ショップカードを作ろうと決めたものの、何を載せればよいのか、どこまで自分で作ってよいのかで手が止まっている。
そういう個人店や小さなお店の店主に向けて、この記事を書いています。
飲食店、美容室、整体院、雑貨店、教室、工房など、お客さんと顔を合わせて商売をしているお店を思い浮かべています。
ショップカードの作り方は、検索すると手順がたくさん出てきます。
サイズを決めて、デザインして、印刷所に頼む。流れはどこも似ています。
ただ、その手順どおりに作っても、渡したカードが財布から出てこない店は少なくありません。
その差は、デザインの腕よりも、カードに「次の1回」の理由が入っているかどうかで生まれます。
ショップカードは、もう一度来る理由と、誰かに教える手がかりを持ち帰ってもらう紙です。
この記事では、載せる項目の優先順位、裏面の使い方、作る手段の比べ方、渡し方までを順に整理します。
あわせて、カードに載せる二次元コードの飛び先を整えておく話も書きます。ここは、作り方の記事ではあまり触れられない部分です。
金額は業種や枚数で大きく変わるため、本文には書きません。
読み終えたときに、自分のカードに載せる項目の順番が決まり、今週中に一度試し刷りをする段取りが見えている。それがゴールです。
Q&Aサイトで見かけた、ショップカードの印刷の質問
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
投稿されたのは2025年の年明けで、ショップカードを自分で作ろうとしている方からの相談でした。
投稿者は、両面印刷のずれに困っていた
質問者は、文書作成ソフトを使って、用紙1枚から10枚のカードが取れる割付でショップカードを作っていました。
余白をゼロにして、裏と表の両面に印刷したところ、1.5ミリから2ミリほどずれてしまったそうです。
「こういうものなのか」「無料の名刺作成ソフトのほうが無難なのか」と迷っていました。
名刺ソフトの枠が、もったいないと感じていた
もう一つの悩みは、載せたい情報が多いことでした。
名刺作成ソフトでは、周囲に1センチほどの余白の枠ができてしまいます。
カードの面積を少しでも広く使いたいので、その余白が無駄に思えるという内容でした。
用紙は100均で買った厚紙で、プリンターは家庭用の複合機だと書かれていました。
回答は、ずれを前提にした作り方を勧めていた
回答した方は、1ミリや2ミリのずれは、用紙の置き方だけで起きるので仕方がないと答えていました。
印刷所に頼むときは「塗り足し」といって、ずれても白い縁が出ないように、仕上がりの外側へ3ミリほど絵を伸ばしておくとも説明していました。
さらに、大きな紙にまとめて印刷してから切る形にすれば、余白は一番外側の分だけで済むと助言していました。
この質問から見えた、ショップカードの悩みの正体
質問の文面は印刷のずれの話でしたが、読み返すと悩みは別の場所にもありました。
悩みは、作業のやり方に見えて、情報の多さにあった
質問者は「手前のショップカードの情報量が多い」と書いていました。
載せたいことが多いので、面積を広げたい。広げたいから、ソフトの枠が邪魔に見える。
この順番で考えると、解決策は「もっと大きく刷る方法」になります。
けれども、名刺サイズのカードは、載せる量を増やしても読まれる量は増えません。
手元に残るカードは、情報の多さでは選ばれない
お客さんが財布やポケットにしまうカードは、見た瞬間に「何のお店で、次に何をすればよいか」が分かるカードです。
情報がぎっしり詰まったカードは、読む前に疲れてしまいます。
だから、作り方の前に、載せる項目の優先順位を決めておくと、面積の悩みはかなり軽くなります。
印刷のずれは、設計で避けられる
両面印刷のずれは、機械を買い替えなくても、設計の段階で目立たなくできます。
カードの縁ぎりぎりに文字を置かないこと、裏面の背景を白か単色にしておくこと。この2つで、1ミリ単位のずれは気にならなくなります。
この話は、後の章で表にまとめます。
ショップカードを作る前に、渡す目的を1つに絞る
作り方に入る前に、このカードで何をしてほしいのかを1つだけ決めます。
目的が複数あると、載せる項目が増えて、質問者のように面積が足りなくなるからです。
目的は、再来店か紹介のどちらかを主にする
ショップカードの役目は、大きく分けると2つあります。
1つは、もう一度来てもらうこと。もう1つは、知り合いにお店を教えてもらうことです。
両方を叶えたいのが本音ですが、カードの主役は1つに決めると、デザインも文言も迷いません。
目的によって、強く出す項目が変わる
再来店が主なら、次回の来店につながる情報を目立たせます。
紹介が主なら、お店が「どんなお店か」を一言で伝える言葉と、場所の分かりやすさを目立たせます。
下の表は、目的ごとに強く出す項目を並べたものです。
| 主な目的 | 強く出す項目 | 控えめにする項目 |
|---|---|---|
| 再来店を増やす | 次回の来店理由、予約の方法 | お店の由来、長い紹介文 |
| 紹介を増やす | 一言の説明、場所、人柄が伝わる言葉 | スタンプ欄、細かい特典 |
| 初めての人に知ってもらう | 何のお店か、行き方、営業日 | 常連向けの案内 |
この表のとおり、同じ紙でも、目的が違えば並べる順番が変わります。
誰に渡すかを先に思い浮かべる
目的の次に、誰の手に渡るのかを具体的に思い浮かべます。
来店したばかりの人なのか、店の前を通りがかった人なのか、お客さんの友人なのか。
渡す相手が違えば、最初に知りたいことも違います。
迷ったときは、先月来てくれた常連さんの顔を思い出して、その人が友人にカードを渡す場面を想像してください。
載せる項目は、優先順位をつけて並べる
目的が決まったら、載せる項目を洗い出して順番をつけます。
ここでの作業は、足し算よりも並べ替えに近いものです。
まず、必ず載せる項目を押さえる
どの業種でも、これがないとカードとして働かないという項目があります。
店名、何のお店かが分かる一言、場所、営業日と営業時間、連絡先や予約の方法です。
店名と業種は、表面を見た瞬間に分かるようにします。
店名だけが洒落た文字で書かれていて、何を売る店か分からないカードは、渡した相手が数日後に思い出せません。
次に、あると助かる項目を選ぶ
必須の項目のあとで、お店ごとに選ぶ項目があります。
SNSの案内、地図、駐車場の有無、支払い方法、スタンプ欄、初回の特典などです。
全部を載せようとすると、質問者の悩みと同じ場所に戻ります。
選ぶ基準は、お客さんが来る前に迷うことは何か、という一点です。
載せない項目も、先に決めておく
載せないと決めた項目があると、迷いが減ります。
たとえば、お店の長い歴史、代表者の経歴、メニューの全品、細かい料金表はカードに向きません。
これらはホームページに置いて、カードからはそこへ案内するほうが読みやすく、変更にも強くなります。
メニューの作り方は、メニュー表の作り方で別にまとめています。
優先順位を表にして確かめる
載せる項目を、優先度ごとに整理すると次のようになります。
| 優先度 | 項目 | 理由 | 置く場所の目安 |
|---|---|---|---|
| 必ず載せる | 店名、業種の一言 | 何のお店かを思い出す手がかり | 表面の上部 |
| 必ず載せる | 住所、営業日、営業時間 | 来店の判断に使う | 裏面の上部 |
| 必ず載せる | 予約や連絡の方法 | 来店の最後の一押し | 裏面の中央 |
| 選んで載せる | 地図、駐車場、支払い方法 | 来る前の不安を減らす | 二次元コードの先に置く |
| 選んで載せる | スタンプ欄、初回の特典 | 再来店の理由になる | 裏面の下部 |
| 載せない | 歴史、経歴、全メニュー | 読まれにくく、変更も多い | ホームページへ回す |
この表の最後の行を決めておくと、カードの面積の悩みが小さくなります。
裏面は、次の行動を1つだけ決めて使う
表面は店の顔で、裏面は行動のための面です。
裏面に何を置くかで、カードが財布に残るかどうかが決まります。
裏面の主役は、お客さんにしてほしいことを1つに絞る
裏面に置く行動は、予約する、スタンプを貯める、友人に渡す、のどれか1つを主役にします。
主役の行動は、裏面の中央に、大きめの文字で書きます。
そのほかの案内は、小さい文字で周りに置きます。
主役が2つ以上あると、お客さんはどれもやらずに終わります。
余白は、読みやすさのために残す
名刺作成ソフトの枠を「無駄」と感じる気持ちは分かります。
ただ、余白は読みやすさを作る部分です。文字が縁に詰まると、切ったときのずれも目立ちます。
縁から3ミリ以上は、文字も二次元コードも置かないと決めておくと、印刷のずれが出ても欠けません。
背景に絵や色を敷くなら、仕上がりの外側まで広げて作ります。これが先ほどの「塗り足し」です。
手書きの一言を書く欄を残す
裏面の一部を空けておくと、渡すときに手書きで一言添えられます。
「次回はこのカードで〇〇をお出しします」と書くと、印刷された特典よりも、自分だけのものに感じてもらえます。
手書きの欄は、横長の1行分で足ります。
裏面の置き方を、行動別に表で見る
裏面の主役ごとに、置く内容を整理します。
| 裏面の主役 | 置くもの | 渡すときの一言 |
|---|---|---|
| 予約してもらう | 予約の方法、二次元コード1つ | 「次はこちらから取れます」 |
| スタンプを貯める | スタンプ欄、貯まったときの特典 | 「今日の分を押しておきますね」 |
| 友人に渡してもらう | 手書きの欄、場所の案内 | 「お友達にもぜひ渡してください」 |
| 道順を伝える | 地図の二次元コード、目印の説明 | 「駅から迷ったらここを見てください」 |
主役が1つなら、一言も短く済みます。
表面は、一目で何のお店か伝える
表面は、受け取った人が最初に見る面です。
ここで伝えるのは、店名と、何のお店かの2つだけと決めてしまうと迷いません。
店名の隣に、業種の一言を添える
店名だけでは、何を扱う店か伝わらないことがあります。
「焼き菓子と珈琲の店」「ひとりで通える整体院」のように、店名の隣に短い説明を置きます。
店名の決め方に悩んでいるときは、店名の決め方の記事が参考になります。
写真は1枚、絵は1つ
表面に写真や絵を入れるなら、1つに絞ります。
お店の入口、看板商品、店主の手元など、見た人が場面を思い浮かべられるものを選びます。
複数の写真を並べると、名刺サイズでは一枚一枚が小さくなり、何も伝わりません。
文字の大きさと色の数に上限を決める
読みやすさのために、使う文字の大きさと色にも上限を決めます。
文字の大きさは3段階まで、色は2色までと決めておくと、整った印象になります。
小さい文字は、スマートフォンで撮影して見たときに読めるかどうかを基準にします。
表面の確認項目を表にする
表面は、次の項目を試し刷りの紙で確かめます。
| 確認すること | 合格の目安 | 直し方 |
|---|---|---|
| 何の店か | 3秒で答えられる | 業種の一言を店名の隣へ移す |
| 文字の読みやすさ | 腕を伸ばした距離で読める | 最小の文字を大きくする |
| 縁の余白 | 縁から3ミリ以上空いている | 文字を内側に寄せる |
| 色の数 | 2色以内 | 背景か文字の色を削る |
二次元コードは、飛び先を整えてから載せる
裏面に二次元コードを載せるお店は増えています。
けれども、コードを載せただけで安心してしまい、飛んだ先のページが整っていないお店も多く見かけます。
カードを受け取った人が最後に見るのは、手元のスマートフォンの画面です。
受け取った人は、スマートフォンで読み取る
総務省が2026年5月29日に公表した令和7年通信利用動向調査によると、スマートフォンの世帯保有割合は91.8%で、引き続き9割を上回っています。
カードを受け取った人の多くは、手元のスマートフォンで二次元コードを読み取れる状況にあります。
つまり、カードは「紙の案内」であると同時に、スマートフォンの画面へ人を運ぶ入口になっています。
飛び先は、自社のページか、地図のページにする
二次元コードの飛び先は、2種類に絞ると迷いません。
1つは、自社のホームページの、初めて来る人向けのページ。もう1つは、地図のページです。
予約が主役のカードなら予約のページ、道順が主役のカードなら地図のページを選びます。
SNSのトップへ飛ばすと、投稿を何件も遡らないと営業時間にたどり着けないことがあります。
飛び先で最初に見えるものを確かめる
カードを作ったら、自分のスマートフォンで二次元コードを読み取って、最初の画面を見ます。
画面の最初に、店名、営業日、予約の方法が出てきているか。文字が小さすぎないか。
パソコン用の幅のままで表示されて、拡大しないと読めないページは、ここで直します。
読み取る場所が暗いお店もあるので、店内の照明の下でも試してください。
飛び先とカードの内容を、そろえる
カードに書いた営業時間と、飛び先のページの営業時間が違うと、お客さんは不安になります。
定休日が変わったときは、カードを刷り直す前に、飛び先のページを先に直します。
こうしておけば、刷ったカードが古くなっても、飛び先で最新の情報を見てもらえます。
飛び先の整え方を表で確かめる
| 確かめること | 見るもの | 直す場所 |
|---|---|---|
| 最初の画面 | 店名と営業日が見えるか | ページの上部 |
| 画面の大きさ | 拡大せずに読めるか | ページの表示設定 |
| 予約の方法 | 1回の操作で進めるか | 予約のボタンの位置 |
| 情報の新しさ | カードの内容と一致しているか | 営業時間と定休日の欄 |
| 読み取りやすさ | 薄暗い場所でも読めるか | 二次元コードの大きさと余白 |
二次元コードは、小さすぎると読み取れません。
縦横とも2センチ前後を目安に、周りに白い余白を残して置いてください。
作る手段は、時間と仕上がりで選ぶ
ショップカードを作る手段は、大きく4つに分かれます。
自分で作って自宅で印刷する、自分で作って印刷所に頼む、デザインを人に頼んで印刷まで任せる、完成品を購入する、の4つです。
自宅で刷る方法は、少ない枚数の試作に向く
自宅のプリンターで刷る方法は、すぐに試せる点が強みです。
質問者のように、余白やずれで悩むこともありますが、10枚や20枚の試作には十分です。
最初の試作を自宅で刷って、渡して反応を見てから、本番の枚数を決めるやり方もあります。
仕上がりの質感は、印刷所に比べると落ちます。
印刷所に頼む方法は、枚数が多いときに向く
印刷所に頼むと、切り口がそろい、色も安定します。
自分でデザインのデータを作って入稿する場合は、塗り足しと、仕上がり線から内側の余白を守って作ります。
最初は、入稿の規定を読むのに時間がかかります。
一度通ったデータは、次回から文字だけを差し替えればよくなります。
デザインを人に頼む方法は、迷いが大きいときに向く
何を載せるか、どう並べるかを決めきれないときは、デザインを人に頼む方法があります。
頼む前に、この記事の「目的を1つに絞る」と「優先順位」を済ませておくと、やり取りが短く済みます。
載せる項目の優先順位が決まっていれば、依頼のときに伝えることは数行で足ります。
4つの手段を表で比べる
| 手段 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 自宅で印刷 | 試作、少ない枚数 | 両面のずれ、紙の厚み |
| 自分で作って印刷所へ | 枚数が多い、色にこだわる | 塗り足し、入稿の規定 |
| デザインを頼んで印刷も任せる | 迷いが大きい、時間がない | 載せる項目を先に決めておく |
| 完成品の型に当てはめる | 急ぎ、シンプルにしたい | 他店と似た見た目になりやすい |
どの手段でも、先に決めておくことは変わりません。
目的、優先順位、飛び先の3つです。
売れるサイトはみな謙虚
私たちは、「売れるサイトはみな謙虚」という考え方で、小さなお店や会社のホームページを見ています。
謙虚とは、お客さんが知りたいことを、飾らずに、先に、同じ場所で見せることです。
ショップカードは、その考え方がそのまま当てはまる小さな紙です。
カードもホームページも、知りたいことが先に出ているか
カードの表面に、何のお店かが書かれていない。
飛び先のページに、営業日が見つからない。
どちらも、お客さんが知りたいことが後ろに回っている状態です。
紙で足りない説明は、ページが受け持つ
名刺サイズの紙には、書ける量に限りがあります。
だから、紙には入口になる情報だけを置いて、くわしい説明はページに任せます。
カードとページが同じ順番で情報を見せていれば、お客さんは迷いません。
見せる順番をそろえる
カードの順番が「店名、一言、場所、予約」なら、飛び先のページも同じ順番で並べます。
順番がそろっていると、紙からスマートフォンに移ったあとも、同じ道を歩いている感覚が続きます。
ページの整え方に迷うときは、このそろえ方から始めてください。
渡し方で、カードが残るかどうかが決まる
同じカードでも、渡し方によって、財布に入るか、レジ前で捨てられるかが分かれます。
渡す場面と一言を、作るのと同じくらい丁寧に決めておきます。
渡すタイミングは、満足した直後にする
いちばん受け取ってもらいやすいのは、お客さんが満足した直後です。
飲食店なら会計のとき、美容室や整体院なら施術が終わって鏡の前に立ったとき、雑貨店なら袋に品物を入れるときです。
まだ満足していない場面で渡すと、ただのチラシに見えます。
渡す一言は、短く具体的にする
「よかったらどうぞ」だけでは、受け取った人は何のカードか分かりません。
「次回のご予約はこちらから取れます」「お友達に渡してもらえたらうれしいです」のように、使い道を一言で添えます。
一言が決まっていれば、忙しいときでも渡し忘れが減ります。
2枚渡すと、紹介の動きが生まれる
自分用と、誰かに渡す用の2枚を手渡します。
「お知り合いにも渡してもらえますか」と添えると、お客さんが誰かに話す場面を想像してくれます。
紹介を増やす考え方全体は、紹介を増やす方法の記事にまとめています。
置いておく場所も決める
手渡しのほかに、レジの横、入口の棚、テーブルの上などに置いておく方法があります。
置いておくカードは、手に取ってもらえるように、1か所に10枚ほどを重ねておきます。
箱に山盛りに入れると、減り具合が分からず、補充の時期も見逃します。
渡し方を場面ごとに表にする
| 場面 | 渡すタイミング | 添える一言 |
|---|---|---|
| 飲食店の会計 | 釣り銭を渡すとき | 「次のご予約はこちらからどうぞ」 |
| 美容室や整体院 | 施術後、身支度のとき | 「ご家族にも渡してください」 |
| 雑貨店の購入 | 袋に入れるとき | 「入荷のお知らせはこちらで見られます」 |
| 教室や工房 | 体験の終わり | 「次回の日程はこちらで確認できます」 |
| 通りがかりの人 | 声をかけられたとき | 「営業日はここに載っています」 |
ポップや店内の掲示と組み合わせると、カードを手に取る人が増えます。書き方はポップの書き方が参考になります。
再来店のしかけは、小さく決める
カードに再来店のしかけを入れる場合は、小さく始めます。
大きな特典を約束すると、守れなくなったときに信頼を失うからです。
スタンプは、貯まる先を最初に見せる
スタンプ欄を設けるなら、何個貯まると何があるのかを、カードの上に書きます。
貯まる先が見えないスタンプは、押される前から忘れられます。
欄の数は、お客さんの来店の間隔から決めます。月に1度来る店で20個の欄を作ると、貯まる前に忘れられてしまいます。
特典は、お店が無理なく続けられるものにする
特典は、続けられる範囲で決めます。
飲み物を一杯添える、施術に5分足す、小さな品を添えるなど、お店の負担が軽く、お客さんが喜ぶものを選びます。
特典の内容を変えたくなったときに備え、カードには期限を書かず、飛び先のページで案内する形も使えます。
次回の来店の理由を、季節や日付に結びつける
「次回」だけでは、いつ来ればよいか分かりません。
季節の限定商品や、定期的な手入れの時期など、お客さんの暮らしに結びつけた来店の理由を一言入れます。
整体院なら「2週間後にもう一度」、花屋なら「来月の記念日の前に」など、具体的な時期を書きます。
再来店のしかけを表で整理する
| しかけ | 向いている店 | 注意すること |
|---|---|---|
| スタンプ欄 | 来店の間隔が短い店 | 欄の数を多くしすぎない |
| 次回の予約案内 | 予約制の店 | 予約のページを整えておく |
| 季節の案内 | 商品が入れ替わる店 | 飛び先で最新の情報を見せる |
| 手書きの一言 | 少人数で営む店 | 書く時間を確保する |
作ったあとに見直す
カードは、刷って渡したら終わりにせず、渡した結果を見て直す紙です。
まず、少ない枚数で試し刷りをする
最初から多くを刷らず、10枚から20枚で試します。
試し刷りを実際に財布へ入れて、1日持ち歩いてみてください。
折れないか、文字がにじまないか、手に取ったときの厚みはどうか。使ってみて初めて分かることがあります。
渡した後の動きを数える
カードを何枚渡したかを数えておくと、手応えがつかめます。
二次元コードの先のページに、読み取り元が分かる目印をつけておく方法もあります。
予約や問い合わせの際に「カードを見て」と一言聞くだけでも、効果が分かります。
直すのは、1か所ずつ
結果を見て直すときは、1回に1か所だけ変えます。
文言と配置と色を同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。
3か月たっても動きがないときは、載せる項目の順番を見直すところから始めてください。
見直しの目安を表にする
| 見ること | 動きが少ないときの疑い | 直す順番 |
|---|---|---|
| 渡した枚数 | 渡すタイミングが合っていない | 渡す場面と一言 |
| 二次元コードの読み取り | 場所や大きさが分かりにくい | 位置と余白 |
| 予約や問い合わせ | 飛び先が整っていない | 飛び先のページ |
| 紹介の話 | 2枚渡していない | 渡し方 |
よくある失敗と、印刷で気をつけること
カードづくりでつまずく点は、ほとんど決まっています。
先にまとめて知っておくと、試し刷りの回数が減ります。
情報を詰め込みすぎる
最も多いのが、載せたいことを全部入れて、読まれなくなる失敗です。
優先順位で「載せない」と決めた項目は、迷わずホームページに回します。
空白が多いと感じるくらいが、名刺サイズでは読みやすい状態です。
古い情報のまま刷り足す
営業時間や定休日が変わったのに、前のカードを使い続けてしまう失敗もあります。
飛び先のページを最新にしておけば、カードの内容が少し古くても、お客さんは正しい情報にたどり着けます。
カードには、変わりにくい情報だけを載せるのが安全です。
両面のずれを気にしすぎる
質問にあったように、家庭用のプリンターでは1ミリから2ミリのずれが出ます。
ずれを前提に、縁の近くには文字を置かず、裏面の背景は単色か白にしておきます。
印刷所に頼むときは、塗り足しを3ミリつけて入稿します。
渡す先を決めずに、大量に刷る
枚数が多いほど1枚あたりの手間が減ると考えて、最初から大量に刷る店があります。
けれども、渡す場面と一言が決まっていないカードは、箱の中で眠ったまま古くなります。
先に10枚を渡し切り、減り方を見てから次の枚数を決めるほうが、無駄が出ません。
紙の手触りを確かめずに決める
画面で見た色と、紙に刷った色は違って見えます。
厚みや表面のつやによっても、同じデザインの印象が変わります。
試し刷りの紙を、お店の照明の下で眺めてから本番を決めてください。
印刷まわりの注意を表にする
| つまずき | 起きること | 避け方 |
|---|---|---|
| 縁に文字を置く | 切ったときに欠ける | 縁から3ミリ以上空ける |
| 背景を縁まで敷かない | 白い縁が出る | 仕上がりの外へ3ミリ伸ばす |
| 二次元コードが小さい | 読み取れない | 2センチ前後で周りに余白 |
| 紙が薄い | 折れて見栄えが落ちる | 試し刷りで厚みを確かめる |
よくある質問
Q1 ショップカードは、表と裏のどちらに何を載せるとよいですか
表面には店名と、何のお店かの一言を載せます。
裏面には、場所、営業日、予約の方法など、行動に必要な情報を載せます。
迷ったときは、受け取った人が最初に見る面で「何のお店か」が分かるかを基準にしてください。
Q2 二次元コードは必ず載せたほうがよいですか
必須ではありません。
飛び先のページが整っていて、カードに載せきれない情報があるときに載せます。
飛び先が整っていないうちは、載せないほうが印象を損ねません。
Q3 自分で作るのと、頼むのとでは、どちらがよいですか
載せる項目が決まっていて、試作の枚数が少ないなら、自分で作れます。
載せる項目に迷っているときは、先に優先順位を決めてから、頼むかどうかを決めると、やり取りが短くなります。
Q4 ショップカードは、何枚くらい用意すればよいですか
最初は10枚から20枚の試し刷りで、渡し方を確かめます。
反応を見てから本番の枚数を決めると、内容を直すたびに刷り直す無駄が減ります。
Q5 渡しても、受け取ってもらえないときはどうしますか
渡すタイミングと一言を見直します。
満足した直後に、使い道を添えて渡すと、受け取ってもらえる割合が上がります。
無理に渡さず、レジの横に置いておくだけでも十分です。
まとめ
ショップカードは、もう一度来る理由と、誰かに教える手がかりを持ち帰ってもらう紙です。
この記事で書いたことを、順番に整理します。
- 作る前に、再来店と紹介のどちらを主にするかを決める
- 載せる項目は、必ず載せるもの、選ぶもの、載せないものに分ける
- 裏面は、お客さんにしてほしい行動を1つだけ主役にする
- 二次元コードの飛び先は、自社のページか地図のページに整えてから載せる
- 作る手段は、時間と枚数で選び、どの手段でも目的と優先順位は先に決める
- 渡すのは満足した直後で、使い道を一言添え、2枚渡す
冒頭の質問で、投稿者が悩んでいたのは、印刷のずれでした。
けれども本当に決めたかったのは、載せたい情報が多い中で、何を残すかです。
残す項目が決まれば、面積の悩みも、ずれの悩みも小さくなります。
カードは小さな紙ですが、そこから先にあるページまで整えておくと、渡した1枚が次の来店につながります。
今日できる点検
次の表の上から順に、できるところまで進めてください。
| 点検すること | やること | 目安の時間 |
|---|---|---|
| 目的の決定 | 再来店か紹介のどちらを主にするか1行で書く | 5分 |
| 項目の洗い出し | 載せたい項目を書き出し、3つに仕分ける | 20分 |
| 裏面の主役 | お客さんにしてほしい行動を1つ決める | 10分 |
| 飛び先の確認 | 自分のスマートフォンでページを開き、最初の画面を見る | 15分 |
| 試し刷り | 10枚ほど刷り、財布に入れて1日持ち歩く | 30分 |
| 渡す一言 | 場面ごとの一言を、紙に書いて貼る | 10分 |
全部を今日終える必要はありません。
目的を1行で書くだけでも、載せる項目の迷いは半分ほど軽くなります。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
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