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【Google検索セントラル解説】Core Web Vitalsとは|LCP・INP・CLSの基準値と、日本語版の更新遅れ・測り方を整理

2026 11/05
2026年11月5日
中野輝規
Core Web Vitalsとは

「Core Web Vitals」という言葉は、制作会社の提案書や、Search Consoleの警告メールで目にする機会が増えました。では、Googleは自分のドキュメントの中で、この指標をどう説明しているのでしょうか。

この記事は、Google検索セントラルの「Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について」を、英語版の原文から読みます。3つの指標の中身、良し悪しの基準、測り方のどこまでが公式の説明で、どこからが周辺資料の話かを分けて整理します。

合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページは、その「測る道具」の入口にあたるため、先に中身を押さえておきます。

目次

結論:3行で言うと

  • Core Web Vitalsは、読み込み(LCP)、反応の速さ(INP)、表示のずれ(CLS)の3つで、実際の利用者の体験を測る指標です
  • 目安はLCPが2.5秒以内、INPが200ミリ秒未満、CLSが0.1未満です。公式ページは「目指す」という書き方で、合格ラインを断定してはいません
  • 最初に見る場所はSearch Consoleの「ウェブに関する主な指標」レポートです。実際の利用者のデータで、サイトのどこが遅いかを見られます

日本語版には、冒頭に英語版より強く読める言い回しが2か所あります。出典として引くときは、英語版が安全です。

このページの基本情報

項目 内容
原題(英語) Understanding Core Web Vitals and Google search results
日本語版の題名 Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について
英語版の最終更新日 2025年12月10日
日本語版の最終更新日 2025年12月18日
Google検索セントラルの中の位置(章) 左の目次の「Ranking and search appearance」の中にある「Page experience」の組です。ページ エクスペリエンスの解説ページと、インタースティシャルのページが並びます
直近の主な更新 変更履歴の2024年3月12日の項目に、INPがCore Web Vitalsになったことを反映した、とあります(ただし項目が名指ししているのは別の3ページで、このページの名はありません)。それ以降、このページに触れた項目は見当たりませんでした

原文はこちらで読めます。英語版/日本語版。

このページ自体は短く、本文は3つの指標と、測り方の案内先だけです。順位との関係や、広告・HTTPSなど「ページ エクスペリエンス」全体の話は、ページ エクスペリエンスの解説記事で扱っています。

この記事は、指標の中身と測り方に絞ります。

Googleがこのページで言っていること

導入:実際の利用者の体験を測る指標

冒頭は、Core Web Vitalsの定義です。ページの読み込み、操作への反応、見た目の安定という3つについて、実際の利用者の体験を測る一連の指標だと説明しています。

続けて、Googleは次のように勧めています。

“We highly recommend site owners achieve good Core Web Vitals for success with Search and to ensure a great user experience generally.”(検索での成功と、全般的に良い利用者体験のために、サイト所有者がCore Web Vitalsを良好にすることを強くおすすめします)

そして、これはほかのページ エクスペリエンスの要素とともに、コア ランキング システムが報いようとするものに沿っている、と書かれています。この「沿っている」の読み方は、日本語版との差の節で触れます。

3つの指標と、目安の数値

指標 測るもの 公式ページの目安
LCP(Largest Contentful Paint) 読み込みの速さ。ページの中でいちばん大きな要素が表示されるまで 読み込み開始から2.5秒以内
INP(Interaction To Next Paint) 反応の速さ。クリックやタップなどの操作から、画面が更新されるまで 200ミリ秒未満
CLS(Cumulative Layout Shift) 見た目の安定。表示中に画面がどれだけずれるか 0.1未満

3つとも、原文は「strive」、つまり「そうなるよう努める」という動詞で目安を書いています。合格と不合格を分ける線ではなく、目指す水準の示し方です。

指標の定義は、各指標の名前に付いたGoogleのウェブ開発者向けサイト(web.dev)のリンク先で読む作りです。

最適化のための3つの案内先

後半の「Optimizing your Core Web Vitals」は、測定・監視・改善に使える資料を3つ挙げています。

  • Search ConsoleのCore Web Vitalsレポート:自分のページの成績を見る
  • web.devのCore Web Vitalsの学習ガイド:測定、原因の調査、改善、ベストプラクティスを扱う
  • web.devの計測ツールの一覧:LCP、INP、CLSを測れるツールを紹介する

ページの末尾には、Googleのブログで発表したCore Web Vitals関連の記事の一覧があります。

リンク先を開いて確かめたこと

公式ページは案内先を挙げるだけなので、私が実際に開いた資料から、判断に使える範囲を補います。ここからは、このページ本体ではなく、リンク先の内容です。

基準値は「75パーセンタイル」で見る

web.devのLCP、INP、CLSの各ページには、目標を満たしているかを見る位置が書かれています。モバイルとパソコンに分けて、ページ読み込みの75パーセンタイルで見る、という考え方です。

速い順に並べて、4分の3の位置にある訪問の値で判定する、という意味です。ごく一部の遅い訪問があっても、判定は変わりにくくなります。

「良好」「改善が必要」「低速」の境目

Search Consoleのヘルプには、3段階の境目が載っています(日本語版のヘルプの呼び名は「良好」「改善が必要」「低速」)。公式ページの目安は、このうち「良好」の線にあたります。

  • LCP:2.5秒以内が良好、4秒以内が改善が必要、4秒超が低速
  • INP:200ミリ秒以内が良好、500ミリ秒以内が改善が必要、500ミリ秒超が低速
  • CLS:0.1以内が良好、0.25以内が改善が必要、0.25超が低速

INPの200は、公式ページが「未満」、ヘルプとweb.devが「以内」と書いています。資料ごとの表記の揺れで、実務の判断は変わりません。

Search Consoleのレポートの読み方

Search Consoleのヘルプによると、このレポートは実際の利用者のデータ(フィールドデータ)で作られています。データの元は、Chromeの利用者から集めた公開データセットのCrUX(Chrome User Experience Report)です。

  • URLは、似た体験のページどうしで「URLグループ」にまとめて評価されます
  • グループの状態は、3つの指標のうち最も悪いもので決まります
  • 表示される値は、過去28日間の75%の訪問が満たした値です
  • レポートに出るのは、インデックスされたURLだけです
  • データが少ないと「データがありません」と表示されます。新しいプロパティか、CrUXのデータ不足のどちらかです

ヘルプには、このレポートは特定の1URLの状態を調べる道具ではなく、サイト全体の傾向と、複数ページに共通する問題を見つける道具だ、とも書かれています。

実測データと実験室のデータは別物

web.devの計測ツールの解説は、Core Web Vitalsは現場(実際の利用者)で測るのが基本だと述べています。Lighthouseのような実験室のツールは、問題の診断用です。

実験室のツールは、決まった条件で、初めて訪れた人の読み込みを再現します。実際の訪問者の端末や回線、キャッシュの状態とは違いが出ます。

もうひとつ重要な点があります。Lighthouseは操作する利用者がいない環境のため、INPの代わりにTBT(Total Blocking Time)という指標を使います。

web.devの表では、LighthouseのINPの欄は「TBTを使う」になっています。

英語版と日本語版の違い

確認した日付は2026年11月5日です。英語版の更新日は2025年12月10日、日本語版は同年12月18日です。

日本語版のほうが8日新しく、英語版だけにある文や、事実と数値の食い違いは、すべて見当たりませんでした。

ただし、冒頭の2文で、訳し方に差があります。

箇所 英語版 日本語版
勧める理由 for success with Search(検索での成功のために) 検索結果でのランキングを上げ(略)改善することを強くおすすめします
ランキングとの関係 aligns with what our core ranking systems seek to reward(コア ランキング システムが報いようとするものに沿っている) コア ランキング システムがランキングを決定する際に考慮する要素です

英語版が書くのは「検索での成功」で、順位を上げるとまでは言っていません。「報いようとするものに沿う」も、仕組みの方向性の説明です。

日本語版は、「ランキングを上げ」「考慮する要素」と訳しています。英語版より、順位に直結するという印象が強くなります。

どちらの版でも、3つの指標の名前と基準値は同じです。違うのは、順位との関係を述べた冒頭の言い回しだけです。

順位との関係そのものは、ページ エクスペリエンスの解説記事で、そのページの原文に当たって整理しています。

更新の経緯:日本語版のINP反映は遅れました

Internet Archiveの保存記録と、変更履歴を突き合わせると、次の流れでした。

  • 2023年4月19日:変更履歴に、ページ エクスペリエンスの解説を改訂し、一部を新しいCore Web Vitalsのページへ移した、とあります。このページの始まりです
  • 2023年5月10日:変更履歴に、INPが2024年3月にFIDに代わる予告のバナーを、Core Web Vitalsのページ群に付けた、とあります
  • 2024年3月12日:変更履歴に、INPがCore Web Vitalsになったことを反映した、とあります。ただし、この項目が名指ししているのはページ エクスペリエンス、署名付きExchange、ECのページ送りの3ページで、このページの名はありません。FIDからINPへの切り替え自体は、項目の「理由」欄にあるweb.devの記事が説明しています

英語版の保存記録では、2024年3月4日はFID(100ミリ秒未満)、同年4月2日はINP(200ミリ秒未満)の表でした。

切り替わりは、この2つの記録の間です。変更履歴の3月12日と矛盾しませんが、このページ自身の切替日までは絞れません。

日本語版は違いました。保存記録では、2025年2月6日まで指標の表がFIDのままで、「2024年3月以降にINPがFIDに代わる」と予告する文が残っていました。

INPの表になっていたのは、2025年3月7日の記録からです。

保存記録は不定期のため、日本語版が切り替わった日は、2025年2月7日〜3月7日のどこかとしか絞れません。それでも、英語版が遅くとも2024年4月2日にINPの表で、日本語版は早くとも2025年2月7日までFIDの表だったので、少なくとも約10か月、最大で約12か月の遅れがあったことは、記録から確かめられます。

日本語版の2024年3月14日、4月2日、12月17日の記録も、FIDのままでした。

日本語の資料に「FID」の記述が残りやすいのは、この遅れも一因かもしれません。これは私の推測です。

このページから、言えること・言えないこと

言えること 言えないこと
Core Web Vitalsは、LCP、INP、CLSの3つで、実際の利用者の体験を測る指標である FIDは、現在もCore Web Vitalsの1つである。(2024年3月にINPへ置き換わりました)
Googleは、良好な状態にすることを、検索での成功と利用者体験のために強くおすすめしている 良好にすれば、順位が上がると約束している。(公式ページに、順位の保証はありません)
目安は、LCPが2.5秒以内、INPが200ミリ秒未満、CLSが0.1未満である 目安を1つでも超えると、検索結果から外れる。(そうした記述はありません)
Search Consoleのレポートで、サイトの傾向を見られる レポートの数字が、検索順位を決める値そのものである。(公式ページは、順位との関係をそこまで書いていません)

中小企業の視点で、どう受け取るか

ここからは、Googleの説明とは別の、私の読み取りです。

1. まず、自社に「実際の利用者のデータ」があるかを確かめる

Search Consoleの左メニューで、「ウェブに関する主な指標」のレポートを開きます(ヘルプの日本語版では「Core Web Vitals レポート」とも書かれています)。メニューの階層は画面の更新で変わることがあるため、名前で探してください。

モバイルとパソコンのグラフが出れば、CrUXのデータがあります。

訪問が少ない小さなサイトでは、「データがありません」と表示されることがあります。これは不具合ではなく、公式ヘルプに書かれた仕様です。

その場合は、次の項目の道具で補います。

2. 「低速」「改善が必要」が出たら、URLグループの代表ページを開く

レポートにある、良好と見なされなかった理由の表から、問題の行を開きます。出てくるURLは、似たページのグループの代表です。

WordPressなら、同じテーマ、同じテンプレートの投稿が1つのグループになりやすいと考えられます。1ページを直すより、テンプレートや共通の部品を直すほうが、グループ全体に効きます。

3. 実験室の測定は「診断用」と割り切る

PageSpeed Insightsを使うと、Search Consoleのヘルプによれば、実際の利用者のデータと、その場で測った実験室のデータの両方が表示されます。

判断の軸は実際の利用者のデータに置き、実験室のデータは原因の候補を探すために使います。1回の実験室の数字に一喜一憂しないことが、web.devの説明に沿った使い方です。

4. 古い資料のFIDは、読み替える

制作会社の資料に「FIDを100ミリ秒未満に」とあれば、2024年3月以前の内容です。いまは、反応の速さをINPで見ます。

速度の改善がAI検索に関係するかは、別の記事で整理しています。実務の手順は、表示速度はAI検索に関係ある?Googleの公式説明と応答速度の測り方をご覧ください。この記事は公式ページの解説、あちらは測り方の手順という役割分担です。

弊社のサイトで確かめたこと

2026年11月5日に、kenkyo.aiのトップページに対して、次の確認を行いました。これはCore Web Vitalsの値とは別の確認です。

利用者のデータ(フィールドデータ)は、私の側から見られる範囲の外にあります。

確認 方法 結果
PageSpeed InsightsのAPIで、モバイルの測定を依頼 PageSpeed InsightsのAPIを呼ぶコマンド(curl) 1日あたりの利用上限を超えた、という応答(HTTP 429)で、測定できませんでした
トップページの取得 curl -sL https://kenkyo.ai/ HTTP 200、転送0回。最初の1バイトまで0.07秒、取得完了まで0.12秒(1回目の計測)。同じ日に測り直すと、最初の1バイトまでが約0.1〜0.65秒と、測るたびに変わりました
HTMLの大きさと圧縮 同上と、Accept-Encodingを付けた取得 非圧縮で約33万バイト。gzipで約8.8万バイト。Brotliでの圧縮も返しました
HTMLの画像(img)タグ64個の確認 取得したHTMLを集計 幅と高さの指定は64個すべてにありました。遅延読み込み(loading=”lazy”)の指定は62個です

画像の幅と高さが指定されていると、読み込み前に場所を確保できるため、表示のずれ(CLS)が起きにくい、というのがweb.devの説明です。HTMLの上では、その土台はそろっています。

一方で、LCPが2.5秒以内かは、この確認からは判定できません。LCPになる要素も、実測をしていないので特定できていません。

取得の速さは測るたびに変わるため、参考値にとどまります。

PageSpeed Insightsのような道具が応答しない日もあります。その日は、Search Consoleのレポートを先に見ます。

よくある質問

Core Web Vitalsの3つの指標は、いま何ですか

LCP、INP、CLSの3つです。2024年3月12日に、FIDに代わってINPが加わりました。

公式ページの英語版と日本語版は、どちらも現在はこの3つを載せています。

Core Web Vitalsの良い数値とは、具体的にいくつですか

公式ページの目安は、LCPが2.5秒以内、INPが200ミリ秒未満、CLSが0.1未満です。判定は、ページ読み込みの75パーセンタイルで見る、とweb.devは説明しています。

Core Web Vitalsを良くすれば、検索順位は上がりますか

公式ページが勧めているのは、検索での成功と利用者体験のために良好にすることです。順位の約束は載っていません。

順位との関係は、ページ エクスペリエンスの解説記事で詳しく扱っています。

まとめ:今日できる1つのこと

Search Consoleで「ウェブに関する主な指標」を開き、モバイルの状態が「良好」「改善が必要」「低速」のどれかを確かめてください。

「データがありません」と出たら、それを記録して終わりで十分です。データがあるのに「低速」が出ていれば、問題の行から代表のページを開き、直す順番を決める材料にできます。

この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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