ChatGPTに自社名を入れて質問してみたら、創業年が違っていた。終了したサービスを、今も提供していると答えられた。
別の会社の事業内容が混ざっていた、という場面もあります。
こうした場面に出会ったとき、どこに何を伝えれば直るのかを整理します。
扱うのは、OpenAIが公式に案内している手段と、事業者が自分で手を入れられる部分です。
内容は、OpenAIのヘルプセンターと開発者向け文書を、2026年10月17日に開いて確かめたものです。公式が明言していない部分は、推測と分かるように書きます。
先に結論 回答を直接書き換える手段は見当たらない
今回開いたヘルプには、事業者がChatGPTの回答文を直接編集できる仕組みは書かれていませんでした。
用意されているのは、次のような間接的な手段です。
| 手段 | 内容 |
|---|---|
| 評価ボタン | 回答にフィードバックを送る |
| 報告 | 安全上や法的な懸念として報告する |
| Privacy Portal | 個人に関する情報の誤りを申請する |
| 情報源の整備 | ChatGPTが読む自社サイトと外部サイトを正しく保つ |
「自社の情報を正しく覚えさせてほしい」という依頼だけを受け付ける窓口は、今回確かめた範囲では見つかりませんでした。
この記事では、原因の切り分けから順に、そのまま作業できる粒度で説明します。
読む順番の目安
状況によって、先に読む章が変わります。
| 状況 | 先に読む章 |
|---|---|
| 何が原因か分からない | 手順1から順に |
| 経営者個人の経歴や氏名が誤っている | 手順4 |
| 今日すぐ手を動かしたい | 手順6と手順7 |
どの場合も、手順1の切り分けを一度やっておくと、あとの判断が楽になります。
ChatGPTの回答は、2つの経路から作られる
ChatGPTが自社について答えるとき、情報の出どころは大きく2つに分かれます。どちらの経路かで、打つ手が変わります。
経路1 学習で身につけた知識
ヘルプ「How ChatGPT and our foundation models are developed」によると、モデルは3種類の情報で作られています。
1つ目はインターネット上で公開されている情報です。2つ目は第三者との提携で得る情報です。
3つ目は、利用者や人間のトレーナー、研究者が提供したり生成したりする情報です。
公開情報には、公開されているウェブページ、公開フォーラム、公開ブログなどが含まれうると説明されています。
自社についての古い情報が広く出回っていれば、その影響を受けることは考えられます。これは公式の説明からの推測です。
経路2 その場で行うWeb検索
ヘルプ「Searching the web with ChatGPT」によると、ChatGPTは、最新の情報が役立つ質問のときに、自動でWeb検索をすることがあります。利用者が手動で検索を指定することもできます。
検索を使った回答には、引用元のページへのリンクが付くことがあります。リンクを選ぶとそのページが開きます。
回答に「Sources」の表示があれば、引用された情報源とそのほかの関連リンクを一覧で見られます。
ChatGPTは検索のとき、提携先の検索サービスにも質問を送ることがあります。ヘルプには、MicrosoftとShopifyのプライバシーに関する文書が案内されています。
公式が認めている、間違いの起こり方
ヘルプ「Does ChatGPT tell the truth?」には、ChatGPTは自信のある口調でも間違えることがある、と書かれています。例として、次の3つが挙げられています。
| 誤りの種類 | 内容 |
|---|---|
| 事実の誤り | 定義、日付、事実が違う |
| 作り話の出典 | 存在しない引用、研究、参照先が出る |
| 自信過剰 | あいまいな質問や複雑な質問に、断定で答える |
同じヘルプには、限界も書かれています。1つ目は知識の時点です。
ツールを使わない限り、学習した時点より後の出来事は回答に反映されません。
2つ目は、サイトの情報を取得できないことがある点です。理由として、技術的な問題、有料の壁、robots.txtでの設定が挙げられています。
この2つを自社に当てはめると、次のような誤りが起こりうると考えられます。これも推測です。
- 学習の時点より後に変えた情報が、古いまま答えられる
- 自社サイトを読めなかったときに、外部サイトの古い記載だけが材料になる
- 社名が似た別の会社の情報と、混ざってしまう
ヘルプは、正確さが大切な場面では、検索などのツールを使い、出典のリンクを直接開いて確かめるよう勧めています。事業者が自社の回答を確かめるときにも、この姿勢がそのまま使えます。
次の章から、この3つのどれに当たるのかを見分ける手順に入ります。
手順1 どこから来た間違いなのかを切り分ける
対処は原因によって変わります。まず、誤った回答の中身を落ち着いて見ます。
1-1 出典リンクの有無を見る
誤った回答の文中や下に、出典のリンクや「Sources」の表示があるかを確かめます。
| 回答の状態 | 考えられる原因 | 主な対処 |
|---|---|---|
| 出典リンクがあり、そのページに誤りが載っている | 検索で読んだページが古い、または誤っている | そのページを直す、修正を依頼する |
| 出典リンクがあるが、そのページは正しい | ページの読み違い、複数ページの混同 | 自社ページの記載を明確にする、フィードバックを送る |
| 出典リンクがない | 学習で身につけた知識が元の可能性 | 検索を指定して再確認し、フィードバックを送る |
出典がない回答は、検索を使わずに答えた可能性があります。
ただしOpenAIは「出典がなければ学習が元」とまでは書いていません。あくまで目安として扱ってください。
1-2 検索を指定して、同じ質問をもう一度する
出典がなかった場合は、検索を指定して同じ質問をします。ヘルプによると、手動で検索するには会話を開き、「View all tools」から「Search」を選びます。
入力欄に「/」を入力して、「Search」を選ぶ方法もあります。
いま検索が使われているかどうかは、入力欄の検索のアイコンが有効になっているか、回答にWebの出典が引用されているかで見分けられます。画面の表示はアプリの版やプランで違うことがあるため、見つからないときはツールのメニューを開いて探してください。
結果がおかしいと感じたときは、出典や日付、場所を具体的に指定して、もう一度検索させるよう勧められています。
質問文には、正式な社名と所在地を入れておくと、同名の会社との混同を避けやすくなります。これは公式の説明とは別の、確認を安定させるための工夫です。
| 検索させた結果 | 考えられること |
|---|---|
| 正しくなる | 学習で身につけた知識が古い可能性がある |
| 誤ったまま | 出典のページに原因がないかを調べる |
1-3 出典ページの中身を確かめる
出典として並んだページを、1つずつ開いて読みます。ヘルプには、検索結果や出典が不完全、古い、不正確なことがあると書かれています。
先ほどの「存在しない出典」の話があるため、リンク先が実際に開けるかも確かめましょう。
見るポイントは次のとおりです。
- 自社サイト内の古いページ。移転前の住所が残った会社概要や、終了したサービスのページです
- 外部サイトの古い情報。企業情報のまとめサイト、求人サイト、ポータルサイトなどです
- 似た名前の別会社のページ。所在地や代表者名が自社と違えば、混同を疑います
1-4 自分の利用環境の影響を外す
ChatGPTにはメモリーという、過去の会話を回答に生かす機能があります。ヘルプによると、メモリーが有効なら、検索の質問を言い換えるときに保存済みのメモリーが使われることがあります。
社内の誰かが以前に誤った情報を入力していると、その影響を受ける可能性があります。確認の質問は、一時チャットで行うと切り分けがしやすくなります。
ヘルプ「Temporary chat in ChatGPT」の説明です。一時チャットでは、最初のメッセージの前に「Personalized」か「Unpersonalized」を選びます。
「Unpersonalized」を選ぶと、メモリー、カスタム指示、プラグインを使いません。
一時チャットは、一時チャットのままであれば、履歴に残らず、モデルの改善にも使われません。選択は会話が始まったあとには変えられません。
OpenAIは、安全のために一時チャットの控えを最大30日保管することがある、と説明しています。
手順の全体像を図で見る
ここまでの流れと、このあとの手順を、1枚にまとめます。
図の強調した箱が、事業者が自分の判断ですぐに手を付けられる部分です。OpenAIへの働きかけと並行して、参照元を直していきます。
参照元を直す作業は、すぐ効果が出るとは限りません。それでも、自社の正しい情報が読める状態を保つことは、事業者が自分の手で進められる作業です。
手順2 評価ボタンで、正しい情報を伝える
ChatGPTの回答の下には、高評価と低評価のボタンがあります。誤りに気づいたら、低評価のボタンから知らせます。
低評価のあとは、画面に出る選択肢に沿って進みます。自由に書き込む欄が出たときは、正しい情報と、その根拠になる自社ページのURLを短く添えます。
書き方の例は次のとおりです。
- 創業年は正しくは〇〇年です
- 根拠は公式サイトの会社概要(URL)に載っています
画面の流れは更新されることがあります。ここは固定の手順とは考えず、表示された選択肢を読みながら進めてください。
評価を送るときの注意
ヘルプ「How your data is used to improve model performance」には、見落としやすい点が書かれています。
Free、Plus、Proなどの個人向けプランでは、評価を送ると、その会話の全体がモデルの改善に使われることがあります。学習に使わない設定にしていても同じだと説明されています。
社外に出せない情報を含む会話からは、評価を送らないでください。
Business、Enterprise、Eduでは扱いが違います。組織が別の契約で認めていない限り、評価を送っても会話は学習に使われないと説明されています。
また、評価を送れば回答が直る、とは今回開いたヘルプに書かれていません。改善のための情報提供として送るのが現実的です。
手順3 安全上や法的な懸念として報告する
誤りの内容が、名誉を傷つけるものや違法なものである場合は、評価ボタンとは別の報告の手段があります。
ヘルプ「Reporting Content in ChatGPT and OpenAI Platforms」には、ChatGPTの会話を報告する流れが書かれています。回答の下の低評価ボタンを押し、「Select an issue」を選び、「Safety or Legal concern」を選んで、案内に従います。
利用規約や法律に反するおそれのある会話、共有リンク、回答、GPTなどは、Webフォームからも報告できます。フォームの場所は openai.com/form/report-content です。
同じヘルプには、報告されたドメインやほかの内容が、OpenAIのModel Qualityチームに確認されることがある、と書かれています。チームは、ChatGPTが信頼できない情報源に頼らないよう、フィルターなどを使うことがあります。
ただし、報告すれば必ず対応される、という説明ではありません。
使い分けの目安
創業年の違いのような単なる事実の誤りは、手順2の評価で足りると考えられます。これは私たちの判断です。
名誉を傷つける内容や、違法の疑いがある内容を見つけたときに、この報告を検討してください。
知的財産に関わる場合
同じヘルプには、知的財産の侵害を報告するフォームも案内されています。
著作権の侵害には、次のフォームがあります。
openai.com/form/copyright-disputes
商標権の侵害や模倣品には、次のフォームがあります。
openai.com/form/trademark-counterfeit-disputes
どちらも、回答の事実誤りを直すためのフォームではありません。権利の侵害を報告するためのものです。
手順4 個人に関する誤りは、Privacy Portalに申請する
ヘルプ「Right to be forgotten and personal data removal from ChatGPT」の説明です。
個人に関する情報を回答に出さないよう求める手続きが、書かれています。
GDPRをはじめとする一部のプライバシー法のもとで、情報が不正確、過剰、無関係、またはもはや適切でないと考える場合に申請できると説明されています。ChatGPTのアカウントがなくても申請できます。
事業者の情報に使えるのか
ここは誤解しやすい部分です。ヘルプが対象として説明しているのは、個人に関する情報です。
会社の創業年や事業内容といった法人の情報の訂正窓口とは、書かれていません。
一方で、経営者個人の経歴や氏名など、個人に関する情報が誤って答えられているなら、本人が申請できる可能性があります。本人に代わる法的な権限を持つ人が申請する場合は、権限を示す書類を求められることがあります。
申請の流れ
ヘルプによると、流れは次のとおりです。
- OpenAIのPrivacy Portalを開く
- 「Make a Privacy Request」を選ぶ
- 「Remove personal data from ChatGPT responses」を選ぶ
- 求められる内容を入力して送信する
追加の確認が必要なときは、OpenAIから連絡が来ることがあります。
OpenAIのプライバシーポリシーにも、出力に事実に反する自分の情報があったときの案内があります。
privacy.openai.com または dsar@openai.com から、訂正や削除を申請できます。
申請は、適用される法令とモデルの技術的な能力に基づいて検討されます。
申請の前に準備しておくこと
ヘルプの「Best practices」には、申請を通りやすくする準備が挙げられています。
| 準備すること | 内容 |
|---|---|
| 具体的に示す | 誤りが出た会話へのリンクや、回答が参照したURLを添える |
| 情報の種類を示す | 氏名、メールアドレス、電話番号、特定のURLなど |
| 理由を書く | 不正確、過剰、無関係などのどれに当たるか |
| 本人確認の書類 | 政府発行のIDか、それに代わる証明が求められる |
審査で見られる点と、結果の受け止め方
申請は個別に審査されます。本人が一般の個人か、公的な役割や仕事上の役割を持つ人か、情報がその役割に関わるかが見られます。
ほかにも、情報の正確さ、古さ、機微の度合い、公共の利益、本人への影響などが考慮されると説明されています。1つの要素だけで決まるわけではありません。
正確さについては、申請に添えた情報で判断されます。
OpenAIは、争いのある事実を独自には調べられないと書いています。正しい情報の根拠を添えることが大切です。
また、必ず認められるわけではありません。結果に納得できないときは、居住地のデータ保護の監督機関に申し立てる権利があると案内されています。
ChatGPTの回答から消えても、外部のWebサイトや検索エンジン上の情報は消えません。それぞれの運営者への申請が別に必要です。
手順5 OpenAIへの問い合わせ窓口
ここまでの窓口に当てはまらない相談は、ヘルプセンターから問い合わせます。
評価や申請には、それぞれ専用の入口があります。内容に合った入口から送ったほうが、適した担当に届くと考えられます。
ヘルプ「How can I contact support?」によると、help.openai.com の右下にあるチャットのアイコンを開きます。最初に応対するのはバーチャルアシスタントで、解決しなければ担当者が加わります。
多くの言語で問い合わせでき、対応できない言語のときは英語で続くと説明されています。
問い合わせの前に、次の内容をまとめておくとスムーズです。
- 起きていることの説明
- 登録しているメールアドレスと、ログインの方法
- 再現するまでの操作
- 起きた日時と、タイムゾーン
- 画面のスクリーンショット
ChatGPT BusinessなどのワークスペースでChatGPTを使っているなら、ワークスペースのIDか名前も伝えます。カスタムGPTに関わる問題なら、そのGPTのリンクかIDを添えます。
パスワードやワンタイムコードは、伝えないでください。スクリーンショットにも、個人情報や機密を入れないようにします。
用途別の窓口の使い分け
ここまでの窓口を、用途ごとにまとめます。
| 用途 | 窓口 |
|---|---|
| 回答の誤りを知らせたい | 回答の下の低評価ボタン |
| 安全上や法的な懸念 | 低評価から「Safety or Legal concern」、Report Contentフォーム |
| 個人に関する情報の訂正や削除 | Privacy Portal、dsar@openai.com |
| 著作権や商標の侵害 | 著作権のフォーム、商標と模倣品のフォーム |
| 上のどれにも当たらない相談 | ヘルプセンターのチャット |
「自社の情報を正しく覚えさせる」ための専用の窓口は、この表にありません。公式に示されていないためです。
手順6 自社サイトで、正確な情報を読み取りやすくする
OpenAIへの働きかけと並行して、ChatGPTが読む情報源そのものを正しくしておきます。事業者が自分の判断ですぐに手を付けられる対策です。
以下は公式の推奨とは別に、混同を減らすための工夫として書きます。
会社概要をテキストで書く
会社概要のページには、少なくとも次の項目をテキストで書きます。画像だけにしないようにします。
- 正式な会社名。読み仮名や英語表記があれば添えます
- 所在地、設立年月、代表者名
- 事業内容。提供中のサービス名を具体的に書きます
- 連絡先、公式サイトのURL、公式SNSのアカウント
社名の表記は、ページごとにそろえます。正式名称と略称を使い分けるなら、最初に「正式名称(以下、略称)」の形で結び付けておきます。
似た名前の会社と混同されているときは、区別できる情報を書いておく方法もあります。
「当社は〇〇県で△△を手がける会社です。別の地域の同名の会社とは関係がありません」のような書き方です。
更新日を書き、古いページを整理する
- 会社概要やサービスのページに、最終更新日を書きます
- 終了したサービスのページには、終了した時期を明記するか、ページを整理します
- 移転前の住所や、古いお知らせが残っていないかを確認します
出典として古いページが選ばれているなら、そのページの記載を直すのが近道です。
手順7 OAI-SearchBotを拒否していないか確認する
ChatGPTの検索で自社サイトを読んでもらうには、サイトの側で読める状態にしておく必要があります。
OpenAIの開発者向け文書「Overview of OpenAI Crawlers」には、OpenAIが使うボットの役割が書かれています。
| ボット | 役割 |
|---|---|
| OAI-SearchBot | ChatGPTの検索機能で、サイトを検索結果に表示するために使う |
| GPTBot | モデルの学習に使われうる内容を集める |
| ChatGPT-User | 利用者の操作に応じて、ページを見に行く |
文書によると、設定はボットごとに独立しています。OAI-SearchBotを許可して検索結果に出し、GPTBotは拒否して学習に使わないよう示す、という組み合わせもできます。
OAI-SearchBotを拒否しているサイトは、ChatGPTの検索回答に表示されません。ただし、案内のリンクとしては表示されることがあります。
ChatGPT-Userは、利用者の操作で動くため、robots.txtの規則が適用されない場合があると説明されています。検索に出るかどうかの判断には使われません。
robots.txtの確認と書き方
まず、自社のドメインの後ろに robots.txt を付けてブラウザで開き、OAI-SearchBotに拒否の指定がないかを見ます。「User-agent: *」の下の「Disallow: /」も確認します。
許可する場合の書き方は次のとおりです。
User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /
検索には出したいが、学習への利用は避けたい場合は、次のように分けて書けます。
User-agent: OAI-SearchBot
Allow: /
User-agent: GPTBot
Disallow: /
GPTBotを許可するかどうかは、学習への利用をどう考えるかという経営判断です。GPTBotを許可すれば学習の誤りが直る、という説明は見当たりませんでした。
反映の時間とIPアドレス
文書には、robots.txtを更新してから、検索側に反映されるまで約24時間かかることがある、と書かれています。
ヘルプ「Searching the web with ChatGPT」には、もう1つの条件があります。サイトを置いているサーバーやCDNが、OpenAIの公開しているIPアドレスからのアクセスを通しているかの確認です。
IPアドレスの一覧は、openai.com/searchbot.json で公開されています。robots.txtで許可していても、ファイアウォールで止めていれば読めません。
許可しても、表示は保証されません。ヘルプには、検索結果は複数の要素で順位が決まり、掲載位置は保証されないと書かれています。
手順8 外部サイトの誤りを直してもらう
出典に並んだ外部サイトに誤りがあれば、そのサイトの運営者に修正を頼みます。企業情報のサイトや求人サイトには、掲載企業向けの修正フォームや問い合わせ窓口があることが多いです。
依頼の文面には、誤っている箇所、正しい情報、根拠となる自社サイトのURLを短く書きます。
相手の対応は任意です。すべてが直るとは限りません。
直したあとの確認と、記録のつけ方
直したら、数日から数週間あけて、同じ条件で確かめます。ページの内容が回答に反映される時期は、公式に示されていません。
- 一時チャットで、メモリーなどの影響を外す
- 検索を指定した場合と、しない場合の両方で質問する
- 質問文を固定する
- 回答と出典のURLを記録する
回答は同じ質問でも毎回少しずつ変わります。1回の結果で判断せず、記録を残して推移を見ましょう。
| 確認日 | 質問 | 検索 | 回答の要旨 | 出典 | 誤り | 対応 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 10/17 | 設立年は? | なし | 設立が2年早い | なし | あり | 低評価を送信 |
| 10/17 | 同じ質問 | あり | 設立年が正しい | 自社の会社概要 | なし | なし |
| 10/31 | 同じ質問 | あり | 旧住所を回答 | 求人サイトA | あり | サイトAに修正を依頼 |
学習で身につけた知識が原因の誤りは、自社サイトを直しても、検索を使わない回答ではすぐに変わらない可能性があります。モデルが更新される時期は、事業者側からは分かりません。
検索を使った回答で正しくなっていれば、まずは前進と考えてよいでしょう。
やってはいけないこと
早く直したいあまり、逆効果になりかねない行動があります。
| 避けたい行動 | 理由 |
|---|---|
| 同じ内容の誘導ページを大量に作る | OpenAIはこの手法の効果を説明していない。質の低いページが増えるだけになると考えられる |
| 他社の情報を書き換えようとする、偽の口コミを投稿する | 事実と違う情報を増やす行為で、法的な問題にもなり得る |
| 同じ内容の評価を何度も送る | 送れば早く直るという説明は、今回開いたヘルプにはない |
| 確認しないまま、すべてのボットを一括で拒否する | ChatGPTが自社サイトを読めず、外部の古いページだけが材料になるおそれがある |
| 「必ず直る」とうたうサービスに頼る | 回答を事業者が確実に書き換える方法は、公式には示されていない |
よくある質問
Q. 回答を直接修正してもらえますか?
直接修正を依頼できる窓口は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。評価と報告、個人情報の申請、参照元の修正を組み合わせます。
Q. 同じ質問をしても答えが毎回違うのはなぜですか?
ヘルプ「How ChatGPT and our foundation models are developed」には、答えに偶然の要素があると書かれています。
そのため、同じ質問でも回答が違うことがあります。1回の結果で判断しない理由です。
Q. 他のAIが間違うときも同じ対処ですか?
考え方は共通です。原因の切り分け、公式の窓口、参照元の修正の順に進みます。
窓口と手順は、サービスごとに違います。
Microsoft Copilotの場合は、次の記事で扱っています。
Microsoft Copilotが自社について間違ったことを答えるときの対処法
Perplexityの場合は、次の記事を参照してください。
Perplexityが自社について間違った回答をするときの対処法
GoogleのAI OverviewsとAI Modeの場合は、次の記事です。
Q. 自社がどう表示されているかを定期的に確かめるには?
手動の確認、GA4、サーバーログを組み合わせる方法を、次の記事にまとめています。
ChatGPTで自社サイトがどう表示、引用されているかを確かめる方法
AIクローラーを許可するか拒否するかの判断は、次の記事が参考になります。
まとめ
ChatGPTが自社について間違ったことを答えたときは、まず原因を切り分けます。出典があればそのページを疑い、出典がなければ検索を指定して答えが変わるかを確かめます。
そのうえで、次の対応を組み合わせます。
- 評価ボタンで、正しい情報と根拠のURLを添えて知らせる
- 経営者個人などの個人情報の誤りは、本人がPrivacy Portalに申請する
- 自社サイトの会社概要を正確なテキストで書き、更新日を明記する
- 出典になっている外部サイトに、修正を依頼する
- robots.txtとファイアウォールで、OAI-SearchBotを止めていないか確認する
- 一時チャットで定期的に確かめ、回答と出典を記録する
どれも、1回で劇的に変わる対策ではありません。それでも、自社の正しい情報を、読める状態で、読みやすい形に保つことは、AIにも人にも役立つ基本の取り組みです。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません


