「記事は増やしたのに、どのページも単体で浮いている気がする」。中小企業のWeb担当者の方から、こうした相談をよくいただきます。
ページ同士のつながりを整えたい。そう考えたときの答えが、内部リンクとハブページの設計です。
内部リンクとは、自社サイトの中で、あるページから別のページへ張るリンクのことです。ハブページとは、1つのテーマの入口になり、そのテーマの詳細ページへ案内するページを指します。
この記事では、Googleの公式文書で確かめられることと、筆者の判断を分けて説明します。後半では、ハブページの作り方を、架空の書き換え例つきで手順にしました。
内容は、2026年10月18日にGoogle検索セントラルの文書を開いて確かめました。例に出てくる会社やページは、すべて説明のために作った架空のものです。
先に結論 リンクは「ページ同士の関係」を伝える設計図になる
結論を、確認できたことと筆者の判断に分けて並べます。
| 論点 | 確認できたこと | 筆者の判断 |
|---|---|---|
| リンクの形 | Googleがたどれるのは、href属性のあるa要素が基本 | ボタンや動きだけで遷移させず、本物のリンクを置く |
| 文字の書き方 | 説明的で簡潔なアンカーテキストが勧められている | 「こちら」を避け、行き先の名前を書く |
| 到達のしやすさ | 大事なページには、他のページから最低1本のリンクが必要 | 孤立したページを洗い出して先に直す |
| 重要度の伝わり方 | ページ間のつながりから、相対的な重要度を推測することがある | 大事なページほど、入口に近い場所から張る |
| AI機能との関係 | 通常の検索の要件に加え、Search Consoleの生成AI設定で「含める」になっている必要がある(既定は「含める」) | ハブの整備は、人の迷いを減らすための作業と位置づける |
公式が言っていること
Googleは、リンクを、ページの関連性の判断と、新しいページの発見に使うと説明しています。さらに、大事なページには、サイト内の別のページから少なくとも1本のリンクがあるべきだと述べています。
リンクの数に、決まった理想はありません。多すぎると感じるなら、おそらく多すぎる、という説明です。
この記事の立場
内部リンクは、読者を次の1ページへ案内する仕組みです。検索のための小細工ではありません。
人が迷わないつながりは、クローラーにもたどりやすいつながりになります。
以下の手順は、すべてこの考えに沿っています。AIだけを相手にした加工は含みません。
サイト構造の全体像は別の記事で扱う
サイト全体の設計は、内部リンクとURL階層のSEOの基本で扱っています。
この記事は、リンクの張り方とハブページの作り方に絞ります。
Googleがたどれるリンクの条件
リンクは、見た目が整っていても、仕組みの上でリンクとして働かないことがあります。まず、Googleが読み取れる形を確かめます。
公式が示す基本の形
Googleの「リンクのベストプラクティス」によると、Googleがたどれるのは、基本的にhref属性を持つa要素です。そうでない形式のリンクは、大半が、解析も抽出もされません。
スクリプトのイベントだけで遷移する要素は、URLを確実に取り出せないと説明されています。
読み取れる例と、読み取りにくい例
公式の例を、表にまとめます。
| 書き方 | 公式の扱い |
|---|---|
| 完全なURLを指定したa要素 | 読み取れる例 |
| スラッシュから始まる、サイト内の絶対パスを指定したa要素 | 読み取れる例 |
| ピリオドとスラッシュから始まる、相対パスを指定したa要素 | 読み取れる例 |
| クリック時の処理が付いていても、href属性が正しいa要素 | 読み取れる例 |
| href属性の無いa要素 | 勧められない |
| span要素にhref属性を付けた形 | 勧められない |
| クリック時の処理だけで遷移する形 | 勧められない |
| href属性にスクリプトの呼び出しを書く形 | 勧められない |
勧められない形でも、Googleが読み取りを試みることはあります。ただ、確実に取り出せる保証はありません。
JavaScriptで挿入したリンクも使える
JavaScriptでページに後から挿入したリンクも、上の形式で書かれていれば、たどれると説明されています。
アンカーテキストをJavaScriptで挿入する場合は、URL検査ツールで、表示後のHTMLに文字が入っているかを確かめます。
検索システムはリンクから何を読み取るか
リンクは、行き先を示すだけの道ではありません。ページ同士の関係を伝える情報としても使われます。
公式が説明していること
Googleの「ECサイトの構造をGoogleに理解させる」という文書には、次の説明があります。Googleは、ページ同士のつながりを分析して、サイトで良いコンテンツを見つけようとします。
メニューやページ間のリンクといったナビゲーションの構造が、Googleのサイト理解に影響する、という説明です。
到達までの手数と、リンクを受けた数
同じ文書は、Googleが使う情報の例を挙げています。そのページにたどり着くまでに、何回リンクをたどる必要があるかという情報です。
もう1つは、そのページに向けて張られたリンクの数です。こうした情報から、サイト内での相対的な重要度を推測できる、と説明されています。
リンクは新しいページの発見の入口になる
Googleの「SEOスターターガイド」は、Googleが毎日見つける新しいページの大半は、リンク経由だと説明しています。リンクは、ページが発見され、検索結果に出る可能性を持つための、重要な手がかりです。
サイトマップの文書にも、同じ趣旨の説明があります。クローラーは、すでにクロールしたページで見つけたURLをたどって、ウェブを巡回します。
どこからもリンクされていないページは、この巡回の道筋に乗りにくくなります。
URLの形は見ていない
同じ文書は、URLの構造からサイトの構造を判断することは一般にしない、とも述べています。ページ同士のリンクを分析して、相対的な重要度を知る、という説明です。
どのページからどのページへリンクが張られているかが、サイトの構造の伝わり方を決める、と筆者は読みました。URLの階層を整えるだけでは、リンクの無いページの位置づけは伝わりにくいはずです。
筆者の読み方
この文書はECサイトを題材にしていますが、ページ同士の関係から重要度を読むという考え方は、一般のサービスサイトにも当てはまると筆者は考えています。
ただし、Googleが具体的にどの程度の重みで扱うのかは、公式に示されていません。数字の目安は書けません。
大事なページを入口の近くに置く
同じ文書には、売れ筋の商品があるなら、トップページや、ブログ記事、メールマガジンなどのコンテンツから、そこへリンクするとよい、という例があります。サイト内でその商品がどれだけ重要かが伝わるからです。
サービスサイトでも、主力のサービスのページには、トップページや関連記事から、確実にリンクを張ります。
AI機能の対象になるための条件と、リンクの位置づけ
AI検索の話になると、特別な対策が必要だと感じる方が多いです。公式の説明は、もっと地味です。
2つの公式ページを並べる
AI機能に関するGoogleの説明を、2つのページで確かめました。書かれている内容に、違いがあります。
| 項目 | AI機能とウェブサイト(2025年12月10日更新) | 生成AI検索への最適化(2026年7月10日更新) |
|---|---|---|
| ページの条件 | インデックスされ、スニペット付きで検索に表示できる | 同じ |
| 追加の要件 | 追加の技術要件は無い | サイトが、Search Consoleの生成AI設定で「含める」になっている必要がある |
| サイト内リンクの扱い | SEOの基本として、サイト内のリンクで見つけやすくすることが挙がる | 技術面の項目に、サイト内リンクという言葉は見当たらない |
| 技術面の中心 | 従来のSEOの基本が引き続き有効 | クロールしやすい状態を保つこと |
古いページには、追加の要件が無いと書かれています。新しいガイドは、通常の検索の要件に加えて、Search Consoleの設定を条件に挙げています。
Search Consoleの生成AI設定
Search Consoleのヘルプによると、Search generative AI controlという設定があります。AI OverviewsとAI Mode、Discoverの生成AI機能に、自サイトのリンクと内容を含めるか、除外するかを選べます。
既定は「含める」です。ヘルプには、2026年8月31日に、この設定が世界中の全サイトに展開されたと記載されています。
除外を選んでいないかを確認する
除外を選ぶと、サイトのリンクと内容は、これらの機能に表示されなくなります。ヘルプには、その場合は機能からの流入も表示もなくなる、と書かれています。
意図せず除外にしていないかを、Search Consoleの設定画面で確認します。この設定は、検索全体の順位や掲載の判断には使われない、とも説明されています。
SEOの基本として挙がっているもの
2025年12月10日更新のページは、従来のSEOの基本が引き続き有効だとして、いくつかの項目を挙げています。その中に、サイト内のリンクでコンテンツを見つけやすくすることが入っています。
robots.txtやCDNでクロールを許可すること、重要な内容をテキストで用意すること、構造化データを見える文章と一致させることも、同じ並びにあります。
筆者の判断
AI機能のための特別なリンクの張り方は、確認した公式の文書には見当たりません。内部リンクは、通常の検索と同じ土台の作業として整える、というのが筆者の結論です。
2つのページで内容が違うため、AI機能の条件を書くときは、新しいガイドとSearch Consoleのヘルプを優先して確かめます。
AI検索に向けた記事の型は、AI検索にも人にも伝わる記事テンプレートにまとめています。
リンクの書き方 良い例と悪い例
ここからは、実際のHTMLでの書き分けです。書き換え例のURLとページ名は、架空のものです。
良い例と悪い例を並べる
次の2行は、同じ行き先への案内です。上が読み取れる形、下が読み取りにくい形です。
<a href="/guide/gaiheki-tosou/">外壁塗装の進め方ガイド</a>
<span onclick="goto('/guide/gaiheki-tosou/')">外壁塗装の進め方ガイド</span>
上の形は、href属性を持つa要素です。下の形は、クリック時の処理だけで遷移するため、Googleが確実に読み取れる保証がありません。
画像をリンクにするとき
画像をリンクにする場合、Googleはimg要素のalt属性をアンカーテキストとして使います。altが空のままだと、行き先を伝える文字が何も残りません。
「見積もりのお申し込みへ」のような、行き先が分かるaltを入れます。
a要素が空のとき
a要素の中身が空のとき、Googleはtitle属性を代わりに使うことがあります。ただし、公式は、これを予備の手段として説明しています。
文字か、altつきの画像を、a要素の中に入れるのが基本です。
ページ内の切り替えとURLの扱い
単一ページのアプリで、画面の切り替えにURLのフラグメント(シャープ記号以降)を使うと、GooglebotがURLを確実に取り出せません。Googleは、画面ごとに別のURLを持てる、History APIの利用を勧めています。
制作会社に依頼しているサイトは、メニューのリンク先が、シャープ記号から始まっていないかを確認します。
アンカーテキストの書き方
アンカーテキストとは、リンクとして見える文字のことです。行き先を、読む前に伝える役割があります。
公式が示す基準
Googleは、良いアンカーテキストを、説明的で、簡潔で、リンク元のページと行き先のページの両方に関連したものだと説明しています。リンクの文脈を示し、読者の期待をそろえる役割もあります。
「こちらをクリック」や「詳細はこちら」のような一般的すぎる文字は、悪い例として挙がっています。
文字だけ抜き出して読む
公式は、簡単な確かめ方を示しています。アンカーテキストだけを文脈から切り離して読み、それだけで何のページか分かるかを見る方法です。
分からなければ、もっと説明的な文字にします。ページ内のリンク文字を全部抜き出して、一覧で読むと、ざっと確かめられます。
長すぎる文字も避ける
公式は、イベントの案内文の全体をリンクにした例を、悪い例として挙げています。リンクにする範囲は、行き先を表す部分だけに絞ります。
店名や地域名のように、短く、行き先を言い当てる語がよい形です。
キーワードを詰め込まない
行き先の関連語を、すべて詰め込みたくなる気持ちはあります。
公式は、できるだけ自然に書くよう求めています。キーワードの詰め込みは、スパムポリシーの違反に当たると述べています。
読み手が、次のページを理解するために、その語を必要とするかを自問します。無理に入れている感覚があるなら、入れすぎです。
書き換え例
架空の工務店サイトの例です。
| 書き換え前 | 書き換え後 |
|---|---|
| 詳しくは「こちら」をご覧ください(「こちら」がリンク) | 塗り替えの時期と手順は、外壁塗装の進め方ガイドにまとめています(下線部がリンク) |
| 「詳細はこちら」だけのリンク | 外壁塗装で後悔しやすい業者選びの注意点を読む(全体がリンク) |
書き換え後は、リンクの前後の文も含めて、行き先を説明しています。リンクの文字だけを抜き出しても、意味が通ります。
リンクの数と置き場所
リンクは、多ければよいわけではありません。置く場所と前後の文章が、読者にとっての使いやすさを決めます。
理想の本数は示されていない
Googleは、1ページが持つべきリンクの理想の数は無いと説明しています。多すぎると感じるなら、おそらく多すぎる、という基準です。
本数の目標を決めるより、1本ずつ、読者がそこへ進む理由があるかを見ます。
文脈の中に置く
公式は、そのページを理解する助けになる別のページへ、文脈の中でリンクするよう勧めています。文章の流れの中で、必要になった瞬間に案内する形です。
ページの末尾に「関連記事」を並べるだけの形も、役に立ちます。ただ、本文中のリンクのほうが、行き先の意味を前後の文が説明してくれます。
隣り合わせに連ねない
公式は、リンクを何本も隣り合わせに並べると、読者がリンクを区別しにくくなると述べています。リンクごとの前後の文も、失われます。
並べるなら、リンクの間に、それぞれの行き先を説明する文を挟みます。
ハブページとは何か
ハブページは、1つのテーマの入口です。そのテーマの詳細ページを、読む順や目的ごとに案内します。
公式の文書にある名前ではない
今回確認したGoogleの文書の中に、「ハブページ」という名前の項目は見当たりませんでした。
この記事で言うハブページは、公式の用語ではありません。筆者が説明のために使っている呼び方です。
公式の文書にあるのは、ページ同士をつなぐ構造が、サイトの理解に影響するという説明です。ハブページは、その構造を人が作るときの具体的な形の1つ、と位置づけています。
親子のつながりを作る
ECサイトの文書は、メニューからカテゴリページへ、カテゴリページからサブカテゴリへ、最後に商品ページへという流れを例にしています。カテゴリページが商品へのリンクを持たないと、Googlebotが商品を見つけられないことがあると説明されています。
サービスサイトでは、テーマの入口がカテゴリページにあたります。入口から詳細ページへ、確実にリンクを張ります。
向いているサイト
ハブページが役に立つのは、同じテーマで複数の記事やページを持っているサイトです。たとえば、料金、手順、注意点、事例といった記事が、別々の場所に散らばっている場合です。
ページ数が少ないサイトは、ハブを作る前に、既存のページ同士をつなぎ直す作業だけで足りることもあります。
ハブページを作る手順
ここでは、架空の工務店サイトを例に、ハブページを作る流れを5つの手順で示します。
手順の全体像
手順1から4の流れを、図にまとめました。手順5は、サイト全体の入口とのつながりです。
手順1 テーマを1つに決める
ハブ1枚に、1つのテーマだけを持たせます。外壁塗装のハブに、屋根の話や採用の話は入れません。
テーマが混ざると、読者も検索システムも、そのページが何の入口か判断しにくくなります。
手順2 詳細ページを洗い出す
そのテーマに関する既存のページを、全部書き出します。公開済みの記事、サービスの説明、よくある質問が対象です。
洗い出したページは、読者の目的ごとに仕分けます。「費用を知りたい」「業者を選びたい」「手順を知りたい」といった分け方です。
手順3 ハブから詳細ページへ張る
ハブの本文で、仕分けた目的ごとに、詳細ページへ案内します。リンクの前後に、そのページで何が分かるかを一文で添えます。
リンクの名前だけを並べるのは避けます。公式も、リンクを隣り合わせに連ねず、前後の文脈を持たせるよう求めています。
手順4 詳細ページからハブへ戻す
詳細ページの冒頭か末尾に、ハブへ戻るリンクを入れます。「外壁塗装の進め方ガイドの全体を見る」のような、行き先の分かる文字にします。
戻りのリンクがあると、読者は迷っても入口に戻れます。ハブと詳細ページが、お互いに行き来できる形になります。
手順5 入口に近い場所からハブへ張る
ハブ自体にも、他のページからリンクが必要です。グローバルナビ、トップページ、関連性の高い記事の本文から張ります。
ECサイトの文書は、サイト内でリンクを多く受けるページほど、相対的な重要度が高いと伝わると説明しています。トップページやブログから張る例も、同じ文書に挙がっています。
手順を表にまとめる
| 手順 | やること | できあがりの状態 |
|---|---|---|
| 手順1 | ハブ1枚に1つのテーマを持たせる | 何の入口か、一言で言える |
| 手順2 | 既存の詳細ページを洗い出し、目的別に仕分ける | 読者の目的ごとにページが並ぶ |
| 手順3 | ハブから詳細ページへ、説明つきで張る | リンクの前後で行き先が分かる |
| 手順4 | 詳細ページからハブへの戻りを入れる | ハブと詳細ページを行き来できる |
| 手順5 | トップページやメニューからハブへ張る | 入口が行き止まりにならない |
階層とパンくずの扱い
ハブを作ると、サイトに親子の関係ができます。その関係を、見た目でも示すのがパンくずリストです。
パンくずが果たす役割
Googleのパンくず構造化データの文書は、パンくずリストを、サイトの階層の中でそのページが位置する場所を示すものと説明しています。読者が、階層を1段ずつ上へたどるのに役立つ、という説明です。
最終更新は2026年9月8日と表示されていました。
構造化データと見える文字を合わせる
パンくずを構造化データで示す場合は、画面に見えているパンくずと内容を一致させます。AI機能の文書でも、構造化データを見える文章と一致させることが、基本の1つに挙がっています。
構造化データは、必須の対策ではありません。まず、見えるパンくずと、本物のリンクを整えます。
サイトマップとの役割分担
サイトマップがあれば、リンクを整えなくてよいのでしょうか。公式の説明は、その逆の順番です。
リンクが基本、サイトマップは補助
サイトマップの文書は、ページが適切にリンクされていれば、Googleはサイトの大半を見つけられるのが普通だと説明しています。適切なリンクとは、メニューや、ページに置いたリンクをたどって、大事なページに到達できる状態です。
サイトマップは、大きなサイトや複雑なサイトで、クロールを改善する補助として位置づけられています。
サイトマップが特に役立つ場合
文書は、サイトの状況によって、サイトマップの必要性が変わると説明しています。
| サイトの状況 | 公式の説明 |
|---|---|
| サイトが大きく、すべてのページに他のページからリンクを張るのが難しい | 必要かもしれない |
| サイトが新しく、外部からのリンクが少ない | 必要かもしれない |
| 動画や画像が多い、またはニュースに載る | 必要かもしれない |
| ページ数が約500以下で、内部リンクが十分に整っている | 不要かもしれない |
数えるのは、検索結果に出したいページだけです。
サイトマップは保証ではない
サイトマップに載せても、すべてのURLがクロールされ、インデックスされるとは限りません。リンクの無いページをサイトマップだけで補う運用は、確実ではありません。
ECサイトの文書も、すべての商品へのリンクを張るよう強く勧めています。張れない場合に、サイトマップや商品フィードを使う、という順番です。
外部リンクとnofollowの考え方
内部リンクの記事ですが、外へのリンクの扱いも、整理しておきます。
外部リンクは信頼の材料になる
公式は、他のサイトへのリンクを恐れる必要はないと述べています。情報源を引用するときのように、外部リンクは信頼性を示す助けになるからです。
リンクを張るときは、行き先に何があるかを、読者に伝えます。
nofollowなどの属性を使う場面
公式は、状況ごとに付ける属性を分けています。
| 状況 | 付ける属性 |
|---|---|
| 信頼できない相手へのリンク | nofollow |
| お金を受け取って張ったリンク | sponsoredかnofollow |
| 読者が投稿できる場所のリンク | ugcかnofollow |
| 情報源を引用するリンク | 付けなくてよい |
nofollowは、信頼しない相手に限って使い、外部リンクのすべてには付けない、という説明です。公式のSEOスターターガイドも、ユーザー投稿のリンクにnofollowなどが自動で付く設定を勧めています。
自社サイト内のリンクは
今回確認した文書に、自社サイト内のリンクにnofollowを付ける指示は見当たりませんでした。自社の大事なページへのリンクに、付ける理由は通常ありません。
Search Consoleで内部リンクを確かめる
張ったつもりのリンクが、実際にどう見えているかを、Search Consoleのリンクレポートで確かめられます。
見られること
リンクレポートの内部リンクの表では、自社サイトの中で、最も多くリンクされているページを確認できます。表の中のURLを選ぶと、そのページへリンクしている、自社の他のページが分かります。
公式は、このレポートの使い道として、ホームページや問い合わせページのような核になるページが、きちんとリンクされているかの確認を挙げています。
読むときの注意
リンクレポートは、サイト上のすべてのリンクを網羅した一覧ではありません。内部リンクと外部リンクの標本を表示するレポートだと、公式が明記しています。
表の行数にも上限があります。レポートに出てこないことは、リンクが無い証拠になりません。
見る場所の早見表
| 見たいこと | 見る場所 | 注意 |
|---|---|---|
| よくリンクされているページ | リンクレポートの内部リンクの表 | 標本であり、全件ではない |
| あるページにリンクしているページ | 表のURLを選ぶ | 表の行数には上限がある |
| 核になるページの状況 | ホームや問い合わせのページを探す | 出てこなくても、リンクが無いとは限らない |
確かめの手順
次の順で見ます。
- ハブページのURLを選び、リンクしているページを一覧にする
- 詳細ページの数と、ハブがリンクしているページの数を見比べる
- 数が合わないときは、そのページのHTMLを開いて、リンクの有無を直接確認する
レポートは目安として使い、最後はページのHTMLで確かめます。
よくある失敗
ハブページの整備で、繰り返し見かける失敗を挙げます。
| 失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| リンクの文字が「こちら」ばかり | 文字から行き先が分からない | ページ名を文字にする |
| 詳細ページに戻りが無い | 読者が次の行き先を失う | ハブへの戻りを置く |
| メニューを動きだけで作る | リンクとして読み取られにくい | href属性つきのa要素にする |
| ハブへのリンクが無い | 入口が行き止まりになる | トップかメニューから張る |
リンクの文字が「こちら」ばかりになる
一覧表の右端に、「詳細はこちら」と並べるテンプレートは、特に多い形です。アンカーテキストを抜き出して読むと、行き先が1つも分かりません。
行ごとに、ページ名をリンクの文字にします。
ハブがあっても詳細ページから戻れない
ハブから詳細へのリンクだけを作り、詳細ページが孤立するケースです。読者は、詳細ページを読み終えたあと、次の行き先を失います。
詳細ページの冒頭か末尾に、ハブへの戻りを置きます。
メニューだけを動きで作る
ボタンの動きで遷移するメニューは、見た目が整っていても、リンクとして読み取られないことがあります。制作会社には、href属性つきのa要素で作るよう伝えます。
ハブを作って満足する
ハブページを作っただけで、他のページからリンクが張られていない状態です。入口が行き止まりになっています。
トップページか、メニューか、関連記事の本文から、必ずハブへ張ります。
公開前のチェックリスト
ハブページと内部リンクを、公開前に点検する項目です。
- リンクは、href属性を持つa要素で作られている
- メニューの項目が、シャープ記号から始まるURLになっていない
- アンカーテキストだけを抜き出して読んでも、行き先が分かる
- 「こちら」「詳細はこちら」だけのリンクが残っていない
- リンクが隣り合わせに連なっていない
- ハブは、1つのテーマだけを扱っている
- ハブから、そのテーマのすべての詳細ページへリンクがある
- 詳細ページから、ハブへ戻るリンクがある
- ハブ自体に、トップページかメニューからのリンクがある
- パンくずリストが、見える形で入っている
- Search Consoleのリンクレポートで、核になるページがリンクされている
よくある質問
Q1. 内部リンクは、1ページに何本張ればよいですか。
決まった本数はありません。Googleは、理想の数は無いと説明しています。
多すぎると感じるなら、多すぎる、という基準です。1本ずつ、読者が進む理由があるかで判断します。
Q2. ハブページを作らないと、AI検索に出られませんか。
ハブページが必須だとは、公式の文書から言えません。AI機能の補助リンクに出る条件は、通常の検索の要件と、Search Consoleの生成AI設定で「含める」になっていることです。
ハブは、人の迷いを減らすための整備として考えます。
Q3. 相対パスのリンクは使ってもよいですか。
使えます。公式のリンクの文書では、スラッシュから始まるパスも、ピリオドとスラッシュから始まるパスも、読み取れる例に入っています。
ただし、リンク先が実在するURLに解決できることが前提です。
Q4. サイトマップがあれば、リンクは減らしてもよいですか。
減らす前に、公式の順番を確かめます。リンクで大事なページに到達できることが基本で、サイトマップは補助です。
サイトマップに載せても、クロールや掲載は保証されません。
Q5. 画像だけのリンクはだめですか。
使えます。画像をリンクにする場合は、alt属性が、アンカーテキストの代わりになります。
行き先が分かる文字を、altに入れます。
まとめ
Googleは、ページ同士のつながりから、サイトの構造を理解しようとします。大事なページには、サイト内の別のページから、少なくとも1本のリンクが必要です。
AI機能の対象になる条件は、通常の検索の要件と、Search Consoleの生成AI設定です。従来のSEOの基本も、引き続き有効だと説明されています。
内部リンクで見つけやすくすることは、その基本の1つです。
取り組むのは、人が迷わないつながりを作ることです。ハブページは、その具体的な形の1つです。
- リンクは、href属性つきのa要素で作る
- アンカーテキストは、行き先が分かる文字にする
- ハブは、1つのテーマだけを受け持つ
- ハブから詳細へ、詳細からハブへ張る
- ハブ自体にも、入口に近い場所からリンクする
- 張ったあとは、リンクレポートとHTMLで確かめる
まずは、いちばん大事なサービスのページを1つ選び、そのページへリンクしているページを数えるところから始めてください。
段落の作り方は、AIに引用されやすい段落の作りで扱っています。
見出しの構成は、見出し単位で伝わるページ構成にまとめました。
参照した公式文書
2026年10月18日に確認しました。
- Google検索セントラル、リンクのベストプラクティス(developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/links-crawlable)
- Google検索セントラル、AI機能とウェブサイト(developers.google.com/search/docs/appearance/ai-features)
- Google検索セントラル、生成AI検索への最適化(developers.google.com/search/docs/fundamentals/ai-optimization-guide)
- Google検索セントラル、ECサイトの構造の理解(developers.google.com/search/docs/specialty/ecommerce 配下)
- Google検索セントラル、サイトマップの概要(developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/sitemaps/overview)
- Google検索セントラル、JavaScript SEOの基本(developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/javascript/javascript-seo-basics)
- Google検索セントラル、パンくず構造化データ(developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/breadcrumb)
- Google検索セントラル、SEOスターターガイド
- Search Consoleヘルプ、リンクレポート
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