公開した記事を検索してみたのに、自社のページがどこにも出てこない。これは、ホームページを持っている会社が最初につまずく場所です。100位まで送っても見当たらない。タイトルをそのまま入れても出ない。それでも管理画面の中では、記事はたしかに「公開済み」と表示されている。
この状態でいちばんよく起きるのが、慌てて記事を書き足す動きです。文字数が足りないのだろう、見出しが弱いのだろうと考えて、もう一度机に向かう。ところが原因が技術的なブロックだった場合、どれだけ書き足しても状況は1ミリも動きません。効かない対策に時間を使ってしまうのが、この症状のいちばん大きな損です。
ご相談の場でこの話になると、多くの方が「うちのサイトは何か悪いことをしているのでしょうか」と聞かれます。ほとんどの場合、悪いことは何も起きていません。原因は数えられる程度の数しかなく、しかも上から順に確かめれば1つに絞り込めます。順番があるだけです。
この記事では、記事を書き足す前にやるべき切り分けを、上から順に並べます。読み終えたときに、自社のサイトで今日確かめる場所が1つ決まっている状態を目指します。
検索に出てこないという言葉には4つの違う状態が混ざっている
「出てこない」という一言は、実際には別々の状態をまとめて指しています。この4つは原因も対処もまったく違うので、最初にどれなのかを決めないまま動くと、そのあとの作業が全部空振りになります。
まずは自分の状況がどれに当たるのかを、次の表で当てはめてみてください。
4つの状態を先に切り分ける
| いま起きている状態 | サイトの中で何が起きているか | 次にすること |
|---|---|---|
| 検索エンジンがページの存在を知らない | クローラーがそのURLにまだ一度も到達していない | 導線とサイトマップを点検する |
| 存在は知られているが読みに来ていない | URLは把握されているが、順番待ちのまま保留されている | サイト全体の評価と更新の頻度を見直す |
| 読まれたが検索結果に採用されていない | 内容が既存のページと重なっているか、答えとして薄いと判断されている | 重複の整理と内容の作り直しに入る |
| 採用されているが順位が低くて見えない | 登録は済んでいて、ただ表示される位置が下にある | これは掲載の問題なので診断の対象から外す |
4つ目は、そもそも今回の話に含まれません。登録されているページの順位が低いという話は、記事の内容とキーワードの選び方の問題です。ところが現場では、この4つ目を1つ目と取り違えている例がかなり多くあります。順位が低いだけの記事に、技術的な設定変更を加えてしまうと、余計な事故を招きます。
取り違えが起きる理由
取り違えが起きるのは、確かめ方が「自分で検索してみる」だけになっているからです。自分で検索するとき、人はどうしても記事の中で使ったキーワードを入れます。そのキーワードで上位に食い込むには時間がかかりますから、公開翌日に出てこないのは当たり前です。それを見て「登録されていない」と結論してしまう。
この記事の最初の作業が確認方法の話から始まるのは、そのためです。感覚で判断せず、登録の有無だけを取り出して見る道具があります。
本当に出ていないのかを3つの方法で確かめる
登録されているかどうかを調べる方法は3つあります。手軽さと正確さが違うので、上から順に使って、必要なところで止めるのが効率的です。
1つ目 サイト全体を範囲指定して検索する
検索窓に「site:」と自社のドメイン名を続けて入力すると、そのドメインの中で登録されているページだけが並びます。ここで出てきた件数が、おおよその登録済みページ数です。ゼロ件だったり、明らかに少なすぎたりする場合は、記事1本の問題という範囲を越えて、サイト全体で何かが起きています。
続けて、記事のURLの後半部分や記事タイトルを足して絞り込むと、その1本が並んでいるかを見られます。ここに出てくれば、登録は済んでいます。
2つ目 URLをそのまま検索窓に入れる
記事のURLを丸ごと検索窓に貼り付けて検索する方法もあります。登録されていれば、そのページ自体が1件だけ表示されます。何も出なければ登録されていない可能性が高い、という判断ができます。手数が少ないので、社内の誰でもすぐ試せるのが利点です。
3つ目 Search ConsoleのURL検査を使う
いちばん正確なのがこれです。Google Search Consoleの上部にある検査窓に記事のURLを入れると、そのページが登録済みなのか、登録されていないならどの段階で止まっているのかまで表示されます。原因の名前がそのまま画面に出るので、推測をやめて事実から入れます。
ここまで来ずに手を打とうとするから、対策が当てずっぽうになります。まだ導入していないなら、この記事の作業に入る前に登録しておくのが、いちばん近道です。
3つの調べ方は何がわかって何がわからないか
| 調べ方 | わかること | わからないこと |
|---|---|---|
| site:での範囲検索 | サイト全体でどれくらい登録されているか | 個別の記事が止まっている理由 |
| URLをそのまま検索 | その1本が登録されているかどうか | 登録されていない場合の原因 |
| URL検査 | 登録の有無と、止まっている段階の名前 | 順位が低い理由 |
| 掲載順位のレポート | 登録済みのページが何位で何回表示されたか | 未登録のページの状況 |
表の4行目にあるレポートは、登録が済んだあとの話です。ここに数字が出ていれば、そもそも登録は終わっています。表示回数が並んでいるのに「検索に出ない」と感じているなら、それは順位の問題なので、この記事の診断からは外れます。
登録されている状態と順位が低い状態を見分ける
診断に入る前に、ここだけははっきりさせておきます。混同したまま進むと、直す必要のない設定に手を入れることになるからです。
登録済みなら記事は必ずどこかで拾える
登録されているページは、条件を狭めれば必ず検索結果に出てきます。記事の中にある特徴的な一文を、そのままかぎかっこで囲んで検索してみてください。自社の記事だけが持っている言い回しなら、登録されていればほぼ確実に1件で出ます。ここで出るなら、登録は終わっています。
会社名で検索して安心してしまう錯覚
もう1つ多いのが、会社名で検索してトップページが出たので大丈夫だ、と考えてしまう場面です。トップページが登録されていることと、昨日書いた記事が登録されていることは別の話です。ページは1本ずつ判定されます。トップページだけが登録されていて、下層の記事が一切登録されていないサイトは珍しくありません。
症状から状態を当てはめる
| 試したときの症状 | そこから読み取れる状態 | 次にすること |
|---|---|---|
| 記事の一文を引用符で囲んで検索したら出た | 登録は完了している | 順位と内容の改善に切り替える |
| 一文で検索しても出ないがトップページは出る | その記事だけが止まっている | 記事単位の診断へ進む |
| site:検索の件数が極端に少ない | サイト全体で止まっている | サイト全体の設定を先に見る |
| site:検索が0件で何も出ない | サイト全体がブロックされている疑いが濃い | 公開設定と技術的な指定を最優先で確認する |
3行目と4行目に当たった場合は、記事を1本ずつ見ても意味がありません。サイト全体に1つのスイッチがかかっている状態なので、そのスイッチを探すほうが早く終わります。
公開した直後に出てこないのは異常ではない
診断の1段目は、待つべき時間を待ったかどうかです。ここを飛ばすと、正常な状態を異常だと思い込んで、直す必要のない場所をいじることになります。
検索結果に載るまでに2つの工程がある
公開したページが検索結果に並ぶまでには、2つの工程を通ります。1つ目が、クローラーと呼ばれる巡回プログラムがそのページを読みに来る工程。2つ目が、読み取った内容を検索エンジンの側の一覧に登録する工程です。どちらか一方でも終わっていなければ、検索結果には出ません。
この2工程は自動で進みますが、順番待ちがあります。世の中には毎日おびただしい数のページが増えていて、巡回の順番はサイトごとの事情で前後します。公開した瞬間に列の先頭へ入れる仕組みはありません。
どれくらい待つのが普通か
待ち時間はサイトの状況で大きく変わります。毎日更新していて、以前から多くのページが登録されているサイトなら、数時間から2日ほどで並ぶことが多くあります。一方で、公開したばかりのドメインや、半年ぶりに1本だけ書いたサイトでは、数週間かかることもあります。
数字を1つに決めて言い切ることはできませんが、判断の目安としては、公開から1週間はそのまま様子を見て構いません。1週間を過ぎても状況が変わらないなら、待ち時間の問題という説明が苦しくなってきます。そこから先が診断の出番です。
経過した日数ごとの見方
| 公開からの経過 | この時期に起きていること | このときすること |
|---|---|---|
| 数時間から2日 | 更新の多いサイトなら並び始める。動きがなくても普通 | 何もしない。他の記事を書く |
| 3日から7日 | 多くのサイトで登録が済む時期に入る | URL検査で状態だけ見ておく |
| 8日から4週間 | 止まっているなら理由がある可能性が高い | この記事の診断を上から順に回す |
| 1か月以上 | 設定か導線か内容のどこかで確実に引っかかっている | サイト全体の構造まで戻して見直す |
この表で言いたいのは、待ち時間の存在です。公開翌日に慌てて記事を作り直した結果、URLが変わってまた最初から順番待ちになる、という悪循環を何度も見てきました。手を出さないという判断も、立派な対処です。
新しいドメインだけが遅いわけでもない
長く運営しているサイトでも、更新が止まっていた期間が長いと、巡回の頻度が下がっています。頻度が下がったサイトでは、新しいページが見つかるまでに日数がかかります。この場合は1本の記事を直しても解決しません。更新の間隔を詰めていくことが、そのまま対処になります。
原因を1つずつ潰す順番を先に決める
ここからが本題です。原因は大きく3つの層に分かれていて、上の層が塞がっていると下の層をいくら直しても効きません。だから順番が要ります。
3つの層とその関係
1つ目の層が、技術的にブロックしている場合です。読みに来ても入れない、あるいは読んでも登録しないよう指定されている状態を指します。2つ目の層が、見つけてもらえていない場合。どこからもリンクされておらず、そこにページがあること自体が伝わっていません。3つ目の層が、見つかってはいるが選ばれていない場合です。読まれた上で、載せるほどではないと判断されています。
この順に確かめる理由は単純です。1つ目が該当していると、2つ目と3つ目をどれだけ整えても何も起きないからです。逆に、1つ目と2つ目が問題ないと確認できていれば、3つ目に絞って内容の作り直しに集中できます。
上から順に回す診断の手順表
| 段階 | 確かめること | 該当したときの対処 | 該当しないとき |
|---|---|---|---|
| 0 | 公開から1週間が過ぎているか | 過ぎていないなら待つ | 段階1へ |
| 1 | URL検査で登録を禁じる指定が出ていないか | 指定を外して再度リクエストする | 段階2へ |
| 2 | robots.txtで巡回を止めていないか | 該当する記述を削除する | 段階3へ |
| 3 | 閲覧に会員登録やパスワードが要る状態になっていないか | 公開範囲を全体に戻す | 段階4へ |
| 4 | 正規URLの指定が別のページを向いていないか | 自分自身を指すよう直す | 段階5へ |
| 5 | サイト内のどこかからリンクされているか | 一覧と関連記事から必ず1本つなぐ | 段階6へ |
| 6 | サイトマップにそのURLが載っているか | サイトマップを作り直して送信する | 段階7へ |
| 7 | 既存のページと内容が重なっていないか | 統合するか、片方の切り口を変える | 段階8へ |
| 8 | 検索した人の疑問に最後まで答えているか | 答えていない部分を書き足す | 再度リクエストして待つ |
この表を上から順に、1つずつ潰していきます。途中で該当するものが見つかったら、そこで止めて対処し、結果が出るまで待ちます。複数の対処を同時にやらないことが大事です。同時に動かすと、何が効いたのかがわからなくなり、次に同じ症状が出たときにまた最初から探すことになります。
1回の診断にかかる時間
段階0から段階4までは、設定を見るだけなので30分もあれば終わります。段階5と段階6は、サイトの構造を見る作業なので1時間ほど。段階7と段階8は書き直しが入るため日単位です。先に来る作業ほど短く終わるように並べてあるので、上から順に回すのが結局いちばん早いことになります。
段階1から4 技術的にブロックしている場合
いちばん多く、そしていちばんあっけないのがこの層です。設定が1行入っているだけで、記事は永久に検索結果へ出てきません。しかも見た目には何の異常もないので、画面を眺めていても気づけません。
登録を禁じる指定が入っている
ページの中に、検索結果に載せないでほしいという指定を書ける仕組みがあります。noindexと書かれた記述がそれです。この記述があるページは、読みに来てもらえたとしても登録されません。
やっかいなのは、これが人の手で意図的に入るとは限らない点です。サイトを作っている途中は、未完成の状態が検索に出ないようこの指定を全体にかけておくのが普通です。公開のときに外し忘れると、そのままサイト全体が検索から消えたままになります。制作を外部に依頼した会社でよく起きます。
確認は、URL検査の結果に出る文言を見るのがいちばん確実です。ページの内容を表示させる機能を使って、記述そのものを探す方法もあります。
巡回そのものを止めている
robots.txtという小さなファイルで、サイト内のどこを巡回してよいかを指定できます。ここで対象の場所を止めていると、クローラーはそもそも読みに来ません。管理画面や検索結果ページを止めるつもりで書いた1行が、記事の入っている場所まで巻き込んでいた、という例があります。
ここで1つ注意があります。巡回を止めることと、登録を禁じることは別の指定です。巡回を止めただけのページが、外部からのリンクだけを頼りに検索結果へ出てしまう場合もあります。逆に、巡回を止めているせいで、ページの中に書いた登録禁止の指定が読まれず、意図せず登録が残り続けることもあります。2つを同時にかけると打ち消し合うので、外したいときは片方ずつ扱います。
閲覧に会員登録やパスワードが要る
ページを開くのにパスワードが要る状態や、会員だけが読める設定になっている場合も、当然ながら登録されません。クローラーは合言葉を持っていないからです。
公開範囲の設定が「非公開」や「パスワード保護」のまま公開したつもりになっている例は、社内で複数人が更新しているサイトほど起きます。管理画面にログインしたまま自分で確認すると普通に読めてしまうので、気づけません。ログインしていない状態のブラウザで開いてみるのが、確実な確かめ方です。
正規URLの指定が別のページを向いている
同じ内容のページが複数のURLで存在するとき、どれを代表とするかを指定する仕組みがあります。正規URLの指定と呼ばれるものです。この指定が誤って別のページを向いていると、そのページは代表ではないと自ら申告していることになり、検索結果には代表として指定した側だけが出ます。
ページを複製して新しい記事を作ったときに、この指定が複製元を向いたまま残るのが典型的な事故です。見た目には何も起きないため、記事が何本も同じ状態で積み上がることがあります。
サーバーが人とクローラーに違う応答を返している
まれですが、サーバー側の設定や保護の仕組みが、機械からの読み取りだけを弾いている場合があります。人がブラウザで開くと問題なく表示されるのに、クローラーには読み取りを拒む応答が返っている状態です。
この場合もURL検査に痕跡が出ます。取得できなかった、あるいは読み取りを拒まれた、という趣旨の表示が出たら、サーバーの管理者に確認を依頼します。ここは自社の管理画面から直せる範囲を越えるので、無理に触らないほうが安全です。
技術的なブロックの一覧
| 止めている仕組み | 人が見たときの見え方 | 確認する場所 | 外し方 |
|---|---|---|---|
| noindexの記述 | 普通に表示される。異常なし | URL検査の判定文 | 該当の記述を削除して再リクエスト |
| robots.txtでの停止 | 普通に表示される。異常なし | robots.txtの中身とURL検査 | 対象の場所を許可に戻す |
| 公開範囲の設定 | ログイン中は表示され、ログアウトすると見えない | ログアウトしたブラウザで開く | 公開範囲を全体に戻す |
| 正規URLの指定 | 普通に表示される。異常なし | URL検査の代表URLの欄 | 自分自身を指すよう修正する |
| サーバー側の拒否 | 普通に表示される。異常なし | URL検査の取得結果 | サーバーの管理者に依頼する |
この表の2列目を見ると、5つのうち4つが「見た目には異常なし」です。目で見て確かめられないという点が、この層の厄介さの正体です。だからこそ、勘で判断せずURL検査の文言を読むことに意味があります。
段階5と6 見つけてもらえていない場合
技術的なブロックが無いと確認できたら、次は見つけてもらえているかどうかです。クローラーはリンクをたどって動きます。どこからもリンクされていないページは、地図に載っていない道と同じで、存在していても誰も通りません。
サイト内のどこからもリンクされていない
記事を書いて公開ボタンを押したあと、その記事へたどり着ける道が自社サイトの中にあるかを確かめてください。トップページの新着一覧、記事一覧、カテゴリの一覧、関連記事の欄。このどれかに並んでいれば道はあります。
ところが、一覧に載る件数が少ない設定になっていたり、記事を書いた直後だけ一覧に出てすぐ流れてしまったりすると、道が途切れます。公開したその日に、既存の記事から1本リンクを張るのを習慣にすると、この問題はほぼ起きなくなります。
リンクの張り方にも差がある
リンクを張るときの文字にも意味があります。「こちら」とだけ書かれたリンクより、記事のタイトルや扱っている話題がそのまま書かれているリンクのほうが、リンク先が何のページなのかが伝わります。関連の薄いページから機械的に張るより、内容が近いページから張るほうが自然です。
サイトマップに入っていない
サイトマップは、サイトの中にあるURLの一覧を機械向けに書き出したファイルです。これをSearch Consoleから送っておくと、リンクをたどらなくてもURLの存在を伝えられます。
ここで確かめたいのは、そのファイルの中に問題の記事のURLが実際に載っているかです。自動で作られる仕組みを使っていても、除外する条件の設定によっては、特定のカテゴリや投稿の種類がまるごと外れていることがあります。ファイルを開いてURLを検索してみるのが確実です。
一覧ページが機械から辿れない作りになっている
記事一覧が、画面をスクロールすると次が読み込まれる作りや、ボタンを押して初めて中身が現れる作りになっていると、機械がその先へ進めない場合があります。人の目には一覧が見えているのに、機械にはリンクが存在しないという状態です。
確かめ方は、URL検査でその一覧ページを取得して、表示された内容の中に記事へのリンクが含まれているかを見ることです。含まれていなければ、一覧の作りを変えるか、別の形の一覧を用意する必要があります。
URLが変わったのに古いURLが残っている
記事の住所を途中で変えた場合、古い住所と新しい住所の両方が世の中に残ります。古いほうへ転送する設定を入れていないと、リンクは古い住所を指したまま、新しい住所は誰からもリンクされていない状態になります。
URLの変更は、思っている以上に代償が大きい作業です。変えるなら転送の設定までを1つの作業として扱うのが基本です。
導線の点検表
| 点検する場所 | 止まっているときの状態 | 次にすること |
|---|---|---|
| 記事一覧とカテゴリ一覧 | 件数の設定で流れてしまい、載っていない | 一覧の件数を増やすか、まとめページを作る |
| 本文からの内部リンク | どの記事からもつながっていない | 内容の近い既存記事から1本張る |
| サイトマップ | 除外設定でURLが外れている | 作り直して再送信する |
| 一覧の読み込み方法 | ボタン操作の先にリンクが隠れている | 機械から辿れる一覧を別に用意する |
| URLの変更履歴 | 古い住所からの転送が無い | 転送の設定を入れて古い住所を残す |
この層の対処は、どれも1時間以内に終わります。しかも1度直せばそのあとの記事すべてに効くので、費用対効果はかなり高い部分です。
サイト全体の規模との関係
ページ数が数十本のサイトと、数千本のサイトでは、事情が変わります。数が少ないうちは、すべてのページがトップページから2回か3回の移動で届きます。数が増えると、奥のほうに置かれたページまで届かなくなります。
目安として、トップページから3回の移動でたどり着けない場所にある記事は、見つけてもらいにくくなります。カテゴリの分け方を見直すか、話題ごとのまとめページを作って、そこから各記事へつなぐと解消します。
段階7と8 見つかってはいるが選ばれていない場合
3つ目の層は、読まれた上で採用されなかった状態です。URL検査の結果に、読み取りは済んでいるが登録されていない、という趣旨の表示が出ていたらここに当たります。ここから先は設定の話が終わり、内容の話に移ります。
読み取り済みで未登録という表示の意味
この表示は、クローラーがページを読んだ上で、検索結果の一覧に加える判断を保留していることを示します。禁止されているわけでもなく、見つかっていないわけでもありません。順番待ちと判断保留の中間にいる状態です。
時間が経てば登録される場合もあります。ただ、何週間も同じ表示のまま動かないなら、内容の側に理由があると考えるほうが現実的です。
この状態を、罰を受けていると受け取る方がいます。そうではありません。検索エンジンの側にも保存できる量に限りがあり、載せる価値が判断できないページは後回しになる。それだけの話です。だから対処も、謝罪や修正の申告という形にはなりません。載せる価値が伝わる形へ中身を変えることが、そのまま対処になります。同じ記事の中に、その会社しか書けない実例や、判断の基準になる数字が1つでも入ると、扱いが変わることがあります。
既存のページと内容が重なっている
いちばん多い理由がこれです。自社サイトの中に、ほぼ同じことを書いた記事がすでにあると、後から出した記事は重複と見なされます。検索エンジンの側は、同じ内容を2つ登録する理由がありません。
キーワードを少しずつ変えて記事を量産していると、この状態に陥ります。「対策」「やり方」「方法」のように語尾だけを変えた記事群は、書いている側の意識では別物でも、内容としては同じものになりがちです。
重なりを確かめる手順
site:で自社サイトを範囲指定し、そこへ新しい記事の主題を足して検索します。似た記事が並んだら、それが競合相手です。並んだ記事と新しい記事を横に置いて、見出しを比べてみてください。見出しの7割が同じことを言っているなら、統合を考える段階です。
統合するときは、片方を消して片方へ寄せ、消したほうから残したほうへ転送を入れます。2本を1本にすると、どちらも登録されていなかった状態から一気に動くことがよくあります。
検索した人の疑問に答え切っていない
重複ではないのに登録されない場合、答えの厚みが足りていない可能性があります。ここで言う厚みは文字数のことだけを指しません。検索した人がその言葉を入れた理由に、最後まで付き合っているかどうかです。
たとえば、この記事の主題で検索する人は、原因の一覧を知りたいのではありません。自分のサイトのどこを見ればよいのかを知りたい。一覧を並べただけの記事は、その人の用事を済ませていないので、すでにある記事より上に置く理由がありません。
中身がテンプレートだけで構成されている
ページの大部分がヘッダー、サイドバー、フッター、定型の案内文で占められていて、その記事だけの中身が数行しかないページも登録されにくくなります。商品ごとのページや、地域ごとのページを機械的に量産したときに起きます。
この場合は、そのページにしか書けない情報を足すのが唯一の対処です。数を増やす作業の手を止めて、1ページずつ中身を入れていくほうが結果的に早く済みます。
選ばれない理由と直し方
| 選ばれない理由 | サイトの中で起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 自社内の重複 | ほぼ同じ主題の記事が複数ある | 統合して1本に寄せ、転送を入れる |
| 答えの浅さ | 一覧を並べただけで判断の手順が無い | 読者が次に取る行動まで書き足す |
| 定型部分が大半 | そのページ固有の記述が数行しかない | 固有の情報を入れてから公開に回す |
| 主題のずれ | 狙った言葉と本文の中身が噛み合っていない | 見出しを主題に合わせて組み直す |
| サイト全体の薄さ | 同じ状態のページが大量にある | 数を減らし、残す記事に手を入れる |
最終行は少し厳しい話です。薄いページが大量にあるサイトでは、新しく書いた1本も同じ扱いを受けやすくなります。登録されない記事が増えてきたら、書く速度を落として整理に回すという判断が要ります。
手動で登録を依頼する手順と その限界
原因を潰したあとは、ただ待つ以外に、こちらから登録を依頼する手もあります。ただし依頼は魔法ではありません。何ができて何ができないかを先に押さえておくと、無駄な操作を繰り返さずに済みます。
URL検査からリクエストする
Search ConsoleのURL検査に対象のURLを入れ、結果画面に出てくる登録のリクエストを押します。これで、そのURLが読み取りの順番待ちに加わります。1日に押せる回数には上限があり、同じURLを何度押しても順番が早まるわけではありません。
この操作が効くのは、修正を終えた直後です。直してから押すという順番を守ってください。直す前に押しても、同じ状態がもう一度確認されるだけで終わります。
サイトマップを送信する
複数のページをまとめて伝えたいときは、サイトマップの送信を使います。Search Consoleのサイトマップの画面にファイルの場所を入れて送ると、そこに載っているURLがまとめて伝わります。
送信したあとは、読み取れた件数と登録された件数の差を見ます。読み取れた件数が0のままなら、ファイルの場所か中身が間違っています。件数は取れているのに登録が進まないなら、原因は内容の側にあります。この差が、原因の層を教えてくれます。
依頼しても動かない場面
技術的なブロックが残ったままリクエストしても、当然ながら結果は変わりません。重複が解消されていない場合も同じです。依頼はあくまで「もう一度見に来てください」という合図であって、判断そのものを変える力はありません。
ここを誤解していると、毎日リクエストを押し続けるという不毛な作業に入ってしまいます。押すのは1回で十分です。
もう1つ、依頼をしても状態表示がすぐには変わらない点も覚えておいてください。押した直後に検査をやり直しても、多くの場合は前と同じ文言が出ます。数日から数週間かけて反映されるものなので、押した日付だけ手元に控えて、あとは別の仕事に戻るのが正しい進め方です。
依頼の手段を比べる
| 依頼の手段 | 向いている場面 | できないこと |
|---|---|---|
| URL検査からのリクエスト | 1本を直した直後に伝えたい | 大量のURLをまとめて出す |
| サイトマップの送信 | 新しいサイトや大量の追加を伝えたい | 個別の記事を優先させる |
| 内部リンクを増やす | 継続的に見つけてもらいたい | すぐに結果を出す |
| 更新の頻度を上げる | サイト全体の巡回を厚くしたい | 1本だけを急がせる |
4つのうち、下2つは時間がかかる代わりに効果が続きます。上2つは即効性がある代わりに1回きりです。下2つを土台にして、上2つを補助として使うのが正しい配分です。
やっても効かないこと
効かない対策に時間を使わないために、よく試されていて効果の薄い動きを挙げておきます。どれも善意から出た行動なので、責める話ではありません。ただ、続けても状況は変わりません。
同じURLのリクエストを毎日押す
先に書いた通り、押す回数と順番の早さは関係がありません。上限に達するとその日は押せなくなるため、本当に必要な別のページに使えなくなる分だけ損をします。
中身を変えずに公開日だけ新しくする
公開日を今日に更新すると一覧の先頭に来るので、動いた気になります。ただ、中身が同じままなら判断は変わりません。日付だけを更新する運用を続けると、サイト全体の日付が信用できなくなるという副作用もあります。
記事を消してもう一度作り直す
登録されないからと記事を削除して、新しいURLで作り直す。これは状況を悪くします。古いURLは削除された住所として扱われ、新しいURLはまた順番待ちの最後尾に並びます。作り直しは、原因が特定できていないうちは最も避けたい手です。
文字数だけを増やす
登録されない理由が薄さにある場合でも、同じことを言い換えて長くするのは効きません。増やすべきは、読んだ人が次に取る行動が決まる情報です。判断の基準、手順、当てはめる表。これらが増えれば結果として長くなります。順番が逆です。
効かない対策の一覧
| よく試される動き | その動きで実際に起きること | 代わりにすること |
|---|---|---|
| 毎日リクエストを押す | 1日の上限を使い切るだけで順番は動かない | 直してから1回だけ押す |
| 公開日だけ新しくする | 一覧の順序が変わるだけで判断は同じ | 中身に判断材料を足す |
| 削除して作り直す | 順番待ちの最後尾に戻る | 同じURLのまま中身を直す |
| 言い換えで長くする | 密度が下がって評価が落ちる | 手順と基準を書き足す |
| 他のサイトからのリンクを集める | 技術的なブロックがあると何も起きない | 先に段階1から4を確かめる |
会社のサイトで特に起きやすいつまずき方
ここまでは一般的な原因を並べました。ここからは、中小企業のサイトで実際によく見かける形を挙げます。原因の名前は同じでも、起き方に会社ならではの癖があります。
制作会社の作業中の設定が残ったまま公開された
制作の途中は、未完成の画面が検索に出ないよう全体をブロックしておくのが普通です。公開の日にそれを外す手順が入っていないと、そのまま残ります。公開してから半年、1本も登録されていなかったという例は珍しくありません。
納品を受けたときに、site:で自社のドメインを検索して件数を見る。この1手間だけで防げます。
テスト用の環境と本番が両方公開されている
制作の途中で使ったテスト用の住所が、公開後もそのまま生きている場合があります。中身が同じページが2つの住所に存在するので、どちらを代表にするかで判断が割れます。結果として、本番側が登録されずテスト側だけが残ることもあります。
心当たりがあるなら、site:検索で自社の名前を含む別の住所が出てこないかを確かめてください。
更新のたびにURLが変わる仕組みになっている
記事のタイトルを直すとURLも一緒に変わる設定になっていると、タイトルを微調整するたびに新しい住所が生まれます。古い住所は行き止まりになり、新しい住所は順番待ちの最後尾に並びます。編集を重ねるほど登録が遠のく、という不思議な状態が生まれます。
担当者が代わって管理画面に入れない
これは技術の話ではありませんが、現場でいちばん多い足止めです。Search Consoleの権限が退職した担当者のアカウントに紐づいていて、状態を確認できない。制作会社しか管理画面に入れず、依頼のたびに日数がかかる。
自社の名前で管理できる状態を確保しておくことが、診断の前提になります。ここが整っていないと、この記事の手順のほとんどが実行できません。
会社のサイト特有の点検表
| よくある状況 | そのとき起きていること | 次にすること |
|---|---|---|
| 制作を外部に依頼して納品を受けた直後 | 作業中のブロックが残っている可能性がある | site:検索で登録件数を数える |
| サイトを作り替えた直後 | 古い住所からの転送が抜けている | 転送の一覧を作って全件を確かめる |
| 複数人で記事を更新している | 公開範囲の設定が個別に違っている | ログアウトした画面で全記事を開く |
| タイトルをよく直す運用 | URLが変わり続けて順番待ちに戻る | URLを固定する設定に変える |
| 担当者が交代した | 管理画面の権限が引き継がれていない | 自社名義の権限を取り直す |
5つとも、記事の書き方とは無関係な場所にあります。書く力を上げても解決しない領域があると知っておくだけで、無駄な自己否定を避けられます。
記事1本の問題かサイト全体の問題かを見分ける
診断を1本の記事に対して回していると、そのうち「他の記事はどうなのか」が気になってきます。ここで全体を見ておくと、直す場所の優先順位が変わることがあります。
登録されている件数と公開している件数を並べる
自社で公開した記事の本数と、site:検索で出てくる件数を並べてみてください。site:の件数はあくまで概算ですが、桁が合っているかどうかは判断できます。公開が80本で登録が7本なら、1本ずつ診断する話ではありません。
Search Consoleには、サイト全体の登録状況をまとめて見る画面があります。登録されていないURLが理由ごとに分類されて出るので、数の多い理由から順に手を付けられます。数の多い理由を1つ潰すと、まとめて何十本も動くことがあります。
理由ごとの件数で優先順位を決める
| 分類として出てくる状態 | その状態の意味 | 優先度と対処 |
|---|---|---|
| 登録を禁じる指定で除外 | 設定が残ったまま公開されている | 最優先。設定を外せば全件が動く |
| 巡回がブロックされている | robots.txtで止まっている | 最優先。記述を1行直す |
| 見つかったが読みに来ていない | 順番待ちのまま保留されている | 導線とサイトマップを整える |
| 読み取り済みで未登録 | 内容の側で判断が保留されている | 重複の整理から着手する |
| 代表URLが別にある | 正規URLの指定か重複の判定による | 指定の向き先を確かめる |
上2つに件数が集まっているサイトは、実は幸運です。1か所を直せば全体が動くからです。下2つに集まっている場合は、記事の作り方そのものを見直す話になるので、時間がかかります。
全体の数が動かないときに見る場所
設定も導線も問題がないのに、サイト全体で登録が進まない場合があります。このとき見るのは、サイトの中身の量と質の割合です。1つの話題について厚く書かれた記事が数本あるサイトと、薄い記事が数百本あるサイトでは、後者のほうが全体の評価は下がります。
薄い記事を消すのは勇気が要りますが、残す記事に統合してしまえば情報は失われません。減らす作業が、増やす作業より効く場面があるのは、この領域の面白いところです。
診断が終わったあとに続けること
1本が登録されて終わりにすると、また次の記事で同じ迷いが起きます。同じ症状を繰り返さないために、運用として残しておくとよい習慣を挙げます。
公開のたびに3つだけ確かめる
公開ボタンを押したあと、その場で3つだけ確かめます。1つ目、ログアウトした画面でそのURLが開けるか。2つ目、既存の記事から1本リンクを張ったか。3つ目、記事一覧に並んでいるか。所要時間は3分ほどです。
この3つを通しておくと、技術的なブロックと導線の問題はほぼ防げます。残るのは内容の問題だけになるので、あとから悩む対象がぐっと減ります。
月に1回、登録の件数を数える
月初にsite:検索の件数とSearch Consoleの登録件数を記録しておきます。前月と比べて増えていれば正常です。横ばいや減少が2か月続いたら、そこで初めてこの記事の診断を全体に対して回します。
数字を記録する意味は、異常に気づく速さです。記録が無いと、何か月も止まっていたことに後から気づくことになります。
書く前に重なりを確かめる
新しい記事を書き始める前に、site:検索で自社サイト内に似た記事が無いかを見ます。あれば、新しく書く代わりにその記事へ書き足すほうが、多くの場合は結果が出ます。書く前の5分で、登録されない記事を1本減らせます。
続ける習慣の一覧
| いつやるか | 確かめること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 記事を書き始める前 | 自社内に似た主題の記事が無いか | 5分 |
| 公開した直後 | ログアウトして開けるか、リンクを張ったか、一覧にあるか | 3分 |
| 公開から1週間後 | URL検査で登録が済んでいるか | 2分 |
| 毎月の初め | 登録件数が前月より増えているか | 10分 |
| サイトを触った直後 | site:検索の件数が急に減っていないか | 2分 |
最終行が地味に効きます。サイトのデザインを変えた、機能を追加した、制作会社に作業を依頼した。そういう日の翌日に件数が半分になっていたら、その作業が原因だと即座にわかります。
症状から原因を逆引きする
上から順に回すのが基本ですが、症状によっては当たりを付けられる場合があります。時間が限られているときは、この逆引きで先に見当を付けてから、該当する段階だけを確かめてください。
症状と疑うべき場所の対応
| いま見えている症状 | まず疑う場所 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| site:検索が0件でトップページすら出ない | サイト全体にかかったブロック | robots.txtの中身と全体の公開設定 |
| トップページだけ出て下層が1本も出ない | 記事の入っている場所への停止指定 | URL検査を記事1本に対して実行する |
| 古い記事は出るが新しい記事だけ出ない | 導線かサイトマップの抜け | 一覧に並んでいるかとサイトマップの中身 |
| ある時期を境に全部出なくなった | その時期にサイトへ加えた変更 | 改修や機能追加の履歴をたどる |
| 一部の記事だけ出ない状態が続く | 自社内での内容の重なり | site:検索で似た主題の記事を並べる |
| 読み取り済みだが未登録の表示が続く | 内容の厚みと主題のずれ | 見出しを検索意図と突き合わせる |
2行目と4行目は、サイトを触った直後に起きやすい形です。直前に何をしたかを思い出すのが、いちばん速い診断になる場面があります。制作会社に作業を依頼した日、機能を追加した日、サーバーを移した日。その日付を境に件数が変わっていないかを見てください。
1本だけの症状か 複数に共通する症状か
逆引きで方向を決めるとき、判断の分かれ目になるのが対象の広さです。1本だけの症状なら、その記事の設定と内容を見ます。複数に共通する症状なら、記事を1本ずつ見ても答えは出ません。共通している条件を探すほうが早く終わります。
共通条件の探し方は単純です。出てこない記事を3本ほど並べて、同じところを探します。同じカテゴリに入っている。同じ時期に公開した。同じ担当者が書いた。同じ書式で作った。共通点がそのまま原因の場所を指しています。
時間が無いときに削ってよい手順
| 使える時間 | やること | 飛ばしてよいこと |
|---|---|---|
| 5分 | site:検索とログアウトした画面での表示確認 | サイトマップと内容の点検 |
| 15分 | URL検査で1本の状態を読む | サイト全体の集計 |
| 1時間 | 段階1から6までを通しで回す | 内容の書き直し |
| 半日 | 全体の登録状況を理由ごとに数える | 個別記事の細かい調整 |
5分しか取れない日でも、1行目の2つは必ずできます。この2つで、サイト全体の異常と公開範囲の事故という、影響の大きい2つを外せます。いちばん怖いものから先に外すのが、限られた時間の使い方です。
よくある質問
公開してから何日待てば異常だと判断してよいですか
目安として1週間です。毎日更新しているサイトなら2日ほどで並ぶことが多く、更新が少ないサイトでは2週間かかることもあります。ただ、待っている間もURL検査で状態だけは見られるので、3日目あたりで一度見ておくと、待つべき状態なのか止まっている状態なのかが判断できます。
Search Consoleを使わずに原因を特定できますか
site:検索とURLの直接検索だけでも、登録されているかどうかは判断できます。ただ、止まっている理由まではわかりません。理由がわからないまま対処すると、当てずっぽうの作業になります。導入は無料で、必要なのはサイトの所有を確かめる作業だけです。診断を始める前に済ませておくのが結局いちばん早いと考えています。
登録されていた記事が急に検索から消えることはありますか
あります。多いのは、サイトの改修で設定が変わった場合と、URLが変わった場合です。次に多いのが、同じ主題の記事を新しく書いたことで、古い記事が重複と判定された場合です。消えた時期の前後で自社が何をしたかを思い出すと、原因はたいてい特定できます。
他のサイトからリンクをもらえば登録されますか
見つけてもらえていない状態であれば、効くことがあります。ただし、技術的にブロックしている状態や、内容が重複している状態では何も起きません。段階1から4を確かめる前にリンクを集めても、労力が無駄になります。順番を守ってください。
登録されたのに検索しても出てこないのはなぜですか
登録と表示は別の話です。登録は「検索エンジンの一覧に入った」こと、表示は「入力された言葉に対して上位に選ばれた」こと。登録済みのページは、記事の中の特徴的な一文で検索すれば必ず出ます。狙った言葉で出ないなら、それは順位の問題なので、内容とキーワードの見直しに移ります。
まとめ
公開した記事が検索に出てこないとき、いちばんやってはいけないのが、原因を決めないまま記事を書き足すことです。原因が設定にあるなら、書き足しても状況は動きません。動かない作業を続けているうちに、書くこと自体が嫌になってしまいます。
順番は決まっています。まず本当に出ていないのかを、site:検索とURL検査で事実として確かめる。次に、公開から1週間が経っているかを見る。それから、技術的にブロックしていないか、見つけてもらえているか、選ばれているかを、この順で潰していく。上の層が塞がっていると下の層は効かないので、順番を飛ばさないことだけが大事です。
この記事の手順は、一度覚えてしまえば次からは15分で終わります。逆に、覚えないまま毎回勘で対処していると、記事を出すたびに同じ不安を抱えることになります。1回だけ時間を取って上から順に回し、自社のサイトのどこに何の設定があるかを把握しておく。その投資が、そのあと書くすべての記事に効いてきます。
そして、この診断の大半は設定と導線の話です。文章の巧拙とは無関係な場所にあります。記事が出てこないのは書き手の力不足だと思い込んでいた方が、実際には制作時のブロックが残っていただけだった、という場面を何度も見てきました。まず切り分ける。書き直すのはそのあとで構いません。
今日できる点検
この記事を読み終えたら、次の5つを上から順に試してください。全部で15分ほどです。途中で該当するものが見つかったら、そこで止めて対処に入ってください。
| 順番 | やること | 該当したときの次の一手 |
|---|---|---|
| 1 | 検索窓にsite:と自社のドメインを入れて件数を見る | 0件か極端に少なければサイト全体の設定を疑う |
| 2 | 問題の記事のURLをそのまま検索窓に入れる | 出れば登録済み。順位の話に切り替える |
| 3 | ログアウトしたブラウザでその記事を開く | 開けなければ公開範囲の設定を全体に戻す |
| 4 | URL検査にそのURLを入れて表示された文言を読む | 禁止の指定が出ていればその記述を外す |
| 5 | 既存の記事からその記事へのリンクが1本あるか見る | 無ければ内容の近い記事から1本張る |
5つを試しても何も該当しなかった場合は、公開からの日数を確かめてください。1週間に満たないなら、待つのが正解です。1週間を過ぎているなら、原因は内容の側にあります。自社サイト内に似た主題の記事が無いかを見て、あればその記事へ統合する方向で考えます。無ければ、検索した人が知りたいことに最後まで答えているかを見出しの単位で点検します。
5つのうち、どれか1つでも該当したなら、今日の作業はそこで終わりです。直して、リクエストを1回押して、あとは待ちます。1日に1つだけ直すと決めておくと、何が効いたのかが必ずわかります。
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