サイトを公開したあとの運用では、URLの引っ越し、削除したページの扱い、多言語への対応といった場面に出会います。Googleは、そうした場面の確認事項をまとめたページ「Maintaining your website’s SEO」を公開しています。
この記事は、英語版の原文を通読したうえで、中小企業が自社サイトで何を確かめればよいかまで整理します。日本語版との違い、過去の版との比較、弊社サイトでの確認も載せました。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。運用中に必ず出会う場面について、公式の答えを先に確かめておくために、このページを読みました。
結論:3行で言うと
- このページは手順書ではなく、運用中の場面ごとに、読むべき公式ページを案内する地図です。各項目は数行で、細かい手順は別のページに任せています
- robots.txt が止めるのはクロールです。索引に載せない手段として使わないよう、ページ自身が書いています
- ページを移すときは、恒久なら301、一時なら302、消えたページは本物の404を返します。サイト全体を移すときは、Googleへの通知も求めています
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Maintaining your website’s SEO |
| 日本語版の題名 | ウェブサイトの SEO の管理 |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月18日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2025年12月18日 |
| Google検索セントラルの中の位置 | URLの区分は fundamentals(基礎)。冒頭で、SEOの基礎を知っている人向けの次の段階と位置づけています |
| 直近の主な更新 | 2025年12月18日。変更履歴に、このページを名指しした項目は見つかりませんでした |
Googleがこのページで言っていること
原文の節の順に、要点をまとめます。
クロールと索引登録を制御する
最初に、Google検索の仕組みを理解するよう求めています。クロール、索引登録、検索結果への表示という流れを知らないと、問題の原因を探したり、検索での動きを予想したりしにくいからです。
- 重複コンテンツ:正規ページ(canonical)とは何か、クロールと索引登録にどう影響するかを理解しておきます
- リソース:画像やCSSなど、Googleに読ませたいものは、robots.txtで止めず、ログインなしで見られるようにします。重要なものが止まっていると、ページを正しく読めない場合があります。確認はURL検査ツールで、ライブのページをレンダリングして行います
robots.txtについては、次の1文があります。
“Don’t use robots.txt as a mechanism to prevent indexing; use the noindex tag or login requirements for that.”(索引登録を防ぐ手段としてrobots.txtを使わず、noindexタグかログインの要求を使う)
サイトマップは、重要なページを伝える大切な手段で、画像や動画のクロールでも重要だと書かれています。載っているページだけがクロールされるわけではありませんが、載っているページは優先されます。
ページやサイトを移す
robots.txtから移転までの手段を、場面ごとに表にまとめました。多言語サイトについては、地域や言語ごとの管理、hreflang、リクエストの地域に合わせてページを変えるサイトの扱いを、別ページへ案内しています。
| 場面 | 原文が挙げる手段 | 添えられている注意 |
|---|---|---|
| 重複内容や、負荷をかける小さな画像のクロールを止めたい | robots.txt | 索引登録を防ぐ用途には使わない |
| 索引に載せたくない | noindexタグ、またはログイン必須にする | robots.txtは使わない |
| ページを恒久的に移した | 301リダイレクト | 忘れずに実装する |
| 一時的に移した | 302 | Googleに、引き続きそのページをクロールするよう伝える |
| 削除したページ | 本物の404 | 利用者向けの専用404ページは作ってよい。soft 404にはしない |
| サイト全体を移す | 301とサイトマップの変更をそろえ、Googleに移転を通知する | 新サイトのクロールと、評価の引き継ぎのため |
| 状態を変えるURL(コメント投稿、アカウント作成、カートへの追加など) | robots.txtでブロック | 検索で見せる必要のないURLが対象 |
| 有料リンク、ログインが必要なリンク、利用者投稿など信頼できない内容 | rel=nofollow | 評価を渡さず、相手の低品質が自サイトに及ぶのも避ける |
クロールと索引登録のおすすめの方法
表のほかに、原文は次の点を挙げています。
- リンクはクロールできる形にします
- JavaScriptを使うサイトは、別ページのおすすめに従います
- 複数ページの記事は、前後へのリンクを目立たせます。無限スクロールは、クロールさせたいなら分割版を用意します
- クロールの割り当ての管理は、数億ページ、または数千万ページが頻繁に変わる大規模サイトの話として書かれています。現時点の最善策は、重要なページをサイトマップに載せ、重要度の低いページをrobots.txtで止めることです
- サイトがまだHTTPなら、HTTPSへの移行をすすめています
Googleにサイトを理解してもらう
大事な情報は、画像ではなくテキストで書きます。テキスト以外を使うときや、内容を補足したいときは、構造化データを加えます。
HTMLに慣れていれば手で書けます。補助として、マークアップ支援ツールとデータハイライターが挙げられていて、後者はページのレイアウトを変えると働かなくなることがあるそうです。
構造化データは、場合によってはリッチリザルトなどの特別な検索機能につながります。
ガイドラインと、コンテンツ別の案内
検索の基本事項を守るよう、注意書きがあります。推奨事項もありますが、守らないと索引から削除されうる項目も含みます。
コンテンツ別には、動画、画像、子ども向け、成人向け、ニュースサイト、その他のサイトへの案内があります。該当するサイトだけが読めば足ります。
ユーザー体験、検索結果での見え方、Search Console
ユーザー体験については、次の1文があります。
“Providing a good user experience should be your site’s top goal, and a good user experience is a ranking factor.”(良いユーザー体験の提供がサイトの最優先の目標であり、良いユーザー体験はランキング要因である)
具体例は3つです。HTTPSの利用(HTTPサイトはChromeで「安全でない」と表示されうる)、ページの速さ(Core Web VitalsレポートとPageSpeed Insights)、モバイル対応(Googleはモバイル用クローラーを標準にしている)です。
検索結果での見え方では、タイトルリンクとスニペットの記事、ファビコンと日付の指定、スニペットを制限するmetaタグを案内しています。最後は、Search Consoleのレポートの紹介です。
英語版と日本語版の違い
英語版も日本語版も、最終更新日は2025年12月18日です。日本語版が遅れている状態ではありません。
2026年10月8日に、両方の最終更新日を取り直しました。英語版の本文は保存した版と一致し、本文中のリンク63件は両方で同じ宛先でした。
英語版にだけある節や文は、見つかりませんでした。違いは、訳し方の次の2か所です。
| 箇所 | 英語版(正) | 日本語版 |
|---|---|---|
| ユーザー体験とランキング | 良いユーザー体験は、ランキング要因である | 「これはランキングにも影響します」。私の読み取りでは、言い方がやわらかくなっています |
| Core Web Vitalsのレポート名 | Core Web Vitals report | 「ウェブに関する主な指標レポート」。日本語の画面で探すときの名前になります |
更新の経緯
インターネットアーカイブに残る3つの版と、現在の原文を比べました。
- 2024年3月18日の版(最終更新日 2024年1月9日):今の版に無い記述が3つあります。コンテンツ別の案内にポッドキャスト、検索機能の例に「埋め込みのサイト内検索ボックス」、欧州のプレス出版社はSearch Consoleに知らせるようにという案内です
- 2024年11月4日の版(最終更新日 2024年10月31日):ポッドキャストの項目は消えていました。サイト内検索ボックスと欧州のプレス出版社の記述は残っていました
- 2026年1月7日の版(最終更新日 2025年12月18日):本文は今の版と同じでした。つまり、残る2つの記述が消えたのは、2024年11月4日から2026年1月7日の間です。soft 404の案内先のリンクも、この間に変わっています
変更履歴には、2024年11月29日にサイトリンク検索ボックスの文書を削除した記録があります。2025年12月18日には、クロール関連ページを新しい場所へ移した記録があります。
ただし、どちらもこのページの変更理由として名指しされていないため、関係は推測です。なお、soft 404の以前の案内先は、今は別サイトの新しいページへ転送されます。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること(このページの記述) | 言えないこと(私の読み取り) |
|---|---|
| robots.txtは、重複内容や重要でない小さな画像のクロールを止めるのに使う | robots.txtで、ページを検索結果から消せる |
| サイトマップに載せたページは、優先してクロールされる | サイトマップに載せれば、検索結果に出る |
| 良いユーザー体験は、ランキング要因だと書かれている | HTTPSにすれば、ページを速くすれば、順位が上がる(効果の大きさは書かれていない) |
| クロールの割り当ての管理は、数千万から数億ページ級のサイトの話として書かれている | 中小企業のサイトでも、クロールの回数を調整する必要がある |
| 構造化データは、場合によっては特別な検索機能につながる | 構造化データを入れれば、特別な表示が出る |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。手を動かす順に4つ挙げます。
1. 公開ページが、Googleから見える状態かを確かめる
WordPressの管理画面で「設定」の「表示設定」を開き、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていないかを見ます。
次に、ブラウザで「https://自社のドメイン/robots.txt」を開きます。Disallowの行が、管理画面以外のフォルダを指していないかを確かめます。
Search Consoleでは、画面上部の検索ボックスに調べたいURLを入れ、「公開 URL をテスト」を押します。続けて「テスト済みのページを表示」を開き、「スクリーンショット」のタブで、Googleから見えている姿を確かめます。
登録されないページの切り分けは、公開した記事が検索に出てこないときの診断手順にまとめています。この記事は公式ページの読み解き、そちらは実務の手順という分担です。
2. URLを変えるときは、旧URLと新URLの対応表を先に作る
リニューアルでURLが変わるなら、旧URLと新URLを1枚の表にします。恒久的に移るものは301、無くなるものは404にします。
削除したページが「見つかりません」の画面を出しながら、状態は正常(200)を返していることがあります。これがsoft 404で、Googleはクロールエラーの解説ページで、Search Consoleのページのインデックス登録レポートに表示されうると説明しています。
ドメインごと移る場合は、このページが案内するサイト移転の解説を先に読みます。
3. サイトマップが出ているかを、1度だけ開いて確かめる
WordPressでは、本体の機能やSEOプラグインがサイトマップを自動で作ることが多くなっています。ブラウザで「https://自社のドメイン/sitemap.xml」を開いて表示されるかを見て、Search Consoleの「サイトマップ」にも登録します。
4. 自社に当てはまる項目だけを読む
大規模サイト向けの話、ニュースサイト、子ども向け、成人向けは、該当しなければ読み飛ばしてかまいません。日本語だけのサイトなら、hreflangも後回しにできます。
HTTPS、モバイル対応、タイトルとスニペット、Search Consoleは、どのサイトにも関わる項目です。優先順位の付け方は、SEOの内部対策は全部やらなくていいにまとめています。
弊社のサイトで確かめたこと
ページの内容のうち、外から確かめられる範囲を、2026年10月8日に kenkyo.ai で確かめました。使ったコマンドの主なものは次のとおりです。
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt
curl -sL https://kenkyo.ai/sitemap.xml
curl -sI https://kenkyo.ai/no-such-page-20261008/
curl -sL https://kenkyo.ai/seo-internal-optimization/ (HTMLを保存して読む)
- robots.txt:Disallowは /wp-admin/ の1つだけで、管理画面の通信用ファイルは許可されています。サイトマップの場所を示す行が2つあります。記事の巡回を妨げる指定はありませんでした
- サイトマップ:sitemap.xml は索引で、7つの下位サイトマップが日時つきで並んでいました。記事1本で突き合わせると、サイトマップの更新日時とページ内の更新日時が一致しました
- 更新頻度と優先度:各URLに changefreq と priority が付いていました。Googleのサイトマップ作成のページは、この2つを無視し、更新日時は正確なら使うと書いています
- 404:存在しないURLは、404の状態と専用の画面を返しました
- ページのHTML:記事とトップに、viewport、title、メタディスクリプション、canonical(httpsのURL)がありました。記事には構造化データ(BlogPostingなど)も入っていました
site:検索の結果とSearch Consoleの数字は、この作業では見ていません。
よくある質問
robots.txtは、ページを検索結果に出さない手段になりますか
ページ自身が、索引登録を防ぐ手段としてはrobots.txtを使わないよう書いています。代わりに、noindexタグかログインの要求を使います。
robots.txtは、重複内容や、サーバーに負荷をかける小さな画像のクロールを止める用途です。
ページを恒久的に移したとき、301と302はどう使い分けますか
恒久的な移転には301、一時的な移転には302です。302を返すと、Googleは引き続き元のページをクロールします。
サイトマップに載せていないページは、Googleにクロールされませんか
クロールされます。ページは、Googleがサイトマップにあるページだけをクロールするわけではないと書いています。
載せたページは優先的にクロールされます。更新が頻繁なサイトでは特に大切だとされています。
まとめ:今日できる1つのこと
ブラウザで「https://自社のドメイン/robots.txt」を開き、Disallowの行を読んでください。管理画面だけを指していれば、公開ページを止めている指定はありません。
次に「/sitemap.xml」も開き、表示されることを確かめます。確かめた日と結果をメモに残すと、変更後に見比べられます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません


