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【Google検索セントラル解説】サイトの一時停止は「機能の制限」が基本|全体を止めるなら503とrobots.txtに注意

2026 11/06
2026年11月6日
中野輝規
サイトの一時停止は「機能の制限」が基本

在庫切れや人手不足で、ネットショップやサービスの受付をしばらく止めたい。そんなとき、サイトごと閉じてしまおうかと迷う方は多いはずです。

この記事では、Google検索セントラルの「ウェブサイトを一時停止または無効化する」を、英語版の原文から読んでご説明します。Googleが勧める止め方と、避けるべき止め方の違いが分かります。

合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。サイトを止める判断は、検索での見え方を左右するため、先に公式の考え方を押さえておく価値があります。

目次

結論:3行で言うと

  • 一時的に休むなら、サイトは公開したまま、カートなどの機能だけを止めるのがGoogleの推奨です
  • サイト全体を止めるのは「極端な手段」で、長くても数日までと原文に書かれています
  • どうしても止めるなら、503で応答し、robots.txtは普通に返し続けるのが基本です

このページの基本情報

項目 内容
原題(英語) Temporarily pause or disable a website
日本語版の題名 ウェブサイトを一時停止または無効化する
英語版の最終更新日 2025年12月10日
日本語版の最終更新日 2025年12月31日
セントラルの中の位置 クロールとインデックス登録の章
直近の主な更新 変更履歴に載っているのは、2020年3月26日の「新規ガイダンスの追加」の1件です

原文は 英語版 と 日本語版 で読めます。

Googleがこのページで言っていること

前提:対象は「一時的な休み」

注文に応じられない、商品の多くが在庫切れ、といった状況を想定しています。

数週間から数か月のうちに再開できる見込みなら、検索での評価をできるだけ保てる方法を選んでほしい、というのがページの出発点です。

推奨:機能を制限して、サイトは公開し続ける

サイトを公開したままにすると、検索への悪影響が最も小さくなります。閲覧者は商品を探したり、レビューを読んだり、あとで買うために保存したりできます。

原文が挙げる対応は5つです。

対応 原文の要点
カートを無効にする 最も簡単な方法で、検索での見え方は変わりません
バナーやポップアップを出す 全ページに状況を表示し、遅延や配送時間も書きます。検索結果のスニペットに出したくない文は、data-nosnippet属性で外せます。バナーとポップアップのガイドラインにも従います
構造化データを直す 商品なら在庫の状況に合わせ、イベントなら中止にします。実店舗があれば営業時間も更新します
Merchant Centerのフィードを確認する 在庫状況(availability)属性のおすすめ設定に沿います
更新をGoogleに知らせる 少数のページはSearch Consoleで再クロールを依頼し、多数のページはサイトマップを使います

非推奨:サイト全体を止める

原文は警告として、Googleのインデックスからサイトが完全に消えると、回復には時間がかかると書いています。回復までの期間は不定で、早める手段もないと明記されています。

そのため、サイト全体の停止は「極端な手段」で、期間は「長くても数日」とされています。

原文が挙げる副作用は5つです。

  • お客様が、お店に何が起きているのかを知る手がかりを失います
  • レビュー、仕様、修理の手引き、マニュアルなど、自社発の情報が探せなくなります。第三者の情報は、自社ほど正確でないことがあります
  • ナレッジパネルから、電話番号やロゴが消えることがあります
  • Search Consoleの所有権の確認が通らなくなり、ページがインデックスから落ちるにつれて、集計レポートのデータも失われます
  • 再開時に、再びインデックスされるまでの期間が読めず、元どおりに表示される保証もありません

それでも止める場合の選択肢は、期間ごとに3つ示されています。

  • 1〜2日、緊急に止める:コンテンツの代わりに、案内を載せたエラーページを503のステータスコードで返します
  • それより長く止める:インデックスできるホームページを、200のステータスコードで置いておきます。検索から見つけてもらえる、仮置きのページです
  • 選択肢を考える間だけ、すぐ隠したい:Search Consoleの「一時的な削除」で、検索から一時的に外せます

止めると決めたときの、おすすめの方法

原文は、503を返すとGoogleはタイトル、説明文、メタデータ、構造化データを更新できなくなる、と注意しています。

そのうえで、やることを次のように示しています。

  • robots.txtでクロールを許可し続けます。robots.txt自体への503応答は避けます。全クロールが止まるためです
  • 公開前に、curlなどで503が返ることを手元で確かめます。原文には、curlコマンドで応答ヘッダーを確かめる例があります
  • 503のページは軽くします。retry-afterヘッダーに目安の日時か期間を入れ、静的なHTMLにし、外部リソースを減らします
  • ページの中に、詳細へのリンク、再開の予定日、連絡先を書きます

やってはいけないことも4つ書かれています。

  • すべてのクロールを禁止するrobots.txtを返さないでください。サイトの内容やURLが検索から消えることがあります
  • 403、404、410を返したり、noindexを付けたりしないでください。URLが検索から消えます
  • 閉店の手段として、Search Consoleの一時的な削除ツールを使わないでください。お客様がサイトを見つけられなくなり、再販業者などが検索に残り続けることもあります
  • robots.txtに503を返さないでください

よくある質問(原文のFAQ)

  • 数週間だけ閉めたら?:数週間でも、完全に閉じるとインデックスに悪影響が出ることがあります。機能の制限を勧めています
  • 必要最小限の商品だけにしたい:構いません。不要な商品が買えないように、機能を制限します
  • クロールを減らしてもらえるか:Googlebotのクロール頻度は下げられますが、多くの場合は勧められていません。結果の鮮度に影響します。サーバーに深刻な負荷がかかるなら、正当な方法です。再開時に戻すのを忘れないよう、リマインダーを設定するよう勧めています
  • すぐにインデックスさせたい:少数ならSearch Console、多数ならサイトマップです
  • 特定の地域からのアクセスを止めたい:Googleは、基本的に米国からクロールします。米国を遮断すると、Google検索はサイトへ一切アクセスできなくなります。地域ごと遮断せず、その地域向けに機能を制限するよう勧めています

英語版と日本語版の違い

両方の原文を保存して比べました。確認した日付は2026年11月6日です。

  • 最終更新日:英語版が2025年12月10日、日本語版が2025年12月31日です。日本語版のほうが新しい日付になっています
  • 構成:見出し、箇条書き、FAQ、リンクの数は、どちらも同じでした
  • 内容:内容を読み比べたかぎり、英語版にだけ書かれている節は見つかりませんでした

訳し方の差が、いくつかありました。いちばん気になったのは、カートを無効にする説明です。

英語版は「検索での可視性(visibility)は変わらない」と書いています。日本語版は「検索順位には影響がありません」です。

順位と可視性は別の概念です。この記事では、英語版を正として「見え方は変わらない」と読みます。

同じ傾向は冒頭にもあります。英語版の「検索での standing」を、日本語版は「検索でのサイトの順位」と訳しています。

ほかに、サイト全体の停止を英語版は「extreme measure」、日本語版は「最終手段」と書いています。期間は、英語版が「a few days at most」、日本語版が「長くても2~3日」です。

意味は大きくは変わりません。

更新の経緯は、変更履歴で確かめられたのが2020年3月26日の「新規ガイダンスの追加」だけでした。それ以降の細かな改訂は、私が確かめた範囲では記録を見つけられませんでした。

このページから、言えること・言えないこと

言えること 言えないこと
一時的に休むなら、サイトを公開したまま機能を制限するのがGoogleの推奨です 全体を止めたあと、元の順位に戻る保証は原文にありません。回復期間は決まっていないと明記されています
全体を止めるなら、数日までが目安です 数週間でも悪影響が出ることがあると、FAQに書かれています
503で止めるときも、robots.txtは通常どおり返します 503を返せば、検索の評価が守られる、とは書かれていません。更新ができなくなる点も、警告されています
カートを止めても、検索での見え方は変わりません 機能を制限すれば順位が上がる、という話ではありません

中小企業の視点で、どう受け取るか

ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。

1. まず「止める」を3段階に分けて考える

休むときは、買えなくする、サイト全体を止める、の2つを混ぜて考えがちです。原文に沿って整理すると、段階は次のとおりです。

  • 第1段階:注文や予約のボタンだけを止める。サイトは公開のまま(推奨)
  • 第2段階:1〜2日だけ全体を止める。503で応答する
  • 第3段階:さらに長く止める。インデックスできるホームページだけを、仮置きとして200で公開する

多くの小さな会社は、第1段階で足ります。

2. WordPressで第1段階を作る手順

WordPressなら、次の順で確認すると抜けが減ります。

  1. 管理画面のショップ機能や予約プラグインの設定で、購入・予約のボタンを止めます
  2. テーマのヘッダー部分に、休業のお知らせのバナーを出します。休業期間と、再開の予定日を書きます
  3. 商品ページの構造化データが在庫を表しているなら、プラグインの設定で「在庫なし」に変わるか確かめます
  4. Search Consoleの「URL検査」で、ホームページの再クロールを依頼します

バナーの表示が検索結果の説明文に出てほしくない場合は、バナーを囲む要素にdata-nosnippet属性を付けます。プラグインの設定で付けられない場合は、制作会社に確認してください。

3. 「メンテナンスモード」プラグインを入れる前に確かめる

WordPressには、全ページを「準備中」の画面に差し替えるプラグインがあります。便利ですが、どのステータスコードを返すかを必ず確かめてください。

確かめ方は、原文の例と同じです。ターミナルで curl -I https://自社のドメイン/ を実行し、先頭に出る数字を見ます。

  • 503なら、短期間の停止に使えます
  • 200で「準備中」とだけ書かれていると、検索で見つけた人に事業の情報が伝わりません。原文に書かれた話ではなく私の推測ですが、その場合は、ホームページに事業の説明と再開日を書いておくほうが安心です
  • 404や410が出る場合は、原文が避けるよう書いている状態です。設定を見直します

4. 停止前にrobots.txtを見る

停止の準備中に、うっかりサイト全体のクロール禁止を入れてしまうことも起こりえます。原文が戒めているのはこの状態です。

休業前後に、自社のドメインの /robots.txt をブラウザで開き、全体を禁止する行が無いこと、ページ自体が普通に表示されることを確かめてください。

弊社のサイトで確かめたこと

2026年11月6日に、kenkyo.ai に対して次の確認を行いました。「止めていない状態」の健全さを測る確認です。

  • curl -sIL https://kenkyo.ai/robots.txt:ステータスは200、内容はテキストで返りました
  • robots.txtの中身:禁止しているのは管理画面(/wp-admin/)だけで、サイト全体は禁止していません。管理画面のうち、画面の部品を読み込む通信用ファイルだけは許可しています
  • curl -sI https://kenkyo.ai/:ホームページは200で応答しました。retry-afterヘッダーやx-robots-tagヘッダーはありませんでした
  • ホームページのHTMLを検索:noindexとdata-nosnippetの文字列は、どちらも0件でした

つまり、平常時の弊社は、原文が「やってはいけない」と挙げた状態にはなっていません。休業するときは、この状態を保ったまま機能を止めればよい、という確認になります。

なお、これらは確認した時点の結果です。サイトを変更した後は、同じ手順で取り直してください。

よくある質問

ウェブサイトを一時停止するとき、Googleが勧める方法は何ですか

サイトは公開したまま、カートなどの機能を制限する方法です。バナーで状況を伝え、構造化データやMerchant Centerのフィードも現状に合わせます。

ウェブサイトを無効化すると、検索順位はどうなりますか

原文は、順位への具体的な影響は書いていません。書かれているのは、インデックスから消えると回復に時間がかかり、期間も決まっていないことです。

そのため、全体の停止は数日までの極端な手段とされています。

メンテナンス中に503を返すときの注意点は何ですか

robots.txtに503を返さないことです。全クロールが止まります。

また、503の間はタイトルや構造化データをGoogleが更新できません。ページには、再開の予定日と連絡先を書いておきます。

まとめ:今日できる1つのこと

自社サイトの /robots.txt をブラウザで開き、サイト全体を禁止する行が無いことを確かめてください。休業の準備を始める前に、平常時の状態を知っておくことが出発点になります。

この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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