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チラシ集客の反応が落ちた店舗が刷り直す前に見直す検索の受け皿サイト

2026 8/30
crowd

先日、事業者向けのQ&Aサイトで、このような切実な悩みを拝見しました。長く続けてきた折込チラシの反応が年々細り、同じエリアに同じ部数をまいても、以前のように電話が鳴らない。デザイン会社に頼んで作り直しても、少し良くなった気がして、また元に戻る。「もうチラシは時代遅れなのでしょうか」という一文で締めくくられていました。

同じ手応えのなさを抱えている中小企業や店舗は、この方だけではありません。チラシ自体が古くなったわけではありません。変わったのは、チラシを見た人がその後にたどる道です。この10年で、来店までの経路が丸ごと入れ替わりました。気になった店を見つけた人は、財布から取っておいたチラシを引っ張り出す前に、まずスマートフォンで店名や社名を打ち込みます。その検索の先にあるホームページが、来店の最後の一歩を止めているとしたら、部数を増やしても反応は戻りません。

この記事は、チラシを刷り直す前に、そして部数を増やす前に、一度だけ見てほしい場所の話です。読み終えたとき、自社サイトのどこを直すかが1つだけ決まっている状態を目指します。

目次

チラシの反応が落ちたと感じたとき最初に疑う場所

反応が落ちると、担当者はまずチラシそのものを疑います。紙面の見出しが弱いのか、写真が古いのか、配るエリアがずれているのか。どれも大切な論点ですが、そこから手をつけると、直す範囲が紙の中だけに閉じてしまいます。チラシ集客の反応は、紙が配られた後の景色まで含めて決まります。

いま、チラシで興味を持った人の多くは、その場で店に電話をかけません。手元のスマートフォンで店名を調べ、出てきた画面を数秒だけ眺めて、行くか行かないかを決めます。総務省が公表している通信利用動向調査でも、個人がインターネットを使うときに最も多く使う機器はスマートフォンだと示されており、紙で動いた気持ちは、いったん検索画面を経由してから来店につながっています。

刷り直す前に見る「配った後」の景色

チラシを配った後に何が起きているかを、実際に自分の手でたどってみると景色が変わります。自社の店名で検索し、上のほうに出てくる自社サイトを開き、はじめて来る人の目で3秒だけ眺めます。何の店で、どこにあって、次に何を押せばいいのか。この3点が3秒でつかめないなら、チラシがどれだけ良くても、そこで人は静かに離れています。

相談の現場では、来店した方からこんな言葉を何度も聞きます。「チラシは気に入ったのに、店名で調べたら何年も前の画面が出てきて、やっている店なのか分からず、行くのをやめかけた」。紙の投資が、検索の先の一枚で取りこぼされている典型です。

興味を持った人が最後に触れる画面

チラシは気持ちを動かすところまでを担い、その気持ちを行動に変える最後の接点は、検索の先のサイトになりました。ここを受け皿と呼びます。受け皿がぐらついていると、上流でどれだけ良いチラシをまいても、水はざるからこぼれ落ちます。まず直すべきは、この最後に触れる画面です。

なぜチラシ単体で完結させると集客が伸び悩むのか

チラシ集客がうまくいかない構造の根っこには、チラシ1枚で来店まで完結させようとする発想があります。かつては紙を見て、そのまま店に来るか電話する人が主流でした。いまは紙と来店の間に、検索という一段が挟まっています。この一段に受け皿を用意しないまま紙だけを磨いても、集客の全体像は片肺のままです。

チラシと検索とサイトは、本来1本の導線です。ところが分業の進んだ現場では、チラシは販促担当、サイトは別の担当や外部の制作会社、というように持ち主が分かれています。担当が分かれること自体は自然な成り行きですが、境目に受け皿の設計が落ちてしまいがちです。持ち主が分かれると、紙とサイトで言っていることがずれ、検索した人は同じ店の話だと感じられません。この分断こそが、チラシ集客の反応をじわじわ削ります。

チラシは「気持ちを動かす」ところまでしかできない

紙面はスペースが限られ、一度配ったら書き換えられません。だからチラシの仕事は、読んだ人に「ちょっと気になる」と思わせるところまでと割り切ったほうが、役割が澄みます。その先の「本当にやっている店か」「自分の悩みに合うか」という確認は、検索の先のサイトが引き受けます。役割を分けると、紙面に情報を詰め込みすぎる失敗も減ります。

スマートフォンで店名を検索する人が増えている

気になった店を調べる行動は、いまやほとんどが片手のスマートフォンで完結します。総務省の通信利用動向調査によれば、個人のインターネット利用機器はスマートフォンが最も多く、紙で受けた印象は小さな画面の上で確かめられます。同じ調査によると、個人がインターネットを利用する割合は高い水準で続いていることが示されており、店を調べる入口が紙から手のひらの画面へ移った流れは、一時的な変化ではありません。つまりチラシ集客の勝ち負けは、小さな画面に映る最初の1枚で、静かに決着しています。紙の見出しでどれだけ心を動かしても、その勢いを受け止める画面が弱ければ、動いた気持ちは検索の途中でほどけてしまいます。

受け皿を用意しないまま部数だけ増やす構造

反応が落ちたときに部数を増やすと、検索して受け皿にたどり着く人の数も増えます。受け皿が整っていなければ、増えた分だけ「調べたけれど分からなかった」という取りこぼしも増える計算になります。上流の蛇口を開くほど、下流のざるからこぼれる量が増える。ここに気づかないまま紙の量で押し切ろうとすると、費用だけがかさみます。

分類 いま起きていること 次にすること
チラシの役割 紙1枚で来店まで完結させようとしている 紙は興味を持たせるところまでと割り切る
検索の一段 紙と来店の間に検索が挟まっているのに設計していない 店名で検索した先の画面を導線に組み込む
持ち主の分断 チラシとサイトの担当が分かれ話がずれている 紙とサイトで言うことを1本にそろえる
部数の増量 受け皿が弱いまま部数だけ増やしている 受け皿を直してから配布量を考える

反応が落ちた店舗がやってしまう間違った立て直し方

反応が落ちたとき、現場でよく選ばれる立て直し方は3つあります。部数を増やす、デザインを刷新する、値引きで釣る。どれも紙の中で完結する手当てで、着手のハードルが低いぶん、まず手が伸びます。ところが受け皿が弱いままだと、いずれも一時的に数字が動いて、しばらくすると元の水準へ戻ります。

部数を増やす

部数を倍にすれば、理屈のうえでは反応も倍に近づきそうに見えます。実際には、増えた配布のうち検索まで進んだ人が受け皿でつまずくため、費用の増え方ほどには来店が伸びません。もともと反応率が高くない紙の世界で、検索の先でさらに取りこぼしていれば、実質の手応えは薄まる一方です。配れば配るほど「調べたが分からなかった」という無言の離脱が積み上がり、費用対効果はむしろ悪化していきます。まず受け皿の穴をふさぎ、それから配布量を考える順番なら、増やした部数がそのまま来店へ乗ります。

デザインを刷新する

紙面を今風に作り直すと、配った直後は手応えが戻ったように感じます。ところが刷新したのは紙の見た目までで、検索した先の古い画面はそのままです。玄関の看板だけを新しくして、中に入ると数年前の売り場が広がっている状態に近く、来た人の期待は入り口で裏切られます。

値引きで釣る

割引をうたうと、その号だけは反応が跳ねます。集まるのは価格に反応した層が中心で、値引きが終わると来店も引きます。しかも受け皿が弱いと、割引に興味を持った人が店名を調べても、何の店で何が強みかが伝わらず、価格だけで比べられます。来店客から「安くしても、そもそも何の店か伝わっていなかったと後で気づいた」という声を聞いたこともあります。値引きは強みが伝わってはじめて後押しになるもので、受け皿で強みが伝わっていなければ、割引の号が終わった瞬間に選ぶ理由ごと消えてしまいます。

分類 いま起きていること 次にすること
部数を増やす 費用の増え方ほど来店が伸びず単価が悪化 受け皿を直してから配布量を判断する
デザイン刷新 紙面は新しいが検索の先の画面が古いまま 紙面と受け皿を同じ日に見直す
値引きで釣る その号だけ反応し価格でしか比べられない 強みが伝わる受け皿を先に整える
共通の落とし穴 紙の中だけで手当てして数字が元へ戻る 紙と検索とサイトを1本でとらえ直す

反応を受け皿で取りこぼしている3つのサイン

受け皿が反応を取りこぼしているかどうかは、いくつかの分かりやすいサインで見分けられます。ここでは特に多い3つを挙げます。自社サイトを開いて、はじめて来る人の目で当てはめてみてください。1つでも当てはまるなら、チラシを刷り直すより先に直す価値があります。

1つ目 検索して出てきたページが古い

店名で検索して最初に出てくる画面の情報が、何年も前のまま止まっているケースです。営業時間や定休日、扱う商品が実態とずれていると、来た人は「本当にやっているのか」と不安になります。紙で高めた期待が、更新の止まった画面で一気にしぼみます。

2つ目 何の店か3秒で分からない

開いた瞬間に、誰のどんな悩みを解決する店なのかが伝わらない画面です。凝った写真や飾りの言葉が並んでいても、はじめて来た人の頭には「結局どんな店か」が残りません。人が画面を見て続きを読むか決めるまでの時間は、ごく短い数秒です。その数秒で答えを渡せない受け皿は、静かに閉じられます。

3つ目 次の一歩が見えない

気持ちが固まった人が、予約や来店、電話といった次の行動へ進もうとしたとき、押す場所がすぐに見つからない画面です。連絡先が奥まったところに埋もれ、地図も出しにくい。行きたいと思った熱があるうちに一歩を踏ませられず、そのまま冷めてしまいます。

分類 いま起きていること 次にすること
情報が古い 営業時間や商品が実態とずれている 検索で最初に出る画面の情報を最新にする
正体が不明 何の店か3秒でつかめない 最上部に誰の何を解決する店かを一文で置く
出口が不在 予約や電話の入口がすぐ見つからない 次の一歩のボタンを最初の画面に置く
紙との断絶 チラシの言葉が受け皿に見当たらない 紙の見出しと同じ言葉を受け皿にも載せる

チラシから検索そしてサイトまでの導線を1本につなぐ設計

ここからが立て直しの本題です。反応を取り戻す近道は、紙をさらに派手にすることではありません。近道は、チラシから検索、そして受け皿サイトへ続く道を1本につなぎ直すことにあります。私たちはこの考え方を「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいます。作り手の言いたいことを足していく発想から離れ、来た人が迷わないように余計なものを引く発想へ切り替えます。

下の図は、チラシで動いた気持ちが、検索を経て受け皿サイトにたどり着き、来店や予約に変わるまでの流れです。反応が決まるのは、いちばん左の紙よりも、真ん中に置いた受け皿サイトの一枚であることが少なくありません。

チラシ 気持ちが動く 検索 店名で調べる 受け皿サイト ここで決まる 来店・予約 問い合わせ 店名で検索 最初の画面 次の一歩

売れるサイトはみな謙虚という引き算の考え方

受け皿を強くするとき、作り手はつい情報を足そうとします。実際に効くのは反対の動きで、来た人がいま知りたい1つだけを残し、それ以外を引くと、伝わる速さが上がります。作り手が語りたいこだわりより、来た人が確かめたい事実を先に置く。この謙虚さが、検索の先の数秒で選ばれる受け皿を作ります。

チラシに載せる言葉と検索結果を合わせる

紙面のいちばん目立つ見出しと、受け皿サイトの最上部の言葉を、同じ表現でそろえます。チラシで「腰の痛みに強い整体」と打ち出したなら、検索して開いた画面の一行目にも同じ言葉があるべきです。言葉が一致していると、来た人は「さっきの紙と同じ店だ」と一瞬で安心し、そのまま次の一歩へ進みます。

検索で出てくる最初の画面を整える

店名で検索したときに最初に表示される画面が、受け皿の顔です。ここに、誰の何を解決する店か、どこにあっていつ開くか、次にどこを押すか、この3点を上から順に置きます。写真やこだわりの物語は、その後で読みたい人が読めば十分です。最初の画面は、来た人の問いに答える場所と決めます。

分類 いま起きていること 次にすること
足す発想 伝えたい情報を画面に詰め込んでいる いま知りたい1つを残し他を引く
言葉のずれ 紙の見出しと受け皿の一行目が違う 紙と受け皿で同じ言葉をそろえる
顔の設計 最初の画面が写真や飾りで埋まっている 誰の何かと場所と出口を上から並べる
物語の位置 こだわりの話が最初に来て答えが遠い 物語は下へ回し答えを先に見せる

受け皿になるページに最低限そろえる情報

受け皿の最初の画面がそろえる情報は、増やすほど強くなるものではありません。来た人の頭に浮かぶ問いは、突きつめると3つに集約されます。誰の何を解決する店か、どこにありいつ開くか、次の一歩はどこを押すか。この3つに最初の画面で答えられていれば、受け皿としての役目の大半は果たせます。

誰の何を解決する店か

画面の最上部に、対象と提供価値を短い一文で置きます。「安城で腰の痛みに向き合う整体院」のように、誰のどんな困りごとに応えるかが一読で分かる形にします。ここが曖昧だと、その下にどれだけ丁寧な説明を並べても、来た人は自分ごととして受け取れません。

場所と営業時間と行き方

実店舗をもつなら、場所と営業時間、行き方は最初の画面の近くに置きます。地図を開くまで住所が分からない、定休日を探して画面を行き来する、こうした小さな手間が来店の意思を削ります。行く気になった人が、迷わず一歩を踏み出せる状態を用意します。

次の一歩のボタン

予約する、電話する、来店の前に問い合わせる。来た人が取りたい行動の入口を、最初の画面のすぐ手が届く場所に置きます。入口は増やしすぎず、いちばん進んでほしい一歩を主役に据えます。押す場所が一目で分かることが、熱があるうちに行動へ変える条件です。

分類 いま起きていること 次にすること
対象と価値 誰の何を解決する店か伝わっていない 最上部に対象と価値を一文で置く
場所と時間 住所や営業時間を探させている 場所と時間と行き方を最初の画面に置く
次の一歩 予約や電話の入口が埋もれている いちばん進んでほしい一歩を主役にする
情報の順番 こだわりや写真が答えより先に来る 答えを上に置き物語を下へ回す

チラシの効果を受け皿側で測るためにできること

チラシ集客の効果測定というと、反応率の計算や配布記録の話になりがちです。受け皿の側からも、効き目を確かめる手立てがあります。紙を配った後にどれだけの人が検索し、受け皿でどこまで進んだのかを見ると、紙の良し悪しと受け皿の良し悪しを切り分けて考えられます。紙と受け皿をひとまとめに「反応が悪い」と片づけてしまうと、どちらを直せばいいのか分からず、勘に頼った作り直しを繰り返すことになります。切り分けて測れば、次に手を入れる場所が数字から見えてきます。

専用の入口ページを1枚だけ用意する

チラシ専用の入口ページを1枚だけ作り、紙面から短い二次元コードでそこへ案内します。この入口に来た人の動きを見れば、紙で興味を持った人が受け皿でどう動いたかが分かります。全体のサイトと混ざらないので、チラシの号ごとの手応えも比べやすくなります。

検索されている言葉を確かめる

来た人が実際にどんな言葉で自社を探しているかは、検索の記録を残す無料の分析ツールで確かめられます。想定と違う言葉で探されているなら、受け皿の一行目やチラシの見出しをその言葉に寄せます。数字を眺めるだけで終わらせず、次に直す一箇所へつなげることが肝心です。

分類 いま起きていること 次にすること
入口の設計 紙と全体サイトが混ざり効果を切り分けられない チラシ専用の入口ページを1枚用意する
誘導の方法 紙から検索まかせで動きが追えない 二次元コードで専用ページへ案内する
検索語の把握 どんな言葉で探されているか知らない 分析ツールで実際の検索語を確かめる
数字の扱い 数値を眺めるだけで終わっている 次に直す一箇所へ数字をつなげる

業種別に見る受け皿でつまずきやすい箇所

受け皿のどこでつまずくかは、業種によって傾向が分かれます。ここでは相談の多い3つの業種を取り上げます。自社に近い箇所を手がかりに、最初の画面を見直してみてください。共通するのは、来た人の最初の問いに答える前に、店側の言いたいことが先に来てしまう点です。

飲食店

飲食店の受け皿では、雰囲気の写真が最初に大きく出て、肝心の場所や営業時間、いま入れるかどうかが下に隠れがちです。空腹で店を探している人は、雰囲気より先に「いま開いていて行けるか」を知りたい。チラシで気になった人ほど、開いた瞬間に定休日や地図を探して画面を上下に行き来し、見つからないうちに別の店へ移ります。最初の画面に場所と営業時間と予約の入口を置くだけで、取りこぼしが減ります。看板料理の写真は、その3点の下に回しても遅くありません。

教室やサロン

教室やサロンの受け皿では、講師やオーナーの経歴や思いが冒頭に長く続き、誰のどんな悩みに応える場所かが後回しになりがちです。はじめて調べた人は、まず自分の悩みに合うかを知りたい。対象と提供価値を先に置き、経歴や思いはその下で語ると、続きを読んでもらえます。

工務店や士業

工務店や士業の受け皿では、扱える業務を漏れなく並べようとして、結局この人は自分の相談を受けてくれるのかが見えにくくなります。来た人は、自分の困りごとに当てはまるかを確かめたい。業務名の一覧が長く続くほど、来た人は自分の悩みがどの項目に入るのか分からず、当てはまる欄を探す途中で読むのをやめます。よくある相談の型を先に示し、その一つひとつに答える構えを見せると、問い合わせにつながります。専門用語を並べる前に、来た人が使う日常の言葉で困りごとを書き出すと、当てはまりが伝わります。

分類 いま起きていること 次にすること
飲食店 雰囲気の写真で場所や営業時間が下に隠れる 場所と時間と予約を最初の画面に置く
教室やサロン 経歴や思いが長く悩みへの答えが後回し 対象と価値を先に置き物語を下へ回す
工務店や士業 業務を並べるほど自分向けか分からない よくある相談の型を先に示して答える
共通の傾向 店側の言いたいことが問いより先に来る 来た人の最初の問いに先に答える

チラシ集客を続けるかやめるか判断する前に

反応が落ちると、チラシそのものをやめる話が持ち上がります。判断の前に確かめてほしいのは、いま測っている数字が紙の実力を正しく映しているかどうかです。受け皿が弱いまま反応率だけを見て「チラシは効かない」と結論づけると、本当は効いていた紙まで手放すことになりかねません。

反応率だけで判断しない

反応率は、紙の力と受け皿の力の掛け算の結果です。紙で興味を持った人が受け皿で離れていれば、紙が良くても数字は低く出ます。数字が低いという事実だけを見て紙のせいと決めると、直すべき受け皿が放置されます。低い数字の内訳を、紙と受け皿に分けて考えます。

受け皿を直してから測り直す

順序として、まず受け皿の最初の画面を3点に整え、それから同じチラシで反応を測り直します。紙を変えずに受け皿だけを直して数字が動けば、落ちていた原因は受け皿にあったと分かります。続けるかやめるかの判断は、その測り直しの後で下しても遅くありません。

受け皿を直すときにやりがちな3つの回り道

受け皿を直そうと決めた後にも、手間ばかりかかって効きにくい回り道があります。ここでは相談の場で繰り返し見かける3つを挙げます。共通するのは、来た人の問いに答えるという目的から離れ、作り手側の都合で作業が大きくなってしまう点です。先に知っておくと、少ない手間で最初の画面を整えられます。

全部を一度に作り直そうとする

受け皿の弱さに気づくと、サイト全体を作り直したくなります。全面のやり直しは時間も労力も大きく、着手そのものが先延ばしになりがちです。効きめが早いのは、店名で検索して最初に出てくる画面の一行目と、次の一歩の入口だけを先に直すことです。まず1枚を整え、手応えを見てから次へ進むと、止まらずに前へ動けます。

作り手のこだわりから書き始める

受け皿の文章を、店の歴史や理念から書き始めると、来た人が知りたい答えが下へ押しやられます。書き手にとって大切な話ほど、最初に置きたくなる引力が働きます。最初の画面は来た人の問いに答える場所と決め、こだわりの物語はその下で語ると、伝わる順番が整います。謙虚さとは、語りたい順番を来た人の知りたい順番へ譲ることです。

入口のボタンを増やしすぎる

来た人を逃したくない一心で、予約も電話も資料請求も相談も、入口を横一列に並べたくなります。入口が多いほど、来た人はどれを押せばいいか迷い、押す手が止まります。いちばん進んでほしい一歩を1つだけ主役に据え、他は控えめに置く。選択肢を減らすことが、行動を後押しする近道です。

分類 いま起きていること 次にすること
全面のやり直し 作り直しが大きく着手が先延ばしになる 最初の画面の一行目と入口だけ先に直す
こだわり優先 歴史や理念が先で答えが下へ押される 問いへの答えを上に置き物語を下へ回す
入口の増やしすぎ ボタンが多く来た人が迷って止まる 進んでほしい一歩を1つだけ主役にする
共通の傾向 作り手の都合で作業が大きくなる 来た人の問いに答える目的へ立ち返る

よくある質問

Q. チラシ集客はもう古く、続ける意味はないのでしょうか。
紙そのものが古くなったわけではありません。変わったのは、紙を見た人が来店の前に検索を挟むようになった点です。検索の先の受け皿を整えれば、チラシは今も気持ちを動かす入口として働きます。やめる前に、受け皿を直して測り直すことをおすすめします。

Q. 受け皿のサイトは新しく作り直す必要がありますか。
多くの場合、作り直しまでは要りません。まず店名で検索して最初に出てくる画面の一行目と、次の一歩の入口を整えるだけで、手応えは変わります。全部を一度に直そうとせず、最初の画面の3点から手をつけると、少ない手間で効きます。

Q. チラシとサイトで言葉をそろえるとは、具体的に何をしますか。
紙面のいちばん目立つ見出しと、受け皿サイトの最上部の一行を、同じ言葉にします。紙で打ち出した強みが検索の先にも同じ表現で出ていれば、来た人は同じ店だと一瞬で安心し、そのまま次の行動へ進みやすくなります。

Q. 効果を測りたいのですが、専門の道具が必要ですか。
高価な道具は要りません。チラシ専用の入口ページを1枚用意し、そこへ二次元コードで案内するだけで、紙で興味を持った人の動きが追えます。検索されている言葉は、無料の分析ツールで確かめられます。

Q. 何から手をつければいいか分かりません。
まず自分のスマートフォンで自社を検索し、最初に出てくる画面を3秒だけ眺めてください。何の店で、どこにあって、次に何を押すか。3秒で分からない項目が、最初に直す一箇所です。この記事の最後の点検表が、その手がかりになります。

まとめ

チラシ集客の反応が落ちたと感じたら、刷り直す前に、そして部数を増やす前に、検索した先の受け皿サイトを一度だけ見てください。紙を見た人の多くは、いまスマートフォンで店名を調べてから来るかどうかを決めています。その最後の一枚が迷わせていれば、紙をどれだけ磨いても反応は戻りません。

やることは足すことより引くことです。最初の画面に、誰の何を解決する店か、どこにありいつ開くか、次の一歩はどこを押すか、この3点を上から並べる。紙とサイトで同じ言葉をそろえ、チラシから検索、そして受け皿へ続く道を1本につなぐ。この謙虚な設計が、オフラインの集客とウェブの導線を切れ目なくつなぎます。

下の点検表で、今日直す一箇所を1つだけ決めてください。全部でなくて構いません。読み終えたその日に1つ直す。その積み重ねが、チラシ集客の手応えを取り戻す近道です。

分類 いま起きていること その日にすること
検索の確認 自社を検索した画面を見たことがない スマホで店名を検索し最初の画面を3秒見る
一行目 誰の何を解決する店か伝わらない 最上部に対象と価値を一文で書き直す
言葉の一致 紙の見出しと受け皿の一行目が違う 紙と同じ言葉を受け皿の一行目に置く
次の一歩 予約や電話の入口が埋もれている いちばん進んでほしい一歩を最初の画面に出す
情報の鮮度 営業時間や商品が古いまま残っている 実態と違う情報を1つ最新に直す

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この記事を書いた人

中野輝規のアバター 中野輝規

合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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