会社のサイトに、料金表のPDFや商品カタログのExcelを置いていませんか。こうしたファイルは、Googleの検索結果に出るのでしょうか。
Googleは、この問いに答える短い1ページを検索セントラルに置いています。この記事では、そのページ「File types indexable by Google」を英語版の原文から読んで整理します。
英語版と日本語版の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。PDFなどの資料が検索の入口になりうるかを知るために、Googleが対応形式をどう定めているかを原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- Googleは、ほとんどのテキストベースのファイルと、一部の符号化された文書形式の内容をインデックスに登録できるとしています。PDF、Word、Excel、PowerPointも対象に挙がっています
- ファイルの形式は、ファイルを取得したときに返るContent-Typeヘッダーで決まります。ヘッダーが無い、または誤っているときは、拡張子を使ったり別の方法で読み直したりすることがあります
- このページは「登録できる形式」の一覧です。登録の約束でも、上位表示の約束でもありません。書かれているのは対応形式の一覧だけで、順位の話は出てきません
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | File types indexable by Google |
| 日本語版の題名 | Google によるインデックス登録が可能なファイル形式 |
| 英語版の最終更新日 | 2026年2月3日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年2月6日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | URLの階層が「crawling-indexing」(クロールとインデックス登録)にあたるページです |
| 直近の主な更新 | 変更履歴にある記載は3件です。2022年9月2日にヘルプセンターから移行(内容は変更なし)、2023年8月24日にCSVを追加、2024年5月23日にEPUBを追加しました。2026年2月3日の日付更新は、変更履歴に記載が見当たりません |
Googleがこのページで言っていること
冒頭:形式はContent-Typeヘッダーで決まる
Googleは、ほとんどのテキストベースのファイルと、特定の符号化された文書形式の内容をインデックスに登録できると書いています。
ファイルの形式は、Googleがクロールしたときにサーバーが返すContent-Typeヘッダーで決まります。
ヘッダーが無い、または誤っている場合は、拡張子を使ったり、別のパーサー(ファイルを読み解く仕組み)で読み直したりすることがある、とも書かれています。
対応形式は3つの区分で示されている
ページは、対応する形式を次の3つに分けています。
| 区分 | 説明(原文の定義の要約) | 挙げられている形式の例 |
|---|---|---|
| フラットファイル | 内容が、符号化されていない平文で保存されたファイル。マークアップのタグを使うものもあります | CSV、KML・KMZ、GPX、HTML、SVG、TeX・LaTeX、テキスト、XML、WML |
| 符号化されたファイル | 人が読める文字を取り出すのに、専用のパーサーが要るバイナリファイルや複雑な入れ物 | PDF、PostScript、EPUB、Hanword(.hwp)、Excel、PowerPoint、Word、OpenOffice、RTF |
| メディア形式 | 画像と動画 | 画像はBMP、GIF、JPEG、PNG、WebP、SVG、AVIF。動画はMP4、MOV、WebM、AVIなど |
フラットファイルの「テキスト」には、一般的なプログラミング言語のソースコードも含まれます。例として、Basic、C・C++、C#、Java、Perl、Pythonの拡張子が挙げられています。
HTMLとテキストは、拡張子が .html や .txt でなくても対象になる書き方です。原文には「その他のファイル拡張子」とあります。
filetype: 演算子で、形式ごとに検索できる
Google検索で filetype: 演算子を使うと、特定のファイル形式や拡張子に検索結果を絞れます。
原文の例は「filetype:rtf galway」で、RTFファイルと .rtf で終わるURLのうち、内容に「galway」を含むものを探します。
英語版と日本語版の違い
2026年11月5日に、保存した英語版と日本語版を節ごとに並べて比べました。
| 比べた点 | 結果 |
|---|---|
| 最終更新日 | 英語版が2026年2月3日、日本語版が2026年2月6日。日本語版のほうが新しい日付です |
| 節の構成 | 冒頭、フラットファイル、符号化されたファイル、メディア形式、形式ごとの検索の5節で、両方とも同じです |
| 形式の一覧 | フラットファイルは見出し項目9件(うちテキストの例としてソースコード6種)、符号化されたファイル11種、画像7種、動画21種で、数と中身が一致しています |
| 説明の文 | Content-Typeヘッダーの扱い、拡張子や再解析の例外を含め、意味の差は見つかりませんでした |
確認した日付時点で、内容の差は見つかりませんでした。
日本語版は、英語版の更新から3日後の日付になっています。英語版の更新が日本語版に届くまでの時間は、ページごとに違います。
更新の経緯
変更履歴を読むと、この一覧は少しずつ広がってきました。
- 2022年9月2日:検索コンソールのヘルプセンターから、検索セントラルへ移行。内容は変えていないと書かれています
- 2023年8月24日:CSVを追加
- 2024年5月23日:EPUBを追加。理由は「Google検索がEPUBに対応した」です
2026年2月3日の更新で何が変わったかは、変更履歴で確かめられませんでした。Internet Archiveでの過去版の比較も試みましたが、アクセスが制限されて取得できず、この日付の差分は未確認のままです。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| PDF、Word、Excel、PowerPointなどが、インデックスに登録できる形式として挙がっている | 置いたファイルが必ず登録される、という約束は書かれていません |
| 形式はContent-Typeヘッダーで決まり、誤りがあれば拡張子などで補うことがある | ヘッダーが誤っていても読まれると約束する文は、原文にありません。「補うことがある」と書かれているだけです |
| 画像・動画の形式も、登録できる対象に挙がっている | 順位への影響や表示のされ方は、このページの対象外です |
| filetype: 演算子で、形式ごとに検索結果を絞れる | この演算子の結果が自社ファイルの登録状況をすべて示す、という説明は原文にありません |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. 資料のPDFは「検索の入口になりうる」と考える
料金表、パンフレット、よくある質問のPDFは、対応形式に挙がっています。検索経由で、PDFそのものが開かれる可能性があります。
PDFや画像の情報をAI検索に伝える実務の手順は、PDF・画像・動画の情報をAI検索に伝える方法で書いています。この記事は、公式ページの内容の整理が役目です。
そのPDFに、会社名・連絡先・申し込みページへの案内が入っているかを見てください。PDFだけが開かれても、次の行動につながる作りかどうかが分かれ目です。
2. 公開したくないファイルが、置かれていないか確かめる
URLを知らない人には見えないはずの見積書や社内資料を、サーバーの公開フォルダに置いたままにしていないでしょうか。登録できる形式にPDFやExcelが入っているので、Googleがリンクをたどれる場所にある限り、対象になりえます。
WordPressなら、管理画面の「メディア」を開き、ファイルの一覧で不要な文書がないか見ます。見つけたら、削除するか、パスワードで保護できる仕組みに移します。
3. ファイルが登録されているかは、Search Consoleで確かめる
Search Consoleの「URL検査」にファイルのURLを入れると、Googleがそのファイルをどう見ているかを確認できます。登録の有無を推測せず、自分の画面で見るのが確実です。
あわせて Google 検索で「site:自社のドメイン filetype:pdf」を試すと、検索結果に出ているPDFの一覧を目で確かめられます。結果は参考値で、全件の一覧とは限りません。
4. 画像・動画は、形式より中身の整理が先
画像と動画の形式は、一般的なものがほぼ対応しています。ふだんWordPressに上げているJPEG、PNG、WebP、MP4であれば、形式で悩む場面は多くありません。
形式の心配より、ファイル名や説明文、周囲の文章が内容を表しているかを整えるほうが、手間に見合います。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月5日に、kenkyo.ai に対して次の確認を行いました。
| 確認したこと | 実行した操作 | 結果の要点 |
|---|---|---|
| robots.txt のContent-Typeの値 | curl -sI https://kenkyo.ai/robots.txt |
状態は200、Content-Typeは text/plain; charset=utf-8 |
| サイトマップのContent-Typeの値 | curl -sI https://kenkyo.ai/sitemap.xml |
状態は200、Content-Typeは text/xml; charset=UTF-8 |
| トップページのContent-Typeの値 | curl -sI https://kenkyo.ai/ |
状態は200、Content-Typeは text/html; charset=UTF-8 |
3つとも、ファイルの種類に合ったContent-Typeを返していました。このページの冒頭にある「形式はContent-Typeヘッダーで決まる」という説明は、ブラウザの開発者ツールやcurlで、自分のサイトについても確かめられます。
確かめたのは、ヘッダーの値だけです。Googleがこれらのファイルをどう扱っているかは、私は管理画面の数字を見られないため、ここには書きません。
よくある質問
Q. PDFファイルはGoogleのインデックスに登録されますか
PDFは、このページで「符号化されたファイル形式」の1つとして、対応形式に挙がっています。ただし、このページが示すのは対応形式までで、登録の約束は書かれていません。
登録されているかは、Search Consoleの「URL検査」で、ファイルのURLを入れて確かめます。
Q. ExcelやWordのファイルも検索結果に出ますか
Excel(.xls、.xlsx)とWord(.doc、.docx)、PowerPoint(.ppt、.pptx)は、インデックス登録できる形式に挙がっています。
出るかどうかや順位は、このページには書かれていません。公開したくない社内資料は、公開されるサーバー上に置かないのが確実です。
Q. filetype: 演算子とは何ですか
Google検索で使う、ファイル形式を指定して検索結果を絞る書き方です。例えば「filetype:pdf 見積書」と入れると、PDFの中から「見積書」を含むものを探します。
原文の例では、RTFファイルと .rtf で終わるURLが対象になります。自社のファイルが検索にどう見えているかを、ざっと確かめる手段になります。
まとめ:今日できる1つのこと
WordPressの管理画面で「メディア」を開き、公開しているPDFやExcelの一覧を眺めてください。公開してよいものか、会社名と連絡先が入っているかを、1ファイルずつ見ます。
Googleがこのページで示しているのは、登録できる形式の一覧です。置いたファイルが検索に出る前提で、中身を整えておく。
それが、今日できる備えです。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
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