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【Google検索セントラル解説】サイト移転でURLが変わるときの手順|リダイレクトと確認の順番を、公式ページと古い版から読む

2026 10/08
2026年10月8日
中野輝規
サイト移転でURLが変わるときの手順

ドメインの変更、HTTPS化、URLの形の変更。こうしたURLが変わる移転で、Googleは何をどの順に行うよう案内しているのでしょうか。

この記事は、検索セントラルのページ「How to move a site」を英語版の原文から読んで整理します。古い版との比べ読みで分かった書き換えの経緯と、弊社のサイトで確かめたことも書きます。

合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。URLを変える作業は前後の数字の比べ方にも響くため、移転の手順を原文で確かめました。

目次

結論:3行で言うと

  • 手順は、新サイトの準備、URL対応表、リダイレクトでの移転開始、監視の順です。旧URLからは、1回で最終ページに着く永続リダイレクト(301や308など)を勧めています
  • 移転中は順位が一時的に揺れることがあると、ページ自身が書いています。小〜中規模のサイトで大半のページの移転に数週間、リダイレクトは一般に1年以上残すのが目安です
  • 変更は一度に1つが原則です。アドレス変更ツールを使うのはドメインかサブドメインを変えるときで、HTTPS化やwwwの有無の切り替えには要りません

このページの基本情報

項目 内容
原題(英語) How to move a site(左の目次での名前は「Move a site with URL changes」)
日本語版の題名 サイトを移転する方法
英語版の最終更新日 2026年8月20日
日本語版の最終更新日 2026年9月11日
Google検索セントラルの中の位置(章) 左の目次の「Crawling and indexing」(クロールとインデックス登録)にある「Site moves and changes」(サイトの移転と変更)グループの4本目です。
直近の主な更新 2026年6月17日の項目です。ドメイン移転で、全バリエーションにアドレス変更ツールを使う説明が加わりました。8月20日に対応する項目は見つかりませんでした

原文はこちらで読めます。英語版/日本語版。

Googleがこのページで言っていること

対象と全体の流れ

対象は、既存ページのURLを変える移転です。例は、HTTPからHTTPSへの変更、ドメイン名の変更や統合、URLのパスの変更の3つです。

URLを変えずにホスティングだけを変えるなら、別のページから始めるよう、冒頭で案内されています。

移転全体の7つの心がけ

  • 小分けにする。大きなサイトで可能なら、まず更新の少ない一部だけを移して影響を見ます。ただし、一部だけの移転は、必ずしも全体の移転の見本にはならないとも書かれています
  • 一度に1つだけ変える。新ドメイン、CMSの入れ替え、新しいレイアウトは、順番に行います
  • アクセスの少ない時期を選ぶ。影響を受ける人が減り、サーバーの余力もクロールに回せます
  • 順位の一時的な変動を見込む。中規模のサイトで、新URLが旧URLに代わって表示され始めるまでに、数週間以上かかることがあります
  • リンクの評価を心配しない。301などの永続的なリダイレクトでPageRankは失われない、という説明です
  • Search Consoleを使う。プロパティごとにデータを確認します
  • 待つ。移転が完了したとみなすには、Googlebotが新旧の全URLに少なくとも1回は来る必要があります。移転はURLごとに進みます

新サイトの準備

準備の中身はサイトごとに違い、原文は次のような作業を並べています。

  • CMSを整えて内容を移す。画像やPDFも移す。HTTPS化なら、TLS証明書を用意する
  • 新サイトのrobots.txtを準備する。開発中にクロールを止めたりnoindexを入れたりしていたら、移転開始時に外す物の一覧も用意する
  • 移さない内容のURLは、404か410を返す
  • Search Consoleで、新旧のサイトを、wwwの有無やHTTPとHTTPSのバリエーションも含めてすべて確認する
  • 所有権の確認方法が移転後も働くか調べる。クロール頻度の設定や否認ファイルなど、旧サイトの設定は新サイトにも反映する
  • 中古のドメインなら、前の持ち主の手動対策やURL削除が残っていないかを調べる
  • 解析を新旧の両方に入れ、サーバーの余力も確かめる

URL対応表を作る

旧URLの洗い出しは、重要なURLから始めます。サイトマップ、アクセスの多いURL、Search Consoleのリンクのレポートで探し、CMSの一覧とサーバーログも使います。

画像、動画、JavaScript、CSSのURLも、他の内容と同じように移します。ドメインを変えるだけの単純な移転なら、ワイルドカードのリダイレクトで足りる場合があると書かれています。

対応表ができたら、新サイトの準備として原文が挙げる作業は3つです。1つ目は、各ページに自分自身を指すrel=canonicalを付け、多言語のページはhreflangを新URLに直すことです。

2つ目は、内部リンクを新URLにすることです。3つ目は、新URLのサイトマップと、旧URLにリンクしているサイトの一覧を、移転の日のために保存することです。

リダイレクトの計画と、移転開始の日

勧められているのは、サーバー側の永続リダイレクトです。別の公式ページには、301と308はページが恒久的に移ったことを意味する、と書かれています。

サーバー側が使えないときに限り、クライアント側のリダイレクトが最後の手段です。

  • 進め方:小〜中規模のサイトは、一度にすべてのURLを移すことを勧められています。大規模なら区分ごとでかまいません
  • 連鎖を避ける:Googlebotは最大10回の転送をたどれますが、最終ページに直接転送するよう勧められています。難しい場合も、理想は3回以内、5回未満です
  • 無関係な転送を避ける:多数の旧URLを新サイトのトップページのような1つの無関係なURLへ送ると、ソフト404とみなされることがあります。統合した内容の統合先へ送るのは可能です
  • 転送の直後に確認する:新サイトのrel=canonicalが新URLを指しているか、移転前に付けたnoindexが残っていないかを見ます。転送はURL検査ツールか、スクリプトで試します
  • アドレス変更:ドメインかサブドメインを変える場合に、旧サイトについてSearch Consoleで送ります。ドメイン移転では、サブドメインやwwwありなしを含む旧ドメインのバリエーションがすべて対象で、使っていないものも含みます。いずれもSearch Consoleで所有権の確認が済んでいる必要があります
  • 転送を残す期間:原文の箇条書きの冒頭に、”Keep the redirects for as long as possible, generally at least 1 year.”(リダイレクトはできるだけ長く、一般に少なくとも1年は残す)とあります
  • 新サイトマップを送る:旧サイトマップは外してかまいません

リンクの更新と監視

移転を始めたら、内部リンクを新URLに直し、外部のサイトにも更新を頼みます。

監視には、Search Consoleのサイトマップ、インデックス登録、検索クエリの3つのレポートを使います。サーバーのログでは、Googlebotの来訪とエラーを返しているURLを見ます。

旧URLのサイトマップに出る「リダイレクト」の警告は正常で、無視してよい、と原文は書いています。

つまずきやすい5つ

  • noindexやrobots.txtのブロック:移転のためだけに入れたものを消し忘れます。robots.txtが無いこと自体は問題ありませんが、無いときは正しく404を返します
  • 誤ったリダイレクト:新サイトに存在しないURLへ転送している例が多い、と書かれています。Search Consoleの「見つかりません」の多さで気づけます
  • その他のクロールエラー:移転の時期に、新サイトでエラーが急増していないかを見ます
  • サーバーの処理能力の不足:旧サイトへのクロールも新サイトへ転送されるため、移転後のクロールは通常より増えます
  • サイトマップの更新漏れ:すべてのサイトマップを新URLにします

英語版と日本語版の違い

日本語版のほうが、更新日は新しくなっています(英語版8月20日、日本語版9月11日)。

節の構成と数字は一致しました。連鎖の10回・3回・5回、1年、301と308、404と410、6月に加わったバリエーションの説明が、日本語版にもあります。

確認した2026年10月8日時点で、手順や数字の差は見つかりませんでした。違いは、訳文の言い回しにありました。

箇所 英語版 日本語版
リンクの評価の項目 見出しは、リンクの評価(link credit)を心配しなくてよい、という趣旨 見出しが「リンク クレジットについては要件を設けない」で、趣旨がつかみにくい。本文はどちらも同じ内容
「一度に1つだけ変える」の例 新ドメインへの移転、CMSの入れ替え、新レイアウトの3つを、1つずつ行う CMSの変更と新しいレイアウトが1文にまとまり、3つの変更を数えにくい
大規模サイトの移し方 区分ごとに移すことを選んでもよい(You can choose to)という書き方 「区分ごとに移転する方法もおすすめ」と、勧める言い方

原文のリンク先を開いて分かったこと

英語版も日本語版も、レポートの名前がリンク先の題名と一致しません。「Index Status report」のリンク先を開くと、題名は「Page indexing report」(日本語は「ページ インデックス登録レポート」)でした。

「Crawl rate」のリンク先は、Googleのクロールを緊急で減らす方法の説明に移動します。500、503、429を返すやり方で、「Let Googlebot determine」という設定の説明は、その中に見つかりませんでした。

この設定が今のSearch Consoleの画面にあるかは、確かめていません。

更新の経緯

変更履歴と、インターネットアーカイブに保存された古い版(2023年2月1日、2024年9月20日の2点)を、現行版と比べました。

時期 確かめた方法 内容
2020年11月11日 変更履歴 サイトの再設計で、Search Consoleヘルプセンターから100ページ超が移され、このページも新しいページとして挙がっています
2023年2月1日の版 保存された版 題名は「Move a site with URL changes」。FAQの形で、HTTPS移行の節があり、HTTPSの小さな順位の後押しにも触れていました。旧サイトのrobots.txtの規則を全部消す手順、Data Highlighter、アプリリンクの項目もありました
2023年2月〜2024年9月のあいだ 2つの版の比較 題名が「How to move a site」になり、「一般的なベストプラクティス」の節ができました。リダイレクトの勧めは301のみから「301や308」へ、クロール頻度の説明は「制限しない」から「Let Googlebot determine」の1文へ変わり、HTTPS移行の節とData Highlighterの項目は消えました
2024年9月20日〜現行版のあいだ 2つの版の比較 PageRankの説明が「301、302、その他のサーバー側リダイレクト」から「301やその他の永続的なリダイレクト」に変わりました。アドレス変更ツールが不要な移転も、HTTPS化のみから、wwwの切り替えやパス移動まで広がっています
2026年6月17日 変更履歴 ドメイン移転で、サブドメインとwwwありなしを含む全バリエーションにアドレス変更ツールを使う説明が加わりました

2023年から2024年の大きな書き換えは、変更履歴に名指しの項目がありませんでした。保存版は2点しか見ていないため、正確な日付は分かりません。

このページから、言えること・言えないこと

言えること 言えないこと
301などの永続的なリダイレクトで、PageRankは失われないと書かれています 移転しても順位やアクセスが変わらない、とは書かれていません。一時的な変動は想定されています
アドレス変更ツールは、ドメインかサブドメインの移転で使います HTTPS化やwwwの切り替えでも必要、とは書かれていません。不要と明記されています
転送は、一般に少なくとも1年は残すよう書かれています 1年たてば必ず外せる、とは書かれていません。ユーザーのために無期限に残す考え方も示されています

中小企業の視点で、どう受け取るか

ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。

1. 何が変わるのかを、先に1行で書く

ドメイン、URLの形、HTTPS、サーバーのうち、変えるのはどれか。原文の「一度に1つ」に合わせ、複数なら順番を決めます。

WordPressでは、管理画面の「設定」の「パーマリンク」を変えると、全記事のURLが変わります。これも移転の作業として数えます。

2. 旧URLの表を、Search Consoleから作る

パフォーマンスのレポートでページ別の表示回数とクリックを出し、上位から表にします。

表の列は、旧URL、新URL、扱い(移す・統合・削除)の3つで足ります。削除するURLは、トップページへ送らず404か410にします。

3. 転送の確認は、回数と最終ページで見る

旧URLを10本ほど選び、転送が1回で、最終ページが200を返すかを確かめます。

アドレス変更ツールを使うなら、条件も確認します。別の公式ページ(Change of Address tool)には、旧サイトと新サイトの両方の所有者で、同じGoogleアカウントでの管理が必要と書かれています。

4. 旧ドメインの契約を、すぐ切らない

アドレス変更ツールの公式ページは、転送を少なくとも180日、旧ドメインの料金を少なくとも1年は払い続けるよう勧めています。転送の期間は、移転ページの「一般に少なくとも1年」とこちらの180日で数字が違うため、長い側に合わせるのが安全です。

5. 否認ファイルや中古ドメインの項目は、該当するときだけ

否認ファイルを出した覚えがなければ、その項目は飛ばせます。否認ツールの説明ページは、ほとんどのサイトで不要と書いています。

弊社のサイトで確かめたこと

2026年10月8日に、kenkyo.aiで次の確認をしました。移転をした話ではなく、移転後の新サイトが満たすべき状態を、今のサイトで点検した結果です。

確認 結果
robots.txtの取得(curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt) 200で返りました。管理画面のフォルダを止め、サイトマップを2つ示しています
存在しないURLの取得(curl -sI) 404が返りました。削除したURLに404か410を返す、という原文の前提に沿った応答です
wwwつきの記事URLの取得(curl -sIL) 301で、wwwなしの同じ記事URLへ1回で転送され、最終ページは200でした
トップと記事3本のHTMLを読む link要素のcanonicalは、4ページとも自分自身のURLを指していました。robotsのmetaにnoindexはありません
サイトマップの索引にある7本のうち、投稿用2本と固定ページ用1本を読む 1,083件のURLのすべてがhttps://kenkyo.ai/で始まり、httpのURLとwwwつきのURLは0件でした

確認した範囲では、原文が新サイトに求める状態のうち、404の返し方、自己参照のcanonical、noindexの不在を、弊社のサイトは満たしていました。サイトマップのURLも、すべてhttps://kenkyo.ai/で始まっていました。

確かめたのは外から見える応答だけで、Search Consoleの数字は見ていません。

よくある質問

サイト移転で、Search Consoleのアドレス変更ツールは必ず使うのですか?

いいえ、必要なのはドメインかサブドメインを変えるときだけです。HTTPS化、wwwの有無の切り替え、同じドメイン内のパス移動には要らない、と原文が明記しています。

ドメイン移転では、使っていないものも含め、旧ドメインのすべてのバリエーションについて送るよう書かれています。

サイト移転のリダイレクトは、いつまで残しますか?

移転ページは「一般に少なくとも1年」としています。アドレス変更ツールの説明ページは、少なくとも180日と、トラフィックが残るならそれ以上を勧めています。

サイト移転のとき、すべての旧URLをトップページに転送してもよいですか?

原文は避けるよう書いています。関連のない1つのURLに多数を送ると、ユーザーが戸惑い、ソフト404とみなされることがあるためです。

まとめ:今日できる1つのこと

Search Consoleのパフォーマンスで、表示回数の多い上位20ページのURLを表に書き出してください。

移転の予定があれば、それが対応表の最初の20行になります。予定が無くても、数字を支えるページが分かります。

この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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