お店や事務所の営業時間と電話番号を、Googleに正しく伝えるには、サイトに何を書けばよいのでしょうか。Google検索セントラルには、そのための専用ページがあります。
今回読むのは、LocalBusinessの構造化データを説明するページです。英語版の原文から整理し、英語版と日本語版の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。来店や訪問を受ける会社が、構造化データにどこまで期待できるかを、公式ページの範囲で確かめました。
結論:3行で言うと
- 必須の項目は、address(住所)とname(名前)の2つだけです。営業時間や電話番号などは推奨の扱いで、書いても表示は保証されないと、ページ自身が書いています
- 営業時間には、通常・深夜・終日・季節の4つの書き方が用意されています。深夜0時をまたぐときは、1つの指定に開始と終了を書きます
- 口コミ(review)と平均評価(aggregateRating)は、他の事業者の口コミを集めるサイトにだけ推奨されています。自社の口コミを自社ページに入れる使い方は、推奨の対象外です
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Local business (LocalBusiness) structured data |
| 日本語版の題名 | ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ |
| 英語版の最終更新日 | 2026年9月8日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年9月12日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | URLの階層は「appearance/structured-data」です。左のメニューでは、イベントや求人など、構造化データの機能別ページと並んでいます |
| 直近の主な更新 | 変更履歴の最後の記載は2023年8月15日(営業時間の書き方)です。2026年9月8日の日付変更は、変更履歴にありません |
Googleがこのページで言っていること
導入:何を伝えられるか
GoogleのSearchやMapsで事業者を探すと、条件に合う事業者の情報を載せたナレッジパネルが出ることがあります。「ニューヨークのおすすめレストラン」のように業種で探すと、事業者のカルーセル(横に並ぶ一覧)が出ることもあります。
ローカルビジネスの構造化データで伝えられるのは、営業時間、事業所内の部門、口コミなどです。予約や注文を検索結果から直接受けたい場合は、別の仕組みのMaps Booking APIを使うと書かれています。
追加から公開までの流れ
- 必須の項目を入れる。CMSなら、プラグインのほうが楽な場合があります
- ガイドラインに従う
- リッチリザルト テストで検証し、重大なエラーを直す。軽微な指摘は、リッチリザルトの対象になるために必須ではありません
- 数ページに入れ、URL検査ツールでGoogleから見えるかを確かめる。robots.txt、noindex、ログインで止まっていないことが前提です
- サイトマップを送る。Search ConsoleのSitemap APIで自動化できます
公開してからGoogleが見つけるまでに、数日かかることがあります。
営業時間の書き方
営業時間は、openingHoursSpecificationに書きます。ページが示す型は4つです。
- 通常:validFromとvalidThroughを書かなければ、通年の時間です。例は、平日9時から21時、土日10時から23時です
- 深夜:日をまたぐときは、1つの指定に開始と終了を書きます。例は、土曜18:00から日曜3:00です
- 終日:24時間営業はopensを「00:00」、closesを「23:59」にします。終日休業は、両方を「00:00」にします
- 季節:validFromとvalidThroughを両方使います。例は、年末年始の休業です
曜日は、schema.orgの正式な表記と、URLを省いた英語の短い名前の両方を受け付けると書かれています。
部門が複数あるとき
部門ごとに営業時間や電話番号が違うなら、departmentに部門を入れ子で書きます。メインの店と違う項目だけを、部門側に書きます。
部門名は「店名+部門名」の形で指定します。部門名そのものがブランドとして知られているときは、部門名だけにします。
ガイドラインと、項目の一覧
守るべきものは、検索の基本事項、構造化データの一般ガイドライン、カルーセルのガイドライン(該当する場合)です。違反すると、手動による対策を受けることがあります。
LocalBusinessは、事業所の拠点ごとに定義します。Restaurant、DaySpa、HealthClubのように、できるだけ具体的なサブタイプを使います。
複数の業種なら、タイプを配列で並べます。
| 項目 | 区分 | ページの説明 |
|---|---|---|
address |
必須 | PostalAddressで書く。項目が多いほど、結果の質が上がる |
name |
必須 | 事業者の名前 |
openingHoursSpecification |
推奨 | 営業時間。配列でも単独でもよい |
telephone |
推奨 | 主な連絡先。国番号と市外局番を含める |
geo |
推奨 | 緯度と経度。小数点以下5桁以上の精度が必要 |
url |
推奨 | その拠点を指す完全なURL。リンク切れは不可 |
priceRange |
推奨 | 「$$$」などの記号か、金額の範囲。100字未満にする |
department |
推奨 | 部門。上の命名のルールに従う |
review・aggregateRating |
推奨(条件つき) | 他の事業者の口コミを集めるサイトにだけ推奨 |
飲食店向けのmenu(メニューのURL)とservesCuisine(料理の種類)もあります。
レストランのカルーセル(限定公開)
レストランのカルーセルは、ごく一部のレストラン事業者に限られています。参加を希望する場合は、ページにあるフォームから関心を登録します。
必須はimageとnameです。画像は、クロールとインデックスができるものにします。
比率は16×9、4×3、1×1の3種類で、幅×高さが5万ピクセル以上を勧めています。
うまくいかないとき
ページは、表示の保証がないことを挙げています。ほかに、構造化データのエラー一覧と、解析不能な構造化データのレポートの確認があります。
手動による対策を受けると、そのページの構造化データは無視されます。ページ自体は、検索結果に出ることがあります。
再クロールの反映には、数日かかることがあります。
英語版と日本語版の違い
英語版は2026年9月8日、日本語版は2026年9月12日の更新です。日本語版のほうが4日新しい状態です。
2026年10月8日に、両方を取り直して突き合わせました。節の見出し、表の行数、11個のコード例が一致し、内容を変える差は見つかりませんでした。
見つかったのは、訳の濃淡にあたる3点です。
| 箇所 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| reviewとaggregateRatingの説明 | 「他のローカルビジネスに関する口コミ」を集めるサイトにだけ推奨 | 「他のローカル ビジネスを収集するサイト」にだけ推奨。プロパティの説明では、口コミを集める、という目的語が抜けています(導入文には書かれています) |
| レストランのカルーセル | ごく一部のレストラン事業者に限る | 「表示されるレストランは限定」。事業者単位の限定という語がありません |
| 終日営業の説明 | 「open」プロパティを00:00にする | 「open」プロパティを00:00にする。両版とも、実際の項目名opensと表記が違います |
ここからは私の読み取りです。1行目は、日本語だけを読むと、事業者の一覧サイトを指すように見えます。
ただ、判断は変わりません。
時刻の形式は、項目の説明が両版とも「hh:mm:ss」ですが、コード例はすべて「09:00」のhh:mm形式です。
更新の経緯
変更履歴(2026年10月8日更新の版)と、Internet Archiveの保存版の本文を突き合わせました。
- 2021年7月22日:変更履歴に、「@id」の項目を削除した、とあります。urlだけで事業者を特定できる、という理由です
- 2021年7月26日:変更履歴に、priceRangeを100字未満にする条件の追加があります
- 2022年8月29日:変更履歴に、複数のタイプを配列で書く方法の明確化があります
- 2023年8月2日:変更履歴に、reviewとaggregateRatingが「他の事業者の口コミを集めるサイト向け」の推奨であることの明記があります。新しい方針ではなく、2019年のブログ記事に書いた内容だ、と添えられています
- 2023年8月15日:変更履歴に、営業時間の曜日はschema.orgの標準値だけを受け付け、英語で書く、という明確化があります。8月4日の保存版(最終更新8月2日)は書き換え前の表のままで、8月18日の保存版(最終更新8月15日)で書き換え後になっており、変更履歴の日付と合います
- 2024年1月10日から5月12日の保存版の間(例):例からacceptsReservationsが消え、カルーセルの例にtelephoneが加わりました
- 同じ期間(文章):手順の説明から、ステップ式の学習ガイドへの案内文が消えました。画像のガイドラインからは、どのページにも画像を1つ入れる、という文が消えました
- 同じ期間(追加):LocalBusinessはOrganizationのサブタイプなので、Organizationの項目にも合わせる、という1文が加わりました。解析不能な構造化データのレポートへの案内も加わりました
- この3件は、変更履歴に載っていません
- 2024年10月25日から2025年3月11日の保存版の間:priceRangeの説明が「100字より長いと表示しない」から「100字以上だと表示しない」に直りました。変更履歴にはありません
- 2026年8月11日から9月21日の保存版の間:トラブルシューティングの1項目が、リンクだけの記載から、Search Consoleで原因を探す手順を説明する文つきに変わりました。英語版の更新日(9月8日)は、この間にあります
変更履歴の2026年9月8日の項目は、検索体験の地域差を扱う別ページの追加です。このページの更新は載っていません。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| 必須項目はaddressとnameの2つ。ほかは推奨です | 必須項目を入れれば、ナレッジパネルや営業時間が必ず出る。ページは表示を保証しないと書いています |
| 営業時間には、通常・深夜・終日・季節の書き方がある | このマークアップで、Googleマップの営業時間が書き換わる。英語版の本文に、ビジネスプロフィールの語は0件です |
| 拠点ごとに、できるだけ具体的なサブタイプで書く | ページに挙がったRestaurantなどが、使えるタイプの全部。例の列挙で、全一覧はschema.orgにあります |
| reviewとaggregateRatingは、他の事業者の口コミを集めるサイト向け | 自社の口コミを自社ページに書けば、星が出る。星の表示ガイドラインでは、自社が自社の口コミを管理していると、LocalBusinessなどを使うそのページは対象外です |
| レストランのカルーセルは限定公開で、参加はフォームから関心を登録する | Restaurantのマークアップを入れれば、カルーセルに載る。対象は、ごく一部の事業者です |
星の表示ガイドラインは、このページからリンクされている別の公式ページです。2026年9月8日更新の英語版を開いて、該当の文を確かめました。
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員が数人から数十人で、WordPressのサイトを持つ会社を想定します。
1. 付ける対象は、来店や訪問を受ける拠点
ページは、拠点ごとにLocalBusinessを定義するよう書いています。私の読み取りでは、店舗、診療所、事務所など、人が訪ねる場所がある会社が当てはまります。
Googleは、店舗ごとにLocalBusinessとして定義し、urlにはその店舗の完全なURLを書くよう求めています。そこから考えると、複数の店舗があるなら、店舗ごとにページを分け、そのページに、その店のURLと営業時間を書く形が自然です。
2. 入れ方と確かめ方
WordPressでは、使っているテーマやSEOプラグインに、事業者情報の欄があるかを先に見ます。管理画面の「プラグイン」で、導入済みのものの設定画面を開きます。
欄が無ければ、会社概要かアクセスのページに、JSON-LDを貼る方法があります。Googleが書いているのは、CMSならプラグインを使うほうが楽、というところまでです。
手で入れるなら、ブロックエディターのカスタムHTMLブロックに、scriptタグごと貼る方法が考えられます。
入れたら、そのページのURLをリッチリザルト テストに入れ、重大なエラーが無いことを見ます。次にSearch Consoleの上部の検索窓へURLを入れて、URL検査でインデックスの状態を見ます。
構造化データ全般の実務の手順は、構造化データとはにまとめています。この記事は、公式ページの解説です。
3. 画面の表記と、一つずつ一致させる
営業時間と電話番号は、ページの見える部分と同じ内容にします。
見える部分に無い情報をマークアップに書くのは、構造化データの一般ガイドライン(2026年7月10日更新の英語版を開いて確認)が避けるよう求めています。
年末年始の休業を季節営業で書いたら、期間が過ぎたあとに消すか更新します。同じガイドラインに、時間の経過で関連しなくなった、時期に左右される内容にはリッチリザルトを出さない、とあります。
4. 口コミは書かない。マップの情報は別に見る
お客様の声を自社サイトに載せているなら、LocalBusinessのreviewには入れません。入れても星の対象外です。
Googleマップに出る営業時間の管理は、このページの範囲の外です。ビジネスプロフィールの画面で、別に確認します。
マップ側の考え方は、ローカルSEOの解説記事で扱っています。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年10月8日に、kenkyo.aiで次の確認をしました。Search Consoleの数字は見られないので、表示への影響は未確認です。
curl -sL https://kenkyo.ai/でトップページを取得し、JSON-LDを読みました。ブロックは1つで、型はBreadcrumbList、Organization、WebPage、WebSiteの4つです- 同じHTMLで、LocalBusiness、PostalAddress、openingHoursの文字を数えました。どれも0件でした
- Organizationに入っている項目は、@id、name、description、url、logo、imageです。addressとtelephoneはありません
- 弊社の構造化データの解説記事1本も同じ方法で取得しました。JSON-LDの型はBlogPosting、BreadcrumbList、Organization、Person、WebPage、WebSiteで、LocalBusinessはありませんでした
弊社は記事制作の会社で、人が訪ねる店舗を持ちません。LocalBusinessを付けない今の状態は、このページが想定する使い方と合っています。
リッチリザルト テストは、この作業では実行していません。
よくある質問
LocalBusinessの構造化データは、店舗が1つだけの会社にも必要ですか
このページは、付けるべきかどうかを書いていません。書かれているのは、付ける場合の項目と、リッチリザルトの対象になる条件です。
来店を受ける拠点があって、営業時間などをGoogleに伝えたいときに検討する項目、と読むのが自然です。
LocalBusinessの構造化データを入れると、営業時間は検索結果やGoogleマップに必ず出ますか
出るとは限りません。ページは、構造化データを使う機能が検索結果に出ることをGoogleが保証しない、と書いています。
Googleマップへの反映の仕組みは、このページに書かれていません。
LocalBusinessの構造化データに、自社のお客様の声を入れてよいですか
ページは、reviewとaggregateRatingを、他の事業者の口コミを集めるサイトにだけ推奨しています。
さらに、星の表示ガイドラインでは、自社が自社の口コミを管理していると、LocalBusinessなどを使うそのページが星の対象外になります。
まとめ:今日できる1つのこと
自社の会社概要かアクセスのページのURLを、リッチリザルト テストに入れてください。LocalBusinessが検出されるか、されないかを、画面で確かめるだけで、今の状態が分かります。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
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