問で測るまで
順番を5つの箱で示します。
図は上から下へ進みます。
図の読み方:金色の箱が出発点です
金色で囲んだ1番目が、最初に手を付ける場所です。
社名、所在地、対応範囲、できないことを、自社サイトの決まったページに書きます。
2番目で、買い手の質問に答える記事を書きます。
3番目は、実際のお客様が自分の言葉で書ける場所を用意する段階です。
5番目で、同じ質問をAIに聞いて、名前が出た回数と引用元を記録します。
4番目の箱は、自社では決められません
4番目の「第三者に取り上げられる」だけは、主語が自社になっていません。
取り上げるかどうかも、どう書くかも、相手が決めます。
1番目から3番目までは、4番目が起きたときに、相手が読む材料をそろえておく作業に当たります。
4番目から始めようとすると、相手が確かめに来たときに読むページが無い状態で、返事を待つことになります。
AIの答えの根拠は、第三者のサイトが多い
外に載ることから始めたくなる理由には、研究の裏づけがあります。
引用元を数えた海外の研究を3本並べます。
128ブランドの調査:第三者のサイトが85.7%
海外の調査に、AIがブランドについて答えるときの引用元を数えた論文があります。
北欧とバルトの11市場・12言語で集めた、URLが分かる引用13万1,514件のうち、85.7%が第三者のサイト、14.3%が自社サイトでした。
自社サイトの割合が最も高かったブランドでも34.4%で、自社サイトからの引用が1件も無かったブランドが6つあります。
著者はAIでのブランドの見え方を分析する道具を開発する企業に所属していて、データはその企業が集めたものです。
日本語と日本の市場は、この調査の対象に入っていません。
1,000問の実験:AI検索は第三者の媒体に寄っていた
もう1本は、Googleの検索結果とAI検索の引用元を、同じ質問でくらべた論文です。
ランキングを求める形の質問1,000問を米国とカナダで投げた実験で、AI検索の引用元に占める第三者の媒体の割合は、業種と国の6つの組み合わせすべてで約69〜92%でした。
同じ質問でのGoogleの検索結果は、約32〜54%です。
この1,000問の実験でAI検索として使われたのは検索機能つきのChatGPTだけで、データは2025年8月のものです。
引用元の分け方は著者が作った枠組みで、振り分けもAIが行っています。
査読を通った形跡は、解説を書いた時点で確認できていません。
102ブランドの集計:ランキング記事が全引用の21.0%
3本目は、5つのAI検索と102のブランドで、2026年3〜5月に集めた引用元14万9,912件を数えた研究です。
ページの形式で見ると、ランキング記事が全引用の21.0%で最多でした。
引用元の種類で見ると、他社の企業サイトが75.2%、計測対象のブランド自身のドメインが2.9%、ソフトウェアの口コミ比較サイトが1.1%です。
著者はAI検索での見え方を計測するサービスの共同創業者で、データは非公開、査読前の論文です。
対象の業種には偏りがあり、質問の例文はすべて英語でした。
3本を並べた表
| 研究 | 数えたもの | 結果 | 条件と断り |
|---|---|---|---|
| 128ブランドの調査 | URLが分かる引用13万1,514件 | 第三者のサイト85.7%、自社サイト14.3% | 北欧とバルトの11市場・12言語。著者の所属企業のデータ |
| 1,000問の実験 | ランキングを求める質問の引用元 | 第三者の媒体が約69〜92% | 米国とカナダ、検索機能つきのChatGPT、2025年8月 |
| 102ブランドの集計 | 引用元14万9,912件 | ランキング記事が全引用の21.0%、自社のドメインは2.9% | 著者は計測サービスの共同創業者。データは非公開 |
3本は、数え方も、対象のAIも、自社サイトの判定の仕方も違うので、数字どうしを並べて大小をくらべることはできません。
共通しているのは、調べた範囲では引用元の大半が自社以外のページだった、という向きまでです。
この3本から言えること、言えないこと
言えるのは、AIの答えの根拠に第三者のページが多かった、という観察です。
第三者に載れば自社の名前が出るようになる、という因果は示されていません。
1,000問の実験には、第三者の言及を増やして引用の動きを見た実験が1件もありませんでした。
102ブランドの集計も、ランキング記事に載ったあとに名前が出る割合が上がったかどうかは、くらべていません。
3本とも、自社サイトと外の掲載のどちらを先に整えたかで結果を分けた集計は載せていません。
それでも自社サイトが先な理由:確かめに来たときの置き場所
引用元の大半が第三者だった、という数字を読んでも、弊社は自社サイトを先にします。
理由は、第三者が取り上げるときと、買い手が確かめに来るときに読む場所が、自社サイトだからです。
飲食店4,776軒の調査:関係があったのは4つ
海外の調査に、バリ島の2つのエリアにある飲食店4,776軒を登録簿にまとめ、4つのAIが薦める店を数えた論文があります。
96通りの質問を7日間で合計2,208回聞いた結果、4,776軒のうち少なくとも85.6%は一度も薦められませんでした。
答えに入るかどうかと関係があったのは、自社サイトの有無、口コミの件数、価格の表示、第三者のサイトでの言及の量の4つです。
| 要因 | 答えに入るかどうかとの関係(オッズ比) | 誰が決められるか |
|---|---|---|
| 自社サイトがある | 1.92 | 自社 |
| 口コミの件数が多い | 1.64 | お客様 |
| 価格の情報が載っている | 1.54 | 自社 |
| 第三者のサイトでの言及が多い | 1.44 | 相手 |
| 星の評価が高い | 0.89(関係は見られなかった) | お客様 |
オッズ比は、1より大きいほど薦められやすい側と結びついていたことを示す値です。
右端の列は論文の内容とは別で、弊社が足した整理です。
4つのうち、自社サイトの有無と価格の表示の2つは、自社だけで決められます。
この調査を読むときの注意
この数字は要因どうしの関連を見たもので、因果は示されていません。
論文自身が、自社サイトを持つ店はもともと経営に余力のある店である可能性が残る、と限界に書いています。
対象はバリ島の2エリアの飲食店で、質問はすべて英語です。
費用を出して調査を行ったのは、飲食店向けの口コミ管理などの道具を販売する企業で、論文がその利害関係を明記しています。
自社サイトを作れば薦められる、口コミが増えれば薦められる、とはこの調査からは言えません。
くらべる材料が無いと、名前の知られた側が選ばれた実験
海外の実験に、有名なブランドと架空の新しいブランドを並べて、3つのAIに薦めさせたものがあります。
商品の仕様をすべて同じにすると、670回の試行すべてで有名なブランドが選ばれました。
架空のブランドの評価を星0.075個分だけ上げると、半分の確率で逆転しています。
商品の一覧を研究者がAIに直接渡した実験室の設定で、題材はスキンケア商品、言語は英語と中国語です。
AIが自分で検索する実際の使われ方とは条件が違い、日本語では試されていません。
弊社はこの結果を、くらべられる事実が読める形で置かれているかどうかが先に問われる、という材料として読んでいます。
確かめに来る相手は、2種類います
ここからは研究の結果とは別の、進め方の話です。
自社サイトを読みに来る相手を、2種類に分けて考えます。
| 確かめに来る相手 | 確かめたいこと | 自社サイトに置いておくもの |
|---|---|---|
| 取り上げる側(比較の記事の書き手、取材する人) | 社名、所在地、何を誰に提供しているか | 会社概要とサービスのページに、同じ表記で書いた事実 |
| 買い手(比較の記事や口コミで名前を見た人) | 自分の条件に合うか、対応していないことは何か | 対応範囲、料金の決まり方、できないこと |
| 買い手(AIの答えで名前を見た人) | 答えに書かれていたことが本当か | 質問に答える記事と、その根拠になる事実 |
どの相手も、最後に開くのは自社サイトです。
外に名前が載ったあとで開いたページに、確かめたい事実が書かれていなければ、載ったことの中身が伴いません。
弊社は1,000問の実験の解説で、自社サイトを「第三者に語ってもらう内容の元の資料を置く場所」と読みました。
この読み方は論文の主張とは別の、弊社の読み取りです。
弊社がこの質問をAIに聞いた結果
弊社でも、この記事の質問をAIに聞きました。
測った条件と結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 聞いた日 | 2026年10月2日 |
| 聞いたAI | Claude |
| 回数 | 同じ質問を2回 |
| 引用元の件数 | 1回目4件、2回目8件 |
| 弊社のページ | 2回とも引用元に入らなかった |
弊社では、この質問をClaudeに2回聞き、弊社のページは2回とも引用元に入りませんでした。
2回の答えは、自社の基本の情報を先に整えるという点では同じで、そのあと何に力を入れるかは1回目と2回目で分かれていました。
同じ質問でも答えの組み立てが変わるので、1回の答えだけで順番を決めないほうが安全です。
弊社の全体の数字
この質問とは別に、弊社では同じ日に13問を2回ずつClaudeに聞いています。
社名を入れない11問では、弊社のページが引用元に入ったのは22回中1回でした。
社名を入れた2問では4回中2回で、1問は2回とも入り、もう1問は2回とも入りませんでした。
弊社のメインサイトには、公開記事が1,008本あります(2026年10月2日)。
自社サイトに記事を置けばAIの答えに出る、とは言えない数字です。
自社サイトを先にする理由は、置けば出るからという話とは別で、外の相手と買い手が読む場所になるからです。
比較サイト:載るかどうかは相手が決めます
比較サイトに載る対策は、自社の作業として予定に入れにくいものです。
載せるかどうか、何番目に並べるか、どう書くかを決めるのが、媒体の側だからです。
比較の一覧は、媒体の事情で並びが決まることがあります
弊社は、記事の制作を請け負う会社の比較記事を題材に、比較の一覧がどう作られるかを別の記事に書いています。
その記事では、比較やランキングの媒体には広告として成り立っているものがあり、並ぶ顔ぶれと順は媒体の事情に左右される、と整理しました。
一覧に載っていない会社が劣っている、という推論は成り立たないとも書いています。
これは1つの分野について弊社が調べて書いた整理で、すべての比較サイトに当てはまるとは言えません。
読む側としては、順位の表として読まず、候補を洗い出す名簿として読むと使いやすくなります。
弊社が検索して確かめた9件
弊社では2026年10月1日、弊社の仕事と同じ分野で、おすすめの会社を探す言葉をGoogleで1回検索しました。
上位に出た9件を1件ずつ開いて運営元を確かめると、8件は同じ仕事をしている会社が自社のサイトで作った記事で、残る1件は比較の媒体でした。
運営元と利害のない書き手の記事は、この9件には見当たりませんでした。
弊社は、この9件のどれにも載っていません。
1日、1つの検索語、1回の検索の結果なので、ほかの業種やほかの日に同じ割合になるとは言えません。
これらの記事がAIの答えでどれだけ引用されているかも、この確かめ方では測っていません。
自社で決められること、決められないこと
| 項目 | 決める人 | 自社でできること |
|---|---|---|
| 一覧に載せるかどうか | 媒体 | 載せる側が確かめられる事実を、自社サイトに置いておく |
| 並ぶ順 | 媒体 | 順位を前提にした計画を立てない |
| 紹介文の中身 | 媒体 | 社名、対応範囲、できないことを、自社サイトで同じ表記にそろえる |
| 載ったあとに読者が開くページ | 自社 | 買い手の質問に答える記事と、会社の事実を用意する |
| 古い紹介文が残っているかどうか | 媒体 | 今ある掲載を一覧にして、食い違いを見つける |
自社が決められるのは、4行目と、各行の右端に書いたことです。
この記事が書くのは、取り上げる側が確かめられる事実を置く所までです。
自分でランキングを作るのは勧めません
比較サイトに載らないなら自分で作る、という考えが浮かびます。
弊社は勧めていません。
ここでは作り方に触れず、結果と損だけを並べます。
研究の分類では、自社の媒体に数えられます
自社サイトに置いた自作のランキングは、先の1,000問の実験の分け方に当てはめると、自社の媒体の側に入ります。
AI検索が多く引用していた第三者の媒体の側には数えられません。
弊社のおすすめランキングを自作する施策を扱った記事では、自社を1位にした記事を作ってもAIに薦められやすくなるとは、公開されている研究からは言えない、と書きました。
起きうる損
| 起きうる損 | 根拠 | 確かさ |
|---|---|---|
| 社名が公表される行政処分(措置命令)の対象になりうる | 自社が作ったランキングを第三者の評価として出した場合。消費者庁の公式ページの説明 | 個別の記事が該当するかどうかは、消費者庁の資料で確かめる |
| 記事全体が割り引いて読まれる | 運営元が1位に載っている一覧を見た読者の受け取り | 研究の裏づけは無く、弊社の見方 |
| 会社の説明全体が疑われる | 読者が運営元にあとから気づいた場合 | 研究の裏づけは無く、弊社の見方 |
消費者庁の公式ページの説明では、規制の対象となるのは、商品やサービスを供給する事業者の側です。
個別の記事がどう扱われるかを、この記事で判断することはできません。
代わりに書けるもの
比較の記事を自社で書くこと自体は、やめる必要がありません。
ランキングを扱った記事では、順位を付けずに選ぶ基準を並べ、自社が向いていない相手と対応できない条件を書き、冒頭で自社が作った比較だと名乗る形を示しました。
この形にしても、自社サイトに置くかぎり研究の分類では自社の媒体のままで、AIに引用されやすくなるとは言えません。
変わるのは、読者が自分でくらべられる記事になることと、作り手を隠す必要が無くなることの2点です。
口コミ:書ける場所を用意するまで
口コミについて自社でできるのは、実際のお客様が書ける場所を用意する所までです。
書くかどうかと、何を書くかは、お客様が決めます。
調査で関係があったのは、星の高さより件数でした
先の飲食店4,776軒の調査では、答えに入るかどうかと口コミの件数に関係がありました(オッズ比1.64)。
星の評価の高さは、答えに入るかどうかの段階では関係が見られていません(0.89)。
星の評価が関係していたのは、答えに入った店の中で1番目に紹介されるかどうかの段階です(1.17)。
| 段階 | 口コミの件数 | 星の評価 |
|---|---|---|
| 答えに入るかどうか | 1.64(関係があった) | 0.89(関係は見られなかった) |
| 1番目に紹介されるかどうか | 1.30 | 1.17(関係があった) |
くり返しになりますが、これは飲食店という1業種、英語の質問、バリ島の2エリアでの関連で、因果は示されていません。
口コミ管理の道具を販売する企業が費用を出した調査だ、という事情も合わせて読む必要があります。
件数を増やせばAIに薦められる、という読み方はできません。
自社でやるのは、場所の用意と事実の手入れです
ここからは研究の結果とは別の、進め方の話です。
| やること | 中身 | やらないこと |
|---|---|---|
| 書ける場所があるかを確かめる | 自社で管理できる地図の登録情報などが、登録済みかを見る | 書く内容をこちらで決める |
| 登録情報を今の事実に合わせる | 所在地、電話番号、営業時間を自社サイトと同じにする | 古い情報を残したままにする |
| 自社サイトに載せる声は許可を得る | 載せる場所と名前の出し方を、ご本人に確かめる | 許可の無い声を載せる |
| 件数を目標にしない | 件数は記録するだけにとどめる | 件数を期日つきの目標にする |
同じ調査では、営業をやめたことが確認できている店をAIが薦めた例が、14軒について93件見つかっています。
書ける場所を用意するだけで終わらせず、そこに載っている自社の事実を今の状態に保つ作業が、一緒に付いてきます。
弊社は口コミを作文しておらず、お客様の声を載せるときは、そのつど掲載の許可を確かめています。
お礼や割引と引き換えに書いていただく進め方は、この記事では扱いません。
作文の口コミは勧めません
件数が関係していたと聞くと、自分たちで書いて増やす考えが出てきます。
弊社は勧めていません。
ここでも書き方には触れず、結果と損だけを書きます。
海外の実験で起きたこと
弊社の口コミを作文する施策を扱った記事に書いたとおり、海外の実験の範囲では、AIのおすすめ順が動いた例があります。
研究者が候補10件をAIに直接渡した実験で、実際のAI検索サービスや日本語では確かめられていません。
約3か月半後には、同じ種類の操作の83.0%を検出したという研究が出ています。
こちらは研究用のデータでの結果で、実際のサービスに入っているかどうかは分かっていません。
起きうる損
| 起きうる損 | 根拠 | 確かさ |
|---|---|---|
| 社名が公表される行政処分(措置命令)の対象になりうる | 消費者庁の公式ページの説明。規制の対象となるのは、商品やサービスを供給する事業者 | 該当するかどうかは、消費者庁の資料で確かめる |
| 投稿が見抜かれる | 海外の実験で、同じ種類の操作の83.0%が検出された | 研究用のデータでの結果 |
| 体験談の形が、AIの答えに残らない | 海外の研究で、AIがまとめた回答文では一人称の語が98%減っていた | 掲示板のAI検索1つでの結果 |
| 消せない投稿が残る | 外の媒体に載った投稿は、自社の操作では消せない場合がある | 弊社の見方。媒体によって違う |
効き目がどれだけ続くかは、どの研究も確かめていません。
読んだ人が来店や問い合わせのあとで違いに気づいたとき、失うのは本物のお客様が書いてくれた声の信用のほうだ、と弊社は見ています。
第三者に取り上げられやすくする、自社側の準備
4番目の箱は相手が決めますが、その手前で自社ができる準備があります。
ここからは研究の結果とは別の、進め方の話です。
そろえる事実は5項目です
弊社の自社の事実をそろえる工程の記事では、そろえる項目を5つ挙げました。
| そろえる項目 | 正しい値を置くページ | 確かめに来た相手が読むこと |
|---|---|---|
| 料金の決まり方 | 料金のページ | 自分の条件で頼めるか |
| 対応範囲(地域・業種・作業の範囲) | サービスのページ | 自分が対象に入るか |
| 所在地と連絡先 | 会社概要のページ | 実在する会社か、どこにあるか |
| サービス名 | サービスのページ | 外の掲載と同じ名前か |
| できないこと | よくある質問のページ | 候補から外すかどうか |
左の2列はその記事に書いた内容で、右端の列はこの記事で足した整理です。
自社サイトの事実は、外部に渡す情報の元になります。
元がそろっていなければ、外に出る情報も食い違ったまま広がります。
今ある掲載を一覧にして、古い情報を見つけます
新しく載ることを考える前に、すでに外に載っている自社の情報を数えます。
弊社の第三者のページへの掲載について書いた記事では、社名で検索して自社以外のページを順に開き、掲載1件を1行で書く一覧を作る手順を示しました。
一覧の列は、媒体の種類、ページの場所、社名の表記、所在地、サービスの説明、最後に確かめた日の6つです。
社名や所在地が以前のまま残っている行が見つかれば、その行が先に手を入れる対象になります。
その記事でも、比較記事やランキング記事への掲載の依頼は手順に入れていません。
載ることと、答えに名前が出ることは別です
同じ記事で紹介した海外の研究に、中国語の生成検索で、引用されたページと回答の本文を突き合わせたものがあります。
4つのAIサービスに614問を3回ずつ聞いた観察で、引用されたページに出てきたブランドのうち、回答の本文にも名前が出たのは8.3%でした。
分母は、候補63万2,256件です。
観察での関連を見た研究で、対象は中国語と中国の検索環境に限られます。
1か所に載れば名前が出る、とは言えない数字なので、載った件数とAIの答えは別の表に記録します。
順番のまとめ
ここまでの話を、進める順に並べ直します。
5つの段階と、数えるもの
| 順番 | やること | 決める人 | 数えるもの |
|---|---|---|---|
| 1 | 自社サイトに事実を置く | 自社 | 5項目のうち、置くページが決まった項目の数 |
| 2 | 買い手の質問に答える記事を書く | 自社 | 答える記事がある質問の数 |
| 3 | お客様が口コミを書ける場所を用意する | 場所は自社、書くのはお客様 | 登録情報のうち、今の事実と同じになっている場所の数 |
| 4 | 第三者に取り上げられる | 相手 | 今ある掲載の件数、古い情報が残っていた件数 |
| 5 | 同じ質問で測る | 自社 | 聞いた回数のうち、自社のページが引用元に入った回数 |
1番目と2番目は、相手の返事を待たずに進められます。
3番目は、場所の用意までが自社の作業です。
4番目は数えることはできますが、増やす日を自社では決められません。
並行して進められるもの
順番と書きましたが、1つが終わるまで次に進めない、という意味とは違います。
3番目の登録情報の手入れは、1番目で決めた所在地と連絡先を写す作業なので、1番目の直後に済ませられます。
4番目のうち、今ある掲載を一覧にする作業も、相手を待たずに始められます。
後ろに回すのは、外に新しく載ることを目標にした計画のほうです。
順番を入れ替えたときに起きること
外の掲載から始めると、掲載の紹介文と自社サイトの表記が食い違ったまま、複数の場所に広がることがあります。
自社サイトの中は自分で開いて直せますが、外の掲載は相手に連絡して直してもらうことになり、直るかどうかも相手しだいです。
先に中をそろえておくと、直す手間が自社の外に出ていきません。
これは進め方としての理由で、順番を入れ替えた場合をくらべた研究の数字は、この記事で引いた5本にはありません。
同じ質問で測る
順番どおりに進めても、AIの答えに自社が出るかどうかは、聞いてみるまで分かりません。
最後の段階は、同じ質問で測ることです。
1回の答えで決めない理由
先の飲食店の調査では、同じ質問を同じAIにくり返し聞いても、返ってくる店の顔ぶれが変わりました。
重なりを0から1で表す指標で、AIごとに0.22〜0.45です。
一方、102ブランドの集計では、社名を入れない質問を同じ条件で3回以上計測した組み合わせの63.2%が「毎回名前が出なかった」で、14.3%が「毎回出た」でした。
2つは数えているものが違い、前者は答えに並ぶ店の顔ぶれ、後者は1つのブランドの名前が出たかどうかです。
どちらの研究からも、1回聞いただけでは足りず、同じ質問を複数回聞いて回数で記録する必要がある、と読めます。
記録する項目
| 記録する項目 | 書くこと | あとで何に使うか |
|---|---|---|
| 質問文 | 社名を入れない質問を、文の形のまま | 次の月に、同じ文で聞く |
| 聞いた日とAI | 日付と、AIの種類 | 条件が同じかを確かめる |
| 回数 | 聞いた回数と、自社のページが引用元に入った回数 | 「◯回中◯回」でくらべる |
| 引用元の件数 | 答えに付いた引用元の数 | 自社以外のページがどれだけ並んだかを見る |
| 引用元の種類 | 同業の会社、比較の記事、口コミの場所、その他 | 自社の業種で、どの種類が根拠になっているかを見る |
5行目の分け方は研究の結果とは別で、自社で引用元を読むときの分け方の例です。
比較の記事や口コミの場所が、自社の質問で実際に根拠になっているかどうかは、この記録で確かめられます。
根拠になっていない種類の場所へ、先に手間をかける理由は薄くなります。
弊社の測り直しの予定
弊社の次の測り直しは2026年11月1日ごろで、同じ質問を、同じAIに、同じ回数だけ聞きます。
まだ測り直していないので、この順番で進めた結果が数字になるのは、そのあとです。
出なかったときに、いつ、何を基準に書き直すかは、測り直しと書き直しの記事に分けて書きました。
よくある質問
Q1. 比較サイトや口コミに載る対策と自社の記事、どちらを先にやるべきですか
自社サイトの側を先にします。
海外の調査では引用元の85.7%が第三者のサイトでしたが、対象は北欧とバルトの11市場・12言語の引用13万1,514件で、日本語は入っていません。
第三者が取り上げるときと、買い手が確かめに来るときに読む事実を、先に自社サイトへ置きます。
Q2. 比較サイトに載っていないと、AIの答えに出ませんか
載っていないと出ない、と示した研究は、この記事で引いた5本にはありません。
102ブランドの集計ではランキング記事が全引用の21.0%で最多でしたが、載ったあとに名前が出る割合が上がったかどうかは、くらべられていません。
自社の質問をAIに聞き、引用元に比較の記事が何件入っているかを数えると、自社の業種での様子が分かります。
Q3. 口コミの件数は、多いほうがいいですか
海外の飲食店の調査では、答えに入るかどうかと口コミの件数に関係がありました。
ただし観察での関連で、飲食店という1業種、英語の質問での結果です。
自社でできるのは、実際のお客様が書ける場所を用意し、そこに載る自社の事実を今の状態に保つことまでです。
Q4. 自社でおすすめランキングを作れば、比較サイトの代わりになりますか
代わりになるとは言えません。
自社サイトに置いた自作のランキングは、研究の分類では自社の媒体に数えられます。
第三者の評価として出した場合は、社名が公表される行政処分(措置命令)の対象になりうるので、弊社は勧めていません。
Q5. 自社サイトを整えれば、第三者に取り上げられますか
約束はできません。
取り上げるかどうかは相手が決めます。
自社でできるのは、取り上げる側が確かめられる事実を置き、今ある掲載の古い情報を見つけることまでです。
入口の作業だけを先に試したい場合は、自分でできる入口の作業の記事から始められます。
まとめ
比較サイトや口コミに載る対策と自社の記事では、先に自社サイトへ、第三者が確かめられる事実を置きます。
- 海外の調査では、URLが分かる引用13万1,514件のうち85.7%が第三者のサイトだった(北欧とバルトの11市場・12言語。著者の所属企業のデータ)
- 海外の飲食店の調査で、答えに入るかどうかと関係があったのは、自社サイトの有無、口コミの件数、価格の表示、第三者のサイトでの言及の量の4つ。因果は示されていない
- 弊社がこの質問をClaudeに2回聞くと、引用元は4件と8件で、弊社のページは2回とも入らなかった(2026年10月2日)
- 比較サイトは、載るかどうかも並ぶ順も相手が決める。自社でできるのは、確かめられる事実を置く所まで
- 口コミは、実際のお客様が書ける場所を用意し、登録情報を今の事実に合わせる所まで
- 自作のランキングと作文の口コミは、社名が公表される行政処分(措置命令)の対象になりうるので勧めない
- 順番は、自社の事実、質問に答える記事、口コミを書ける場所、第三者、同じ質問での計測
海外の研究は英語と海外が中心で、日本語で同じ結果になる保証はありません。
避けたほうがよい施策の全体は、やってはいけないLLMO対策をまとめた記事で一覧にしています。
今日できる点検
道具を買わずに、今日のうちにできる点検を表にしました。
上から順に進めると、図の1番目の箱の入口を1回通ることになります。
点検の表
| 点検すること | やり方 | 結果の見方 |
|---|---|---|
| 5項目の置き場所を確かめる | 料金の決まり方、対応範囲、所在地と連絡先、サービス名、できないことが、自社サイトのどのページに書いてあるかを書き出す | 置き場所が無い項目の数を数える |
| 社名で検索する | 検索結果から、自社以外のページを順に開く | 社名が書かれていたページの件数と、古い情報が残っていた件数を数える |
| 登録情報を開く | 自社で管理している地図の登録情報の、所在地と電話番号を見る | 自社サイトと同じかどうかを、はい・いいえで書く |
| 比較の記事の運営元を見る | 自社の業種で比較の記事を1本開き、運営者の表示を読む | 運営元が一覧の中に入っているかを書く |
| AIに聞く | 社名を入れない質問を1問決め、AIに2回聞く | 引用元に自社のページが入った回数を「2回中◯回」で書く |
| 引用元を分ける | 答えに付いた引用元を、同業の会社、比較の記事、口コミの場所、その他に分ける | 種類ごとの件数を書く |
点検のあとにすること
6つの点検が終わると、置き場所が無い項目の数と、古い情報が残っていた件数が手元に残ります。
置き場所が無い項目が1つでもあれば、そのページを作ることが最初の作業です。
外に古い情報が残っていた場合も、先に自社サイトの表記を決めてから、相手に伝える順になります。
AIに聞いた日と回数は、表の端に書いておいてください。
翌月に同じ質問を同じ回数だけ聞くと、最初の記録とくらべられるようになります。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
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