自社のサイトから他のサイトへリンクを張るとき、「このリンクは広告です」「これは訪問者が書いたリンクです」とGoogleに伝える方法があります。それが、リンクのタグに添える rel 属性です。
この記事は、Google検索セントラルの「Qualify your outbound links to Google」(日本語版の題名は「Google にアウトバウンド リンクの関係性を伝える」)を、英語版の原文から読みます。
分かるのは、3つの値の使い分けと、「付ければ止められる」と誤解されやすい点です。公式ページの更新の経緯も、確かめた範囲で書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。広告やコメント欄があるサイトでは、このページの内容を知らないまま運用していることが少なくないため、短いこのページを丁寧に読みます。
結論:3行で言うと
- ふつうのリンクは、そのままで構いません。rel を付けるのは、広告・有料のリンク、訪問者が書いたリンク、それ以外で関連付けたくないリンクの3つの場合だけです
- 広告や有料のリンクは sponsored、コメント欄や掲示板は ugc、その他は nofollow です。広告には nofollow も使えますが、sponsored のほうが推奨されています
- これらの値は、リンクを「一般にはたどらない」合図です。相手のページが他の経路で見つかれば、クロールされることもあります。取得させない・載せない手段は、別にあります
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Qualify your outbound links to Google |
| 日本語版の題名 | Google にアウトバウンド リンクの関係性を伝える |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月10日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年3月8日 |
| Google検索セントラルの中の位置 | クロールとインデックス登録の章(左メニューの項目名は「rel attributes」) |
| 直近の主な更新 | 変更履歴にこのページ単独の項目は見つかりませんでした。経緯は後の節にまとめました |
Googleがこのページで言っていること
原文は短く、約2,200字です。節の順に整理します。
ふつうのリンクには rel を付けない
サイト上のリンクのうち、特定のものについては、リンク先との関係をGoogleに伝えられます。方法は、aタグに rel 属性の値を書くことです。
Googleに、そのまま取得して読んでもらってよい通常のリンクには、rel は不要です。例として、馬の話題の文中のリンクが、何も付けない形で示されています。
使える3つの値
| 値 | 使う場面 | 原文の補足 |
|---|---|---|
| sponsored | 広告や有料の掲載(一般に「有料リンク」と呼ばれるもの) | 以前は、こうしたリンクにも nofollow が推奨されていました。いまも使えますが、sponsored が推奨されています |
| ugc | コメントや掲示板の投稿など、訪問者が作った内容(UGC)にあるリンク | 継続的に質の高い投稿をしてくれる人のリンクからは、この値を外してもよい、と書かれています |
| nofollow | ほかの値に当てはまらず、Googleに自サイトとの関連付けやリンク先のクロールをしてほしくないとき | 自サイト内のページには、robots.txt の disallow ルールを使うとされています |
ugc の項には、ユーザー生成スパムの防ぎ方を扱ったページへのリンクがあります。弊社のユーザー生成スパムの防ぎ方の解説が、そのページを読んでいます。
sponsored の項からは、有料リンクについてのGoogleの方針(スパムに関するポリシーの「リンクスパム」の節)へリンクされています。
値は複数並べられる
rel の値は、スペース区切りでもカンマ区切りでも、複数書けます。原文の例は、ugc と nofollow を並べた書き方です。
<a rel="ugc nofollow" href="https://example.com/a">リンク1</a>
<a rel="ugc,nofollow" href="https://example.com/b">リンク2</a>
「たどらない」は「見つからない」ではない
これらの値が付いたリンクは、一般にはたどられません。ただし、リンク先のページは、サイトマップや他のサイトからのリンクなどで見つかり、クロールされることがあります。
また、これらの値が効くのは、Googleがクロールできるaタグだけです。nofollow だけは、robotsメタタグでも使えます。
取得させたい・載せたくないときは別の手段
自サイトの別ページへのリンクを、Googleに取得させたくないときは、robots.txt の disallow ルールを使います。
ページを検索結果に載せたくないときは、クロールを許可したうえで noindex のルールを使います。noindex を読めるのは、クロールが許可されているときだけです。
この理由づけは原文に書かれたものではなく、私の補足です。
英語版と日本語版の違い
2026年11月6日に、英語版と日本語版の本文を通しで読み比べました。最終更新日は日本語版が2026年3月8日、英語版が2025年12月10日で、日本語版のほうが88日新しい日付です。
本文の内容は、同じでした。違いは、次の点だけです。
- 表の見出し「rel values」(rel の値)が、日本語版では「rel 個の値」と訳されています。値の数を表す言葉ではないため、訳の崩れと読めます
- 3つの値の説明、複数指定、注意書きは、同じ内容です
- コード例は、どちらも同じ5つです
日本語版のほうが新しい日付なのに、内容に差が見えないため、日付だけでは更新の中身を判断できません。迷ったときは、英語版を正として読むのが安全です。
更新の経緯
公式ページの文言がいつ変わったかを、Googleの更新情報、Googleのブログ、Internet Archiveの保存分で確かめました。保存分は日付が飛び飛びなので、変わった時期は幅で示します。
| 時期 | 変わったこと | 確かめた資料 |
|---|---|---|
| 2019年9月10日 | sponsored と ugc が新しく加わりました。3つの値すべてが、順位づけでの「ヒント」として扱われるようになりました。nofollow が、クロールとインデックス登録でもヒントになる日は2020年3月1日と告知されました | Googleのブログ記事(Evolving nofollow) |
| 2022年9月12日の保存分 | いまと文言が違いました。「follow(たどる)」と書かれ、コメントスパムの回避についてのリンクがあり、aタグだけが対象と書かれていました | Internet Archive |
| 2022年10月 | スパムに関するポリシーが書き直され、「リンクスパム」の節が、以前の有料リンクとリンクスキームのページを統合しました。このページの sponsored の項は、その節を指しています | Google検索セントラルの更新情報 |
| 2023年5月20日〜7月27日の保存分の間 | 「たどる」が「取得して解析する」に、コメントスパムの回避が「ユーザー生成スパムを防ぐ」に、aタグだけが「Googleがクロールできるa要素」に変わりました | Internet Archive |
| 2025年7月〜9月の保存分の間 | 「ユーザー生成スパムを防ぐ」のリンク文に、前置詞が1語補われました。意味は変わりません | Internet Archive |
| 2025年12月10日(最終更新日) | 本文の差は、私が比べた保存分から見つけられませんでした | Internet Archive(2025年11月と2026年10月の保存分) |
2019年のブログ記事は、3つの値の誕生の経緯を書いた一次資料です。今回のページは、その仕組みを現在の言葉で短くまとめ直したものと読めます。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと(よくある誤解) |
|---|---|
| ふつうのリンクには rel を付けなくてよい | 外部リンクは、すべて nofollow にするべき。原文は、そう書いていません |
| 広告や有料のリンクには sponsored を付ける。nofollow も使えるが sponsored が推奨される | sponsored を付ければ、有料リンクの問題がなくなる。原文は、方針は別のページ(リンクスパムの節)にあると案内しているだけです |
| これらの値が付いたリンクは、一般にはたどられない | nofollow を付ければ、リンク先は絶対にクロールされない。他の経路で見つかれば、クロールされることがあります |
| 自サイトのページを取得させたくないなら、robots.txt の disallow ルールを使う | 自サイト内のリンクに nofollow を付ければ、取得を止められる。原文は、robots.txt を案内しています |
| 検索結果に載せたくないページは、クロールを許可して noindex を使う | rel の値で、ページを検索結果から外せる。原文に、そうした記述はありません |
このページは、rel の値と順位の関係を述べていません。「付けると順位が上がる・下がる」という話は、このページからは出てきません。
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員が数人から数十人で、WordPressでサイトを運営している会社を想定しています。
1. 広告や提携のリンクを洗い出す
紹介料をもらうリンクや、お金を払って載せてもらった記事のリンクが、自社サイトにないかを確かめます。
確かめ方は、そのページをブラウザで開き、右クリックの「ページのソースを表示」から、リンクの周りを探します。rel=”sponsored” か rel=”nofollow” が付いていれば、伝えられています。
付いていなければ、投稿の編集画面でそのブロックを選び、「HTMLとして編集」で rel=”sponsored” を書き足します。リンクの設定画面に項目があるかどうかは、お使いの版で確かめてください。
2. コメント欄や掲示板の有無を確かめる
WordPressの管理画面で「設定」の「ディスカッション」を開き、コメントを受け付けているかを見ます。受け付けていなければ、ugc は気にしなくて済みます。
受け付けているなら、コメントが付いた記事のソースで、コメント投稿者のリンクに rel が付いているかを見ます。付いていなければ、テーマの制作担当に相談してください。
3. 「止めたい」の中身で、道具を選ぶ
止めたい内容ごとに、使う手段が変わります。次の一覧を、社内の共通メモにしてください。
- 他社サイトへの広告リンクを、広告と伝えたい: rel=”sponsored”(または nofollow)
- 訪問者が書いたリンクを、そう伝えたい: rel=”ugc”
- 信用できない相手と、関連付けたくない: rel=”nofollow”
- 自社サイト内のページを、Googleに取得させたくない: robots.txt の disallow ルール
- ページを検索結果に載せたくない: クロールを許可して noindex
4. 迷ったら、付けない
出典を示すためのリンクや、取引先を紹介するだけのリンクで、お金が動いていないものには、付けなくて構いません。
外部リンクの扱い全般は、弊社のnofollowの解説に、実務の手順をまとめています。この記事は公式ページの読み解き、そちらは手順、と役割を分けています。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月6日に、kenkyo.ai の記事3本のHTMLを curl -sL で取得し、外部へのリンクの rel を数えました。見たのはサーバーから届いたHTMLで、JavaScriptが動いた後の姿ではありません。
| 見たページ | 本文中の外部リンク(共有ボタンを除く) | rel の値 |
|---|---|---|
| リンクの張り方の解説 | 2本(Googleの公式資料) | noopener のみ |
| スパムポリシーの解説 | 5本(Googleの公式資料) | noopener のみ |
| nofollowの解説 | 0本 | 該当なし |
本文中の外部リンクは、すべて出典として示したGoogleの公式資料です。広告も報酬のあるリンクもないため、sponsored や nofollow は付けていません。
noopener は、リンク先のページが元のページを操作できないようにするための値で、Googleへの関係性の合図とは別のものです。
よくある質問
Q. rel=”sponsored” と nofollow は、広告のリンクにどちらを付けるべきですか
原文は、広告や有料のリンクには sponsored を付けるよう書いています。nofollow は以前に推奨されていた値で、いまも使えますが、sponsored が推奨されています。
すでに nofollow を付けていて、すぐ直せない場合も、2019年のブログ記事は、付け替えは必須でないと書いています。
Q. rel の値は、1つのリンクに複数付けられますか
付けられます。スペース区切りでもカンマ区切りでも書けると、原文に例があります。
たとえば、訪問者が書いた広告のリンクなら、ugc と sponsored を並べる書き方です。
Q. nofollow を付けたリンクの先は、Googleにクロールされませんか
一般にはたどられませんが、クロールされないとは言い切れません。原文は、サイトマップや他のサイトからのリンクで見つかり、クロールされる可能性を書いています。
自サイトのページを取得させたくないなら、robots.txt の disallow ルールを使います。
まとめ:今日できる1つのこと
自社サイトで、お金や紹介料が動くリンクを1つ探し、ページのソースで rel の値を見てください。
sponsored も nofollow も付いていなければ、その場で付けるか、制作担当に頼む理由が、このページ1枚で示せます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
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