以前に作ったAMP(モバイル向けの高速表示用ページ)が、いまも検索結果に残っている。やめたいけれど、消し方を間違えて通常のページまで巻き込みたくない。
そんなときに読むのが、検索セントラルの「Remove your AMP pages from Google Search」です。
この記事は、そのページを英語版の原文から読んで整理します。AMPの全体像は、別の解説記事にまとめました。
ここでは「やめるときの手順」だけを扱います。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。AMPのような古い仕組みを外すときこそ、手順の順番を確かめてから動く必要があります。
結論:3行で言うと
- AMPの削除には3つの方法があります。すべてのバージョンをすぐ消す方法、AMPだけを消して通常ページを残す方法、CMSの機能で消す方法です
- AMPだけを消すときは、通常ページの rel=”amphtml” を外し、AMPのURLから通常ページへ301か302で転送します。ページの中身を空にする方法は、原文が注意を促しています
- 2026年7月1日の更新で、Google AMPキャッシュを更新する手順が、このページから消えました。古い解説記事の「キャッシュを更新する」は、現在の原文にありません
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Remove your AMP pages from Google Search |
| 日本語版の題名 | Google 検索から AMP ページを削除する |
| 英語版の最終更新日 | 2026年7月1日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年7月7日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 「クロールとインデックス登録」の中の、AMPのまとまりに入るページです。同じまとまりに、概要、最適化、検証のページがあります |
| 直近の主な更新 | 2026年7月1日。AMPのドキュメント全体を簡素化した更新の一部です(変更履歴の記載) |
AMPが検索でどう扱われるかは、AMPの概要ページの解説記事にあります。
作ったAMPを確かめる場面は、AMPコンテンツの検証ページの解説記事で扱いました。
この記事は、その反対側にある「やめる場面」です。
Googleがこのページで言っていること
まず、2つのページ構成を分ける
原文は冒頭で、正規ページ(検索に載せたい本来のページ)という言葉の意味を決めています。
- 正規AMP(Canonical AMP):ページが1つだけで、AMPページそのものが正規ページです
- 正規の非AMP(Canonical non-AMP):ページが2つあり、通常のページが正規ページで、AMPページが別に付いています
次の3つの方法は、この区別を前提に読みます。自社がどちらの構成かを知らないと、手順を選べません。
3つの削除方法
| 方法 | 向く場面 | 原文の注意 |
|---|---|---|
| すべてのバージョンを消す | AMPと通常ページの両方を、検索結果からできるだけ早く消したいとき | 利用者にエラーが表示されることがある。Googlebotが削除に気づくまで時間がかかり、その間はエラーが出る |
| AMPだけを消す | 通常ページは残し、ペアになっているAMPページだけをやめたいとき | ファイルの中身を空にする方法は不可 |
| CMSで消す | CMSがAMPと通常ページを同時に公開しているとき | CMSのAMPを無効にすると、サイト全体のAMPページが消える |
方法1:すべてのバージョンを消す
手順は3つです。
- サーバーまたはCMSから、AMP版と通常版の両方のページを削除する
- 「古いコンテンツの削除ツール」で、削除したい両方のURLを入力して削除をリクエストする
- Google検索でコンテンツを検索し、AMPページが消えたことを確かめる
ページ数が多いときは、Search ConsoleのAMPステータスレポートで確かめます。「インデックスに登録されたAMPページ数」のグラフが下がり続けるかを見る、と書かれています。
リクエストの状況は、削除ツールの画面で確認できます。原文は、これを「できるだけ早く消したいときだけ使う方法」と位置づけています。
方法2:AMPだけを消して、通常ページを残す
最初に、原文は強い注意書きを置いています。
「Documents that are empty and missing all markup are considered invalid.」(マークアップが何もない空のドキュメントは、無効とみなされます)
Googleが無効と判断したときは、使える中でいちばん古い有効なバージョンを出し続けます。AMPを消したつもりで中身を空にすると、古い版が残る可能性があるわけです。
正しい手順は、次の3つです。
- 通常ページのソースコードから、rel=”amphtml” のリンクを削除する
- 削除したAMPページが、HTTP 301(恒久的な移動)または302(一時的な移動)を返すようにサーバーを設定する
- 削除したAMPページから通常ページへのリダイレクトを設定する
このあとに、2つの追加の場面が続きます。
- Google以外のプラットフォームからもAMPを消したいなら、削除したAMPページがHTTP 404(見つからない)を返すように設定する
- AMPのURLを生かしたまま(パーマリンクを残す)にするなら、AMPページから通常ページへHTTP 301を返す
どちらの場合も、最後はGoogle検索で自社のコンテンツを検索してAMPが消えたことを確かめます。ページ数が多ければ、AMPステータスレポートの下降を見ます。
方法3:CMSで消す
CMSは通常、AMPと通常ページを同時に公開します。そのため、1ページを非公開にするか削除すれば、両方のバージョンが消えます。
1ページずつ消すときは、CMSの管理画面から操作します。AMPの配信を止める方法は、CMSごとのヘルプで確かめるよう案内されています。
サイト全体のAMPをやめるなら、CMSのAMP機能を無効にします。原文は「サイトからすべてのAMPページが消える」と警告しています。
サイトがCMSのドメインで動いている場合、AMPを無効にしたあとに、CMSが利用者を通常ページへ転送できると書かれています。転送されなければ、CMSの提供元に問い合わせるよう案内されています。
英語版と日本語版の違い
2026年7月1日(英語版)と7月7日(日本語版)の本文を読み比べました。手順、注意書き、警告の骨格に差は見つかりませんでした。
細かい言い回しには2か所の違いがあります。
- 方法2の注意書きで、日本語版は「ファイルからコンテンツを削除するだけでは」と、「だけ」にあたる語が残っています。英語版の現在の文は「Don’t remove AMP content by deleting content in the file」で、「simply」がありません
- 方法3で、CMSのドメインでサイトを運用している場合、日本語版は「リダイレクトされます」と言い切っています。英語版は「can redirect」(転送できる)です
どちらも、手順の中身を変える差ではありません。ただ、日本語版の言い切りをそのまま信じず、英語版も見るのが安全です。
日本語版のほうが6日新しい理由は、原文から分かりません。内容の差が見つからなかったのは、この確認をした2026年11月5日時点の話です。
更新の経緯:キャッシュの手順が消えた
変更履歴には、2026年7月1日の記載があります。AMPのドキュメントから、AMPビューア、AMPキャッシュ、署名付き交換(signed exchange)の古い言及を削除した、という内容です。
理由として、同日からGoogle検索が利用者をパブリッシャー自身のAMPホストのページへ直接案内するようになり、AMPキャッシュの更新や署名付き交換の設定が要らなくなった、と説明されています。AMPコンテンツは、ほかのウェブページと同じように順位が付くとも書かれています。
Internet Archiveの保存版と、現在の英語版を突き合わせました。比べたのは、2025年5月20日の保存版(最終更新2025年2月4日)と、2026年2月20日の保存版(最終更新2025年12月10日)です。
この2つの間に本文の差はありませんでした。
| 場所 | 2026年2月20日の保存版 | 現在の英語版 |
|---|---|---|
| 方法1の手順 | 「Google AMPキャッシュを更新する」の手順がある | 手順が消えた |
| 方法2の404の説明 | キャッシュが古い内容を他のプラットフォームへ出さないため、という理由が付く | 理由の文が消えた |
| 方法2の追加の場面 | キャッシュ更新の手順がある | 手順が消えた |
| 方法2の注意書き | 「simply deleting」(単に削除する) | 「simply」が消えて「deleting」になった |
この4点は、7月1日の更新の説明と合う方向の変更です。ただ、保存版の日付と7月1日の間に、ほかの日付の更新が入っていないとは確かめられていません。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと(よくある誤解) |
|---|---|
| AMPだけを消すなら、通常ページの rel=”amphtml” を外し、AMPのURLから通常ページへ転送する | AMPのファイルの中身を空にすれば、AMPが消える(原文は、空のドキュメントは無効とみなされ、古い有効版が残ると書いています) |
| すべてを急いで消す方法は、利用者にエラーが出ることがある | 削除ツールを使えば、エラーなしで安全に消える(原文は、エラー表示の可能性を明記しています) |
| CMSでは、1ページの削除で両方のバージョンが消える | CMSのAMPを無効にしても、一部のAMPページだけが消える(原文は、すべてのAMPページが消えると警告しています) |
| AMPコンテンツは、ほかのウェブページと同じように順位が付く(2026年7月1日の変更履歴) | AMPをやめると順位が上がる、または下がる(このページに、順位への影響は書かれていません) |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. まず、自社が「どの構成か」を調べる
通常ページを開き、ブラウザの「ページのソースを表示」で「amphtml」を検索します。見つかれば、AMPページが別にある「正規の非AMP」の構成です。
見つからなければ、AMPを配信していない可能性が高いと読めます。
WordPressでAMP用のプラグインを入れた覚えがある場合は、管理画面のプラグイン一覧にも名前が残っているはずです。
2. 止める前に、AMPのURLを控える
原文は、Search ConsoleのAMPステータスレポートで、削除の進み具合を見るよう案内しています。止める前に、レポートに出ているAMPページ数を控えておけば、あとで下降を比べられます。
私は、このレポートの画面を開いていません。画面の名称や場所は、ご自身のSearch Consoleで確かめてください。
3. 止めたあと、AMPのURLが転送されるかを確かめる
プラグインを停止すると、AMPのURLが404になるのか、通常ページへ転送されるのかは、仕組みによって違うはずです。原文のCMSの節は、CMSごとのヘルプで確かめるよう書いています。
確かめるときは、ターミナルで次のコマンドを使えます。
curl -sI "AMPページのURL" | head -5
先頭の行が「301」や「302」なら転送されています。「404」ならページが無い状態です。原文は、パーマリンクを残すなら301で通常ページへ、と書いています。
4. 急がなくてよい理由を考える
方法1の「すべてを急いで消す」は、エラーが利用者に出るおそれがある、と原文自身が警告しています。通常ページを残したい中小企業では、方法2か方法3で足りる場面が多いと私は読みます。
検索結果から消えるまでには、Googlebotが変更に気づくまでの時間がかかります。1日で結果を見ようとしないことが、手順のひとつです。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月5日に、kenkyo.ai に対して次の確認をしました。
| 確認したこと | 結果 |
|---|---|
| トップページのHTMLに rel=”amphtml” のリンクがあるか(curlで取得し、link要素を検索) | 0件 |
| AMPの概要ページ、検証ページの解説記事に同じリンクがあるか | どちらも0件 |
| AMPの典型的なURL(トップ配下の /amp/、記事URLの末尾に /amp/ を付けたもの) | どちらもHTTP 404 |
| robots.txt のDisallow | /wp-admin/ の1行だけ。AMPに関する指定はありません |
調べたのは上の3ページとrobots.txtだけです。サイト全体を調べたわけではありません。
この結果から言えるのは、調べた範囲でAMPページとの紐づけが無い、ということです。弊社は、このページの削除手順を使う立場にありません。
よくある質問
Google検索からAMPページを削除するとき、ファイルの中身を空にしてはいけないのですか
原文は、中身を空にする方法を勧めていません。マークアップがない空のドキュメントは無効とみなされ、Google検索は使える中でいちばん古い有効なバージョンを出し続ける、と説明しています。
AMPだけを消したいなら、rel=”amphtml” を外し、AMPのURLから通常ページへ301か302で転送します。
Google検索からAMPページを削除すると、検索順位は変わりますか
このページには、順位への影響は書かれていません。2026年7月1日の変更履歴に、AMPコンテンツはほかのウェブページと同じように順位が付く、という説明があるだけです。
削除の前後で順位を測りたいときは、削除の日付を控えたうえで、Search Consoleの数字を比べる必要があります。
AMPページを削除したのに、検索結果にまだ表示されるのはなぜですか
原文は、削除してからGooglebotが気づくまで時間がかかる、と書いています。すべてを急いで消す方法では、その間、利用者にエラーが表示されます。
AMPだけを消す方法では、AMPのURLが通常ページへ転送されているかを、curlなどで確かめます。
まとめ:今日できる1つのこと
通常ページのソースで「amphtml」を検索してください。
見つかったら、そのAMPのURLが今どんな応答を返すかを、curlで一度確かめます。ここまでで、自社が3つの方法のどれを選ぶ立場にあるかが分かります。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
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