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【Google検索セントラル解説】リンクの張り方の公式ガイド|クロールできる形・アンカーテキスト・内部外部リンクと更新の経緯

2026 11/05
2026年11月5日
中野輝規
リンクの張り方の公式ガイド

自社サイトのボタンやメニューは、Googleから見て「リンク」になっているのでしょうか。画面では押せても、Googleのクローラーが辿れるとは限りません。

この記事では、Google検索セントラルの「Link best practices for Google」を、英語版の原文から読みます。リンクの書き方と文字の付け方、内部リンクと外部リンクの考え方、英語版と日本語版の違い、ページの経緯、弊社のサイトの確認をまとめました。

合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。リンクは自社サイトのHTMLを数えて確かめられる項目なので、このページを読む価値があると考えました。

目次

結論:3行で言うと

  • Googleがリンクとして辿れるのは、基本的にhref属性を持つ <a> 要素です。JavaScriptで後から挿入しても、同じ形ならクロールできます
  • リンクの文字(アンカーテキスト)は、具体的で、短めで、自然な文にします。文字が空なら、titleや画像のaltが代わりに使われることがあります
  • 内部リンクは、大切なページごとに別のページから最低1本張ります。外部リンクは出典を示すのに使ってよく、nofollowは信頼できない相手に限ります

このページの基本情報

項目 内容
原題(英語) Link best practices for Google
日本語版の題名 Google のリンクに関するベスト プラクティス
英語版の最終更新日 2025年12月10日
日本語版の最終更新日 2025年12月31日
Google検索セントラルの中の位置(章) 左の目次の「Crawling and indexing」(日本語版は「クロールとインデックス登録」)の中の「Links」
直近の主な更新 変更履歴に載っているのは、2022年11月9日と2023年2月15日の2件です。以後の例文の追加は、変更履歴に載っていません

原文はこちらで読めます。英語版/日本語版。

Googleがこのページで言っていること

冒頭で、原文は役割を2つ挙げています。Googleはリンクを、ページの関連性を判断する手がかりと、クロールする新しいページを見つける手段に使います。

リンクをクロールできる形にする

原文は、通常、Googleがクロールできるのはhref属性を持つ <a> 要素だけだと書いています。それ以外の形のリンクは、ほとんどが解析されず、抽出もされません。

href属性のない <a> や、スクリプトのイベントでリンクのように動く要素からは、URLを確実には取り出せない、とも書いています。例の一覧は次のとおりです。

  • 推奨(Googleが解析できる):<a href="https://example.com">、<a href="/products/category/shoes">、先頭にドットを付けた相対パス、onclickが付いていてもhrefがあるもの、classが付いたもの
  • 非推奨(解析を試みることはある):<a routerLink="products/category">、<span href="https://example.com">、hrefが無く onclick だけの <a>

JavaScriptでリンクをページに動的に挿入する場合も、上の推奨の形になっていれば、クロールできると原文は書いています。

リンク先が実在のアドレスになっていること

hrefの中身は、Googleのクローラーがリクエストを送れる実際のウェブアドレス、つまりURIに似た形である必要があります。

推奨の例は、絶対URLと、/products や /products.php?id=123 のような相対パスです。

非推奨の例は、javascript: で始まる書き方です。こちらも、解決を試みることはあると原文は添えています。

アンカーテキストの置き場所

アンカーテキストとは、リンクとして見える文字のことです。原文は、この文字がリンク先のページについての情報を、人とGoogleに伝えると説明しています。

置く場所は、Googleがクロールできる <a> 要素の間です。文字が空のリンクは悪い例です。

空のときの代わりと、確認の方法が3つ書かれています。

  • title属性:何らかの理由で <a> の中が空のとき、Googleがtitle属性をアンカーテキストの代わりに使うことがあります
  • 画像のリンク:Googleは img 要素のalt属性をアンカーテキストとして使います。画像の内容が分かるaltを付けます。altもリンクの文字も空の画像は、悪い例です
  • JavaScriptで文字を挿入する場合:URL検査ツールで、描画後のHTMLにアンカーテキストがあることを確かめます

良いアンカーテキストの書き方

原文は、良いアンカーテキストの条件を3つ挙げています。内容が具体的で、適度に短く、リンクが載っているページとリンク先の両方に関連していることです。

原文は、悪い例と直した例を対にして示しています。

  • 大雑把すぎる文字:「こちら」「詳細」「ウェブサイト」「記事」など。リンク先の中身が読める文字にします(例:「チーズの種類の一覧」)
  • 不自然に長い文字:文の大半が1つのリンクになっている例です。原文の直し方は、文の前半の要点だけをリンクにしたものでした
  • 隣り合うリンク:1語ごとにリンクを並べた例です。リンクの間に文章を入れ、それぞれの前後に文脈を残します

確かめ方のコツも書かれています。文脈を外してアンカーテキストだけを読み、そのページの内容が分からなければ、もっと具体的にします。

キーワードについては、できるだけ自然に書き、リンク先に関連する語を詰め込む誘惑に逆らうよう求めています。詰め込みは、スパムに関するポリシーの違反にあたると書かれています。

そのキーワードがなくても、読者は次のページを理解できるか。無理に入れている感じがあれば、入れすぎの可能性が高いとも書いています。

内部リンク:自分のサイトの中をつなぐ

原文は、内部リンクの文字に気を配ると、人もGoogleもサイトを理解しやすく、別のページも見つけやすくなると書いています。

大切にしているページには、同じサイトの別のページから少なくとも1本のリンクがあるべきだと書いています。読者の理解を助ける自サイトのページを考え、文脈の中でリンクを張る、という手順です。

1ページに入れるリンクの本数に、理想の値はありません。多すぎると感じるなら、おそらく多すぎる、と原文は書いています。

実務の手順としての内部リンクの設計は、弊社の別の記事「サイト構造の最適化とは?内部リンクとURL階層で検索順位を上げるSEOの基本」で扱っています。

外部リンク:ほかのサイトへ張る

原文は、他のサイトへのリンクを怖がる必要はないと書いています。出典を示すなど、外部リンクは信頼性を確立する助けになり得る、という言い方です。

リンクの前後には、読者がそこで何を得られるかの文脈を添えます。

nofollowは、相手を信頼していないときに限って使います。すべての外部リンクに付けることは避ける、と原文は述べています。

使う場面の例は、自分の好きな対象を悪く言う記事に反論する記事を書くときです。リンクを張っても、相手に自分の評判を分けたくない場合にあたります。

お金などの対価を受け取ったリンクは、sponsoredかnofollowで修飾します。フォーラムやQ&Aのように、利用者がリンクを挿入できる場所では、ugcかnofollowを付けます。

被リンク全般は、弊社の別の記事「被リンク対策はもう古いのか SEOとAI検索、中小企業が今やるべきこと」で扱っています。

英語版と日本語版の違い

2026年11月5日に、英語版と日本語版の本文を通しで読み比べました。日本語版の最終更新日は英語版より21日新しい12月31日ですが、確認した範囲で、内容を変える差は見つかりませんでした。

5つの節の見出しも、コード例のブロック13個も、両版で同じ数と順序です。見つけた差は、訳し方の違いと、例文の日本語化くらいでした。

箇所 英語版 日本語版
nofollowを使う例の理由 相手のサイトに、自分の評判(reputation)の一部を渡したくない リンク先に「ランキング評価」を与えたくない
外部リンクと信頼性 信頼性を確立する「助けになり得る」 自分のサイトの信頼性を「高めることができる」
大切なページへの内部リンク 少なくとも1つの別ページからのリンクが「あるべき」 リンクがあることが「推奨されます」

1行目は、英語版が「評判」、日本語版が「ランキング評価」と、言葉の選び方が違います。順位の話として読むときは、英語版の言い方に戻るのが安全です。

ページが育ってきた経緯

変更履歴(Googleの検索セントラルの更新情報ページ)には、このページに関する記載が2件あります。

  • 2022年11月9日:JavaScriptでクロール可能なリンクをページに挿入して問題ない、と明確にした
  • 2023年2月15日:リンクのベスト プラクティスを新しく追加した

Internet Archiveの保存版も、本文を取得して読みました。変わった点を表にします。

保存版の日付 確認できた本文
2022年9月9日 「Make your links crawlable」という短いページ。辿れる例が2つ、辿れない例が3つ。JavaScriptで挿入したリンクの文は見当たりません
2023年1月27日 まだ短いページのまま。JavaScriptで動的に挿入しても、同じ形ならクロールできるという一文が加わっています
2023年2月15日 現在と同じ5つの節の構成になっています。アンカーテキスト、内部リンク、外部リンクの節がここで登場しました
2023年12月2日から2024年9月13日の間 例文が3回に分けて加わりました。onclickやclassが付いたリンク(2024年1月5日までに)、altもリンクの文字も空の画像リンク(4月27日までに)、先頭にドットを付けた相対パス(9月13日までに)です

この3回の例文の追加は、変更履歴に載っていませんでした。保存版の日付は私が取得できた日で、変更が起きた日そのものは特定できていません。

英語版の最終更新日は2025年12月10日です。ただし、12月5日と翌年1月1日の保存版は、ページの組み立て用の版番号を除いて本文が一致していました。

12月10日に何が変わったかは、本文の差からは分かりません。

このページから、言えること・言えないこと

言えること 言えないこと
href属性を持つ <a> 要素は、Googleが解析できる形として推奨されている ボタンやメニューが画面で押せるなら、Googleも辿れる。原文は、スクリプトのイベントで動く要素からはURLを確実に取り出せないと書いている
JavaScriptで挿入したリンクも、推奨の形ならクロールできる JavaScriptでリンクを挿入すると、辿られなくなる。原文は、推奨の形なら動的に挿入してよいと書いている
リンクの文字が空でも、titleやaltが代わりに使われることがある 空のリンクでも問題ない。原文は、空のリンクテキストを悪い例に挙げている
具体的で短く自然なアンカーテキストは、人にもGoogleにもリンク先を伝えやすい キーワードを多く入れるほど良い。原文は詰め込みをスパムのポリシー違反と書いている
大切なページには、別のページから少なくとも1本のリンクが求められている リンクの本数を増やせば効果が上がる。原文は理想の本数はないと書いている
外部リンクは、出典を示すなどして信頼性の助けになり得る 外部リンクにはすべてnofollowを付けるべき。原文は、信頼しない相手に限ると書いている

中小企業の視点で、どう受け取るか

ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。従業員が数人から数十人で、WordPressでサイトを運営している会社を想定しています。

1. 問い合わせボタンが、本当にリンクか確かめる

いちばん先に確かめたいのは、問い合わせや予約へ進むボタンです。ここが辿れない形だと、そのページへの入口をGoogleが見つけられない可能性があります。

  1. Chromeでサイトを開き、ボタンの上で右クリックして「検証」を選びます
  2. 表示されたHTMLが <a href="…"> の形で、hrefに実際のURLが入っているか見ます
  3. <button> や <div> にJavaScriptで移動先を書いている場合は、制作会社やテーマの設定に確認します

2. 「こちら」を管理画面で探す

WordPressの投稿一覧にある検索は、本文も対象にします。管理画面の「投稿」を開き、検索欄に「こちら」「詳細はこちら」「続きを読む」を入れて、リンクの文字になっているものを数えます。

見つかったら、リンク先の中身が読める文字に直します。リンクの文字だけを抜き出して読み、何のページか分かるかで判断します。

3. 大切なページへの内部リンクを数える

売上や問い合わせに近いページを3つ選び、そのページのURLの末尾(スラッグ)を投稿一覧の検索欄に入れます。本文にそのURLを含む投稿が出てきます。

0件のページがあれば、関連する記事の本文から、文脈に沿ってリンクを張ります。メニューやフッターから張られている場合は、この検索には出てきません。

4. 有料のリンクとコメント欄の扱いを決める

広告やアフィリエイトなど、対価を受け取るリンクには、sponsoredかnofollowを付けます。コメント欄のように、利用者がリンクを書ける場所は、ugcかnofollowです。

弊社のサイトで確かめたこと

2026年11月5日に、kenkyo.ai のトップページと記事2本のHTMLを curl -sL で取得し、<a> の書き方を数えました。

見たのはサーバーから届いたHTMLで、JavaScriptが動いた後の姿ではありません。

見たもの 結果(トップ/記事A/記事B)
<a> 要素の総数 55本/79本/85本
href属性のない <a> 0本/0本/0本
hrefが javascript: で始まるもの 0本/0本/0本
<a> 以外の要素にhrefがあるもの(link 要素を除く) 0本/0本/0本
hrefの実URLに加えて onclick も付いた <a> 0本/6本/6本

記事Aは /site-structure-saitekika/、記事Bは /hirinku-taisaku/ のページです。

最後の行は、原文が推奨する例の1つ、hrefがありonclickも付いた形にあたります。メニューの開閉などは <button> で作られており、移動先のURLを持つ <a> とは別の要素です。

この数え方では、JavaScriptで後から挿入されるリンクと、リンクの文字の質は分かりません。前者は、URL検査ツールの「クロール済みのページを表示」から、Googleが取得したHTMLを見る作業になります。

よくある質問

リンクのhref属性がないと、Googleはクロールできませんか?

原文は、通常クロールできるのはhref属性を持つ <a> 要素だけと書いています。href属性のない <a> からは、URLを確実には取り出せないとも述べています。

一方で、非推奨の形でも、Googleが解析を試みることはあると書いています。確実に辿らせたいリンクは、推奨の形にします。

アンカーテキストを「こちら」にすると、順位に影響しますか?

原文は「こちら」を、大雑把すぎる悪い例として挙げています。順位への影響や、ペナルティについては、このページに書かれていません。

原文が挙げる理由は、アンカーテキストが良いほど、人は移動しやすく、Googleはリンク先を把握しやすいという点です。

外部リンクには、nofollowを付けたほうがよいですか?

原文の答えは、付けるのは信頼しない相手に限り、すべての外部リンクには付けない、です。出典として信頼できる相手へのリンクは、そのまま張ってよいと読めます。

対価を受け取ったリンクはsponsoredかnofollow、利用者が挿入できるリンクはugcかnofollowを付けます。

まとめ:今日できる1つのこと

サイトの問い合わせボタンを1つ選び、右クリックの「検証」で、<a href="…"> の形でURLが入っているか見てください。

1分ほどで終わります。形が違えば、制作担当に修正を頼む理由を、公式ページの文章として示せます。

この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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