自社の会社名で検索したとき、Googleが何を表示するかは、自分たちで整えられるのでしょうか。Googleは検索セントラルの1ページで、そのために最初に済ませたい作業を5つ挙げています。
この記事は、そのページ「Establish your business details with Google」を英語版の原文から読んで整理します。日英の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。会社名で検索されたときの見え方は、どのサイトでも数字を測る前の足場になるため、まずこのページを読みました。
結論:3行で言うと
- このページが挙げる作業は、ビジネスプロフィールの申請、Search Consoleでの所有権の確認、ナレッジパネルの情報の更新、構造化データ(ロゴとパンくずリスト)、サポート窓口の明示の5つです
- ナレッジパネルは、リンク先のヘルプによれば公開情報からGoogleが自動で作るものです。確認済みの代表者は、更新を提案できます
- 英語版と日本語版で、内容を変える差は見つかりませんでした。一方でこのページは、2025年2月に「Logo構造化データ」から「Organization構造化データ」へ案内が書き換わっています
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Establish your business details with Google |
| 日本語版の題名 | Google でビジネスの詳細を際立たせる |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月10日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2025年12月18日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | URLの階層は「appearance」(検索での見え方)です。左の目次では「Local features」(日本語版は「地域に関連する機能」)の中の「Business details」にあたります |
| 直近の主な更新 | 変更履歴に、このページの項目は見つかりませんでした。Internet Archiveの記録を比べると、2025年2月4日の版で構造化データの案内が書き換わっています。2025年12月10日の版は、本文もリンクも2月4日の版と同じでした |
Googleがこのページで言っていること
導入:まず公式サイトとして確立する
冒頭は、検索結果での見え方と存在感を高めるには、まずGoogleに対して公式サイトとして確立することだ、と説明しています。対象にする情報は、事業所の所在地、公式サイト、コンテンツの情報で、表示先は検索結果、ナレッジパネル、Googleマップです。
見出しごとの要点
| 作業 | 原文の説明 |
|---|---|
| ローカルビジネスの申請 | ビジネスプロフィールを申請し、オーナーとして確認されると、住所・連絡先・業種・写真を指定または編集できる。表示先はGoogleマップとナレッジパネル |
| Search Consoleへの登録 | 所有権の確認が、公式な存在を確立する最初の一歩。確認後は、Googleがサイトの情報をどう表示するかを把握し、監視できる |
| ナレッジパネルの更新 | Googleは、サイト名・会社の連絡先・SNSのプロフィールなど、公開情報を自動で見つける。正式な代表者として確認されていれば、更新して上書きできる |
| 構造化データの追加 | どのサイトでも使える例として、サイトのロゴとパンくずリストを挙げる |
| サポート窓口の明示 | 問い合わせ先を探す人は多い。2021年7月のブログにあるおすすめの方法で、正確な情報を出しやすくなる |
| トラブルシューティング | ナレッジパネルへのフィードバックと、リッチリザルトテストによるマークアップの検査 |
構造化データ:ロゴとパンくず
ロゴは、Organization構造化データを公式サイトに入れ、使ってほしい画像の場所を示して指定します。検索結果とナレッジパネルで使う画像の指定です。
パンくずリストは、ページがサイトの階層のどこにあるかを示す道しるべです。構造化データを入れると、Googleがその道しるべを理解しやすくなります。
トラブルシューティング:待つ時間が書かれている
ナレッジパネルの情報が誤っていると思うときは、マークアップしたページが最後にクロールされてから少なくとも1週間待ち、パネル下部の「フィードバック」から報告します。
代表者として認められている場合は、より詳しい編集の選択肢が表示されます。マークアップの検査はリッチリザルトテストで行い、反映まで1週間の猶予を見るよう案内しています。
リンク先で確かめたこと
このページからリンクされた資料を、構造化データの2ページを含めて5つ開いて読みました。ページ本文には無い補足が見つかっています。
- ナレッジパネルの更新ヘルプ:パネルの情報は、ウェブ上の公開情報から自動で作られます。手作業での作成と削除は行わない方針です。確認済みのユーザーの場合、SNSプロフィールのリンクなどはGoogleが直接直せることがあります。説明文は、ほかの情報源から来る部分で、直接編集できません
- Search Consoleの所有権確認ヘルプ:確認方法は、HTMLファイル、HTMLタグ、Googleアナリティクス、タグマネージャー、ドメイン名プロバイダなどです。確認方法は複数登録でき、確認済みの所有者が全員いなくなると、全員がアクセスできなくなります
- カスタマーサポートのブログ(2021年7月7日):問い合わせページを訪問者とGooglebotの両方が見つけやすい場所に置き、サイトマップにも含められる、としています。サポートの手段はすべて載せ、電話サポートが無ければ、録音で案内する番号を用意する案があります
- Organization構造化データのページ:トップページか会社を説明する1ページに置くよう勧め、全ページには入れなくてよいと書かれています。ロゴは112×112ピクセル以上で、クロールとインデックスができるURLにします。名前は、サイト名と同じ表記にそろえます
- パンくずリストのページ:この機能は、デスクトップで、Google検索が使える全地域・全言語で利用できます
英語版と日本語版の違い
日本語版(2025年12月18日)のほうが、英語版(12月10日)より8日新しく、理由は原文に書かれていないため不明です。
節の構成、箇条書き、リンク先は一致し、内容を変える差は見つかりませんでした。訳の濃淡のうち、読み取りに関わる主な4点は次のとおりです。
| 場所 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| 冒頭の1文 | 「まず」Googleに公式サイトとして確立することで、見え方と存在感を高められる | 「Googleの機能を活用することにより」高められる。「まず」にあたる語が無い |
| 構造化データの導入 | Googleはページの内容を理解しようとしている | 「正確に」理解するよう努めている。「正確に」が加わっている |
| フィードバックの条件 | クロールから少なくとも1週間待ったあとで、誤りと思う情報を報告する | 1週間以上経っても「問題が解決しない場合」に報告する。条件の言い方が変わっている |
| リッチリザルトテストの後 | システムに1週間の猶予を与えてほしい(依頼の形) | 反映までに1週間「程度」かかる(所要時間の説明の形) |
最後の2行は、待つ時間の受け取り方に関わります。英語版は「1週間は待ってほしい」という依頼で、日本語版は「1週間程度かかる」という目安に読めます。
更新の経緯
変更履歴(2026年10月1日更新の版)を検索したところ、このページを直接の対象にした項目は見つかりませんでした。関連する項目は、次の2つです。
- 2020年5月11日:2019年6月から非推奨だった「ソーシャルプロフィール」と「会社の連絡先」の構造化データのドキュメントを削除しました。これらの情報はナレッジパネルが自動で見つけ、確認済みの代表者は変更を提案する形です
- 2023年11月29日:Organizationのドキュメントを新設し、Logoのドキュメントを統合しました
次に、Internet Archiveに残るこのページの記録を、最古の2022年9月26日のものから11点保存し、本文とリンクを比べました。
| ページの最終更新日 | 比べた記録(撮影日) | 本文の変化 |
|---|---|---|
| 2022年9月20日 | 2022年9月26日 | 基準。ロゴは「Logo構造化データ」と案内 |
| 2023年2月20日 | 2023年4月13日 | 本文は同じ。リンク2か所だけ変わった(ビジネスプロフィールのURLがhttpsに、「さまざまな形式」の行き先が別ページに) |
| 2023年12月1日 | 2024年1月18日 | 差なし。Organizationの新設後も「Logo」のまま |
| 2024年3月18日 | 2024年3月24日、4月11日、9月13日ほか | 差なし |
| 2024年10月31日 | 2024年12月6日 | 差なし |
| 2025年2月4日 | 2025年2月11日ほか | 「Logo構造化データ」が「Organization構造化データ」に変わり、リンク先も新しいページへ |
| 2025年12月10日 | 今回保存した原文 | 2025年2月4日版の記録と、本文もリンクも同じ |
つまり、Organizationのドキュメントができてから約14か月、このページの案内は古い呼び名の「Logo」のままでした。
2025年12月10日の日付変更で何が変わったかは、本文とリンクを比べた範囲では分かりませんでした。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| ビジネスプロフィールの確認済みオーナーになると、住所・連絡先・業種・写真を自分で指定または編集できる | 申請すれば検索の順位が上がる。順位の話は、このページに書かれていません |
| Search Consoleの所有権の確認は、公式サイトとしての存在を確立する最初の一歩とされている | 所有権を確認すれば、ナレッジパネルが出る。出る条件は、このページに書かれていません |
| 確認済みの正式な代表者は、ナレッジパネルの情報を更新できる | 自社でナレッジパネルを作れる。ヘルプは、パネルを手作業で作らない方針と説明しています |
| Organization構造化データで、ロゴとして使ってほしい画像を示せる | 入れれば、そのロゴが必ず表示される。ページは「示せる」と書くだけです |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員数人から数十人の会社が、WordPressのサイトで進める順に並べます。
1. 自社名で検索して、現状を見る
会社名だけの検索と、会社名に地名を足した検索で、出てくる枠、地図、公式サイトの見え方を画面に保存しておきます。整える前の記録があれば、あとで変化を比べられます。
来店や来訪を受ける拠点があるなら、ビジネスプロフィールを申請します。住所、電話番号、営業時間、業種、写真を、自社サイトに載せている表記と同じ言い方にそろえます。
MEOの進め方は、ローカルSEOとはの記事に実務の手順をまとめました。
2. Search Consoleの所有権を、2つの方法で確認する
Search Consoleに自社サイトを登録し、所有権を確認します。確認方法の画面で、HTMLタグか、ドメイン名プロバイダでの確認を選びます。
ヘルプには、確認方法を複数登録できると書かれています。確認に使ったアナリティクスのタグがテンプレートの変更で消える例も挙がっているので、2つ目の方法を足しておくと切れにくくなります。
担当者が退職しても入れるよう、確認済みの所有者を、会社が管理するアカウントでも1人置いておくと安心です。
3. 会社の情報を、構造化データとページの本文で一致させる
トップページか会社概要ページに、Organization構造化データを入れます。まず、組織名とロゴ画像のURLです。
公式のSNSやプロフィールのページがあれば、sameAsという項目で足せます。
WordPressなら、SEO関連のプラグインに会社情報の設定がある場合があります。構造化データ全般は、構造化データとはの記事で扱っています。
最小の例は次のとおりです。会社名、URL、ロゴ、SNSを自社のものに置き換えます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル",
"url": "https://www.example.com/",
"logo": "https://www.example.com/images/logo.png",
"sameAs": ["https://www.example.net/sample-company"]
}
</script>
4. 問い合わせページを、探しやすい場所に置く
問い合わせページへのリンクを、トップページの下部かメニューの目立つ場所に置きます。そのページがサイトマップに入っているかも確かめます。
ブログは、メール、チャット、SNS、電話など、サポートの手段をすべて載せるよう勧めています。電話サポートが無い会社は、使える手段を文章で案内しておくと、探す人に伝わりやすくなります。
弊社のサイトで確かめたこと
kenkyo.ai に対して、この記事を書く作業中に行った確認です。
Search Consoleとビジネスプロフィールの管理画面は私から見られないため、その状態は対象外としました。リッチリザルトテストは実行しませんでした。
トップページの構造化データ
curl -sL https://kenkyo.ai/ でトップページのHTMLを取得し、構造化データを読みました。ステータスは200です。
JSON-LDのブロックは1つで、Organization、WebSite、WebPage、BreadcrumbListが入っています。Organizationには、名前、説明、URL、ロゴがあります。
一方、sameAs、住所、電話番号、メールアドレス、問い合わせ窓口の項目は入っていませんでした。トップページのHTMLには、主なSNSへのリンクも見つかりませんでした。
ロゴ
ロゴは、幅360・高さ144の画像として指定されています。curl -sIL で画像のURLを確かめると、ステータス200、形式はWebPでした。
Organizationのページの条件は112×112ピクセル以上なので、大きさは満たしています。WebPは、Googleの画像SEOのページで対応形式に挙がっています。
robots.txtで遮断されているのは、管理画面のフォルダだけで、ロゴの置き場所はクロールを止めていません。
インデックスされているかどうかは、確かめていません。
パンくずリストと問い合わせページ
トップページのパンくずリストは「ホーム」の1段だけです。記事ページ1本を見ると、「ホーム」「カテゴリ」「記事」の3段で、上の2段にURLが付いています。
問い合わせページと会社概要ページは、ページ用のサイトマップに載り、トップページからリンクされています。会社概要ページの本文には、所在地、設立年月、資本金、代表者が文字で載っていますが、構造化データには入っていません。
Organizationは、トップページのほか、問い合わせページ、会社概要ページ、記事ページでも出力されていました。公式は「全ページには入れなくてよい」と書くだけで、全ページに出ることを問題にする記述は、読んだ範囲にありません。
次の一手の候補は、公式のSNSやプロフィールがあれば sameAs に足すことと、本文にある住所などを構造化データにも入れるかの判断です。
よくある質問
Googleのナレッジパネルは、自社で作成や削除を申請できますか?
このページは「確認済みの代表者なら、ナレッジパネルを更新できる」と書いています。作成や削除には触れていません。
リンク先のヘルプは、パネルは公開情報から自動で作られ、手作業で作成も削除もしない方針だと説明しています。できるのは誤りへのフィードバックです。
Search Consoleの所有権の確認は、ビジネスプロフィールの申請より先に必要ですか?
ページに、前後の順序や依存関係の記述は見当たりません。見出しの順はビジネスプロフィールが先で、本文は所有権の確認を「最初の一歩」と呼んでいます。
順序を決める記述は無いので、進めやすいほうから始めてよい、というのが私の読み取りです。拠点があるなら両方、サイトだけなら Search Console からになります。
Organization構造化データを入れると、ロゴはいつ検索結果に反映されますか?
ページは、リッチリザルトテストで検査したあと、検索結果の情報が更新されるまで1週間の猶予を見てほしい、と案内しています。表示される日の保証は、書かれていません。
まとめ:今日できる1つのこと
Search Consoleを開き、自社サイトの所有権が確認済みか、確認方法が2つ以上あるかを見てください。
1つしか無ければ、もう1つの方法を足します。所有者が1人だけなら、もう1人を加えます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
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