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公開した記事は、いつ見直すか|弊社の記事は手を入れないと9か月目から落ちました

2026 10/02
2026年10月2日
中野輝規
crowd

公開した記事は、公開した月の数字では判断せず、公開からの月数で見直す記事を決めます。

弊社の記事は、公開した月から2か月目にかけて動き、手を入れないと9か月目から落ちました。

見直しで確かめるのは、数字・日付・リンク先・自社の事実の4つです。

日付だけを新しくする更新は、しません。

この記事は、LLMO対策のやり方を9つの工程に分けた入口の記事のうち、9番目の「続ける」を1本に広げたものです。

入口の記事に書かなかった、弊社の実測の条件と弱い所、見る数字の置き場所、見直しの一覧の作り方を中心に書きます。

目次

結論:見直す記事は公開からの月数で決め、4つを確かめます

先に全体を表で示します。

入口の記事にある月数の表へ、「何を見て決めるか」の列を足しました。

公開からの月数と、見て決めるもの

公開からの月数 弊社の実測で起きたこと 何を見て決めるか すること
公開した月 1本あたり1.9セッション 何も決めない。公開した月を一覧に書く 本文は触らず、次の記事に進む
2か月目 1本あたり13.6セッション 記事ごとのセッションと、検索での表示回数 動いた記事と、まだ動いていない記事に印を付ける
3〜8か月目 合計のセッションが8か月目に1,748で最大 月ごとの合計と、記事ごとの推移 数字を書き留める。食い違いを見つけた記事だけ直す
9か月目 手を入れていない記事が落ち始めた 一覧の「次に見る月」の列 数字・日付・リンク先・自社の事実を確かめる
12か月目 最大時の4分の1 買い手の質問と、記事の冒頭の答え 質問とのずれを点検し、冒頭から直すかを決める
16か月目 最大時の7分の1 同じ質問に答える別の記事があるか 残すか、別の記事にまとめるかを決める

表の数字は、弊社が2026年9月23日に測ったものです。

対象は、弊社の3つのドメインのうち1つで、2025年3月〜5月に公開した記事238本です。

月数は弊社の1つの例で、業種やサイトの規模が違えば前後します。

ご自身のサイトの数字が何か月ぶんか溜まったら、表の月数を自社のものに置き換えてください。

この記事で書くことと、書かないこと

書くのは、見直す記事の選び方、確かめる4つの中身、記録の残し方です。

作業の量は、記事の本数と、直した箇所の数で示します。

数字の出どころは、2種類に分けて書きます。

「海外の実験では」「海外の調査では」と書いた数字は、海外の論文から引いたものです。

「弊社では」「弊社の実測では」と書いた数字は、弊社が自分のサイトと作業で数えたものです。

弊社では海外のGEO・LLMO関連の論文を92本読み、1本ずつ解説した一覧と、全体のまとめを公開しています。

お断りしておくと、これらの論文は英語と海外での検証が中心です。

日本語の質問や日本のサイトで、同じ数字になるとは言えません。

見直しを続ければAIに引用される、という約束もできません。

図で見る:公開してから、直した日を記録するまで

見直しは、1本の記事について5つの段階を順に通ります。

最後の段階まで来たら、次に公開する記事で、また最初から同じ順に進みます。

1 公開する 公開した月を一覧に書く 数字を待つ 2 2か月目まで待つ 公開した月の数字で直さない 月数がたつ 3 月数で記事を決める 一覧の「次に見る月」で選ぶ 選んだ記事 4 4つを確かめる 数字・日付・リンク先・自社の事実 直した所 5 直した日を記録する 直した内容と次に見る月も書く 次に公開する記事へ 金色の「4つを確かめる」が、見直しの中身 日付だけを変えて通り過ぎない
公開から記録までの5つの段階。矢印の言葉は、次の段階へ渡すものを示す

図は上から下へ進み、5番目から左の矢印で1番目に戻ります。

金色で囲んだ4番目が、見直しの中身にあたる段階です。

この記事の位置:9つの工程の9番目です

入口の記事では、LLMO対策を、測る・質問の地図を作る・一次情報を取る・AIの答えを読む・書く・自社の事実をそろえる・第三者に載る・測り直す・続ける、の9つに分けました。

この記事が扱うのは、最後の「続ける」です。

1つ前の工程は、同じ質問をもう一度AIに聞いて、引用されない質問を選ぶ「測り直す」です。

測り直しで選んだ質問と、この記事の月数で選んだ記事が重なったら、その記事から手を付けます。

9番目が終わると、工程1の「測る」に戻ります。

LLMO対策そのものの説明はLLMO対策の全体をまとめた記事に、道具を使わずに始める入口の作業は自分でできる作業の記事に書いています。

図の読み方

矢印に添えた言葉は、前の段階が次の段階へ渡すものです。

1番目から2番目へは、何も直さずに「数字を待つ」ことを渡します。

3番目で選んだ記事が4番目へ渡り、4番目で直した所が5番目の記録に残ります。

5番目の記録に「次に見る月」を書いておくと、その記事は次の周で3番目から入り直します。

記録が無いと、どの記事をいつ見たのかが分からなくなり、同じ記事を何度も開くことになります。

公開した月の数字で判断しない

記事を公開した月は、数字がほとんど出ません。

その数字を見て本文を書き直すと、動く前の記事に手を入れることになります。

弊社の実測:1本あたり1.9セッションから13.6セッションへ

弊社の実測では、公開した月のセッションは1本あたり1.9でした。

2か月目は、1本あたり13.6です。

対象は、弊社のドメインの1つで2025年3月〜5月に公開した238本で、測ったのは2026年9月23日です。

1.9と13.6は238本の平均なので、記事ごとのばらつきは、この2つの数字からは分かりません。

2か月目に大きく動いた記事もあれば、動かなかった記事もある、と読むのが安全です。

公開した月の数字が小さくなる理由の1つは、数える日数にあります。

月の後半に公開した記事は、その月に数えられる日が数日しかありません。

公開した月の数字は、記事の出来を表す前に、公開した日付の影響を受けています。

公開した月にすること、しないこと

公開した月にすることは、多くありません。

場面 すること しないこと
公開した当日 見直しの一覧に、記事の題と公開した月を書く 数字を見て題や冒頭を変える
公開した月の終わり セッションを書き留める 数字が小さい記事を書き直す
誤字や事実の誤りを見つけた その場で直し、直した内容を一覧に書く 見直しの月まで放っておく
2か月目の終わり 動いた記事と動いていない記事に印を付ける 動いていない記事を、この時点で消す

誤字や事実の誤りは、月数に関係なく直します。

待つのは、数字を理由にした書き直しだけです。

2か月目に見るもの

2か月目の終わりに見るのは、記事ごとのセッションと、検索での表示回数の2つです。

表示回数が出ていてクリックが無い記事は、検索結果には並んでいる状態です。

表示回数もセッションも無い記事は、まだ検索結果に並んでいないか、その言葉で調べる人がいないかのどちらかです。

この2つは、次にすることが違います。

前者は題と冒頭の答えを点検する候補になり、後者は狙った質問そのものを点検する候補になります。

どちらの場合も、2か月目では印を付けるところまでにして、書き直しは次の測り直しの結果を見てから決めます。

AIの答えに出たかどうかは、セッションとは別の記録で見ます。

海外の実験では、同じ質問でも答えと出典が日によって入れ替わると報告されていて、1回の結果では判断できません。

聞く回数の決め方は、測り直しの記事に任せます。

手を入れない記事は、9か月目から落ちました

ここからは、弊社の実測を条件ごと書きます。

数字だけを抜き出すと強い話に見えるので、弱い所も同じ節に並べます。

弊社の実測の条件

項目 内容
測った日 2026年9月23日
対象のサイト 弊社の3つのドメインのうち1つ
対象の記事 2025年3月〜5月に公開した238本
測ったもの 検索などから記事に来たセッション
測っていないもの AIの答えに引用された回数
並べ方 公開した月を起点に、月数ごとに並べた

238本は、同じ春の3か月に公開した記事です。

1年を通して公開した記事を集めた数字とは違います。

8か月目が最大で、9か月目から落ちた

合計のセッションは、8か月目に1,748で最大になりました。

手を入れていない記事は、9か月目から落ち始めています。

12か月目には最大時の4分の1、16か月目には7分の1になりました。

この3つの月数のあいだの細かい動きは、ここでは数字を出していません。

新しい記事を書き続けていると、サイト全体の数字は新しい記事のぶんで埋まります。

そのため、古い記事の目減りは、記事ごとに月数で並べ直さないと見えてきません。

この実測の弱い所は3つあります

この数字を、どのサイトにも当てはまる決まりとして読むことはできません。

弱い所を3つ、表にします。

弱い所 中身 読むときの扱い
1 時期の事情と分けられていない 8か月目の最大は、サイト全体のアクセスが最大だった月と重なっている 記事が育った結果なのか、その月の事情なのかは、この実測からは決められない
2 公開した時期が1つだけ 2025年の春に公開した記事の動きである 別の時期に公開した記事が、同じ月数で同じ動きをするとは限らない
3 測ったのはセッション 検索などからのセッションで、AIに引用された回数とは別の数字である AIの引用が9か月目に落ちる、という意味には読めない

1つ目について補うと、8か月目の山が時期の事情だった場合、9か月目からの落ち方も実際より大きく見えている可能性があります。

2つ目は、対象を広げて測り直さないと確かめられません。

3つ目は、この記事の後半で、弊社がまだ測っていないこととして、もう一度書きます。

それでも月数を目安に使うのは、見直す記事を選ぶ順番が、ほかに決めにくいためです。

9か月という数字は、決まりとして使うより、最初に仮に置く月数として使ってください。

見る数字の置き場所を、先に決める

見直す記事を月数で選ぶ前に、数字をどこで見るかを決めておきます。

見る場所が1か所だと、その場所に映らない動きは、起きていても気づけません。

弊社の例:検索流入2,947のうち、Bingが2,001、Googleが815でした

前の節と同じドメインで、2026年9月の検索流入は2,947セッションでした。

そのうちBingが2,001、Googleが815です。

Googleは全体の3割弱にあたります(815を2,947で割った概算です)。

GoogleのSearch Consoleに出るのは、Google検索のぶんだけです。

Search Consoleだけを見ていたら、このドメインでは検索流入の3割弱しか見えていなかったことになります。

これは弊社のドメイン1つ、ひと月ぶんの数字です。

ほかのサイトでも同じ割合になる、という意味には読めません。

ご自身のサイトでBingが多いかどうかは、アクセス解析で流入元を分けて見ると分かります。

どこで何が見えるか

置き場所ごとに、見える数字と見えない数字を表にしました。

置き場所 見える数字 ここでは見えないもの 見直しでの使い道
GoogleのSearch Console 検索での表示回数・クリック・検索された言葉(Google検索のぶん) Bingなどほかの検索からの流入、AIの答えに出た回数 表示があるのにクリックが無い記事を探す
Bingの管理画面 検索での表示回数・クリック・検索された言葉(Bing検索のぶん) Google検索のぶん、AIの答えに出た回数 Googleの画面に映らない記事の動きを拾う
アクセス解析 流入元ごと、記事ごとのセッション 表示されたがクリックされなかった回数 記事を月数で並べ、落ち始めた月を見つける
AIに聞いた記録 質問ごとに、自社の名前と引用が出た回数 記事に来た人の数 引用されない質問に答えている記事を選ぶ

4つの置き場所は、どれか1つがほかの代わりになる関係にありません。

検索の順位とAIの引用が別の数字であることは、検索順位とAIの引用の関係を書いた記事で扱っています。

AIの答えに出たかどうかの数え方は、効果の測り方をまとめた記事も参考になります。

置き場所を決める順番

置き場所は、次の順で決められます。

最初に、アクセス解析で検索流入を流入元ごとに分け、どの検索エンジンから何セッション来ているかを1回数えます。

次に、セッションの多い検索エンジンの管理画面を開けるようにします。

最後に、見直しの一覧に書く数字を1つだけ決めます。

記事ごとのセッションを選ぶと、検索エンジンの違いをまたいで、同じ物差しで並べられます。

数字を何種類も書き留めると、一覧を更新する手間が増えて続きません。

一覧に書く数字は1つにして、ほかの置き場所は、落ちた理由を調べるときに開く場所として使い分けます。

月数で見直す記事を決める

見直す記事は、気になった記事から選ぶと偏ります。

公開からの月数を一覧にしておけば、その月に開く記事が、選ぶ前に決まっています。

見直しの一覧に入れる5つの列

一覧は表計算の1枚で足ります。

記事1本を1行にして、次の5つの列を作ります。

列 書くこと 書き方の決まり
記事 記事の題と、ページの場所 題を変えたら、この列も書き換える
公開した月 最初に公開した年と月 見直しても書き換えない
最後に見直した日 4つを確かめ終えた日 確かめずに日付だけ入れない。まだなら空欄のまま
次に見る月 次にこの記事を開く年と月 公開した月から数えた月数で決める
直した内容 直した箇所の数と、何を直したか 直す所が無かったときは「確かめて変更なし」と書く

「公開した月」と「最後に見直した日」を別の列にするのが、この一覧の要点です。

1つの列にまとめると、見直したときに公開した月が上書きされ、月数を数え直せなくなります。

「直した内容」の列は、あとで数字が動いたときに、何を変えた記事だったかを確かめるために使います。

「次に見る月」の決め方

最初の「次に見る月」は、公開した月から数えて9か月目を仮に入れておけます。

9か月は弊社の実測で落ち始めた月数で、弱い所は前の節に書いたとおりです。

ご自身のサイトで、記事を月数ごとに並べた数字が溜まったら、落ち始めた月数に置き換えてください。

見直したあとの記事を、次にいつ開くかは、自社の数字を見て決めることになります。

見直した記事がその後どう動くかは、この記事で紹介した弊社の実測には入っていません。

そのため、2回目以降の間隔について、弊社の数字を根拠に月数をお示しすることはできません。

一覧から、今月の記事を選ぶ

毎月の作業は、次の順に進められます。

順番 やること 出来上がるもの
1 「次に見る月」が今月になっている行を抜き出す 今月の見直しの候補
2 測り直しで、引用されなかった質問に答えている記事に印を付ける 先に開く記事
3 印の付いた記事から順に、4つを確かめる 直した箇所の記録
4 「最後に見直した日」「次に見る月」「直した内容」を書く 更新した一覧
5 今月公開した記事の行を足す 来月以降の候補

候補の本数が、その月に見直せる本数を超えることがあります。

その場合は、買い手の質問に直接答えている記事を先にして、残りは「次に見る月」を翌月に書き換えます。

書き換えたことが一覧に残っていれば、見落としたのか、後ろへ回したのかを、あとから区別できます。

見直しで確かめる4つ:数字・日付・リンク先・自社の事実

記事を開いたら、文章の言い回しより先に、時間がたつと正しくなくなる所を確かめます。

確かめるのは4つです。

4つのそれぞれで、何が古くなるか

確かめるもの 古くなる例 確かめ方 直し方
数字 調査の結果が、新しい年のものに替わっている 数字の出どころのページを開き、いまの値を読む 新しい値に替え、いつの調査かを本文に書く
日付 「今年」「来月から」が、いつのことか分からなくなっている 本文を「年」「月」「今」「最新」で探す 年と月を数字で書き直す
リンク先 リンク先のページが無くなった、内容が変わった 本文のリンクを1つずつ開く いまの正しいページへ張り替える。無ければ外す
自社の事実 料金、対応できる範囲、所在地、担当者が変わっている 料金のページと会社概要を横に並べて読む いまの事実に合わせ、ほかのページとも表記をそろえる

4つとも、開いて見比べれば、合っているかどうかを自分で判定できます。

文章のうまさのように、人によって答えが分かれる点検ではありません。

数字と日付は、出どころまで戻って確かめる

数字は、記事の中だけを読んでも、古いかどうかが分かりません。

出どころの調査や資料を開き、同じ数字がいまも載っているかを見ます。

出どころが新しい版に替わっていたら、数字と一緒に「何年の調査か」も書き直します。

出どころが見つからなくなった数字は、本文から外すか、いつの時点の数字かを明記して残すかを決めます。

日付は、書いたときには正しかった言葉が、時間とともにずれていく所です。

「今年」と書いた文は、年が変わると、読む人にとって別の年を指してしまいます。

海外の研究に、引用されない原因を分類したものがあり、その中に「情報が古い」という型が入っています。

鮮度だけの割合は弊社の解説記事に載っていないので、ここでは数字を書きません。

リンク先と自社の事実は、ほかのページと照らし合わせる

リンク先は、自社の記事へ張ったものと、外のページへ張ったものの両方を開きます。

自社の記事へのリンクは、リンク先の記事を書き直したときに、話が食い違いやすい所です。

自社の事実は、古い記事になるほど、いまの料金のページや会社概要と合わなくなっていることがあります。

記事を書いたあとで対応する地域を広げた場合、古い記事には、広げる前の地域がそのまま残っています。

全ページの事実をそろえる作業は、入口の記事では工程6にあたります。

手順は入口の記事の「自社の事実をそろえる」の節に書いています。

見直しの中では、開いた1本について、料金・対応範囲・所在地の3つがいまの事実と合っているかを見れば足ります。

日付だけを変えない

見直しの作業で、いちばん手早く済むように見えるのが、更新日だけを新しくすることです。

この記事では、これをお勧めしません。

理由を、分かっていることと、分かっていないことに分けて書きます。

海外の実験で分かっていること

海外の実験に、2つのページを並べて、AIがどちらを先に引用するかを数えたものがあります。

6つのAIで25万2,000回試し、1回ごとに、2つの版の違いを1か所だけにしています。

この実験で、最初の引用を大きく左右した要因は4つあり、日付の新しさはそのうちの1つでした。

比べたのは、2026年の日付の版と、2019年の日付の版です。

条件は、候補が2件だけ、素材は商品レビュー記事、AIの側の手順を固定した実験室の設定です。

実際のAI検索は、候補を5〜10件以上集めることがあり、2件で競う場面とは違います。

弊社の解説記事には、こう書きました。

「ただし2019年と2026年という大きな差で、数か月の更新でも効くかは分かりません」

7年の差で出た結果を、数か月ごとの更新に当てはめることはできない、という意味です。

詳しい数字はこの実験の解説記事にあります。

測られていないこと

中身が古いままのページの日付だけを書き換えたとき、実際のAI検索でどう扱われるかは、測られていません。

実験で動いたことと、実際のサービスで動くことは、別の話として読む必要があります。

日付だけを変えたページでは、前の節の4つのうち、数字・リンク先・自社の事実が古いまま残ります。

読んだ人が古い料金や無くなったリンクに行き当たる点は、日付を変える前と同じです。

見直しの一覧にも、「直した内容」に書けることが残りません。

あとで数字が動いても、何が理由だったのかを、自分でたどれなくなります。

代わりにすること

代わりにするのは、4つを確かめ、確かめた日を更新日として書くことです。

やり方 記事に残るもの 一覧に残るもの 分かっていること
日付だけを変える 新しい日付と、古いままの中身 何も残らない 実際のAI検索での扱いは測られていない
4つを確かめて直し、その日を書く いまの数字・リンク先・事実と、確かめた日 直した箇所の数と内容 何を直したかを、自社の記録で追える
確かめたが直す所が無かった 中身は同じ 「確かめて変更なし」と確かめた日 次に見る月を決め直せる

3行目の扱いは、迷いやすい所です。

確かめた結果として直す所が無かった記事は、一覧に確かめた日を書き、記事の更新日をどうするかは自社で決めておきます。

日付の扱いだけを1本にまとめた記事が、更新日だけを新しくする方法を確かめた記事です。

ほかの、やらなくてよい手法はLLMO対策でやってはいけないことの記事にまとめています。

月数を待たずに見直すとき

月数は、見直す記事を選ぶ目安の1つです。

月数が来ていなくても、見直しが発生する場面が2つあります。

新しい記事を書いたとき:弊社は2本で18か所を直しました

新しい記事を書くと、同じ話題の古い記事と、中身が食い違うことがあります。

新しい記事では調べ直した数字を使い、古い記事には前の数字が残っている、という形です。

弊社では2026年10月2日に、新しい記事と食い違う古い記事2本を、合わせて18か所直しました。

この2本は、月数で選んだ記事ではありません。

新しい記事を書いたことで、見直しが発生した例です。

同じサイトの中で2つの記事が別のことを言っていると、読んだ人はどちらが正しいのかを決められません。

新しい記事を公開する前に、同じ話題の古い記事を探し、食い違う所を数えておくと、公開と同じ日に直せます。

料金や所在地を変えたとき

料金、対応できる範囲、所在地、営業時間を変えたときも、月数を待ちません。

変えた事実が書いてある記事を探し、その日のうちに直す候補に入れます。

古い情報が残ると、AIの答えにも古いまま出ることがあります。

海外の調査に、バリ島の2つの地域の飲食店について、4つのAIに英語で質問し、薦められた店を数えたものがあります。

この調査では、営業をやめたことが確認できた14軒を薦めた誤りが、93件見つかりました。

お断りしておくと、この調査は、飲食店向けの道具を売る会社が費用を出して行ったものです。

対象は飲食店で、質問は英語なので、日本の会社の料金や所在地で同じことが起きる割合は分かりません。

詳しくはこの調査の解説記事をご覧ください。

事実を全ページでそろえる手順は、自社の事実をそろえる手順の記事に書いています。

月数を待たないきっかけの一覧

きっかけ 開く記事 確かめること
新しい記事を書いた 同じ話題を扱う古い記事 数字と結論が、新しい記事と食い違っていないか
料金を変えた 料金に触れている記事 古い料金や、古い内訳が残っていないか
対応範囲や所在地を変えた 地域名や所在地が出てくる記事 会社概要と同じ表記になっているか
引用した調査の新しい版が出た その調査の数字を使った記事 数字と、調査の年が合っているか
リンク先の記事を書き直した その記事へリンクしている記事 リンクの前後の説明が、いまの内容と合っているか

きっかけがあって直した記事も、一覧の「最後に見直した日」と「直した内容」に書きます。

月数で見直した記事と同じ列に残しておけば、あとで区別する必要がありません。

AIの引用は入れ替わる:1回出たあとも見続けます

ここまでの数字は、検索などからのセッションの話でした。

AIの答えに出るかどうかは、別の動き方をします。

海外の調査:2か月あけると、出典の重なりは18%でした

海外の調査に、同じ質問を2か月あけて調べ直し、出典がどれだけ重なるかを数えたものがあります。

GoogleのAI Overviewsでは、出典の重なりは18%でした。

通常のGoogle検索では、45%です。

条件は、質問がすべて英語、調べた場所が米国とドイツの2か所、時期が2025年の7月から9月です。

弊社の解説記事には、こう書きました。

「引用は、通常の順位より入れ替わりやすいことが分かりました」

ある月にAIの答えの出典に入っても、2か月後に同じ場所にいるとは限らない、と読めます。

日本語の質問で同じ割合になるかは、この調査からは分かりません。

詳しくはこの調査の解説記事にあります。

検索の1ページ目に無いページも、出典になっていました

別の海外の調査では、AI Overviewsの出典ドメインのうち29.8%が、通常の検索結果の1ページ目にありませんでした。

米国から、話題になっている言葉の検索55,393件を40日間くり返して集めた結果です。

同じ調査で、AIの回答を98,020件の小さな主張に分けて出典と照らすと、約11%は出典で裏づけられませんでした。

判定はAIによる自動で、論文自身が、多めに見積もった値として読むよう断っています。

約11%が誤りだった、という意味でもありません。

検索の順位表だけを見ていると、AIの出典の動きは見えない、という材料として読んでください。

条件の詳細はこの調査の解説記事にまとめています。

調べたこと 結果 条件 見直しでの読み方
2か月あけたときの出典の重なり AI Overviewsは18%、通常のGoogle検索は45% 英語の質問、米国とドイツ 1回出た質問も、翌月以降に聞き直す
出典が検索の1ページ目にあるか 出典ドメインの29.8%は1ページ目に無かった 米国、話題の言葉の検索、40日間 順位表とは別に、AIに聞いた記録を持つ
回答が出典で裏づけられるか 主張の約11%は裏づけられなかった AIによる自動の判定、多めに見積もった値 自社について書かれた答えは、本文と照らして読む

弊社がまだ測っていないこと

AIの引用が公開からの月数でどう動くかは、弊社はまだ測っていません。

9か月目から落ちた、という実測はセッションの話で、AIの引用に当てはめることはできません。

弊社では2026年10月1日に、AIの基準値を取りました。

買い手の質問40問のうち13問を、Claudeに各2回聞いています。

社名を入れない11問では、弊社の名前が出たのは22回中0回、弊社のページが引用されたのも22回中0回でした。

この計測は、弊社のパソコンの作業メモがAIに渡る条件で行っていたことが、2026年10月2日に分かりました。

メモが渡らない条件で同じ日に測り直すと、社名を入れない11問で弊社のページが引用されたのは22回中1回でした。経緯は測り直しの記事に書いています。

社名を入れた2問は、10月1日の記録では4回中4回でしたが、測り直しでは弊社のページが引用されたのは4回中2回でした。

次に測るのは2026年11月1日ごろで、同じ質問・同じAI・同じ回数で行います。

まだ測り直していないので、見直しがAIの引用にどう影響するかについて、弊社の数字で言えることは、いまはありません。

測るときは、1回の結果で判断しません。

回数の決め方は測り直しの記事に書いています。

作業は2年目に増える

公開した記事は、月数がたつと「見直す記事」の列に入ってきます。

書く本数を変えていなくても、見直しのぶんだけ、2年目の作業は増えます。

計算例:月に2本公開する場合

入口の記事では、毎月同じ本数を公開していると、9か月目からは新しく書く本数と同じ本数の見直しが並ぶ、と書きました。

これを本数で確かめます。

下の表は計算例です。

月に2本公開し、どの記事も公開から9か月目に1回見直す、と仮に置きました。

時期 新しく書く本数 見直す本数 合わせた本数
1〜8か月目 月に2本 0本 月に2本
9〜12か月目 月に2本 月に2本 月に4本
1年目の合計 24本 8本 32本
2年目の合計 24本 24本 48本

1年目の見直しは、9か月目から12か月目までの4か月ぶんで8本です。

2年目は12か月すべてで見直しが発生するので、24本になります。

この表は弊社の実績を示したものと違い、置いた前提から出した計算です。

2回目の見直しと、月数を待たずに発生する見直しは、表に入れていません。

実際の本数は、この表より増える方向にずれます。

表を自社の数字に置き換える

表は、月の本数を入れ替えて使えます。

月に4本なら、2年目の見直しは48本です。

見直しの月数を9か月から別の月数に変えると、見直しが始まる月が前後します。

一度に何本もまとめて公開した月があると、その記事は同じ月に見直しの時期を迎えます。

10本をまとめて公開した月の9か月目には、見直しも10本並ぶ計算です。

公開の本数を決めるときは、その月に書けるかどうかに加えて、数か月後に見直せるかどうかも合わせて考えることになります。

一度に多く公開することの扱いは、記事を大量に公開する方法を確かめた記事に書いています。

見直しの本数が手に余るときは、新しく書く本数を減らして見直しに回す、という決め方もあります。

弊社の実測では、手を入れていない記事は12か月目に最大時の4分の1になりました。

書いた本数だけを数えていると、この目減りは数字に出てきません。

「増えた」「落ちた」の理由を決めつけない

見直したあとで数字が増えると、見直しが効いたと考えたくなります。

落ちたときは、記事が古くなったからだと考えたくなります。

どちらも、ほかの理由を並べてから決めます。

海外の分析:何もしていないページも3.5倍に増えていました

海外の分析に、1つのサイトで、ChatGPTからの流入の伸びを調べたものがあります。

月ごとの合計で、ChatGPTからの流入は全体で5.7倍に増えました。

ところが、施策をしていないページでも、同じ期間に3.5倍に増えています。

施策をしたページと、していないページの比は、施策の時期に1.82倍の段差を作りました(95%区間は1.31〜2.54)。

ただし、最も保守的な検定では基準に届かず、著者自身が、示唆的だが決定的とは言えない、と述べています。

対象は本番のサイト1つだけで、著者はそのサイトを運営する会社の人です。

施策は4つをまとめて行っていて、どれが働いたのかは分かれていません。

ほかのサイトで同じ倍率になるとは言えませんが、「増えた」の中に、AIサービスそのものの成長が混ざることは読み取れます。

詳しくはこの分析の解説記事をご覧ください。

数字が動いたときに、並べて確かめるもの

起きたこと 自社の作業のほかに考えられる理由 確かめ方
見直した記事のセッションが増えた サイト全体が増えた月だった 見直していない記事の、同じ月の数字と並べる
古い記事のセッションが落ちた その話題が調べられる季節が過ぎた 流入元ごとに分け、どの検索エンジンで落ちたかを見る
AIの答えに自社が出た 日による答えの揺れ 同じ質問を、同じAIに、同じ回数だけ聞き直す
AIの答えから自社が消えた 出典の入れ替わり 翌月も同じ条件で聞き、続けて出ないかを見る
AIからの流入が増えた AIサービスを使う人そのものが増えた 手を入れていないページの伸びと比べる

表の確かめ方に共通しているのは、手を入れていない記事を比べる相手として残すことです。

全部の記事を同じ月に見直すと、比べる相手がいなくなります。

月数で順に見直していく進め方は、比べる相手が自然に残る点でも都合がよい、と言えます。

弊社の数字でも、理由は分けられていません

弊社の実測も、この点は同じです。

8か月目に合計のセッションが最大になった月は、サイト全体のアクセスが最大だった月と重なっていました。

記事が育ったのか、その月の事情なのかを、弊社は分けられていません。

順位と表示回数の関係でも、似たことがありました。

弊社の3つのドメインで、検索10位以内に入っている記事1本あたりの表示回数(28日)を比べると、2.0回と46.2回で、23倍の差がありました。

同じ10位以内でも、表示される回数はこれだけ違います。

順位が上がった、下がった、という1つの数字だけでは、セッションが動いた理由を決められません。

よくある質問

Q1. 公開した記事は、どのくらいで見直せばいいですか

最初の目安として、公開から9か月目を置けます。

弊社の実測では、手を入れていない記事が9か月目から落ち始めました。

対象は2025年の春に公開した238本で、ほかの時期の記事が同じ動きをするとは限りません。

自社の数字が溜まったら、落ち始めた月数に置き換えてください。

Q2. 公開してすぐ数字が出ない記事は、書き直したほうがいいですか

公開した月の数字では、書き直しを決めません。

弊社の実測では、公開した月は1本あたり1.9セッション、2か月目は13.6セッションでした。

誤字や事実の誤りは、月数に関係なく、その場で直します。

Q3. 更新日だけを新しくしても、意味はありますか

中身が古いままのページの日付だけを変えたとき、実際のAI検索でどう扱われるかは、測られていません。

海外の実験で日付の新しさが引用を左右した、という結果はありますが、候補2件・商品レビュー記事・実験室という条件つきです。

数字・日付・リンク先・自社の事実を確かめ、確かめた日を書くほうをお勧めします。

Q4. GoogleのSearch Consoleだけ見ていれば足りますか

サイトによります。

弊社のドメインの1つでは、2026年9月の検索流入2,947セッションのうち、Googleは815で、3割弱(概算)でした。

アクセス解析で流入元を分け、Google以外の検索エンジンから来ている数を、1回数えてみてください。

Q5. 見直しを続ければ、AIに引用されるようになりますか

お約束はできません。

AIの引用が月数でどう動くかを、弊社はまだ測っていません。

2026年10月1日の基準値では、社名を入れない11問で、弊社の名前が出たのは22回中0回でした。

次は2026年11月1日ごろに、同じ条件で測ります。

言えるのは、古い数字や古い事実が残った記事は、読んだ人にも正しくない情報を渡してしまう、という所までです。

まとめ

公開した記事は、公開した月の数字で判断せず、公開からの月数で見直す記事を決めます。

要点を5つに絞ります。

  • 公開した月は書き直さない。弊社の実測では、1本あたり1.9セッションが2か月目に13.6になった
  • 手を入れていない記事は9か月目から落ち、12か月目で最大時の4分の1、16か月目で7分の1になった
  • この実測には弱い所が3つある。時期の事情と分けられていない、春に公開した記事だけ、測ったのはセッション
  • 見直しでは数字・日付・リンク先・自社の事実を確かめ、直した日と内容を一覧に残す
  • 日付だけを変える更新はしない。新しい記事を書いたときと、料金や所在地を変えたときは、月数を待たない

見る数字の置き場所は、先に決めておきます。

弊社のドメインの1つでは、検索流入のうちGoogleは3割弱(概算)で、Bingが2,001セッションでした。

AIの引用が月数でどう動くかは、弊社はまだ測っていません。

海外の調査は英語と海外が中心で、日本語で同じ結果になる保証はありません。

9つの工程の全体は、入口の記事に戻ってご確認ください。

今日できる点検

道具を買わずに、今日のうちにできる点検を表にしました。

上から順に進めると、見直しの一覧の1行目が出来上がります。

点検の表

点検すること やり方 結果の見方
検索流入の内訳を数える アクセス解析で、先月の検索流入を検索エンジンごとに分ける Google以外から来ている数を書き留める
一覧を作る 表計算に、記事・公開した月・最後に見直した日・次に見る月・直した内容の5列を作る 公開した月が分からない記事を数える
古い記事を1本開く 公開から9か月以上たった記事を1本選ぶ 数字・日付・リンク先・自社の事実の4つを順に確かめる
直した箇所を数える 直した所を、箇所の数と内容で一覧に書く 直す所が無ければ「確かめて変更なし」と書く
食い違いを探す いちばん新しい記事と、同じ話題の古い記事を横に並べる 数字や結論が違う所を数える
次に見る月を書く 開いた記事の行に、次に開く年と月を入れる 空欄の行が残っていないかを見る

点検のあとにすること

6つの点検が終わると、一覧に記事が1本入り、直した箇所の数が1つ記録されます。

この1本にかかった手間が、自社で見直しを続けるか、任せるかを決めるときの材料になります。

直した箇所が多かった記事は、同じ時期に書いたほかの記事にも、同じ古さが残っている見込みがあります。

同じ月に公開した記事を、次の候補として一覧の上に寄せておいてください。

来月は、一覧の「次に見る月」が今月になっている行から始めます。

続けるうちに、自社のサイトで記事が何か月目から落ちるのかが、自分の数字で分かってきます。

この記事に書いたことを、そのまま御社のページに

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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