Googleの検索結果には、ページの題名とは別に、そのページが載っているサイトの名前が表示されます。自社の名前がどう表示されるかについて、Googleは公式ページで説明しています。
この記事は、そのページ「Provide a site name to Google Search」を英語版の原文から読んで整理します。英語版と日本語版の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きました。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。検索結果に出る自社の名前は、サイト側から希望を伝えられる項目なので、公式の説明を原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- サイト名はGoogleが自動で決めるもので、手作業では変えられません。希望は、ホームページのWebSite構造化データで伝えます
- 必須の項目はnameとurlで、略称などはalternateNameで足せます。単位はドメインかサブドメインで、サブディレクトリごとには付けられません
- 希望の名前が選ばれないときは、確認のあとに3段階の対処があります。反映には数日〜数週間かかることがあります
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Provide a site name to Google Search |
| 日本語版の題名 | Google 検索に対してサイト名を指定する |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月10日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年2月20日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 「ランキングと検索での見え方」(英語版の目次では Ranking and search appearance) |
| 直近の主な更新 | 変更履歴の最後の記載は2024年6月4日(内部ページの問題の警告を削除)です。2025年12月10日と2026年2月20日の日付変更に対応する項目は、変更履歴にありません |
Googleがこのページで言っていること
サイト名とは何か
Googleが検索結果にページを載せるとき、そのページの取得元サイトの名前を表示します。これがサイト名です。
ページごとのタイトルリンクとは別のものです。タイトルリンクは各ページに固有で、サイト名はサイト全体で一つです。
提供状況は、すべての言語で、モバイルとデスクトップの両方です。
サイト名はどう作られるか
“Google’s generation of site names on the Google Search results page is completely automated and takes into account content from a site’s home page and references to it that appear on the web.”(Google検索の結果ページでのサイト名の生成は完全に自動で行われ、サイトのホームページの内容と、ウェブ上にあるそのサイトへの言及を考慮します)
希望を伝える手段は、ホームページのWebSite構造化データです。og:site_name、title要素、見出しなども考慮されますが、希望を指定するならWebSite構造化データがもっとも重要だと書かれています。
自動で選ばれた名前を、Googleが手作業で変えることはできません。代わりに、第1希望が選ばれなかったときに検討される代替名を、サイト側から伝えられます。
名前の決め方:5つの指針
- 独自で正確な名前にする。サイトの実体を表し、ユーザーを誤解させない名前で、検索のコンテンツポリシーに従います
- 簡潔で、広く知られた名前にする。原文の例は「Google, Inc」ではなく「Google」です。長い名前は、端末によって途中で切れることがあります
- 一般的な名前を避ける。「アイオワで一番の歯医者」のような名前は、きわめてよく知られたブランド名でない限り、選ばれにくいと書かれています
- ホームページ全体で一貫して使う。構造化データのサイト名は、ホームページ上のほかの箇所での呼び方と合わせます
- 代替名を用意する。グローバルな性質を持つ別々の2サイトに、同じ名前は通常使われません。正式名称より略称が知られていると判断される場合もあります
構造化データでの追加方法
基本事項、構造化データの一般的なガイドライン、上の指針、次の技術ガイドラインに従うよう求められています。
| 項目 | 原文の内容 |
|---|---|
| サイトにつき1つの名前 | 単位はドメインまたはサブドメインです。example.comとnews.example.comは対応し、example.com/newsのようなサブディレクトリは非対応です。wwwで始まるものとmで始まるものは、通常は同等とみなされます |
| 置き場所 | ホームページ(ドメインまたはサブドメインのルートURI)です。サブドメインのホームページに構造化データが無いと、ドメインレベルのサイト名が代わりに使われることがあります |
| クロール | ホームページをGoogleがクロールできることが前提です。ブロックされていると、サイト名を作れないことがあります |
| ホームページが重複するとき | HTTP版とHTTPS版、wwwありとなしなど、同じ内容のホームページが複数あるときは、正規ページだけでなく重複するすべてに同じ構造化データを置きます |
| すでにWebSiteがあるとき | サイト名のプロパティは同じノードに入れます。可能なら、別のWebSiteブロックを増やさないよう求められています |
必須のプロパティは2つです。nameはサイトの名前、urlはドメインまたはサブドメインの正規のホームページのURLです。
形式は、JSON-LD、RDFa、microdataのいずれかで、置くのはホームページだけでよく、全ページには要りません。
推奨のプロパティがalternateNameです。略称などを入れる任意の項目で、複数を希望の順に書けます。
書き方の見本です(名前は架空です)。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "WebSite",
"name": "サンプル商店",
"alternateName": ["サンプル", "example.com"],
"url": "https://example.com/"
}
</script>
追加後の確認は、次の3つです。
- スキーマ テストツール(原文の例はSchema Markup Validator)で構文エラーを確かめます。サイト名は、リッチリザルト テストでは検査できません
- URL検査ツールで、Googleがホームページをどう見ているかを確かめます。robots.txt、noindex、ログイン要件でブロックされていないかも見ます
- 問題がなければ、再クロールを依頼します。公開からGoogleがクロールするまで、数日〜数週間かかることがあります
希望の名前が選ばれないとき
Googleのシステムは、WebSite構造化データで希望が示されていれば、通常はその名前を使おうとします。ただ、確信が低いと、ほかの情報源から名前を作ったり、ドメイン名やサブドメイン名を表示したりすることがあります。
まず、次の点を確認するよう書かれています。
- ホームページのWebSite構造化データのサイト名が、希望の名前になっている。エラーが無く、ガイドラインに沿っている
- ホームページ上のほかの情報源でも、希望の名前を使っている
- サブディレクトリにサイト名を設定しようとしていない
- リダイレクトが意図どおりに動き、Googlebotが転送先にアクセスできる。転送先が見えるなら、サイト名は転送先を反映する
- 複数のバージョンがあるときは、同じサイト名で統一している。更新したなら、再クロールを待つ
ホームページに希望の名前が出ていて内部ページに出ないときは、内部ページの再クロールを待つよう書かれています。
ガイダンスどおりにしても選ばれないときの選択肢は、次の3段階です。
- alternateNameで代替名を伝える。第1希望に十分な確信が持てないとき、Googleのシステムはこの選択肢を強く検討します
- ドメイン名かサブドメイン名を、代替名に加える。検出されるよう、すべて小文字で書きます。第1希望、略称、最後にドメイン名と並べる例が示されています
- 最後の手段として、ドメイン名かサブドメイン名を、希望の名前そのものにする。小文字で書くと通常は選ばれますが、最終手段としてのみ行うよう勧められています
英語版と日本語版の違い
英語版(2025年12月10日更新)と日本語版(2026年2月20日更新)を、節、段落、箇条書き、コード例、リンク先まで突き合わせました。
見出しは5つと4つ、箇条書きは25、コードブロックは7、表は2、リンクは36か所で、どちらも同じ数でした。内容を変える差は見つかりませんでした。
日本語版のほうが日付は新しい状態ですが、理由は原文から分かりません。訳の濃さが違う箇所は、次のとおりです。
| 箇所 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| 自動生成の説明 | completely automated | 「自動的に」生成(completelyに当たる語は無し) |
| 一般的な名前の扱い | an extremely well-recognized brand name | 「有名なブランド名」(extremelyに当たる語は無し) |
| 選ばれにくい理由 | less confident in a name | 「採用する十分な根拠がない」 |
| 代替名の扱い | strongly consider | 「優先して検討」 |
更新の経緯
変更履歴と、Internet Archiveの保存版の比較で、いつ何が変わったかを調べました。
| 時期 | 変更の内容 | 根拠 |
|---|---|---|
| 2022年10月 | 14日にサイト名のドキュメントを追加。24日に、ドメインレベルで対応し、サブドメインとサブディレクトリは対応しないと明確化 | 変更履歴 |
| 2023年5月22日 | サブドメインに言及する更新 | 変更履歴 |
| 2023年7月28日 | 「希望の名前が選ばれないとき」「代替名の選び方」「既知の問題」の節を追加。デスクトップとモバイルの両方で提供 | 変更履歴 |
| 2023年9月7日 | Google検索が使えるすべての言語で提供 | 変更履歴 |
| 2024年6月4日 | 内部ページに新しい名前が伝わらない問題の警告を削除(解決済み) | 変更履歴 |
| 2024年11月26日(最終更新日) | サイトリンク検索ボックスと併用するコード例が消え、「リッチリザルト テストではサイト名を検査できない」という項目が入った。それぞれの変更日は特定できない | 2023年9月と2024年12月の保存版の比較 |
| 2025年12月10日(最終更新日) | 2024年12月の保存版と比べた本文の差は、イラストの説明文の1語(web resultからtext result)だけ | 同上 |
2022年10月の時点では、サブドメインは対象外でした。古い解説にその記述が残っていたら、現在の原文とは違います。
2024年11月29日の変更履歴には、サイトリンク検索ボックスのドキュメントを削除した記載があります。併用例が消えた時期と近いものの、関係は原文から分かりません。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること(原文が書いている範囲) | 言えないこと |
|---|---|
| ホームページのWebSite構造化データで、希望のサイト名を伝えられる | 指定した名前が必ず表示される |
| alternateNameで、第1希望が選ばれないときの代替名を伝えられる | 代替名を書けば、必ず採用される |
| サイト名の単位は、ドメインかサブドメイン | 事業部やコーナーごとに、別の名前を出せる |
| 反映には、数日〜数週間かかることがある | 構造化データを直せば、すぐに変わる |
| サイト名は、リッチリザルト テストでは検査できない | リッチリザルト テストが通れば、サイト名の記述も正しい |
| 表示される名前についての説明である | サイト名を指定すれば、検索順位が上がる(ページは順位に触れていません) |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。数人〜数十人の会社が、自社サイトで何をどの順に確かめるかを書きます。
1. 自社の呼び名を一つに決める
社名、屋号、店名、略称のうち、お客様が普段口にする呼び方を一つ選びます。名刺、看板、SNSの表記も見比べます。
原文は、ウェブ上の言及も材料になると書いています。サイトの外の表記も揃えておくと、迷いが減ると考えます。
原文の例は「Google, Inc」より「Google」でした。普段は「○○」とだけ呼ばれているなら、法人格を外した形が候補になります。
2. 今のホームページが何を出しているかを調べる
- 自社のトップページをブラウザで開き、「ページのソースを表示」を選びます
- 画面内を検索して、「WebSite」の文字を探します
- 見つかった場所の近くにある、nameとurlを読みます。nameが希望の呼び名か、urlがトップページのURLかを確かめます
- 同じソースで、og:site_nameとtitle要素の中身も読み、呼び名が揃っているかを見ます
- スキーマ テストツールにトップページのURLを入れ、構文エラーが無いかを確かめます
WordPressでは、テーマやプラグインがWebSite構造化データを出力していることがあります。弊社のサイトでも、すでに出力されていました(次の節)。
3. 略称はalternateName、コーナー別の名前は付かないと知っておく
英字表記や略称は、alternateNameに入れる候補です。ただ、先にnameを揃えるほうが順序として自然だと考えます。
「/blog/」「/shop/」のようなサブディレクトリがあっても、原文によれば、サイト名はサブディレクトリごとには付きません。
4. 変えたら待ち、選ばれなければ3段階で進める
名前を直したら、Search ConsoleのURL検査で、トップページの再クロールを依頼できます。それでも選ばれないときは、前の章の3段階を順に試します。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年10月8日に、kenkyo.aiのホームページで、次の確認を行いました。
curl -sL https://kenkyo.ai/でHTMLを取得しました。応答は200で、rel="canonical"のlinkはhttps://kenkyo.ai/でした- HTMLの中のJSON-LDを読みました。1つのブロックに、BreadcrumbList、Organization、WebPage、WebSiteの4種類が入っています
- WebSiteは、nameが「合同会社謙虚」、urlが
https://kenkyo.ai/でした。alternateNameは、ありませんでした - title要素は「AIO・LLMO・GEO対策の記事制作|まず1ページ無料|合同会社謙虚」でした
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txtを読みました。止めているのは/wp-admin/だけで、ホームページをブロックする記述はありませんでした。robotsメタタグはmax-image-preview:largeのみで、noindexはありませんcurl -sI https://www.kenkyo.ai/で、wwwつきのURLがhttps://kenkyo.ai/へ301で転送されることを確かめました
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。ページ側では、WebSiteのnameとurlが揃い、ホームページがブロックされていない状態でした。
なお、Googleが検索結果で実際にどの名前を表示しているかは、この作業では確かめていません。上の結果は、ページ側の出力に限った話です。
よくある質問
Googleのサイト名は、WebSite構造化データを入れればすぐに変わりますか
原文は、反映に数日〜数週間かかることがあると書いています。Googleが再クロールして新しい情報を処理する時間が必要です。
Googleのサイト名の構造化データは、すべてのページに必要ですか
原文は、ホームページだけに置けばよいと書いています。ただし、同じ内容のホームページが複数あるときは、重複するすべてのページに同じ構造化データを置くよう求めています。
まとめ:今日できる1つのこと
自社のトップページで「ページのソースを表示」を開き、「WebSite」の文字を探してください。見つかったnameが、お客様が普段口にする呼び名と一致しているかを確かめます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
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