ホームページを公開したのに検索に出てこないとき、制作会社に何を頼めばよいのでしょうか。Googleは、サイトを作る側が確かめる点を、検索セントラルの1ページにまとめています。
この記事は、そのページ「Get started with Search: a developer’s guide」を英語版の原文から読んで整理します。英語版と日本語版の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページは、数字を動かす前に「Googleにそもそも見えているか」を点検する基本の1枚なので、原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- このページは、8つの点検項目を並べた技術面のチェックリストです。Googleから見える姿の確認、リンク、JavaScript、更新の知らせ方、文字、別バージョン、表示の制御、リッチリザルトの順に進みます
- 英語版と日本語版は、構成もリンク先も一致しています。ただし日本語版が強めに訳した箇所が2つあります。「トラフィックは生まれません」と「インデックス登録できません」です。英語版は「possibly(おそらく)」と「may not(しないことがある)」です
- 変更履歴に載る更新は、2023年9月22日の1件だけです。CSSのcontentプロパティで足した文章をGoogleは今のところ無視する、という説明が加わりました。ページの日付は2025年12月10日ですが、この日の変更は履歴にありません
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Get started with Search: a developer’s guide |
| 日本語版の題名 | 検索について: デベロッパー ガイド |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月10日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2025年12月18日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | URLの階層は「fundamentals」(基本)です。目次での表示名は「Developer’s guide to Search」です |
| 直近の主な更新 | 変更履歴にある項目は2023年9月22日の1件です。2025年12月10日の日付変更に当たる項目は、見つかりませんでした |
Googleがこのページで言っていること
導入:技術面の点検に絞ったガイド
冒頭は、検索で見つけやすくすると、関心のある人が訪れやすくなる、という説明です。Googleがページを理解できないと、重要な流入元を逃すかもしれない、とも書いています。
対象は、サイトを作る側の人です。サイトが安全で、速く、誰にとっても使いやすく、あらゆる端末で動くことも求めています。
技術以外の話は、別ページの「SEOスターターガイド」に任せています。
1. Googleにどう見えているかを確かめる
最初の作業は、URL検査ツール(Search Console)かリッチリザルトテストで、Googleから見える姿を確かめることです。
ページは、ブラウザで見える内容のすべてがGoogleに見えるとは限らない、と注意しています。例として、猫の画像を6枚並べたページを挙げています。
利用者のブラウザには、画像6枚とテキストが見えます。Googleには、サイトの題名と読み込み中のアイコンだけが見えます。
理由は、Googleの対応していないJavaScriptの機能を、そのページが使っているからです。
2. リンクを確認する
Googlebotは、リンク、サイトマップ、リダイレクトを読み取りながら、URLからURLへ移動します。各URLは、そのサイトで見る最初で唯一のURLとして扱われます。
すべてのURLを見つけてもらうために、ページは3つを挙げています。
- Googleがたどれる
<a>要素を使います。どのページにも、見つけられる別のページからのリンクを用意します。リンクには、行き先に関連する文字を入れます。画像のリンクなら、alt属性に入れます - サイトマップを作って送信します。サイトマップは、ページや動画などのファイルと、その関係を伝えるファイルです
- 1つのHTMLで動くJavaScriptアプリでは、画面や個々のコンテンツごとにURLを持たせます
3. JavaScriptの使い方を確認する
GoogleはJavaScriptを実行します。ただし、設計の段階で考えておくべき違いと制限があります。
詳しい説明は、別の2ページ(JavaScript SEOの基本と、検索関連のJavaScriptの問題の解決)に任せています。
4. 内容を変えたことをGoogleに知らせる
新しいページや更新したページを早く見つけてもらう方法は、2つです。サイトマップを送信すること、URLの再クロールをリクエストすることです。
それでも登録されないときは、サーバーのログのエラーを確かめます。
5. ページ上の言葉を忘れない
Googlebotが見つけられるのは、文字として見える内容だけです。動画の中の文字は、見えません。
注意は4つです。
- 視覚的な内容を、文字でも表します。商品カテゴリのページに、シャツの画像が並ぶだけで、画像ごとの説明がない例を「最適とは言えない」としています
- すべてのページに、内容が分かるタイトルとメタディスクリプションを付けます。ページごとに違う文にすると、Googleがページと利用者の関連を示しやすくなり、検索からの流入が増える可能性があります
- 意味を表すHTML(セマンティックHTML)を使います。GoogleはHTML、PDF、画像、動画をインデックスに登録します。JavaやSilverlightなどのプラグインが必要な内容と、キャンバスに描いた内容は、登録しません
- 文字の内容がDOMの中にあるようにします。CSSのcontentプロパティで足した内容はDOMに入らず、今のところGoogle検索は無視します。装飾用に使うのは問題ありませんが、そうした内容はインデックスされないことがあります
6. 別バージョンをGoogleに知らせる
Googleは、サイトや内容に複数のバージョンがあることを、自動では知りません。たとえば、モバイル版とパソコン版、国や言語ごとの版です。
適切な版を利用者に出してもらうため、ページは3つを挙げています。
- 重複したURLをまとめます
- 地域や言語に合わせた版があることを伝えます
- AMPページを見つけてもらえるようにします
7. Googleに見せる内容を制御する
Googlebotを止める方法は、目的ごとに分かれています。
| やりたいこと | ページが挙げる方法 |
|---|---|
| Googleがページを見つけられないようにする | ログインした人だけが見られるようにする(ログインページやパスワード保護) |
| Googlebotにクロールさせない | robots.txtを作る |
| Googleの検索結果にページを出さない | noindexのルール、またはパスワード保護。robots.txtは、検索結果に出さないための仕組みではないと明記されています |
| クロールは許し、インデックス登録だけ止める | noindexタグを付ける |
クロールとインデックスのルールを組み合わせると、互いに打ち消し合うことがあります。設定方法は、別のページに任せています。
出てほしいのに出ないときの確認は、3つです。URL検査ツールでGooglebotが届くか、robots.txtが誤って止めていないか、HTMLのmetaタグにnoindexがないかを見ます。
8. リッチリザルトを有効にする
リッチリザルトは、装飾や画像、操作できる機能を含むことがあり、検索結果でサイトを目立たせる助けになる表示です。ページに構造化データを入れて、ページの意味を明示すると、Googleが内容をより理解し、リッチリザルトを表示する手助けになる、とページは書いています。
英語版と日本語版の違い
英語版は2025年12月10日、日本語版は2025年12月18日の更新です。日本語版のほうが8日新しい状態です。
2026年10月8日に、両方の本文を取り直して突き合わせました。節は8つで同じ順、箇条書きの数もリンク先も一致しています。
内容を変える差は見つからず、訳の濃淡が見つかりました。
| 箇所 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| 導入の最後の文 | ページを理解してもらえないと、重要な流入元を「possibly(おそらく)」逃している | 「検索結果に表示されず、サイトへのトラフィックは生まれません」。断定になっています |
| CSSのcontentプロパティ | 装飾用の内容は、Google検索が「may not index(インデックスしないことがある)」 | 「インデックス登録できません」。できない、という言い切りです |
| 節の見出し(5番目) | ページ上の言葉を忘れない | 「ページの要素を文字で表現する」 |
| 節の見出し(7番目) | Googleが「見る」内容を制御する | 「Google でクロールされるコンテンツを管理する」 |
ここからは私の読み取りです。1行目と2行目は、日本語だけを読むと強く受け取ります。
7番目の見出しは「クロール」の話に見えますが、本文はnoindexまで含みます。
更新の経緯
変更履歴(2026年10月1日更新の版)と、Internet Archiveの保存版の本文を突き合わせました。
- 2023年9月22日:変更履歴に、このページの項目があります。CSSのcontentプロパティの中にある内容を、Google検索が今のところインデックスしないことがある、とはっきりさせた、という趣旨です
- 2023年7月27日の保存版(ページの日付は2023年5月23日):DOMとCSSのcontentプロパティの文は、まだありません
- 2023年9月25日の保存版(ページの日付は2023年9月22日):DOMの文が3文、加わっていました。7月の版との差は、この3文だけでした
- 2023年9月25日の保存版と現在の英語版:文単位で突き合わせると、差は2点でした。1つは「SEO started guide」という綴りの誤りが「starter guide」に直ったことです。もう1つは、最初の確認の道具が「モバイルフレンドリーテスト」から「URL検査ツールとリッチリザルトテスト」に変わったことです
変更履歴の2023年12月1日に、モバイルフレンドリーテストへの言及を文書全体から外した、という項目があります。このページの書き換えもその流れと思われますが、日付を特定できる保存版が取れておらず、断定できません。
2025年12月10日の日付変更は、変更履歴に該当する項目がなく、保存版でも原因を確かめられませんでした。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| robots.txtは、Googlebotのクロールを止める仕組みです。検索結果に出さないためには、noindexかパスワード保護を使います、とページが書いています | robots.txtで止めれば、そのページは検索結果から消える |
| 固有のタイトルとメタディスクリプションは、ページの関連性を示す助けになり、検索からの流入が増える可能性がある、と書かれています | メタディスクリプションを書けば順位が上がる。ページは順位ではなく、関連性の示し方と流入に触れています |
| CSSのcontentプロパティで足した文章は、今のところGoogle検索が無視します | この扱いが将来も変わらない。ページは「at the moment(今のところ)」と限定しています |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員が数人から数十人で、WordPressのサイトを持つ会社を想定します。
1. 主力のページ3本を、Googleの目で見る
Search Consoleの上部にある検索欄へ、主力のサービスページのURLを入れると、URL検査になります。登録の状況と、Googleが取得した内容を確かめられます。
ページの例のとおり、ブラウザで見える画像や文章が、Google側では空になることがあります。電話番号、料金、問い合わせの導線が見えているかを、先に確かめます。
2. メニューとサイトマップを、制作会社に確かめる
リンクは<a>要素で作られている必要があります。クリックしたときに動くだけで、リンク先のアドレスを持たない部品は、Googleにたどられない可能性があります。
制作会社には、「メニューや一覧のリンクは、アドレスを持つ普通のリンクですか」と尋ねます。どこからもリンクされていない孤立ページがないかも聞きます。
サイトマップは、WordPressなら多くの場合、SEOプラグインが自動で作ります。Search Consoleの「サイトマップ」の画面で、送信済みかを見ます。
3. 画像にしか書いていない情報を、文字でも書く
料金表、対応エリア、営業時間を、画像だけで載せていないかを見ます。画像の中の文字は、Googleから見えない場合があります。
ページが挙げた商品カテゴリの例のように、画像の横に短い説明を足せば済みます。CSSのcontentプロパティで文言を入れているテーマでは、その文言が読まれない点も知っておきます。
4. 出したくないページと、出てこないページの両方を確かめる
出したくないページ(社内向け、申込み完了後など)は、robots.txtだけで済ませません。ページの説明どおり、noindexかパスワード保護を使います。
出てこないページは、ページが挙げる3つ(URL検査、robots.txt、HTMLのnoindex)を順に見ます。
WordPressでは、「設定」の「表示設定」にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」が、公開後も入ったままの例が考えられます。外れているかを確かめます。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年10月8日に、kenkyo.aiに次の確認をしました。URL検査ツールとリッチリザルトテストは、私が操作できないため、この日は使っていません。
| 確認 | 結果 |
|---|---|
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt |
6行です。全クローラー向けに管理画面のフォルダだけを拒否し、サイトマップを2つ案内しています |
curl -sL https://kenkyo.ai/sitemap.xml |
200で返りました。7つのサイトマップを束ねる索引で、記事用が2つ(1,000件と65件)、固定ページ用、カテゴリ用などが並んでいます |
curl -sIL(トップページと記事2本) |
3URLとも200で返り、X-Robots-Tagヘッダーは0件でした |
| 同じ3ページのHTMLを取得して読む | titleは1つ、メタディスクリプションは1つ、canonicalは1つ、構造化データ(JSON-LD)は1つずつありました。robotsのmetaタグは、画像プレビューの大きさに関する指定が1つだけで、noindexの指定は出ていません |
curl -A でGooglebotを名乗って取得(記事2本) |
どちらも200で返りました。名乗っただけの確認で、本物のGooglebotの結果とは限りません |
クロールを止めていないこと、サイトマップがあること、noindexを付けていないこと、titleとメタディスクリプションがあること。外から見える範囲では、そろっていました。
Googleが取得した画面の姿は、未確認です。Search ConsoleのURL検査で見る作業が残っています。
よくある質問
robots.txtでブロックすれば、ページはGoogle検索に出なくなりますか
このページは、robots.txtはウェブページをGoogleに表示させないための仕組みではない、と明記しています。出さないためには、noindexのルールか、パスワード保護を使います。
クロールとインデックスのルールを組み合わせると、互いに打ち消し合うことがあります。組み合わせて使うときは、案内されている別ページで設定方法を確かめます。
CSSのcontentプロパティで入れた文章は、Google検索に読まれますか
このページによれば、contentプロパティで足した内容はDOMに入らず、Google検索は今のところ無視します。装飾用に使うのは問題ありません。
日本語版は「インデックス登録できません」ですが、英語版は「may not index(しないことがある)」です。大切な文章は、HTMLの本文に書くのが安全です。
まとめ:今日できる1つのこと
主力のサービスページを1本、Search ConsoleのURL検査にかけてください。Googleが取得した姿に、電話番号や料金など大事な部分が出ているかを、数分で確かめられます。
実務の手順は別の記事です。登録されない原因を順に切り分ける手順は、弊社の公開した記事が検索に出てこないインデックス問題を順番に切り分ける診断手順に書いています。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
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