GoogleのAIモードに広告は出るのか。日本ではもう出ているのか。広告主として、いま何をすればよいのか。中小企業の経営者やWeb担当者に向けて、Googleの公式ページを2026年10月23日に開いて確かめた範囲だけで答えます。
確かめられなかった点は、そのまま「公式で確認できなかった」と書きます。推測で埋めることはしません。
先に答え:AIモードの広告は、日本での提供を公式で確認できなかった
AIモードに広告が出る仕組みは、Googleが公式に発表しています。ただし、発表の中身は「テスト」です。
2025年12月8日付けのGoogle広告ヘルプには、次の記述があります。
「AI モードの広告は現在、米国でテスト版の試行中です。」
2026年5月20日付けのGoogle公式ブログは、AIモード内の新しい広告をテスト中と書いています。このブログには、国名の記載がありません。
日本で始まったという告知は、確認した範囲に見つかりませんでした。
日本の広告主にとって、いま確かなこと
確かめられたことを、先に表で並べます。
| 知りたいこと | 公式で確認できたこと | 出典と日付 |
|---|---|---|
| AIモードに広告はあるか | 米国でテスト中と書かれている | Google広告ヘルプ 2025年12月8日 |
| 新しい広告の形はあるか | AIモード内で2種類の広告をテスト中 | Google公式ブログ 2026年5月20日 |
| 日本で始まったか | 公式で確認できなかった | 該当する告知を見つけられなかった |
| 設定で選べるか | AIモードの広告については確認できなかった | 該当するヘルプを見つけられなかった |
| レポートで分けて見られるか | AIモードの広告については確認できなかった | 該当するヘルプを見つけられなかった |
この表の下3行が、いちばん大事な部分です。分からないことを分からないと書くのが、広告の判断では先に必要になります。
AIによる概要の広告は、状況が違う
同じGoogleでも、AIによる概要の広告は説明のページがあります。
Google広告ヘルプ「広告とAIによる概要について」には、広告がAIによる概要の上部または下部に表示されることが書かれています。対象は「この機能を利用できる 200 以上の地域」です。
AIによる概要の内部に広告が出る機能は、英語で、12の国に限られています。日本はその12か国に入っていません。
詳しくは、この記事の後半で順に見ていきます。
Q&Aサイトで見かけた疑問:AIモードの出し方は、広告のためなのか
先日、Q&Aサイトでこのような疑問を拝見しました。
投稿者は、AIモードで「このトピックの調査に有用な上位のウェブ検索結果は次のとおりです」と出ることがあると書いていました。そして、この表示は話をそらしているだけで、なぜGoogleはやめないのかと問うていました。
寄せられた回答の1つは、「広告利用の目的でしょうね」というごく短いものでした。
この推測は、公式では確かめられない
回答者の推測が合っているかどうかは、Googleの公式ページからは分かりません。表示の理由を説明した文書を、確認した範囲では見つけられませんでした。
ただ、この疑問からは、読者の関心が見えます。AIモードを使っていると、広告や宣伝の気配を感じる人がいます。
中小企業の側から見ると、問いは次のように変わります。
自社の広告はAIモードに出るのか。出ないなら、AIモードを使う人に自社をどう見つけてもらうのか。
疑問が出る理由は、3つの名前が混ざるため
AIモードの広告を調べると、似た名前が並びます。AIモード、AIによる概要、AI最大化設定です。
Googleの公式ブログによると、AIモードは複雑な質問や調べものに向いた検索のタブです。AIによる概要は、検索結果の上に出る要約です。AI最大化設定は、広告主が使う設定の名前で、AIモードそのものとは別のものです。
この3つを分けて読むだけで、ネットの解説の食い違いの多くは整理できます。
用語を先にそろえる:AIモード、AIによる概要、AI最大化設定
3つを並べて、役割の違いを見ます。
| 名前 | 何のことか | 誰が使うか | 日本での公式の状況 |
|---|---|---|---|
| AIモード | 質問を重ねて調べる検索のタブ | 検索する人 | 2025年9月9日に日本語での提供開始を公式ブログが発表 |
| AIによる概要 | 検索結果の上に出る要約 | 検索する人 | 2024年8月16日に日本を含む6か国への拡大を公式ブログが発表 |
| AI最大化設定 | 検索キャンペーン向けの広告の設定 | 広告主 | ヘルプに「検索キャンペーン向け AI 最大化設定」の名前がある |
AIモードとAIによる概要は、検索する人が見る画面の名前です。AI最大化設定は、広告を出す側の管理画面にある設定の名前です。
AIモードの日本語提供は、2025年9月9日
Google公式ブログ「Google 検索における『AI モード』を日本語で提供開始」は、2025年9月9日付けです。日本語のほか、インドネシア語、韓国語、ヒンディー語、ブラジルのポルトガル語での提供も順次始めると書かれています。
ブログによると、AIモードは「クエリ ファンアウト」という技術を使い、質問をサブトピックに分けて、それぞれに検索を実行します。
AIモードそのものは、日本で使える状態です。広告の話は、これとは別に確かめる必要があります。
記事の読み方
この記事は、広告の運用方法の解説書ではありません。広告が出るかどうかの現状を確かめ、そのうえで、広告が出ても出なくても残る備えを書きます。
オーガニック側の対策は、昨日公開したAIモードのSEOの記事に任せます。この記事では、広告と引用の違いに話を絞ります。
なぜ情報が食い違うのか:古い記事と推測が混ざっているため
AIモードの広告を調べると、「日本でも出る」と書く記事と「まだ出ない」と書く記事が並びます。食い違いの原因は、情報の日付と、推測の混入です。
AIモードの広告は、2025年12月のヘルプでは米国のテストと書かれ、2026年5月に新しい広告の形が発表されました。半年のあいだに状況が動いたので、日付の違う記事を読み比べると、結論が逆になります。
食い違いを生む3つの型
食い違いは、次の型に分けられます。
| 食い違いの型 | 起きること | 読むときの確認 |
|---|---|---|
| 日付が古い | 米国のテスト開始前後の情報を、いまの状況として書いている | 記事の日付と、引用元の日付を見る |
| 推測が事実の顔をしている | 「日本では来年半ばごろ」のような予測が断定で読める | 「推測」「見込み」と明記されているかを見る |
| 3つの名前が混ざる | AIモードとAIによる概要とAI最大化設定が同じ話になっている | 画面の名前か、設定の名前かを見分ける |
日本での開始時期を予測する記事は、複数ありました。その予測はGoogleの発表ではありません。この記事では、予測を採用しません。
確かめる先は、Googleの公式ページに絞る
広告の仕様は、Google広告ヘルプとGoogle公式ブログで確かめられます。この記事で使ったのは、次の公式ページです。
| 公式ページ | 日付 | この記事で使った内容 |
|---|---|---|
| Google広告ヘルプ「広告とAIによる概要について」 | 2026年10月23日に閲覧 | 広告の位置、対象国、設定、レポート |
| Google広告ヘルプ「Google 広告の 2025 年のハイライト」 | 2025年12月8日 | AIモードの広告は米国でテスト中 |
| Google公式ブログ「AI時代の検索に向けた新しい世代の広告」(英語版の題名を日本語にしたもの) | 2026年5月20日 | AIモードで試験中の広告の形 |
| Google公式ブログ「AI最大化設定の1周年」(英語版の題名を日本語にしたもの) | 2026年4月30日 | 広告の遷移先ページをAIが選ぶ仕組み |
| Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」 | 最終更新 2025年12月31日 | 引用側の考え方 |
どのページも、日付が書かれています。日付が書かれていない情報は、判断の根拠にしませんでした。
AIによる概要の広告:公式ヘルプに書かれている4つの事実
AIによる概要の広告は、公式ヘルプが整っています。日本の広告主に関わる部分を、順に見ます。
事実1:上部と下部の広告は、200以上の地域で出る
Google広告ヘルプには、広告が「この機能を利用できる 200 以上の地域」すべてで、AIによる概要の上部または下部に表示されると書かれています。
既存の検索キャンペーン、ショッピングキャンペーン、P-MAXキャンペーン、アプリキャンペーンのテキスト広告、ショッピング広告、ローカル広告、アプリ広告が、その対象です。
AIによる概要については、2024年8月16日のGoogle公式ブログが、日本を含む6か国への拡大を発表しています。ヘルプの文面どおりに読めば、日本の検索でも、AIによる概要の上や下に広告が出る場合があります。
ただし、ヘルプに「日本」という名前は書かれていません。この点は、公式の文面から読み取った範囲です。
事実2:AIによる概要の内部の広告は、12か国の英語だけ
AIによる概要の内部に出る広告は、別の扱いです。ヘルプには、次の国が並んでいます。
オーストラリア、カナダ、インド、インドネシア、ケニア、マレーシア、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、シンガポール、米国です。
しかも英語で、モバイルとパソコンの両方が対象です。日本はこの12か国に入っていません。
事実3:設定で選ぶことも、外すこともできない
ヘルプのよくある質問には、2つの質問があります。
AIによる概要の内部だけに広告を出す設定はできるのか。答えは「いいえ。AIによる概要を直接広告の表示対象に設定することはできません。」です。
AIによる概要を広告の対象から外せるのか。答えも「いいえ」です。
つまり、AIによる概要の広告は、広告主が出し入れを選ぶものではありません。既存のキャンペーンが条件に合えば、自動で対象になります。
事実4:レポートで分けて見ることは、いまはできない
ヘルプには、次の記述があります。
「現時点では、AI による概要に広告が表示された場合でも、セグメント別レポートで別個にそのデータを確認することはできません。」
AIによる概要に出た広告は、「上部広告」としてレポートに記録されます。AIによる概要の効果だけを切り出して見る方法は、公式では用意されていません。
4つの事実を、1枚の表にまとめる
| 確かめたいこと | AIによる概要の上部と下部 | AIによる概要の内部 |
|---|---|---|
| 提供の範囲 | 利用できる200以上の地域 | 英語・12か国(日本は入っていない) |
| 対象の広告 | 検索、ショッピング、P-MAX、アプリの既存の広告 | 検索、ショッピング、P-MAXのテキスト広告とショッピング広告 |
| 設定で選べるか | 選べない | 選べない |
| 分けて見られるか | 分けて見られない | 分けて見られない |
内部の広告には、さらに条件があります。アダルト、アルコール、ギャンブル、金融、ヘルスケア、政治などのデリケートなカテゴリの広告は、AIによる概要には表示されないと、ヘルプに書かれています。
AIモードの広告:公式で確かめられた範囲と、確かめられなかった範囲
AIモードの広告は、AIによる概要の広告と比べて、公式の説明が少ない状態です。
確かめられたことと、確かめられなかったことを分けて書きます。
確かめられたこと
2025年12月8日付けのGoogle広告ヘルプは、AIモードの広告について、次のように書いています。
「関連性のある広告が AI モードの回答に統合され、その下に表示されます。」
2026年5月20日付けのGoogle公式ブログは、AIモードで2種類の新しい広告をテストしていると書いています。2種類とも、ブログによると、広告の一部としてAIによる独立した解説がつき、「スポンサー」と明示されます。
2種類の広告の形
英語版のブログの名前を、この記事では日本語にして書きます。
| 広告の形 | 公式ブログの説明 |
|---|---|
| 会話型の発見広告 | ユーザーの具体的な質問に答える形で、その検索に合わせた広告の文面をAIが作る |
| 強調された回答 | AIモードがおすすめの一覧を出したとき、関連性と品質の高い広告がその一覧に出る資格を持つ |
どちらも、広告の隣に「独立したAI解説」が出ると書かれています。広告主の言い分だけが並ばないようにする仕組みです。
確かめられなかったこと
次の点は、確認した範囲の公式ページに書かれていませんでした。
| 確かめたいこと | 公式での確認状況 |
|---|---|
| 日本での提供開始 | 確認できなかった |
| 日本で出る業種や言語 | 確認できなかった |
| 対象になるキャンペーンの条件 | ブログは土台としてAI最大化設定とP-MAXなどを挙げているが、対象の条件としての明記は確認できなかった |
| 設定で出し入れを選べるか | 確認できなかった |
| AIモードの分のレポート | 確認できなかった |
当日、AIモードの広告だけを説明するGoogle広告ヘルプのページを探しましたが、検索では見つけられませんでした。
広告主がやりがちな5つの対応と、その行き止まり
AIモードの広告の話を聞いて、すぐに動きたくなる気持ちは自然です。ただ、確かめられていない前提で動くと、予算と時間が無駄になります。
ここでは、よくある5つの対応と、公式ページに照らしたときの行き止まりを見ます。
| 対応 | 行き止まり | 公式ページの根拠 |
|---|---|---|
| 日本でも始まったと考えて予算を動かす | 日本での提供開始が、確認できていない | AIモードの広告は米国でテスト中と書かれている |
| 米国の事例の数字を、日本の見込みに使う | 国が違えば、広告の出方も反応も違う | 国名の記載がないテスト中の記事を、日本の数字に写せない |
| AIモードの枠だけを狙って設定する | 枠を指定して出す設定が見つかっていない | AIによる概要でも、枠を指定する設定はできない |
| レポートの伸びを、AI枠の成果と読む | 分けて見られないので、因果が分からない | AIによる概要は、セグメント別に見られない |
| 広告をAIに任せ、遷移先ページを用意しない | AIが選べるページが、自社サイトに無い | AIが検索ごとに最適な遷移先を選ぶと書かれている |
対応1:日本でも始まったと考えて予算を動かす
「AIモードに広告が出るなら、いま入札を増やすべきだ」という発想は、日本での提供開始が前提です。その前提が、公式では確認できていません。
確かめられていない前提で予算を動かすと、動かした分の成果が、AIモードのおかげなのか、別の要因なのかも分からなくなります。
対応2:米国の事例の数字を、日本の見込みに使う
ネットの記事には、AIモードの広告の成果や、AIモードの利用の規模を示す数字が並んでいます。出どころが書かれていない数字も多くあります。
Google公式ブログの数字で、日本を含む調査と明記されているものがあります。Googleが委託した調査では、2025年12月に、日本を含む25の国と地域で、AIによる概要かAIモードを買い物に使うオンライン購入者13,189人に尋ねています。そのうち75%が、AIモードを使うと、より速く自信を持って決められると答えました。
これはAIモードを使った人の受け止め方の数字です。日本の広告の成果や出稿の見込みを示す数字ではありません。
対応3:AIモードの枠だけを狙って設定する
AIによる概要の広告については、ヘルプが「AI による概要を直接広告の表示対象に設定することはできません」と書いています。AIモードの広告についても、枠を選ぶ設定は、確認した範囲に見つかりませんでした。
広告は、検索の入札の仕組みの中で、条件に合うものが自動で選ばれます。枠だけを指名して買う形にはなっていません。
対応4:レポートの伸びを、AI枠の成果と読む
AIによる概要に出た広告は、「上部広告」としてレポートに入ります。AIによる概要の分だけを分けて見る機能は、ヘルプによるといまはありません。
レポートの数字が上がっても、どの枠の効果かは判別できません。AIの枠の効果を断定する文章を見かけたら、その根拠のレポートが公式に存在するかを疑ってください。
対応5:広告をAIに任せ、遷移先ページを用意しない
2026年4月30日のGoogle公式ブログは、AI最大化設定の機能の1つに「最終ページURLの拡張」を挙げています。検索ごとに、サイトの中から最も合うページをGoogleのAIが選ぶ仕組みです。
ブログは、検索が会話的で個別になるほど、すべての検索に合うページを手作業で選ぶことは不可能になったと説明しています。
選ぶのはGoogleのAIですが、選ばれる材料は自社サイトのページです。質問に答えるページが無ければ、AIはどこにも案内できません。
広告を増やしても解けない問題が、2つある
5つの対応に共通する行き止まりは、広告の仕組みの中だけで解こうとしている点です。広告で解けない問題が、2つあります。
問題1:広告は、止めた日に消える
広告は、予算がある間だけ出ます。入札をやめれば、表示は止まります。
AIによる概要の上や下に広告が出ていても、止めれば出なくなります。広告の枠は、借りているものです。
問題2:広告が出ない業種がある
ヘルプによると、AIによる概要の内部には、アダルト、アルコール、ギャンブル、金融、ヘルスケア、政治などのデリケートなカテゴリの広告が表示されません。
つまり、これらの業種の会社が、AIによる概要の内部で広告を使って見つけてもらう道は、いまのところ閉じています。AIモードについても、業種の扱いは公式で確認できませんでした。
この場合、見つけてもらう道は、広告以外に用意するしかありません。
2つの問題を、広告と引用の違いで見る
ここで、AIの回答の中に自社が出る経路を2つに分けて考えます。
| 経路 | 出る仕組み | 止めたら | 業種の制限 |
|---|---|---|---|
| 広告 | 入札で選ばれる | 止めた日に消える | デリケートなカテゴリは内部に出ない |
| 引用 | 回答の根拠として、ページが選ばれる | 受け皿のページがあれば残る | 広告のカテゴリ制限は、公式では見つかっていない |
引用の側に、広告のような業種の制限があるかどうかは、確認した範囲で見つかりませんでした。ただ、引用されるかどうかは、保証されません。次の章で、その中身を見ます。
第三者の記事に書かれた「必要な設定」の扱い
ネットの解説には、「この設定をすればAIモードに広告が出る」という断定が多くあります。
Googleの公式ページが挙げているのは、広告の位置と対象のキャンペーンの種類の2点です。それ以上の細かい設定の効果は、公式で確認できなかったものとして扱ってください。
設定を増やす前に、まず自社サイトの側で、質問に答えるページが用意できているかを確かめます。
広告で出ることと、引用で出ることは、残り方が違う
AIの回答の中に自社が出る経路は、大きく2つあります。広告で出る経路と、回答の根拠として引用される経路です。
違いを一言で言えば、広告は止めれば消え、引用は受け皿のページがあれば残ります。
2つの経路を、同じ項目で比べる
| 比べる項目 | 広告で出る | 引用で出る |
|---|---|---|
| 出る仕組み | 入札と関連性で選ばれる | 回答の根拠として、ページが選ばれる |
| 止めたとき | 止めた日に消える | 受け皿のページがあれば残る |
| 設定で出し入れできるか | AIによる概要では選べない | 自社のページの中身で変わる |
| 出るのに必要なもの | キャンペーンと運用の体制 | 質問に答えているページ |
| 保証されるか | 条件に合えば自動で対象になる | 保証されない |
| 計測 | AIの枠は分けて見られない | 社名なしの質問で定期的に記録する |
引用の側に「保証されない」と書いたのは、事実です。この点は、次の節で自社の測定を使って書きます。
引用で出る側の公式の考え方
Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」は、最終更新日が2025年12月31日と表示されています。そこには、次の文があります。
「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。」
同じページは、AIによる概要とAIモードが「クエリ ファンアウト」を使う場合があると説明しています。複数のサブトピックに検索を実行し、回答を作るときに「裏付けとなる関連ウェブページを特定」するという仕組みです。
つまり、引用される側に回るには、広告のような申し込みはありません。質問に答えているページが、検索の土台に載っていることが条件です。
オーガニック側の詳しい手順は、AIモードのSEOの記事にまとめています。
受け皿のページとは何か:AIが根拠として選べる、1つの質問に答えるページ
受け皿のページとは、お客さんの具体的な質問に、1ページで答えているページのことです。
広告でも引用でも、最後にお客さんが着くのは自社のページです。広告をやる場合も、やらない場合も、同じ受け皿が働きます。
受け皿のページの6つの要素
受け皿のページには、次の要素を入れます。
| 要素 | 書くこと | 理由 |
|---|---|---|
| 質問の文 | お客さんが電話やメールで聞く言葉のまま | 質問に答えるページとして読み取られやすい |
| 先頭の答え | 最初の2文で、結論を書く | 要点だけ引用されても意味が通る |
| 条件の文字化 | 対応地域、納期、決め方を本文に書く | 画像だけの情報は、読み取られにくい |
| 自社の事実 | 件数、手順、現場で起きたことを書く | 他社のページと同じ内容では選ばれにくい |
| 更新日 | ページの最後に確認した日を書く | 古い情報かどうかを判断する材料になる |
| 次の一歩 | 相談の窓口を1つだけ置く | 着いた人が迷わない |
金額そのものは、この記事では扱いません。料金は、決め方と条件を文字にしておくところまでを、受け皿の役割とします。
広告の遷移先ページにも、同じ要素が効く
2026年4月30日のGoogle公式ブログによると、AI最大化設定の「最終ページURLの拡張」は、検索ごとに最適な遷移先ページをGoogleのAIが選びます。
AIが選べるページの数と質は、自社サイトの側が決めます。質問に答えるページが10本あるサイトは、1本しかないサイトより、選択肢が広がります。
Google広告ヘルプのベスト プラクティスも、広告主に「自社サイト上のクリエイティブに投資して品質を高める」ことをすすめています。広告の成果も、遷移先のページの質に左右されるということです。
受け皿のページを1本作る手順
作業は、次の順に進めます。
- 電話とメールの記録から、お客さんが実際に聞いた質問を10件書き出す。
- 10件のうち、自社のサイトに答えのページが無いものに印をつける。
- 印のついた質問のうち、いちばん頻度の高い1つを選ぶ。
- 質問の文を見出しにして、最初の2文で結論を書く。
- 条件、手順、現場で起きたことを、本文に文字で書く。
- 公開日と確認日を、ページの最後に書く。
一度に10本は作りません。1本ずつ作って、1か月に1回、記録を取ります。
引用は保証されない:弊社が自社で測った結果
引用で出る経路は、広告と違って、設定で出し入れできません。弊社は、これを自社で測りました。
条件は次のとおりです。2026年10月2日に、Claudeで、社名を入れない質問11問を各2回ずつ尋ねました。回答の引用元に弊社のページが入ったかどうかを、記録しています。
測った結果
社名を入れない質問11問への回答は、合計22回です。そのうち、弊社のページが引用元に入ったのは1回でした。
さらに、答えのページを公開した直後の質問を、同じ日に2回ずつ測りました。弊社のページは、10回とも引用元に入りませんでした。
質問に答えるページを置いたからといって、すぐに引用されるわけではありません。測定は、ChatGPTやGoogleのAIモードそのものの結果ではありません。Claudeでの結果です。
この結果から言えること
この測定から、2つのことが言えます。
1つ目は、受け皿のページを置くだけでは、引用の保証にならないことです。2つ目は、引用は結果の記録を取り続けないと、良くなったのか悪くなったのかも分からないことです。
だから、月に1回、同じ質問で記録を取ります。AIの回答に自社のページが出たかどうかの確かめ方は、Googleアナリティクスでの、AIからの流入の見方の記事も参考にしてください。
検索結果で完結する検索にも備える
AIの回答の中で用が済み、サイトに来ない検索が増えている点は、ゼロクリック検索の記事で扱っています。
AIの回答に自社の誤った情報が出た場合の直し方は、AIによる概要の誤情報の記事にまとめました。受け皿のページに正しい事実を書くことは、誤情報への備えにもなります。
広告を出す会社が、公式の情報を追い続けるための方法
AIモードの広告は、いま動いている最中の話です。この記事の内容も、日付がたてば古くなります。
追い続けるときは、次の3か所だけを見れば足ります。
| 見る場所 | 見ること | 頻度 |
|---|---|---|
| Google広告ヘルプ「広告とAIによる概要について」 | 対象国、設定、レポートの記述が変わっていないか | 月1回 |
| Google公式ブログの広告と商取引のページ | AIモードの広告に国名や開始日が書かれたか | 月1回 |
| Google広告ヘルプの「お知らせ」 | 広告の仕様や機能の変更 | 月1回 |
第三者の解説は、見つけたら、必ず公式ページの日付と照らし合わせます。公式で確かめられない部分は、未確認として扱います。
よくある質問
Q. AIモードに広告は出ますか?
米国では、テストが行われていると、Google広告ヘルプ(2025年12月8日付け)に書かれています。2026年5月20日のGoogle公式ブログも、AIモードの新しい広告をテスト中としています。
日本で出るかどうかは、公式で確認できませんでした。
Q. 日本のAIモードに、いま広告を出せますか?
AIモードの広告を日本で出せるという公式の記述は、確認した範囲で見つかりませんでした。
AIによる概要の上と下の広告は、ヘルプによると、機能を利用できる200以上の地域で出ます。日本はAIによる概要の提供国ですから、既存の検索広告やP-MAXの広告が、その位置に出る場合があります。
Q. AIによる概要に広告を出さない設定はありますか?
ありません。ヘルプのよくある質問に、「AI による概要を広告の表示対象から外すことはできません」と書かれています。
出したいときに選ぶことも、できません。既存のキャンペーンが条件に合えば、自動で対象になります。
Q. 広告を出さないと、AIモードに自社のページは載りませんか?
Google検索セントラルは、AIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はないと書いています。確認した範囲では、広告の出稿を条件とする記述は見つかりませんでした。
載ることは保証されません。広告と引用は、別の経路として考えてください。
Q. 金融や医療の会社は、どう備えればよいですか?
ヘルプによると、AIによる概要の内部には、金融やヘルスケアなどのデリケートなカテゴリの広告が出ません。
その場合、見つけてもらう道は、質問に答える自社のページです。日本の金融や医療の広告には、別に守るべき規則もあります。広告の文面は、必ず専門家と確認してください。
Q. AIモードの広告のために、AI最大化設定を今すぐ入れるべきですか?
公式ブログは、新しい広告の形を使うための土台として、AI最大化設定とP-MAXを挙げています。ただし、AIモードの広告が日本で始まったという記述は確認できませんでした。
AI最大化設定は、遷移先のページをAIが選ぶ設定でもあります。入れるかどうかは、自社の遷移先ページの用意と運用の体制を見て決めてください。AIモードの広告の開始は、判断の材料に入れません。
まとめ
AIモードの広告は、米国でテスト中と、Googleの公式ページに書かれています。日本での提供は、公式で確認できませんでした。
AIによる概要の上と下の広告は、200以上の地域で出ます。内部の広告は、英語の12か国で、日本は入っていません。どちらも設定では選べず、レポートでも分けて見られません。
広告は、止めれば消えます。引用は、受け皿のページがあれば残ります。ただし、引用は保証されません。
弊社が2026年10月2日にClaudeで測った結果では、社名を入れない質問への回答22回のうち、弊社のページが引用元に入ったのは1回でした。
だから、順番は次のとおりです。まず、お客さんの質問に1ページで答える受け皿のページを、1本ずつ作ります。そのうえで、広告をやる場合は、同じページを遷移先として使います。
日付と地域は、公式ページの原文で確かめてください。
今日できる点検
次の表を、上から順に確かめてください。1項目ずつ、15分以内に終わります。
| 点検の項目 | 確かめる場所 | 合格の目安 | 直すこと |
|---|---|---|---|
| AIモードの広告の対象国を、公式ヘルプで確かめた | Google広告ヘルプの該当ページ | 日付と国名をメモした | 第三者の記事の断定は、採用しない |
| 自社の広告が、AIによる概要の上と下に出る条件か知った | Google広告ヘルプ | 対象のキャンペーンの種類が分かる | 担当者や運用者に確認する |
| 広告の遷移先ページを一覧にした | 広告の管理画面 | 遷移先が10本以内で見渡せる | 質問に答えていないページを洗い出す |
| お客さんの質問を10件書き出した | 電話とメールの記録 | 表が1枚できている | 担当者に聞く |
| 答えのページが無い質問に印をつけた | 質問の一覧 | 頻度の高い1つが決まった | その1つを今月作る |
| 料金や対応地域が、文字で読める | 自社サイトを実際に開く | 画像だけになっていない | 本文に書き起こす |
| 社名を入れない質問を3つ、AIモードで打った | AIモード | 結果が記録されている | 来月も同じ質問で測る |
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
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