ランディングページやサービスページを公開したのに、問い合わせがほとんど来ない。
そこで商品の説明を足し、お客様の声を増やし、保証の書き方を変えてみる。それでも数字が動かない、という相談はよく届きます。
直す場所を探す前に、1つだけ確かめてほしいことがあります。見出しのすぐ下の数行で、読み手が「これは自分の話だ」と感じているかどうかです。
この数行をリードコピーと呼びます。後半にどれだけ良いことが書いてあっても、ここで読み手が離れてしまえば、その先は読まれません。
この記事では、リードコピーの意味と役割を整理したうえで、読み手がそこで止まっているかを数字で確かめる方法、3つの部品で書き直す手順、業種別の例文までを順に説明します。
読み終えたときに、自社のページで最初に書き直す数行が決まっている状態を目指します。
先に答え リードコピーは見出しの次で「続きを読む理由」を渡す文章
まず、いまの状況ごとに何をすればよいかを表にまとめます。
理由と手順は、このあとの節で1つずつ説明します。
| いまの状況 | 起きていること | 次にすること |
|---|---|---|
| ページを公開したが問い合わせがほぼ無い | 冒頭で離れているのか、後半で離れているのかが分かっていない | スクロールの記録で、見出しの下を過ぎた人の割合を先に見る |
| 冒頭を過ぎる人が半分に届かない | 見出しの下で「自分に関係がある」と思われていない | リードコピーだけを、場面・放置した先・別の道の3部品で書き直す |
| 冒頭は読まれているが申し込みが無い | 入口は機能している。説明や申し込みの段で止まっている | リードはそのままにして、料金・流れ・申し込み欄を見直す |
| 冒頭が会社紹介や商品の特徴から始まっている | 読み手の悩みより先に、売り手の話が出ている | 最初の3行を読み手の困っている場面に入れ替える |
| 何から直せばよいか分からない | 全体を一度に書き直すと、何が効いたのか分からなくなる | 直すのは冒頭の数行だけと決め、2週間ほど数字を比べる |
ページ全体を書き直すのは、冒頭が読まれていると確かめてからで間に合います。
反対に、冒頭で読み手が離れているなら、後半をどれだけ磨いても数字は動きません。
リードコピーとは キャッチコピーと本文をつなぐ数行
リードコピーは、広告やランディングページで、いちばん大きな見出し(キャッチコピー)のすぐ下に置く短い文章です。
新聞の記事で見出しの下に太めの文字で書かれている「リード文」と同じ位置にあり、本文に入る前の導入を受け持ちます。
キャッチコピーとの違い
キャッチコピーの仕事は、目を止めてもらうことです。一瞬で読める短さが求められます。
リードコピーの仕事は、止まった目をそのまま本文まで連れていくことです。そのため、キャッチコピーより長く、3行から8行ほどの文章になります。
ボディコピーとの違い
ボディコピーは、商品やサービスの中身、根拠、料金、申し込み方法までを説明する本文です。
リードコピーは、その本文を「読む価値がある」と思ってもらうための入口で、答えの全部は書きません。
置かれる場所
ランディングページなら、ファーストビューの見出しの下から、最初の画面が切り替わるあたりまでがリードの範囲です。
広告なら最初の2〜3行、動画なら最初の数十秒、メールなら件名のあとの書き出しが同じ役割を持ちます。
| 部分 | 受け持つ仕事 | 読み手の中で起きること | 長さの目安 |
|---|---|---|---|
| キャッチコピー | 目を止める | 「何だろう」と一瞬止まる | 1行、20字前後 |
| リードコピー | 本文まで連れていく | 「自分の話だ」「この先に答えがありそうだ」と感じる | 3〜8行、150〜300字 |
| ボディコピー | 中身と根拠を説明する | 「本当に解決できそうか」を確かめる | ページの大半 |
| 申し込みの案内 | 次の行動を1つに絞る | 「何をすればいいか」が分かる | 1〜3行とボタン |
この表で見ると、リードコピーは「目を止めた人」と「本文を読む人」の間にある段差を埋める部分だと分かります。
段差が高いままだと、目は止まっても、そこから先へ進む人が減ります。
反応が出ないとき冒頭から確かめる理由
冒頭から確かめる理由は、読み手の視線がページの上のほうに集中しているからです。
これは感覚の話にとどまらず、視線の動きを記録した調査で数字が出ています。
見ている時間の57%はスクロール前の範囲
米国のユーザビリティ調査機関であるニールセン・ノーマン・グループは、2018年4月に公開した記事で、120人の参加者の視線を記録した結果を報告しています。
1920×1080の画面で、13万回を超える視線の停止位置を分析したものです。
その記事には、次のように書かれています(英語の原文を和訳して引用します)。
「ユーザーは、ページを見ている時間の約57%を、スクロールせずに見える範囲に使っていた」
同じ調査を2010年に行ったときは、この割合が80%でした。長いページが増えたことで割合は下がりましたが、それでも半分以上の時間が最初の画面に集まっています。
最初の2画面で74%、3画面で81%
同じ記事は、範囲を広げた数字も示しています。
「見ている時間の74%は、最初の2画面分に使われていた」
3画面分まで広げると81%になります。4画面目より下には、見ている時間の2割弱しか残っていない計算です。
| ページの範囲 | 見ている時間に占める割合 | 自社のページに当てはめると |
|---|---|---|
| スクロールせずに見える範囲(2010年) | 80% | 以前は最初の画面さえ作り込めば足りた |
| スクロールせずに見える範囲(2018年) | 約57% | 見出しとリードの範囲に半分以上の時間が集まる |
| 最初の2画面 | 74% | リードの続きと最初の説明までが勝負の範囲 |
| 最初の3画面 | 81% | 料金や事例を4画面目より下に置くと見られにくい |
この数字は、パソコンの大きな画面で測ったものです。
スマートフォンでは1画面に入る文字が少ないため、リードの途中で1画面目が終わることもあります。その場合、最初の2〜3画面がそのままリードの範囲に重なります。
調査機関がすすめていること
同じ記事は、ページの設計について次のようにすすめています。
「ページの上部は、優先度の高い内容、つまり事業と利用者の大事な目的のために取っておく」
中小企業のサービスページに置き換えると、上部に置くべきなのは会社の沿革や代表のあいさつより、読み手が抱えている問題とその解決の見通しです。
冒頭で読み手が止まっているかを数字で確かめる
リードを書き直す前に、本当に冒頭で人が離れているのかを確かめます。
確かめずに書き直すと、実は冒頭は読まれていて、問題は料金表や申し込み欄にあった、という遠回りが起きます。
GAの標準の計測では足りない理由
Googleアナリティクス(GA4)には、初期設定のままでスクロールを記録する機能があります。ただ、この機能が記録するのはページの下のほうまで進んだときだけです。
Googleのヘルプでは、スクロールの記録が発生する条件を次のように説明しています。
「ユーザーが各ページの最下部まで初めてスクロールしたとき(垂直方向に 90% の深さまで表示されたときなど)」
つまり、初期設定のままでは「最後のほうまで読んだ人」は分かっても、「冒頭で離れた人」と「途中で離れた人」の区別がつきません。
リードの範囲を調べるには、ページのどの深さで人が減ったかを細かく見られる道具が必要になります。
Microsoft Clarityのスクロールマップで見る
無料で使える解析ツールのMicrosoft Clarityには、スクロールマップという画面があります。
公式ドキュメントには、スクロールマップの役割が次のように書かれています(英語の原文を和訳して引用します)。
「スクロールマップは、ユーザーがページのどこまでスクロールしたかを示し、コンバージョンに最適なページの長さを決める助けになる」
左側の一覧では、ページの深さが5%刻みで表示され、それぞれの位置で何%の訪問者が離れたかが分かります。
さらに「平均折り目」という線が引かれ、訪問者がスクロールを始める前に見えていた範囲の平均が示されます。リードコピーがこの線の上下どちらにあるかを、まず確かめてください。
数字の読み方
見るべき数字は、リードコピーが終わる位置まで残っている訪問者の割合です。
次の表は、その割合ごとの読み方の目安です。業種やページの長さで差が出るため、自社の他のページと比べて使ってください。
| リードの終わりまで残っている割合 | 起きていること | 次にすること |
|---|---|---|
| 3割未満 | 見出しかリードの段階で、大半の人が「自分の話ではない」と判断している | 見出しとリードの両方を、読み手の場面から書き直す |
| 3〜5割 | 見出しには反応しているが、リードで続きを読む理由が渡せていない | リードだけを3部品で書き直す |
| 5〜7割 | 入口はおおむね機能している | リードは小さく直す程度にし、本文の最初の説明を見直す |
| 7割以上 | 冒頭は読まれている | リードには手を付けず、料金・流れ・申し込み欄を調べる |
| 訪問が月に100件未満 | 割合がぶれやすく、判断の材料にならない | 期間を延ばして数を集めるか、まず集客の量を増やす |
この表の区切りは、判断を始めるための目安です。
大事なのは、書き直す前の数字を記録しておくことです。書き直した後に同じ位置の数字と比べれば、効いたかどうかが分かります。
録画で1人ずつ確かめる
Clarityには、訪問者がページをどう動いたかを再生できる録画の機能もあります。
リードのあたりで手が止まり、そのまま閉じている録画が続くなら、数字で見た離脱がそこで起きていると確かめられます。
10本ほど見るだけでも、「見出しを読んですぐ戻る人」と「リードを読んでから戻る人」のどちらが多いかは分かります。
リードコピーを組み立てる3つの部品
冒頭で人が離れていると分かったら、リードコピーを書き直します。
書き直すときは、次の3つの部品を順に並べます。
場面で「自分の話」にし、放置した先で「今のままでは困る」と感じてもらい、別の道で「どうやるの?」という疑問を残すと、本文へ進む理由ができます。
3つの部品がそれぞれ何を受け持つかを、表にまとめておきます。
| 部品 | 読み手の中で起きること | 書くこと | 欠けたときに起きること |
|---|---|---|---|
| 1 困っている場面 | 「これは自分の話だ」と気づく | いつ、どこで、何に困っているかを具体的に | 悩みが抽象的なままで、他人事として流される |
| 2 そのままにした先 | 「今のままでは困る」と感じる | 同じことを続けた半年後の姿を事実の範囲で | 共感はされるが、行動する理由が生まれない |
| 3 別の道がある | 「どうやるの?」と疑問が生まれる | これまでと違う見方を1つだけ。方法の全部は書かない | 答えをリードで言い切ってしまい、本文を読む理由が消える |
3つは順番にも意味があります。場面より先に放置した先を書くと、読み手はまだ自分の話だと思っていないため、脅されているように感じます。
1つ目の部品 問題を感じている場面を書く
1つ目は、読み手が問題を感じている場面です。
「集客に困っていませんか」のような抽象的な書き方では、読み手は自分のことだと気づきません。
場面は「いつ・どこで・何が」で書く
場面を書くときは、いつ、どこで、何が起きたかの3点を入れます。
たとえば税理士事務所のサービスページなら、「確定申告の時期が近づくたびに、領収書の入った紙袋を前にして週末がつぶれる」という書き方になります。
「経理が大変な方へ」と書くより、紙袋と週末という具体物があるだけで、同じ経験をした人は自分のことだと気づきます。
場面の材料は問い合わせの言葉から集める
場面の材料は、机の上で考えるより、実際のお客様の言葉から集めるほうが確かです。
問い合わせフォームの自由記入欄、電話で最初に言われたこと、初回の面談で出た一言を、そのまま書き出しておきます。
「何から聞けばいいか分からなくて」「他でも相談したけど話がかみ合わなくて」といった言葉は、そのままリードの1行目に使えます。
読み手ごとに場面を書き分ける
同じサービスでも、読み手によって困っている場面は違います。
| 読み手 | 困っている場面の例 | リードの1行目の例 |
|---|---|---|
| 開業して1年目の個人事業主 | 帳簿の付け方が分からず、領収書が箱にたまっている | 領収書が箱にたまったまま、3月が近づいていませんか。 |
| 社員10人ほどの会社の社長 | 経理担当が辞め、月末の支払いを自分で確認している | 経理の担当者が辞めてから、月末の振込を社長が1件ずつ確かめている。 |
| 相続を控えた家族 | 親の預金の場所も、借入の有無も分からない | 親の通帳がどこにあるのか、家族の誰も知らない。 |
| 自宅の外壁が気になる施主 | 見積もりを3社から取ったが、金額の差の理由が分からない | 3社の見積もりを並べても、なぜ金額が違うのか分からない。 |
| 体の不調が続く会社員 | デスクワークの後、夕方になると首から肩が重くなる | 午後3時を過ぎると、画面を見るたびに首の後ろが重くなる。 |
1つのページで全員に向けて書こうとすると、場面がぼやけます。
いちばん問い合わせにつながりやすい読み手を1人決め、その人の場面から書き始めてください。
2つ目の部品 そのままにした先を書く
2つ目は、その問題をそのままにしたときに何が起きるかです。
悩みに共感してもらえても、それだけでは人は動きません。今の状態が続くとどうなるかが見えて、はじめて変える理由が生まれます。
半年後の同じ場面を書く
書き方のこつは、1つ目で書いた場面を、半年後や1年後にもう一度描くことです。
税理士事務所の例なら、「来年の3月も、同じ紙袋を前に週末をつぶしている」と続けます。新しい不安を持ち出す必要はありません。
大げさに書かない
放置した先を書くときに、「倒産する」「取り返しがつかない」のような強い言葉を使いたくなることがあります。
根拠の無い脅しは、読み手に見抜かれます。書くのは、今の状態が続いた場合に事実として起きることだけにします。
「同じ作業が毎年続く」「同じ相談を別の会社にもう一度することになる」といった、静かで具体的な書き方のほうが、読み手は自分の未来として受け取ります。
くり返しの輪を見せる
放置した先を書くとき、効きやすいのは「くり返しの輪」を見せる書き方です。
たとえば「ホームページを直す時間が取れない。だから問い合わせが来ない。問い合わせが来ないから、他の営業に時間を取られて、また直せない」という形です。
読み手が自分で抜け出せずにいる輪を言葉にすると、「まさにそれだ」と感じてもらえます。
3つ目の部品 これまでと違う道があると示す
3つ目は、これまでと違う解決の道があると示すことです。
ここでのポイントは、答えをリードの中で全部言わないことです。
今までと同じ答えは書かない
「もっと勉強しましょう」「もっと頑張りましょう」は、読み手がすでに試してきた答えです。
同じ答えを書くと、読み手は「知っている」と判断して、本文を読まずに離れます。
税理士事務所の例なら、「申告の前にまとめて片付けるのをやめ、毎月10分だけ写真を撮って送る方法があります」のように、これまでと違う見方を1つだけ置きます。
疑問を残して本文へ渡す
違う見方を1つ置くと、読み手の頭に「それって、どうやるの?」という疑問が生まれます。
この疑問が、本文を読む理由になります。方法の手順、料金、事例は、すべて本文に回します。
リードの最後の1文は、「このページでは、その方法を順に説明します」のように、本文の中身を予告する形で終えると自然につながります。
商品の特徴から書き始めると読まれない理由
リードでよく見かけるのが、いきなり商品やサービスの特徴から書き始める形です。
「当事務所では、記帳代行、決算書の作成、税務相談に対応しています」のような書き出しが、これに当たります。
読み手が最初に知りたいのは中身より自分のこと
読み手が最初に知りたいのは、サービスの中身より、自分が抱えている問題を本当に解決できるのかどうかです。
対応している業務の一覧は、解決できると分かった後に確かめる情報です。冒頭に置くと、順番が逆になります。
特徴を場面に言い換える
特徴を書きたいときは、その特徴が読み手のどの場面を変えるのかに言い換えます。
「記帳代行に対応」は、「領収書を写真で送るだけで、帳簿は事務所が付けます」になります。「税務相談に対応」は、「分からないことは、その日のうちにメールで聞けます」になります。
言い換えた文は、3つ目の部品「別の道」の材料として使えます。
業種別のリードコピーの例文
ここまでの3部品を使って、業種ごとの例文を書いてみます。
そのまま使うより、自社のお客様の言葉に入れ替えて使ってください。
税理士事務所のサービスページ
見出し「確定申告の前に、週末をつぶさない」
リード「領収書の入った紙袋を前に、3月の週末がまるごと消えていく。毎年そう決めていても、来年の3月もきっと同じ紙袋を開けることになります。申告の前にまとめて片付けるのをやめ、毎月10分だけで終わらせる方法があります。このページでは、その進め方を順に説明します。」
リフォーム会社の外壁塗装ページ
見出し「見積もりの金額の差は、どこで生まれるのか」
リード「3社から見積もりを取ったのに、なぜ金額がこれほど違うのか分からない。分からないまま一番安いところに決めると、数年後に同じ悩みでまた見積もりを取ることになりかねません。比べるべきは合計の金額より、塗る回数と下地の処理の書き方です。見積書のどこを見ればよいかを、このページで説明します。」
整体院のページ
見出し「午後3時の首の重さを、仕事の合間に軽くする」
リード「午後3時を過ぎると、画面を見るたびに首の後ろが重くなる。湿布を貼ってやり過ごしても、翌日の同じ時間には同じ重さが戻ってきます。痛む場所だけをほぐすより、座り方の癖から見直すと、戻ってくるまでの間隔が変わります。初回に何を確かめるかを、このページで説明します。」
部品加工の会社のページ
見出し「試作1個から、図面のままで相談できる」
リード「試作を1個だけ頼みたいのに、数が少ないという理由で断られる。断られるたびに図面を描き直して別の会社を探すと、開発の予定が1か月ずつ後ろにずれていきます。数の少なさで断るのをやめ、試作の段階から量産の相談まで同じ窓口で受ける形があります。どんな図面なら当日中に返事ができるかを、このページで説明します。」
| 業種 | 1 困っている場面 | 2 そのままにした先 | 3 別の道 |
|---|---|---|---|
| 税理士事務所 | 3月の週末が領収書の整理で消える | 来年も同じ紙袋を開ける | 毎月10分で終わらせる |
| リフォーム会社 | 見積もりの金額差の理由が分からない | 数年後にまた見積もりを取る | 塗る回数と下地の書き方を比べる |
| 整体院 | 午後3時に首が重くなる | 翌日も同じ時間に戻る | 座り方の癖から見直す |
| 部品加工の会社 | 試作1個だと断られる | 開発の予定が1か月ずつずれる | 試作から量産まで同じ窓口で受ける |
表にすると、どの例文も3つの部品が同じ順番で並んでいることが分かります。
自社の例文を作るときも、まずこの表の1行を埋めてから文章にすると、部品の抜けに気づけます。
書き直した後の比べ方
リードを書き直したら、効いたかどうかを確かめます。
ここで手順を飛ばすと、次にまた反応が落ちたときに、どこを直せばよいかが分からなくなります。
1度に直すのはリードだけにする
リードと一緒に、写真、ボタンの色、料金表も変えたくなることがあります。
同時に変えると、数字が動いたときに何が効いたのかが分からなくなります。1回の書き直しで触るのは、リードの範囲だけにします。
同じ期間の長さで比べる
書き直す前の2週間と、書き直した後の2週間を比べます。
見る数字は、リードの終わりまで残っている訪問者の割合と、ページからの問い合わせの件数の2つです。
大型連休や繁忙期をまたぐと、訪問者の質が変わって比べられなくなるため、期間の選び方にも気を付けてください。
結果ごとの次の一手
| 比べた結果 | 起きていること | 次にすること |
|---|---|---|
| 残る割合が上がり、問い合わせも増えた | リードの書き直しが効いている | 同じ3部品の型で、他のサービスページのリードも直す |
| 残る割合は上がったが、問い合わせは同じ | 入口は直った。本文か申し込み欄で止まっている | 料金・流れ・申し込み欄の順に、次の1か所を選ぶ |
| 残る割合が変わらない | 場面が読み手に合っていないか、見出しで離れている | お客様の言葉を集め直し、1つ目の部品から書き直す |
| 残る割合が下がった | 新しいリードが長すぎるか、場面が別の読み手向けになった | 元のリードに戻し、どの部品を変えたかを記録して再挑戦する |
リードコピーで避けたい表現と法律の線
リードは読み手の目に最初に入る部分なので、強い言葉を使いたくなります。
ただ、根拠の無い言葉は、法律の面でも、信頼の面でも、読み手を遠ざけます。
No.1表示は根拠が要る
「地域で満足度No.1」のような書き方は、リードでよく見かけます。
消費者庁は2024年9月26日に「No.1表示に関する実態調査報告書」を公表し、その公表文で次のように述べています。
「『顧客満足度No.1』などのいわゆるNo.1表示等は、その表示が合理的な根拠に基づかず、事実と異なる場合には、実際のもの又は競争事業者のものよりも著しく優良又は有利であると一般消費者に誤認され、不当表示として景品表示法上問題となります」
同じ公表文では、「顧客満足度」のように第三者の主観的な評価を指標にしたNo.1表示の中に、合理的な根拠に基づいているとはいえないものがあるとも指摘しています。
根拠となる調査を自社で示せないなら、リードにNo.1という言葉は入れないほうが安全です。
避けたい表現の言い換え
| 避けたい表現 | 起きやすいこと | 言い換えの例 |
|---|---|---|
| 地域でNo.1の満足度 | 根拠の調査が示せないと、景品表示法上の問題になりうる | 初回の相談のあと、こんな声をいただいています(実際の声を本文に) |
| 誰でも必ず成功する | 読み手が「自分は例外かも」と疑い、信頼が下がる | こういう状況の方には、この進め方が合います |
| 今すぐ申し込まないと手遅れ | 根拠の無い期限は煽りと受け取られる | 今月の受付枠は残り3件です(事実のときだけ) |
| 業界の常識を覆す | 何がどう違うのかが伝わらない | 見積もりの段階で、塗る回数を書面に入れています |
| たった1日で解決 | 実際にかかる日数との差が、問い合わせ後の不満になる | 初回の確認は1時間、その後は月に1回の連絡で進めます |
言い換えの例はどれも、読み手が自分の場面に当てはめられる事実に置き換えています。
強い言葉を削っても、場面が具体的であれば、リードの引きは弱くなりません。
リードコピーの長さの目安
リードの長さに決まった正解はありませんが、置く場所と読まれる画面で目安は変わります。
パソコンとスマートフォンで分けて考える
パソコンでは、見出しとリードが最初の画面に一緒に収まるのが理想です。
スマートフォンでは1画面に入る文字が少ないため、リードの1〜2行目だけが最初の画面に入り、残りはスクロールの先になることがよくあります。そのため、1行目だけで場面が伝わるように書きます。
| 置く場所 | 長さの目安 | 気を付けること |
|---|---|---|
| ランディングページ(パソコン) | 150〜300字、3〜6行 | 見出しと一緒に最初の画面に収める |
| ランディングページ(スマートフォン) | 同じ文章で、1行目は30字以内 | 1行目だけで場面が伝わるようにする |
| サービスページ | 100〜200字、2〜4行 | メニューの説明より先に、困っている場面を置く |
| 検索やSNSの広告文 | 最初の2〜3行 | 「続きを読む」で隠れる前に場面を出す |
| メールの書き出し | 件名のあとの3〜5行 | あいさつより先に、読み手の場面を書く |
削るときは3つ目の部品を短くする
長くなりすぎたときは、3つ目の部品「別の道」を短くします。
1つ目の場面を削ると、読み手が自分のことだと気づけなくなるためです。別の道は「違う方法があります」の1文だけでも、本文への疑問は残せます。
よくある質問
リードコピーとリード文は同じものですか
置かれる位置と役割は同じです。
新聞や雑誌の記事では「リード文」と呼ばれることが多く、広告やランディングページでは「リードコピー」と呼ばれることが多い、という呼び方の違いです。
キャッチコピーが弱くても、リードで取り戻せますか
難しいことが多いです。キャッチコピーで目が止まらなければ、リードまで読まれないためです。
スクロールマップで見出しの直後に離脱が集中しているなら、リードより先に見出しを直してください。
リードに会社名や実績を入れてはいけませんか
入れてはいけないわけではありません。順番の問題です。
読み手の場面を先に書き、そのあとに「この問題を解決してきた会社として」という形で実績を添えると、売り手の話として流されにくくなります。
BtoBのページでも同じ3部品で書けますか
書けます。BtoBでは、困っている場面を「担当者が社内で説明に困る場面」にすると当てはまりやすくなります。
たとえば「上司に導入の理由を聞かれて、資料のどこを見せればよいか分からない」という場面です。
書き直したリードは、どのくらいの期間で判断すればよいですか
訪問が月に数百件あるページなら、2週間ほどで傾向が見えてきます。
訪問が少ないページでは、1か月ほど待ってから判断してください。数が少ないうちは、数人の動きで割合が大きく上下します。
まとめ
反応が出ないときは、ページ全体を書き直す前に、見出しのすぐ下の数行で読み手が止まっていないかを確かめます。
視線の調査では、ページを見ている時間の約57%がスクロール前の範囲に、74%が最初の2画面に集まっていました。冒頭の数行は、それだけ読み手の時間を受け止めている場所です。
確かめる道具は、5%刻みで離脱が見えるスクロールマップが向いています。GAの初期設定のスクロール記録は、90%の深さまで進んだときの記録なので、冒頭の離脱は見分けられません。
書き直すときは、困っている場面、そのままにした先、別の道の3つの部品を順に並べ、答えの全部は本文に回します。
No.1のような根拠の要る言葉は避け、読み手が自分に当てはめられる事実で書いてください。
今日できる点検
最後に、今日のうちに自社のページで確かめられる項目をまとめます。
上から順に見て、最初に「いいえ」になった行が、最初に直す場所です。
| 点検すること | 確かめ方 | 「いいえ」だったときにすること |
|---|---|---|
| リードの終わりまで残る訪問者の割合が分かっているか | スクロールマップで、リードが終わる位置の割合を見る | 解析ツールを入れ、2週間分の数字を集める |
| リードの1行目が読み手の場面から始まっているか | 1行目に会社名・商品名・業務の一覧が入っていないかを見る | お客様の言葉から、困っている場面の1行を作る |
| そのままにした先が書かれているか | 半年後や1年後の同じ場面が書かれているかを見る | 1行目の場面を、半年後にもう一度描く |
| 答えの全部をリードで言っていないか | 手順や料金がリードに入っていないかを見る | 違う見方を1つだけ残し、方法は本文に移す |
| 根拠の無い強い言葉が無いか | No.1、必ず、たった1日などの言葉を探す | 読み手が当てはめられる事実に言い換える |
| スマートフォンの最初の画面に場面が入っているか | 自分のスマートフォンでページを開いて見る | 1行目を30字以内に縮め、場面を先頭に出す |
どの行も、ページを開いて数分で確かめられます。
直す場所が1つ決まったら、その数行だけを書き直し、2週間後に同じ数字を見てください。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
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OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
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