検索順位やアクセスが下がった時期が、Googleの「コアアップデート」と重なった。そのとき何をすればよいのかを、Googleは検索セントラルの1ページで案内しています。
この記事は、そのページ「Google Search’s core updates and your website」を、英語版の原文から読んで整理します。英語版と日本語版の比べ読み、ページの変更の経緯、Googleの稼働状況ページで確かめた日付も書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。数字が動いたときに、すぐ手を入れるのか待つのかをGoogleがどう案内しているか、原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- このページによれば、ほとんどのサイトはコアアップデートを気にしなくてよいとされています。順位が下がったときは、完了を確かめ、完了から1週間以上待ってから、Search Consoleで比べます
- 下がり幅が小さければ(例:2位から4位)、大きな対策は不要です。好調なコンテンツには手を入れないよう勧めています。大きく下がったとき(例:4位から29位)だけ、サイト全体を自己評価します
- 改善の効果は、数日で出ることも数か月かかることもあり、目に見える効果は約束されないのが前提です。英語版の最終更新日は2025年12月10日のままで、以後に本文は変わっていません
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Google Search’s core updates and your website |
| 日本語版の題名 | Google 検索のコア アップデートとウェブサイト |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月10日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2025年12月31日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 左の目次では「Ranking and search appearance」の章の、「Ranking updates」の項にあります。同じ項に、スパムアップデートのページが並びます |
| 直近の主な更新 | 2025年12月9日に、小規模なコアアップデートを説明する段落が加わりました。2024年8月15日には、ページ全体が組み直されています |
Googleがこのページで言っていること
導入:広い変更で、ほとんどのサイトは気にしなくてよい
Googleは年に数回、検索のアルゴリズムとシステムに、重要で広い変更を入れます。これをコアアップデートと呼びます。
実施したときは、ランキングアップデートの一覧(検索ステータス ダッシュボード)に載せて知らせる、と書いています。
ページは、ほとんどのサイトはコアアップデートを気にしなくてよく、起きたことに気づかないサイトもある、と述べます。
コアアップデートの仕組み
目的は、役に立ち信頼できる結果を検索する人に届ける、という使命を全体として果たすことです。
変更は広い範囲に及び、特定のサイトや個々のページを狙うものではないとされています。
たとえ話は、友人におすすめの食べ物を聞かれる場面です。2019年に作った好きなレストラン20軒のリストを見直すと、新しい店が候補に入り、評価が上がる店も出てきます。
リストは変わります。順位が下がった店が「悪い」店だとは限らず、ほかの店が20軒に入っただけの場合もあります。
Search Consoleで、トラフィックが下がっているかを確かめる
順位の低下がコアアップデートの時期と重なると思うときは、Search Consoleで変更が必要かを判断します。手順は4つです。
- 完了を確かめる:検索ステータス ダッシュボードで、コアアップデートの開始日と終了日を控えます
- 比べる日付を選ぶ:完了から、少なくとも丸1週間待ちます。その後、この週と、アップデートの開始前の1週間を比べると、何が変わったかを絞りやすくなります
- 上位のページとクエリを見る:前後の順位を確かめます。小さな下がり(例:2位から4位)は、抜本的な対策は不要です。すでに好調なコンテンツには変更を加えないよう、勧めています。大きな下がり(例:4位から29位)は、次の「自己評価」に進みます
- 検索タイプを分ける:ウェブ検索、Google画像検索、動画モード、ニュースのタブのどこで下がったかを見分けます
手順3のリンク先、別ページ「Debugging drops in Google Search traffic」を開くと、小さな順位の動きは、何もしなくても戻ることがある、と書かれていました。
大きく下がったときの自己評価
サイト全体で大きな下がりが続くときは、別ページの自己評価の質問に照らして、サイト全体が有用で信頼でき、読者を第一にした内容かを確かめます。
- サイト全体を、客観的に見ます。サイトと無関係で信頼できる第三者に、質問を使って評価してもらう方法もあります
- 最も影響を受けたページを評価します。ウェブ上に、検索した人をもっと助けているページがあるかもしれません
変更を加えるときの注意
- 「SEOに悪いと聞いた」という理由で、ページの要素を外すようなその場しのぎの修正は避けます。読者にとって意味があり、長く続けられる変更に絞ります
- コンテンツを意味のある形で良くします。たとえば、書き直しや構成の組み替えで、読みやすく、たどりやすくできます
- 削除は最終手段です。直しようがないと判断したときだけ考えます。サイトの一区画を丸ごと消したくなるなら、その区画は検索エンジンを先に考えて作られたしるしの可能性があります。その場合は、役に立たない部分を消すと、残りの良いコンテンツの成績が上がることがある、とされています
効果が出るまでの時間
変更の効果は、数日で出るものもあります。サイト全体が長期にわたって有用で信頼できる内容になったと、システムが学習して確認するまで、数か月かかることもあります。
数か月たっても効果が見えないときは、次のコアアップデートまで待つことになる場合がある、と書いています。
ただし、大きなコアアップデートまで待たずに、効果が出る場合もあります。Googleは小規模なコアアップデートも含め、検索のアルゴリズムを常に更新しています。
小規模なものは広く気づかれにくいため、告知の対象外です。改善した内容が順位に表れる、もう一つの機会です。
末尾の注意書きは、変更しても目に見える効果が出る保証はない、と述べます。また、順位は固定された位置ではない、とも書いています。
利用者の期待も、ウェブ自体も変わり続けているため、検索トラフィックには増減の両方が起こる、という説明です。
英語版と日本語版の違い
英語版は2025年12月10日、日本語版は2025年12月31日の更新です。日本語版のほうが21日新しい状態です。
2026年10月8日に、両方を取り直して突き合わせました。差は見つかりませんでした。
節の数と順序(どちらも5節)、箇条書きの項目数(11)、本文中のリンク(11か所、リンク先は同じ)、12月9日に加わった段落の有無は、すべて一致しました。
数値の例(2位から4位、4位から29位)や、1週間待つ指示も一致し、訳の濃淡の差も見つかりませんでした。
日本語版のほうが新しい理由は、原文に記載が見当たりませんでした。内容に差が無いため、読み分けは不要です。
更新の経緯
変更履歴(2026年10月1日更新の版)と、Internet Archiveの保存版の本文を突き合わせました。
| 時期 | 出来事 | 確かめた方法 |
|---|---|---|
| 2022年10月13日 | ページが加わりました。以前のブログ記事をまとめたもので、情報自体は新しくない、と書かれています | 変更履歴。保存版の最古は2022年10月14日です |
| 2024年3月 | 「下がったページに問題は無い」という断定が、「問題は無いかもしれない」に弱まりました(2か所) | 2024年2月28日と3月24日の保存版を比較。変更履歴に記載は見つけられませんでした |
| 2024年8月15日 | ページ全体が組み直され、確認手順・自己評価・変更時の注意の節が入りました。たとえ話は映画のリストからレストランのリストに変わりました | 変更履歴と、2024年7月18日・8月15日の保存版 |
| 2025年8月 | 本文は同じまま、最終更新日の表示が8月22日になりました。旧URLは今、新URLへ転送されます | 保存版(2024年8月15日・2025年8月24日・12月4日)が同じ本文。転送はcurlで確認 |
| 2025年12月9日 | 小規模なコアアップデートを説明する段落が加わりました | 変更履歴。12月4日の保存版には無く、12月9日の保存版にあります |
| 2025年12月10日以降 | 本文は変わっていません | 2026年5月1日の保存版と、取り直した現在の英語版が同じ本文 |
2024年8月の組み直しの理由として、変更履歴は2つを挙げています。順位低下を評価して改善しやすくするため。
そして、ヘルプフルコンテンツシステムがコアランキングシステムの一部になったためです。
2025年12月9日の段落は、2日後の12月11日に始まったコアアップデートの直前に入りました。時期の事実だけを記します。
原文と変更履歴のどちらにも、因果の記載は見当たりませんでした。
稼働状況ページで確かめた、直近のコアアップデート
2026年10月8日に、Google検索の稼働状況ページ(ランキングの履歴)を取得しました。コアアップデートの項目の日付は、次のとおりです。
時刻は米国太平洋時間です。
| 名称 | 開始 | 完了 | 掲載の所要時間 |
|---|---|---|---|
| 2025年12月 | 2025年12月11日 | 2025年12月29日 | 18日2時間 |
| 2026年3月 | 2026年3月27日 | 2026年4月8日 | 12日4時間 |
| 2026年5月 | 2026年5月21日 | 2026年6月2日 | 11日21時間 |
この履歴の掲載は、2024年が4回、2025年が3回、2026年は5月までに2回です。5月のあとは、6月・8月・9月にスパムアップデートが載っています。
ここで読めるのは、日付の事実までです。自社の数字が動いた原因を決めるには、日付のほかの材料も必要です。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| ほとんどのサイトは、コアアップデートを気にしなくてよいと、ページは書いています | どのサイトも、コアアップデートで順位が動くことは無い。ページは「ほとんど」と書き、気づかないサイトもあるという言い方です |
| コアアップデートは広い変更で、特定のサイトやページを狙わないとされています | 順位が下がったのは、自社のサイトに欠陥があるからだ。たとえ話は、下がった店が必ずしも悪いわけではない、と述べます |
| 小さな下がり(例:2位から4位)は、抜本的な対策は不要です | 何位以上の下落なら大きいかを示す基準がある。ページが挙げるのは2つの例だけです |
| 改善の効果は、数日から数か月で現れうる。小規模コアアップデートは告知されません | 直せば、次のコアアップデートで順位が戻る。ページは、目に見える効果の保証は無いと書いています |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員が数人から数十人で、WordPressのサイトを持つ会社を想定します。
1. 数字が動いた日を、先に日付で押さえる
検索ステータス ダッシュボードの「Ranking」の履歴を開き、直近のコアアップデートの開始日と完了日をノートに書き写します。
たとえば2026年5月のアップデートは、5月21日に始まり、6月2日に完了しています。このページの勧めに従うと、分析に入れるのは完了の1週間後、6月9日以降です。
原文が示すのは、「この週」と「開始前の週」を比べる、というところまでです。上の日付の取り方は、私の当てはめです。
数字が動いた日が、どの期間とも重ならないなら、別の原因を先に疑います。ただし、告知されない小規模なコアアップデートもあるため、日付だけでは決めつけません。
2. Search Consoleで、ページごとに前後を並べる
検索のパフォーマンスのレポートを開き、日付の絞り込みで、完了後の週と開始前の週を比べます。
公式ページが比較の手順として案内するSearch Consoleヘルプのリンクには、「comparingdata」という目印が付いています。2026年10月8日に開くと、その目印は日本語版にも英語版にも見つからず、ページの先頭が開きました。
比較の手順は、同じシリーズの別のヘルプ「Performance report (Search results): Advanced filtering and comparison」に書かれていました。
英語版では、フィルタを開く、Compareを選ぶ、期間を2つ追加する、Applyを押す、の順です。日本語の画面での表記は、未確認です。
サイト全体の平均掲載順位だけを見ると、実態と逆に動くことがあります。ページとクエリごとに見る理由は、弊社の平均掲載順位の解説に書いています。
見るのは、クリックの多い上位10ページほどで十分です。前後の順位を表に写し、小さな動きか大きな動きかを分けます。
3. 大きく下がったときは、削除の前に、直し方を決める
大きく下がったページが見つかったら、そのページに、もっと役に立つ他のページがあるかを、検索結果を開いて確かめます。
WordPressの管理画面なら、「投稿」の一覧から該当の記事を開き、読み手の疑問に答えているか、構成が読みやすいかを見直します。
記事を消す判断は、数字で振り分けてからにします。手順は、弊社の古い記事を削除するかリライトするかの判断基準に書いています。
この記事はGoogleの説明、あちらは実務の手順です。
4. 変更した日を記録し、待つ前提で見る
直した日と内容を、1行ずつ記録します。効果が出る時期に幅があるため、記録が無いと、何が効いたのか後から追えなくなります。
見る頻度は、毎日ではなく月に1回で足ります。リンク先の別ページ(英語版)は、変更後に分析し直すのは数週間後がよい、と書いています。
同じ別ページには、技術的な不具合、セキュリティ、スパム、季節性、サイトの移転も、下がる原因として挙がっています。コアアップデートと決める前に、これらを除いておきます。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年10月8日に、kenkyo.aiに次の確認をしました。上の別ページが原因の候補に挙げる、noindexやrobots.txtの不具合を除くための確認です。
Search Consoleの数字は私からは見られないため、弊社のサイトがコアアップデートの影響を受けたかは未確認です。
| 確認 | 結果 |
|---|---|
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt |
拒否しているのは管理画面のフォルダだけです。管理画面の通信用ファイルは許可され、サイトマップを2つ案内しています |
curl -sIL(トップページと記事2本) |
3URLとも200で返り、X-Robots-Tagヘッダーは0件でした |
| 3ページのHTMLを取得して検索 | noindexの文字は0件でした。robotsのmetaタグは、画像プレビューの大きさに関する指定1つだけです |
この範囲では、検索結果から外れる原因になる設定は見当たりませんでした。残りはSearch Console側の確認です。
直近のコアアップデートの前後で、クリックと順位がどう動いたかは、画面で確かめる作業が残っています。
よくある質問
コアアップデートの後に順位が下がったとき、記事をすぐ直したほうがよいですか
このページは、すぐには直さず、完了を確かめて1週間以上待つよう勧めています。そのあと、開始前の週と比べます。
小さな下がり(例:2位から4位)は、抜本的な対策は不要です。大きな下がり(例:4位から29位)のときに、サイト全体の自己評価に進みます。
コアアップデートで下がったサイトは、いつ順位が戻りますか
ページが示すのは、数日から数か月という幅だけです。数日で効果が出る変更も、数か月かかる変更もあります。
数か月たっても効果が見えないときは、次のコアアップデートまで待つことになる場合があります。小規模で告知されないコアアップデートで上がる可能性もあります。
Googleのコアアップデートは、すべて告知されますか
大きなコアアップデートは、ランキングアップデートの一覧に載せて知らせる、と書かれています。
小規模なコアアップデートは、広く気づかれにくいため、告知の対象外です。告知された日付だけでは、順位の動きの全部は説明しきれない、ということです。
まとめ:今日できる1つのこと
検索ステータス ダッシュボードの「Ranking」の履歴を開き、直近のコアアップデートの開始日と完了日を、ノートに1行書いてください。2026年10月8日時点の直近は、5月21日から6月2日です。
そのうえで、自社のアクセスが動いた日が、その期間のあとだったかを確かめます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
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