LLMO対策で、記事を書く以外に自社サイトで直すことはあります。
料金の決まり方・対応範囲・所在地・サービス名・できないことの5つを、全ページで同じ表記にそろえる作業です。
正の値を置くページを項目ごとに1つ決め、ほかのページはそこへリンクし、直したあとに古い表現をサイト内で検索して0件を確かめます。
この記事では、その手順を、一覧表の列や記入の型まで含めて書きます。
弊社が2026年10月2日に古い記事2本の18か所を直したときの実例も、そのまま載せました。
結論:そろえるのは5項目で、正の値を置くページを1つずつ決めます
自社の事実をそろえる作業は、3つの動作でできています。
正の値を置くページを決める、全ページを開いて突き合わせる、直したあとに古い表現が0件かを確かめる、の3つです。
設定を1つ入れて済む作業はここに含まれず、どれもページを開いて読む手作業になります。
そろえる5項目と、正の値を置くページ
最初に、何をどこにそろえるかを表にします。
「正の値」は、食い違いが見つかったときに正しいとみなす側の書き方のことです。
| そろえる項目 | 正の値を置くページ | ほかのページでの扱い |
|---|---|---|
| 料金の決まり方 | 料金のページ | 数字を書き写さず、料金のページへリンクする |
| 対応範囲(地域・業種・作業の範囲) | サービスのページ | 同じ言葉で書くか、サービスのページへリンクする |
| 所在地と連絡先 | 会社概要のページ | フッターを含め、番地と建物名の表記まで同じにする |
| サービス名 | サービスのページ | 旧名が残るページには、いまの名前を併記する |
| できないこと | よくある質問のページ | 記事で触れるときは、よくある質問と同じ文にする |
正の値を置くページは、会社によって違って構いません。
決めておく必要があるのは「1項目につき1ページ」という数だけです。
直す理由は2つあります
1つ目は、読んだ人がどちらを信じればよいか分からなくなるからです。
料金のページと3年前の記事で料金の決まり方が違えば、問い合わせる前に手が止まります。
2つ目は、自社サイトの事実が、外部に渡す情報の元になるからです。
取材や掲載を依頼するときに渡す社名・所在地・サービスの説明は、自社サイトに書いてあるものをそのまま使います。
元がそろっていなければ、外に出る情報も食い違ったまま広がります。
この記事で言えないこと
AIが、同じサイトの中で食い違うページをどう扱うかは、弊社は測っていません。
この記事で引く海外の研究でも、この点は直接には確かめられていません。
そのため「食い違いがあるとAIに引用されなくなる」とは、この記事では書きません。
書けるのは、食い違いをどう見つけ、どう直し、どう確かめるかという手順までです。
海外の研究は英語圏と海外の検証が中心で、日本語で同じ結果になるとは言えない点も、先にお断りしておきます。
手順の全体図と、9工程の中での位置
この記事は、LLMO対策のやり方を9つの工程で書いた記事のうち、6番目の工程を1本に広げたものです。
5番目の「書く」のあと、7番目の「第三者に載る」の前に置かれています。
図は上から下へ進みます。
矢印に書いた言葉は、前の手順が次の手順へ渡すものです。
金色で囲んだ4番目が、この記事でいちばん字数を使う場所になります。
入口の記事に書いたことと、この記事で足すこと
入口の記事では、そろえる5項目と、食い違いが起きやすい場所の表までを書きました。
この記事では同じ表を繰り返さず、入口に無かった材料を4つ足します。
| 足す材料 | 中身 | 読む節 |
|---|---|---|
| 弊社の実例 | 古い記事2本の18か所と、入口の記事3か所を直した記録 | 「直す」の節 |
| 直したあとの確かめ方 | 古い表現を検索して0件を確かめる場所の表 | 「直したあとに確かめる」の節 |
| Googleの文書 | 構造化データは、ページに表示される文と一致させる | 「表示される文と構造化データをそろえる」の節 |
| 海外の研究 | 5本の解説記事から、事実をそろえる作業に関わる数字 | 後半の4つの節 |
前後の工程との受け渡し
5番目の工程で書いた記事は、公開した時点で、古いページとの食い違いを生むことがあります。
6番目のこの工程で、その食い違いを見つけて直します。
そろえ終えた事実は、7番目の工程で外部へ渡す情報として使われます。
考え方の全体はLLMO対策の考え方をまとめた記事に、今日から自分で始める入口の作業は自分でできる作業をまとめた記事に書いています。
食い違いはどこで生まれるか
食い違いは、だれかが間違えて書いたから生まれるとは限りません。
書いた時点では正しかった文が、あとで会社の側が変わったために、合わなくなることがあります。
古いページに前の情報が残る
入口の記事では、食い違いが起きやすい場所として、数年前に書いた記事、名前を変える前の資料、フッターを挙げました。
3つに共通するのは、作ったあとに開く機会が少ないことです。
料金を改定した日に料金のページは直しても、料金に触れた古い記事までは開きません。
サービス名を変えたときも、新しい名前のページは作りますが、旧名で書いた記事はそのまま残ります。
フッターの所在地は全ページに出るので、1か所直せば済むように見えます。
実際には、会社概要の本文や、記事の末尾に手で書いた署名に、前の住所が残ることがあります。
新しい記事を書いたときに生まれる
入口の記事に書かなかった発生源が、もう1つあります。
新しい記事を公開したときです。
弊社では、2026年10月1日から2日にかけて見つかった食い違いは、どれも新しい記事を公開したあとに見つかりました。
新しく調べて書いた記事の結論が、先に出していた記事の結論と合わなくなった、という形です。
古い記事は1文字も変わっていないのに、隣に新しい記事が並んだことで、食い違いになりました。
記事を増やすほど、突き合わせる相手も増えていきます。
発生源ごとの見つけ方
発生源が分かれば、どのページから開けばよいかが決まります。
| 発生源 | いま起きていること | 最初に開くページ |
|---|---|---|
| 料金や条件を変えた | 変える前の書き方が、古い記事に残っている | 料金や条件に触れた記事を、古い順に |
| サービス名を変えた | 旧名だけで書かれたページがある | 旧名でサイト内を検索して出たページ |
| 移転した・電話番号を変えた | 本文に手で書いた住所が残っている | 会社概要、問い合わせのページ、記事の署名 |
| 新しい記事を公開した | 結論や数字が、先に出した記事と合わない | 同じ話題を扱った既存の記事 |
| 対応をやめた作業がある | よくある質問に「できます」が残っている | よくある質問と、サービスのページ |
4行目だけは、会社の側に変更が無くても起きます。
記事を公開するたびに、同じ話題の既存の記事を開いて読む、という動作を公開の手順に入れておくと、見つかるのが早くなります。
正の値を置くページを1つ決める
突き合わせを始める前に、どのページを正とするかを決めます。
これを決めずに全ページを開くと、食い違いを見つけても、どちらを直せばよいかが決まりません。
項目ごとの決め方
正のページは、その項目を変えたときに必ず最初に直すページを選びます。
料金を改定したら料金のページを直す、移転したら会社概要を直す、という会社が多いはずです。
その「最初に直すページ」が、そのまま正のページになります。
| 項目 | 正のページに書くこと | ほかのページの書き方 | 書かないほうがよい形 |
|---|---|---|---|
| 料金の決まり方 | 何によって料金が変わるか、見積もりの出し方 | 「料金の決まり方は料金のページに書いています」とリンクする | 記事の本文に、その時点の数字を書き写す |
| 対応範囲 | 対応する地域・業種・作業を、決めた言葉で並べる | 正のページと同じ言葉で書く | ページごとに言い換える |
| 所在地と連絡先 | 番地・建物名・階数・電話番号を省略せずに書く | 正のページから写し、表記を変えない | 建物名を省いた形と省かない形が混ざる |
| サービス名 | 正式な名前と、旧名があればその旨 | 正式な名前で書く。旧名のページには併記する | 略称や愛称だけで書く |
| できないこと | 受けていない依頼を、条件つきで書く | 正のページの文をそのまま使う | 記事では「何でも対応」と読める書き方をする |
数字は写さず、リンクでつなぐ
変わる可能性がある値は、正のページ以外に書き写さないのが基本です。
書き写した数だけ、次に変えるときに直す場所が増えるからです。
記事の中で料金に触れたいときは、決まり方を言葉で説明し、数字は料金のページへ送ります。
リンクにしておけば、料金を改定しても、記事の側は触らずに済みます。
所在地のように、どのページにも出す必要がある値は、写すしかありません。
その場合は、正のページの文字列をそのまま貼り、手で打ち直さないようにします。
正のページを決めた記録を残す
決めた内容は、1枚の表にして残します。
列は、項目・正のページの場所・正の値・決めた日・決めた人、の5つで足ります。
この表は、あとで外部へ渡す情報の原本にもなります。
担当が替わったときに、新しい担当が最初に読む資料もこの1枚です。
全ページを突き合わせる手順
正のページが決まったら、サイトの全ページを開いて、正の値と見比べます。
この節では、一覧の作り方と、表の列を書きます。
ページの一覧を作る
最初に、公開しているページを1行に1ページで並べた一覧を作ります。
サイトの管理画面にある記事の一覧と固定ページの一覧を書き出せば、ほぼそろいます。
サイトマップを置いているサイトなら、そこに載っているページの場所を写す方法もあります。
一覧に入れ忘れやすいのは、資料請求のあとに出るページ、過去のお知らせ、採用のページです。
公開されていて人が開けるページは、古くても一覧に入れます。
突き合わせ表の列
一覧ができたら、右側に項目の列を足します。
| 列 | 書くこと | 記入の型 |
|---|---|---|
| ページの場所 | そのページのURL | (例)一覧からそのまま写す |
| ページの種類 | 記事・サービス・会社概要・よくある質問など | (例)記事 |
| 料金の決まり方 | 触れていない/正の値と同じ/食い違う | (例)食い違う |
| 対応範囲 | 同上 | (例)正の値と同じ |
| 所在地と連絡先 | 同上 | (例)触れていない |
| サービス名 | 同上 | (例)旧名のみ |
| できないこと | 同上 | (例)触れていない |
| 食い違いの中身 | そのページに書いてある文を、そのまま写す | (例)本文の該当する1文を貼る |
| 直した日・確かめた日 | 直した日と、0件を確かめた日を分けて書く | (例)2つの欄を別にする |
「食い違いの中身」の列には、要約を書かず、ページの文をそのまま貼ります。
貼った文が、直したあとにサイト内で検索する「古い表現」になるからです。
量はページ数×項目数で決まる
確かめる箇所の数は、ページ数に項目数を掛けた数です。
入口の記事では計算例として、100ページのサイトなら5項目で500か所、と書きました。
弊社のメインのサイトには、2026年9月23日時点で記事が886本ありました。
同じ計算をすると、記事だけで4,430か所になります。
弊社は、この全ページの突き合わせをまだ終えていません。
終えていない状態で進めるなら、開く順番を決めておく進め方があります。
開く順番の決め方
全ページを一度に開けないときは、次の順に進められます。
| 順番 | 開くページ | この順にする理由 |
|---|---|---|
| 1 | 正のページ5つ | 正の値そのものが古くないかを先に確かめる |
| 2 | サービス・会社概要・よくある質問・問い合わせ | 買う前の人が開くページだから |
| 3 | サイト内検索で、旧名や前の住所が出たページ | 食い違いがあると分かっているから |
| 4 | 新しく公開した記事と同じ話題の記事 | 公開のたびに食い違いが生まれるから |
| 5 | 残りの記事を、古い順に | 古いほど、会社の側が変わっている回数が多いから |
3番目は、語をサイト内で検索するだけなので、全ページを開くより先に済ませられます。
検索に使う語は、旧サービス名、前の住所の町名、前の電話番号、対応をやめた作業の名前です。
2周目からは、変えた項目だけを検索して直す形になり、量は1周目より小さくなります。
直す:弊社が古い記事2本の18か所を直した実例
ここからは、見つけた食い違いを直す作業です。
弊社が実際に直した記録を、数えられる形で書きます。
2026年10月2日に直した2本
弊社では2026年10月2日、新しく書いた記事と結論が食い違う古い記事が2本見つかりました。
直したのは合わせて18か所で、1本が14か所、もう1本が4か所です。
見出しも2つ変えました。
手順の説明など、食い違いのない部分には触っていません。
直す前の本文は、保存してあります。
| 数えたもの | 数 | 補足 |
|---|---|---|
| 食い違いが見つかった古い記事 | 2本 | 新しく書いた記事と結論が合わなかった |
| 直した箇所の合計 | 18か所 | 14か所と4か所 |
| 変えた見出し | 2つ | 同じ2本の中で変えた |
| 触らなかった部分 | 食い違いのない部分すべて | 手順の説明など |
| 直す前の本文 | 保存した | 元に戻せる状態を残している |
入口の記事でも3か所直した
同じ日に、入口の記事でも言い回しを3か所直しました。
数字が何の割合かの書き方、対象のAIの書き足し、質問の例、の3か所です。
新しい章を書いたことで、先に出した記事とのずれが見つかった、という流れでした。
新しい記事を書くと、先に出した記事の側に直す所が出てくる、という例です。
直すときの進め方
直す作業は、次の順で進められます。
| 順番 | やること | 残すもの |
|---|---|---|
| 1 | 直す前の本文を丸ごと保存する | 保存した本文と、保存した日 |
| 2 | 食い違う文を、突き合わせ表に1か所ずつ写す | 古い表現の一覧 |
| 3 | 食い違う文だけを、正の値に合わせて書き換える | 直した箇所の数 |
| 4 | 見出しが古い結論を言っていれば、見出しも変える | 変えた見出しの数 |
| 5 | 正のページや新しい記事へのリンクを入れる | 入れたリンクの行き先 |
1番目を先に済ませるのは、直しすぎたときに戻せるようにするためです。
3番目で食い違いのない部分に触らないのは、直す範囲を数えられる大きさに保つためです。
記事を丸ごと書き直すと、何か所変えたかを数えられなくなり、あとの確かめが粗くなります。
直した箇所を数で残しておけば、確かめるときに、そのうち何か所を見たかを数で言えます。
直したあとに確かめる:古い表現を検索して0件
編集画面で保存しただけでは、直したことになりません。
公開されているページを開き、古い表現が残っていないことを数で確かめます。
弊社の決まり
弊社には、「直した」と言う前に、古い表現を検索して0件を確かめる、という決まりがあります。
10月2日の18か所でも、直したあとに公開されているページを開きました。
確かめたのは2つで、古い表現が0件になったことと、新しいリンクが入ったことです。
編集画面の中を見るのと、公開されたページを見るのとでは、確かめている対象が違います。
読者が開くのは公開されたページなので、確かめる場所もそちらに合わせます。
確かめる場所
古い表現は、本文以外の場所にも残ります。
| 確かめる場所 | やり方 | 結果の書き方 |
|---|---|---|
| 直したページの本文 | 公開されたページを開き、ページ内検索で古い表現を探す | 「0件」と確かめた日 |
| 直したページの見出しと題 | 見出しを上から順に読む | 古い結論を言う見出しの数 |
| サイト全体 | サイト内検索に古い表現を入れる | 出たページの数 |
| ページの説明文 | 検索結果に出る説明文に、古い値が残っていないかを見る | 直した・直す所なし |
| 表・図の中の文字・画像 | ページ内検索に掛からないので、目で読む | 見た表と図の数 |
| 新しく入れたリンク | 公開されたページで押し、行き先が開くかを見る | 開いたリンクの数 |
5行目の画像は、検索では見つかりません。
料金表や地図を画像で載せているサイトは、画像を1枚ずつ開いて読む必要があります。
0件にならなかったとき
サイト内検索で古い表現が出たら、そのページを突き合わせ表に足し、同じ順で直します。
表記のゆれにも気をつけます。
全角と半角、数字の区切り、建物名の省略などで書き方が違うと、検索語を1つ入れただけでは掛かりません。
古い表現を突き合わせ表にそのまま貼っておくのは、この書き方の違いを検索語として使うためです。
0件を確かめたら、確かめた日と検索した語を表に書きます。
記録が残っていれば、次に同じ項目を変えたとき、前回どの語で検索したかから始められます。
測る側の記録の取り方は、測り直して書き直す手順の記事(8番目の工程)に書きました。
表示される文と構造化データをそろえる
事実をそろえる相手は、ページ同士だけではありません。
1つのページの中でも、画面に見えている文と、裏に書いた情報が食い違うことがあります。
Googleの文書に書いてあること
弊社は2026年10月1日に、Google検索セントラルの文書「AI機能とウェブサイト」を開いて確かめました。
文書の最終更新は2025年12月31日です。
この文書によると、AIの回答に出るための追加の要件はありません。
特別な構造化データも要らない、と書かれています。
そのうえで、構造化データを使うときは、ページに表示されるテキストと一致させるよう求めています。
| 文書に書いてあること | この記事での読み方 | 次にすること |
|---|---|---|
| AIの回答に出るための追加の要件は無い | 事実をそろえる作業は、特別な設定を足す話とは別 | 設定を足す前に、見えている文を読む |
| 特別な構造化データも要らない | 構造化データを入れたこと自体は、この工程の成果に数えない | 入れてあるかどうかより、中身が合っているかを見る |
| 構造化データは、表示されるテキストと一致させる | 裏に書いた情報も、突き合わせの対象に入る | 所在地・サービス名・よくある質問の文を見比べる |
見えている文と、裏に書いた情報をそろえる
見えている文と、裏に書いた情報をそろえるのも、事実をそろえる作業の1つです。
所在地を画面の上で直しても、構造化データに前の住所が残っていれば、1ページの中に2つの住所があることになります。
よくある質問を書き換えたのに、構造化データの中の問いと答えが前のまま、という形も同じです。
ページ内検索は画面に見えている文しか探さないので、裏の情報は別に開いて読みます。
突き合わせ表に「構造化データ」の列を1つ足し、入れているページだけ、同じか食い違うかを書いておくと漏れません。
構造化データとAIの引用の関係については、構造化データを入れれば引用されるのかを確かめた記事に詳しく書きました。
更新日もそろえる対象に入る
直したページの更新日は、中身を直した日に合わせます。
中身を変えずに日付だけを新しくする方法については、更新日だけを変える方法を扱った記事で、分かっていることと分かっていないことを分けて書いています。
日付も、ページに書かれた事実の1つです。
記事と事業ページをつなぐ
事実がそろったら、記事と、サービス・料金・事例・よくある質問のページをリンクでつなぎます。
図の5番目の手順です。
行きのリンクと、戻りのリンク
行きのリンクは、記事の本文から、関係する事業ページへ置くリンクです。
戻りのリンクは、事業ページの側から、その質問に答えている記事へ置くリンクです。
| リンクの向き | 置く場所 | 確かめること |
|---|---|---|
| 記事からサービスのページへ | 記事の本文で、サービスに触れた文 | サービス名が、行き先のページと同じ表記か |
| 記事から料金のページへ | 料金の決まり方に触れた文 | 記事の側に、数字を書き写していないか |
| 記事からよくある質問へ | できないことに触れた文 | 記事の文と、よくある質問の文が同じか |
| サービスのページから記事へ | サービスの説明のうち、詳しい説明が要る所 | 行き先の記事の結論が、いまも正しいか |
| よくある質問から記事へ | 答えが長くなる質問 | 答えの要点が、記事の冒頭と合っているか |
リンクを置く作業は、同時に、両側のページを並べて読む作業になります。
つなぐ手順を最後に置いているのは、事実がそろう前につなぐと、食い違うページへ読者を送ることになるからです。
海外の研究で観察されたこと
海外の研究に、1枚のページと、互いにつないだ複数のページを比べた実験があります。
対象は架空の製品で、調べものをするAIにはGPT-5.1が使われました。
検索結果9件に、架空の製品のページを1件だけ、必ず5番目に差し込むという、管理された環境での実験です。
質問集は3つあり、64問・121問・1,000問でした。
この記事で使う観察は2つです。
1つ目は、1枚のページを既存の手法で書き換えても、書き換えない1枚を上回らなかったことです。
解説記事には「1ページの書き換えは、書き換えない1ページを上回りませんでした。」とあります。
| 質問集 | 書き換えない1枚の推薦率 | 書き換えた1枚の推薦率(3手法の最高) | 製品名での再検索率(書き換えない1枚) |
|---|---|---|---|
| 64問 | 35.9% | 35.9% | 18.8% |
| 121問 | 56.2% | 55.4% | 14.9% |
| 1,000問 | 59.0% | 58.8% | 11.0% |
推薦率は、AIの最終回答が架空の製品を名指しで薦めた割合で、別のAIが自動で判定しています。
2つ目は、AIがページをたどり、製品名で検索し直す動きです。
表の右端のとおり、ページが1枚だけの条件でも、2回目の検索が製品そのものを調べる検索だった割合は11.0%から18.8%ありました。
複数のページをつないだ条件では、ページ内のリンクから別のページへ進む動きが9.4%から20.4%の割合で起きています。
この研究から言えないこと
複数のページをつないだ条件では、推薦率は1枚の条件より高い値でした。
ただし、この条件で用意されたページには、同じ作り手が書いたレビュー風や掲示板風のページが含まれています。
解説記事にも「著者らは、この手法を実際のシステムや公開のウェブに使うことを勧めていません。」と書きました。
第三者に見えるページを自分で作る話は、この記事の手順には入りません。
その話は口コミを自分たちで書く方法を扱った記事とおすすめ記事を自作する方法を扱った記事に分けて書いています。
実際のAI検索サービスや日本語では試されておらず、架空の製品のページが最初の検索結果に必ず載る設定である点も、数字を読むときの条件です。
入口のページを置くと製品名での再検索が増えるかどうかは、最初に開くページをそろえた比較では確認できていません。
この記事が借りるのは、論文がつながりの中身として挙げた、製品名・主な特徴・向く用途・限界を全ページでそろえるという点までです。
自社のサービス・料金・事例・よくある質問のページでこれをそろえることは、この記事の手順と重なります。
古い情報が残るとどうなるか
古い情報が残ったときにAIの側で何が起きるかについて、海外の研究を2本読みます。
どちらも、同じサイトの中の食い違いを調べた研究とは違う点に、先に触れておきます。
閉店した店を薦めた誤りが93件
海外の調査に、バリ島の2つのエリアにある飲食店4,776軒を登録簿にまとめ、4つのAIが何を薦めるかを数えたものがあります。
96通りの質問を7日間で合計2,208回聞き、1万2,439件の有効な店名の言及を集めた調査です。
この中に、営業をやめたことが確認できている店を薦めた例が、14軒について93件ありました。
実在しない店名を作ってしまった例は、1つの店名の10件だけです。
解説記事によると、論文は、AIが店を作り上げることより、閉店した店を紹介し続けることのほうが実務上は深刻だとしています。
古い情報が残っていると、AIの答えにも古いまま出ることがある、という材料として読めます。
対象はバリ島の2エリア、質問はすべて英語で、日本や日本語での検証はありません。
この調査は、飲食店向けの道具を販売する企業が費用を出して実施したもので、論文自身がその利害関係を明記しています。
誤りの原因が、どのページに残った古い情報なのかは、解説記事からは読み取れません。
根拠に誤った文書が混ざると、正解率が下がった
もう1本は、AIに事実確認をさせるとき、渡す根拠の質で正解率がどう変わるかを測った研究です。
英語の事実確認の問題638件を使い、AIに渡す根拠3件のうち、誤った結論へ導く文書を0件・1件・2件・3件と増やしました。
使われたAIのモデルは2つ、確かめ方の方式は4つです。
誤った文書が増えるほど、正解率は全体として下がり、3件すべてを置き換えると大きく落ちました。
一部の組み合わせでは、途中の割合で横ばいや、わずかな上昇もあったと報告されています。
誤った文書が無い条件でも、最も良い方式の正解率は5割台でした。
この研究は、研究者が用意した3件をAIに直接渡す設定で、検索で拾われるかどうかは測っていません。
日本語での検証も報告されていません。
発信する側にできること
解説記事は、この研究から読み取れることの1つを「発信する側は、自社の決め手になる事実を自社サイトに正確に置く」とまとめています。
AIがどの文書を根拠に選ぶかは、発信する側からは決められません。
決められるのは、自社サイトに置く事実を正確にし、古い値を残さないことです。
| 研究で確かめられたこと | 確かめられていないこと | 自社サイトでできること |
|---|---|---|
| 閉店した店を薦めた例が93件あった(英語・バリ島の2エリア) | 日本の会社や、ほかの業種で同じ件数になること | 移転・廃止・営業時間の変更を、変えた日に全ページへ反映する |
| 根拠に誤った文書が増えるほど、正解率が下がった(英語638件) | 実際のAI検索サービスで、同じ割合で下がること | 決め手になる事実を、正のページに正確に書く |
| どちらも、複数の出どころの情報を扱った研究 | 同じサイトの中の食い違いを、AIがどう扱うか | 読む人のために、食い違いを0件にする |
3行目のとおり、同じサイトの中の食い違いについては、研究の数字がありません。
この工程を行う理由は、最初に書いた2つ、読む人が迷わないことと、外部へ渡す情報の元になることです。
社名で聞かれたときの材料になる
自社の事実がAIの答えに関わる場面として確かめられているのは、社名を入れて聞かれたときです。
この節では、海外の研究1本と、弊社の計測を並べます。
名前を出して聞くと99.4%、伏せると3.32%
海外の研究に、英語圏の新しい製品112社について、名前を出した質問と伏せた質問を比べたものがあります。
ChatGPTでは、製品名を出して聞いた質問の99.4%で、回答に製品名が現れました。
336回のうち334回です。
名前を伏せて分野だけで聞いた質問では、3.32%、784回のうち26回でした。
条件を書いておくと、使われたのは検索機能を使わない小型のモデルで、質問は英語、実験は1回です。
99.4%は名前が回答に現れた割合で、内容を正しく説明できた割合だとは、解説記事によれば原文から読み取れません。
日本語での検証は、この論文に載っていません。
弊社の計測では、社名入りの2問は4回中2回
弊社では2026年10月1日、買い手の質問40問のうち13問を、Claudeに各2回聞きました。
社名を入れない11問では、弊社の名前が出たのは22回中0回、弊社のページが引用されたのも22回中0回です。
この計測は、弊社のパソコンの作業メモがAIに渡る条件で行っていたことが、2026年10月2日に分かりました。
メモが渡らない条件で同じ日に測り直すと、社名を入れない11問で弊社のページが引用されたのは22回中1回でした。経緯は測り直しの記事に書いています。
社名を入れた2問は、10月1日の記録では4回中4回でしたが、測り直しでは弊社のページが引用されたのは4回中2回でした。
| 質問の種類 | 海外の研究(ChatGPT・英語・112社) | 弊社の計測(Claude・2026年10月2日の測り直し) |
|---|---|---|
| 名前を入れた質問 | 99.4%(336回のうち334回) | 4回中2回(2問を各2回) |
| 名前を入れない質問 | 3.32%(784回のうち26回) | 22回中1回(11問を各2回) |
| 数えたもの | 回答に製品名が現れたか | 弊社のページが引用されたか |
2つは対象のAIも言語も回数も違うので、数字を並べて大小を比べることはできません。
向きが同じだった、という所までが言えることです。
事実をそろえる作業の位置づけ
社名を入れて聞く人は、すでにその会社を知っていて、料金や対応範囲を確かめようとしています。
そのときに答えの材料になりうるのが、自社サイトに書いてある自社の事実です。
弊社の測り直しでは、社名を入れた質問の4回中2回で、弊社のページが引用されました。
サービスの内容を聞いた2回は、「情報が見つからなかった」という答えでした。
引用されたページに古い料金や前の所在地が書いてあれば、読んだ人に古い値が届くことになります。
一方で、事実をそろえても、社名を入れない質問で名前が出るようになるとは言えません。
弊社の22回中1回は、事実をそろえる作業とは別の工程で扱う数字です。
次の測り直しは2026年11月1日ごろに、同じ質問・同じAI・同じ回数で行います。
まだ測り直していないので、変化については何も書けません。
外部に渡す情報の元になる
そろえた事実は、自社サイトの中だけで使うものではありません。
7番目の工程「第三者に載る」で、外部へ渡す情報の原本になります。
外へ渡す前にそろえておく理由
入口の記事には、掲載や取材を依頼するときに渡す情報は、6番目の工程でそろえた事実をそのまま使う、と書きました。
社名の表記・所在地・サービスの説明が、自社サイトと外部の掲載で同じになるようにするためです。
自社サイトの中は、自分で開いて直せます。
外部の掲載は、相手に連絡して直してもらうことになり、直るかどうかも相手しだいです。
食い違ったまま外へ渡すと、直す手間が自社の外に出ていきます。
先に中をそろえる順番になっているのは、このためです。
渡す情報を1枚にまとめる
正のページを決めたときの表を、そのまま外部向けの1枚にできます。
| 渡す項目 | 写す元 | 渡す前に確かめること |
|---|---|---|
| 社名の表記 | 会社概要のページ | 法人格の位置、全角と半角、読みがな |
| 所在地と連絡先 | 会社概要のページ | 番地・建物名・階数が省略されていないか |
| サービス名 | サービスのページ | 旧名や略称が混ざっていないか |
| サービスの説明 | サービスのページの冒頭 | 対応範囲とできないことが入っているか |
| 載せてほしいページの場所 | 正のページの一覧 | 行き先が、いまも公開されているか |
外部の掲載にすでに古い情報が載っている場合は、この1枚を添えて修正を依頼できます。
7番目の工程の進め方は、第三者に載る手順の記事に書いています。
掲載の数を急いで実在しない言及を作る方法については、LLMO対策でやってはいけない施策をまとめた記事で扱いました。
よくある質問
Q1. 記事を書く作業と、事実をそろえる作業は、どちらを先にしますか
9工程の並びでは、書く作業が5番目、事実をそろえる作業が6番目です。
ただし、正のページを決める所までは、記事を書く前に済ませておけます。
正のページが決まっていれば、新しい記事に数字を書き写さず、リンクで送る書き方が最初から選べます。
Q2. 古い記事は、直さずに消してもいいですか
消すか直すかは、その記事に食い違いのない部分がどれだけ残っているかで決められます。
弊社が10月2日に直した2本は、食い違いのない部分に触らず、18か所だけを直しました。
消した場合も、そのページへ向けたリンクがサイト内に残っていないかを、同じようにサイト内検索で確かめる必要があります。
Q3. 食い違いがあると、AIに引用されなくなりますか
分かりません。
AIが、同じサイトの中で食い違うページをどう扱うかは、弊社は測っておらず、この記事で引いた研究でも直接は確かめられていません。
直す理由として書けるのは、読んだ人が迷わないことと、外部へ渡す情報の元になることの2つです。
Q4. 構造化データを入れれば、事実をそろえたことになりますか
なりません。
Google検索セントラルの文書「AI機能とウェブサイト」(弊社が2026年10月1日に確認)は、構造化データを使うときはページに表示されるテキストと一致させるよう求めています。
先にそろえるのは見えている文で、構造化データはそれに合わせる側です。
Q5. 1周したあとは、どのくらいの頻度で見直しますか
決まった間隔より、きっかけで決める進め方があります。
きっかけは2つで、料金・所在地・サービス名などを変えたときと、新しい記事を公開したときです。
前者は変えた項目の古い値を、後者は同じ話題の既存の記事を、それぞれサイト内で検索して開きます。
調べものの元になる海外の論文は、1本ずつ日本語で解説した一覧にまとめています。
まとめ
記事を書く以外に自社サイトで直すことは、自社の事実を全ページでそろえる作業です。
要点を5つに絞ります。
- そろえるのは、料金の決まり方・対応範囲・所在地・サービス名・できないことの5項目
- 項目ごとに正の値を置くページを1つ決め、ほかのページは数字を写さずリンクで送る
- 量はページ数×項目数。入口の計算例は100ページで500か所
- 直したあと、公開されたページで古い表現を検索し、0件を確かめてから「直した」と言う
- 新しい記事を書くと食い違いが生まれる。弊社は10月2日に古い記事2本の18か所と、入口の記事3か所を直した
AIが同じサイトの中の食い違いをどう扱うかは、測られていません。
海外の研究で確かめられているのは、閉店した店を薦めた誤りが93件あったことや、名前を出した質問では99.4%で製品名が現れたことなど、周辺の事実です。
どれも英語と海外の検証で、日本語で同じ結果になる保証はありません。
この工程を行えば引用される、という約束もできません。
残るのは、食い違いが0件だと確かめた記録と、外部へ渡せる1枚の表です。
今日できる点検
全ページを開く前に、今日のうちにできる小さな点検を表にしました。
ページ3つと、検索語1つから始める形にしています。
点検の表
| 点検すること | やり方 | 結果の見方 |
|---|---|---|
| 正のページを書き出す | 5項目それぞれに、正の値を置くページを1つ書く | ページを書けなかった項目の数を数える |
| 3ページを並べて開く | 料金のページ・会社概要・いちばん古い記事を並べる | 5項目のうち、表記が違った項目の数を書く |
| 古い値を1つ検索する | 旧サービス名か前の住所を、サイト内検索に入れる | 出たページの数を「◯件」で書く |
| フッターと会社概要を見比べる | 所在地と電話番号を、1文字ずつ見比べる | 建物名や区切りの書き方が同じかを見る |
| 新しい記事の相手を開く | 直近に公開した記事と、同じ話題の既存の記事を1本開く | 結論と数字が合っているかを見る |
| 社名を入れてAIに聞く | 社名を入れた質問を1問決め、AIに2回聞く | 答えの中の料金・所在地・サービス名が、正の値と同じかを見る |
点検のあとにすること
6つの点検が終わると、食い違いの数が手元に残ります。
0件なら、その日付を記録して、次に何かを変えたときにもう一度検索します。
1件以上あれば、正のページに合わせて直し、公開されたページで0件を確かめます。
弊社も、新しい記事を公開したあとに、先に出した記事の食い違いが見つかりました。
見つかった数と、直した数と、0件を確かめた日を残しておくと、次の1周はその記録から始められます。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません


