会社のホームページに、会社そのものの情報をGoogleへ伝えるコードを入れたほうがよいのでしょうか。Googleは検索セントラルの1ページで、その書き方を説明しています。
そのページ「Organization (Organization) structured data」を、英語版の原文から読みます。整理のほか、英語版と日本語版の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。このページを読むと、会社情報のコードにどこまで書くのか、Google自身の線引きが分かります。
結論:3行で言うと
- このページによれば、必須のプロパティはゼロです。名前、住所や電話、url、logoなど、利用者に役立つ項目を重点に、当てはまるものを足すよう勧めています
- 置く場所は、ホームページか、会社概要のような1ページで足ります。logoには112×112px以上などの画像条件があります
- 2026年9月8日の更新を含め、変更履歴に記載の無い本文の更新が、少なくとも2回ありました。Internet Archiveの過去の版と見比べて分かりました
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Organization (Organization) structured data |
| 日本語版の題名 | 組織(Organization)の構造化データ |
| 英語版の最終更新日 | 2026年9月8日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年9月12日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 「ランキングと検索での見え方」の中の「構造化データ」にある「機能ガイド」の一つです |
| 直近の主な更新 | 2026年9月8日。トラブルシューティングの1項目に説明が加わりました。変更履歴への記載は見当たりませんでした |
Googleがこのページで言っていること
何のためのマークアップか
ホームページに組織の構造化データを足すと、Googleが組織の管理情報を理解し、検索結果で組織を見分ける助けになる、とページは説明します。
プロパティ(項目)の役割は2つです。識別用に裏側で使われるもの(例はiso6523とnaics)と、見た目に影響しうるもの(例はlogo)があります。
販売者は、返品ポリシー、住所、連絡先などで、販売者のナレッジパネルとブランドプロフィールにも影響できます。必須のプロパティは無く、関係するものを多く足すことが勧められています。
追加から公開までの流れ
- 当てはまる推奨プロパティを足します。CMSなら、組み込みのプラグインが簡単な場合があります
- ガイドラインに従います
- リッチリザルトテストで検証し、重大なエラーを直します。重大でない指摘は、直すと品質向上に役立ちますが、リッチリザルトの対象になるための必須条件ではありません
- 数ページに入れ、URL検査ツールでGoogleからの見え方を確かめます。robots.txt、noindex、ログインでブロックされていなければ、再クロールを依頼できます
- 今後の変更を伝えるため、サイトマップの送信を勧めています
コード例とガイドライン
コード例は2つで、フランスの架空の会社のOrganizationと、配送・返品ポリシー付きのサブタイプ「OnlineStore」です。
置く場所は、ホームページか、組織を説明する1ページ(例は会社概要)です。サイトの全ページに入れる必要はない、と書いています。
種類は、組織に最も当てはまるサブタイプを勧めています。
通販ならOnlineBusinessよりOnlineStoreです。地域の店なら、LocalBusinessの最も具体的なサブタイプです。
後者は、ローカルビジネスの別ページにある項目にも従います。
警告として、ガイドラインに違反すると手動による対策が行われることがあり、直したあとに再審査をリクエストできる、とあります。
プロパティの一覧
推奨プロパティは30行(親が23、住所と連絡先の下位項目が7)です。役割ごとに分けました。
| グループ | プロパティ | ページの説明の要点 |
|---|---|---|
| 名前 | name、alternateName、legalName | nameとalternateNameは、サイト名に使っているものと同じにします。legalNameは登記上の正式名称で、nameと違うときに使います |
| オンライン上の居場所 | url、logo、sameAs | urlはGoogleが組織を一意に識別する助けになります。sameAsは、別のサイトにある組織のプロフィールページ(SNSやレビューサイトなど)のURLです |
| 実在と連絡先 | address、telephone、email、contactPoint | addressは物理的な住所か郵送先で、複数も書けます。電話番号には国コードと市外局番を含めます |
| 説明と規模 | description、foundingDate、numberOfEmployees | 設立日はISO 8601形式、従業員数は人数か範囲で指定します |
| 識別番号 | iso6523Code、duns、leiCode、globalLocationNumber、naics、taxID、vatID | iso6523Codeは、体系の番号とコロンと識別子をつなぎます。体系の例は0060(DUNS)、0088(GLN)、0199(LEI)です。dunsとleiCodeには、iso6523Codeの使用が勧められています |
| 販売者向け | hasMerchantReturnPolicy、hasShippingService、hasMemberProgram | それぞれ別ページに詳細があります |
logoの画像条件
- 112×112px以上にします
- 画像のURLは、クロールとインデックス登録に対応できる必要があります
- ファイル形式は、Google画像検索が対応しているものにします
- 真っ白な背景に置いた見え方を確かめます。白やグレーのロゴは、意図どおりに見えないことがあります
うまく表示されないとき
構造化データを使う機能の表示は、Googleが保証しないと明記しています。エラーの一覧と、解析不能な構造化データのレポートの確認を案内しています。
手動による対策を受けたページでは、構造化データが無視されます。
更新の経緯
変更履歴ページ(2026年10月1日更新の版)と、Internet Archiveの保存版を使いました。保存版は、2024年9月から2026年9月までの8つを開き、現在の版と文面を比べています。
| 日付 | 出どころ | 内容 |
|---|---|---|
| 2023年11月29日 | 変更履歴 | 新しいOrganizationのページを公開。ロゴのページを統合し、連絡先や正式名称、識別子を加えました |
| 2023年12月13日 | 変更履歴 | telephoneとemailを、contactPointのほかに組織の階層でも指定できると説明しました |
| 2024年8月26日 | 変更履歴 | 冒頭を直し、ロゴの表示に影響するプロパティと、裏側で使われるプロパティを説明しました |
| 2025年11月12日 | 保存された版 | 2025年7月11日の版と比べて、hasShippingServiceが加わり、会員プログラムのコード例が消えました。同じ日付で、変更履歴も配送ポリシーの新ページ公開を記録しています |
| 2026年4月15日 | 保存された版 | 2025年12月10日の版と比べて、addressの説明から「LocalBusinessまたはそのサブタイプを使うなら必須」という1文が消えました。変更履歴への記載は見当たりませんでした |
| 2026年9月8日 | 保存された版 | トラブルシューティングの最後の項目に、構造化データの問題が検索結果での見え方に影響しうるという説明が加わりました。変更履歴への記載は見当たりませんでした |
表の日付は、保存版に表示された「最終更新日」です。保存版のあいだに別の更新があった場合は、見分けられません。
2026年4月15日の変更は、読み方に注意が要ります。
消えたあとも、ページはLocalBusinessのサブタイプを使う場合、別ページの必須と推奨の項目に従うよう案内しています。
消えた理由は、読み取れないままです。
英語版と日本語版の違い
最終更新日は、日本語版(2026年9月12日)が英語版(2026年9月8日)より4日新しく、英語版の9月8日の更新は、日本語版に入っています。
両方の原文を比べた結果、内容を変える差は見つかりませんでした。確認日は2026年10月8日です。
| 確かめた項目 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| プロパティの行数と名前、数値、規格名、手順、コード例 | 30行、112×112px、ISOの規格名、番号0060・0088・0199など | すべて同じ |
| streetAddressの説明 | 通りの住所の全体、という意味の表現です。公式の例では、部屋番号に当たる部分も、この項目に入っています | 「番地」と訳されています |
| 冒頭の「見分ける」の対象 | あなたの組織を、ほかの組織から見分けること | 「ユーザーの組織とそれ以外の組織」と訳されています。「ユーザー」の指す相手が、読み手に伝わりにくい訳です |
下の2行は、意味を変えるほどの差ではないと見ています。住所の建物名や階は、公式の例にならってstreetAddressに入れても、英語版の原文と整合します。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| 必須のプロパティは無く、当てはまるものを足すよう勧めている | 「全項目を入れなければ、会社として認識されない」 |
| 名前や住所、電話、url、logoなど、利用者に役立つ項目に重点を置くよう勧めている | 「入れれば検索順位が上がる」(このページは順位に触れていません) |
| logoの指定は、出すロゴをGoogleが把握する助けになる | 「入れれば、ロゴやナレッジパネルが必ず出る」(表示は保証しない、と書いています) |
| ホームページか、会社概要のような1ページに置けば足りる | 「全ページに入れると不利になる」(害があるとは書いていません) |
| 説明の対象は、Google検索での組織の識別、ロゴ、ナレッジパネル | 「AIの回答に引用される条件になる」(AIの回答について、このページは何も書いていません) |
最後の行の背景は、弊社の別の記事「構造化データを入れればAIに引用されるのか」で、研究とGoogleの公式文書をもとに整理しています。
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. まず、いま入っているものを見る
WordPressのサイトでは、テーマやプラグインが、Organizationを自動で出力していることがあります。入れる前に、入っているものを確かめるのが先です。
- ホームページを開き、右クリックの「ページのソースを表示」を開きます
- 「application/ld+json」を探し、近くに「Organization」があるかを見ます
- name、url、logoが、会社概要の内容と合っているかを読みます
2. 入れる項目は、ページの重点どおりに絞る
name、alternateName、address、telephone、url、logoから揃えます。
sameAsには、公式SNSなど、自社のものだと確認できるプロフィールのURLを入れます。
日本の会社が書く形の例を示します。私が作った例で、値はすべて仮のものです。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル",
"url": "https://www.example.co.jp/",
"logo": "https://www.example.co.jp/images/logo.png",
"telephone": "+81-3-0000-0000",
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"postalCode": "100-0000",
"addressRegion": "東京都",
"addressLocality": "千代田区",
"streetAddress": "サンプル町1-1 サンプルビル3階",
"addressCountry": "JP"
}
}
ページが国コードと市外局番を求めているため、電話番号は、先頭の「0」を除いて「+81」から始めます。国は「JP」の2文字です。
識別番号は、持っている範囲だけ書けば足ります。日本の法人番号やインボイスの登録番号が、どのプロパティに当たるのかは、このページからは判断がつきかねます。
3. 置く場所とサブタイプを決める
置く場所は、ホームページか会社概要の1ページです。種類は、通販ならOnlineStore、店舗ならLocalBusinessのサブタイプです。
店舗とオンライン販売の両方があるときの基準は、このページが示していないままです。
弊社の別の記事「構造化データとは 非エンジニアでもわかる実装ガイド」に、制作会社と進めるときの実務の手順があります。この記事は公式ページの解説で、あちらは進め方の記事です。
4. ロゴの画像を、白い背景で見る
logoのURLをブラウザで直接開き、幅と高さが112px以上かを画像の情報で見ます。robots.txtで画像のフォルダがDisallowされていないかも読みます。
背景が透明の画像は、白い背景に置いて、文字が読めるかを目で見ます。
変更後は、URL検査ツールで再クロールを依頼できます。反映には数日かかることがあります。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年10月8日に、kenkyo.aiの外から見えるHTMLを確かめました。実行したコマンドは次のとおりです。
curl -sL https://kenkyo.ai/ -o top.html
curl -sIL https://kenkyo.ai/wp-content/uploads/2026/08/kenkyo-logo-360.webp
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txt
会社案内のページ(/about-us/)と記事のページ1本も、同じ方法で取得し、JSON-LDのブロックを読みました。
- Organizationの有無:3ページとも、Organizationが入っていました。項目は同じで、記事のページにも出力されています。script要素のクラス名から、WordPressのプラグインが自動で出しているものと読めます
- 入っていた項目:name、description、url、logo(幅360・高さ144)、imageです。入っていなかった項目は、alternateName、legalName、sameAs、address、telephone、email、contactPoint、foundingDateです
- ロゴの画像:URLはHTTP 200で、形式はimage/webpです。応答にX-Robots-Tagは付いておらず、robots.txtでDisallowされているのは/wp-admin/だけです。画像は360×144pxで、下限の112×112pxを満たしています。背景が透明なので、白い背景に重ねて見たところ、黒い文字が読めました。WebPは、Googleの画像の資料(英語版、2026年3月2日更新)の対応形式に入っています
- 会社案内のページの本文:所在地、設立の年月、代表者名、法人番号が表示されています。構造化データには、このうち所在地と設立の年月が入っていません
ページの説明に照らすと、足せる項目が残っています。ただし必須ではないので、足すかどうかは別に決めます。
今回は確かめただけで、変更はしていません。
Googleがこの内容をどう受け取っているかは、私が見られる範囲の外です。リッチリザルトテストの結果とSearch Consoleの数字も、確認の対象外です。
よくある質問
Organization構造化データは、全ページに入れる必要がありますか
原文は、ホームページか、組織を説明する1ページに置くよう勧め、全ページには要らないと書いています。
Organization構造化データに、必須のプロパティはありますか
必須はゼロです。名前、住所や電話、urlとlogoに重点を置き、当てはまるものを足すよう勧めています。
Organization構造化データを入れれば、検索結果にロゴやナレッジパネルが出ますか
確実とは言えない、が答えです。logoを入れると、出したいロゴをGoogleが把握する助けになります。
一方で、構造化データを使う機能の表示は保証しないと書いています。
まとめ:今日できる1つのこと
自社のホームページをソース表示で開き、「application/ld+json」を探して、Organizationのnameとlogoを読んでください。
logoのURLをブラウザで開き、白い背景で文字が読めるところまで確かめれば、このページが重点を置く項目の確認は済みます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
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