Search Consoleのクエリが何百行も並ぶと、どこから手を付けるか迷います。Googleは、手を入れる価値のあるクエリを図で探す方法を、検索セントラルで説明しています。
この記事は、そのページ「Improving SEO with a Search Console bubble chart」を英語版の原文から読み、英語版と日本語版の差、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことをまとめます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。どのクエリから手を付けるかは、その測り方の入口なので、このページを原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- このページは、クエリごとのクリック率・平均掲載順位・クリック数・デバイスを1枚の図に載せ、手直しする価値のあるクエリを見つける方法を説明しています
- 図は平均の基準線で4つの領域に分かれ、領域ごとに助言が違います。線の位置はサイトごとに変わるので、他社の図と同じ形にはなりません
- 英語版と日本語版で、文章の内容に差は見つかりませんでした。ただしページ内の2つのリンクは、2026年10月8日に確かめた時点で、案内の先に着きませんでした(1つはログインせずにたどった場合)
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Improving SEO with a Search Console bubble chart |
| 日本語版の題名 | Search Console のバブルチャートで SEO を改善する |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月10日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2025年12月18日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 英語版の左の目次で、「Monitoring and debugging」(モニタリングとデバッグ)の中の「Monitor with Search Console」(Search Consoleで監視する)にあたります。日本語の項目名は私の訳です |
| 直近の主な更新 | 変更履歴に載っているのは、2023年9月26日の公開(旧ブログ記事の作り直し)だけです。その後の本文の手直しは、保存版の比較で確かめました(後の「更新の経緯」) |
Googleがこのページで言っていること
導入:目的は、手直しする価値のあるクエリを見つけること
検索パフォーマンスのデータは、ロングテール(検索回数の少ない細かなクエリ)が多いほど、図にして理解するのが難しくなります。
バブルチャートなら、成果が出ているクエリと、改善の余地があるクエリを見分けられる、とGoogleは書いています。
試すには、Looker Studioにデータを接続して、チャートの設定を触ります。ページには、Google Search Centralのチャンネルの動画も埋め込まれています。
動画の題は「Analyzing Search performance data with bubble charts – Search Console Training」です。
題は確かめましたが、動画の中身は見ていないので、この記事では扱いません。
図の見方:データ、絞り込み、軸、バブル
- データの元:Search ConsoleのデータソースにあるSite Impressionテーブルです。サイトとクエリごとに集計した検索パフォーマンスが入っています
- 絞り込み(5つ):データ管理(分析するプロパティの選択)、期間(既定は直近28日)、クエリ、国、デバイスです。クエリ・国・デバイスは、含める・除外するの両方ができます
- 縦軸と横軸:縦軸が平均掲載順位、横軸がサイトのクリック率です
- 軸への調整(3つ):縦軸の反転(1位が上に来る)、両軸の対数目盛(端にあるクエリが見やすくなる)、基準線(平均・中央値・特定のパーセンタイルなど)です
- バブル:1つのバブルが1つのクエリです。大きさがクリック数、色がデバイス区分です。色はどのディメンションにもできますが、値が増えるほどパターンを読み取りにくくなります
縦軸を反転するのは、ほとんどのチャートで最良の状態が右上に来るほうが直感に合うからだ、と原文は説明しています。
4つの領域と、原文の助言
赤い破線の「平均」の基準線が、図を4つの領域に分けます。
実際の領域の形は、サイトのクエリの散らばり方で変わる、と原文も断っています。
ここでの「順位が高い」は、掲載順位の数字が小さいことです。1位が高く、12位は低い側になります。
| 領域 | 原文の見立て | 原文の助言 |
|---|---|---|
| 順位が高く、クリック率も高い | すでにうまくいっています | することは多くありません |
| 順位は低いが、クリック率は高い | ユーザーとの関連が強いクエリと考えられます。平均より低い順位でも高いクリック率を得ています | 順位が上がると成果に大きく響く可能性があるので、SEOの改善に力を入れます。該当するページが無ければ新しく作ることを、有れば内容を足すことを検討します |
| 順位もクリック率も低い | 手間をかける価値が薄く見えても、バブルが大きければ流入は多いクエリです | 自社にとって重要なクエリは、すでに検索結果に出ているのが有利です。まったく出ていないクエリより優先します。関連しないクエリは、コンテンツを調整するか、関連の強いクエリに集中する機会です |
| 順位は高いが、クリック率は低い | 理由はいくつか考えられます | 大きなバブルを見て、次の3つの兆候を探します |
「順位は高いが、クリック率は低い」クエリについて、原文が挙げる3つの兆候は次のとおりです。
- 競合が構造化データのマークアップでリッチリザルトを出していて、そちらがクリックを集めている
- 自社に関心の薄い人が検索するクエリで、意図せず上位に出ている。無視してよい場合も、コンテンツを調整して関連づけを外したい場合もある
- 営業時間・住所・電話番号など、必要な情報をすでに入手している。来店が目的なら狙いどおりで、サイトを見てほしいなら、タイトルと説明文で目的を伝えるよう調整する
デバイスについては、領域の判定とは別の手がかりとして使えます。たとえば外出先で場所を探すクエリは、モバイルでは強くパソコンでは弱いことがある、という例が挙がっています。
特定のクエリを手直しする
手をかける価値のあるクエリが見つかったら、そのクエリに関連するページを最適化するか、新しく作ります。
どのページが流入を受けているかは、Search Consoleでクエリのフィルタを作るか、Looker Studioでピボットテーブルを作ると、一覧で確かめられます。
対象のクエリとページが決まったら、SEOスターターガイドに沿って手を入れます。原文が添えているヒントは3つです。
- title要素・メタディスクリプション・画像のalt属性を、分かりやすく、具体的で、正確にする
- 見出しで重要な箇所を示し、内容の階層構造を作る
- ユーザーが探しそうな別の言葉(類義語・関連クエリ)を考える。Google広告のキーワードプランナーで言い換えと検索ボリュームの目安を、Google トレンドで話題の動きを調べられる
英語版と日本語版の違い
英語版と日本語版を、節ごとに読み比べました。文章の内容に差は見つかりませんでした。
| 比べた点 | 英語版 | 日本語版 | 差 |
|---|---|---|---|
| 最終更新日 | 2025年12月10日 | 2025年12月18日 | 日本語版が8日遅い |
| 節の構成 | 導入、図の見方(データ・絞り込み・軸・バブル)、分析、特定のクエリの手直し | 同じ | なし |
| 絞り込みの数、軸の調整の数、領域の数 | 5つ、3つ、4つ | 同じ | なし |
| 本文中のリンク | 21か所 | 同じ宛先の21か所 | なし(日本語版は言語指定が付くだけ) |
| 埋め込み動画 | あり | あり | なし |
言い回しに小さな違いはあります。
「順位が高くクリック率も高い」領域で、英語版は「することは多くない」、日本語版は「必要な作業は特にありません」と書いています。
日本語版のほうが、少し言い切る響きです。実務の判断を変えるほどの差ではありません。
更新の経緯
変更履歴と、Internet Archiveに残る保存版の本文を比べて確かめました。
| 時期 | 内容 | 確かめた方法 |
|---|---|---|
| 2023年9月26日 | 公開ずみのブログ記事を作り直した2ページのうちの1つとして公開 | 変更履歴 |
| 2023年9月27日の保存版 | 「このテンプレートを使い、データをつないで試せる」という案内文でした | Internet Archive |
| 2024年9月10日〜12月15日の保存版の間(日付表示は2024年10月31日) | 案内文が「Looker Studioにデータを接続して」に変わりました。リンク先のアドレスは同じです | Internet Archive |
| 2025年1月6日の日付表示 | 末尾のGoogle トレンドのリンク先が、外部のトレンドのサイトから、検索セントラル内のページに変わりました | Internet Archive |
| 2025年3月6日、2025年12月10日の日付表示 | 本文の文章とリンクに差は見つかりませんでした。日付が動いた理由は分かりません | Internet Archive |
変更履歴に載っているのは、最初の1件だけです。その後の本文の手直しは、変更履歴に出てきません。
いまページを開いて気づいた点(2026年10月8日に確認)
ページ内の2つのリンクを、実際に開いて確かめました。
- 「Looker Studioにデータを接続して」のリンクは、2023年にテンプレートの案内に使われていたアドレスと同じです。ログインせずにたどると、Looker Studioの概要ページに転送されました。ログインして開いた場合は確かめていません
- 末尾の「Google トレンドを使う」のリンク(検索セントラル内のページ)は、404(ページが見つからない)を返しました。トレンドの入門にあたる別のページは開けました(200を返しました)
この2点は、英語版と日本語版で共通です。原文の中身を変える話ではなく、リンクの先が古くなっているという観察です。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| クリック率・平均掲載順位・クリック数を1枚の図に載せると、手直しの優先順位を付けやすくなる | この図のとおりに直せば、順位やクリック数が上がる。原文は「順位が上がれば大きな影響が出る可能性がある」と書くだけです |
| 4つの領域の境目は、サイトの平均などの基準線で決まる | 「クリック率が何%以下は悪い」といった、Google共通の合格ラインがある。原文は具体的な数値を示していません |
| クリック率が低いクエリの中には、無視してよいものがある | クリック率が低いクエリは、すべて直すべきだ。原文は、関連しないクエリや、情報が検索結果で足りているクエリを例に挙げています |
| このチャートは、Looker Studioにデータをつないで作る | Search Consoleの画面だけで同じ図が出る。原文はそう書いていません |
| title要素・メタディスクリプション・alt属性・見出しは、手直しの際に見る項目 | それらを整えれば順位が上がる。原文は、見る項目として挙げているだけです |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. 図を作らなくても、表計算で同じ4分類ができる
クエリが数十行なら、図より表のほうが早く判断できます。原文が図を勧めているのは、ロングテールのクエリが多い場面です。
表計算ソフトで同じ分類をする手順は、次のとおりです。
- Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートで、期間を決めます。原文の既定は直近28日です
- クエリ別の表に、クリック数・CTR・平均掲載順位を出して、書き出します
- 表計算ソフトで、CTRと掲載順位の中央値を出します。原文は基準線に平均・中央値・パーセンタイルを挙げているので、外れ値に強い中央値を私は勧めます
- 各行に、4つのどの領域かの印を付け、クリック数の多い順に並べます
- 上から10行だけを見ます
画面の名前は変わることがあるので、見つからないときは、検索パフォーマンスのレポートを探してください。
2. 手直しの前に、そのクエリで入っているページを確かめる
Search Consoleのレポートでクエリを1つ指定し、ページ別の表に切り替えると、そのクエリで流入しているページが分かります。
WordPressなら、そのページの編集画面で、title要素・メタディスクリプション・見出し・画像の代替テキストを順に読みます。
ページが無いクエリは、新しく作る候補です。ただし、既存の記事と主題が重なると、自社のページどうしで取り合いになるので、先に既存記事の一覧で確かめます。
3. 「順位は高いがクリック率が低い」は、先に自分で検索して眺める
そのクエリを実際に検索し、検索結果での見え方を確かめます。競合が目立つ表示を出していないか、自社の表示が情報を出しすぎていないかを見ます。
店舗のある会社は、営業時間や住所のクエリが多くなります。来店が目的なら、クリック率が低くても狙いどおりです。
4. データが少ないときは、結論を急がない
原文は、クリック数の下限や、期間の長さの目安を示していません。
クリック数が少ないクエリは、1回の増減でCTRや平均順位が大きく動きます。期間を変えて2回見比べ、同じ領域に居続けるクエリから手を付けるのが安全です。
弊社のサイトで確かめたこと
原文の手直しヒントに沿って、kenkyo.aiのトップページを外から確かめました。2026年10月8日に、次のコマンドで取得して読んだ結果です。
curl -sL https://kenkyo.ai/
- 応答:HTTP 200で返りました
- title要素:「AIO・LLMO・GEO対策の記事制作|まず1ページ無料|合同会社謙虚」(35字)
- メタディスクリプション:あり(72字)。内容は「調べるのも、書くのも、直すのも、こちらでやります」で始まります
- 見出し:h1が2個(ヘッダーのロゴと、最初の画面の見出し)、h2が12個
- 画像のalt属性:画像4枚のすべてに、空でない値が入っていました
分かるのは、要素が存在するところまでです。内容が「具体的で正確」かどうかは、クエリごとに読み直さないと判断できません。
h1の個数について、原文は決まりを書いていません。事実として記録しただけです。
この記事を書く作業では、Search Consoleの管理画面の数字は見ていません。弊社でこのバブルチャートを作った結果は、ここには書きません。
よくある質問
Search Consoleのバブルチャートは、Search Consoleの画面だけで作れますか?
原文は、Looker Studioにデータを接続して作るチャートとして説明しています。Search Consoleの画面だけで同じ図が出るとは、書いていません。
Search Consoleの画面でも、クエリのフィルタで絞り込み、そのクエリで流入しているページを確かめることはできる、と原文にあります。
バブルチャートの4つの領域は、何を基準に分かれますか?
縦軸(平均掲載順位)と横軸(クリック率)に引いた、平均の基準線が境目です。
原文は、基準線に平均・中央値・特定のパーセンタイルを使えるとも説明しています。サイトごとにクエリの散らばりが違うため、領域の形も変わります。
バブルチャートで「順位は高いがクリック率が低い」クエリが見つかったら、何を確かめますか?
原文が挙げる3つの兆候を、大きなバブルから順に確かめます。競合のリッチリザルト、自社に関心の薄いクエリでの上位表示、必要な情報をすでに入手しているケースです。
最初の一歩は、そのクエリを自分で検索して、検索結果での見え方を眺めることです。
まとめ:今日できる1つのこと
Search Consoleの検索パフォーマンスで、クリック数の多い上位10クエリを書き出してください。
それぞれのCTRと平均掲載順位を表に並べ、4つの領域のどこにいるかを印で付けます。30分で終わる作業です。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
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