Googleの検索セントラルに、「有効なHTMLを使用してページメタデータを指定する」というページがあります。原文の本文は短く、読むのに数分もかかりません。
それでも、title、meta description、canonical、robotsのメタタグといった、ページの情報を伝えるタグを置く場所に関わる内容です。
この記事は、そのページを英語版の原文から読み、書かれていることと、書かれていないことを分けて整理します。あわせて、日本語版との差、更新の経緯、自社サイトでの確認の進め方、弊社のサイトで実際に確かめたことも載せています。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページは、設定したはずのタグが読まれない、という原因の切り分けで役に立つので、取り上げました。
結論:3行で言うと
- ページの情報を伝えるタグは、HTMLの head 要素の中に置きます。headに置いてよい要素は、title・meta・link・script・style・base・noscript・templateの8つです
- head の中に無効な要素が1つあると、Googleはそこで head が終わったとみなし、それ以降の要素を読みません
- よく起きる無効な要素の例は、iframe と imgです。どうしても使うなら、Googleに読んでほしい要素より後ろに置きます
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Use valid HTML to specify page metadata |
| 日本語版の題名 | 有効な HTML を使用してページ メタデータを指定する |
| 英語版の最終更新日 | 2025年12月10日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2025年12月31日 |
| 検索セントラルの中の位置 | クロールとインデックス登録の章。サイドメニューの表示は「Page metadata」 |
| 直近の主な更新 | 変更履歴で確認できたのは、2022年5月10日の「新しく公開した」という1件だけです |
Googleがこのページで言っていること
前提:HTMLの誤りには、ある程度ついてくる。ただし限度がある
Googleは、HTMLが無効だったり、HTMLの標準から外れていたりしても、読み取ろうとします。
それでも、マークアップの誤りは、メタデータがGoogle検索で使われる方法に問題を起こすことがある、と原文は書いています。
ページについての情報を指定する主な場所が、HTML文書の head 要素です。
head に置いてよい要素は8つ
原文は、HTMLの標準に従い、head には次の要素だけを入れるよう求めています。
| 要素 | 主な使いみち(私の補足) |
|---|---|
| title | ページの題名 |
| meta | 説明文、robots、文字コードなどの指定 |
| link | 外部ファイルや別URLとの関係を伝える(canonical、スタイルシートの読み込みなど) |
| script | スクリプト(構造化データのJSON-LDも含む) |
| style | ページ内に直接書くCSS |
| base | 相対URLの基準になるURL |
| noscript | スクリプトが動かない環境向けの内容 |
| template | 表示せずに保持しておくひな形 |
右の列は、原文に書かれていない私の補足です。原文は、8つの要素を名前だけ並べています。
head に入れてはいけない要素と、その結果
上の8つ以外は、HTMLの標準では head に入れられません。原文は、head に紛れ込みやすい例として iframe と img を挙げています。
Googleがこうした無効な要素を見つけると、そこで head が終わったと考え、head の中のそれ以降の要素を読むのをやめます。
原文は、これらを head に入れないよう強く勧めています。どうしても入れるなら、Googleに見てほしい要素の後ろに置くよう求めています。
英語版と日本語版の違い
2つの版を並べて読みました。扱う要素も、無効な要素の例も、「無効な要素以降は無視される」という説明も、同じです。
日本語版のほうが約3週間新しい日付ですが、内容の違いは見つかりませんでした。確認した日付は、2026年11月6日です。
更新の経緯は、変更履歴で確かめました。変更履歴には、2022年5月10日に「有効なページメタデータの使い方」という新しい説明を公開した、と書かれています。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| head に無効な要素があると、その後ろの要素はGoogleに読まれなくなる | 「head を整えれば順位が上がる」とは書かれていない。原文が述べるのは、メタデータが意図どおりに使われるかどうかです |
| iframe と img は、head で無効になりやすい例である | この2つだけが問題とは書かれていない。8つ以外の要素は、すべて無効です |
| どうしても使うなら、読んでほしい要素の後ろに置く | 後ろに置けば無効でなくなる、とは書かれていない。無効なまま、読まれる順番を工夫するだけです |
| Googleは、誤りのあるHTMLも読み取ろうとする | どんな誤りでも読み取れる、とは書かれていない |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. まず、自社サイトの head を見る
ブラウザでページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選びます。表示された文書の、head の終わりを示す行を探してください。
そこまでの間に、iframe や img が入っていないかを目で確かめます。数十行の範囲なので、数分で済みます。
2. 外から貼ったコードに注意する
WordPressでは、テーマの設定画面や、プラグインの「head に追加するコード」の欄に、外部の計測ツールや広告のコードを貼ることがあります。
そのコードに、img や iframe が含まれていないかを見ます。貼り付けの手順に「body の直後に置く」とあれば、その指示どおりにして、head には貼りません。
3. 順番も確かめる
無効な要素があると、その後ろが読まれなくなります。そのため、canonical や robots のメタタグが、無効な要素より前にあるかどうかが大切です。
Search Console の「URL検査」で、公開中のURLをテストし、「テスト済みのページを表示」から HTML を確認する方法もあります。Googleが読んだHTMLの中に、期待するタグがあるかを見ます。
4. 見つけたら、直す順番を決める
無効な要素が見つかったら、まず body へ移せないかを考えます。移せない事情があれば、原文のとおり、読んでほしい要素の後ろへ回します。
テーマやプラグインが出力している場合は、設定の見直しを制作会社や管理者に依頼してください。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月6日に、kenkyo.ai のトップページと記事ページの1つについて、公開されているHTMLを取得しました。
取得には curl を使い、HTMLの解析用のプログラムで、head の直下に並ぶ要素を数えました。数えたのは、head の直下の要素です。
| ページ | head 直下の要素 |
|---|---|
| トップページ | meta 25、link 20、script 9、style 8、title 1、noscript 1 |
| 記事ページ(Google検索セントラル解説の1本) | meta 28、link 22、script 9、style 7、title 1、noscript 1 |
どちらも、原文が挙げる8つの要素の範囲に収まっていました。iframe や img は、head の中にありませんでした。
noscript の中身は、スタイルシートを読み込む link が1つです。
この確認は、サーバーから返ってきたHTMLだけが対象です。ブラウザでスクリプトが動いた後に追加される要素や、Googleが実際に読んだ内容までは、見ていません。
よくある質問
head に iframe や img を入れると、ページはインデックスされなくなりますか
原文は、そう書いていません。書かれているのは、無効な要素の後ろにある head の要素を、Googleが読まなくなる、という点です。
meta description や canonical が反映されないとき、head の無効な要素が原因ですか
原因の候補の1つです。原文によれば、無効な要素より後ろに置いたタグは読まれません。
そのため、タグの位置を確かめる価値があります。
ほかの原因があり得るので、これだけで決めつけないでください。
HTMLの記述が標準から外れていると、Googleはページを読めませんか
原文は、Googleが無効なHTMLも理解しようとする、と書いています。ただし、誤りがあるとメタデータの使われ方に問題が出ることがある、とも書いています。
まとめ:今日できる1つのこと
自社サイトのトップページで「ページのソースを表示」を開き、head の終わりの行までを見て、iframe や img が入っていないかを確かめてください。
入っていれば、貼ったコードの出どころを調べ、読んでほしいタグの後ろに回すか、body へ移せないかを検討します。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
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