自社サイトのアクセスログに「Googlebot」という名前が並んでいて、気になったことはありませんか。これは何者で、どのくらいの頻度で来て、止めたいときはどうすればよいのでしょうか。
Googleは、この疑問に答える短い1ページを検索セントラルに置いています。この記事では、そのページ「Googlebot」を英語版の原文から読んで整理します。
英語版と日本語版の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。サイトの状態をGoogleがどう読みに来るかは、その測定の前提にあたるため、このページを原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- Googlebotは、Google検索が使う2種類のクローラー(サイトを巡回して読む自動プログラム)の総称です。スマートフォン用とパソコン用があり、robots.txtでは同じ名前で扱われるので、どちらか片方だけを指定することはできません
- 2026年2月3日の更新で、HTMLなどを読む量の上限が15MBから2MBに書き換わっています(PDFは64MB)。旧版の15MBは、保存された過去の版(2025年12月1日保存)で確かめました。この記載の変わった理由が実際の動作の変更かどうかは、変更履歴に書かれていません
- Googlebotを名乗るアクセスにはなりすましが多いと、原文は注意しています。ブロックする前に、逆引きDNSかIPアドレスの範囲で本物かを確かめます
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Googlebot |
| 日本語版の題名 | Googlebot |
| 英語版の最終更新日 | 2026年2月3日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年2月6日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | URLの階層が「crawling-indexing」(クロールとインデックス登録)にあたるページです |
| 直近の主な更新 | 2026年2月3日に、ファイルサイズの上限の書き方を更新しました(詳細は後の節) |
クロールとインデックス登録の全体像は、クロールとインデックス登録の概要ページの解説にまとめています。この記事は、その中のGooglebotという1つのページに絞った解説です。
Googleがこのページで言っていること
Googlebotは2種類のクローラーの総称
Googlebotという名前の下に、2つのクローラーがあります。
- スマートフォン用Googlebot:モバイル端末を使うユーザーを模して、ページを読むクローラー
- パソコン用Googlebot:パソコンを使うユーザーを模して、ページを読むクローラー
どちらのクローラーかは、リクエストに付くHTTPのuser-agentヘッダー(名乗りの文字列)で見分けられます。
ただし、robots.txtでは両方が同じプロダクトトークン(user-agentトークン)に従います。そのため、片方だけを許可したり、止めたりはできません。
Googleは、ほとんどのサイトで、主にモバイル版の内容をインデックスに登録すると書いています。したがってクロールの大半はスマートフォン用が行い、パソコン用は少数派です。
来る頻度:平均すると数秒に1回以内
ほとんどのサイトで、Googlebotのアクセスは平均して数秒に1回を超えないとされています。遅れが重なると、短い時間だけ頻度が高く見えることもあります。
サーバーがGoogleのクロールに追いつけないときは、クロール頻度を減らせます。その方法は、別の公式ページ「Reduce the Google crawl rate」に書かれています。
私が開いて確かめた範囲では、このページは、急な増加の原因の例として、絞り込みや並べ替えの機能が作る大量のURLを挙げていました。
緊急時の一時的な手段として、500・503・429のステータスコードを返す方法も書かれていました。長く続けるのは勧めない、という注意つきです。
読む量の上限:HTMLなどは最初の2MB、PDFは最初の64MB
ここが、2026年2月に書き換わった部分です。現行の英語版は、次のように書いています。
| 対象 | 現行ページの内容 |
|---|---|
| 対応しているファイル形式 | 最初の2MBを読む |
| PDFファイル | 最初の64MBを読む |
| HTMLが参照するCSSやJavaScript | 1つずつ別に取得し、それぞれにPDF以外と同じ上限がかかる |
| 上限に達したとき | 取得を止め、そこまでに受け取った部分だけをインデックス登録の検討に回す |
| サイズの数え方 | 圧縮を解いたデータで数える |
| 画像用・動画用のGooglebotなど | 別の上限を持つことがある |
2MBを超えたページは、2MBより後ろの内容が検討の対象外になりうる、という読み方になります。ただし、原文は「超えたらどうなる」の結果を細かく書いていません。
このほかの上限の考え方は、Googleのクローラー全般を説明する別ページにあります。そのページ(2026年6月12日更新の版)は、標準では15MBまで、Googlebotのように小さい上限(例として2MB)を設けるクローラーもある、と書いていました。
タイムゾーンは太平洋時間
米国のIPアドレスからクロールするとき、Googlebotのタイムゾーンは太平洋時間です。記事の公開日時を構造化データに書くときなどに、頭の隅に置く情報です。
止めたいときの3つの道具
Googlebotは、すでに読んだページ内のリンクをたどって、新しいURLを見つけます。リンクを公開しないことで、サイトを完全に隠すのはほぼ不可能だと、原文は書いています。
理由の例として、「非公開」のサイトから別のサイトへリンクをクリックすると、URLが相手のアクセス記録に残り、公開されうる点が挙げられています。
目的別の道具は、次の表のとおりです。クロールとインデックス登録は別の仕組みで、クロールを止めても、URLが検索結果に出ることはあります。
- Googlebotにページをクロールさせない:robots.txtファイル
- Googleにページをインデックス登録させない:noindex
- クローラーにもユーザーにも見せない:パスワード保護など、別の方法
Googlebotをブロックすると、Google検索(Discoverや検索機能すべてを含む)に加えて、Google画像検索、Google Video、Google ニュースなど、ほかのサービスにも影響します。
本物のGooglebotか確かめる
他のクローラーが、Googlebotのuser-agentを名乗ってアクセスすることはよくあります。ブロックを決める前に、問題のアクセスが本当にGoogleからか確かめるよう、原文は求めています。
確かめる方法は2つです。送信元IPについて逆引きDNSを調べるか、送信元IPをGooglebotのIPアドレスの範囲と照合します。
私が開いて確かめた範囲では、手順の公式ページ「Verify requests from Google crawlers and fetchers」は、次の2段階のコマンド操作を挙げていました。
- ログにあるIPアドレスに、hostコマンドで逆引きDNSを行い、ドメイン名が googlebot.com、google.com、googleusercontent.com のいずれかであることを確かめる
- 得られたドメイン名に、同じhostコマンドで正引きDNSを行い、元のIPアドレスと一致することを確かめる
英語版と日本語版の違い
2026年11月5日に、保存した英語版と日本語版を節ごとに並べて比べました。
| 比べた点 | 結果 |
|---|---|
| 最終更新日 | 英語版が2026年2月3日、日本語版が2026年2月6日。日本語版のほうが3日新しい日付です |
| 節の構成 | 冒頭、サイトへのアクセス方法、ブロック、本物の確認の4節で、両方とも同じです |
| 数字 | 2MB、64MB、数秒に1回、太平洋時間の数字と順序が一致しています |
| robots.txt、noindex、パスワード保護の説明 | 意味の差は見つかりませんでした |
確認した日付時点で、内容の差は見つかりませんでした。
更新の経緯
変更履歴と、Internet Archiveに残る過去の版を見比べました。
| 時期 | 変更履歴の記載、または過去の版で確かめたこと |
|---|---|
| 2023年3月17日 | 15MBの取得サイズの上限が、HTMLが参照するCSSやJavaScriptの取得にも、1つずつ適用されると明確化 |
| 2023年10月17日 | Googlebotのタイムゾーンは太平洋時間、という記載を追加 |
| 2024年1月25日 | より正確な言い回しに更新。変更履歴は、実際に取るべき行動の変更は無いと書いています |
| 2025年12月1日の保存版(最終更新2025年3月6日) | 「HTMLまたは対応するテキストファイルの最初の15MBを読む」という記載を確認 |
| 2026年2月3日 | ファイルサイズの上限の書き方を更新。現行の英語版は「最初の2MB」「PDFは最初の64MB」 |
2026年2月3日の変更の理由を、変更履歴は次のように説明しています。Googleのクローラー全般に当てはまる既定の上限を、クローラーの説明ページへ移すことにした。
それにあわせて、Googlebot自身の上限を、より正確に書き直した、という内容です。
「15MBから2MBに、実際の動作が変わった」とまでは、変更履歴は書いていません。確かなのは、ページの記載が15MBから2MB(PDFは64MB)に変わった点までです。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| Googlebotには、スマートフォン用とパソコン用がある | robots.txtで、片方だけを許可・拒否することはできません |
| HTMLなどは最初の2MBが、PDFは最初の64MBが対象と書かれている | 2MBより後ろの内容が、順位にどう影響するかは書かれていません |
| クロールを止めても、URLが検索結果に出ることがある | robots.txtでクロールを止めれば、検索結果から消える、とは言えません。消したいときはnoindexなどを使います |
| Googlebotを名乗るアクセスには、なりすましがよくある | user-agentがGooglebotなら本物、とは言えません。確認が要ります |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. HTMLのサイズは、まず自分のページで測る
2MBは、普通の会社案内や記事ページなら、まず超えない大きさです。ただし、ページ内にスタイルやスクリプトを大量に書き込む作りだと、HTMLが大きくなります。
確かめるには、Chromeでページを開き、開発者ツール(F12キー)の「Network」タブを使います。最初に読み込まれるHTMLの行の「Size」を見てください。
圧縮前のサイズは、その行にマウスを重ねると出ます。
2MBに近いページがあれば、重要な文章や構造化データがHTMLの前半にあるかを、制作会社に確認します。
2. 「全部を止める」前に、本物かを確かめる
サーバーが重い、アクセスが急に増えた、という場面で、まずGooglebotを疑う人は多いはずです。しかし、名乗りだけでは本物と言えません。
レンタルサーバーのアクセスログで、Googlebotを名乗るIPアドレスを1つ選び、原文の2段階の確認を試します。ログの見方が分からなければ、サーバー会社のサポートに「アクセスログからIPアドレスを抜き出す方法」を聞くのが早道です。
本物のGooglebotへの負荷が原因なら、急な増加の主な原因は、サイト側のURLの作りにあることが多いとされています。詳しくはGoogleの公式ページ「Reduce the Google crawl rate」で確かめられます。
3. 隠したいページは、robots.txtだけに頼らない
検索結果に出したくないページには、noindexを使います。robots.txtでクロールだけを止めても、URL自体が検索結果に出ることがあります。
見せたくないものがあるなら、パスワード保護です。具体的な手順は、クロールエラーの調べ方を解説した記事と合わせて読むと、全体像がつかめます。
4. スマートフォンで見た内容を基準にする
Googleは、主にモバイル版をインデックスに登録し、クロールの大半もスマートフォン用が行うと書いています。パソコンで見て整っているページが、スマートフォンでは文章が省かれている、という状態は避けたいところです。
モバイル版の扱いの詳細は、モバイルファーストインデックスの公式ページの解説に書きました。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月5日に、kenkyo.aiに対して、次の確認を行いました。Search Consoleなどの管理画面の数字は見ていません。
- curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt を実行:指定は「User-agent: *」の1グループだけで、/wp-admin/ を拒否し、admin-ajax.php を許可していました。Googlebot専用の指定はありません
- トップページのHTMLのサイズ(圧縮を解いた状態):336,467バイト(約0.3MB)。2MBに対して、十分に下回っています
- 同じトップページの、圧縮して送られたサイズ:89,858バイト。Googlebotの上限は圧縮を解いたデータで数えるため、比べるべきは上の数字です
- この解説シリーズの記事の1つのHTMLサイズ:212,285バイト(約0.2MB)
- user-agentを「Googlebot/2.1」にして、トップページを取得:通常のアクセスと同じ200が返りました
最後の確認は、原文が注意する「なりすまし」の実例にもなっています。私のコマンドはGoogleのIPアドレスから送ったものではなく、名乗りだけを書き換えました。
user-agentの文字列だけでは、本物のGooglebotかを区別できません。区別するには、原文のとおり、IPアドレスの確認が要ります。
よくある質問
Q. Googlebotのスマートフォン用とパソコン用を、robots.txtで別々に制御できますか
できません。Googleは、両方が同じプロダクトトークンに従うので、どちらか片方だけをターゲットにはできない、と書いています。
Q. Googlebotが読むHTMLのサイズの上限は何MBですか
2026年11月5日に取得した英語版では、対応するファイル形式の最初の2MBで、PDFは最初の64MBです。圧縮を解いたデータで数えます。
以前の版(2025年12月1日保存)は、HTMLまたは対応するテキストファイルの最初の15MBと書いていました。
Q. robots.txtでGooglebotをブロックすれば、検索結果から消えますか
消えるとは限りません。クロールを止めても、URLが検索結果に出ることがあります。
インデックス登録をさせたくないなら、noindexを使います。
まとめ:今日できる1つのこと
自社サイトのトップページのHTMLサイズを、開発者ツールの「Network」タブで測ってください。
2MBを大きく下回っていれば、読む量の上限は気にしなくて大丈夫です。2MBに近い数字が出たら、制作会社に前半にある内容を確認します。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
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