「記事に著者名を出したほうがいいと聞いたが、何をどこまで書けばよいのか分からない」。
「監修者を付けるべきか迷っている」。「AI検索の時代でも、著者情報に意味はあるのか」。
中小企業のWeb担当者や経営者の方から、こうした相談を受けることがあります。
この記事は、サイトに「誰が、どうやって、なぜ書いたのか」を示す作業を、手順に分けて説明します。著者ページ、記事の署名、監修者、運営者情報、編集方針ページ、一次体験の示し方、構造化データの順です。
E-E-A-Tという考え方そのものの解説は、別の記事にまとめています。
E-E-A-TとYMYLとは?Googleの評価基準と4要素を公式ガイドラインで解説
この記事は、その考え方を「サイトの中で、実際に何を用意するか」に落とし込む役割です。
読む前の準備:いまのサイトを確かめる
先に、いまのサイトの状態を5分で確かめてみてください。結果によって、この記事のどこから読むかが変わります。
| 確かめること | 「はい」のとき | 「いいえ」のとき |
|---|---|---|
| 記事に著者名が出ているか | 次の確認へ進む | 第3章の署名から読む |
| 著者名から経歴のページへ進めるか | 内容が十分か点検する | 著者ページの作り方から読む |
| 会社概要と問い合わせ先がフッターにあるか | 記載内容が最新か確かめる | 運営者情報の章から読む |
| 記事に自社の写真や数値があるか | 条件が書いてあるか点検する | 一次体験の章から読む |
全部が「はい」なら、土台はできています。あとは、内容が古くなっていないかを定期的に見直します。
この記事を使う順番
最初の1週間で、著者ページと署名を整えます。次の1週間で、運営者情報と編集方針ページを用意します。
そのあとは、新しい記事を書くたびに、写真・数値・手順を一つずつ入れていきます。一度に全部を直そうとすると、手が止まります。
Googleの公式ページは、2026年10月17日に開いて確かめました。テンプレートや書き方の例は、筆者の提案です。
先に結論:用意するのは「誰が・どうやって・なぜ」を見える形にすること
要点を、先に表にします。
| 番号 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 記事に、著者名を読者が探す場所に置く | Googleが、正確な署名を置くことを強く勧めている |
| 2 | 署名から、著者の経歴を読めるページへつなぐ | 読者が、書き手の背景を確かめられる |
| 3 | 運営者情報と問い合わせ先を、全ページから辿れるようにする | 評価の手引きが、責任者と連絡先の確認を求めている |
| 4 | 体験や調べ方を、写真・数値・手順で示す | 「経験があります」と書くだけでは、確かめようがない |
| 5 | 構造化データは、ページに見えている内容と一致させて補助に使う | 特別なマークアップが要るわけではない |
| 6 | 著者の経歴や写真を作り込まない | 偽の作成者プロフィールは、Googleが欺く行為としている |
E-E-A-Tは、ランキング要因そのものではない
Googleは、E-E-A-Tそのものは特定のランキング要因ではない、と説明しています。SEOスターターガイドでも、E-E-A-Tをランキング要因と考えるのは誤りだと答えています。
一方で、E-E-A-Tが優れたコンテンツを見分ける要因の組み合わせは、役に立つとも書かれています。
つまり、「著者情報を整えれば順位が上がる」と約束できる話ではありません。読者と検索システムが、内容の信頼性を判断しやすくなる作業です。
この記事で使った情報源
| 情報源 | 確かめた内容 |
|---|---|
| 有用で信頼性の高いコンテンツの作成(Google) | E-E-A-Tの説明、Who・How・Whyの問い、偽の作成者プロフィールの扱い |
| SEOスターターガイド(Google) | E-E-A-Tはランキング要因ではない |
| 検索品質評価ガイドライン | 責任者・作成者・連絡先の確認、匿名への配慮 |
| Article構造化データ(Google) | authorの書き方 |
| ProfilePage・Organization構造化データ(Google) | 著者ページと会社のマークアップ |
| 構造化データの一般ガイドライン(Google) | ページに見えない内容をマークアップしない |
| 生成AI機能の最適化ガイド(Google) | 特別な構造化データは不要 |
ChatGPTなど、Google以外のAI検索が著者情報をどう扱うかは、公式の説明を確かめられませんでした。その部分は、筆者の考えとして書き分けます。
E-E-A-Tの要点:実務に必要な部分だけ
4つの要素と、中心にある信頼性
E-E-A-Tは、経験、専門性、権威性、信頼性の頭文字です。もとはE-A-Tで、2022年12月に「経験」が加わりました。
Googleは、4つの中で信頼性が最も重要だと説明しています。ほかの要素は信頼性に貢献しますが、すべてを備えている必要はありません。
健康、お金、安全に大きく関わる話題(YMYL)では、強いE-E-A-Tに沿った内容に、いっそう重みを置くとも説明しています。
検索品質評価の手引きは、直接の順位には使われない
Googleは、検索品質評価者の評価データが、ランキングのアルゴリズムに直接使われることはない、と説明しています。
手引きは、自社のページを見直すための参考になります。公開されている最新の版は、2025年9月11日付でした(2026年10月17日に確認)。
評価の手引きには、サイトの責任者は誰か、ページを作ったのは誰かを確かめる手順があります。About(運営者情報)や、問い合わせ先、顧客対応の情報を探す手順も示されています。
中小企業が最初に整えるのは、この部分です。
Who・How・Whyの問いで、サイトを点検する
Googleは、コンテンツを「誰が(Who)」「どうやって(How)」「なぜ(Why)」の3つの問いで見直すことを勧めています。
上の図は、この記事で扱う作業の順序です。まず著者を示し、次に組織、体験、構造化データの順で整えます。
Who:誰が作ったか
読者が、誰が書いたのかをすぐに分かるかどうかです。
Googleは、読者が期待する場所に署名(バイライン)を置き、そこから著者の背景がわかる情報へつなぐことを、強く勧めています。
How:どうやって作ったか
レビューなら、いくつを、どのように試したのか。調査なら、どのデータを、どう集めたのか。
Googleは、AIや自動化を使った場合も、読者が自然に疑問に思う場面では、その背景を説明することを考えるよう述べています。
Why:なぜ作ったか
Googleが、最も重要な問いとしているのが、Whyです。
主な目的が「検索から人を集めること」になっていないか。
訪れた人の役に立つことが、主な目的になっているか。ここを確かめます。
3つの問いのセルフチェック表
| 問い | 確認すること |
|---|---|
| Who | すべての記事に、著者名が表示されている |
| Who | 著者名から、著者ページへリンクしている |
| Who | 運営者情報と問い合わせ先が、全ページから辿れる |
| How | 体験や検証の方法を、本文に書いている |
| How | 数値や仕様に、出典がある |
| How | AIや外部の協力を使った場合の扱いを、編集方針に書いている |
| Why | 読者の質問に答える記事になっている |
| Why | 検索数の多さだけを理由に作った記事が、大半になっていない |
同じ問いを、Google検索セントラルの別のページの解説でも扱っています。
有用で信頼できるコンテンツの作り方|Google検索セントラル解説
著者ページの作り方
著者ページは、「この人は何者で、なぜこのテーマを書けるのか」を1ページで伝える場所です。
肩書きを並べるより、読者が確かめられる具体的な事実を書きます。
著者ページに書く項目のテンプレート
そのまま下書きの枠に使える形で、表にします。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 氏名 | 本名か、継続して使っている筆名 |
| 所属・役職 | 会社名と役職 |
| 顔写真 | 本人の写真(AIで作った画像は使わない) |
| 一言紹介 | 担当してきた分野と年数を、事実で1〜2文 |
| 専門分野 | 書いているテーマ |
| 経歴 | 年と担当業務を、箇条書きで |
| 資格・受賞 | 正式名称と取得年(あるものだけ) |
| 実績・活動 | 登壇、寄稿、著書、業界団体での役割(確認できるものだけ) |
| 書いた記事の一覧 | 新しい順に、自動で表示する |
| 外部プロフィール | 本人が管理しているアカウント |
| 最終更新日 | 経歴を見直した日 |
「〇〇のプロ」「業界トップクラス」のように、確認できない形容詞は書きません。
著者ページで起きやすい失敗
- 確認できない形容詞だけが、並んでいる
- 著者ページはあるが、記事からリンクされていない
- 退職した人のページが残り、経歴が古いままになっている
- 複数人で書いているのに、全記事の著者が「編集部」になっている
編集部の名義そのものが、悪いわけではありません。その場合は、編集部ページで体制を説明します。
偽の作成者プロフィールは作らない
Googleは、作成者のプロフィールをでっち上げることを、欺く行為としています。例として挙げられているのは、AIで作った顔写真、架空の名前、偽の資格です。
こうした欺きは、利用者にとっても、Googleの自動の品質システムにとっても、ページの信頼性を損ない、品質の低いページのしるしになる、と説明されています。
実名を出せない事情があるときは、継続して使う筆名で、経歴や専門分野を正直に書きます。
評価の手引きにも、匿名に正当な理由がある場合の記述があります。たとえば、個人のサイトが自宅の住所や電話番号を載せないことです。
著者ページを書くときの手順
著者ページは、次の順で書くと迷いません。
| 手順 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 担当してきた仕事を、年ごとに書き出す | 思い出せる範囲で十分 |
| 2 | その中から、記事のテーマに関わるものを選ぶ | 関係の薄い経歴は省く |
| 3 | 確認できない表現を、事実に置き換える | 「長年」は「〇年」にする |
| 4 | 写真と外部プロフィールを足す | 本人が管理するものだけ |
| 5 | 記事の署名からリンクを張る | 全記事に一括で反映する |
書き終えたら、本人に読んでもらい、事実と違う点がないかを確かめてもらいます。
本人以外が代筆した場合は、とくに年数と役職を丁寧に見直します。数字の取り違えは、あとから気づきにくいためです。
記事の署名(バイライン)の置き方
署名は、記事のタイトルの近くか、本文の冒頭に置くのが一般的です。読者が「誰が書いたか」を探す場所に置きます。
Googleは、署名が期待される場所には、正確な署名を付けることを強く勧めています。
署名に含めたい要素
- 著者名(著者ページへのリンク付き)
- 短い肩書き(例:「株式会社〇〇 Web担当」)
- 公開日と更新日
- 監修者がいる場合は、監修者名(監修者ページへのリンク付き)
記事の末尾に、2〜3行の著者紹介を置く方法もあります。読み終えた人が、著者を確かめやすくなります。
監修者の扱い
医療、法律、税金、お金のようなYMYLに近いテーマでは、専門家に内容を確認してもらう「監修」を付けることがあります。
Googleが、監修について特別な決まりを設けているわけではありません。ここからは、信頼性を損なわないための、筆者の実務上の注意です。
監修を付けるときの5つのルール
| ルール | 内容 |
|---|---|
| 実際に確認してもらう | 監修者が記事を読み、内容を確かめている。名前だけを借りる形にしない |
| 範囲を書く | 「税制に関する記述を確認」のように、見てもらった箇所を明記する |
| 日付を書く | 監修日を書き、記事を更新したら監修し直したかも分かるようにする |
| 監修者ページを用意する | 資格の種類、公開している登録番号、所属を書く |
| 著者と区別する | 書いた人と確認した人を、別の役割として表示する |
署名の表示例
執筆:山田 太郎(株式会社〇〇 Web担当)
監修:佐藤 花子(税理士/〇〇税理士事務所)
監修範囲:第3章「経費計上の考え方」 監修日:2026年〇月〇日
公開日:2026年〇月〇日 更新日:2026年〇月〇日
監修者は、必ず付けるものではありません。誤りが読者に大きな影響を与えるテーマで、社内に十分な専門家がいないときに検討します。
運営者情報・会社概要・問い合わせ先
評価の手引きには、サイトの責任者や、ページを作った人を確かめる手順があります。
About(運営者情報)、問い合わせ先、顧客対応の情報を探す手順も、示されています。
連絡先が特に重要なサイト
手引きは、お金を扱うサイトでは、連絡先や顧客対応の情報がとりわけ重要だと説明しています。ネットショップや銀行のように、問題が起きたとき利用者が質問や相談をする必要があるからです。
一方で、必要な情報の量は、サイトの種類で変わります。個人のサイトが、自宅の住所や個人の電話番号を載せないことには、正当な理由がありえます。
何でも公開すればよいわけではありません。読者が連絡や確認をできる手段が、用意されているかどうかが大切です。
最低限そろえたいページ
| ページ | 書く内容 |
|---|---|
| 会社概要 | 正式な社名、所在地、代表者名、設立年、事業内容 |
| 運営者情報 | このサイトを運営する組織と担当部署、サイトの目的 |
| 問い合わせ | フォーム、電話番号、メールアドレス、受付時間 |
| プライバシーポリシー | 個人情報の扱い |
| 特定商取引法に基づく表記 | 通信販売を行う場合 |
これらは、フッターから全ページで辿れるようにします。
編集方針ページを作る
編集方針ページは、HowとWhyの問いに、サイト全体として答えるページです。記事ごとに書ききれない「作り方のルール」をまとめます。
編集方針ページに書く8項目
| 番号 | 項目 | 書く内容 |
|---|---|---|
| 1 | サイトの目的と想定読者 | 誰の、どんな疑問に答えるサイトか |
| 2 | 記事の作り方 | 企画、執筆、事実確認、公開の流れ |
| 3 | 事実確認のルール | 一次情報を優先する。数値には出典を付ける |
| 4 | 監修の方針 | どのテーマで、誰が確認するか |
| 5 | AIツールや外部協力者の使い方 | 使う範囲と、人による確認の有無 |
| 6 | 広告・提携関係の扱い | 報酬を受け取る関係があれば明記する |
| 7 | 更新と訂正の方針 | 誤りを見つけたら、どう直し、どう表示するか |
| 8 | 誤りの報告窓口 | 読者が連絡できる方法 |
特に5と7は、読者が「この情報をどこまで信じてよいか」を判断する手がかりになります。
Googleは、AIを使うこと自体を禁じていません。読者が自然に疑問に思う場面では、作り方を説明することを考えるよう勧めています。
AIで作ったことの明示については、別の記事で判断基準をまとめています。
一次体験を示す:写真・データ・手順
「経験があります」と書くだけでは、読者は確かめられません。確かめられる形で示します。
GoogleのHowの説明でも、製品レビューでは、試した製品の数、結果、試し方を、作業の証拠(写真など)とともに示すと、読者の信頼を築けると例示されています。
写真
- 自分で撮った写真を使い、フリー素材と区別がつくようにする
- 作業の途中、失敗した状態、比較の前後など、やった人しか撮れない場面を選ぶ
- 写真の説明文に、撮影日や条件を一言添える
データ
- 自社で集めた数値は、期間・件数・集め方をセットで書く
- 都合のよい数値だけを切り出さず、条件を明記する
- 公開できない数値は、無理に出さず、傾向として書く
例:「2026年4〜9月に、問い合わせフォーム経由で届いた〇件を集計」のように書きます。
手順
- 実際に操作した画面と順番を、番号つきの手順で書く
- 「ここでつまずいた」「既定値のままでは動かなかった」など、やった人の注意点を入れる
- 確認した日付を添え、画面が変わったら更新する
三つの示し方の使い分け
テーマによって、向いている示し方は変わります。
| 示し方 | 向いているテーマ | 気をつけること |
|---|---|---|
| 写真 | 商品の使い心地、現場の作業、店舗の様子 | 他人の顔や個人情報が写り込まないようにする |
| データ | 集客、問い合わせ、費用感、業務の効率化 | 期間・件数・集め方をそろえて書く |
| 手順 | ツールの設定、申請の流れ、作業のやり方 | 画面が変わったら、確認日を更新する |
どれか一つでも、自分で確かめた事実が入っていれば、記事の説得力は変わります。
更新と訂正の書き方
誤りを見つけたときは、黙って直さずに、直した事実を記事の中に残します。
たとえば、記事の末尾に「更新履歴」を置き、日付と直した箇所を一行で書きます。
読者は、その記事がいつ時点の情報なのかを確かめられます。編集方針ページの「更新と訂正の方針」とも、中身がそろいます。
数が少ないことを、恥ずかしがる必要はありません。少ない件数でも、条件を正直に書けば、読者はどこまで当てはまるかを判断できます。
構造化データで、表示内容を補足する
構造化データは、ページの内容を検索エンジンが機械的に読み取りやすくする記述です。
ここでは、著者に関わる2つの例を示します。組み立て方と確認の手順は、別の記事で解説しています。
中小企業の構造化データ入門 JSON-LDの組み立て方から確認・監視まで
記事ページの例(BlogPosting)
Googleの案内では、authorにはPersonかOrganizationを使います。著者が複数いるときは、1人ずつ別の項目にします。
author.nameには名前だけを入れます。肩書きは、jobTitleのような別のプロパティに入れます。
著者のページがあるときは、urlで示すことが強く勧められています。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BlogPosting",
"headline": "記事のタイトル",
"datePublished": "2026-10-01T09:00:00+09:00",
"dateModified": "2026-10-15T09:00:00+09:00",
"author": [{
"@type": "Person",
"name": "山田 太郎",
"jobTitle": "Web担当",
"url": "https://www.example.co.jp/authors/yamada/"
}]
}
</script>
著者ページの例(ProfilePage)
記事のauthor.urlが自社の著者ページを指すとき、そのページをProfilePageでマークアップすることが勧められています。
GoogleのProfilePageの案内では、有効な使い方として、ニュースサイトの著者ページ、ブログの自己紹介ページ、会社サイトの社員ページが挙げられています。
必須の項目はmainEntityです。作成日と更新日は、推奨される項目です。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "ProfilePage",
"dateCreated": "2025-04-01T09:00:00+09:00",
"dateModified": "2026-10-15T09:00:00+09:00",
"mainEntity": {
"@type": "Person",
"name": "山田 太郎",
"jobTitle": "Web担当",
"url": "https://www.example.co.jp/authors/yamada/"
}
}
</script>
構造化データの注意点
- ページに表示していない内容を、マークアップに書かない
- 本人や自社が管理していないアカウントを、sameAsに入れない
- 書いたあとは、Googleのリッチリザルトテストで文法を確かめる
- Organizationの構造化データにも、必須の項目はない。使える項目だけを書く
Googleは、AI OverviewsやAI Modeに表示されるために、特別な構造化データは要らないと説明しています。構造化データは、入れればAIに選ばれるものではありません。
ページ上の情報を正確に補足するための記述だと考えてください。
AI検索で「誰が言っているか」が伝わる書き方
AI検索が、著者情報をどのように使っているかは、各社が詳しく公開しているわけではありません。
ここから先は、公式の説明を離れて、読者にも機械にも誤解なく伝わることを目指した筆者の書き方を紹介します。
1. 本文の中で、立場と根拠を言葉にする
AIが記事の一部だけを抜き出すと、署名や著者の紹介と切り離される可能性があります。重要な主張には、誰のどんな経験に基づくかを、同じ段落に書いておきます。
- 弱い例:「この設定にすると、問い合わせが増えます。」
- 強い例:「当社のサイトで問い合わせフォームの項目を減らしたところ、送信完了までの離脱が減りました(2026年4〜9月、当社Web担当の集計)。」
2. 事実・自社の経験・意見を分けて書く
「Googleの公式ドキュメントによると」「当社で試した結果」「筆者の考えでは」のように、情報の出どころを文の主語に置きます。
混ざっていると、読者にもAIにも、誰の主張かが伝わりにくくなります。
3. 名前の表記をそろえる
著者名、社名、サービス名の表記は、サイト内、外部のプロフィール、構造化データでそろえます。
「株式会社〇〇」「〇〇社」「(株)〇〇」が混在すると、同じ主体だと結びつけにくくなります。
4. 日付を明記する
仕様や数値には、「2026年10月時点」のように時点を添えます。古い情報が最新のものとして扱われるのを防ぐ助けになります。
5. 見直しの頻度を決めておく
著者ページの経歴、会社概要、編集方針ページは、一度作ると放置されがちです。半年に一度は、内容が今の体制と合っているかを読み返します。
担当者が変わったとき、住所や電話番号が変わったとき、使うツールが変わったときは、すぐに直します。
古いままの運営者情報は、連絡がつかないサイトという印象を与えます。更新日を表示していれば、見直しを続けていることも伝わります。
実行チェックリスト
- [ ] 全記事に、著者名と著者ページへのリンクがある
- [ ] 著者ページに、経歴・専門分野・外部プロフィール・更新日がある
- [ ] 公開日と更新日を表示している
- [ ] YMYLに近い記事では、監修者・監修範囲・監修日を表示している
- [ ] 会社概要・運営者情報・問い合わせ先が、フッターから辿れる
- [ ] 編集方針ページで、事実確認・AIの使い方・訂正方針を説明している
- [ ] 体験に基づく記事に、自分で撮った写真・自社の数値・手順がある
- [ ] 構造化データを使う場合、表示している内容と一致している
- [ ] 重要な主張の近くに、誰の経験か、どの出典に基づくかを書いている
よくある質問
Q1. E-E-A-Tを高めれば、検索順位は上がりますか?
Googleは、E-E-A-Tそのものは特定のランキング要因ではないと説明しています。
著者情報を整えることは、読者と検索システムが信頼性を判断しやすくする作業です。それだけで順位が上がるとは、約束できません。
Q2. 著者を実名にできない場合は、どうすればよいですか?
継続して使う筆名で、経歴や専門分野を正直に書く方法があります。評価の手引きには、匿名に正当な理由がある場合の記述があります。
ただし、架空の人物を作ることや、AIで作った顔写真を使うことは避けてください。Googleは、これを欺く行為の例としています。
Q3. AIを使って記事を書いた場合、開示は必要ですか?
Googleは、AIで作ったかどうかより、内容が有用かどうかを見る立場です。そのうえで、読者が自然に疑問に思う場面では、背景の説明を添えることを考えるよう述べています。
サイト全体の方針として、編集方針ページに書いておくのが現実的です。
Q4. 構造化データを入れれば、AI検索に引用されますか?
そうは言えません。Googleは、生成AI機能のために特別な構造化データは要らないと説明しています。
Q5. 小さな会社でも、著者ページは必要ですか?
人数が少ない会社ほど、顔と経歴が見えることは、読者にとって判断の材料になります。社長ひとりが書いている場合でも、著者ページを一つ用意する価値はあります。
最初は、氏名・担当分野・経歴・連絡先の4項目だけで足ります。記事が増えるたびに、実績や活動を少しずつ足していきます。
Q6. 著者名を出すと、個人情報の心配はありませんか?
本名や顔写真を出すかどうかは、本人の同意を得て決めます。出したくない場合は、継続して使う筆名と、経歴の事実だけで構成する方法があります。
自宅の住所や個人の電話番号は、載せる必要がありません。会社の窓口を連絡先にすれば、本人の情報を守れます。
まとめ
E-E-A-Tは、点数を上げる対象ではありません。Googleが評価しようとしている性質を表した考え方で、中心にあるのは信頼性です。
中小企業がまず取り組むことは、次の3つです。
- 誰が書いたかを示す:著者ページ、署名、監修者の表示を整える
- どんな組織が責任を持つかを示す:会社概要、運営者情報、問い合わせ先、編集方針をそろえる
- 本当に経験したことを示す:自分の写真、自社の数値、試した手順を本文に入れる
そのうえで、構造化データで表示内容を補足し、本文でも根拠を言葉にします。「誰が言っているか」が伝わるサイトに、近づきます。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
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