マーチャントセンターに商品を登録したいが、何から手を付ければよいのか分からない。無料で載せる方法と広告の違いも、はっきりしない。
この記事は、ネットショップを持つ会社、メーカー、小売店の担当者に向けて書いています。
Googleが公開しているMerchant Centerのヘルプを、2026年10月28日に実際に開いて確かめた範囲だけで答えます。確かめられなかったことは、書かずに「公式に記載なし」と書きます。
先に答え:マーチャントセンターは商品データを渡す無料の窓口で、元になるのは自社の商品ページ
最初に結論を書きます。
マーチャントセンターは、自社の商品の情報をGoogleに渡して、検索やショッピングなどに載せるための窓口です。ヘルプは「Merchant Center は無料のツール」と説明しています。
商品を無料で載せる枠を、無料リスティングと呼びます。載せるだけなら、広告費は要りません。
審査で落ちる理由の中心は、商品ページに書いてある内容と、マーチャントセンターに登録したデータのずれです。この記事は、そのずれを防ぐことを軸にします。
マーチャントセンターとは何か
ヘルプの「Merchant Center の利用を開始する」には、次の説明があります。
「Merchant Center は無料のツールで、何百万人もの Google ユーザーにお客様の商品を表示して、検討や購入を促進できます。」
アカウントがあれば、無料で商品データを送って管理できます。載せる先は、Google検索、マップ、YouTubeなどです。
アカウントは、Googleアカウントのメールアドレス1つにつき1つしか作れません。作るときに選んだ国は、あとから変えられません。
無料掲載と広告は、同じデータを使う別の出口
同じ商品データから、掲載の出口を選べます。
ヘルプの「マーケティング方法とは」は、無料リスティングやショッピング広告などを、マーケティング方法として並べています。
無料リスティングは、商品の審査が済めば、ほかの操作をしなくても掲載が始まります。ショッピング広告は、Google広告でキャンペーンを設定して有効にする作業が加わります。
つまり、商品データを整えれば、無料でも広告でも同じ土台が使えます。
この記事の軸:自社の商品ページを、登録データの正本にする
マーチャントセンターの解説は、登録画面の操作を順に並べたものが多く見られます。この記事は、登録の前に直す場所を軸にします。
Googleは、登録された商品データと、商品ページの表示を照らし合わせています。ヘルプは、一致しているかどうかを定期的に確認していると書いています。
価格、在庫、送料、返品の4つを、商品ページと登録データでそろえる。これが、審査で止まらないための土台です。
先に断っておくこと
この記事の作業をすれば、必ず検索結果に出るとは言えません。ヘルプにも、表示を保証する記述はありません。
AIモードやAIによる概要で、商品がどう扱われるかは、後の節で公式に確かめた範囲だけを書きます。確かめられなかった部分は、確かめられなかったと書きます。
本文に金額は書きません。広告費や手数料の目安も出しません。
全体像を、先に表で見る
| 知りたいこと | 公式で確かめた答え | 確かめた資料 |
|---|---|---|
| 何をする窓口か | 商品データを無料で送って管理し、Googleの各所に載せるためのツール | 利用開始のヘルプ |
| 無料掲載と広告の違い | 無料リスティングは審査後に掲載開始。ショッピング広告はGoogle広告での設定が加わる | マーケティング方法のヘルプ |
| 商品の登録方法 | 自社サイトから自動取得、作成サービスの接続、ファイル、スプレッドシート、1件ずつ、API | 商品をアップロードする方法のヘルプ |
| 不承認の主な理由 | 商品ページの価格や在庫と、登録データの不一致 | 価格が一致しない場合のヘルプ |
| 表示の保証 | 保証はない | 商品の無料リスティングのヘルプ |
| AIの回答での扱い | 日本向けの記載は公式で確かめられなかった | 後の節で詳しく書く |
Q&Aサイトで見かけた、商品データは自動で更新されるのかという悩み
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿者は、ネットショップの作成サービスを使って店を運営していました。そのサービスとGoogleショッピングを連携して、広告を出している状況です。
質問の中心は、マーチャントセンターへの商品データの更新が、作成サービス側で自動的に行われるのかという点でした。
寄せられた回答は、一言だけだった
回答には、自動では行われないという趣旨が、短く書かれていました。
質問した人は、どの場面で更新が止まるのかを知りたかったはずです。一言の回答では、更新の仕組みも、手作業が要る場面も分かりません。
公式のヘルプで確かめると、答えは登録の方法で変わる
ヘルプの「Merchant Center に商品をアップロードする方法」を開くと、更新の扱いは方法ごとに違うと分かります。
- 自社サイトから自動で取得する方法は、ショップで価格の変更や商品の削除をすると、Googleが確認して更新する、と書かれています
- 作成サービスを接続する方法は、変更がマーチャントセンターに反映されるまで24〜48時間ほどかかる、と書かれています
- ファイルをURLに置く方法は、Googleが24時間ごとに取りに来る、と書かれています
どの方法を選んだかで、自動かどうかが決まります。「自動では行われない」は、方法によっては当たらず、方法によっては当たります。
悩みの正体は、更新の仕組みを知らないまま運用していること
この質問から見えるのは、登録の方法と更新の頻度の対応を知らないまま運用が始まっている状況です。
更新が遅れると、商品ページの価格と登録データの価格がずれます。ずれは、不承認につながります。
詳しくは、審査と不承認の節で説明します。
質問から引き出せる、事業者向けの問い
質問を、自社の問いに置き換えます。
- 自社の商品データは、どの方法でマーチャントセンターに入っているか
- その方法は、価格や在庫の変更をいつ反映するか
- 反映が遅れる間、商品ページと登録データは食い違わないか
この3つに答えられれば、運用の穴はほとんど見つかります。
悩みを、表で整理する
| 悩みの場面 | 起きていること | 公式で確かめた扱い | 先にすること |
|---|---|---|---|
| 作成サービスで運営している | 変更が反映されるまで時間がかかる | 24〜48時間ほどかかる場合がある | 反映を待つ日数を見込む |
| 自社サイトから自動取得にしている | ページの構造化データを元に更新される | 価格や削除の変更が自動で反映される | 構造化データを正しく書く |
| ファイルを使っている | 取得は24時間ごと | Googleが24時間ごとにURLを読む | 更新の時刻を決める |
| 手作業で1件ずつ登録している | 自動では変わらない | 手動で管理した商品はクロールのデータで更新されない | 変更時の手順を決める |
無料リスティングはどこに載り、広告とは何が違うのか
無料掲載と広告の違いを、公式の記述に沿って整理します。
無料リスティングが載る場所
ヘルプの「商品の無料リスティング」は、載る場所を次のように挙げています。
Google検索、Googleマップ、Gemini、YouTube、ショッピングタブ、Google画像検索、Googleレンズ、ビジネスプロフィールの商品モジュールです。
表示される対象は、商品ページです。ホームページや商品カテゴリのページは、無料リスティングの対象に入りません。
ほとんどの場合、最初から有効になっている
ヘルプは、無料リスティングの機能はほとんどの場合デフォルトで有効になっている、と書いています。
新しいアカウントを作ると、はじめから有効です。状態は、マーケティング方法のページにある無料リスティングのカードで見られます。
設定を変えるには、管理者の権限が必要です。担当者が複数いる会社は、誰が管理者かを先に決めておきます。
載ったからといって、表示が保証されるわけではない
ヘルプには、次の注意書きがあります。
「[無料リスティング] ページのステータスは、Google の各種サービスに無料で商品を表示する権限を管理するものであり、ユーザーに対して商品が表示されることを保証するものではありません。」
ステータスが有効でも、検索した人の目に触れるとは限りません。Googleは、提供されたデータを使って、検索内容に合う商品を表示します。
ショッピング広告との違い
ショッピング広告は、広告のキャンペーンを通じて商品を出す方法です。ヘルプの「マーケティング方法とは」には、Googleショッピングに商品を掲載するには、Google広告でショッピングキャンペーンを設定して有効にする必要がある、と書かれています。
無料リスティングは、商品のレビューが終われば、ほかの操作なしで掲載が始まるとも書かれています。
どちらも、土台は同じ商品データです。広告を出さない会社も、マーチャントセンターの整備は無駄になりません。
載せ方の違いを、表で整理する
| 比べる点 | 無料リスティング | ショッピング広告 |
|---|---|---|
| 掲載の費用 | 載せること自体は無料 | 広告の設定に伴う費用が発生する |
| 必要な設定 | 商品の審査が済めば掲載が始まる | Google広告でキャンペーンを設定して有効にする |
| 元になるデータ | マーチャントセンターの商品データ | マーチャントセンターの商品データ |
| 表示の保証 | ない | 公式のヘルプで確かめた範囲では記載なし |
| 向く会社 | まず商品を載せたい、広告費を使わずに始めたい会社 | 掲載の機会を増やす運用を始める会社 |
日本で使えるのか。AIの回答との関係:確かめられたことと確かめられなかったこと
ここは、書けることと書けないことを分けて書きます。
日本について確かめられたこと
ヘルプの「商品の無料リスティング」には、送料の設定が必要になる国の一覧があり、日本が入っています。日本に発送する場合は、送料の設定をするか、商品データに送料の属性を加えます。
同じページの、ショッピングナレッジパネルの説明には、利用できる国として日本が挙げられています。
日本語のヘルプが用意され、日本が個別の説明に入っている点は、確かめられました。
日本について確かめられなかったこと
無料リスティングを使える国を、1か所にまとめた一覧は、今回は開けませんでした。
そのため、「日本のすべての表示場所で、同じ機能が使える」とは書きません。画面の項目は国やアカウントによって違う場合があります。
AIモード・AIによる概要・Geminiとの関係
公式のヘルプで確かめられたことを、順に書きます。
無料リスティングの載る場所には、Geminiが入っています。これは「商品の無料リスティング」のヘルプにある記述です。
2026年5月27日付けの英語のヘルプは、AIモード、検索のAIによる概要、Geminiアプリで商品がどう見つけられているかを示すAI向けの成果レポートを、マーチャントセンターに加えると書いています。
レポートの内容は、競合と比べた表示の割合、人気の検索語、商品データに足りない項目の案内です。
AI向けのレポートの対象国に、日本は入っていない
このレポートの英語のヘルプには、利用できる範囲が書かれています。
英語の検索について、オーストラリア、カナダ、インド、ニュージーランド、アメリカのアカウントが対象です。日本は、この一覧に入っていません。
このレポートが数えるのは、無料リスティングなど、広告以外の経路で出た分だけです。広告の分は含まれません。
日本のAIモードで、マーチャントセンターのデータがどう使われるか
Googleが日本語で公開した、AIモードの提供開始のブログ(2025年9月9日付け)を開きました。
商品やショッピングに触れた記述は、このブログには見つかりませんでした。マーチャントセンターのデータがAIモードの回答にどう使われるかは、日本向けの公式の記載を確かめられていません。
なお、バーチャル試着は、2025年10月8日付けのGoogle日本語ブログで、日本で提供を始めたと書かれています。検索やショッピング、画像検索の商品結果から使える機能です。
この機能が商品データのどの項目を読むかは、そのブログに記載がありません。
確かめられたことと確かめられなかったことを、表で整理する
| 知りたいこと | 公式で確かめた答え | 確かめた資料 |
|---|---|---|
| 無料リスティングにGeminiは入るか | 載る場所に入っている | 商品の無料リスティングのヘルプ |
| AIモードとの関係 | AIモードなどでの見つかり方を示すレポートが、英語圏の一部の国に向けて案内されている | AI向けの成果レポートの英語のヘルプ |
| 日本でそのレポートが使えるか | 対象国の一覧に日本は入っていない | 同じヘルプ |
| 日本のAIモードで商品データが使われるか | 公式に記載なし | AIモードの日本語ブログには商品の記述がない |
| 日本のバーチャル試着 | 2025年10月8日に提供開始と記載 | Google日本語ブログ |
AIの買い物の全体像は、ChatGPTショッピングに商品フィードを送る手順と、エージェンティックコマースの解説でも整理しています。
商品の登録方法は6つある。自社の運用に合う方法を選ぶ
ヘルプの「Merchant Center に商品をアップロードする方法」は、商品データを入れる方法を複数挙げています。方法は組み合わせて使えます。
自社サイトから自動で取得する
オンラインショップの商品ページに構造化データを書いておくと、Googleがページを見つけ、タイトル、価格、在庫状況などを読み取って、マーチャントセンターに登録します。
ヘルプの「オンライン ショップから商品を自動的に追加する」は、この流れを3段階で説明しています。商品を検出し、情報を抽出し、マーチャントセンターに登録する、という順です。
設定に必要なのは、マーチャントセンターで指定するオンラインショップのURLです。ショップで価格を変えたり商品を消したりすると、その変更がGoogleに自動で伝わります。
自動取得を使うときの条件
ヘルプは、自動取得のカードを選べないときの確認点を3つ挙げています。
- 構造化データのマークアップが、すべての必須の属性に正しく入っている
- アカウントが強制停止されていない
- サイトのrobots.txtがGooglebotをブロックしていない
ほかのデータソースにすでにある商品は、重複を避けるため、自動取得では追加されません。
ネットショップの作成サービスを接続する
ネットショップの作成サービスで店を運営している場合は、そのサービスをマーチャントセンターにつなげます。商品の画像、価格、説明などが自動で更新されます。
ヘルプは、接続したあとは作成サービス側で商品データを管理することを勧めています。変更がマーチャントセンターに反映されるまで、24〜48時間ほどかかる点も書かれています。
ファイル、スプレッドシート、1件ずつ、API
ファイルで入れる方法は、パソコンから都度アップロードするか、ファイルをURLに置いて24時間ごとにGoogleに取りに来てもらいます。
スプレッドシートの方法は、決まった雛形に入力します。マーチャントセンターとは24時間ごとに同期されます。
1件ずつ入力する方法は、すでに商品があるアカウントでだけ使えます。はじめて商品を入れるときは、ファイル、スプレッドシート、APIのどれかを使います。
商品が多い、または頻繁に変わる会社は、APIで直接更新する方法がヘルプに載っています。
登録方法を、表で整理する
| 方法 | 向く会社 | 更新のしかた | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 自社サイトから自動取得 | 商品ページに構造化データを書ける会社 | ページの変更が自動で伝わる | 手動で管理した商品は自動で更新されなくなる |
| 作成サービスの接続 | 作成サービスで店を運営している会社 | 自動。反映まで24〜48時間ほど | 管理は作成サービス側に寄せる |
| ファイル | 既存の商品表がある会社 | 24時間ごとの取得か、都度アップロード | 形式の誤りでエラーが出る |
| スプレッドシート | 小さく始めたい会社 | 24時間ごとに同期 | 雛形に従って入力する |
| 1件ずつ | 商品が少ない会社 | 手作業で編集 | 既存の商品があるアカウントだけ |
| API | 商品が多い、変更が頻繁な会社 | プログラムから直接更新 | 開発の手間がかかる |
アカウントを作って、商品が載るまでの手順
次に、最初の作業を順に書きます。
手順1:アカウントを作る
ヘルプによると、Googleのマーチャントセンターのログイン画面から、Googleアカウントのメールアドレスとパスワードで作ります。
ビジネスの情報として、ショップ名、営業時間、サービス内容を入力します。オンライン、実店舗、両方のどれで売るかも選びます。あとから編集できます。
ログインで困ったときの案内は3つあります。新しいGoogleアカウントを作ること、管理者権限を確かめること、ビジネス情報の記入漏れを見直すことです。
手順2:商品を入れる方法を決め、ウェブサイトを申請する
先の6つから、方法を選びます。自動取得を使う場合は、ウェブサイトをアカウントにリンクして、所有権の証明と申請を行うと、ヘルプに書かれています。
手順3:必須の項目を埋める
ヘルプの「商品の無料リスティング」には、無料で載せるために必要な属性の表があります。ほぼすべての商品に必要なのは、次の7つです。
ID、タイトル、商品リンク、商品画像リンク、価格、商品説明、在庫状況。
メーカーが割り当てた国際的な商品識別番号(GTIN)がある商品は、それも必須です。番号がない商品は、メーカーの型番(MPN)が必須になります。
アパレルやアクセサリーは、色、サイズ、年齢層、性別が加わります。
画像の条件
ヘルプは、商品画像について、不承認にならないよう、画像が十分な大きさで、宣伝目的のコンテンツを含まないようにと書いています。
追加の画像は、商品ごとに最大10個まで指定できます。必須の項目には入らず、推奨の項目です。
送料と返品の情報
日本に発送する商品は、送料の設定をするか、商品データに送料の属性を加える必要があります。
返品のポリシーは、ウェブサイトに情報を載せ、マーチャントセンターにも追加することが勧められています。返品の情報が、商品の横に表示されるようになります。
図で見る:商品ページから掲載まで
商品ページに書いた内容が、Googleに読み取られ、登録され、審査を経て載ります。ずれがあると、途中で止まります。
手順を、表で整理する
| 手順 | やること | 確かめる場所 | 合格の目安 |
|---|---|---|---|
| 1 | アカウントを作る | ログイン画面 | 管理者の権限があるアカウントで入れる |
| 2 | 登録方法を決める | 商品のデータソース | 1つの方法に絞った |
| 3 | 必須の属性を埋める | 商品の登録画面 | 7つの項目に空欄がない |
| 4 | 画像を確かめる | 商品の画像 | 十分な大きさで、宣伝の文字が入っていない |
| 5 | 送料と返品を設定する | 配送の設定と返品のポリシー | 商品ページの表記と同じ |
| 6 | 状態を見る | 注意が必要のタブ | 指摘が出ていない |
審査と不承認:止まる理由の中心は、商品ページと登録データのずれ
審査で商品が不承認になる主な理由を、公式のヘルプで確かめた順に説明します。
価格の不一致が、最初に確かめる点
ヘルプの「商品価格が一致していません」は、仕組みをこう説明しています。
Googleのクローラー(Googlebot)が商品ページを定期的に読み、登録した価格と、ページや構造化データに表示された価格を比べます。読み込んだ時点で食い違いがあると、その商品は不承認になることがあります。
同じページには、価格の不一致があるとアカウントが停止される可能性がある、とも書かれています。
食い違いが起きる、公式が挙げた原因
ヘルプは、一般的な原因を次のように挙げています。
- ウェブサイトと登録データで、更新のタイミングがずれている
- 構造化データのマークアップが正しくない
- ユーザーに見える価格と、クローラーが読んだ価格が違う
- セール価格の有効期間や、タイムゾーンが正しく指定されていない
- 最低注文数やまとめ売りがあるのに、最小販売数量の合計価格を登録していない
どれも、商品ページと登録データの管理が別々に動いているときに起きます。
JavaScriptで価格を表示すると、エラーになる場合がある
ヘルプは、Googlebotがウェブサーバーから返されたHTMLの中のデータを読む、と説明しています。
「ページの読み込み後に JavaScript でウェブサイトのデータが動的に渡されると、エラーが発生する場合があります。」
HTMLに書かれた価格は、マーチャントセンターに登録した価格と正確に一致する必要があります。
在庫状況と状態の不一致
価格のほかに、セール価格、在庫状況、状態も、自動更新の対象です。
ヘルプの「自動更新を許可する」には、緩和された一致のルールがあります。在庫あり、予約注文、取り寄せの3つは、すべて在庫ありと一致するとみなされます。
登録が在庫ありで、ページが予約注文でも、一致として扱われます。
ページが開けない、クローラーが入れない
ヘルプの「商品を承認済みの状態に保つためのおすすめの方法」には、Googleが確認したときに商品ページが機能していないと、その商品は不承認になる、と書かれています。
クローラーは、Googlebot、Googlebot Image、Google Storebotの3つが挙がっています。前の2つは必須、Storebotは推奨で、必須になる場合もあります。
サイトのrobots.txtで、これらのアクセスを許可します。
ポリシー違反
ヘルプの「ショッピング広告とリスティングのポリシー」は、ポリシーを4つに分けています。禁止コンテンツ、禁止されている行為、制限付きコンテンツ、サイトの要件です。
確認は、Googleの自動の仕組みと人による評価を組み合わせて行われます。
サイトの要件には、作成中のサイト、機能しないサイト、一般的なブラウザで表示できないサイトが、基準を満たさない例として挙がっています。
直し方と再審査の流れ
不承認になったら、商品データを直して、審査をリクエストします。ヘルプが示す流れは次のとおりです。
- 「注意が必要」のタブで、影響を受けた商品を絞り込む
- 登録データの価格を、ページの表示と同じにする
- ウェブサイトの検証をリクエストして、再審査を早める
ウェブサイトの検証には、12時間ほどかかる場合があります。その間は新しいリクエストを送れません。
検証をリクエストしなくても、後日、自動で審査が行われます。Googlebotは、不承認になった商品を数時間から数日のうちに読み直します。
不承認の理由を、表で整理する
| 起きていること | 公式が挙げる原因 | 直す場所 | 直したあと |
|---|---|---|---|
| 価格の不一致 | 更新のずれ、構造化データの誤り、セールの期間の指定 | 登録データの価格とページの表示 | 数時間から数日で再確認される |
| 在庫や状態の不一致 | ページと登録の値の食い違い | 在庫状況と状態の属性 | 自動更新が補う場合がある |
| ページが機能していない | 一時停止、表示エラー | 商品ページ、サイトの稼働 | 再クロール後に承認される |
| クローラーが入れない | robots.txtのブロック | robots.txt | アクセスを許可する |
| ポリシー違反 | 禁止コンテンツ、不実表示など | 商品と本文の内容 | 修正のうえ再審査を請求する |
解決の軸:商品ページを元の情報にして、価格・在庫・送料・返品の表記をそろえる
不承認の中心がずれなら、直す順番は決まっています。まず商品ページを正しくして、そこから登録データを作る。登録画面で数字を直す作業は、あとです。
1つの商品ページに載せる項目を決める
商品ページに、次の4つを必ず書きます。
- 価格(税の扱いも同じ書き方で)
- 在庫の状態
- 送料
- 返品の条件
この4つが、ページと登録データでずれやすい項目です。ヘルプも、商品データとオンラインショップの商品データを一致させ、両方で同じ情報(価格など)が表示されるようにと書いています。
構造化データで、機械が読める形にする
ヘルプの「Merchant Center 用の構造化データのマークアップについて」は、構造化データの要件を書いています。
購入者のアクセス元やブラウザの種類で価格を変えるなど、購入者の情報に基づいてページを変えることは認められません。構造化データは、購入者に表示される値と一致している必要があります。
不正確なデータを商品ページに載せると、構造化データのガイドラインへの違反になります。
変えてはいけない場所
ヘルプは、ページの構造を急に変えないよう勧めています。避ける変更として、価格の位置をソースコードの中で動かすこと、JavaScriptやアニメーションで価格や値下げを表示することが挙がっています。
商品のIDも、変えてはいけません。変えると新しい商品として扱われ、再び承認を受ける必要があり、3営業日ほどかかる場合があるとヘルプに書かれています。
自動更新は、保険として使う
自動更新は、価格、セール価格、在庫状況、状態を、ページの情報から更新する機能です。ヘルプによると、デフォルトで有効になっています。
ただし、ヘルプは次のように断っています。
「自動化は、商品データの定期的な更新に代わるものではありません。」
価格や在庫が1日に何度も変わる商品は、自動更新が機能しない場合があります。取り消し線の価格がページに複数あるときは、価格の自動更新を有効にしないよう書かれています。
商品ページの表記を、表で整理する
| 項目 | 商品ページ | 登録データ | そろえる方法 |
|---|---|---|---|
| 価格 | 表示価格と構造化データの価格を同じにする | 価格の属性 | 更新を同じ担当に任せる |
| セール価格 | 取り消し線の価格は1つにする | セール価格とその期間 | 終了日とタイムゾーンを入れる |
| 在庫 | 在庫の状態を文字で出す | 在庫状況の属性 | 変わる時刻を決める |
| 送料 | 商品ページに書く | 配送の設定か送料の属性 | 配送の設定を見直す日を決める |
| 返品 | 条件を商品ページに書く | 返品のポリシー | 条件を変えたら両方を直す |
| 商品ID | 変えない | IDの属性 | 付け方を先に決める |
公開後の運用:更新の担当者と時刻を決める
商品が載ったあとも、作業は続きます。ずれは、更新のたびに生まれるためです。
更新の担当者を、1人に決める
価格を変える人と、マーチャントセンターを触る人が別だと、ずれが起きます。
どちらか1人が、商品ページの変更と登録データの変更を、同じ手順で行うように決めます。担当者が休むときの代わりも決めておきます。
注意が必要のタブを、定期的に見る
ヘルプによると、追加した商品の問題は、商品の一覧画面の「注意が必要」のタブで確かめられます。
不承認の通知が来てから動くより、決まった日にタブを開く方が、止まっている期間は短くなります。
結果は、パフォーマンスのページで見る
ヘルプの「商品の無料リスティング」は、無料リスティングの結果を、マーチャントセンターのパフォーマンスのページで絞り込んで見られると書いています。
何が効いているかを知るために、月に1回は開きます。
検索の管理画面と、ドメインをそろえる
ヘルプは、Googleサーチコンソールと、商品ページのドメインを同じにするよう勧めています。
サイトの状態を、検索側の画面とマーチャントセンターの両方から見られるようにするためです。
AIで作った画像や文章を載せるとき
ヘルプの「AI 生成コンテンツ」には、生成AIで作った素材の扱いが書かれています。
生成AIで作った画像には、AIで作られたことを示す埋め込みのメタデータを入れます。生成AIのツールで作った画像から、そのタグを消してはいけません。
生成AIで作ったタイトルと商品説明は、通常のタイトルと説明の属性とは別に、構造化されたタイトルと構造化された商品説明の属性で登録します。
運用の担当と頻度を、表で整理する
| 作業 | 頻度の目安 | 担当 | 見る場所 |
|---|---|---|---|
| 価格と在庫の確認 | 変更のたびに | 商品ページの担当者 | 商品ページと登録データ |
| 注意が必要のタブの確認 | 週に1回 | マーチャントセンターの担当者 | 商品の一覧画面 |
| 結果の確認 | 月に1回 | 管理者 | パフォーマンスのページ |
| 送料と返品の見直し | 条件を変えたとき | 配送の担当者 | 配送の設定と返品のポリシー |
| 自動更新の設定の確認 | 3か月に1回 | 管理者 | 自動化の設定 |
広告の面から見たAIの動きは、AIモードに広告は出るのかにまとめています。
よくある質問
Q. マーチャントセンターは無料ですか
マーチャントセンターは、無料のツールです。商品データを送って管理し、無料リスティングに載せることは、費用がかかりません。
広告を出す場合は、Google広告での設定が加わります。
Q. 無料リスティングに載れば、売上は伸びますか
ヘルプは、無料リスティングの状態が有効でも、商品が表示されることは保証されないと書いています。
Googleは、検索した人の内容に合う商品を、提供されたデータから選んで出します。売上を約束する記述は、公式にはありません。
Q. ネットショップの作成サービスを使っています。何を直せばよいですか
作成サービスをマーチャントセンターに接続している場合、ヘルプは、商品データを作成サービス側で管理することを勧めています。
変更が反映されるまで24〜48時間ほどかかるので、価格を変えたあとは、その時間を見込みます。
Q. 商品が不承認になりました。何から直しますか
商品の一覧画面の「注意が必要」のタブで、問題の理由を確かめます。多いのは価格の不一致です。
登録データの価格を、ページの表示と同じに直して、ウェブサイトの検証をリクエストします。
Q. AIモードに自社の商品を出すには、何をすればよいですか
日本のAIモードで、マーチャントセンターのデータがどう使われるかは、公式に記載なしです。
無料リスティングの載る場所にGeminiが入っていることは、確かめられました。まず、必須の属性と、商品ページの正確さを整えます。
質問への答えを、表で整理する
| 質問 | 答え | 確かめた資料 |
|---|---|---|
| 費用はかかるか | ツールは無料 | 利用開始のヘルプ |
| 表示は保証されるか | されない | 商品の無料リスティングのヘルプ |
| 作成サービスの反映時間 | 24〜48時間ほど | 商品をアップロードする方法のヘルプ |
| 不承認の最初の確認点 | 価格の不一致 | 価格が一致しない場合のヘルプ |
| 日本のAIモードでの扱い | 公式に記載なし | AIモードの日本語ブログ |
まとめ:商品ページを正しくして、そこから登録データを作る
マーチャントセンターは、商品データを無料で送って管理する、Googleの窓口です。無料リスティングは、Google検索、マップ、Gemini、YouTubeなどに載る可能性を作ります。
載るかどうかの保証はありません。審査で止まる理由の中心は、商品ページと登録データのずれです。
価格、在庫、送料、返品の4つを、商品ページと登録データでそろえます。構造化データは、購入者に見える値と同じにします。
自動更新は保険です。更新の担当者と時刻を決め、注意が必要のタブを週に1回見ます。
日本のAIモードでの商品データの扱いは、公式に記載なしです。確かめられないことは、約束しない姿勢で進めてください。
この記事で確かめた資料
2026年10月28日に開いた資料です。
| 資料 | 確かめた内容 |
|---|---|
| Google Merchant Centerヘルプ「Merchant Center の利用を開始する」 | 無料のツール、アカウントの作り方、1つのメールアドレスにつき1アカウント |
| 同ヘルプ「商品の無料リスティング」 | 載る場所、必須の属性、送料と返品、表示の保証がないこと |
| 同ヘルプ「マーケティング方法とは」 | 無料リスティングとショッピング広告の違い |
| 同ヘルプ「Merchant Center に商品をアップロードする方法」 | 登録の6つの方法、更新の頻度 |
| 同ヘルプ「オンライン ショップから商品を自動的に追加する」 | 自動取得の仕組みと条件 |
| 同ヘルプ「商品価格が一致していません」 | 不承認の理由、直し方、再審査 |
| 同ヘルプ「商品を承認済みの状態に保つためのおすすめの方法」 | クローラーの許可、ページ構造、IDの変更 |
| 同ヘルプ「Merchant Center による商品情報の自動更新を許可する」 | 自動更新の対象と限界 |
| 同ヘルプ「Merchant Center 用の構造化データのマークアップについて」 | 構造化データの要件 |
| 同ヘルプ「Google のショッピング広告とリスティングのポリシー」 | ポリシーの4分類、審査の方法 |
| 同ヘルプ「AI 生成コンテンツ」 | 生成AIの画像と文章の登録方法 |
| AI向けの成果レポートの英語のヘルプ(2026年5月27日付け) | 対象国に日本が入っていないこと |
| Google日本語ブログ(2025年9月9日付けと同年10月8日付け) | AIモードの日本語提供、バーチャル試着の日本提供 |
| 確かめられなかったもの | 無料リスティングの国別の一覧、日本のAIモードでの商品データの扱い |
今日できる点検
次の表を、上から順に確かめてください。1項目あたり15分ほどで終わります。
| 点検の項目 | 確かめる場所 | 合格の目安 | 直すこと |
|---|---|---|---|
| 商品データの入れ方を1つ決めた | 商品のデータソース | 方法が1つに決まっている | 複数あれば重複を整理する |
| 必須の7項目に空欄がない | 商品の一覧画面 | 空欄が0 | 空欄を埋める |
| 商品ページの価格が登録と同じ | 商品ページと登録データ | 全商品で一致 | 食い違う商品を直す |
| セール価格に終了日が入っている | セール価格の属性 | 終了日とタイムゾーンがある | 終了日を足す |
| 送料と返品が両方に書いてある | 商品ページと配送の設定 | 同じ内容 | 条件をそろえる |
| robots.txtでクローラーを許可した | サイトの設定 | Googlebotなどが許可されている | ブロックを外す |
| 注意が必要のタブを開いた | 商品の一覧画面 | 未対応の指摘が0 | 理由を調べて直す |
| 更新の担当者を決めた | 社内の担当表 | 1人と代わりの1人が決まっている | 担当者を決める |
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