星の付いた検索結果は、目を引きます。自社のホームページにも付けられるのか、気になる方は多いはずです。
Googleは、検索セントラルの1ページで、その条件を細かく定めています。題名は「Review snippet (Review, AggregateRating) structured data」です。
英語版の原文から読み、日本語版との比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページを読むと、星の対象になる口コミと、ならない口コミの線引きが、Google自身の言葉で分かります。
結論:3行で言うと
- 星の表示には、口コミの本文と評価が、そのページ上で利用者に見えていることが条件です。構造化データ(ページの中身をGoogleに伝えるコード)にだけ書くことは認められません
- 店や会社が、自分についての口コミを自分のサイトで管理している場合、LocalBusinessやOrganizationを使ったページは、星の対象外です。口コミの埋め込みウィジェットを使っても同じです
- 2026年7月24日に、虚偽の口コミと、特典と引き換えに書かれて開示のない口コミを、ページにも構造化データにも入れないというガイドラインが加わりました
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Review snippet (Review, AggregateRating) structured data |
| 日本語版の題名 | クチコミ抜粋(Review、AggregateRating)の構造化データ |
| 英語版の最終更新日 | 2026年9月8日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年9月17日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 「ランキングと検索での見え方」の中の「構造化データ」にある、機能別ガイドの一つです |
| 直近の主な更新 | 2026年7月24日。虚偽や、開示のない特典つきの口コミを入れないというガイドラインの追加です。9月8日の更新は、変更履歴に見当たりませんでした |
Googleがこのページで言っていること
どんな表示で、何に付くのか
クチコミ抜粋とは、レビューサイトなどの口コミや評価を、短く抜き出したものです。評価は1〜5のような数字で示され、多くは大勢の投稿者の平均です。
Googleが有効なマークアップ(ページに付けるコード)を見つけると、星などを含む表示が出ることがあります。表示先は、通常の検索結果と、Googleのナレッジパネルです。
評価を載せられる対象は、次のとおりです。
- 機能として挙がる8つ:書籍、コース一覧、イベント、ローカルビジネス、映画、商品、レシピ、ソフトウェアアプリ。ローカルビジネスは「他のローカルビジネスの口コミを集めるサイトのみ」という但し書きつきです
- schema.orgのタイプ8つ(とそのサブタイプ):番組のシーズンやシリーズ、エピソード、ゲーム、メディア、音楽のプレイリストや楽曲、そしてOrganization。Organizationも「他の組織の口コミを集めるサイトのみ」です
- 他の雇用主についての口コミ:別の構造化データ(EmployerAggregateRating)を使うよう案内しています
追加から公開までの流れと、コード例
流れは、ほかの構造化データのページと共通です。必須のプロパティ(項目)を足し、リッチリザルト テストで検証し、URL検査ツールで見え方を確かめて、再クロールを依頼します。
サイトマップの送信も勧めています。
コード例は、レビュー単体、商品に入れ子にしたレビュー、総合評価、商品に入れ子にした総合評価の4種類で、JSON-LD、RDFa、Microdataの3形式があります。
個別のレビューは、投稿者と日付がマークアップした内容にあれば、評価を省けます。総合評価は、平均評価が必須です。
ガイドライン
冒頭に警告があります。ガイドラインに違反すると、Googleが手動による対策を行うことがあり、直したあとに再審査をリクエストできます。
このページの技術ガイドラインは、次の8つです。
- 大勢による評価の集計は、AggregateRatingでマークアップします
- どの商品・サービスの口コミかが分かるよう、別のタイプに入れ子にするか、itemReviewedの値にします
- マークアップした口コミは、そのページで利用者がすぐ分かる形で見えるようにします。AggregateRatingなら、総合評価が見える必要があります
- コメントと投稿者名のついた評価だけを受け付けることを勧めています。必須ではありません
- 口コミは、特定のアイテムについてのものにします。カテゴリやリスト全体への口コミは避けます
- 個別のレビューを複数載せるなら、総合評価も載せます
- 他のウェブサイトの口コミや評価を、集計して載せないでください
- 虚偽の口コミや、特典と引き換えに書かれて開示のない口コミを、ページにも構造化データにも入れないでください
8つ目は、2026年7月24日に加わりました。ページには、例が2つ挙がっています。
実際に使った経験に基づかない口コミと、金銭、割引、クーポン、無料の商品などと引き換えに書かれ、その提供が明確かつ目立つ形で開示されていない口コミです。
ローカルビジネスや組織の口コミには、追加の規定があります。
- レビューされる側が、自分についての口コミを管理している場合、LocalBusinessなどOrganizationの構造化データを使うページは、星の機能の対象外です。構造化データに直接書いても、埋め込みのウィジェット(Googleビジネスプロフィールの口コミなど)で出しても、同じです
- 評価は、利用者から直接受け取ったものにします。ローカルビジネスの評価情報の作成、選定、編集を、人間の編集者に頼らないでください
プロパティ
| 区分 | プロパティ | ページの説明の要点 |
|---|---|---|
| Review・必須 | author | 投稿者です。PersonかOrganizationで、名前は有効なものにします(「土曜日まで50%割引」は無効な名前の例)。100文字未満にします |
| Review・必須 | itemReviewed と、その name | レビュー対象です。入れ子にした場合、itemReviewedは省略し、親が対象になります。対象の name は、入れ子の場合も指定します |
| Review・必須 | reviewRating と ratingValue | 評価です。数字、分数、パーセントで書けます。数字の既定は5段階で、小数はカンマではなくドットを使います |
| Review・推奨 | datePublished、bestRating、worstRating | 日付はISO 8601の形式です。尺度が5段階でないときは、bestRatingとworstRatingで示します |
| AggregateRating・必須 | itemReviewed、name、ratingValue | 平均評価を含め、考え方はReviewと同じです |
| AggregateRating・必須 | ratingCount または reviewCount | 少なくとも1つが必須です。reviewCountは、評価の有無を問わず、レビューを投稿した人の数です |
Search Consoleでの見守りと、困ったとき
ページが確認を勧める場面は3つです。初めて入れた後は、リッチリザルトのステータス レポートで、有効な項目が増え、無効な項目が増えていないかを見ます。
テンプレートを変えた後は、無効の増加や有効の減少に注意します。定期的には、パフォーマンス レポートを見ます。
トラブルシューティングの項で、Googleは、構造化データを使う機能が検索結果に表示されることを保証しない、と明記しています。
構造化データへの手動による対策を受けると、そのページの構造化データは無視されます。ページ自体は、検索結果に表示されうるとされています。
原因がスパムなコンテンツやマークアップにある場合、構文の問題ではないため、リッチリザルト テストでは特定できないことがあります。
英語版と日本語版の違い
2026年10月8日に、両方を取り直して比べました。最終更新日は、英語版が9月8日、日本語版が9月17日で、日本語版のほうが9日新しい並びです。
節の構成、プロパティ、ガイドライン、Search Consoleの項は、どちらも同じ並びで、事実の差は見つかりませんでした。表現の差は2点あります。
- 8つ目のガイドラインの一文目:英語版は「fake or undisclosed incentivized reviews」で、偽の口コミと、開示のない特典つきの口コミです。日本語版は「虚偽の報酬が伴うクチコミや、報酬が伴うことを開示していないクチコミ」と読め、偽の口コミという意味が弱まります。後に続く2つの例は英語版と合っているので、迷ったら例で判断します
- 入れ子のときの書き方:英語版は「omit the itemReviewed property」と、省略を求める書き方です。日本語版は「省略できます」で、任意のように読めます。下の2025年11月の更新の趣旨からは、英語版が正確と読めます(私の読み取りです)
更新の経緯
変更履歴(2026年10月3日に取得したコピー。10月1日までの記載があります)と、ページからリンクされたGoogleのブログで確かめました。
| 日付 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 2019年9月16日 | 口コミの表示を、対象のタイプに限りました。LocalBusinessとOrganizationでは、自分が管理する口コミの星を表示しないことにしました。レビュー対象のnameも必須になりました | Googleのブログ |
| 2020年9月15日 | 5段階以外の尺度にするなら、bestRatingとworstRatingが推奨であると明確にしました | 変更履歴 |
| 2021年10月15日 | authorの名前は、100文字未満という条件を加えました | 変更履歴 |
| 2022年11月14日 | 小数の区切りに、ドットを推奨しました。カンマのままでも対象になります | 変更履歴 |
| 2025年1月15日 | コメントと投稿者名のついた評価だけを受け付けることを推奨しました | 変更履歴 |
| 2025年11月12日 | 何をレビューしているかを示す方法を、複数併用しないよう明確にしました | 変更履歴 |
| 2026年7月24日 | 虚偽や、開示のない特典つきの口コミを入れないガイドラインを加えました。理由は、利用者に対する口コミの透明性を高めることです | 変更履歴 |
| 2026年9月8日 | 英語版の最終更新日です。変更履歴に記載が見当たらず、何が変わったかは確かめられませんでした | ページの表示 |
2019年のブログのよくある質問には、自分についての口コミを入れていても削除は不要で、星が表示されなくなるだけだという回答がありました。
この件だけで手動による対策を受けることはなく、ビジネスプロフィールも影響を受けないそうです。当時の説明なので、現在のページとは分けて読んでください。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| 有効なマークアップが見つかると、星などを含む表示が出ることがあります | 入れれば星が必ず出る(ページは、表示を保証しないと書いています) |
| 他のローカルビジネスや組織の口コミを集めるサイトは、対象になりえます | 自分の店や会社の口コミを自分のサイトに載せて、星を出せる(自分が管理する口コミを載せたLocalBusinessやOrganizationのページは、対象外です) |
| 口コミの本文と評価が、ページ上で見えることが条件です | 構造化データにだけ、星の数や口コミを書いてよい |
| 投稿者と日付がマークアップ内にあれば、個別のレビューの評価は省けます | 総合評価の平均も省ける(総合評価では、平均評価が必須です) |
| ガイドラインに違反すると、手動による対策が行われることがあります | 星が付くと順位が上がる(ページに書かれているのは表示の条件で、順位への効果には触れていません) |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからは、Googleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. 星を出せる立場かどうかを、先に決める
運営者が店や会社そのもので、自分への口コミを載せる場合は、対象外です。トップページに自社の口コミの星を付けたいときは、この点を最初に確かめます。
星の対象にしやすいのは、商品、レシピ、書籍、イベントなど、特定のアイテムについての口コミです。商品向けには、Googleの別ページ(商品スニペット)もあります。
私は開いていないので、実装の前に読んでください。
2. 今のサイトが、何を出力しているか確かめる
Googleのページは、CMSを使っているなら、CMSに組み込まれたプラグインを使うほうが簡単な場合がある、と案内しています。
口コミのコードを何が出しているかは、ページのソースで確かめられます。口コミを載せているページのソースを表示し、「ld+json」の近くに「Review」「AggregateRating」があるか探します。
あれば、そのURLをリッチリザルト テストに入れます。コマンドが使える方は、次の1行でも確かめられます。
curl -sL ページのURL | grep -o -E '"@type": ?"(Review|AggregateRating)"'
3. 口コミの出どころを整理する
他サービスの星の数を、集計して自社ページに見せる運用がないか、確認してください。ページは、他のウェブサイトの口コミや評価の集計を、禁じています。
自社が受け取った口コミを、「お客様の声」のページに載せること自体を禁じる記述は、このページにありません。外れるのは、星の表示の対象からです。
口コミの外注は、口コミ代行は絶対にやってはいけないに書きました。この記事は公式ページの解説で、向こうは実務の話です。
4. 特典つきの口コミは、開示を目立たせる
割引やクーポンのお礼を渡して口コミを書いてもらう運用があるなら、特典の提供を、明確で目立つ形で示す必要があります。2026年7月に加わった項目に関わる点です。
開示の文言や置き場所の細かい決まりは、このページに書かれていません。構造化データの基本は、構造化データとは 非エンジニアでもわかる実装ガイドにまとめています。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年10月8日に、kenkyo.ai の口コミ関連のマークアップを確かめました。1つ目は、トップページです。
次のコマンドでHTMLを取り、JSON-LDのブロックを数えました。
curl -sL https://kenkyo.ai/
ブロックは1つで、タイプはBreadcrumbList、ImageObject、ListItem、Organization、WebPage、WebSiteでした。ReviewとAggregateRatingは見つかりませんでした。
2つ目は、サイト全体です。記事と固定ページのサイトマップ3本にある1,083のURLを順に取得しました。
応答はすべて正常で、JSON-LDを調べると、Review、AggregateRating、Ratingのタイプを持つページは0件でした。
MicrodataやRDFaの形でも探しましたが、見つかりませんでした。
これは、私の読み取りです。弊社はOrganizationの立場なので、自社のお客様の声に星を付けても、このページの規定では対象外になります。
よくある質問
クチコミ抜粋(Review、AggregateRating)の構造化データを入れれば、検索結果に星が出ますか?
出るとは限りません。有効なマークアップが見つかったとき、星などを含む表示が出ることがある、というのがページの説明です。
自社のホームページに、自社のお客様の声を載せて、AggregateRatingで星を出せますか?
自社が店や会社で、自分への口コミを管理している場合、LocalBusinessやOrganizationを使ったページは、星の機能の対象外です。
Googleビジネスプロフィールなどの口コミを、埋め込みで出した場合も、同じ規定が当たります。
口コミをお礼つきで集めている場合、クチコミ抜粋の構造化データはどう扱えばよいですか?
ページが示すのは、特典と引き換えに書かれ、その提供が目立つ形で開示されていない口コミを、入れてはならないという点です。
開示の書き方や、マークアップに含めるかどうかの細かい決まりは、書かれていません。迷うときは、含めない判断が安全だと、私は考えます。
まとめ:今日できる1つのこと
口コミを載せている自社のページを1つ選び、ページのソースで「Review」と「AggregateRating」を検索してください。
見つかったら、口コミと評価がページ上で見えているか、自社についての口コミを自社で管理していないかを確かめます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
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