ChatGPTに買い物の相談をすると、回答の中に商品の画像と価格、販売店へのリンクが並ぶことがあります。
ネットショップを運営している方なら、そこに自社の商品を出す方法が気になるはずです。広告を出す必要があるのか、商品データはどこへ送るのか、ChatGPTの中で買える機能は日本でも使えるのか。
この記事は、OpenAIのヘルプセンターと開発者向け文書、ShopifyとEtsyの公式ヘルプを、2026年10月17日に開いて確かめた内容だけで組み立てています。
OpenAIの公式ページ同士で記述が食い違う箇所もあります。その部分は、食い違いのまま書きます。
先に結論 事業者が押さえる4点
最初に、知りたいことへの答えを表にまとめます。
| 知りたいこと | いまの答え | 確かめた場所 |
|---|---|---|
| 商品結果は広告か | 広告の枠とは別で、ChatGPTが独自に選んだ結果 | OpenAIのヘルプ |
| 商品データを直接送れるか | 申請制。申請済みの事業者はウェイトリストに入る | 事業者向けページと開発者文書 |
| ChatGPTの中で購入を完了できるか | 単独のInstant Checkout体験は終了したと明記されている。購入は事業者のサイトかアプリで行う | 事業者向けページ |
| 日本の事業者は対象か | ショッピングの提供地域は米国と明記。日本の事業者が使えるかは、公式に書かれていない | 事業者向けページ |
3行目は特に注意が必要です。ヘルプセンターの商品ページには、対象の商品でInstant Checkoutの選択肢が出ることがある、という旧来の記述がいまも残っています。
事業者向けページは「単独のInstant Checkout体験は終了した」と書いています。Instant Checkoutを説明していた専用のヘルプ記事は、10月17日時点で開けなくなっていました。
新しく計画を立てる場合は、事業者向けページの記述を優先してください。
この記事で扱う範囲
扱うのは商品に関わる部分です。
ChatGPTが一般のWebページをどう引用するか、自社名がAIの回答に出ない原因をどう調べるかは、別の記事で解説しています。
公式が頻繁に変える分野です
この分野は方針の変更が続いています。
2025年9月に始まったChatGPT内の購入機能は、2026年3月に大きく見直されました。時系列は後の章で表にします。
対応を決める前に、公式ページの最新の記載を開き直してください。
ChatGPTのショッピング表示とは
買い物の質問に商品カードで答える機能
OpenAIのヘルプのうち、ChatGPT検索での買い物を説明した記事によると、質問に買い物の意図があるとき、ChatGPTは商品の画像と詳細、購入できるサイトへのリンクを表示します。
2026年3月24日の発表では、商品を画像付きで見比べやすくする改善が、無料版とGo、Plus、Proの利用者に順次提供されると案内されました。
商品は価格やレビュー、機能などの情報と並べて表示され、サイトを行き来せずに比べられる形です。
商品結果は広告ではない
事業者がまず押さえたいのは、ヘルプの次の説明です。商品結果は「ChatGPT によって独自に選択されるもの」で、広告とは別物とされています。
OpenAIの提携関係の影響も受けない、とも書かれています。
つまり、お金を払って商品結果の枠を買う仕組みはありません。
ChatGPTには広告も別にあります。OpenAIの広告ヘルプによると、広告が出る可能性があるのは無料版とGoプランの利用者で、Plus、Pro、Business、Enterprise、Eduのアカウントには出ません。
広告は回答に影響せず、別のシステムで動いているとも説明されています。
事業者にとっての意味
ここからは公式の記述を踏まえた筆者の整理です。
商品結果の枠は買えないので、取り組みの中心は商品データを正確に整え、ChatGPTが読み取れる形で外に出すことになります。
その入口が、次の章で説明する「選ばれ方」と、その後に続く「商品データの経路」です。
最初に用語を整理する
この分野は似た名前が多く、記事や解説によって呼び方がずれます。先に4つだけ整理します。
| 用語 | 意味 | 事業者との関係 |
|---|---|---|
| 商品フィード | 商品の名前、説明、価格、在庫、画像のURLなどを一覧にしたデータ | OpenAIに直接送る場合に作る |
| Agentic Commerce Protocol(ACP) | AI上の買い物のために公開されている共通の取り決め。OpenAIとStripeが共同で開発 | フィードの形式を定めている |
| Shopify Catalog | Shopifyが集めている商品データの仕組み | Shopifyの事業者は、これを通じてChatGPTに商品が渡る |
| Instant Checkout | ChatGPTの中で購入を完了できた機能 | 単独の体験は終了したと案内されている |
用語の定義は、OpenAIの2025年9月29日と2026年3月24日の発表、事業者向けページ、開発者向け文書に基づいています。
商品結果はどう選ばれるのか
質問と文脈から選ばれる
OpenAIのヘルプによると、商品はChatGPTが質問の意図に合うと判断したときにカルーセルへ出ます。判断には質問の内容に加えて、メモリ機能やカスタム指示のような文脈も使われます。
ヘルプの例では、予算を30ドルと伝えた人には価格が重視され、予算を伝えていない人には別の観点が重視されるとされています。
同じ商品でも、聞く人と聞き方で出方が変わると考えるのが自然です。
判断材料は3つ書かれている
ChatGPTが商品を出すかどうかを考えるとき、ヘルプは次の3つを挙げています。
| 判断材料 | ヘルプの書き方 |
|---|---|
| 商品の構造化された情報 | 自社と第三者の提供元からのデータ。価格や商品説明など。ほかの第三者のコンテンツも含む |
| モデルの回答 | 新しい検索結果を見る前に、ChatGPTが生成した回答 |
| 安全基準と製品ポリシー | OpenAIの安全基準と製品ポリシー |
状況によって、重みは変わるとも書かれています。
事業者が手を入れられるのは、このうち商品の構造化された情報です。ここが本記事の中心になります。
表示される商品名や説明は書き換えられることがある
ヘルプには、ChatGPTが提供元から受け取った情報をもとに、読みやすい商品名や説明を作ることがあると書かれています。事業者ごとに商品名の付け方がばらばらなためです。
また、画像に「Budget-friendly」のような特徴ラベルが付くことがあります。これはChatGPTが利用できる情報から作ったもので、保証された表現ではないと説明されています。
レビューの要約も、公開されているWebサイトのレビューをもとにしたモデルの生成物で、OpenAIが内容を確かめたものではありません。
自社の売り文句がそのまま画面に出るとは限らない、と見ておく必要があります。
価格と配送条件の反映には遅れがある
価格は第三者の提供元から受け取っているため、事業者が価格や配送条件を変えても、反映まで遅れが出ることがあるとヘルプは書いています。OpenAIはこの更新を速める方法に取り組んでいると説明しています。
最初の回答に出る価格は、最初に表示される販売店の価格で、最安とは限りません。商品の詳細では最安の選択肢を目立たせるよう努めるとされ、複数の販売店が同じ商品を扱うと、最安であることを示すラベルが付くことがあります。
販売店の並びはどう決まるのか
商品をタップすると販売店の一覧が出る
利用者が商品を選ぶと、その商品を扱う販売店の一覧が出ることがあります。この一覧は、第三者の提供元から受け取る販売店と商品の情報、または販売店から直接受け取る情報にもとづいて作られます。
並び順の要素は4つ挙げられている
ヘルプが挙げる並び順の要素は次のとおりです。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 在庫 | 買える状態にあるか |
| 価格 | ほかの販売店と比べた価格 |
| 品質 | 商品や販売店の質 |
| 製造元か主な販売元か | その商品のメーカーや、主に販売している店か |
OpenAIは、利用者の好みに合わせて販売店の並びをさらに個別化していく方針も書いています。
在庫と価格は、商品フィードに最も直接書ける項目です。フィードを整える意味が出るのはこの部分だと、筆者は考えています。
商品データを渡す経路は3つある
Shopifyの事業者は追加の作業が要らない
OpenAIのヘルプは、Shopifyの事業者について、商品データがShopify Catalogを通じてすでにChatGPTに統合されていて、個々の事業者に追加の作業は要らないと書いています。
Shopifyのヘルプでは、ChatGPTは対象になる店舗で標準で有効になっているチャネルだと説明されています。
Etsyの出店者も申請が要らない
事業者向けページには、ShopifyまたはEtsyで販売している場合はカタログがすでに連携されていて、追加の設定や申請は要らないと書かれています。
それ以外の事業者は商品フィードを申請する
自社でネットショップを構築している場合や、別のカートシステムを使っている場合は、商品フィードを直接OpenAIに届ける道があります。
ただし開発者向け文書は、商品フィードの受け付けは承認されたパートナー向けで、アクセスには申請が必要と案内しています。
3つの経路の違い
| 経路 | 対象 | 必要な作業 |
|---|---|---|
| Shopify Catalog | Shopifyの店舗 | 追加作業なし。止めたい場合は管理画面で設定 |
| Etsyのカタログ連携 | Etsyの出店者 | 追加の設定や申請なし |
| 直接フィード | 上の2つ以外の事業者 | 申請、承認、フィード作成、アップロード |
どの経路でも、商品結果が広告でない点は変わりません。
商品フィードの申請はどう進むのか
全体の流れを、先に図で示します。
申請ページで聞かれること
OpenAIの事業者向けページ(日本語版もあります)に、商品フィードの共有を申し込むフォームがあります。2026年10月17日に開いて確かめた項目は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 担当者 | 姓、名、役職名、LinkedIn、勤務先メールアドレス |
| 会社 | 会社名、本社のある国、ネットショップのURL |
| 商品の種類 | 主な製品カテゴリー。美容、エレクトロニクス、食品、旅行など12区分から選ぶ |
| 関心 | 商品を検索結果に表示させたい、という趣旨の選択肢 |
| フィードの状況 | 準備が完了してOpenAIの仕様も満たしているかどうかの確認 |
| 規模 | フィードサイズ(SKUの種類数)。0から100万、100万から1,000万など5区分 |
「本社のある国」の選択肢には、Japanが含まれていました。日本の会社が申請フォームを送れる形にはなっています。
ただし、送れることと、承認されることと、日本の利用者に表示されることは別の話です。
申請したあとは待つ形になる
事業者向けページには、すでに申請済みの場合はウェイトリストに登録されている、と書かれています。
OpenAIは、パートナーの受け入れを加速していて、年内にはセルフサービスで使える事業者向けポータルの提供を目指していると案内しています。この記事を書いた時点では、承認までの日数は公開されていません。
費用は
事業者向けページのよくある質問では、ChatGPTで始まった購入には手数料はかからず、自社のサイトまたはアプリでの購入にも手数料はかからないとされています。
すでにクロールされているなら、フィードは不要か
同じ質問欄に、ChatGPTがすでにサイトを巡回していてもフィードは必要かという問いがあります。答えは「いいえ」です。
ただし、フィードを使うと商品の表示方法をより細かく管理でき、正確で最新の情報を保ちやすくなる、と説明されています。
フィードの届け方は2通りある
ファイルのアップロードかAPI
開発者向け文書は、届け方を次のように整理しています。
| 方法 | 向いている使い方 |
|---|---|
| ファイルのアップロード | カタログ全体を1日1回送る |
| API | 1日の中での更新を送る。フィードが小さければ全体もAPIで送れる |
販促(プロモーション)のデータはAPIでしか送れない、とも書かれています。
ファイルで送るときの決まり
ファイル方式の概要には、次の条件があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形式 | カタログ全体を書き出した完全なスナップショット |
| 更新の頻度 | 少なくとも1日1回 |
| 届け方 | SFTPサーバーへ送る |
| ファイル形式 | parquet(zstd圧縮が望ましい)。jsonl.gz、csv.gz、tsv.gzも可 |
| 文字コード | UTF-8 |
| ファイル名 | 毎回同じ名前にし、最新のスナップショットで上書きする |
| 分割 | 1ファイルあたり50万件まで、約500MB未満が目安 |
ファイル名を変えずに上書きする点が、見落としやすい決まりです。更新のたびに新しい名前で保存すると、運用の手順が文書と食い違います。
商品が消えるまでには最大14日かかる
スナップショットから商品が抜けても、すぐには消えません。OpenAIは、最後に処理した記録を最大14日間保持するためです。
検索の対象から外したいときは、is_eligible_search に false を入れると、次の処理から外れます。全てのファイルから外して送れば、保持された記録も14日以内に期限が切れます。
検証は小さく始める
文書は、最初に100件ほどの見本で確認し、すべての必須項目を入れ、最初の全件スナップショットで品質確認をしてから、自動運用に移るよう勧めています。
よくある失敗として、必須項目の欠落、古い項目名、値の形式の誤りが挙げられています。
必須の9項目を押さえる
発見のために必要なのは9項目
商品の発見用フィードで、必須とされている項目は9つです。1行は、買える商品1点か、その色やサイズの1つ分です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| item_id | フィードの中で重ならない固定の識別子。別の商品に使い回さない |
| title | 商品名。選んだ色やサイズも含める。150文字以内が目安 |
| description | 商品の事実にもとづく説明。5,000文字以内が目安 |
| url | 商品の詳細ページ。できれば色やサイズを選んだ状態で、固定する |
| brand | 商品ページに表示しているブランド |
| seller_name | 商品を提供する販売者の名前。仮の名前は使わない |
| image_url | その商品の主な画像のURL。JPEGやPNGの直接のURL |
| availability | in_stock、out_of_stock、pre_order、backorder、unknown のどれか |
| price | 通常価格。「79.99 USD」のように、金額と通貨コードを書く |
書き方の決まり
値が分からない任意の項目は、空にします。null や unknown や n/a のような仮の文字列は使わないよう求められています。
URLは公開されているものを絶対パスで書き、HTTPSを勧めています。識別子は先頭のゼロが消えないよう、文字列として扱います。
在庫の項目は、省略や空欄、認識できない値があると、その行が受け付けられません。在庫の状態が取れないときは、unknown をはっきり書きます。
色やサイズがある商品の出し方
色やサイズの違いは、選択ごとに1行ずつ送ります。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| item_id | その行の商品ごとに別の値にする |
| group_id | 同じ商品の色やサイズをまとめる親の識別子。item_idとは違う値にする |
| listing_has_variations | 色やサイズがある行では true にする |
| variant_dict | 選んだ色やサイズを、名前と値の組で書く |
商品ページでまとめて見せている組み合わせだけを、同じグループにします。価格、在庫、URL、画像は、行ごとに持たせます。
あとから足せる任意の項目
必須ではない項目も多くあります。たとえば素材、色、サイズ、寸法、重さ、追加の画像、セール価格、配送料、返品の可否と期間、返品ポリシーのURL、商品レビューの件数と評価などです。
返品について、受け付けるかどうかを accepts_returns に書き、返品ポリシーのURLだけでは代わりにならない点は注意が必要です。
商品レビューは、集計した件数と評価だけが対象です。個々のレビューの本文や、質問と回答の一覧は、この発見用の形式には含まれません。
Googleと互換の形式で送れる場合がある
OpenAIが確認した場合だけ使える
開発者向け文書には、Googleの商品データ仕様と互換の形式も用意されています。ただし、OpenAIが登録済みのフィードについて確認した後にだけ使う形式です。
ファイルはタブ区切りのtxtまたはtsv、あるいはカンマ区切りのcsvで、gzip圧縮も使えます。JSONやスプレッドシート、XMLは、この互換の経路では扱われません。
項目名と決まりの違い
必須の列は id、title、description、link、image_link、availability、price、brand の8つです。OpenAI形式の9項目との主な違いを表にします。
| 論点 | OpenAI形式 | Google互換形式 |
|---|---|---|
| 販売者名 | 各行に seller_name を書く | 登録した販売者の表示名が全行に使われ、行の値では上書きできない |
| 在庫の値 | pre_order、unknown が使える | preorder を使い、unknown は受け付けない |
| 識別子 | gtin と mpn は任意 | gtin か mpn が必要。識別子がない商品だけ例外 |
| 検索から外す指定 | is_eligible_search で個別に指定できる | 行の指定では外せず、すべての商品が検索の対象になる |
| チェックアウト | 別の有効化が必要 | 無効の状態で受け付けられる |
OpenAIはまずOpenAI形式かどうかを調べ、次にこの互換形式かを調べます。1回のアップロードには1つの形式だけが適用されます。
商品を限りたいなら形式の確認が先
互換形式では、検索から外す指定を行に書いても効きません。アップロードする商品は、発見に出してよいものだけにするよう文書は求めています。
行ごとに出し分けたい事業者は、OpenAI形式で受け付けられているかを、申請の段階で確認することになります。
対象国と通貨はどう決まるのか
標準のアップロードは米国向け
開発者向け文書は、標準のOpenAI形式のアップロードが、現状では米国を対象にしていると書いています。
行に国の列を足しても、この既定は変わりません。米国以外の市場は、OpenAIが連携と許可する国と通貨を確認した後にだけ使う、とされています。
国の列と店舗の国
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| target_countries | 配信先の国。共有の形式が現在表すのは US、CA、MX。標準のアップロードは、この列に関係なく米国になる |
| store_country | 販売店のある国。標準のアップロードは米国として扱われる。地域別の価格や在庫の上書きではない |
どちらも市場の設定が必要な項目で、空欄にしても「世界中」を意味しません。
また、通貨、商品のURL、サイズの体系は、配信先の国を決めません。日本円の価格を書けば日本向けになる、という仕組みではありません。
Instant Checkoutは何があって、いまどうなっているのか
時系列で整理する
| 時期 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年9月29日 | OpenAIがInstant Checkoutを開始。米国のChatGPT利用者が、チャットの中で米国のEtsy出店者から購入できるようになった。単品購入のみ。販売業者は成立した取引ごとに少額の手数料を支払う | OpenAIの発表 |
| 2026年3月24日 | OpenAIが商品探しの体験を刷新。Instant Checkoutの初期版は目指す柔軟性を満たさなかったと述べ、今後は商品探しに注力し、販売者が独自のチェックアウトを使えるようにすると説明 | OpenAIの発表 |
| 2026年10月17日時点 | 事業者向けページが、単独のInstant Checkout体験は終了したと明記 | OpenAIの事業者向けページ |
2026年3月の発表と同じ日に、Walmartが、ChatGPTの中で使えるアプリを始めると紹介されています。アカウント連携やロイヤルティ、Walmartの決済に対応した体験です。
ChatGPTの中でより深い体験を作りたい販売者は、引き続きアプリを開発できる、とも書かれています。
公式ページ同士で食い違っている
食い違いは2か所で確認できました。
| ページ | 記述 |
|---|---|
| OpenAIのヘルプ(商品結果の説明) | 一部の対象の商品と販売者で、Instant Checkoutの選択肢が出ることがある |
| Etsyのヘルプ | 一部のEtsyの出品を、ChatGPTなどの中で直接購入できる。購入できるのは米国の購入者だけで、決済は米ドルのみ |
| OpenAIの事業者向けページ | 単独のInstant Checkout体験は終了し、購入は販売者のサイトやアプリで行われる |
ヘルプの記述は更新日が事業者向けページと違う可能性があり、どれが最新かを公式は並べて示していません。
事業者が計画に使うなら、OpenAIの事業者向けページの記述を主にして、他のページは「更新前の記述が残っている可能性がある」と受け止めるのが安全です。
Shopifyの購入は事業者の店に戻る
Shopifyのヘルプは、ChatGPTを商品発見のための紹介元として説明しています。利用者はChatGPTのアプリ内ブラウザ、またはWeb版の新しいタブで、事業者のオンラインストアのチェックアウトに進みます。
そのため、店舗の見た目や販売の工夫、支払い方法がそのまま使えます。ChatGPTの直接チェックアウトを入れる、切る、という設定も管理画面にはありません。
ChatGPTでの販売に手数料はなく、通常の決済手数料だけがかかるとも書かれています。
日本の事業者はどこまで使えるのか
公式に書かれていること
| 論点 | 公式の記述 |
|---|---|
| ショッピングの提供地域 | 米国。今後、対象地域を順次拡大していく予定 |
| Shopifyで売る条件 | 販売先に米国の顧客が必要。店舗の所在地は米国外でもよい |
| Shopifyで必要な準備 | 利用規約、プライバシーポリシー、返品と返金のポリシーの設定。補足利用規約への同意 |
| Etsyでの購入 | 米国の購入者だけ、米ドルだけ |
| 申請フォーム | 本社のある国の選択肢にJapanがある |
| 標準のフィード | 配信先は米国 |
公式に書かれていないこと
次の3点は、2026年10月17日に確かめた範囲では、公式の文書から答えを見つけられませんでした。
- 日本に本社のある事業者の申請が、承認されるのか
- 日本の利用者に、ChatGPTのショッピング表示が出るのか
- 日本円の価格を、商品フィードで送れるのか
筆者の整理 いま取れる現実的な構え
以下は公式の記述を踏まえた筆者の考えです。
米国の顧客へ販売している事業者なら、ShopifyのChatGPTの設定を確認する価値があります。そうでない事業者は、申請を急ぐより、商品データの正確さを日常の運用で保つほうが先です。
日本向けの提供が公式に示されたときに、すぐ申請できる状態にしておくことが、いまの備えになります。
商品ページを読まれる側の設定 robots.txt
検索に出すにはOAI-SearchBotを許可する
フィードを送らなくても、ChatGPTはWebページを巡回します。OpenAIの文書は、巡回に使う名前を用途ごとに分けています。
| 名前 | 用途 |
|---|---|
| OAI-SearchBot | ChatGPTの検索機能に、サイトを表示するため |
| OAI-AdsBot | ChatGPTの広告として出されたページの安全性を確かめるため。広告に出したページだけを訪れる |
| GPTBot | 生成AIの基盤モデルの学習に使う内容を集めるため |
| ChatGPT-User | 利用者の操作で、ChatGPTやカスタムGPTがページを開くとき。自動の巡回には使われない |
OAI-SearchBot を拒否したサイトは、ChatGPTの検索の回答には表示されません。案内のリンクとしては出ることがある、と文書は書いています。
検索に出したい場合は、OAI-SearchBot を許可し、OpenAIが公開しているIPアドレスからのアクセスも通すよう勧めています。
変更の反映には約24時間かかる
文書は、robots.txt を更新してから、検索のシステムが調整されるまでに約24時間かかることがあると書いています。
また、各ボットの設定は独立しています。検索には出したいが学習には使われたくない場合は、OAI-SearchBot を許可し、GPTBot を拒否できます。
よくある質問
Q. ChatGPTの商品結果に載るのは有料ですか?
ChatGPTの商品結果は、広告とは別に、ChatGPTが独自に選ぶものだとOpenAIのヘルプは説明しています。OpenAIの提携関係の影響も受けないと書かれています。
広告は別のシステムで動き、回答には影響しないとされています。
Q. Shopifyで売っています。何か申請は要りますか?
OpenAIのヘルプは、Shopifyの事業者は個別の対応が要らないと書いています。
ただしShopifyのヘルプでは、販売先に米国の顧客があること、利用規約などのポリシーが設定済みであることが条件です。
管理画面の販売チャネルから、ChatGPTへの商品の共有を止めることもできます。止めてから共有が終わるまでに、最大7日かかると書かれています。
Q. 日本の会社でも、商品フィードを申請できますか?
申請フォームの「本社のある国」の選択肢には、Japanが含まれています。
しかし、承認されるか、日本の利用者に表示されるかは、2026年10月17日時点の公式文書から確かめられませんでした。ショッピングの提供地域は米国と明記されています。
Q. ChatGPTの中で購入を受け付けられますか?
OpenAIの事業者向けページは、単独のInstant Checkout体験は終了し、購入は販売者のサイトやアプリで行われると書いています。
ただし、販売者がChatGPT向けのアプリを作る道は残されています。ヘルプの一部には古い記述が残っているため、最新の事業者向けページを基準にしてください。
Q. robots.txt で OAI-SearchBot を許可すれば、商品が表示されますか?
許可すれば表示されると、公式が約束している文書は見つかっていません。
文書が書いているのは、拒否したサイトはChatGPTの検索の回答に表示されない、検索に出したいなら許可を勧める、という範囲です。許可は必要条件の1つと考えるのが妥当です。
まとめ
ChatGPTの商品結果は、広告の枠とは別に、ChatGPTが独自に選んでいます。事業者が整えられるのは、商品データの正確さと、巡回を止めていない状態です。
Shopifyの事業者とEtsyの出店者は、追加の申請が要りません。それ以外の事業者は商品フィードを申請しますが、承認制で、申請済みの事業者はウェイトリストに入ります。
ChatGPTの中だけで購入が完了する体験は、単独のものとしては終了したと案内されています。購入は事業者のサイトやアプリに戻ります。
日本の事業者は、申請フォームは送れるものの、提供地域が米国とされているため、いま取れる手は限られます。
本記事の内容は2026年10月17日時点です。公式ページが変わった場合は、公式の最新の記載を優先してください。
AI検索の全体像は、LLMO対策のやり方の記事にまとめています。
今日できる点検
次の表は、自社の状況に合わせて、上から確かめる順に並べています。
| 確かめること | 見る場所 | 結果で変わること |
|---|---|---|
| ShopifyかEtsyで売っているか | 自社の販売チャネル | 売っていれば、申請は要らない。管理画面で共有の設定を見る |
| 米国の顧客に販売しているか | 配送先の設定 | していなければ、Shopify経由の対象にならない |
| robots.txt が OAI-SearchBot を止めていないか | サイトの robots.txt | 止めていれば、検索への表示を望む場合は許可を検討する |
| 商品データの9項目が、すべて埋まっているか | 自社の商品管理表 | 欠けていれば、フィードの申請前に整える |
| 価格と在庫がサイトで正しいか | 商品ページ | 食い違いがあると、表示の価格もずれる可能性がある |
| OpenAIの事業者向けページに変更がないか | 事業者向けのページ | 提供地域が広がれば、申請を検討する |
公式ページの見直し先
状況は変わり続けるため、点検のたびに次の6つを開き直してください。
| 見るページ | 確かめること |
|---|---|
| OpenAIのヘルプ(ChatGPT検索での買い物) | 商品結果の選ばれ方、Instant Checkoutの記述が残っているか |
| OpenAIの事業者向けページ | 提供地域、申請の状況、購入の場所 |
| OpenAIの開発者向け文書(商品フィード) | 項目名、ファイルの決まり、対象国 |
| OpenAIのクローラーの概要 | OAI-SearchBot の説明、IPアドレスの一覧 |
| Shopifyのヘルプ(ChatGPTでの販売) | 条件、共有の止め方 |
| Etsyのヘルプ(AI経由の購入) | 購入できる地域と通貨 |
見直す頻度は、月に1回で足ります。大きな発表があった週は、その週のうちにもう一度見ます。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
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