Google検索セントラルには「サイトでの不正行為の防止および監視」という、目次だけのページがあります。ここには5つの個別ページへのリンクが並んでいるだけで、手順そのものは書かれていません。
それでも、このページを読む価値があります。Googleがセキュリティ関連の話を「何と何の束」として見ているかが、1画面で分かるからです。
この記事では、その5つの関係と、中小企業が最初に確かめる順番を整理します。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページを読むのは、サイトが荒らされたときに慌てないための「地図」を先に持っておくためです。
結論:3行で言うと
- このページは目次であり、守り方の中身は5つの個別ページにあります。ユーザー生成スパム、マルウェア、感染の予防、ソーシャルエンジニアリング、繰り返し違反の5つです
- 個別ページを読むと、マルウェア・感染の予防・ソーシャルエンジニアリングの3ページでは、確認の入口が Search Console の「セキュリティの問題」レポートに集まっています
- 目次ページは2025年12月10日が最終更新です。内容を直接変えるのは個別ページ側なので、確認は個別ページの日付で行います
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Preventing and monitoring abuse on your site |
| 日本語版の題名 | サイトでの不正行為の防止および監視 |
| ブラウザのタブに出る題名 | 英語版は Prevent Abuse on Your Site、日本語版は「サイトでの不正行為を防止する」(ページ上の見出しとは文言が違います) |
| 英語版の最終更新日 | 2025-12-10 |
| 日本語版の最終更新日 | 2025-12-18 |
| Google検索セントラルの中の位置 | 「モニタリングとデバッグ」の章の、セキュリティの項目の入口 |
| 直近の主な更新 | 目次ページ自体の更新は、私が確認した範囲では見つかりませんでした(詳しくは後述) |
Googleがこのページで言っていること
本文は短く、「次のトピックでは、サイトでの不正行為を防止し、監視する方法を説明します」という趣旨の1文と、5つのリンクで終わります。
5つのトピックの位置づけ
各リンクの説明文と、開いて確かめた個別ページの中身を、表にまとめます。
| 個別ページ | 何についてのページか | 最初に見る場所 |
|---|---|---|
| ユーザー生成スパムの防止 | コメント欄や登録フォームなど、訪問者が書き込める場所をスパムに悪用されないための対策 | 書き込み欄の設定、site: 検索 |
| マルウェアと望ましくないソフトウェア | 利用者の端末に害を与えるファイルや、利用者を欺くソフトウェアを配布しないための指針 | Search Console のセキュリティの問題レポート |
| マルウェアへの感染の防止 | パスワード、更新、ログの確認など、感染を防ぐための日常の備え | Search Console のメッセージ、site: 検索 |
| ソーシャルエンジニアリング | フィッシングなど、訪問者をだまして危険な行動をとらせるコンテンツ | セキュリティの問題レポート |
| 繰り返し違反のポリシー | 問題の解消と再発を短期間に繰り返したサイトの扱い | Search Console に登録したメールアドレスの受信箱 |
個別ページから読み取れる共通点
5つを通して読むと、共通点が3つあります。
1つ目は、マルウェア・感染の予防・ソーシャルエンジニアリングの3ページで、確認の入口が Search Console の「セキュリティの問題」レポートになっていることです。マルウェアのページは、疑わしいファイルの一覧をこのレポートで見られると書いています。
2つ目は、自分が原因でなくても警告の対象になりうることです。ソーシャルエンジニアリングのページは、広告や外部の部品に紛れた欺瞞的な内容でも、ページ側の違反になると説明しています。
3つ目は、直したあとに「再審査」を申請する流れが共通していることです。ただし、繰り返し違反と判断されたサイトは、30日間は再審査を申請できません。
英語版と日本語版の違い
2025年12月10日の英語版と、12月18日の日本語版を比べました。11月5日にも英語版の最終更新日が同じであることを取り直して確かめています。
| 比べた点 | 英語版 | 日本語版 | 差 |
|---|---|---|---|
| 最終更新日 | 2025-12-10 | 2025-12-18 | 8日の差 |
| リンクの数と順序 | 5件 | 5件(同じ順序) | なし |
| 各リンクの説明文 | 5件 | 5件 | 意味の差は見つかりませんでした |
確認した日付時点で、内容の差は見つかりませんでした。日本語版が8日遅れているのは、翻訳が反映されるまでの時間と見られます。
更新の経緯
Googleの変更履歴(Search Central の更新情報)で、このページに触れた記録を探しました。私が確認した範囲では、このページ自体を対象にした項目は見つかりませんでした。
Internet Archive に残る2024年1月と2026年3月の保存版も開きました。どちらも、5つのトピックの構成と説明文は、今の英語版と同じでした。
なお、個別ページのうちユーザー生成スパムのページは、2026年10月26日に更新されています。その解説はユーザー生成スパムの防ぎ方の記事にまとめています。
目次ページの最終更新日が動いていないことから、目次の日付だけを見ても個別ページの変更には気づけないと分かります。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| Googleはセキュリティ関連の5つのトピックを、1つの束として案内しています | このページ1つを読めば、対策が完了するわけではありません。手順は個別ページにあります |
| 確認の入口として、Search Console のレポートが複数の個別ページで示されています | レポートに何も出ていなければ安全、とは書かれていません |
| 書き込み欄の悪用は、このページの最初のトピックとして扱われています | 目次の順序が、危険度や優先度の順位を示すとは書かれていません |
| 5つはどれも、利用者を守るための方針として並んでいます | 対策をすれば検索順位が上がる、とは書かれていません |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員が数人から数十人で、WordPressでサイトを持つ会社を想定します。
1. まず Search Console の通知を、確実に受け取れる状態にする
個別ページには、マルウェアが見つかるとメッセージパネルに通知が出ること、メッセージをメールへ転送できることが書かれています。繰り返し違反の通知も、Search Console に登録したメールアドレスに届きます。
最初の確認は、次の順で行います。
- Search Console にログインし、自社サイトが所有権確認済みで登録されているかを見る
- 所有者の一覧に、心当たりのない人が入っていないかを見る
- 通知のメールが、実際に見るアドレスへ届く設定になっているかを見る
ソーシャルエンジニアリングのページは、所有者に不審な人が追加されていないかの確認を、対処の最初の手順に挙げています。
2. 「セキュリティの問題」レポートを月に1回見る
Search Console の左のメニューにある「セキュリティと手動による対策」の中に、このレポートがあります。問題が無ければ、その旨が表示されます。
月に1回、開いて見るだけでも、気づくまでの時間を短くできます。見る日を決めて、担当者のカレンダーに入れておくと続きます。
3. 自社サイトの「書き込める場所」と「外部から読み込むもの」を棚卸しする
5つのトピックのうち2つは、自分のサイトの外から入ってくるものが原因になる話です。コメント欄、問い合わせフォーム、会員登録は訪問者が書き込める場所です。
広告や外部の部品は、自社以外が内容を決める場所です。
WordPressの管理画面で、次を確認します。
- 「設定」の「ディスカッション」で、コメントを受け付ける設定か、承認制かを見る
- 「プラグイン」の一覧で、長く更新されていないものや、使っていないものが残っていないかを見る
- 「ユーザー」の一覧で、心当たりのない管理者が増えていないかを見る
マルウェア予防のページも、使っているソフトとプラグインの一覧を作り、バージョンと更新を管理するよう勧めています。
4. 異変に気づいたときの連絡先を、先に決めておく
予防のページは、ホスティング会社や公開用プラットフォームのサポートに連絡するよう勧めています。いざというときに探さなくて済むよう、契約中のサーバー会社の連絡窓口と、サイトを管理できる人の連絡先を、1枚の紙かメモにまとめておきます。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月5日に、kenkyo.ai のトップページに対して、この作業中に次の確認を行いました。外から確かめられる範囲に限ります。
| 確認 | 方法 | 結果 |
|---|---|---|
| SSL証明書の有効期限 | openssl s_client で取得して日付を読む |
有効期限は2027年1月5日でした |
| 外部から読み込むスクリプト | curl -s https://kenkyo.ai/ のHTMLで、script要素のsrcを数える |
外部ドメインは3つで、Googleのものが2つ、レンタルサーバー側が配信するWebフォント用のものが1つでした。残りは自社ドメインです |
| 埋め込みの枠 | 同じHTMLでiframe要素を数える | 0個でした |
| 実行ファイルなどへのリンク | 同じHTMLで、実行ファイル・アプリ・圧縮ファイルの拡張子を持つリンクを探す | 0件でした |
| 暗号化されていない参照 | 同じHTMLで、http:// で始まるsrcとhrefを探す | 0件でした |
この確認は、トップページだけが対象です。Search Console のレポートの数字は、私は見られないため、書いていません。
よくある質問
Q1. サイトでの不正行為の防止および監視のページは、読めば対策が分かりますか?
このページは目次なので、手順は書かれていません。ただし、5つの個別ページへの入口と、それぞれが何についてのページかが分かります。
最初に自社に当てはまるものを選び、そのページから読むのが近道です。書き込み欄があるサイトなら、ユーザー生成スパムのページが先になります。
Q2. Search Console の「セキュリティの問題」レポートに何も出ていなければ、サイトは安全ですか?
個別ページには、安全だと保証する文は見つかりませんでした。レポートは、Googleが検出した範囲を示すものです。
マルウェア予防のページは、site: 検索で見覚えのないページが出ていないかを、定期的に確かめるよう勧めています。レポートと併せて使います。
Q3. ソーシャルエンジニアリングは、フィッシング詐欺サイトを作る側だけの話ですか?
そうとは限りません。個別ページによると、広告や外部の部品に紛れた欺瞞的な内容も、そのページの違反になります。
また、不正アクセスを受けたサイトが、第三者に使われて配布元になる場合もあります。自社が作っていなくても、確認の対象になります。
まとめ:今日できる1つのこと
Search Console を開き、「セキュリティの問題」レポートを見て、所有者の一覧に心当たりのない人がいないかを確かめてください。5分で終わります。
問題が見つかった場合の手順は、この記事の表の個別ページにあります。ほかの個別ページの解説も、このシリーズで順次公開します。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません


