自社のサイトに動画を置いたとき、それをGoogleに見つけてもらうための専用のサイトマップがあります。Googleはその書き方と、もう一つの方法であるmRSSフィードを、1ページにまとめています。
この記事では、Google検索セントラルの「Video sitemaps and alternatives(動画サイトマップとサイトマップの代わり)」を、英語版の原文から読んでご説明します。必須のタグはどれか、動画のURLに何を書くのか、どの条件を満たせば読んでもらえるのかが分かります。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。動画を置いたページがGoogleにどう伝わるかは、その手前にある「伝え方」の問題なので、動画向けの決まりも原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- 動画サイトマップは、ページの上に置いた動画の情報を、サイトマップの中に書き添える仕組みです。Googleは動画サイトマップを推奨し、mRSSフィードも使えると書いています
- 必須の情報は、サムネイル、題名、説明、そして「動画ファイルのURL」か「プレーヤーのURL」のどちらかです。ページの主題と関係のない動画は載せないよう求めています
- 載せたURLは、robots.txtで止めず、ログインなしで、Googlebotが読める状態にしておく必要があります
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Video sitemaps and alternatives |
| 日本語版の題名 | 動画サイトマップとサイトマップの代わり |
| 英語版の最終更新日 | 2026年5月20日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年5月30日 |
| Google検索セントラルの中の位置 | クロールとインデックス登録 > サイトマップ |
| 直近の主な更新 | 2026年5月20日の更新で、コード例の一部が差し替えられました。2025年12月10日の更新では、トラブルシューティングの節が加わっています(いずれも保存版の比較から読めること。変更履歴には載っていません) |
Googleがこのページで言っていること
動画サイトマップとは
動画サイトマップは、ページ上にある動画の追加情報を持つサイトマップです。Googleは、サイト上の動画を見つけて理解する助けになると書いています。
特に役立つのは、最近追加した動画や、通常のクロールでは見つかりにくい動画です。
ベストプラクティス(守りたい条件)
動画サイトマップは、一般的なサイトマップを土台にしています。一般的なサイトマップの決まりは、そのまま当てはまります。
作り方は自由です。動画専用のサイトマップを別に作る方法と、既存のサイトマップに動画のタグを足す方法の、どちらでも構いません。
そのうえで、動画に特有の条件が2つあります。1つは、ホストページの内容と関係のない動画を載せないこと(ページを少し補足するだけの動画や、本文と無関係な動画が例です)。
もう1つは、サイトマップに書いたすべてのURLをGooglebotが読めることです。
「読める」の中身も、原文は具体的に挙げています。
- robots.txtのルールでクロールを禁止していない
- メタファイルなしで、ログインせずにアクセスできる
- ファイアウォールなどで遮断されていない
- HTTPかFTPでアクセスできる(ストリーミング用のプロトコルは未対応)
スパマーを避けたいときは、アクセスしてくるbotが本物のGooglebotかを確認するよう勧めています。
コード例の読み方
最初の例は、1つのURLに動画を2本入れた形です。1本目は使えるすべてのタグを、2本目は必須のタグだけを入れてあります。
続く2つの例は、動画の共有サービスに置いた動画を埋め込む場合です。動画ファイルのURLは書かず、プレーヤーのURLだけを書きます。
YouTubeの埋め込みは、https://www.youtube.com/embed/動画IDの形です。
必須のタグ
名前空間(タグの辞書の住所)は http://www.google.com/schemas/sitemap-video/1.1 です。各タグは、特に指定がなければ1本の動画につき1回だけ書けます。
| タグ | 書くこと |
|---|---|
<video:video> |
1本の動画の情報をまとめる親タグ。1つのページに動画が複数あれば、その数だけ並べます |
<video:thumbnail_loc> |
サムネイル画像のURL。要件は動画のベストプラクティスのページにあります |
<video:title> |
動画の題名。ページに表示している題名と合わせることを勧めています |
<video:description> |
動画の説明。最大2048文字。ページの説明と一致している必要がありますが、一語一句まで同じでなくてよいとされています |
<video:content_loc> または <video:player_loc> |
動画ファイルそのもののURL、またはプレーヤーのURL。どちらか一方が必須です |
題名と説明に含まれるHTMLの特殊文字は、エスケープするか、CDATAという囲みで包む必要があります。
動画ファイルとプレーヤーの2つについて、原文は「可能なら動画ファイルのURLを勧める」と書いています。Googleが動画を取得するのに、いちばん効率がよい方法だからです。
動画ファイルのURLが出せない場合の代わりが、プレーヤーのURLです。構造化データでは、前者が contentUrl、後者が embedUrl にあたります。
どちらも、親の <loc>(ページのURL)と同じにはできません。
省略できるタグ
省略できるタグは、Googleが動画をよく理解する助けになるとされています。主なものを表にまとめます。
| タグ | 内容と上限 |
|---|---|
<video:duration> |
再生時間(秒)。1から28800(8時間)まで |
<video:expiration_date> |
動画が見られなくなる日。入れると、この日以降はGoogle検索で表示されません。期限がなければ省きます |
<video:family_friendly> |
セーフサーチで見られるか。省略すると、セーフサーチがオンでも見られる扱いです |
<video:restriction> |
検索結果に出す国、出さない国を、国コードで指定します。relationship(allowかdeny)が必須です |
<video:platform> |
web、mobile、tvのどれで検索結果に出すかを指定します。relationshipが必須です |
<video:requires_subscription> |
視聴に登録(有料か無料かを問わず)が必要か。yesかno |
<video:uploader> |
投稿者の名前。255文字まで。info属性のURLは、ページと同じドメインにします |
| そのほか | 公開日(publication_date)、評価(0.0から5.0)、再生回数、ライブ配信か(live)も書けます |
<video:tag> |
短い言葉のタグ。1本の動画に最大32個 |
国やプラットフォームの指定が効くのは、検索結果への表示だけです。原文は、検索以外の経路で動画が見つかったり再生されたりするのは止められないと書いています。
サポートが終わったタグ
次のタグと属性は、ドキュメントから削除されています。
<video:category><video:gallery_loc><video:player_loc>のautoplay属性とallow_embed属性<video:price>とその属性<video:tvshow>とその属性
もう一つの方法:mRSSフィード
mRSSは、RSS 2.0を拡張して、動画などのファイルを詳しく説明できるようにした形式です。原文は、動画サイトマップとよく似ていて、サイトマップと同じようにテスト、送信、更新できると書いています。
必須の要素は次のとおりです。
<media:content>:mediumはvideoにし、urlに動画ファイルのURLを書きます。durationは省略できますが、勧められています<media:player>:プレーヤーのURL。<media:player>か、<media:content>のurlの、少なくとも一方が必要です<media:title>:題名。最大100文字<media:description>:説明。最大2048文字<media:thumbnail>:サムネイルのURL
省略できる要素には、公開日と有効期限を書く <dcterms:valid>、国の制限を書く <media:restriction>、料金を書く <media:price> があります。
料金の種類は、レンタル、購入、セット販売、定額の4つです。無料の動画には使いません。
うまくいかないとき
問題があれば、Search Consoleでエラーを調べられます。Googleは、そのためのトラブルシューティングのガイドを案内しています。
英語版と日本語版の違い
2026年11月5日に、保存してある両言語の本文を読み比べました。上限の数値、必須か省略可かの区分、サポート終了のタグ、コード例は一致しています。
違いが見つかったのは、次の2点です。
| 箇所 | 英語版(正) | 日本語版 |
|---|---|---|
| 説明(description)の一致 | ページの説明と「一致している必要がある(must match)」。ただし一語一句の一致は要らない | 「一致させることをおすすめします」と、勧める強さで訳されている |
| mRSSの必須タグの前置き | Googleがフィードを「使える(use)」ようにするために、必須タグを使う | Googleがフィードを「検出できる」ように、と訳されている |
1つ目が、実務で効く違いです。英語版は、説明をページの説明と合わせるよう求めています。
日本語版だけを読むと、努力目標と受け取るかもしれません。
日本語版の最終更新日(5月30日)が英語版(5月20日)より新しい理由は、原文からは分かりません。本文を比べた範囲では、英語版にだけある節や文は見つかりませんでした。
更新の経緯
Googleの変更履歴(Search Central documentation updates)と、Internet Archiveの保存版を比べました。
- 2022年5月:画像と動画のサイトマップのドキュメントから、サポートが終わったタグと属性が削除されました(変更履歴の2022年5月6日の項)
- 2024年9月16日版から2025年3月6日版:「各タグは特に指定がなければ1本の動画につき1回だけ」という一文が加わり、
restriction、platform、uploaderそれぞれの「1回だけ」の記述はこの一文に整理されました。そのほかは表記の整えです(2024-09-25と2025-04-06の保存版の比較) - 2025年12月10日版:購読の必要を示すタグに「有料か無料かを問わず」が加わり、トラブルシューティングの節が追加されました(2025-10-12と2026-02-05の保存版の比較)
- 2026年5月20日版:コード例の差し替えです。料金(price)の行が消え、platformの行とtagの3行が入りました(2026-05-16と2026-05-31の保存版の比較)
料金のタグはサポート終了の一覧に入っているのに、コード例には2026年5月まで料金の行が残っていました。これは保存版を並べて見つかった事実で、Googleは理由を書いていません。
2022年5月の項を除き、変更履歴には該当する記述が見つかりませんでした。保存版を直接比べないと分からない更新があった、という例です。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| 動画サイトマップは、Googleが動画を見つけて理解する助けになる(特に新しい動画や、見つかりにくい動画) | 動画サイトマップを送れば、動画が検索結果に出る、または上位になる。原文にそうした保証はありません |
| 動画サイトマップを推奨し、mRSSフィードも使える | mRSSが動画サイトマップより優れている、または劣っている。原文は「推奨は動画サイトマップ」としか言っていません |
| ページの主題と関係のない動画は載せない | ページの動画は、すべてサイトマップへ載せる必要がある。原文は、ページの内容と関係のある動画に限っています |
| 国やプラットフォームの指定は、検索結果への表示にだけ効く | 国の指定で、その国のユーザーが動画を見られなくなる。再生そのものを止めるものではありません |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. まず「動画がそのページの主題か」を決める
原文は、ページの内容と関係のない動画や、ページを少し補足するだけの動画を載せないよう求めています。
会社紹介ページの挨拶動画や背景動画は、これにあたる可能性があります。「このページは、この動画を見せるためのページだ」と言える動画だけを候補にします。
2. 動画のURLが読める状態かを確かめる
会員限定の動画や、ログインが要るページの動画は、そのままでは読ませられません。
WordPressで動画ファイルを置く場合は、そのURLをブラウザのシークレットウィンドウで開きます。ログインなしで開ければ、ログインの条件は満たしています。
robots.txtは、サイトのURL/robots.txt をブラウザで開き、動画やアップロード先のフォルダを止めていないかを見ます。
3. 書く内容は、ページと合わせる
題名、説明、サムネイルは、ページに出しているものと合わせます。動画ファイルを自社に置いているなら、そのURLを書きます。
YouTubeのように埋め込んでいるなら、プレーヤーのURLです。
4. 画像と組み合わせるときは
画像と動画のタグを同じURLに並べる書き方は、サイトマップ拡張機能の統合方法の解説が扱っています。画像側は 画像サイトマップの解説をご覧ください。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月5日に、kenkyo.aiを対象に、次の確認を行いました。
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt:サイトマップのURLが宣言されていました- サイトマップの目次から辿れる7つのファイル(計1,447件のURL)を取得し、動画の名前空間(
sitemap-video)と<video:のタグを数えたところ、どちらも0件でした。画像の名前空間は使われており、<image:image>のタグは合計1,515個ありました - 固定ページ18本のHTMLを取得し、動画を置いたページを数えました。
<video>要素のあるページが10本、YouTubeの埋め込み(iframe)のあるページが3本で、合わせて13本でした。構造化データのVideoObjectは、18本のどこにもありませんでした - トップページの
<video>要素には、ポスター画像が付いており、自社のアップロード先にあるmp4が指定されていました
作れば何かが起きるかの検証は、今回の範囲外です。先の作業は、動画が「そのページの主題」と言えるかを1本ずつ見極めることです。
よくある質問
動画サイトマップは、YouTubeに載せた動画にも必要ですか?
原文は、YouTubeなどの埋め込みを動画サイトマップに入れる例を示しています。この場合は、動画ファイルではなく、プレーヤーのURL(embedの形)を書きます。
必要かどうかは、原文には書かれていません。Googleは、動画サイトマップが動画を見つけて理解する助けになる、と説明しています。
動画サイトマップと、mRSSフィードのどちらを選べばよいですか?
Googleは動画サイトマップを推奨しています。mRSSも使えます。
サイトマップをWordPressのプラグインで作っているなら、動画のタグを足せるかを先に確かめるのが現実的です。これは私の読み取りです。
まとめ:今日できる1つのこと
自社サイトで、動画を置いたページを3つ選び、「このページは動画を見せるためのページか」と問いかけてみてください。
「はい」と答えたページがあれば、その動画のURLをシークレットウィンドウで開き、ログインなしで見られるかを確かめます。サイトマップを触るのは、その後で十分です。
基本の作り方と送信は サイトマップの作成と送信の解説に、全体の位置づけは サイトマップの全体像の解説にあります。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません


