自社のサイトで、AMPという高速表示の仕組みを使っている。あるいは、使うかどうか迷っている。
そのとき、Googleの検索ではAMPのページがどう扱われるのかを、公式ページで確かめられます。
この記事は、検索セントラルのページ「About AMP on Google Search」を英語版の原文から読んで整理します。英語版と日本語版の比べ読み、2026年7月の更新の経緯、中小企業での確かめ方、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。AMPを入れるか外すかの判断も、Googleが何を約束し、何を約束していないかを原文で確かめるところから始まります。
結論:3行で言うと
- Googleは、AMPのページもほかのページと同じようにインデックスに登録し、同じ基準を当てると書いています。作り方の技術で扱いを分けません
- AMPを使うなら、AMPの仕様に沿った有効なページにし、通常のページと同じ内容・同じ操作を、可能な範囲で用意し、URLは自社サイトと分かる形にします
- 2026年7月1日の更新で、AMPビューアー、AMPキャッシュ、署名付き交換(signed exchange)への古い言及が消えました。変更履歴には、AMPのコンテンツもほかのウェブページと同じようにランクされ続けると書かれています
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | About AMP on Google Search |
| 日本語版の題名 | Google 検索での AMP について |
| 英語版の最終更新日 | 2026年7月1日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年7月7日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | URLの階層が「crawling-indexing」(クロールとインデックス登録)にあたるページです。AMPの下には、最適化・検証・削除の3ページが続きます |
| 直近の主な更新 | 2026年7月1日。AMPのドキュメントを簡素化し、AMPビューア、AMPキャッシュ、署名付き交換への古い言及を削除しました(変更履歴の記載) |
Googleがこのページで言っていること
導入:AMPも、ほかのページと同じ基準
冒頭で、Google検索はAMPのページをほかのウェブページと同じようにインデックスに登録すると述べています。
そのページがどんな技術で作られていても、全ページに同じ基準を当てるとも書かれています。
ページの中身は3つです。AMPページが検索結果にどう出るか、検索でAMPを使うときのガイドライン、よくある質問です。
AMPページが検索結果に出るかたち
AMPページも、ほかのページと同じようにリッチリザルト(画像や評価などが付いた検索結果)として出ることがあります。
ページの内容をGoogleがよく理解できるように、構造化データ(ページの中身を検索エンジン向けに記述するコード)を足せます。ただし、足したからといってリッチリザルトとして出る保証はない、と明記されています。
AMPページは、ウェブストーリー(画面をめくる形式の縦長コンテンツ)としても出ることがあります。
Google検索でAMPを使うときのガイドライン
Googleがサイトを検索向けに整えるために示している「おすすめの方法」は、AMPにもすべて当てはまります。そのうえで、AMP固有の条件が次のとおり並びます。
| 条件 | 原文の趣旨 |
|---|---|
| 仕様に沿う | AMPページはAMP HTMLの仕様に従って作ります |
| 通常ページと同じ体験 | 可能な範囲で、通常(正規)ページと同じ内容を見られ、同じ操作ができるようにします |
| URLの付け方 | AMPのURLは利用者にとって筋が通った形にします。正規ページが example.com/giraffes なら、amp.example.com/giraffes や example.com/amp/giraffes のような置き場所にします。無関係なドメインは混乱のもとになります |
| 有効であること | 利用者の期待どおりに動くよう、AMPとして有効なページにします |
| 構造化データのポリシー | 構造化データを足すなら、Googleの構造化データのポリシーに従います |
URLについて、原文は理由も添えています。検索結果からAMPページを開いた利用者には、そのURLがブラウザに表示されるからです。
関連する3ページ
このページは入口で、詳しい話は3つの子ページに分かれています。AMPコンテンツの最適化と確認、AMPコンテンツの検証、検索からのAMPページの削除です。
この記事ではそこまで踏み込まず、一覧だけ受け取ります。
よくある質問(原文の2問)
- AMPページはモバイル専用か:いいえ、です。AMPページはどの種類の端末でも見られるので、レスポンシブデザイン(画面の幅に合わせて表示を変える作り方)で作るようにと書かれています
- パソコンではどう見えるか:モバイルとパソコンで同じようによく表示されます。必要な機能がAMPで足りるなら、1つのページで両方に対応するスタンドアロンAMP(AMPだけで完結させる形)も考えられます。ただし、パソコンのAMPは、Google検索の結果で検索固有の機能を受けられません
英語版と日本語版の違い
確認した日付は2026年11月5日です。英語版の最終更新は2026年7月1日、日本語版は7月7日で、日本語版が6日新しい状態です。
節の並び、箇条書き、リンク先は一致していました。内容を変える差は見つかりませんでした。
語調の差が2点ありました。
| 箇所 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| レスポンシブデザインの扱い | 「レスポンシブデザインで作りなさい」という呼びかけの形です | 「作成することをおすすめします」と、推奨の言い方です |
| パソコン向けにAMPだけで作る案 | 「考えてもよい」という控えめな言い方です | 「おすすめします」と、やや強い言い方です |
ここは訳の濃淡で、方針の違いではありません。判断の根拠にするときは、英語版の控えめな言い方に合わせて読むのが安全です。
更新の経緯
変更履歴には、2026年7月1日の項目「Updating our AMP documentation」があります。
内容は、AMPビューア、AMPキャッシュ、署名付き交換への古い言及を取り除いて、ドキュメントを簡素化した、というものです。
理由の欄には、同日から、Google検索がAMPページへの案内の仕方を変え、利用者を発行者のAMPホストのページへ直接案内する、と書かれています。発行者はAMPキャッシュの更新や署名付き交換の設定が要らなくなり、手間が減るという説明です。
Internet Archiveでの前の版との突き合わせも試みました。2026年5月23日付の保存を指定して取得しましたが、返ってきた本文の末尾は「2026-07-01」の更新日で、更新前の版を確かめられませんでした。
そのため、削除された文面の具体的な中身は、この記事では書きません。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと(よくある誤解) |
|---|---|
| AMPのページも、ほかのページと同じようにインデックスに登録され、同じ基準が当たる | AMPにすれば、検索で有利になる(原文にそのような記述はありません) |
| AMPを使うなら、有効なAMPで、通常ページと同じ内容・操作に(可能な範囲で)し、URLを自社サイトと分かる形にする | AMPのページは、通常のページより緩い審査で済む |
| 構造化データを足すと、ページの理解を助けられる | 構造化データを足せば、リッチリザルトとして出る(原文は「保証はない」と明記しています) |
| パソコンのAMPは、検索固有の機能を受けられない | AMPはモバイル専用の仕組みである(原文は「モバイル専用ではない」と答えています) |
| 2026年7月1日以降、AMPのコンテンツも、ほかのウェブページと同じようにランクされ続ける(変更履歴の説明) | AMPをやめると順位が落ちる、あるいは上がる(どちらの記述も原文にありません) |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. まず、自社サイトがAMPを使っているかを確かめる
WordPressのサイトでは、AMP用のプラグインやテーマの設定が入っていることがあります。管理画面の「プラグイン」一覧で、AMPと名の付くものを探してください。
見つかったら、記事ページを1つ開き、ブラウザの「ページのソースを表示」で、link要素の rel=”amphtml” を検索します。これが見つかれば、そのページにはAMP版が用意されています。
2. AMPを使っているなら、通常ページとの差を見る
原文の条件は、可能な範囲での「同じ内容・同じ操作」です。通常ページにある問い合わせボタン、電話番号、料金表がAMP版で欠けていないかを、スマートフォンで見比べます。
URLも確認します。AMP版が自社ドメインの下にあれば、原文の例と同じ考え方です。
3. 有効性は、検証用のツールで見る
AMPが有効かどうかの確認方法は、子ページ「AMPコンテンツを検証する」にまとまっています。英語版の原文には、AMP Test Tool、Rich Results Test、サイト内のAMPページ全体を見る「AMP status report」の3つが挙がっています。
まずは、Search Consoleの管理画面で、AMPに関するレポートが出ているかを見てください。
この記事では、レポートの名称や画面の場所までは確かめていません。管理画面の表示は、実際に開いて確かめるのが確実です。
4. 使うかどうかは、原文に加えて自社の事情で決める
Googleは、AMPで有利になるとも、不利になるとも書いていません。判断の材料は、運用の手間と、表示の速さ、サイトの作りやすさです。
AMPをやめる場合の手順は、子ページ「Google検索からAMPページを削除する」にあります。外す前に、そのページを先に読んでください。
サイト全体の見直しの中で位置づけたい場合は、弊社のクロールとインデックス登録の概要を解説した記事も参考になります。こちらは公式ページの解説で、実務の手順は書いていません。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月5日に、kenkyo.ai に対して次の確認をしました。
| 確認した内容 | 結果の要点 |
|---|---|
| トップページのHTMLで、link要素 rel=”amphtml” を検索 | 見つかりませんでした |
| 記事ページ(クロールとインデックス登録の概要の解説)のHTMLで、同じ検索 | 見つかりませんでした |
| 記事ページの canonical と viewport の指定 | canonicalは自分自身のURLを指し、viewportは width=device-width が指定されていました |
| 記事URLの末尾に /amp/ を付けたURL(curl -sL で取得) | HTTP 404でした |
この結果から言えるのは、確認した2ページには、AMP版を案内するタグがないことです。サイト全体にAMPページが1つもない、とまでは確かめていません。
よくある質問
AMPページは、Google検索で通常のページと同じようにインデックスに登録されますか?
原文によれば、はい。Googleは、AMPページをほかのウェブページと同じようにインデックスに登録し、同じ基準を当てると書いています。
AMPページのURLは、自社サイトと別のドメインでもよいですか?
原文は、無関係なドメインを避けるよう求めています。amp.example.com や example.com/amp/ のように、メインのサイトと関係が分かる置き場所にします。
検索結果からAMPページを開いた利用者に、そのURLがそのまま見えるからです。
AMPを使うと、検索順位は上がりますか?
原文に、順位が上がるという記述はありません。変更履歴には、AMPのコンテンツはほかのウェブページと同じようにランクされ続ける、とあります。
AMPであることが、順位の加点にも減点にもなると読める文は、確認した範囲にありませんでした。
まとめ:今日できる1つのこと
自社サイトの記事ページを1つ開き、ページのソースで rel=”amphtml” を検索してください。
見つからなければ、AMPの扱いを気にする必要はありません。見つかったら、通常ページとAMP版の内容と操作が同じかを、スマートフォンで見比べます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
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