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  3. キーワードプランナーの使い方 ページの題を決める手順と読み違えやすい数字

キーワードプランナーの使い方 ページの題を決める手順と読み違えやすい数字

2026 11/03
2026年11月3日
中野輝規
キーワードプランナーの使い方 ページの題を決める手順と読み違えやすい数字

キーワードプランナーの使い方を調べると、アカウントの作り方と画面の説明がたくさん見つかります。ところが、数字が出たあとに何をどう決めるのかは、どの解説も短く済ませています。

この記事は、自社のホームページに新しいページを足したい中小企業の経営者と、更新を任されたWeb担当者に向けて書きました。扱うのは、画面の操作よりも、出てきた数字を読み違えないための点です。

調べた事実は、書いた日に開いて確かめたものだけを使っています。Google広告ヘルプの「キーワード プランナーを使う」「キーワード プランナーの予測について」ほか3ページを、2026年11月3日に開いて確認しました。

ヘルプに書かれていないことは、書いていないと明記します。たとえば、検索ボリュームが範囲でしか出ない条件は、開いたページでは確かめられませんでした。

目次

先に答え:この道具は、ページの題の「順番」を決めるために使う

キーワードプランナーは、Google広告の中にある、キーワードの候補と検索の数を調べる道具です。もともとは、検索結果に出す広告のキーワードを選ぶためのものとして作られています。

自社サイトのページの題を決めるために使うときは、正確な数を知る道具とは考えないほうがうまくいきます。同じ意味の言葉が複数あるとき、どれが先に探されているか、その順番を知る道具です。

ヘルプにも「検索ボリュームのデータは概数です」と書かれています。概数の道具で、1の差や2の差を気にしても意味がありません。

使い方は、次の3つに絞れます。

手順 やること 向かう先
1 悩みの言葉を10個ほど書き出して、まとめて入れる 「検索のボリュームと予測のデータを確認する」
2 出てきた関連の言葉から、書いていない悩みを拾う 「新しいキーワードを見つける」
3 数の順番と自社の答えられる度合いで、ページの題を1つ決める 自社サイトの新しい1ページ

次の章から、この3つを順に説明します。その前に、先日見かけた相談を紹介します。

1文で言うと

キーワードプランナーは、ページの題の優先順位を付ける道具であって、成果を約束する数字を出す道具ではありません。

この記事の読み方の目安

急ぐ方は、下の表から必要な節だけを開いてください。

知りたいこと 読む場所
費用や登録で何が要るのか 「使えるようになるまで」の節
2つの入口の違い 「2つの入口」の節
数字が範囲でしか出ない 「数字の読み違え」の節
競合性や入札単価の意味 「広告の指標」の節
結局どう題を決めるのか 「ページの題を決める4つの手順」の節
今日の作業 最後の「今日できる点検」

この記事で使う言葉

言葉の意味を最初にそろえます。同じ言葉でも、人によって指す範囲が違うからです。

言葉 この記事での意味 例
検索ボリューム あるキーワードが1か月に検索される回数の目安 月間平均の概数
月間平均検索ボリューム 指定した期間の平均。初期設定では12か月の平均 年間を通した平均
競合性 広告を出したい人の多さを相対的に示す指標 低・中・高
ページの題 1ページが答える1つの悩み。タイトルと見出しの核になる言葉 「見積もりの取り方」
完全一致 入力した言葉そのままの検索を数える一致の種類 語順や言い回しが同じ

表の中の「競合性」は、あとで詳しく説明するように、ホームページの競争の激しさを示す数字ではありません。

調べる前に決めた約束

この記事では、2つの約束を置きました。1つは、金額を書かないことです。広告費や登録の費用は、画面の表示とお支払い方法で変わるため、必ず画面で確かめてください。

もう1つは、他社の道具の名前を出さないことです。同じ働きをする道具は多数ありますが、この記事ではGoogleが公式に出している道具だけを扱います。

読み終えたときに決まっているもの

読み終えたとき、次の3つが決まっている状態を目指しています。自社サイトで最初に書くページの題、その題を選んだ理由を1行で言える状態、そして公開後に何で答え合わせをするかです。

数字を眺めて終わらせず、手を動かす場所を決めるための記事です。

先日見かけたQ&Aサイトの悩み:数字が「100〜1000」としか出ない

先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。投稿されたのは2023年で、キーワードプランナーを使っている方からでした。

内容は、検索ボリュームの数が「100〜1000」のような幅でしか出ない、これでは参考にならず悩んでいる、というものでした。平均しか見られないのか、という質問の形でした。

寄せられた答えは、あきらめと外注の勧めだった

並んだ答えは短いものでした。「できません」と言い切るものがあり、数字から改善案を考えるのがマーケターの仕事だ、という趣旨のものもありました。

同じ時期に、別の方が似た悩みを書いています。有料の広告を出せば細かい数字が出ると聞いて、広告の作り方が分からず困っている、という内容でした。

この相談から見えること

2つの相談に共通するのは、数字が細かく出ないことを、自分の操作の失敗だと考えている点です。

出ない原因を探して広告を作り始める前に、まず考えたいのは、その細かい数字が本当に自社のページの題を決めるのに必要か、という点です。

必要な場面は、実は少ないのです。この記事の後半で、範囲の数字のままで題を決める手順を説明します。

質問者に足りなかったのは、数字より「何を決めたいか」だった

どちらの相談にも、検索ボリュームを見て最終的に何を決めたいのかが書かれていませんでした。

決めたいことが「どのページから書くか」であれば、数字は桁が分かれば足ります。決めたいことが「広告にいくら使うか」であれば、細かい数字が要ります。

目的が変わると、必要な精度が変わります。この見分け方が、この記事の軸です。

キーワードプランナーとは:検索の数と広告の指標をまとめて見る道具

Google広告ヘルプには、この道具の利点が5つ書かれています。新しいキーワードを見つける、月間検索ボリュームを確認する、費用を決める、キーワードを管理する、新しいキャンペーンを作る、の5つです。

5つのうち、自社サイトのページの題に使えるのは前半の2つです。後半の3つは、広告を出す人のための機能です。

5つの利点を、自社サイトの目線で仕分ける

ヘルプの5つを、ホームページを育てる側から見て仕分けると、次のようになります。

ヘルプの利点 ホームページの題決めでの使い道 使うか
新しいキーワードを見つける 書いていない悩みの言葉を拾う 使う
月間検索ボリュームを確認する 言葉同士の優先順位を付ける 使う
費用を決める 広告を出す前提の機能 ふだんは使わない
キーワードを管理する 広告のグループ分け向け ふだんは使わない
新しいキャンペーンを作る 広告を出す前提の機能 ふだんは使わない

使わない3つを知っておくと、画面で迷う時間が減ります。

「検索キャンペーンのキーワード調査」のための道具だと知っておく

ヘルプは冒頭で、この道具を「検索キャンペーンのキーワードを調査できる」ものと説明しています。つまり、設計の出発点が広告です。

自社サイトの題決めに使えるのは、広告のために集めたデータを横から借りているからです。借りている以上、広告の目線で作られた指標が混ざります。その代表が、あとで説明する「競合性」と「入札単価」です。

予測と過去の指標は別のもの

ヘルプは、予測データと過去の指標を分けて説明しています。予測は入札単価や予算、季節性を考慮した見込みです。過去の指標は、そうした要素を考慮しない、実際に検索された回数の統計です。

ページの題を決めるときに見るのは、過去の指標の側です。予測のクリック数や費用は、広告を出す人の数字なので、気にしなくて構いません。

使えるようになるまで:アカウントの作成と広告の配信は、どこまで必要か

最初のつまずきは、道具を開く前にあります。無料と聞いたのに、お支払い情報の入力を求められて手が止まる方が多いのです。

この節では、Google広告ヘルプで確かめた範囲だけを書きます。画面の表示は変わることがあるので、実際の手順は、開いた画面の案内を優先してください。

基本機能に必要なのは、お支払い情報の入力

「キーワード プランナーを使う」のページには、冒頭に次の注意があります。「新しいキーワードの候補を取得する」などの基本機能を使うには、お支払い情報を入力してアカウント設定を完了する必要がある、という内容です。

つまり、アカウントの登録を終えないと、候補の取得は使えません。これは、前の節で触れた相談の「クレジットカードを登録しないと先に進めない」という悩みの答えでもあります。

ここで大事なのは、ヘルプが「広告を配信し続ける」ことを条件に書いていない点です。必要とされているのは、アカウント設定の完了、つまりお支払い情報の入力までです。

登録の途中で、キャンペーンを作らずに進める道がある

アカウントを作るページには、「このステップで、キャンペーンを作成せずにアカウントを作成することもできます」と書かれています。登録の入口では広告の作成を求められる画面が出ますが、作らずに進む道が用意されているということです。

さらに「キャンペーンを作成する前にアカウントを作成することをおすすめします」というヒントもあります。アカウントの作成中は、推奨事項をすべてスキップして進められます。

Q&Aサイトでは、「キャンペーンを作らないと使えないのか」と悩む声がありました。ヘルプの文面からは、必須とは読み取れません。ただし、画面は更新されるため、実際に出る案内に従ってください。

自分のサイトがなくても、登録の入力欄で止まらないために

登録の最初に、ビジネス情報として名前とURLを入れるよう求められます。ホームページがまだない方は、ここで手が止まります。

ヘルプの上では、この入力の扱いについて細かい説明はありません。この記事を読んでいる方は自社サイトをお持ちのはずなので、まず自社のURLを入れて進めば問題ありません。

なお、新しく作るアカウントの名前にURLを含めることはできない、という注意書きがあります。名前の欄に、サイトのアドレスは入れないでください。

お金の動きは、登録のページに書かれている

登録のページには、お金に関する記述が3つあります。

記述の内容 ヘルプに書かれていること
カードの一時的な請求 カードの明細に一時的な請求が出ることがあり、通常は1週間以内に削除される
確認のための前払い 登録時に、確認のため少額の前払いが必要になることがある
前払いの扱い 今後の広告費用に充てられ、払い戻しの依頼かアカウントの閉鎖で全額が払い戻される

正確な金額は、登録時に画面に表示される、とヘルプに書かれています。この記事では金額を書きません。必ず、ご自身の画面で確かめてください。

請求が心配なとき、確かめる順番

請求が来ないか心配な場合は、次の順に画面で確かめます。

  1. 登録の途中でキャンペーンを作ったか、作らなかったか。
  2. キャンペーンを作った場合、広告が配信される状態になっていないか。
  3. お支払いの画面に、請求の予定が出ていないか。

広告を配信する設定のまま放置すると、費用が発生する可能性があります。使わない広告は、配信の状態を画面で確かめてください。具体的な停止の操作は、Google広告ヘルプのキャンペーン管理のページと、画面の案内で確かめるのが確実です。

2つの入口:「新しいキーワードを見つける」と「検索のボリュームと予測のデータを確認する」

道具を開くと、入口が2つ並んでいます。ヘルプの言葉では、「新しいキーワードを見つける」と「検索のボリュームと予測のデータを確認する」です。

この2つは、似て見えて役割が違います。違いを知らずに使うと、同じ作業を2回することになります。

新しいキーワードを見つける:言葉の「地図」を広げる入口

「新しいキーワードを見つける」は、書いた言葉やサイトのアドレスから、関連するキーワードの候補を出してくれる入口です。

ヘルプには、始め方が2つ書かれています。キーワードから始める方法と、ウェブサイトから始める方法です。

キーワードから始めるときは、商品やサービスに関連する語句を入れます。複数ある場合は、カンマとスペースで区切ります。

ウェブサイトから始めるときは、サイトを入力すると、そのサイトの内容に関連するキーワードを探してくれます。ヘルプには、リンク先の内容は候補の生成に使われない、という注意もあります。

ヒントとして、キーワードとURLの両方を指定すると、URLだけより候補が多くなる、と書かれています。

検索のボリュームと予測のデータを確認する:手持ちの言葉を「並べて比べる」入口

もう1つの入口は、すでに手元にある言葉の検索ボリュームを調べる入口です。検索ボックスに言葉を入力するか貼り付けます。ファイルをアップロードすることもできます。

ファイルで読み込むときは、ヘッダーの名前が「キーワード」の列を1列だけ含めます。これもヘルプに書かれている決まりです。

ページの題を決める作業では、この入口が主役になります。自分で書き出した悩みの言葉を、まとめて比べられるからです。

2つの入口を、目的で使い分ける

目的によって、どちらを先に開くかが変わります。

こんなとき 開く入口 理由
書きたい悩みの言葉がすでに10個ほどある 検索のボリュームと予測のデータを確認する 手持ちの言葉を並べて比べられる
何を書けばよいか、まだ思いつかない 新しいキーワードを見つける 関連する言葉の候補が出る
既存のページの言葉を見直したい 新しいキーワードを見つける(ウェブサイトから) サイトの内容に近い言葉が出る
季節で変わる悩みを書きたい どちらでも(期間の指定を使う) 時期ごとの傾向を見られる

入力できる言葉の長さには上限がある

ヘルプには、新しいキーワードの文字数の上限が書かれています。各キーワードは全角40文字(半角80文字)以下で、単語数は1つのキーワードにつき10語までです。

長い悩みの文を、そのまま入れる使い方には向きません。悩みの核になる短い言葉に削って入れます。

候補の絞り込み:フィルタと地域と期間

候補が出たあとは、絞り込めます。ヘルプには、フィルタの条件として、キーワードの文字、平均月間検索ボリューム、ページ上部に掲載された広告の入札単価の低額帯と高額帯、競合、オーガニック検索のインプレッションシェア、広告のインプレッションシェアが挙げられています。

地域と言語とネットワークの設定も変えられます。日本向けの記事なら、地域は日本、言語は日本語にそろえるのが基本です。

期間の指定もあります。季節で人気が変わるキーワードは、特定の月に絞って傾向を見られる、とヘルプに書かれています。

数字の内訳:パソコンとスマートフォンを分けて見る

検索ボリュームを、デバイスごとに分けて見ることもできます。ヘルプでは、パソコン、ブラウザ搭載のモバイル端末、ブラウザ搭載のタブレットごとに内訳が出ると説明されています。

自社の客層がスマートフォン中心なら、ここを見ると、ページの見せ方を考える手がかりになります。

予測のほうは、ページの題決めでは見なくてよい

入口の名前に「予測」とある通り、この画面にはクリック数や費用の予測も出ます。ヘルプによると、予測は過去7〜10日間のデータをもとに、季節の要因を考慮して毎日更新されます。

予測は、入札単価や予算を決めて広告を出す人のための数字です。自社サイトのページの題を決めるだけなら、検索ボリュームの列だけを見れば足ります。

画面に並ぶ列を、見る順番で整理しておきます。

列の名前 ページの題決めで見るか ひとこと
キーワード 見る 検索された言葉そのもの
平均月間検索ボリューム 見る 言葉同士の優先順位を付ける材料
競合性 見ない 広告を出したい人の多さの指標
入札単価 見ない 広告の費用感の指標。金額はここでは扱わない
予測のクリック数や費用 見ない 広告を出す人のための見込み

最初は、見る列を2つに絞ると迷いません。残りの列は、題が決まってから眺めれば十分です。

なお、この表の「ひとこと」はヘルプの説明を短くまとめた私たちの整理です。列の正式な定義は、画面とヘルプで確かめてください。

数字の読み違え:検索ボリュームが教えてくれること、教えてくれないこと

操作ができるようになると、次に起きるのが数字の読み違えです。画面に出る数字は、見た目が整っているので、正確な測定値のように見えてしまいます。

ヘルプの説明を読み直すと、数字にはいくつもの前提が付いています。前提を知っておくだけで、判断の間違いはかなり減ります。

検索ボリュームの読み方そのものは、検索ボリュームの調べ方より読み方の記事に詳しく書きました。この記事では、キーワードプランナーの画面で起きる読み違えに絞ります。

月間平均とは、12か月の平均のこと

画面の「平均月間検索ボリューム」は、ヘルプによると、指定した月単位の期間と地域で、キーワードとその類似パターンが検索された平均回数です。初期設定では、12か月間の平均が表示されます。

つまり、先月の数ではありません。去年の冬に急に探された言葉は、今の数字にも薄く混ざっています。

季節で変わる悩みを扱うときは、期間を絞って見直します。ヘルプには、期間の指定で特定の時期の傾向を見られると書かれています。

類似パターンも含めた数であることに注意する

ヘルプの文面では、数えるのは「キーワードとその類似パターン」です。言い回しの違う似た検索が、まとめて数えられる可能性があります。

自社のページの題にするときは、数字が1つの言い回しだけの数ではない、と覚えておいてください。

過去の統計は、完全一致の場合にだけ表示される

ヘルプには、平均月間検索ボリュームなどの過去の統計は完全一致の場合にだけ表示される、という注記があります。ヘルプは「ブラック チョコレート」という例を使って、マッチタイプが何であっても、同じ完全一致の統計が出ると説明しています。

読み違えやすいのは、予測のクリック数のほうです。こちらはマッチタイプを考慮した数字になります。同じ画面でも、検索ボリュームとクリック数では数え方が違います。

検索ボリュームは概数で、足し算が合わないことがある

ヘルプの「過去の指標に関する注意事項」には、検索ボリュームのデータは概数だと書かれています。複数の地域を対象にした場合、各地域の数字を足しても、期待どおりの値にならない可能性がある、とも書かれています。

加えて、ウェブのトラフィックは季節やイベントなど多くの要因に左右されるため、検索の数も常に変化します、という注意もあります。

まとめると、細かい差を読む道具ではありません。桁と順番を読む道具です。

数字の前提を、表にまとめる

ここまでの前提を、1枚の表にします。

数字 ヘルプでの説明 読み違えやすい点
平均月間検索ボリューム 指定期間の平均。初期設定は12か月 先月の数だと思い込む
類似パターン キーワードと類似パターンの検索を含む 1つの言い回しの数だと思う
完全一致 過去の統計は完全一致のみ表示 予測のクリック数と同じ数え方だと思う
概数 検索ボリュームは概数 1の差を気にする
複数地域 地域ごとの数を足しても合わない場合がある 足し算で全国の数を出す

範囲でしか出ないとき:公式ヘルプに条件の記載は見つからなかった

冒頭のQ&Aの悩みに戻ります。「100〜1000」のように幅でしか出ないとき、何が起きているのでしょうか。

開いたヘルプのページでは、検索ボリュームが範囲で表示される条件は確かめられませんでした。「広告費を使うと細かくなる」といった説明はQ&Aサイトでは見かけますが、公式で確かめられなかったので、この記事では条件として書きません。

条件が分からなくても、手を止める必要はありません。範囲の数字は、桁の目安として使えます。

範囲のままでも、題の順番は付けられる

「100〜1000」と「10〜100」の言葉があれば、前者のほうが桁で上です。桁が違えば、優先する順番は付けられます。

困るのは、同じ範囲に複数の言葉が入るときです。この場合は、数字で順位を付けようとせずに、次の材料で決めます。

同じ範囲で迷うとき 見る材料 判断の仕方
自社が答えられる度合い 自社の経験や実績 具体的に書ける悩みを先にする
問い合わせにつながる近さ お客様が実際に聞いてくる質問 営業の現場で聞かれる悩みを先にする
既存ページとの重なり 自社サイトの既存の記事 重ならない悩みを先にする
競合ページの薄さ 検索結果の上位ページの中身 答えが足りない悩みを先にする

広告の指標:競合性と入札単価を、ホームページの難しさと読み違えない

キーワードプランナーの画面で、最も読み違えが多いのが、競合性と入札単価です。どちらも、ホームページの上位表示の難しさを示す数字だと思われがちです。

ヘルプの定義を読むと、どちらも広告の入札についての数字です。

競合性とは、広告を出したい人の多さの目安

ヘルプによると、競合性は、個々のキーワードと、Googleで扱うすべてのキーワードを比べて、入札している広告主の数を相対的に示す指標です。表示は「低」「中」「高」です。

数えているのは、広告に入札している人の数です。ホームページの検索順位を争っている相手の数とは、別のものです。

競合性が高くても、ホームページで勝てないとは限らない

競合性が「高」の言葉は、広告を出したい人が多い言葉です。商売になる言葉だとは言えますが、検索結果の自然な表示で勝てるかどうかは、別に調べる必要があります。

逆に、競合性が「低」の言葉でも、検索結果の上位に強いページが並んでいることはあります。競合性の列だけで、書くか書かないかを決めないでください。

入札単価は、広告の費用感を知るための列

画面には「ページ上部に掲載された広告の入札単価(低額帯)」と「(高額帯)」という列があります。ヘルプによると、過去に検索結果のページ上部に広告を表示した広告主の単価実績のうち、低い範囲と高い範囲を、それぞれ第20百分位と第80百分位の近似値として示したものです。

データは過去30日間の入札情報で、実績が少ないキーワードには、表示されないことがあります。

この記事では、金額を書きません。広告を出す予定がなければ、この列は見なくて構いません。

入札単価の高さは、商売としての価値の目安にはなる

これは弊社の整理です。ヘルプに書かれた定義ではありません。

入札単価が高い言葉は、その言葉で集まった人に広告を出したい事業者が多い、つまり商売につながりやすい言葉である可能性があります。ページの題の候補が複数あって迷うときに、補助として眺める価値はあります。

ただし、決め手にはしません。入札単価が高い言葉ほど、検索する人の悩みが広告向けの内容に偏っている場合もあります。

候補が出ないとき:「候補はありません」と表示される理由

最後に、道具が何も返してくれない場合の読み方です。Q&Aサイトには、「副業」と入れたのに候補が出ない、という相談もありました。

ヘルプには、原因や試し方がいくつか書かれています。

検索ボリュームが非常に少ないキーワードは、検出の対象にならない

ヘルプには、検索ボリュームが非常に少ないキーワードは検出と予測の対象にならない、と書かれています。その場合は、エラーのメッセージが出て、別のキーワードかURLを入れるよう求められます。

候補が出ないのは、需要がゼロだという証明ではありません。ごく少ない検索を、この道具が扱えていないだけです。

こうした少ない検索が、むしろ見込みの高い悩みであることは多くあります。詳しくはロングテールキーワードとはの記事にまとめました。

デリケートなカテゴリは、結果が出にくい

ヘルプのよくある質問には、健康や金融などのデリケートなカテゴリでは、キーワードの結果が表示されない場合が多い、と書かれています。理由は、Googleのパーソナライズド広告やデータプライバシーのポリシーです。

医療、美容、金融、保険などの事業をされている方は、この制限に当たりやすいと考えてください。その場合は、後の節で説明する、別の確かめ方に切り替えます。

表示が不安定なときの試し方

ヘルプには、データの一貫性や読み込みに問題があるときの試し方も載っています。ブラウザのキャッシュとクッキーを消去する、シークレットモードで開く、別のデバイスやブラウザを使う、の3つです。

また、同じ子アカウントでもログインの経路が違うと、数字が食い違う場合があります。複数のアカウントを管理している場合は、いつも同じ経路で入るようにしてください。

候補が出ないときの対応表

起きていること 考えられる理由 次にすること
候補はありません 検索が非常に少ない言葉 少し一般的な言い回しに変えて入れ直す
結果が空になる デリケートなカテゴリ サジェストやSearch Consoleで確かめる
数字が前回と違う ログイン経路の違いや表示の不具合 同じ経路で入り直し、ブラウザを変える
範囲でしか出ない ヘルプには条件の記載なし 桁の目安として使い、順番を付ける

解決策:「売れるサイトはみな謙虚」の考え方で、ページの題を決める4つの手順

ここからが、この記事の本題です。数字の読み方が分かったところで、実際にページの題を決める手順を説明します。

土台に置くのは、「売れるサイトはみな謙虚」という考え方です。ウェブサイトから要素を引き算して、訪れた人が迷わず次の一歩に進める形に組み直す、という考え方を指します。

ページの題に当てはめると、1枚のページに載せる悩みを、1つに絞ることになります。題を引き算していく作業であり、数字を足していく作業とは違います。

謙虚とは、1ページに1つの悩みだけを載せること

検索で来る人は、1つの悩みを持って来ます。そのページに、悩みが3つも4つも載っていると、自分の悩みがどこにあるのか探す手間が生まれます。

謙虚に作るとは、来た人が探さなくても、自分の悩みへの答えが最初に見つかる形にすることです。そのために、ページの題を1つに決めます。

題が1つに決まると、見出しも、本文も、最後に案内する次の一歩も、その1つに向けて書けます。

手順の全体像

4つの手順を、先に表で示します。

手順 やること 道具の入口 目安の時間
1 悩みの言葉を書き出す 使わない(自分の頭と現場) 30分
2 まとめて入れて、桁で並べる 検索のボリュームと予測のデータを確認する 15分
3 書いていない悩みを拾う 新しいキーワードを見つける 20分
4 1ページ1題で決める 使わない(自社の都合で決める) 20分

道具を使うのは、2と3だけです。1と4は、自社の中で決めます。ここを道具に任せると、数字の大きい言葉に引きずられます。

ページの題を決める流れ悩みを書く現場の言葉で貼るまとめて入れる10個ほど貼る分ける桁で並べる細かい順位は不要絞る1ページ1題自社の都合で決める

手順1:お客様が実際に口にした悩みを、10個ほど書き出す

最初の作業は、道具を開く前に行います。画面を開く前に、お客様の言葉を集めてください。

書き出す元は、3つの場所にある

お客様の悩みは、次の3か所に残っています。

場所 拾えるもの 拾い方
問い合わせのメールや電話の記録 初めての人が最初に聞いてくること 直近10件を読み返す
営業や接客の現場 会話で何度も出る質問 現場の人に3つ挙げてもらう
既存のお客様 依頼する前に困っていたこと 一言だけ聞く

3か所から集めると、自社の言葉より先に、お客様の言葉が残ります。

言葉は短く切る

道具に入れる言葉は、短く切ります。前の章で触れたとおり、1つのキーワードは全角40文字、10語までです。

「見積もりを取りたいけれど、どこに頼めばよいのか分からない」という悩みは、「見積もり 取り方」「見積もり 依頼先」のように、核になる言葉へ分けて書きます。

言い回しの違いも、書き分けておく

同じ意味でも、言い回しが違えば、数字が変わります。「見積もり」と「見積り」、「やり方」と「方法」のように、書き分けて並べておきます。

並べておくと、手順2で、どの言い回しが先に探されているかが分かります。ページの題や見出しには、探される言い回しを使います。

書き出した言葉の例

たとえば、住宅の外壁塗装を請ける工務店なら、次のような言葉が集まります。

お客様の悩み 道具に入れる言葉の例
費用の相場が分からない 外壁塗装 相場、外壁塗装 見積もり
塗り替えの時期が分からない 外壁塗装 時期、外壁塗装 何年
業者の選び方が分からない 外壁塗装 業者 選び方
工事中の暮らしが心配 外壁塗装 洗濯物、外壁塗装 臭い
保証の内容が気になる 外壁塗装 保証

手順2:まとめて入れて、桁で並べる

書き出した言葉を、まとめて道具に入れます。入口は「検索のボリュームと予測のデータを確認する」です。

検索ボックスに貼り付けて、開始を押す

ヘルプにある通り、検索ボックスに言葉のリストを貼り付けるか、ファイルをアップロードします。10個ほどなら、貼り付けで十分です。

結果の表には、言葉ごとの平均月間検索ボリュームが並びます。ここで、検索ボリュームの列で並べ替えると、桁の順が見えます。

数字を、3つのグループに分ける

並べ替えたら、細かい順位は付けません。数字の桁で、大きく3つに分けます。

グループ 目安 扱い
多く探される言葉 桁が最も大きいもの 一般的な入口。まず1本書く候補
中くらいの言葉 桁が真ん中のもの 悩みが具体的。問い合わせに近いことが多い
少ない言葉 桁が小さい、または表示されないもの 次の候補。現場の質問から書ける

数字が範囲で出る場合も、同じ分け方ができます。範囲の違いが、そのままグループの違いになります。

多く探される言葉が、最初の1本とは限らない

多く探される言葉は、探す人も多い代わりに、悩みの中身がばらばらです。一般的な言葉ほど、検索する人が知りたいことが幅広くなります。

1つのページで全員に答えようとすると、誰にも深く答えられないページになります。中くらいの言葉のほうが、ページの題として決めやすい場合が多くあります。

並べ替えた結果は、日付を付けて残す

表の画面は、見るたびに数字が変わる可能性があります。ヘルプにも、予測が毎日更新されると書かれています。

並べ替えた結果は、日付を付けて表計算ソフトなどに残します。あとで、自分が何を見て決めたのかを思い出せます。

手順3:書いていない悩みを、新しい候補から拾う

次に、入口を切り替えて「新しいキーワードを見つける」を開きます。自分では思いつかなかった悩みを、拾うための作業です。

自社のサイトのアドレスを入れて、始める

「ウェブサイトから始める」を選び、自社のURLを入れます。ヘルプによると、そのサイトの内容に関連するキーワードが探されます。

キーワードとURLの両方を入れると、URLだけの場合より候補が多くなります。手順1で書き出した言葉を1つ添えて入れてみてください。

出てきた候補は、フィルタで絞る

候補は大量に出ます。ヘルプにあるキーワードの文字によるフィルタで、自社の事業に関係する言葉だけを残します。

左側にカテゴリの欄が出た場合は、自社に関係のないカテゴリのチェックを外すと、リストが短くなります。

拾うのは、悩みの形をした言葉だけ

候補の中には、商品名や地名、固有の名前も混ざります。ページの題になるのは、悩みや疑問の形をした言葉です。

「外壁塗装 洗濯物」「外壁塗装 何年」のような、困りごとが想像できる言葉を拾います。拾った言葉は、手順1の表に足します。

「ヘルプのおすすめ」を、候補の入れ方に生かす

ヘルプの「新しいキーワードを見つけるためのおすすめの方法」には、入れる言葉の例が載っています。ユーザーが思い浮かべるカテゴリの言葉を使う、一般的すぎる言葉と具体的すぎる言葉を避ける、形容詞は控えめにする、といった内容です。

たとえば「結婚」では広すぎ、「小規模な結婚式向けの結婚式場」では狭すぎる、と例が挙げられています。入れる言葉は、この中間を狙います。

手順4:自社の都合で、1ページ1題に決める

最後は、道具を閉じて決めます。数字は材料で、決めるのは自社です。

4つの観点で、候補に印を付ける

候補を、次の4つの観点で見ます。

観点 問い 印を付ける基準
答えられる度合い 自社の経験で、具体的に答えられるか 事例や数字で書ける
問い合わせへの近さ この悩みの人は、依頼に近いか 比較や依頼先を探す段階
既存ページとの重なり 同じ悩みのページがすでにあるか 重ならない
検索の桁 手順2で、どのグループか 中くらい以上

4つのうち3つに印が付いた候補が、最初の1本です。

同じ悩みのページがすでにあるときは、足さずに直す

自社サイトに、同じ悩みに答えるページがすでにある場合は、新しいページを足しません。足すと、2つのページが同じ検索で競い合います。

既存のページの見出しや本文を、悩みに答える形に直す方が、効果が出やすくなります。重なりの見分け方は、ロングテールの記事で説明した、キーワードのカニバリの節が参考になります。

題が決まったら、ページに書き写す

決まった題は、ページのタイトルと最初の見出しに、探される言い回しで書きます。続く文章で、その悩みへの答えを先に書き、細かい説明はあとに回します。

1ページに悩みを1つだけ載せる、という謙虚な形が、ここで完成します。

工務店の例で、4つの手順を通してみる

先ほどの工務店なら、こうなります。

手順1で書き出した5つの悩みを、手順2で桁ごとに分けます。仮に「外壁塗装 相場」が最も多く探され、「外壁塗装 洗濯物」は少ない側に入ったとします。

手順4で観点を当てると、「外壁塗装 相場」は問い合わせに近く、答えられる度合いも高いので、印が3つ付きます。「外壁塗装 洗濯物」は検索が少ないものの、現場でよく聞かれて具体的に答えられるので、次の候補に残ります。

数字の大きさだけで決めていたら、「洗濯物」の悩みは候補から落ちていました。

数字以外の確かめ方:Search Console、Googleトレンド、検索候補の使いどころ

キーワードプランナーの数字だけで決めると、前の章で見たように、読み違えが起きます。別の方向から、同じ悩みを確かめておくと、判断が安定します。

この節で使うのは、どれもGoogleが公式に出している無料の道具か、検索の画面そのものです。

Search Console:すでに自社サイトに届いている言葉を見る

Search Consoleの検索パフォーマンスレポートは、自社のサイトがどんな検索で表示され、クリックされたかを教えてくれます。

Search Consoleのヘルプによると、このレポートでは、サイトにトラフィックを集めているクエリを把握して、SEO対策の改善に使えます。初期設定では、過去3か月のクリック数とインプレッション数が表示されます。

キーワードプランナーが「世の中でどう探されているか」を見る道具なら、こちらは「自社のサイトがどう探されたか」を見る道具です。すでに表示されている言葉は、書き足せば伸びる可能性が高い題の候補になります。

ヘルプには、クエリがリストに表示されていても、同じ検索を自分でしたときにサイトが出るとは限らない、という注意もあります。検索した時間、場所、デバイス、ユーザーの最近の履歴で、結果が異なるためです。

Googleトレンド:2つの言葉を並べて、時期の動きを見る

Googleトレンドは、検索の関心の動きを見る道具です。ヘルプによると、Googleに対する実際の検索リクエストのサンプルから、特定のトピックへの関心の動向を把握できます。

数字は絶対数とは違い、相対的な人気度です。ヘルプには、検索の合計数で割ったうえで、0から100の範囲に調整される、と説明されています。

また、検索への関心が低いクエリや、まったくないクエリでは、トレンドのデータに実際の関心とは別の統計的なノイズが反映される場合がある、とも書かれています。少ない言葉を調べるときは、この注意を思い出してください。

使いどころは、2つの言い回しを並べて、どちらが先に探されているかを見ることです。季節で上下する悩みなら、時期の山も確かめられます。

検索候補:検索窓に言葉を入れて、続きを目で見る

Googleの検索窓に言葉を入れると、続きの候補が並びます。これは弊社が日ごろ使っている確かめ方で、ヘルプに基づくものではありません。

候補に出る言葉は、一定の人が実際に探している言葉の目安になります。数は出ませんが、書き出した悩みの言い回しが、現実に探されているかを確かめる補助になります。

3つの道具の使い分け

道具ごとに、見えるものが違います。

道具 見えるもの 向いている場面
キーワードプランナー 言葉ごとの検索の概数 候補同士の桁を比べる
Search Console 自社サイトに実際に届いた検索 公開後の答え合わせ、既存ページの見直し
Googleトレンド 相対的な関心の動き 言い回しの比較、季節の山
検索候補 続けて探される言葉の例 言い回しが現実にあるかの確認

どれか1つで決めようとしないのが、基本の考え方です。

公開後の答え合わせは、3か月を目安に

ページを公開したら、すぐに結果を求めず、時間を置いて見直します。Search Consoleの初期設定の期間が3か月なので、3か月後を最初の見直しの目安にすると、画面とそろいます。

見るのは、題にした言葉で表示されているか、クリックされているか、の2点です。表示されているのにクリックされないなら、タイトルの言い回しを直します。表示されていないなら、ページの中身と題の結びつきを見直します。

関連して読んでおきたい記事

ページの題を決めたあと、1つの話題に複数のページをつなげる考え方は、トピッククラスターの記事に整理しています。

広告を使って検索の数を確かめる選択肢は、BtoB中小企業のためのGoogle広告の入門で扱いました。

よくある質問

Q1:キーワードプランナーは、本当に無料で使えますか

ヘルプには、基本機能を使うには、お支払い情報を入力してアカウント設定を完了する必要があると書かれています。登録の入口でお金がまったく動かないとは書かれていません。

登録時の一時的な請求や確認のための前払いについても、ヘルプに説明があります。金額は画面に表示されるので、必ず画面で確かめてください。

Q2:広告を出さないと、キーワードプランナーは使えませんか

開いたヘルプの範囲では、広告の配信が必須だとは書かれていませんでした。登録の途中で、キャンペーンを作らずにアカウントを作る道があることも、アカウント作成のページに書かれています。

ただし、画面の案内は更新されます。実際に出る表示に従って進めてください。

Q3:検索ボリュームが範囲でしか出ません。ページの題は決められますか

決められます。範囲は桁の目安として使えます。桁が違う言葉同士なら、順番は付けられます。

同じ範囲に入る言葉は、数字では区別できません。自社が答えられる度合い、問い合わせへの近さ、既存ページとの重なりで決めてください。

Q4:競合性が「高」の言葉は、避けたほうがよいですか

避ける必要はありません。競合性は、広告に入札している人の多さの目安で、ホームページが検索結果で勝てるかどうかの難しさではありません。

高い言葉は、商売になる言葉だとは言えます。検索結果の上位ページの中身を、実際に開いて確かめたうえで決めます。

Q5:数字は、どのくらいの間隔で見直しますか

季節で変わる悩みは、時期の前に見直します。それ以外は、新しいページを書くたびに見れば足ります。

予測の数字は毎日更新されますが、ページの題を決めるための検索の概数は、毎日追う必要はありません。月次の報告に入れて追いかけすぎると、数字に振り回されます。

まとめ:数字は順番を決める材料。題を決めるのは、お客様の悩みと自社の答え

キーワードプランナーは、ページの題の優先順位を付ける道具として使うと、力が出ます。成果を約束する正確な数字を出す道具として使うと、読み違えが起きます。

内容 要点
使えるようになるまで 基本機能にはお支払い情報の入力が必要。キャンペーンを作らずに進む道も用意されている
2つの入口 手持ちの言葉は「検索のボリュームと予測」、悩みを広げるなら「新しいキーワードを見つける」
読み違えやすい点 12か月の平均、類似パターン込み、概数。競合性と入札単価は広告の指標
範囲で出るとき 条件は公式で確かめられず、桁の目安として使う
決め方 悩みを書き出し、桁で並べ、1ページ1題で決める
答え合わせ Search Consoleで3か月後に見る

今回の数字は、自社の題を決めるための材料です。決めるのは、お客様の悩みを知っている、自社の側です。

今日できる点検

最後に、今日の1時間でできる点検を表にします。上から順に、1行ずつ進めてください。

点検する場所 見ること はい/いいえ
問い合わせの記録 直近10件から、悩みの言葉を10個書き出したか
書き出した言葉 全角40文字、10語以内の短い言葉に切ったか
アカウント Google広告のアカウント設定を完了したか
検索のボリュームと予測 10個をまとめて貼り付け、桁で3つに分けたか
新しいキーワードを見つける 自社のURLを入れて、書いていない悩みを3つ拾ったか
広告の指標 競合性と入札単価で、書くかどうかを決めていないか
既存のページ 候補と同じ悩みに答えるページが、すでにないか
公開後の予定 3か月後にSearch Consoleで見る日をカレンダーに入れたか

「いいえ」が付いた行が、今週の候補です。そのうち、手が動かしやすい行を1つ選び、今週中に済ませます。

点検の結果の読み方

「いいえ」の数によって、次にやることが変わります。

「いいえ」の数 状態 次にやること
0から2 題決めの手順が、ほぼ整っている 3か月後の答え合わせの日を確かめる
3から5 数字は見ているが、決め方が決まっていない 4つの観点の表を作って、候補に印を付ける
6以上 道具の準備か、悩みの書き出しが済んでいない まず問い合わせの記録から悩みを10個書き出す

行の数を気にしすぎる必要はありません。1つ直すと、周りの行も進めやすくなります。

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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