Perplexityは、Webを検索して、出典のリンクつきで答えるAI検索サービスです。「自社名で聞くと、どのページが出典になるのか」「Perplexityから自社サイトに来る人はいるのか」は、AI検索対策を始めると、まず気になる点です。
ただ、回答は質問の言い回し、検索のモード、ログインの状態などで変わります。1回試しただけでは、実態をつかめません。
この記事では、次の3つを組み合わせて、いまの状態を確かめる手順を説明します。
- 手動確認:Perplexityに実際に質問して、出典と説明を見る
- GA4:Perplexityの回答から来た訪問を数える
- サーバーログ:Perplexityのボットが自社サイトを読みに来ているかを見る
仕組みの全体像は、別の記事で扱っています。この記事は「いまの状態を確かめて、記録し続ける方法」に絞ります。
内容は、Perplexityのヘルプセンターと開発者向け文書、Googleアナリティクスのヘルプを、2026年10月17日に開いて確かめたものです。画面の名称は変わることがあるため、作業の前に公式ヘルプも見てください。
先に結論 3つの方法で分かることの違い
3つの方法は、見ている場所が違います。1つだけでは、全体は見えません。
| 方法 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| 手動確認 | 回答の中で自社がどう説明され、どのページが出典になっているか | 実際に何人が見たか |
| GA4 | Perplexityの回答から自社サイトに来た訪問の数と、着地したページ | 回答の中身、出典に入ったのにクリックされなかった回数 |
| サーバーログ | PerplexityのボットがどのURLを読みに来ているか、エラーになっていないか | 人が訪問したか、回答に使われたか |
手動確認は件数が少なく、ぶれやすい方法です。
GA4は、クリックされた分だけが数字になります。ログは、読まれたことは分かっても、回答への採用までは分かりません。
だから、3つを同じ表にまとめて、毎月同じ条件で見比べます。
必要なものと権限
| 方法 | 必要なもの |
|---|---|
| 手動確認 | Perplexityのアカウント。ログインしなくても質問はできる |
| GA4 | 閲覧の権限。カスタムのチャネルグループを作るには、編集者以上の権限 |
| サーバーログ | アクセスログを見られる環境。レンタルサーバーなら管理画面からの取得でもよい |
ログインしていない状態でも質問はできます。
ただし、ヘルプによると、ログインせずに作ったセッションは匿名として扱われ、14日後に消えます。記録を残したいなら、確認用のアカウントを決めておくと管理しやすくなります。
今日からできる最初の一歩
最初の一歩は、自社の会社名で、Perplexityに質問することです。「〇〇株式会社とはどんな会社ですか」と聞いて、どのページが出典に入るかを見ます。
この結果を、後の章で説明する記録表に1行だけ書いてみてください。それだけでも、いまの状態の基準点になります。
図の強調した箱は、いちばん最後の工程です。確かめた結果を記録して、月ごとに並べるところまでが1セットになります。
Perplexityの回答はどう作られるか 確認の前に知っておくこと
確かめる前に、Perplexityの回答がどう表示されるかを押さえておきます。見る場所が分かると、記録の取り方が決まります。
回答には番号つきの引用が付く
ヘルプ「How does Perplexity work?」には、すべての回答に、元の情報源へのリンクを持つ番号つきの引用が付くと書かれています。利用者は、引用をたどって、内容を確かめられます。
公式の入門ページには、引用にカーソルを合わせると内容のプレビューが出て、選ぶと元の記事を読めると書かれています。確認のときは、この引用の番号と、文の対応を見ます。
検索のモードが複数ある
ヘルプ「What advanced AI models are included in my subscription?」には、モードの違いが説明されています。2026年9月4日時点の記載をもとに、まとめます。
| モード | ヘルプでの説明 |
|---|---|
| Search | 日常の質問に、素早く答える。モデルは「Best」のままでも、対象のモデルを手動で選んでもよい |
| Deep Research | より多くの情報源を使い、報告書の形でまとめる。モデルは自動で選ばれる |
| Learn Mode | 説明、質問、小テストで、テーマを学ぶ |
| Comet | Perplexityのブラウザで、Webを移動し、作業を進める |
出典の顔ぶれは、モードによって変わりやすいと考えられます。
これは、ヘルプに書かれた違いからの推測です。定点観測では、基本をSearchに決めて、Deep Researchは別枠で記録するのが扱いやすい方法です。
モデルの選択肢はプランで変わる
ヘルプによると、無料プランでは、「Best」(質問に合うモデルを自動で選ぶ設定)と、回数が限られたPro Searchが使えます。Searchのモデルを手動で選ぶことはできません。
有料のプランでは、利用の上限の範囲で、モデルを選べます。
選べるモデルは、プランやモードで変わります。Enterpriseでは、組織の管理者が制限することもあります。
ヘルプには、モデルの一覧は変わることがあり、画面のモデル選択が正しい情報だと書かれています。比較するときは、モデルを「Best」に固定するなど、毎回同じ設定にして、記録表にも残します。
方法1 Perplexityで実際に質問して確かめる
見込み客が聞きそうな質問を、決まった条件で定期的にPerplexityに聞き、結果を記録します。いちばん手軽で、いまの状態をつかみやすい方法です。
確認用の質問リストを作る
質問は、目的別に分けて、10個から20個ほど用意すると管理しやすくなります。
| 種類 | 質問の例 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| 指名 | 「〇〇株式会社とはどんな会社ですか」 | 会社の説明が正しいか、公式サイトが出典に入るか |
| カテゴリ | 「中小企業向けの勤怠管理システムを選ぶポイントは」 | 社名が出なくても、自社の解説ページが出典になるか |
| 比較 | 「〇〇と△△の違いは」 | 比較の中で、自社がどう書かれるか |
| 地域 | 「〇〇市で相談できる税理士事務所は」 | 地域名を含む質問で、候補に入るか |
| 疑問 | 「〇〇の手続きは、どの順番で進めればよいですか」 | 自社の解説ページが、答えの根拠になっているか |
作るときの決まりは、次の2つです。
- 見込み客の言葉で書く:問い合わせでよく聞く言い回しを使い、社内の呼び方は避ける
- 文面を固定する:毎回同じ文面をコピーして使い、記録表に保存する
言い回しが少し変わるだけでも、回答は変わることがあります。文面を固定しておけば、変化の原因を、サイトの側に探しやすくなります。
結果がぶれる条件をそろえる
Perplexityの回答は、いくつかの条件で変わります。比べる前に、できる範囲でそろえておきます。
| 条件 | そろえ方 |
|---|---|
| 検索のモード | 基本はSearchに固定する。Deep Researchは別枠で記録する |
| モデル | 「Best」など、毎回同じ設定にする |
| ログインの状態 | 定点観測は、同じアカウントか、シークレットモードで行う |
| メモリと検索履歴 | 定点観測では、オフにするか、シークレットモードを使う |
| 日時と回数 | 重要な質問は、同じ日に2回から3回聞く |
Webの検索結果は、日々変わります。重要な質問は、同じ日に何度か聞いて、出典に安定して出るかを見ると判断しやすくなります。
メモリと検索履歴の影響
Perplexityには、過去のやり取りを回答に活かす、メモリの機能があります。ヘルプ「Memory」によると、Perplexityは次の2つを使うことがあります。
- メモリ:利用者が伝えた好みや情報
- 検索履歴:過去の質問と回答
どちらも、設定の「Memory」から、別々にオンとオフを切り替えられます。
メモリをオフにしても、すでに保存されたメモリは消えません。消すには、保存されたメモリの管理画面で削除します。
自社をよく調べている担当者のアカウントでは、履歴が回答に影響するかもしれません。公式は定点観測のやり方までは示していませんが、次の使い分けで影響を抑えられると考えられます。
- 定点観測用:シークレットモードか、メモリと検索履歴をオフにした状態で確認する
- 参考用:ログアウトの状態でも確認して、違いがあればメモに残す
シークレットモードの注意点
ヘルプには、シークレットモードではメモリと過去の検索が常にオフになり、そこでの質問はメモリに使われないと書かれています。条件をそろえるには向いた方法です。
ただし、ヘルプ「Incognito Mode Troubleshooting」には、シークレットモードのセッションは24時間以内に消えて、復元できないと書かれています。記録は、その場で残してください。
質問の数が増えて、手作業が負担になってきたときの考え方は、上の記事で扱っています。
回答のどこを見るか
回答が出たら、次の順に見ていきます。
| 見る場所 | 確認すること |
|---|---|
| 出典の一覧 | 自社のドメインが入っているか。入っていれば、どのURLか |
| 引用番号の位置 | 自社のページが、回答のどの文の根拠になっているか |
| 説明の内容 | 所在地、サービス内容、対応エリアなどに誤りがないか |
| 他社の出典 | 自社の代わりに参照されているサイトは、どこか |
自社のドメインが出典に入っていれば、トップページ、サービスページ、ブログ記事のどれかを、記録します。社名は回答に出ているのに、出典は他社のサイトだった、という結果もあります。
説明に誤りがあったときは、出典になっているページを開いて、古い情報が残っていないかを確かめます。誤りへの対処は、次の記事にまとめています。
Perplexityが自社について間違った回答をするときの対処法
情報源のラベルの読み方
出典に、盾のアイコンと「Government」「Academic」「Trusted」というラベルが付くことがあります。ヘルプ「Understanding source labels」(2026年10月6日更新)に、読み方が書かれています。
| 項目 | ヘルプの説明 |
|---|---|
| 評価の単位 | サイト全体。個々のページは評価の単位にならない |
| ラベルの有無 | ほとんどのドメインには付いていない。付いていないことは、質が低いという意味ではない |
| ラベルの意味 | 記事の正確さの保証や、サイトの主張への同意ではない |
| 変わるか | サイトの見直しで、変わることがある |
自社のサイトにラベルが付いていなくても、それだけで引用されにくいとは言えません。
ヘルプにも、そうした説明は見当たりませんでした。ラベルについて質問があるサイトの運営者には、ヘルプのサポートへの連絡が案内されています。
確認した結果を残す 共有リンクとエクスポート
回答は、あとから同じものを出せないことがあります。確認したその場で、残しておきます。
ヘルプ「What is a Session?」では、会話の単位が「Session(セッション)」と呼ばれています。以前の資料では「Thread」と書かれていることもあるため、読み替えてください。
共有リンクで残す
セッションの画面の右上にある、共有のボタンから、公開の範囲を選べます。
| 公開の範囲 | ヘルプでの説明 |
|---|---|
| Private | 自分だけが見られる。リンクをどこかに貼っても、他の人には見えない |
| Anyone with the link | リンクを知っている人なら誰でも見られる |
| Anyone in my org with the link | 組織の中だけで見られる。Enterprise Proの購読者向け |
共有したセッションは、いつでも「Private」に戻せます。共有された人が追加で質問しても、元のセッションには追加されず、その人の新しいセッションになります。
公開する前に気をつけること
ヘルプ「Security and Privacy with File Uploads」には、公開したセッションに添付したファイルも、リンクを知る人なら誰でも見られると書かれています。社内の資料を添付して質問した場合は、公開する前に確認してください。
添付を含めずに共有したいときは、PDFへのエクスポートを使うよう案内されています。確認用の質問では、そもそも資料を添付しない運用が安全です。
エクスポートで残す
回答のエクスポートのボタンから、PDF、Markdown、DOCXの形式で保存できます。
共有のリンクは、非公開に戻すと見られなくなります。報告に使う質問は、PDFでも保存しておくと安心です。
過去のセッションは、perplexity.ai/library の履歴から、自分だけが見返せます。ただし、シークレットモードの内容は、24時間で消えます。
記録の取り方のまとめ
| 残し方 | 向いている場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 共有リンク | 画面の見え方を、社内で共有したいとき | 公開の範囲を確かめる。添付ファイルも見える |
| PDFなどのエクスポート | 月次の報告に添付するとき | 回答の日付を、ファイル名に入れる |
| 記録表への転記 | 出典のURLや、説明の誤りを比べたいとき | 質問の文面とモード、モデルも書く |
方法2 GA4でPerplexityからの流入を確かめる
実際に回答から人が来ているかは、GA4で確かめます。出典のリンクが押されて、リンク元の情報が届けば、Perplexityからの流入として記録されます。
公式は明言していませんが、アプリからの移動や、URLのコピーで開かれた場合などは、リンク元が残らず、直接の訪問として数えられる訪問もあると考えられます。GA4の数字は、実際より少ない側の目安として見るのが現実的です。
AI全般の流入をGA4で見る手順は、上の記事にまとめています。ここではPerplexityに絞って説明します。
トラフィック獲得レポートで参照元を見る
設定を変えずに確認できる、標準のレポートから始めます。
- GA4の左のメニューで、[レポート]の[集客]から、[トラフィック獲得]を開く
- 表のいちばん左のディメンションを、[セッションの参照元 / メディア]に切り替える
- 表の上にある検索バーに、perplexity と入力する
- perplexity を含む行が出れば、それがPerplexity経由の訪問
ヘルプ「トラフィック獲得レポート」には、1つのトラフィックソースだけを見たいときは、表の上の検索バーに入力するとよいと書かれています。ヘルプの例は、Google検索を見る「google / organic」です。
着地したページを見る
どのページに着地したかは、2つ目のディメンションとして、ランディングページを加えて見ます。ヘルプでは、ページごとのトラフィックソースを、フィルタかセカンダリのディメンションで見る方法が説明されています。
手動確認で出典に使われていたURLと、実際に人が来ているURLを見比べると、次の違いが分かります。
- 出典にはなっているが、クリックされていないページ
- 出典には出てこないが、よく訪問されているページ
「AIアシスタント」チャネルが加わった
Googleアナリティクスのヘルプ「新機能」によると、2026年5月13日に、デフォルトのチャネルグループへ、[AI アシスタント]のチャネルが加わりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| メディア | 参照元が認識済みのAIアシスタントと一致すると、「ai-assistant」が自動で設定される |
| キャンペーン | 「(ai-assistant)」と表示される |
| チャネル | [AI アシスタント]に分類される |
| 例として挙げられた名前 | ChatGPT、Gemini、Deepseek、Copilot、Grok |
| 対象外 | GoogleのAI概要(AI Overviews)とAIモード。これらはオーガニック検索に含まれる |
デフォルトのチャネルグループのヘルプには、この例の中にPerplexityの名前がありません。判定に使われるAIアシスタントの一覧そのものも、ヘルプには載っていません。
だから、Perplexityがこのチャネルに入るかどうかは、自社のプロパティで確かめます。Perplexity経由の訪問のメディアが、referralのままか、ai-assistantになっているかを見ます。
検索バーの入力に注意する
参照元とメディアの組み合わせは、「参照元 / ai-assistant」か「参照元 / referral」のように表示されます。参照元の綴りは、自社のレポートで実際の表示を確かめてください。
検索バーには perplexity だけを入れると、どちらの行も拾えます。「referral」まで入れると、AIアシスタントに分類された行が漏れます。
前後の比較には注意が必要
デフォルトのチャネルグループは、編集できません。チャネルが加わる前の期間は、AI経由の訪問が[参照]などに入っています。
そのため、2026年5月の前後で、チャネルごとの数字を単純に比べるのは避けます。比べるときは、参照元そのものの数字を見ます。
GA4でAI流入を自社の基準で分ける
標準のチャネルでは、Perplexityの扱いが分かりにくいことがあります。そのときは、参照元の追加の項目と、カスタムのチャネルグループが使えます。
参照元グループという項目
同じ「新機能」のヘルプに、2026年6月11日の更新として、「参照元グループ(Source group)」という項目が紹介されています。ばらばらに記録されがちな参照元の値を、1つの名前にまとめるための項目です。
ヘルプには、ChatGPT(OpenAI)やPerplexityなどの新しい流入元も、組み込みでグループ化されると説明されています。過去のデータにもさかのぼって設定されるため、以前の期間の分析にも使えます。
具体的にどの名前でまとめられるかは、ヘルプには書かれていません。自社のレポートの画面で確かめてください。
カスタムのチャネルグループを作る
Perplexityを含むAIサービスからの流入を、自社の基準でまとめて見たいときは、カスタムのチャネルグループを作ります。ヘルプ「カスタム チャネル グループ」には、AIアシスタント用のチャネルを作る例が載っています。
| 項目 | ヘルプの説明 |
|---|---|
| 必要な権限 | プロパティの編集者以上 |
| 場所 | [管理]の[データの表示]にある[チャネル グループ] |
| 条件の例 | 「正規表現に一致」を選び、AIアシスタントのURLに合う式を入力する |
| 例に挙がった名前 | ChatGPT、Gemini、Microsoft Copilot、Claude、Perplexity |
| 順序 | 流入は、並び順で最初に合うチャネルに入る。[AI アシスタント]は[参照]の上に置く |
手順は、次のとおりです。
- [管理]の[データの表示]から、[チャネル グループ]を開く
- [新しいチャネル グループの作成]を選び、デフォルトのグループのコピーから始める
- 新しいチャネルを追加して、名前を「AIアシスタント(自社定義)」などにする
- 条件に参照元を選び、「正規表現に一致」で、対象のサービスに合う式を入れる
- [並べ替え]で、作ったチャネルを[参照]より上に動かして、適用する
- [グループを保存]を押す
下に置くと、AI経由の訪問が、先に[参照]に入ってしまいます。順序は、保存の前に見直してください。
正規表現の作り方
式は、ヘルプに載っている例を、公式のページからコピーして使うのが確実です。例の式には、perplexity を含む部分があります。
Perplexityだけを独立して見たいときは、参照元が perplexity を含む、という条件のチャネルを別に作ります。そして、ほかのAIのチャネルより上に並べます。
ヘルプには、見たいURLやアシスタントの一覧が変わったときは、式を更新するよう注意書きがあります。設定の前に、実際に記録されている参照元の綴りを、レポートで確かめておきます。
新しいチャネルグループの見方
カスタムのチャネルグループは、プライマリかセカンダリのディメンションとして、トラフィック獲得などのレポートで選べます。デフォルトのグループを置き換えたいときは、カスタムのグループを、プロパティのプライマリに設定する方法もあります。
置き換えると、設定した時点からのデータが新しい基準で集計されます。報告の書式が変わるため、社内で合意してから行うのが無難です。
方法3 サーバーログでPerplexityのボットを見分ける
GA4は、ページの中のプログラム(JavaScript)で計測します。ボットのアクセスは、基本的に記録されません。
Perplexityのボットが自社サイトを読みに来ているかは、Webサーバーのアクセスログで確かめます。
PerplexityBotとPerplexity-Userの違い
Perplexityの開発者向け文書「Perplexity Crawlers」には、2つのユーザーエージェントが説明されています。ユーザーエージェントとは、アクセス元が名乗るソフトウェアの名前です。
| 名前 | 役割 | robots.txtとの関係 |
|---|---|---|
| PerplexityBot | Perplexityの検索結果で、サイトを表示してリンクするために使う。AIの基盤モデルの学習用には使わないと書かれている | robots.txtに従う |
| Perplexity-User | 利用者の質問に答えるため、その場でページを取りに行く。巡回や学習には使わないと書かれている | 利用者の依頼による取得のため、一般にrobots.txtを無視する |
文書によると、PerplexityBotは、検索結果にサイトが出るように、robots.txtで許可して、公開されたIPアドレスの範囲からのアクセスも通すことが勧められています。
Perplexity-Userは、利用者が質問したときに、答えを正確にするためにページを見に行くことがあります。その場合は、回答にそのページへのリンクが付くと書かれています。
ユーザーエージェントの文字列
文書には、それぞれの文字列が載っています。
PerplexityBotは、「compatible; PerplexityBot/1.0」の部分を含みます。Perplexity-Userは、「compatible; Perplexity-User/1.0」の部分を含みます。
ログから探すときは、この名前の部分だけで検索できます。版の数字は、将来変わる可能性があるため、「PerplexityBot」と「Perplexity-User」で探すほうが取りこぼしを防げます。
公開されているIPアドレスの一覧
2つのボットには、それぞれ、IPアドレスの一覧が公開されています。文書は、WAFの設定のときは、常に最新の一覧を使い、定期的に取得し直すよう勧めています。
| 対象 | 一覧の場所 |
|---|---|
| PerplexityBot | www.perplexity.com/perplexitybot.json |
| Perplexity-User | www.perplexity.com/perplexity-user.json |
ファイルの形式は変わることがあります。照合の前に、一度開いて、中身を確かめてください。
ログを読むときの目安
| ログの状態 | 考えられること |
|---|---|
| PerplexityBotが来ている | 検索の索引に使うために、ページが読まれていると判断できる |
| PerplexityBotが来ていない、または403が多い | robots.txt、WAF、CDNの設定で止めていないかを確認する |
| Perplexity-Userが来ている | 利用者の質問をきっかけに、ページが取得された |
Perplexity-Userのアクセスから、どのページが回答に使われそうかを推測できるかもしれません。
これは公式の説明にない、考えられる使い方です。手動確認で見た出典のURLと照らし合わせます。
ボットを止めていないかを確かめる
ログにボットが出ないときは、サイトの側で止めている可能性があります。止める場所は、大きく分けて2つです。
robots.txtを確認する
robots.txtの扱いを説明したヘルプには、PerplexityBotは、拒否したサイトの本文を索引しないと書かれています。許可の例は、次のとおりです。
User-agent: PerplexityBot
Allow: /
すべてのボットを拒否する指定が、残っていないかも見ます。制作中に入れた指定が、公開後も残っていることがあります。
許可するか拒否するかは、社内で決める事柄です。判断の基準は、上の記事にまとめています。
拒否したときの扱いと反映までの時間
同じヘルプには、ページを拒否していても、ドメイン名、見出し、短い事実の要約は索引されることがある、と書かれています。拒否は、本文の索引を止めるものであって、存在を消すものではありません。
「Perplexity Crawlers」には、設定の変更が反映されるまで、最大で24時間かかることがあると書かれています。直後に結果が変わらなくても、少し待ってから確かめます。
WAFとCDNの設定を確認する
robots.txtで許可していても、WAFが止めていれば、ボットはページを読めません。
WAFとは、不正な通信を防ぐ仕組みです。文書には、主なサービスでの設定の考え方が載っています。
| サービス | 文書の案内 |
|---|---|
| Cloudflare | ユーザーエージェントに PerplexityBot か Perplexity-User を含み、かつ送信元IPが公式の一覧に入る、という条件の許可ルールを作る |
| AWS WAF | 2つのボットのIPセットと、ユーザーエージェントの文字列の一致条件を作り、許可のルールにする。ウェブACLでは、遮断のルールより優先度を高くする |
| 共通 | ユーザーエージェントとIPアドレスの両方で照合し、一覧は定期的に取得し直す |
設定の反映には時間がかかることがあります。変更のあとは、ログを見て、意図どおりに通っているかを確かめるよう案内されています。
ログから情報を取り出す
一般的なApacheやnginxのアクセスログ(combined形式)を想定した例です。ファイル名は、自社の環境に合わせてください。
ボットごとの件数とURL
grep -c "PerplexityBot" access.log
grep -c "Perplexity-User" access.log
grep "PerplexityBot" access.log | awk '{print $7}' | sort | uniq -c | sort -rn | head -20
1行目と2行目は、ボットごとの件数です。3行目は、PerplexityBotが取得したURLを、多い順に20件出します。
ステータスコードの確認
grep -E "PerplexityBot|Perplexity-User" access.log | awk '{print $9}' | sort | uniq -c
403や404が多いときは、WAFやCDNの設定、リンク切れを疑います。レンタルサーバーなら、管理画面からログをダウンロードして、表計算ソフトで「Perplexity」を含む行を絞り込む方法でもかまいません。
本物のボットかをIPで確かめる
ユーザーエージェントは、誰でも名乗れます。ログにPerplexityBotと書かれていても、名前だけでは本物と言い切れません。
確認の流れは、次の3つです。
- 公開されているJSONのファイルを開き、IPアドレスの範囲を確認する
- ログから、PerplexityBotなどを名乗るアクセスの送信元IPを抜き出す
- そのIPがJSONの範囲に含まれるかを照合する
照合の具体的な方法は、上の記事で説明しています。含まれないアクセスは、Perplexityを名乗る別のプログラムかもしれません。
ログに出ないことがある
ヘルプには、Perplexityは、検索の索引づくりのために、第三者のクローラーとも提携していると書かれています。これらの提供元も、robots.txtを守るよう契約を更新したと説明されています。
この説明からは、自社のログにPerplexityBotが出ていなくても、第三者の経路で情報が集まっている可能性が考えられます。
ただし、これは公式の文章からの推測です。ログの有無だけで、索引されているかどうかは決められません。
Cometの経由は、どう見えるか
Cometは、Perplexityが提供するWebブラウザです。ヘルプ「Comet for Enterprise」には、Chromiumをもとに作られたAIブラウザだと説明されています。
Cometの2つの機能
同じヘルプには、Cometに2つのAI機能があると書かれています。
| 機能 | ヘルプの説明 |
|---|---|
| Comet Assistant | ブラウザの横に表示され、記事やメールの要約、調べものの手伝いをする |
| Comet Agent | 利用者の代わりに、フォームの入力など、複数の手順の作業を進める。慎重な扱いが必要な操作の前には、利用者に確認する |
Enterpriseでは、組織の管理者が、AIの行える操作や、使えるサイトを制限できると書かれています。
公式で確認できなかったこと
Perplexityは、「Comet Plus」の発表で、トラフィックを「人の訪問」「検索での引用」「エージェントの操作」の3種類に分けて説明しています。
一方、Cometが送るユーザーエージェントや、ログとGA4でComet経由のアクセスを見分ける方法は、今回開いた公式の文書では見つかりませんでした。Chromiumをもとにしているため、通常のChromeと区別しにくい可能性がありますが、これは推測です。
現時点では、Comet経由を単独で数えることを前提にしないほうが無難です。「PerplexityBot」「Perplexity-User」「GA4の参照元」の3つで見ます。
定点観測の記録表の例
3つの方法は、別々に見るより、1つの表にまとめたほうが、変化に気づきやすくなります。
手動確認の記録表
| 確認日 | 質問ID | モード/モデル | 状態 | 自社の言及 | 自社の出典URL | 他社の出典 | 説明の誤り | 保存先 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月1日 | Q01 | Search/Best | シークレット | あり | /company/ | 業界団体のサイト | 所在地が旧住所 | リンクとPDF |
| 10月1日 | Q05 | Search/Best | シークレット | なし | なし | 比較サイトA、B | なし | リンクとPDF |
- 「状態」には、ログアウト、シークレット、メモリオフなどの条件を書く
- 説明に誤りがあれば、出典のページを直した内容と日付を、別の列に残す
月次の集計表
| 月 | 自社が出典に入った質問の数 | GA4のセッション数 | 主な着地ページ | PerplexityBotの件数 | Perplexity-Userの件数 | 403と404の件数 | メモ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 9月 | 質問の総数のうちの件数 | 数値 | /service/ | 数値 | 数値 | 数値 | FAQページを公開 |
| 10月 | 質問の総数のうちの件数 | 数値 | /blog/ | 数値 | 数値 | 数値 | 会社概要を更新 |
毎月、同じ時期に、同じ質問と同じ条件で確認します。数字が動いたら、メモ欄の施策や、GA4のチャネル追加のような外部の変化と見比べます。
手動確認は件数が少ないため、3か月ほどの傾向で判断するのが無難です。
結果の読み方と、次に確かめること
3つの方法の結果を並べたときの、よくある組み合わせを整理します。
| 見え方 | 考えられること | 次に確かめること |
|---|---|---|
| 出典に入るが、GA4の流入が少ない | 回答の中で情報が完結している、またはリンクが押されていない | 着地先のページに、続きを読みたくなる内容があるか |
| 出典に入らず、ボットも来ていない | ボットを止めている、または、まだ見つかっていない | robots.txt、WAF、CDNの設定 |
| ボットは来ているが、出典に入らない | 読まれているが、回答の根拠に選ばれていない | ページの内容と、質問との対応 |
| 説明に誤りがある | 古い情報が残っている | 出典のページと、他のサイトの記載 |
これらの組み合わせは、記録を読むときの整理の例で、公式の説明ではありません。
サイト全体の状態を点検するときは、上のチェックリストが使えます。
よくある質問
Q. Perplexityに登録しないと、自社の見え方は確認できませんか?
ログインしなくても、質問はできます。ヘルプによると、ログインせずに作ったセッションは匿名として扱われ、14日後に消えます。
記録を残して比べたいときは、確認用のアカウントを決めておくと管理しやすくなります。
Q. 同じ質問をしても、毎回違う答えが出るのはなぜですか?
検索の結果や、使うモデル、メモリの有無などで、回答が変わるためです。ヘルプにも、モデルの一覧は変わることがあると書かれています。
条件をそろえて、重要な質問は同じ日に2回から3回聞くと、傾向が分かります。
Q. GA4に、Perplexityからの流入が出ません。どうすればよいですか?
まず、検索バーに perplexity だけを入れて、メディアがreferralの行とai-assistantの行の両方を見ます。見つからなければ、期間と、サイトにGA4のタグが入っているかを確かめます。
出典に入っていても、クリックされなければ流入は出ません。手動確認で、出典に入っているかも見てください。
Q. PerplexityBotを許可すれば、引用されるようになりますか?
公式の文書には、そうした保証は書かれていません。
PerplexityBotは、検索結果にサイトを表示するために使われると説明されています。許可は、表示される前提を整える作業と考えるのが妥当です。
Q. Cometで自社サイトを見た人は、数えられますか?
Cometの専用のユーザーエージェントや、見分け方は、公式の文書では確認できませんでした。単独で数えることは前提にしないでください。
まとめ
Perplexityでの自社の見え方は、次の3つを組み合わせると、偏りなく確かめられます。
- 手動確認:固定した質問を、モード、モデル、ログイン状態、メモリの条件をそろえて聞き、出典のURLと説明の正しさを記録する
- GA4:[トラフィック獲得]で、参照元にperplexityを含む訪問と着地ページを見る。[AI アシスタント]に入るかは、自社のデータで確かめる
- サーバーログ:PerplexityBotとPerplexity-Userを見分け、公開のIP一覧で本物かを照合する
どの方法も、1回で答えが出るものではありません。同じ条件で記録を続けると、サイトを直した効果を追えるようになります。
まずは、自社の会社名でPerplexityに質問し、出典に入っているページを1つ記録してみてください。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
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