AI検索に自社が紹介されるホームページにしたい。そう考えて、作り直しを制作会社に頼もうとしている方に向けて書きます。
先に答えを書きます。
作り直す前に、今のサイトで直せることがいくつもあります。作り直すと決めたなら、見た目より先に「何を書くか」を発注前に決めてください。
この記事では、その2つを順に分けます。
先に答え:作り直しの前に決めること、今のサイトで直せること
AI検索向けにホームページを作り直すとき、制作会社に頼む前に自分で決めておくことは5つあります。
AIに聞かれたい質問、会社の基本情報の正しい版、ページごとの役割、公開後に直す人、結果の確かめ方です。
この5つが決まっていないまま依頼すると、見た目はきれいなのに、AIが紹介しにくいサイトができあがります。
作り直さなくても済む直しがある
今のサイトで確かめるだけで済む項目も多くあります。
AIの検索用のクローラーを止めていないか、会社の基本情報がページ同士で食い違っていないか、大事な内容が画像の中に閉じ込められていないか。
この3つは、ホームページを作り直さなくても直せます。
作り直したほうがよいサイトもある
一方で、直しようのない作りのサイトもあります。
文章がすべて画像になっている、1ページに会社の情報が全部詰め込まれている、自分たちで文章を直せない仕組みになっている。こうした場合は、作り直しが近道になります。
切り分けの表は、後ろの章に載せました。
この記事の読み方
読者は、中小企業の経営者や、ホームページの担当を任された方を思い浮かべています。
専門用語はなるべく使わず、使うときは意味を添えます。
読み終えたときに、制作会社に渡す質問のリストと、ページごとに書く内容のメモが手元にある状態を目指します。
Q&Aサイトで見かけた、ホームページを探す前にChatGPTに聞くという話
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿は2026年6月末で、質問のきっかけは「AIバブルはいつ終わるのか」という話でした。
ただ、本文のほうに、ホームページの作り手にとって見逃せない一節がありました。
質問者は、検索より先にChatGPTに聞く自分に気づいた
質問者は、以前なら検索でホームページを探していたのに、今ではまずChatGPTに聞いていると書いていました。
ほとんどの疑問が、ChatGPTの回答だけで片づいてしまうそうです。
さらに、質問の書き方まで変わったと続きます。主語を省かず、何度も主語を書いて、AIに通じやすい日本語を書くようになった、というのです。
ホームページを探す人が、検索の窓より先に、AIへの質問から入るようになっている。その実感が率直に書かれていました。
回答は、AIが使われ続けるかどうかに集まった
寄せられた回答は、バブルという言葉は株価や投資の話で、暮らしの中でAIが使われなくなるわけではない、という内容が中心でした。
実際に使われているなら、それは実態がある証拠だという意見もありました。
どの回答も、AIが生活に残るという点では一致していました。
この質問から、ホームページの作り手が読み取れること
この質問者は特別な人ではありません。
あなたのお客さんも、取引先も、同じように「まずAIに聞く」へ移っている可能性があります。
そのとき、お客さんに渡されるのは、AIが読み取って組み立てた回答です。あなたの会社のホームページが読み取りやすい形になっていなければ、回答の中に会社名が出てこないかもしれません。
買い手が先にAIに聞く時代に、ホームページの役割は変わるのか
数字でも、AIを使う人は増えています。
総務省の令和8年版情報通信白書によると、何らかの生成AIサービスを「使っている(過去使ったことがある)」と答えた人の割合は、2025年度の個人向け調査で58.8%でした。前の年度の調査では26.7%だったので、1年で倍以上になっています。
同じ白書には、企業の調査で、自社の何らかの業務で生成AIを利用していると答えた割合が日本で86.4%だった、とも書かれています。
使う人が増えれば、AIの回答を経由して会社を知る人も増える
AIの利用が広がるほど、会社を知るきっかけがAIの回答になる場面も増えます。
この白書の数字は、AIを使った人の割合です。AIの回答から会社を選んだ人の割合ではありません。
ただ、入口が増えていることは確かなので、ホームページの側で備える意味があります。
ホームページの役割は、AIに読まれる正本になること
AIは、ホームページを丸ごと覚えているわけではありません。質問のたびに、関係しそうなページを探して読み、回答を組み立てます。
つまり、ホームページは「AIに読まれる、会社の正本」になります。
この正本に、会社名、事業内容、対応地域、料金の考え方、実績がきちんと書かれていることが、作り直しの出発点になります。
| 変わらないこと | 変わること | 作り直しで気をつけること |
|---|---|---|
| ホームページは会社の正本である | 読み手の一部が人でなくAIになる | 事実を文章で、はっきり書く |
| お客さんは比べて選ぶ | 比べる前にAIが候補を絞る | 選ばれる理由をページに書く |
| 信頼が決め手になる | 信頼の材料をAIが拾う | 実績と根拠を本文に置く |
| 更新が止まると古く見える | AIは古い情報を前提に答えることがある | 更新する担当者を決める |
Googleの公式説明は、AI向けの特別な作り方を求めていない
作り直しを考える前に、Googleが公式に何と言っているかを確かめておきます。
Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」というページ(最終更新は2025年12月31日、2026年10月12日に確認)に、サイト運営者向けの説明があります。
追加の要件はなく、特別な最適化も要らない
このページには、次の一文があります。
「AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。」
AIによる概要とAIモードは、GoogleのAIが検索の画面で答えを出す機能です。
その機能に載るのに、特別な作り方は求められていないということです。
載るための技術条件は3つだけ
同じページには、ページが紹介リンクとして表示される条件も書かれています。
「ページがインデックスに登録されており、Google検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります。」
つまり、検索にきちんと登録されていて、検索結果に説明文が出せる状態なら、土台は足りています。
「これ以外に追加の技術要件はありません」とも書かれています。
新しいファイルを作らなくてよいとも書かれている
もう1つ、制作の見積もりを見るときに役立つ一文があります。
「AI機能で表示されるために、新たにコンピュータが解読可能なファイルやAIテキストファイル、マークアップを作成する必要はありません。」
AI専用の設定ファイルや、特別な構造化データを売りにされたときは、この説明を思い出してください。
ただし、これはGoogleの検索の話です。ChatGPTなど、ほかのAIの扱いは別に確かめる必要があります。
公式が挙げる基本の確認項目
同じページは、これまでのSEOの基本が引き続き重要だと書き、確認項目を挙げています。
| 公式ページの項目 | 平たく言うと | 自社サイトで確かめる方法 |
|---|---|---|
| クロールが許可されている | 検索用のクローラーを止めていない | robots.txtを見る |
| 内部リンクで見つけられる | ページ同士がつながっている | 重要なページにメニューから行けるか |
| 重要なコンテンツはテキストで示す | 画像の中に文字を閉じ込めない | 文章を範囲選択できるか |
| 構造化データは表示テキストと一致 | 裏の情報と見える情報が同じ | 会社名や住所が一致しているか |
| ビジネスプロフィールの情報が最新 | 地図上の会社情報が今の状態 | 営業時間や電話番号を見直す |
この5項目は、作り直さなくても確かめられます。
作り直さなくても、今のサイトでできること
ここからは、今のサイトでできる直しを順に見ます。
発注の前にこれを済ませると、制作会社に頼む範囲がはっきりします。
AIの検索用クローラーを止めていないか確かめる
最初に見るのは、AIの検索用クローラーを止めていないかです。
ChatGPTを提供している会社の公式説明(クローラーの概要ページ)によると、OAI-SearchBotはChatGPTの検索機能に載せるための巡回で、これを拒否したサイトはChatGPTの検索回答に表示されません。
学習用のクローラーとは設定が別で、片方だけ許可することもできます。
robots.txtを変えてから反映されるまでに、約24時間かかるとも書かれていました。詳しい見方は、robots.txtでAIクローラーを制御する方法にまとめています。
会社の基本情報を1枚にそろえる
会社名、住所、電話番号、事業内容、対応地域、営業時間。
この6つを1枚の紙に書き出し、ホームページの各ページと地図上の情報を照らし合わせます。
ページごとに書いてあることが違うサイトは、AIが迷います。直し方はページごとに書いてあることが違うサイトを直す記事で説明しています。
大事な内容を、文章として書いてあるか見る
トップページの画像に会社の強みが書いてあるだけで、本文には何もない。
こういうサイトは意外に多く見られます。画像の中の文字は、読み取れないことがあります。
画像の文字は、同じ内容を本文にも書き写すだけで解決します。
| 今のサイトの状態 | 作り直しの要否 | まずやること |
|---|---|---|
| クローラーを止めていた | 不要 | robots.txtの指定を直す |
| ページ間で会社情報が違う | 不要 | 正しい版を決めて全ページ直す |
| 強みが画像だけで書いてある | 不要 | 同じ内容を本文に書き足す |
| 料金の考え方がどこにもない | 不要 | 料金のページを1枚足す |
| よくある質問のページがない | 不要 | 質問と答えを5つ書く |
この表の直しは、どれも数日あれば手をつけられます。
先にここまで進めておくと、制作会社への相談が「何を作るか」の話に絞れます。
作り直しを考えたほうがよいサイトの条件
今のサイトの直しだけでは足りないケースもあります。
次の3つのうち、1つでも当てはまるなら、作り直しの相談をする価値があります。
文章を自分たちで直せない仕組みになっている
担当者が文章を直したくても、制作会社に依頼しないと変えられない。
そういう仕組みのサイトは、情報が古いまま止まりがちです。
AIは古い情報を前提に答えることがあるため、自分で直せることは大きな条件になります。
1ページに全部が詰め込まれている
会社概要も、サービスも、料金も、問い合わせも、縦に長い1ページに収まっている。
見た目はすっきりしますが、AIは質問ごとに関係するページを探すため、話題ごとにページが分かれているほうが拾われやすくなります。
「会社の概要を教えて」という質問には会社概要のページが、「対応地域は」という質問にはサービスのページが、それぞれ答えになれる形にします。
公開の仕組みが古く、検索に登録されにくい
ページを開いたときに、本文が後から読み込まれる作りになっている。
検索用のクローラーが読み取れない可能性があり、Googleの公式説明でも、インデックスに登録されることが表示の前提とされています。
Search Consoleの「URL検査」で、Googleが実際に取得したHTMLを確認できます。そこに本文が出ていなければ、作り直しの有力な理由になります。
| 条件 | 見分ける方法 | 作り直しの理由 |
|---|---|---|
| 自分で文章を直せない | 担当者が管理画面で編集できるか試す | 更新が止まり、情報が古くなる |
| 1ページに全部が詰まっている | ページ数を数える | 話題ごとの答えが拾われにくい |
| 本文が後から読み込まれる | Search ConsoleのURL検査で見る | 検索に登録されない恐れがある |
| スマホで読めない | 実機で開いて確かめる | 離脱が増え、見てもらえない |
発注の前に決める5つのこと
作り直しを頼むと決めたら、制作会社に連絡する前に、5つを自分たちで決めます。
制作会社は、決まっていないことを決めてはくれません。決まっていないまま進むと、見積もりが膨らんだり、公開後に作り直したりします。
1つ目:AIに聞かれたい質問を、5つ書き出す
最初に決めるのは、お客さんがAIに何を聞いたときに自社を出したいか、という質問です。
「地域名 業種 おすすめ」「業種 選び方」「業種 費用の決まり方」のように、お客さんの言葉で5つ書きます。
質問が決まると、ページごとに何を書くかが決まります。決まらないと、全部のページが当たり障りのない紹介文になります。
2つ目:会社の基本情報の正しい版を、1枚にまとめる
会社名の表記、住所、電話番号、事業内容、創業年、対応地域、営業時間を1枚に書き出します。
この1枚が、新しいホームページのすべてのページと、地図上の情報の元になります。
| 項目 | 決めること | ありがちな食い違い |
|---|---|---|
| 会社名 | 正式名称と、通称の使い分け | 「株式会社」の位置がページごとに違う |
| 住所 | ビル名や階数まで含めた表記 | 旧住所が残っている |
| 電話番号 | 代表番号と、問い合わせ専用の別 | ページごとに違う番号が載る |
| 事業内容 | 一文で言える説明 | 3つの説明が並んでいる |
| 対応地域 | 市区町村の単位 | 「全国対応」と書きつつ実際は限定 |
3つ目:ページごとの役割を決める
次に、ページを何枚作るか、各ページが何に答えるかを決めます。
会社概要、サービス、料金の考え方、よくある質問、事例。この5種類が基本です。
1ページ1役割にしておくと、AIが質問に合うページを拾いやすくなります。
4つ目:公開後に直す人を決める
ホームページは、公開した日から古くなっていきます。
営業時間、料金の考え方、新しい事例。更新のたびに制作会社へ依頼する形だと、更新が後回しになります。
自社の担当者が自分で直せるか、直す頻度と費用が見合うかを、発注の前に決めておきます。
5つ目:結果の確かめ方を決める
作り直したあと、何をもって成功とするかを先に決めます。
AIに社名なしで質問したときに出てくるかを、月に1回確かめるのが現実的です。測り方はLLMO対策の効果を測る記事に書きました。
結果は、すぐには出ません。数か月の見込みで、確かめる日をカレンダーに入れておきます。
弊社が測った、社名なしで質問したときの現実
作り直しの前に、今の実力を知っておくと、期待の置き方が決まります。
弊社が自社に関わる11の質問を、社名を入れずに、2026年10月にClaudeで各2回、合計22回聞きました。
22回のうち、弊社のページが引用元に入ったのは1回だけだった
結果は、弊社のページが引用元に入ったのが22回中1回、社名が回答に出たのも同じ1回でした。
弊社はLLMOの記事を書いている会社ですが、それでも社名なしで聞かれたときには、ほとんど出てきません。
作り直したからといって、すぐに結果が変わるとは限らない。その前提で発注すると、期待がずれずに済みます。
測るときの条件を、先に書いておく
この数字は、Claudeに、質問ごと2回ずつ聞いた結果です。
ChatGPTやGeminiで測れば、別の結果になる可能性があります。回答は毎回変わるため、1回の結果で判断せず、月に1回、同じ質問で比べるのが基本です。
詳しい確かめ方は、ChatGPTで自社名を調べる方法の記事にまとめています。
制作会社に求めること、提案書で見るところ
発注前の5つが決まったら、制作会社に見積もりと提案を求めます。
制作会社の選び方そのものは、制作会社の選び方の記事と、ホームページ制作の流れの記事が詳しいので、ここではAI検索を前提にした部分だけを見ます。
見積もりの前に、会社へ聞く質問
見積もりを取る前に、次の質問を投げます。
| 聞くこと | 良い答えの例 | 注意したい答え |
|---|---|---|
| 公開後に自分たちで文章を直せるか | 管理画面で編集でき、手順を教える | 毎回、依頼が必要 |
| AIの検索用クローラーを止めない設定か | 設定を確認し、結果を報告する | 質問の意味を説明できない |
| 会社情報を全ページで一致させられるか | 1枚の台帳から作ると答える | ページごとに別々に書く |
| 公開後の確認を手伝ってもらえるか | 公開後の点検の範囲を示す | 公開で契約が終わる |
| 何をしないかを説明できるか | 範囲外のことを先に言う | 何でもできると答える |
AI専用の特別な作業を売り込まれたとき
提案書に「AI向けの特別な設定」が並んでいたら、何のための作業か、聞いてください。
Googleは、AIによる概要やAIモードのために新しいファイルを作る必要はないと説明しています。llms.txtというファイルの考え方はllms.txtの記事にまとめましたが、置けば効くと断定できる材料はありません。
必要な理由を、公式の資料に基づいて説明できる会社なら、話を聞く価値があります。
成果を約束する言葉には、注意する
「AIに必ず紹介される」「上位表示を保証する」。こうした言葉は信用できません。
Googleの公式ページ自体が、条件を満たしても「インデックス登録と配信は保証されているものではありません」と書いているからです。
ページごとに何を書くか:会社概要とサービス
ここからは、作り直すホームページの中身です。
質問に答えるつもりで、ページごとに書くことを決めていきます。
会社概要のページは、AIが最初に読む自己紹介になる
AIが会社を説明するとき、まず頼るのは会社概要のページです。
そこに、会社名、所在地、設立、代表者名、事業内容、対応地域を、文章と表の両方で書きます。
事業内容は、「地域のお客さまに〇〇を提供している」のように、何を誰に提供しているかを一文で言い切ります。
会社概要に書く項目を表で確かめる
| 項目 | 書き方 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 会社名 | 正式名称を最初に1回 | 略称だけで終わる |
| 事業内容 | 誰に何を提供するかを一文で | 抽象的な理念だけ |
| 対応地域 | 市区町村の名前で書く | 「広く対応」とだけ書く |
| 沿革 | 年と出来事を並べる | 年が抜けている |
| 代表者 | 氏名と、仕事への関わり | 肩書きだけ |
サービスのページは、1サービス1ページにする
サービスが3つあるなら、ページも3枚に分けます。
1枚に全部を並べるより、それぞれのページで「誰の、どんな困りごとに、どう応えるか」を書くほうが、質問に答えやすい形になります。
各ページの冒頭の数行で、そのサービスが何かを言い切ってください。
料金のページは、金額より先に考え方を書く
料金を載せるかどうかは会社ごとの判断です。
載せない場合でも、「何で料金が決まるか」は書けます。作業量、対象の広さ、納期、サポートの範囲といった要素です。
お客さんがAIに「費用はどう決まるか」と尋ねたとき、この考え方のページが答えの材料になります。料金そのものを書かない場合でも、考え方のページがあるだけで、回答の質が変わります。
| 料金ページの内容 | 書くこと | 狙い |
|---|---|---|
| 料金が決まる要素 | 作業量、範囲、納期など | 「費用の決まり方」の質問に答える |
| 含まれるもの | 打ち合わせ、修正、報告 | 比較されたときの違いを示す |
| 含まれないもの | 別途になる作業 | 後からの食い違いを防ぐ |
| 目安の出し方 | 見積もりの手順 | 問い合わせの前に不安を減らす |
ページごとに何を書くか:よくある質問と事例
次の2種類は、AIの回答に取り上げられやすいページです。
質問と答えの形になっていて、そのまま引用しやすいからです。
よくある質問のページは、お客さんの言葉で書く
質問は、お客さんが実際に口にする言葉で書きます。
「ご不明な点は」のような社内の言い方でなく、「費用はどのくらいかかりますか」「最短でいつ頼めますか」のように、聞かれたままの言葉にします。
答えは、最初の一文で結論を言い切ります。理由や条件は、その後に続けます。
質問の数は5問から10問で足ります。多ければよいわけでもありません。
事例のページは、数字と固有の事情を入れる
事例のページには、誰の、どんな困りごとが、どう変わったかを書きます。
「お客さまに喜ばれました」で終わらせず、期間、件数、変化した点を入れます。
お客さまの名前を出すときは、許諾を必ず確かめてください。名前を出せない場合は、業種と担当者の立場だけで書くことができます。
| 事例の項目 | 書くこと | 注意すること |
|---|---|---|
| 困りごと | 依頼前の状態 | 本人の言葉を使う |
| やったこと | 実施した内容 | 専門用語は言い換える |
| 変化 | 期間と件数など | 根拠のない数字を書かない |
| 許諾 | 掲載の可否 | 書面かメールで残す |
実績の数字は、確かめられるものだけを書く
実績の数字は、根拠を示せるものだけを載せます。
数字をふくらませると、AIが別のページや外部の情報と突き合わせたときに、食い違いが見つかります。
食い違いは、信用を落とす原因になります。
事実の一致を、公開の前に確かめる
ページごとの中身が書けたら、最後に事実が一致しているかを確かめます。
ここが、AIに紹介されるかどうかを分ける地味な作業です。
ホームページ、地図、他のサイトの3か所を照らす
照らし合わせる先は3か所です。
ホームページ、Googleのビジネスプロフィール、その他の紹介ページ。会社名、住所、電話番号、営業時間が同じになっているかを見ます。
Googleの公式ページにも、ビジネスプロフィールの情報を最新に保つよう書かれています。地図上の情報づくりは、ローカルSEOの記事で説明しています。
構造化データは、表に見える内容と同じにする
構造化データとは、会社名や住所などをAIや検索エンジンが読みやすい形で裏側に書いておく仕組みです。
Googleは、構造化データをページに表示されるテキストと一致させるよう説明しています。
見える文章と裏の情報が違うと、信用を失います。入れるなら、見える内容と同じ事実だけを書きます。
確認用の表を、公開の前日に使う
| 確認すること | 見る場所 | 合格の目安 |
|---|---|---|
| 会社名の表記 | 全ページと地図 | すべて同じ |
| 住所と電話番号 | 全ページと地図 | すべて同じ |
| 営業時間 | ホームページと地図 | 今の状態と一致 |
| 料金の考え方 | 料金ページとよくある質問 | 内容が矛盾しない |
| 実績の数字 | 事例ページとトップ | 同じ数字になっている |
作り直したあと、AI検索でどう見られているかを確かめる
公開して終わりにすると、作り直した意味が測れません。
公開後の確認は、月に1回で足ります。
公開直後に見る3点
公開した週に、検索用のクローラーが読めているかを見ます。
Search Consoleでページが登録されているか、robots.txtで止めていないか、会社名で検索したときに出るか。この3点です。
AIの検索用クローラーの設定は反映まで約24時間かかるため、変更した翌日にもう一度見ます。
月に1回、社名なしの質問で聞いてみる
次に、社名を入れずに、お客さんの言葉でAIに質問します。
最初に書き出した5つの質問を、同じ文面で毎月聞きます。出てきたかどうか、どのページが引用されたかを記録します。
引用の仕組みは引用とは何かを説明した記事に、対策全体の流れはLLMO対策のやり方の記事にあります。
出てこないときは、サイトより先に外の情報を疑う
出てこないとき、原因がホームページの中にあるとは限りません。
AIは、ホームページ以外の紹介ページや地図上の情報も参考にします。外に出ている情報が古い、少ない、食い違っている場合は、サイトを直しても変わりません。
先に外の情報を点検するほうが、早く効くことがあります。
| 見ること | 状況 | 次にやること |
|---|---|---|
| 社名で検索 | 出ない | インデックスの登録を確かめる |
| 社名なしの質問 | 出ない | 質問に答えるページを足す |
| 出るが内容が違う | 古い情報が混ざる | 外の情報も含めて直す |
| 出るが別の会社と混同 | 社名が似ている | 事業内容を明記して区別する |
作り直しでよくある失敗
最後に、作り直しでよく起きる失敗をまとめます。
見た目に予算を使い、中身が決まらないまま公開する
デザインに時間をかけたのに、会社概要の文章が仮のまま公開された。
こうした失敗は珍しくありません。見た目は後から直せますが、事実は決めるのに時間がかかるため、先に決めます。
「売れるサイトはみな謙虚」という弊社の考え方でも、足すより先に、要らないものを引き算して、伝えたいことを絞ります。
公開後に更新する人がいない
営業時間が変わっても、直す人がいない。
古い情報が残ると、AIが古い営業時間を答えることもあります。
更新の担当者と、月に1回の見直しの日を決めておきます。
AI専用の作業に予算を取られる
AI向けの特別な設定やファイルに予算が回り、基本の文章づくりが手薄になる。
Googleの公式説明は、基本のSEOが引き続き重要だと書いています。基本を固めてから、必要な追加を考えます。
よくある質問
Q. LLMO対策のために、ホームページは必ず作り直す必要がありますか?
必ずしも必要ではありません。
AIの検索用クローラーを止めていないか、会社情報が食い違っていないか、大事な内容が文章で書かれているか。この3つは今のサイトで確かめられます。
Q. AI向けの特別なファイルを置けば、紹介されやすくなりますか?
Googleの公式ページは、AI機能に表示されるために新しいファイルを作る必要はないと説明しています。
置いて損はなくても、置いただけで紹介されると断定できる材料は見つかっていません。
Q. 制作会社に最初に伝えるべきことは何ですか?
AIに聞かれたい質問、会社情報の正しい版、公開後に直す人の3つです。
この3つが決まっていると、見積もりの話が早く進みます。
Q. 料金を載せないと、AIに紹介されませんか?
載せなくても紹介されることはあります。
ただ、料金がどう決まるかを書いたページがあれば、費用について聞かれたときの答えの材料になります。
Q. 作り直したら、どのくらいで結果が出ますか?
数か月は見ておくのが現実的です。
弊社の測定でも、社名なしの質問で引用されたのは22回中1回でした。月に1回、同じ質問で比べながら、少しずつ変えていきます。
まとめ
AI検索を前提にホームページを作り直すときは、見た目より先に、中身を決めます。
発注前に決めるのは、AIに聞かれたい質問、会社情報の正しい版、ページごとの役割、公開後に直す人、確かめ方の5つです。
Googleの公式説明は、AI機能のための特別な最適化を求めていません。基本の整備と、事実の一致が土台になります。
作り直さずにできること(クローラーの確認、会社情報の統一、文章での記載)は、先に済ませてください。
今日できる点検
| 点検すること | 見る場所 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| AIの検索用クローラーを止めていないか | robots.txt | 10分 |
| 会社名、住所、電話番号がページ間で同じか | 全ページと地図 | 30分 |
| 強みが画像の中だけに書かれていないか | トップページ | 10分 |
| AIに聞かれたい質問を5つ書き出す | 紙かメモ | 20分 |
| 社名なしで1つ、AIに質問してみる | ChatGPTやGemini | 10分 |
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
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