自社のブログ記事に、Articleという構造化データを付けるべきでしょうか。付けるなら、何を書けばよいのでしょうか。
Googleは、この問いに答える公式ページを検索セントラルに置いています。この記事では、そのページ「Article (Article, NewsArticle, BlogPosting) structured data」を英語版の原文から読み、日本語版との比べ読みと更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことをまとめます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。記事に付けた情報がGoogleに伝えたい内容と合っているかを点検するには、このページの項目が物差しになります。
結論:3行で言うと
- Articleの構造化データに必須のプロパティはありません。見出し、画像、日付、著者のうち、記事に当てはまるものをできるだけ多く付ける、というのがページの方針です
- 著者は1人ずつ別の項目にして、名前の欄には名前だけを入れます。肩書きや「投稿者:」は、名前の欄に入れません
- 日付はタイムゾーンつきで書くことが勧められています。見出しの文字数の上限(110文字)は、2023年1月に取り除かれました
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Article (Article, NewsArticle, BlogPosting) structured data |
| 日本語版の題名 | 記事(Article、NewsArticle、BlogPosting)の構造化データ |
| 英語版の最終更新日 | 2026年9月8日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年9月12日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 日本語版の目次では、章「ランキングと検索での見え方」にあります |
| 直近の主な更新 | 2026年9月8日に、トラブルシューティングの節へ1段落が加わりました。変更履歴に、この更新の項目は見つかりませんでした |
Googleがこのページで言っていること
何のためのマークアップか
ニュース、ブログ、スポーツの記事ページにArticleを付けると、Googleがページを理解しやすくなり、検索結果での見出し、画像、日付の表示に役立つ、とページは説明しています。
トップニュースなどのニュース機能は、このマークアップが無くても対象になれます。付ける利点は、記事の種類、著者、見出しをGoogleにはっきり伝えられることです。
例は、JSON-LDとMicrodataの2形式で載っています。型はどちらもNewsArticleです。
付け方の流れ
- 当てはまる推奨プロパティを、できるだけ多く付ける(必須の項目は無し)。CMSならプラグインが楽な場合があります
- ガイドラインに従う
- リッチリザルトテストで検証し、重大なエラーを直す。重大でない指摘も、直すことを検討するよう書かれています(リッチリザルトの対象になるための必須条件ではありません)
- 入れたページを数ページ公開し、URL検査ツールでGoogleから見えているかを確かめる。robots.txt、noindex、ログイン要件で止まっていないことが前提です。問題なければ、再クロールを依頼できます
- 今後の変更を伝えるため、サイトマップを送る
ガイドライン
構造化データが検索結果に表示される対象になるには、ガイドラインに従う必要があります。違反すると、Googleが手動による対策を行うことがあります。
この記事向けの技術ガイドラインは2つです。
- 複数ページに分かれた記事では、rel=canonicalを各ページ自身か「すべて表示」ページに向ける。連載の1ページ目に向けない
- 購読制や会員登録制のコンテンツは、購読とペイウォール用の構造化データも検討する
使えるプロパティ
Articleの型は、Article、NewsArticle、BlogPostingのどれかに基づく必要があります。Googleが対応する推奨プロパティは、次の表のとおりです。
| プロパティ | 入れるもの | ページの説明の要点 |
|---|---|---|
| headline | 記事のタイトル | 簡潔に。長いと一部の端末で切り捨てられることがあります |
| image | 記事を表す画像のURL(複数可) | ロゴやキャプションでなく、記事に関連する画像を使う。URLはクロールとインデックスに対応できること。16対9、4対3、1対1の高解像度画像(幅と高さの積が5万ピクセル以上)を複数用意することを、最良の結果のために推奨しています |
| datePublished | 最初に公開した日時(ISO 8601) | タイムゾーンも書く。書かないと、Googlebotが使うタイムゾーンが当てられます |
| dateModified | 最後に変更した日時(ISO 8601) | 同上。日付をより正確に伝えたいときに付けます |
| author、author.name | 型はPersonまたはOrganization、と作成者の名前 | 記事の作成者。書き方のベストプラクティスがあります |
| author.url | 作成者を一意に示すページ | SNS、自己紹介、略歴のページなど。サイト内のプロフィールページなら、プロフィールページ用の構造化データを勧めています。sameAsで代えることもできます |
作成者の書き方のベストプラクティス
- ページ上で作成者として示している人を、全員マークアップに入れる
- 複数なら、1人ずつ別のauthorにする。「山田、鈴木」のように、1つの欄へまとめない
- 型と、urlまたはsameAsを付ける。個人ならその人の紹介ページ、組織なら組織のトップページを指す
- 名前の欄には名前だけを入れる。パブリッシャー名、役職、敬称、「投稿者:」のような言葉は、それぞれ専用のプロパティに分けるか、入れない
- 人にはPerson、組織にはOrganizationを使い、型を取り違えない
トラブルシューティング
構造化データがあっても、検索結果での表示は保証されません。
確認先は、構造化データのエラー一覧、解析できない構造化データのレポート、手動による対策のレポートです。手動による対策を受けると、そのページの構造化データは無視されますが、ページは検索結果に出続けることがあります。
構文は正しくても、スパムのような内容や使い方が原因のことがあります。その場合は、リッチリザルトテストで見つけられない問題です。
英語版と日本語版の違い
英語版は2026年9月8日、日本語版は2026年9月12日の更新で、日本語版のほうが4日新しい状態です。
2026年10月8日に両方を取り直して突き合わせると、節の構成、リンク先、コード例は一致し、内容を変える差は見つかりませんでした。トラブルシューティングに加わった段落も、日本語版に入っています。
見つかったのは、訳の濃淡にあたる5点です。
| 箇所 | 英語版の書き方 | 日本語版の書き方 |
|---|---|---|
| 冒頭の効果 | 理解と表示に役立つ、と幅を持たせた書き方 | 表示できるようになります、と言い切る書き方です |
| 見出し(headline) | 簡潔なタイトルの使用を検討するよう促す書き方 | 「簡潔なタイトルを使用してください」。指示に近い強さです |
| 画像の用意 | 最良の結果のために、複数の高解像度画像の提供をおすすめする書き方 | 「適切な画像が選択されるように」指定してください、と目的を添えた依頼形です |
| 画像URLの確認 | 画像のURLにGoogleがアクセスできるかを、URL検査ツールで調べる | ページにGoogleがアクセスできるか、と読める文です |
| sameAsとurl | 著者を区別するとき、Googleはどちらも理解できる | 「著者を明確化すると、Google は sameAs と url の両方を認識できるようになります」。条件つきの能力に読めます |
ここからは私の読み取りです。日本語版だけを読むと強く見えますが、英語版では、どれも推奨か、幅を持たせた書き方です。
更新の経緯
検索セントラルの変更履歴(保存した版の最新項目は2026年10月1日)と、Internet Archiveの保存版の本文を突き合わせました。
- 2021年8月6日:変更履歴に、author.urlが推奨プロパティとして加わった、とあります
- 2022年6月1日:変更履歴に、作成者マークアップのベストプラクティスが加わった、とあります
- 2023年1月3日:変更履歴に、見出しの110文字の上限を取り除き、簡潔に書くことを勧める形にした、とあります。2022年11月の保存版には上限の文があり、2023年1月の保存版にはありませんでした
- 2023年10月17日:変更履歴に、タイムゾーンを付ける注意と、付けなかったときの扱いを加えた、とあります。変更履歴の説明文は、Googlebotのタイムゾーンを太平洋標準時と書いています
- 2023年12月1日の版:11月10日の版と比べて、手順が、必須のプロパティを付ける指示から、当てはまる推奨プロパティを付ける指示へ変わり、ページに画像が最低1つ必要という趣旨の文が消え、author.urlが内部のプロフィールページなら専用の構造化データを勧める文が加わっていました。Articleのページのこの変更を扱う変更履歴の項目は見つかりませんでした
- 2026年9月8日:2026年4月27日の保存版と現行を比べると、差はトラブルシューティングの1段落だけです。それまでリンクだけだった項目に、構造化データの問題が見え方に影響しうること、Search Consoleでの特定・修正・検証の手順をそのガイドで確かめられること、を述べる文が加わりました。プロフィールページ用と購読・ペイウォール用のページにも、同じ日付で同じ段落が入っています。変更履歴に項目は見つかりませんでした
2023年11月までのページは、手順の中では必須のプロパティを付ける、と書いていました。定義の節には、必須は無いという文が同じ時期にありました。
いまは手順も、同じ向きにそろっています。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| Articleの構造化データに必須のプロパティはなく、当てはまる推奨プロパティを付ける方針である | 見出し、画像、日付、著者が無いと、Articleとして認識されない |
| 付けると、Googleのページの理解と、検索結果での見出し、画像、日付の表示に役立つ可能性がある | 付ければ、画像や日付が必ず検索結果に表示される。ページは、表示を保証しないと書いています |
| ニュース機能の対象になるためのマークアップ要件は無い | トップニュースなどに載るには、Articleが必要である |
| ガイドライン違反には、手動による対策がありうる | 手動による対策で、ページが検索結果から消える。このページは、構造化データは無視されるが、ページは検索結果に出続けることがある、と書いています |
| 作成者は、名前だけを入れ、種類と、URLかsameAsを添えるのが勧められる形である | Articleを付ければ、順位が上がる。このページに、順位の話は書かれていません |
手動による対策の影響は、一般ガイドラインのページで確かめました。構造化データの手動による対策は、リッチリザルトとしての表示資格を失うもので、ウェブ検索での順位には影響しない、と書かれています(英語版)。
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. いま付いているかを、先に見る
WordPressのテーマやプラグインが、記事ページへ構造化データを自動で出していることがあります。確かめる手順は3つです。
- 公開中の記事を開き、ブラウザのメニューから「ページのソースを表示」を選ぶ
- 検索機能で「ld+json」を探し、typeがArticle、NewsArticle、BlogPostingのどれかになっているかを見る
- Googleのリッチリザルトテストに記事のURLを入れ、検出された種類と指摘の有無を見る
無ければ、管理画面の「プラグイン」で、構造化データを出す機能を持つものが入っているかを確かめます。
2. 著者は、画面に出している人と合わせる
ページが勧めているのは、作成者として示している人を、全員マークアップに入れることです。
個人名を出さない会社のブログなら、Organizationとして会社名とトップページのURLを入れる形が、説明に沿います。
個人名を出す場合は、WordPressの「ユーザー」の画面で、表示名に肩書きや「監修:」を混ぜていないかを見ます。
3. 日付は、画面と合わせてタイムゾーンつきにする
日本のサイトなら、日付の末尾は +09:00 の形です。
別ページの「Google 検索で署名日に影響を与える」では、画面に見える日付と構造化データの日付を一致させること、将来の日付を指定しないことが挙がっています。開いて確かめました(英語版)。
更新日は、本文を見直した日だけ動かす運用が安全です。日付だけの更新は、日付だけ更新すればAIに引用されるのかで確かめました。
4. 画像と見出しは、最低限から整える
画像の最優先は、URLをGoogleが取得できることです。3種類の比率は推奨なので、1枚から始める形でも進められます。
実装の全体像は構造化データとは 非エンジニアでもわかる実装ガイドに、AIの回答との関係は構造化データを入れればAIに引用されるのかにまとめました。この記事は公式ページの解説で、その2本は実務の整理です。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年10月8日に、弊社の記事ページのArticleの構造化データを調べました。次のコマンドで、HTMLを取得しました。
curl -sL https://kenkyo.ai/llmo-kouzouka-data/
ステータスは200で、HTMLは約22.6万バイトでした。ld+jsonのブロックは1つで、headの中にあります。
ブロックの中身をJSONとして読み、項目を取り出しました。著者ページのURLと画像のURLには、ヘッダーだけを取るcurl(-sIL)を実行し、どちらも200でした。
この節は、HTMLの中のld+jsonを読んで確かめた範囲です。Googleがどう受け取るかは、確かめていません。
| 項目 | 公式ページの方針 | 弊社の記事のld+jsonを読んだ結果 |
|---|---|---|
| 型 | Article、NewsArticle、BlogPostingのどれか | BlogPostingでした。ほかの2本も同じです |
| 見出し | 簡潔に | 43文字で、画面の大見出しと同じ文でした |
| 著者 | 名前だけを入れ、型とURLを添える | 別のPersonのブロックを参照する形でした。そのブロックにnameとurlがあり、nameは氏名だけです。画面にも同じ氏名が出ています |
| 日付 | タイムゾーンつき。画面と合わせる | どちらも +09:00 つきで、公開日は画面の「2026年10月1日」と一致しました。公開日と更新日は同じ時刻でした |
| 画像 | 記事に関連する画像のURLを指す。URLはクロールとインデックスに対応できること | 記事の主な画像のURLが入っていて、取得すると200でした。クロールとインデックスへの対応は、見ていません |
気づいた点の1つ目は、著者が別のブロックを参照する形であることです。
公式ページの例は、著者を記事のブロックの中に直接書いています。参照する形を認めているかは、このページの記述の外です。
一般ガイドラインのページは、項目どうしを@idでつなぐ書き方に触れていますが、例はレシピと動画で、著者の指定は扱っていません。
2つ目は、この確認でできていないことです。リッチリザルトテストでの検証は、この作業では行っていません。
Search Consoleの数字は、見られる立場にありません。
著者が参照形式のままGoogleに読まれているかは、テストの結果で確かめる必要があります。
よくある質問
Article構造化データの必須プロパティは何ですか?
必須のプロパティはありません。ページは、当てはまる推奨プロパティを付けるよう勧めています。
Article構造化データは、BlogPostingとNewsArticleのどちらを選べばよいですか?
ページは、Article、NewsArticle、BlogPostingのどれかに基づく必要がある、と述べています。使い分けの基準を示す文は、見つかりませんでした。
ブログの記事なら、BlogPostingが名前に合います。これは私の読み取りです。
Article構造化データのauthorには、会社名と個人名のどちらを入れますか?
ページ上で作成者として示している側を入れます。個人ならPersonとその人の名前、組織ならOrganizationとその組織の名前です。
まとめ:今日できる1つのこと
自社の記事を1本開いて、ページのソースで「ld+json」を探し、型、見出し、著者名、日付が画面の表示と合っているかを見てください。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
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