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【Google検索セントラル解説】スパムアップデートとは?順位が動いたときの見方と回復の見込み|2021年から12回の記録つき

2026 10/08
2026年10月8日
中野輝規
スパムアップデートとは?順位が動いたときの見方と回復の見込み

検索の順位が急に動いた日に、「スパムアップデート」という言葉を目にしたことはないでしょうか。Googleは、スパムを見つける自動システムを大きく改善したとき、これをスパムアップデートと呼んでいます。

この記事では、Googleが公開している「Google Search spam updates and your site」を、英語版の原文から読みます。ページはとても短く、英語版で本文はわずか数段落です。

この記事で分かるのは、スパムアップデートが何を指すのか、どこまで回復を見込めるのか、そして実際に何回あったのかです。回数は、Googleのステータスダッシュボードの記録から数えました。

合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。順位が動いたときに「何が起きたのか」を切り分ける土台として、このページを読みます。

目次

結論:3行で言うと

  • スパムアップデートは、スパムを見つける自動システムの大きな改善です。Googleは実施したことを、ステータスダッシュボードに載せます
  • 変化があったサイトは、スパムポリシーを見直すことが勧められています。ポリシーを守っていると自動システムが数か月かけて学べば、改善する可能性があります
  • リンクスパムアップデートだけは別です。スパムリンクの効果が取り除かれると、そのリンクで得ていた順位の効果は戻りません

このページの基本情報

項目 内容
原題(英語) Google Search spam updates and your site
日本語版の題名 Google 検索のスパム アップデートとお客様のサイト
英語版の最終更新日 2025年12月10日
日本語版の最終更新日 2025年12月31日
セントラルの中の位置 ドキュメント > 「Google 検索での見え方」の章(英語版では Google Search Appearance)
直近の主な更新 変更履歴に載っているのは2022年の2件です。2022年10月13日にページが作られ、同年12月14日にリンクスパムの情報が足されました

原文はこちらで読めます。英語版と、日本語版です。

スパムの定義や20項目のポリシー本体は、別の記事で解説しています。スパムポリシー全20項目の解説が公式ページの読み解きで、この記事は「アップデート」の仕組みと、その後の動き方に絞ります。

Googleがこのページで言っていること

原文は短く、ひと続きの文章です。話の流れに沿って、4つに分けて整理します。

スパムアップデートとは何か

Googleのスパム検出の自動システムは、常に動いています。その働き方に目立った改善を入れたとき、Googleはこれをスパムアップデートと呼びます。

実施したときは、Googleが「ランキングのアップデート一覧」に載せると、原文は書いています。この一覧は、後で説明するステータスダッシュボードのことです。

SpamBrainという名前の仕組み

原文は例として、SpamBrainを挙げています。AIをもとにしたスパム防止の仕組みで、Googleは折にふれて改善し、スパムを見つける力と、新しい種類のスパムへの対応力を高めているそうです。

SpamBrainにリンクが張られているのは、2022年4月21日のGoogleの公式ブログです。私も開いて読みました。

そのブログによると、SpamBrainは2018年に始まりました。2021年には、2020年のおよそ6倍のスパムサイトを見つけたと書かれています。

この数字は2021年当時の値で、現在の性能は別に確かめる必要があります。

アップデートの後に見るもの

アップデートの後に変化があったサイトは、Googleのスパムポリシーを見直し、守れているかを確かめるよう勧められています。ポリシーに違反するサイトは、順位が下がったり、検索結果に出なくなったりすることがあります。

回復については、慎重な書き方です。原文の趣旨は、サイトを直したあとに、自動システムが数か月かけて「ポリシーを守っている」と学べば、改善につながることがある、というものです。

期間の目安は「数か月」という幅だけです。

リンクスパムアップデートは別扱い

リンクスパムアップデートは、リンクスパムに絞ったアップデートです。このときは、サイトを直しても改善しないことがあります。

理由は、スパムなリンクの影響をシステムが取り除くからです。そのリンクで得ていた順位の効果は、失われてしまいます。

原文は、そのリンクが生んだ可能性のある順位の効果を、取り戻せないと明記しています。

項目 一般のスパムアップデート リンクスパムアップデート
対象 スパム全般を見つける自動システムの改善 リンクスパムへの対処に絞ったもの
サイトを直したとき 自動システムが数か月かけて学べば、改善する可能性がある 改善しないことがある
理由 ポリシーを守っていると自動システムが数か月かけて学べば、改善につながることがある(原文の条件) スパムリンクの効果が取り除かれ、その効果は取り戻せない

英語版と日本語版の違い

2つのページの文面を比べて

2つの版を、1文ずつ並べて読みました。英語版の最終更新は2025年12月10日で、日本語版は21日新しい12月31日です。

日本語版のほうが新しいので、「英語版にだけある文」は見つかりませんでした。文の追加や削除はありません。

ただし、言い回しの温度に違いが2か所あります。意味が食い違う箇所ではありませんが、読み方を変える差です。

箇所 英語版 日本語版 読み取り
見直しの強さ ポリシーを見直して、守れているか確かめることが勧められる(should review) 確認し、確実に遵守する必要があります 日本語版のほうが義務に近い響きです。英語版を正とします
回復の条件 自動システムが数か月かけて学べば、改善することがある(条件つき) 学習するのに数か月かかることがあるが、改善につながる可能性がある どちらも「数か月」で「可能性」です。英語版は条件が先に来ます
一覧の呼び名 Google Search ranking updates ランキング アルゴリズムのアップデート履歴 日本語版は「アルゴリズム」が入りますが、指す一覧は同じです

いずれの差も、スパム対策の実務を変えるほどのものではありません。ただ、日本語版だけを読むと「必須」と受け取りやすい点は、知っておくとよいと思います。

このページ自体の更新の経緯

Googleの変更履歴を2020年分から通読し、このページに関わる項目を探しました。見つかったのは2022年の2件だけです。

  • 2022年10月13日:コアアップデートなどと並んで、このページが新設された。内容は、それまでのブログ記事をまとめたもので、情報そのものは新しくないと書かれています
  • 2022年12月14日:リンクスパムの情報が追加された。同じ日に、ダッシュボードではリンクスパムアップデートが始まっています

その後の変更履歴に、このページの変更は載っていません。最終更新日の2025年12月10日は、変更履歴からは理由が分かりませんでした。

手元の一覧(161ページ)で数えると、英語版の最終更新が2025年12月10日のページは78ページあります。一部のページに限らず、まとまって更新日が動いた日のようです。

ページの文面が過去にどう変わったかは、確かめられませんでした。公開の過去版を保存したサービスが、確認した時点で止まっていたためです。

ダッシュボードに記録された12回のスパムアップデート

ページが「一覧に載せる」と書いているのは、Googleのステータスダッシュボードのランキングの履歴です。2026年10月8日に開いて、「スパムアップデート」と名のつく記録を数えると12件ありました。

日付は米太平洋時間です。所要期間は、ダッシュボードの表示をそのまま写しています。

名称 開始日 所要期間 記録のメモ
2021年11月 2021年11月3日 8日1時間 記録は2023年3月22日付で書かれた
2022年10月 2022年10月19日 2日 全世界・全言語。記録は2023年3月22日付
2022年12月(リンクスパム) 2022年12月14日 29日 全世界・全言語。記録は2023年3月22日付
2023年10月 2023年10月4日 15日12時間 トルコ語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語、中国語などの対応を改善
2024年3月 2024年3月5日 14日21時間 同じ日にコアアップデートも始まった
2024年6月 2024年6月20日 7日1時間 展開は最長1週間と告知
2024年12月 2024年12月19日 7日2時間 コアアップデート(12月12日開始)の1週間後
2025年8月 2025年8月26日 26日15時間 展開は「数週間」かかると告知
2026年3月 2026年3月24日 19時間30分 3日後の3月27日にコアアップデートが始まった
2026年6月 2026年6月24日 2日1時間 全世界・全言語
2026年8月 2026年8月18日 2日16時間 全世界・全言語
2026年9月 2026年9月24日 完了の記載なし 展開は最長2週間と告知。10月8日の確認時点で完了の記載は見当たらない

この表から読み取れることが3つあります。

  • 2026年は、3月、6月、8月、9月と4回あります。2025年は1回でした
  • 展開の長さは、19時間30分から29日までばらつきがあります。順位が動く期間を一律には決められません
  • コアアップデートと近い時期に重なる回があります。順位の変動を、どちらか一方のせいにしにくい場面があるということです

なお、2021年から2022年の3件は、ダッシュボード上の記録が2023年3月22日付です。実施の当時に書かれたものではない点には注意してください。

このページから、言えること・言えないこと

言えること 言えないこと
スパムアップデートは、スパム検出の自動システムを大きく改善したときの呼び名である 特定のサイトや業界を狙った処分である(ページは、自動システムの改善としか書いていません)
変化があったサイトは、スパムポリシーを見直すことが勧められている 順位が動いたサイトは、ポリシーに違反している(見直しの勧めと、違反の断定は別です)
自動システムが数か月かけて学べば、改善する可能性がある 直せば何週間で戻る、必ず戻る
リンクスパムアップデートでは、直しても改善しないことがある 外部からのリンクは、すべて有害である
実施したことは、ステータスダッシュボードに載る 実施の前に予告される(ページは「起きたとき」の掲載にしか触れていません)

中小企業の視点で、どう受け取るか

ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員が数人から数十人の会社が、WordPressで作ったサイトで何を確かめるか、順に書きます。

1. 順位が動いた日を、ダッシュボードの期間と突き合わせる

最初に、動いた日がスパムアップデートの期間に入っているかを確かめます。ステータスダッシュボードのランキングの履歴で、開始日と完了日を控えます。

次に、Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開き、「日付」から「比較」を選んで、開始の前の期間と後の期間を並べます。

比べ方は、Googleのコアアップデートのページにある手順が使えると私は考えます。完了の記載を確かめ、完了から少なくとも1週間待ち、開始前の1週間と比べる、という手順です。

これはコアアップデートのページの手順で、スパムアップデートのページには書かれていません。当てはめるのは私の判断です。

2024年3月のように、スパムとコアが同じ日に始まる回もありました。その場合は、原因を1つに決めずに両方の期間を控えておきます。

2. 手動による対策のレポートで、人の判断が入っていないか見る

次に、Search Consoleの「手動による対策」レポートを開きます。ここに記載があれば、スパムアップデートとは別の話です。

Googleのヘルプによると、手動による対策は、Googleの担当者がポリシーへの違反を確認したときに出ます。通知はレポートと、メッセージセンターに届きます。

記載があれば、ヘルプに沿って直し、「審査をリクエスト」します。

レポートが空であれば、審査をリクエストする対象がありません。アップデートの影響は、自動システムによる評価の更新を待つことになります。

3. 自社サイトで起きやすいスパムの入口を見る

WordPressのサイトで、持ち主が気づかないうちにスパムの入口になりやすい場所は、おおよそ決まっています。次の3か所です。

  • 管理画面の「コメント」に溜まった、承認待ちやスパムのコメント
  • 「ユーザー」と「プラグイン」に並ぶ、覚えのないアカウントや使っていない拡張機能
  • 過去にSEO業者へ依頼して張った外部リンクや、買い取ったドメインの履歴

それぞれの根拠となるポリシーは、スパムポリシーの解説記事にまとめています。リンクの具体的な整理の手順は、被リンク対策の記事が詳しいです。

4. リンクスパムアップデートで動いたときは、戻らない前提で考える

リンクスパムアップデートの時期に下がったときは、リンクを外せば戻る、と考えないことが大切です。原文が「取り戻せない」と書いているためです。

この場合の現実的な選択肢は、これから価値の出る部分を育てることです。記事の中身を充実させ、自然に言及されるものを増やす方向になります。

リンクの購入や相互の交換で、順位を取り戻そうとする動きは、スパムポリシーに触れる側へ進みます。その誘いには乗らないことが、いちばん安全です。

弊社のサイトで確かめたこと

2026年10月8日に、kenkyo.aiに対して次の確認をしました。どれも外から見られる範囲で、Search Consoleの数字は見ていません。

まず、検索のシステムが読める状態かを確かめました。

curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt

結果は、全てのクローラーに対して、禁止しているのが管理画面の /wp-admin/ だけでした。そのうち admin-ajax.php は許可されています。

サイトマップの場所も、2つ書かれていました。

次に、トップページの応答を確かめました。

curl -sIL https://kenkyo.ai/

結果は、HTTPの応答が200でした。トップページのHTMLにある meta robots は max-image-preview:large だけで、noindex はありませんでした。

この2つから言えるのは、Googleのシステムが記事を読むことを、弊社のサイトが妨げてはいない、という範囲までです。スパムポリシーを守れているかは、別に確かめる必要があります。

3つ目は、この記事の表にした、ステータスダッシュボードの記録です。ランキングの履歴と、スパムアップデート12件の個別の記録を、同じ日に開いて読みました。

よくある質問

スパムアップデートで順位が下がったら、サイトはどれくらいで回復しますか?

ページは「数か月」としか書いていません。具体的な期間や、必ず戻るという約束は書かれていません。

ポリシーに沿って直したあと、自動システムが数か月かけて学べば改善する可能性がある、というのが原文の趣旨です。リンクスパムアップデートでは、改善しないこともあります。

リンクスパムアップデートで下がった順位は、リンクを整理すれば戻りますか?

戻らないことがある、と原文は書いています。システムがスパムリンクの影響を取り除くと、そのリンクで得ていた効果は失われ、取り戻せないためです。

ただし、これは「不自然なリンクの効果が消える」という話です。自然に集まったリンクやその価値まで、否定するものではありません。

スパムアップデートと手動による対策は、同じものですか?

別のものです。スパムアップデートは自動システムの改善で、手動による対策は、Googleの担当者が違反を確認して出すものです。

手動による対策は、Search Consoleの「手動による対策」レポートとメッセージセンターで通知されます。対応して審査をリクエストする流れは、ヘルプに書かれています。

まとめ:今日できる1つのこと

ステータスダッシュボードで、2026年9月24日に始まったスパムアップデートの完了の記載を確かめてください。完了の記載が出たら、Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、開始前と後の期間を並べます。

これで、自社の順位の動きがアップデートの期間と重なっているかが分かります。原因を決めて大きく書き換える前に、日付を突き合わせる作業を先にしてください。

この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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