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  3. Googleトレンドの使い方 0〜100の数字の読み方と季節と地域で題を決める手順

Googleトレンドの使い方 0〜100の数字の読み方と季節と地域で題を決める手順

2026 11/04
2026年11月4日
中野輝規
Googleトレンドの使い方 0〜100の数字の読み方と季節と地域で題を決める手順

Googleトレンドの使い方を調べると、画面の説明はたくさん見つかります。ところが、グラフの数字が何を表していて、そこから自社のページの何を決めるのかまで書いた解説は、あまり見かけません。

この記事は、ホームページに新しいページを足したい中小企業の経営者と、更新を任されたWeb担当者に向けて書きました。扱うのは、画面の操作よりも、数字の読み違えを避けて、ページの題と公開の時期を決める手順です。

調べた事実は、書いた日に開いて確かめたものだけを使っています。Googleトレンドのヘルプ12ページ、Google検索セントラルの「Google トレンドを使ってみる」、Googleニュースイニシアティブの講座ページ、Googleの検索ランキング発表記事を、2026年11月4日に開きました。

ヘルプ同士で食い違っていた点や、確かめられなかった点は、書かずにその旨を明記します。

目次

先に答え:Googleトレンドで読むのは、数字の大きさより山の形

Googleトレンドは、ある言葉がいつ、どこで、ほかの言葉と比べてどれくらい探されたかを、相対的な数字で見せてくれる無料の道具です。

グラフの数字は、検索された回数そのものではありません。ヘルプには、各データポイントが対象の地域と期間における検索の合計数で割られ、その結果が0から100の範囲に調整されると書かれています。

つまり、数字は「その言葉の中で、いつが一番探されたか」を示す目盛りです。1か月に何回探されたかを知りたいときは、別の道具の出番になります。

自社のページを決めるために使うなら、問うことは3つに絞れます。

問い 使う機能 決まること
いつ探されるのか 期間を長くしたグラフ ページを公開する時期
どこで探されるのか 地域別のインタレスト 地域名を入れるか、全国向けにするか
どの言い回しが先か 検索キーワードの比較 ページの題と見出しの言葉

次の章から、この3つを順に説明します。その前に、先日見かけた相談を紹介します。

この記事の読み方の目安

急ぐ方は、下の表から必要な節だけを開いてください。

知りたいこと 読む場所
数字の意味 「0〜100の数字の正体」の節
数字が揺れる理由 「数字が揺れる理由」の節
ランキングや急上昇の使いどころ 「ランキングと急上昇」の節
実際の手順 「解決策」の節以降
今日の作業 最後の「今日できる点検」

調べる前に決めた約束

この記事では、金額を書かないことと、他社の道具の名前を出さないことを約束にしました。同じ働きをする道具は多数ありますが、ここではGoogleが公式に出している道具だけを扱います。

先日見かけたQ&Aサイトの悩み:日数を変えると結果が変わる

先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。投稿されたのは2024年で、Googleトレンドで言葉の検索の割合を調べている方からでした。

内容は、ある言葉がどれくらい検索されたかを調べ、調べる日数を何度か変えてみたところ、最初は表示されなかった結果が表示されるようになった、これはある程度正しいのか、というものでした。

返ってきた答えは、短い一言だった

寄せられた答えは「正しくはないですね」という一言でした。理由は書かれていませんでした。

別の方が2023年に投稿した質問もありました。「日本」と入れたとき、「日本列島」や「日本の観光地」で検索した回数も含まれるのか、入力した言葉だけの結果なのか、という内容です。

こちらの答えは、その点は公開されていない、という趣旨でした。

2つの相談に共通するのは、仕組みを知らないまま数字を信じる不安

どちらの質問者も、数字そのものを疑っています。ただ、疑う理由は、仕組みを知らされていないことにあります。

実は、Googleは数字の作り方を公式のヘルプに書いています。サンプルであること、割り算で相対化していること、検索が少ない言葉は0に見えること。読めば、日数を変えて表示が変わる理由も見えてきます。

質問者に足りなかったのは、数字より「何を決めたいか」

どちらの相談にも、結果を見て最終的に何を決めたいのかが書かれていませんでした。

決めたいことが「どの言葉でページを作るか」なら、数字の細かさは要りません。決めたいことが「ある人物の人気を測る」なら、そもそも別の話になります。

目的が変わると、必要な精度が変わります。この見分け方が、この記事の軸です。

Googleトレンドの入口:3つのページで足りる

データの出どころは、検索の一部を取り出したサンプル

検索セントラルは、Googleトレンドを「GoogleとYouTubeの検索を集計、匿名化、分類し、ランダムサンプリングして提供している」ものと説明しています。つまり、全部の検索を数えた結果とは違い、そこから取り出した見本です。

見本であっても、目的が「傾向をつかむ」ことなら、十分に役立ちます。ヘルプのよくある質問には、Googleは1日に何十億件もの検索を処理しているので、1つのサンプルで足りる、という趣旨の説明があります。

また、GoogleニュースイニシアティブがGoogleトレンドの講座ページで案内しているとおり、すべての期間を選ぶと2004年から現在までを見られます。10年、20年の単位で山の形を見られるのは、この道具の強みです。

トレンドのトップページから入れる主なページは、ヘルプによると「調べる」「急上昇中」「検索で振り返る」の3つです。

Google検索セントラルの「Google トレンドを使ってみる」は、コンテンツ戦略で使う道具として「調べる」と「急上昇中」の2つを挙げています。「検索で振り返る」は、毎年の年間ランキングの入口です。

「調べる」は、自社の言葉を並べて比べる場所

「調べる」では、言葉を入れて、時間の流れと地域ごとの人気度、関連する言葉を見られます。検索セントラルは、自分のサイト特有の動きを調べるときに使う道具と説明しています。

自社のページの題を決める作業の中心は、ここです。

「急上昇中」は、いまの話題を見る場所

「急上昇中」では、世界の100以上の国と地域の急上昇ワードを見られます。ヘルプによると、データはおよそ10分ごとに更新されます。

ニュースの動きを知るには向いています。一方、中小企業の題決めに使うには、見方に注意が要ります。この点は後の章で説明します。

「検索で振り返る」は、年に一度の答え合わせ

毎年発表される年間ランキングです。2025年のものは、Googleの検索チームが2025年12月4日に発表しました。

季節や年中行事に関わる商売なら、前の年に何が探されたかを知る材料になります。

専用のアプリについて

「アプリはありますか」という疑問も、よく見かけます。この記事で開いたヘルプ12ページと検索セントラルには、専用アプリの案内は見つかりませんでした。

公式に書かれていないので、ここでは「確かめられなかった」と書くにとどめます。使うときは、ブラウザでトレンドのページを開く形になります。

0〜100の数字の正体:検索の回数に見えて、実は割合の目盛り

グラフの縦軸に並ぶ0から100の数字は、見た目が整っているので、検索された回数のように読めてしまいます。この読み違えが、Googleトレンドの失敗の出発点になりやすい点です。

ヘルプの「Google トレンドのデータに関するよくある質問」は、数字の作り方を3段階で説明しています。

段階 ヘルプの説明 読み手が知っておくこと
1 各データポイントが、対象の地域と期間における検索の合計数で割られる 回数そのものは出ない。合計に対する割合になっている
2 割った数が、すべてのトピックの総検索数に対する割合をもとに、0〜100の範囲に調整される 目盛りは相対的に決まる
3 異なる地域で検索インタレストが同じでも、検索ボリュームの合計が同じとは限らない 地域間で数字の高さは単純に比べられない

割り算をする理由は、検索の多い地域が常に1位になるのを防ぐため

ヘルプには、合計で割る理由も書かれています。割らないと、検索ボリュームの最も多い地域が常に最上位にランキングされてしまうからです。

人口の多い地域の検索回数は、どの言葉でも大きくなりがちです。割り算をすることで、「その地域の中で、その言葉がどれくらい目立つか」を比べられるようになります。

100は「その期間のいちばん高い点」で、50はその半分

Googleニュースイニシアティブの講座ページには、100という数値はその言葉の人気度のピークで、50は人気度が半分、という説明があります。

ここで言うピークは、選んだ期間の中での最高点です。期間を変えれば、ピークになる点も変わります。

線が下がっても、検索が減ったとは限らない

同じ講座ページには、下降線は検索用語の相対的な人気度が下がっていることを意味するだけで、検索の総数が減ったとは限らない、とあります。ほかの検索と比べて減ったという意味です。

だから、ふだんの検索の回数が同じ言葉でも、全体の検索が増えた時期にはグラフが下がることがあります。

実際の回数を知りたいときは、別の道具に切り替える

ヘルプは、Google広告の検索語句のデータは、広告主向けに月間の検索ボリュームや平均の検索ボリュームを示すものだと説明しています。一方でGoogleトレンドは、より詳細なデータをリアルタイムで掘り下げることを目的にしている、とされています。

回数の目安が必要な場面は、キーワードプランナーの使い方の記事に書きました。この記事では、時期、地域、言い回しの3つに集中します。

数字が揺れる理由:サンプル、除外、ノイズ、そして期間

先ほどのQ&Aの質問者は、調べる日数を変えたら結果が変わった、と書いていました。仕組みを知ると、この変化は想定の範囲に入ります。

揺れる理由を表にまとめる

ヘルプと講座ページで確かめられた理由を、表にします。

揺れる理由 公式の説明 見るときの対処
期間の違い 正規化は、時間と場所ごとに行われる 期間を変えたら、数字の高さは別物と考える
検索が少ない ほとんど検索されない言葉は「0」と表示される 0は、少なすぎて数えられないという意味
ノイズ プライバシー保護のため、統計的なノイズを組み込んでいる 1回限りの急な山は、証拠にしない
除外される検索 重複、特殊文字、Google製品による検索が除かれる 数字は検索活動の完全な写しではない
入力の仕方 複数語は任意の順序で含む結果、引用符は完全一致 入力の形を変えたら、別の検索として扱う

期間を変えると、ものさしそのものが変わる

ヘルプは、検索結果の正規化は特定のキーワードの時間と場所で行われる、と書いています。

たとえば、直近の1か月を見たときの100と、5年を見たときの100は、同じ点ではありません。5年のなかに、もっと高い山があれば、直近の1か月の山は低く見えます。

検索が少ない言葉は、0に見える

ヘルプは、検索したユーザーがほとんどいないものは、データの対象が人気のあるキーワードに限られるため「0」と表示される、と説明しています。

専門的な悩みや、地域名を含む細かい言葉は、0や空白になりやすい言葉です。表示されないことは、探されていないことの証明になりません。

小さな急上昇は、ノイズのことがある

ヘルプには「このような明らかな1回限りの急増は、実際の検索アクティビティや個々の検索のエビデンスとは見なせません」という一文があります。ノイズは、検索が少ない言葉ほど目立つとも書かれています。

線がぽこっと跳ねている言葉を見つけても、そこから時期や題を決めるのは早すぎます。

入力の仕方で、拾われる検索が変わる

質問者が気にしていた「入力した言葉だけの数か」という点には、ヘルプに答えがあります。1つの言葉を入れると、その言葉を含む結果が表示されます。

たとえば「バナナ」と入れれば、「バナナ サンドイッチ」なども含まれます。引用符で囲んだときだけ、そのとおりの語句を含む結果に絞られます。

誤ったスペル、異なるスペル、類義語、単数形と複数形の違いは、結果に出ません。「見積り」と「見積もり」は、別々に入れて比べる必要があります。

ランキングと急上昇:話題の順番であって、自社の需要の順番ではない

トレンドと聞いて思い浮かべるのは、ランキングや急上昇のページです。ただ、中小企業のページの題を決めるときには、見方に注意が要ります。

年間ランキングは、前の年と比べて急上昇した言葉の順位

Googleの検索チームが2025年12月4日に発表した記事には、各ランキングは2025年中にGoogle検索で前年と比較して急上昇した言葉、と書かれています。調査対象期間は2025年1月1日から11月20日です。

並んでいるのは、前年から伸びた言葉の順番です。人気のある言葉の順番とは別物です。もともと毎年たくさん検索される言葉は、伸びなければランキングに入りません。

急上昇のページは、いまの10分単位の動きを見る場所

「急上昇中」のページには、トレンドの発生日時と「アクティブ」「終了」の状態が表示されます。ヘルプによると、アクティブは通常よりも多く検索されている状態で、終了は通常の検索ボリュームに戻った状態です。

話題のスピードは、ページ作りのスピードを大きく上回ります。ページを書き上げる頃には、トレンドが終了していることがあります。

検索セントラルの一言

Google検索セントラルは、「Google トレンドを使ってみる」の中で、トピックがビジネス全体とユーザーに合っていることを確認するように求め、こう書いています。「トレンドだからという理由だけでトピックを選ぶべきではありません」。

公式がここまではっきり書いているので、話題のランキングを見て記事を足すやり方は、前提から見直す価値があります。

よくある使い方の失敗:4つの落とし穴と、その先で起きること

ここまでで、数字が相対的な目盛りであること、揺れる理由があることが分かりました。ところが、上位の解説の見出しを眺めると、中心は画面の使い方です。数字の読み方を飛ばしたまま、ページ作りに進む人が出てきます。

ここでは、読み違えたときに起きやすい失敗を4つ取り上げます。どれも、公式の説明と照らし合わせると、原因がはっきりします。

落とし穴 起きること 公式の説明との食い違い
急上昇の言葉に便乗する 話題が終わったあとに、ページだけが残る 検索セントラルは、トレンドだからという理由だけでトピックを選ばないよう求めている
山の高さを回数と読む 小さな言葉を、大きな言葉と同じ重さで判断する 数字は割合で、回数そのものではない
1語だけを短い期間で見る ノイズの山を、需要だと信じてしまう 1回限りの急増は、検索活動の証拠と見なせない
数字を答えだと考える 数字が出た時点で、考えるのをやめる 結論を導くものでなく、データポイントの1つ

落とし穴1:急上昇の言葉に便乗して、ページを足す

ニュースやランキングで目立つ言葉を見つけると、それに合わせてページを書きたくなります。特に、更新を任されたWeb担当者は、更新の頻度を求められているので、手っ取り早い材料に見えます。

ところが、急上昇のページは、10分ごとに更新される話題の動きを映しています。ページを書いて公開するまでの間に、トレンドは終了の表示に変わっていることがあります。

仮に、リフォーム会社が、いま話題の芸能ニュースに合わせたページを書いたとします。検索で読まれるのは、ニュースの熱が高い数日だけと考えられます。そのあとは、会社の仕事と関係のないページが、サイトに1枚残ります。

落とし穴2:山の高さを、検索の回数と読み違える

0から100の数字は、その言葉の中でいちばん高い日を100として並べた目盛りです。別々に調べた2つの言葉は、それぞれが自分のピークを100にします。

そのため、山の高さが同じに見える2つの言葉でも、実際の検索回数は大きく違うことがあります。ヘルプにも、同じインタレストでも検索ボリュームの合計が同じとは限らない、と書かれています。

高い山を追いかけて、回数の少ない言葉を主役のページにすると、ページは作ったのに、探している人がほとんどいない状態になります。

落とし穴3:1つの言葉だけを、短い期間で見る

1つの言葉を1週間分だけ見ると、グラフは細かく上下します。その動きの中に、ヘルプが言う統計的なノイズが混ざっています。

低い検索インタレストの言葉ほど、ノイズは目立つと書かれています。中小企業が扱う専門的な言葉は、まさにこの条件に当てはまります。

1つの言葉の短い動きを根拠にすると、実際には存在しない需要を追いかけるおそれがあります。

落とし穴4:数字が出たことを、答えだと考える

ヘルプは、Googleトレンドのデータを、数あるデータポイントの1つとして扱うよう求めています。結論を出す根拠は、ほかにも集める必要があります。

数字は材料です。答えを出すのは、お客様の悩みを知っている自社の側です。ここを任せてしまうと、数字が大きい言葉に、毎回引きずられます。

4つの落とし穴に共通する、末路の形

4つの落とし穴を並べると、末路の形が似ています。ページは増えたのに、問い合わせにつながるページが1枚もない、という状態です。

数字を根拠にしたつもりでも、そのページがお客様のどの悩みに答えるのかが決まっていないからです。ページの数だけ更新しても、サイトのテーマはぼやけていきます。

架空の例:工務店が、外壁の2つの言い回しで迷う

具体例で考えます。地域の工務店が、外壁の塗り替えを扱うページの題を決めようとしています。迷っている言い回しは2つです。

場面 数字だけで決めた場合 数字と自社の事情を並べた場合
比較の結果 山が高いほうの言い回しを選ぶ 山の高さと、自社が答えられる範囲を並べる
季節の確認 見ないまま公開する 山が来る前の公開日を決める
公開後 反応が薄いと、数字を疑う 3か月後に、Search Consoleで答え合わせをする

この例の数字は、説明のために置いた架空の状況です。実際の言葉は、自社の画面で確かめてください。

迷ったときの順番を、先に決めておく

迷ったときの順番は、次のとおりです。

  1. お客様の言葉を書き出す
  2. 比較で山の高さと形を見る
  3. 自社が答えられるかを確かめる
  4. 1ページ1題に絞る

数字を見る前に、先頭の1つを済ませておくのがコツです。次の章から、この順番で手順に落とします。

使える範囲と使えない範囲:公式の説明から線を引く

失敗の原因を整理すると、道具に任せてよい範囲と、任せてはいけない範囲が見えてきます。公式の説明から、線を引いてみます。

使える範囲と使えない範囲を表にする

知りたいこと 使えるか 理由
言葉の山がいつ来るか 使える 長い期間のグラフで、季節の形が見える
2つの言い回しのどちらが先に探されるか 使える 比較の機能で、同じ条件の相対的な高さが出る
地域による違い 使える 地図で、地域ごとの相対的な濃さが見られる
1か月の検索回数 使えない 数字は割合の目盛りで、回数ではない
検索が少ない言葉の需要 使えない 少ない言葉は0に見え、ノイズも混ざる
ある人物や商品の人気の測定 使えない 系統立ったアンケートとは違い、結論を導くものでもない

道具が答えてくれるのは、時期と地域と言い回しの3つ

使える範囲を3つにまとめると、時期、地域、言い回しの順番です。この記事の後半の手順は、この3つに沿って組み立てました。

使えない範囲のうち、回数の目安が必要な場面は、広告のデータで補います。補い方はキーワードプランナーの使い方の記事に書きました。

探索画面のGemini機能は、試験運用中として扱う

最近の探索ページには、Geminiのモデルを使った候補の提案機能があります。ヘルプによると、入力した文章から最大8個の候補の検索キーワードを生成して、トレンドを比べてくれます。

ただし、ヘルプには、この機能は試験運用中で、不正確な情報が表示されることがある、と書かれています。さらに、プロンプトに機密情報を入れないよう注意があり、やり取りの内容は一定期間保持されると明記されています。

使うなら、お客様の名前や社内の数字を入れないことと、出た候補を自分の目で確かめることが条件です。

別の言語で書かれた言葉は、プラス記号でつなぐ

ヘルプには、ラテン文字以外で検索キーワードを入力すると、その文字が使われている国や地域のデータが表示される、と書かれています。日本語の「ねこ」と、英語での言い方の両方を見たいときは、2つの語を+記号でつないで入力します。

海外のお客様も相手にする会社は、この書き方を覚えておくと便利です。国内向けだけなら、日本語の言い回しの比較で足ります。

解決策:「売れるサイトはみな謙虚」の考え方で、題と時期を決める4つの手順

ここからが、この記事の本題です。数字の読み方が分かったところで、ページの題と公開の時期を決める手順を説明します。

土台に置くのは、「売れるサイトはみな謙虚」という考え方です。ウェブサイトから要素を引き算して、訪れた人が迷わず次の一歩に進める形に組み直す、という考え方を指します。

Googleトレンドに当てはめると、数字を足していく作業は避けて、載せる題を1つに引き算していく作業になります。

謙虚とは、1ページに1つの悩みだけを載せること

検索で来る人は、1つの悩みを持って来ます。そのページに、悩みが3つも4つも載っていると、自分の悩みがどこにあるのかを探す手間が生まれます。

謙虚に作るとは、来た人が探さなくても、自分の悩みへの答えが最初に見つかる形にすることです。そのために、ページの題を1つに決めます。

数字は、その1つを選ぶための材料です。数字が大きい言葉を足していく使い方は、謙虚から遠ざかります。

4つの手順の全体像

4つの手順を、先に表で示します。

手順 やること 使う機能 決まるもの
1 自社の言葉を、言い換えも含めて並べる 検索キーワードの比較 題に使う言い回し
2 長い期間で、山の形を見る 期間の指定とグラフ 公開する時期
3 地域別の濃さを見る 地域別のインタレスト 地域名を入れるか
4 関連する言葉で見出しを拾い、1つに絞る 関連キーワード 1ページ1題
ページの題と時期が決まる流れ言い回しを並べるお客様の言葉で比べる山の形を見る公開の時期を決める決める地域の濃さを見る営業エリアで絞る1ページ1題自社の都合で決める

道具を使うのは、手順1から4のうち前半の3つです。最後の1つ、題を決める作業は、自社の都合で行います。

手順1:自社の言葉を、言い換えも含めて並べる

最初の作業は、道具を開く前に行います。問い合わせのメールや電話の記録から、お客様が実際に口にした言葉を5つから10個ほど書き出します。

並べる言葉は、短く切って、言い換えを足す

「見積もりを取りたいけれど、どこに頼めばよいのか分からない」という悩みは、「見積もり 取り方」「見積り 依頼」のように、核になる言葉へ分けて書きます。

同じ意味でも、言い回しが違えば、数字は変わります。「見積もり」と「見積り」、「やり方」と「方法」のように、言い換えを書き分けます。

入力の形で、拾われる範囲が変わる

ヘルプの説明をまとめると、入力の形は次のように働きます。

入力の形 拾われる検索
言葉を1つだけ入れる その言葉を含む検索(その言葉を使った長い検索も含まれる)
複数の言葉を空白でつなぐ 各単語が任意の順序で含まれる検索
引用符で囲む 語句が完全に一致する検索
プラス記号でつなぐ どちらかを含む検索(スペルの違いをまとめて見られる)
マイナス記号を付ける その語を含む検索を除く

自社の言葉の言い換えは、プラス記号でまとめると、1つのグラフで合計の山が見られます。まとめずに別々に入れると、どの言い回しが先に探されているかが分かります。

複数の意味を持つ言葉は、カテゴリで絞る

同じ言葉が別の意味でも使われるときは、カテゴリで絞れます。ヘルプは、「ジャガー」で動物と自動車メーカーのどちらを調べたいかを分ける例を挙げています。

自社の言葉が、ほかの業界でも使われる言葉なら、先にカテゴリを選んでおくと、別の話題が混ざりません。

キーワードとトピックの違いを知っておく

検索セントラルのチーズの例では、検索キーワードの代わりにトピックを選んでいます。トピックは全言語で集計され、打ち間違いや異なる呼び方、関連する頭字語も含みます。

打ち間違いの多い言葉を調べるときは、トピックを選ぶと拾いやすくなります。

手順2:長い期間で山の形を見て、公開の時期を決める

言葉が決まったら、期間を長くして、山の形を見ます。ここで決めるのは、ページを公開する日です。

まず5年の期間で、同じ時期に山が来るかを見る

検索セントラルは、季節的なトレンドを見つけて、人々が検索し始める少し前に良質なコンテンツを掲載できるよう前もって計画できる、と説明しています。

毎年同じ月に山が来る言葉なら、その山の1か月から2か月前に公開できると、検索が増える時期に、ページが探される状態になっています。

クイック比較で、今年と去年の違いを見る

ヘルプには、タイムラインの上の比較チップから、選んだ期間とその直前の期間、前年の同じ期間との平均検索インタレストを比べる機能があります。

利点として、インタレストの急増が突発的なものか、定期的な季節サイクルの一部かをすぐに把握できる、と書かれています。山が毎年出ているなら、慌てて書く必要はありません。

山が出ていない言葉は、時期を決めなくてよい

年間を通して平らな言葉は、季節の準備が要りません。時期を決める作業が要らないので、ほかの言葉のページを先に書けます。

公開後の答え合わせは、Search Consoleで行う

公開したあとは、ページがどの言葉で表示され、どれだけクリックされたかを、Search Consoleで見ます。検索セントラルも、どの言葉から始めればよいか分からないときは、Search Consoleのパフォーマンスレポートが参考になると書いています。

時期を決めた予想が当たったかどうかは、数か月後にここで確かめます。

時期の読み方を、表にしておく

山の形ごとに、公開の時期をどう決めるかを表にします。

山の形 読み取れること 公開の目安
毎年同じ月に山が来る 季節で探される言葉 山の1か月から2か月前
毎年山が来るが、高さが年ごとに違う 季節性はあるが、年による差が大きい 早めに公開し、山の前に更新する
年間を通して平ら 時期を選ばない言葉 書けたときに公開する
1回だけ高い山がある 出来事に反応した検索かもしれない 時期の根拠にしない

手順3:地域別の濃さを見て、地域名を入れるか決める

次に見るのは、地域別のインタレストです。ここで決めるのは、ページの題や見出しに、地域の名前を入れるかどうかです。

地図の濃さは、その地域での相対的な目立ち方

ヘルプによると、キーワードを検索すると、その言葉がよく利用されている地域を示す地図が出ます。色の濃い地域は、そのキーワードの検索が頻繁に行われている可能性が高いことを表します。

人口の多い地域がそのまま濃くなるわけではありません。割合で表されるので、人口が少なくても、その言葉が目立つ地域は濃く塗られます。

色が付いていない地域は、ゼロの意味ではない

ヘルプには、地図上で色が付いていない地域でも、人気度がゼロというわけではない、と書かれています。ほかの地域のほうが人気度が高いことを示しています。

自社の営業エリアが薄い色だったとしても、需要が無いと決めつけないでください。

地域名を入れるかどうかは、自社の営業エリアで決める

営業エリアが市内に限られる会社が、全国で濃い地域に合わせて題を決めても、お客様は来ません。

自社のエリアを含む地域の濃さを見て、薄いなら、題は全国向けの言い回しにします。濃いなら、見出しに地域名を入れる価値が出てきます。

地域の違いは、年間ランキングの都道府県別でも見られる

Googleの検索チームが2025年12月4日に発表した記事には、47都道府県名と一緒に検索された急上昇キーワードのランキングが載っています。熊に関する言葉が26府県でランクインしたことも、同じ記事で紹介されています。

地域によって、同じ年でも探されたものが違うことを示す材料です。ただし、前年と比べて急上昇した言葉の順位なので、需要の大きさとは別に読みます。

営業エリアが複数なら、地方ごとに見比べる

検索セントラルは、複数の地域で事業を運営している場合、地方ごと、大都市圏ごと、都市ごとに検索の頻度を調べてもよい、と説明しています。

ヘルプの注意として、複数のキーワードの地域別の推移を比べるときは、すべてのキーワードで同じ地域を選ぶ必要があります。

手順4:関連キーワードで見出しを拾い、1ページ1題に絞る

最後の手順では、道具が見せてくれる関連の言葉を、見出しの材料として拾います。そのうえで、題を1つに決めます。

関連キーワードには「上位」と「注目」がある

ヘルプによると、ページ下部の関連キーワードには2種類あります。「上位」は、同じ検索セッションで入力された言葉のうち、最も頻繁に検索されたものです。「注目」は、指定した期間に大幅な増加傾向を示した言葉で、直前の期間と比べた増加率が表示されます。

増加率が5,000%を上回ると、パーセンテージの代わりに「急激増加」と表示されます。数字が大きく見えても、もとの検索が少ない言葉の可能性があります。

上位は定番の見出し、注目は新しい悩みの見出し

自社のページの見出しに使うなら、使い分けは次のとおりです。

種類 読み取れること ページでの使い道
上位 同じ検索で、よく一緒に探される言葉 よくある質問や、基本の見出し
注目 最近増えている言葉 新しく書き足す節の候補

なお、ヘルプのトラブルシューティングには、上位と注目の関連キーワードは、期間が過去1週間以上のときだけ確認できる、とあります。

自社に関係のある言葉だけを拾う

検索セントラルは、関連トピックや関連クエリのなかには、自分のサイトと関連性が薄いものもあるので、どこに力を注ぐかを慎重に考えるよう求めています。

さらに、自分のビジネスとつながりがあって、専門知識と経験があるキーワードに集中しましょう、と書いています。自社が答えられない言葉は、数字が大きくても、拾わないのが正解です。

題を決める4つの観点を、表で確かめる

最後に、候補の題を4つの観点で確かめます。

観点 確かめること 外れたとき
探されているか 比較で、山が出ているか 別の言い回しに替える
時期は合うか 公開日が、山の前に取れるか 時期を選ばない題を先に書く
地域は合うか 営業エリアで、薄くないか 全国向けの言い回しにする
答えられるか 自社の経験で、実際に答えられるか 題から外す

4つがそろった候補が複数あるときは、お客様から聞かれる頻度が高い悩みを先に書きます。

ほかの道具との使い分け:Googleトレンドが答えない問いには別の道具を使う

Googleトレンドの数字は相対的な目盛りなので、答えられない問いがあります。その場合は、ほかの道具に切り替えます。

知りたいこと 使う道具 参照する記事
検索の回数の目安 キーワードプランナー キーワードプランナーの使い方
検索ボリュームの読み方 ― 検索ボリュームの調べ方より読み方
自社のページが実際に表示された言葉 Search Console 公開後に見る
自社の名前の検索の動き Googleトレンドと Search Console 指名検索でLLMOの効果を測る方法

自社の名前を入れて、推移を見る

検索セントラルは、自社の社名を入れて、期間を過去30日か90日に変えると、人々が自社について何を検索しているかを見られると説明しています。関連検索キーワードの「注目」と「人気」の両方に目を通すよう勧めています。

自社の名前の検索が増えたかどうかの測り方は、指名検索でLLMOの効果を測る方法の記事に、Search Consoleの手順と合わせて書きました。

数字を資料や記事に載せるときの書き方

ヘルプには、Googleトレンドのデータを再利用するときは、Googleに帰属することを引用で示すこと、とあります。スクリーンショットを使う場合の例として「データソース: Google トレンド」を添える書き方が挙げられています。

また、Googleトレンドは広告のデータとは別のデータソースなので、一緒に引用しないよう注意があります。

よくある質問

Q1:グラフの数字は、検索された回数ですか

回数ではありません。ヘルプによると、各データポイントは対象の地域と期間における検索の合計で割られ、0から100の範囲に調整された値です。

100は、選んだ期間の中でいちばん高い点を指します。回数の目安が必要なときは、広告のデータを使います。

Q2:専用のアプリはありますか

この記事で開いた公式ヘルプと検索セントラルには、専用アプリの案内は見つかりませんでした。公式に書かれていないので、有無は断定しません。ブラウザで公式のトレンドのページを開けば、同じ機能を使えます。

Q3:調べる日数を変えると結果が変わるのは、おかしいですか

おかしくありません。ヘルプによると、正規化は特定のキーワードの時間と場所で行われます。期間を変えると、ピークになる点が変わり、数字の高さも変わります。

比較するときは、すべての言葉で同じ長さの期間を選びます。ヘルプのトラブルシューティングにも、同じ長さの期間にするよう書かれています。

Q4:ランキングに載った言葉で、ページを書いてよいですか

自社が答えられる悩みなら、書いて構いません。ただし、載っているというだけでは、理由として足りません。

検索セントラルは、トレンドだからという理由だけでトピックを選ぶべきではない、と書いています。自社のお客様の悩みと重なるかを、先に確かめてください。

Q5:どのくらいの間隔で見直せばよいですか

季節で山が来る言葉は、山の1か月から2か月前に見直します。それ以外は、新しいページを書くたびに1回見れば足ります。

毎日追いかけると、ノイズの動きに振り回されます。

まとめ:数字は山の形を読む材料。題を決めるのは、お客様の悩みと自社の答え

Googleトレンドは、時期と地域と言い回しを調べる道具として使うと、力が出ます。検索の回数を知る道具として使うと、読み違えが起きます。

内容 要点
数字の正体 合計に対する割合を、0から100に調整した相対的な目盛り
揺れる理由 期間で基準が変わる。検索が少ないと0に見える。ノイズが混ざる
ランキングと急上昇 前年からの伸びと、いまの話題。需要の大きさとは別
手順 言い回しを並べ、山の形で時期を決め、地域を見て、1ページ1題に絞る
答え合わせ Search Consoleで、公開後に見る

数字は材料です。題を決めるのは、お客様の悩みを知っている自社の側です。

今日できる点検

最後に、今日の1時間でできる点検を表にします。上から順に、1行ずつ進めてください。

点検する場所 見ること はい/いいえ
問い合わせの記録 直近10件から、お客様の言葉を5つ以上書き出したか
言い換え 同じ意味の言い回しを、2つ以上並べたか
期間 比較のグラフを、5年の期間で開いたか
山の形 毎年同じ時期に山が来る言葉を、見分けたか
地域 自社の営業エリアが、地図で薄くないかを見たか
関連キーワード 自社が答えられる言葉だけを、3つ拾ったか
既存のページ 候補と同じ悩みに答えるページが、すでにないか
公開後の予定 3か月後にSearch Consoleで見る日を、カレンダーに入れたか

「いいえ」が付いた行が、今週の候補です。そのうち、手が動かしやすい行を1つ選んで、今週中に済ませます。

点検の結果の読み方

「いいえ」の数によって、次にやることが変わります。

「いいえ」の数 状態 次にやること
0から2 題決めの手順が、ほぼ整っている 山の1か月から2か月前に公開できるか、日付を確かめる
3から5 数字は見ているが、決め方が決まっていない 4つの観点の表を作って、候補に印を付ける
6以上 悩みの書き出しが済んでいない まず問い合わせの記録から、お客様の言葉を書き出す

行の数を気にしすぎる必要はありません。1つ直すと、周りの行も進めやすくなります。

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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