MENU
  • 料金
  • 会社案内
  • コンサル
  • お問い合わせ
  • 無料で1ページ頼む
AIO・LLMO・GEO対策の記事制作
合同会社謙虚
  • 料金
  • 会社案内
  • コンサル
  • お問い合わせ
  • 無料で1ページ頼む
  • 料金
  • 会社案内
  • コンサル
  • お問い合わせ
  • 無料で1ページ頼む
合同会社謙虚
  • 料金
  • 会社案内
  • コンサル
  • お問い合わせ
  • 無料で1ページ頼む
  1. ホーム
  2. Web集客・マーケティング
  3. PREP法とは 読み方と例文とSTAR法との違い 自社サイトの冒頭への当てはめ方

PREP法とは 読み方と例文とSTAR法との違い 自社サイトの冒頭への当てはめ方

2026 10/28
2026年10月28日
中野輝規
PREP法とは 読み方と例文とSTAR法との違い 自社サイトの冒頭への当てはめ方

PREP法という言葉は、研修や本で一度は目にします。意味は数分で覚えられるのに、いざ自社のホームページやメールを書く場面になると、手が止まる人が少なくありません。

この記事は、中小企業の経営者、Web担当者、営業担当の方に向けて書きました。PREP法の意味と読み方、各段の書き方、ホームページ・メール・面談で使える例文、STAR法などほかの型との使い分け、この型が向かない場面までを順に説明します。

軸にするのは、結論を先に書く型を、自社サイトの各ページの冒頭に当てはめる作業です。ページの最初の数行で、読み手の問いに答えられているかを点検する手順まで進みます。

出典は、総務省とGoogle検索セントラルの公式ページで、記事を書いた2026年10月28日に開いて確かめたものだけを使いました。型の提唱者や成り立ちは、確かめられなかったので書いていません。例文に出てくる会社は、すべて架空です。

目次

先に答え:PREP法は結論、理由、具体例、結論の順に並べる型で、自社サイトでは各ページの最初の数行に当てはめる

PREP法は、伝えたいことを4つの段に分けて並べる文章と話し方の型です。最初に結論を言い、次に理由を述べ、具体例で裏づけ、最後にもう一度結論を言います。

読み方は「プレップ法」です。4つの段の英語の頭文字をつないだ呼び名で、Point、Reason、Example、Pointの順に並びます。

段 英語 日本語 その段の役目
1段目 Point 結論 読み手の問いに、まず答える
2段目 Reason 理由 なぜそう言えるのかを説明する
3段目 Example 具体例 事実や経験で、理由を裏づける
4段目 Point 結論の再提示 最初の答えを、言い切りで締める

型の中身は、これだけです。複雑な理論はなく、順番を決めただけの道具です。

ホームページの担当者にとって大事なのは、1段目の置き場所です。検索から来た人は、ページを開いた数秒で、読み進めるかどうかを決めます。最初の数行に結論がなければ、理由も具体例も読まれません。

PREP法を一文で言うと

答えを先に言い、根拠を後から足し、最後に答えをもう一度言う。この順番を4つの言葉にしたものが、PREP法です。

聞き手や読み手が「結局、何が言いたいのか」と思う前に答えを渡す。これが、この型の狙いです。

読み方の目安

目的に合わせて、読む順番を選べます。

知りたいこと 読む場所
意味と読み方だけ知りたい 先に答え、読み方と意味の節
自社のページを今日直したい 自社サイトの冒頭に当てはめる節、今日できる点検
例文を参考にしたい ホームページの例文の節、メールと面談の例文の節
ほかの型と迷っている 使い分けの節

この記事で答える4つの問い

記事では、次の4つに順番に答えます。

問い 答えのある場所
PREP法とは何か、どう読むのか 先に答え、読み方と意味の節
各段に、何をどう書くのか 各段の書き方の節
例文を見たい ホームページの例文の節、メールと面談の例文の節
STAR法など、ほかの型とどう使い分けるのか 使い分けの節、向かない場面の節

自社サイトに当てはめる手順は、自社サイトの冒頭に当てはめる節と、今日できる点検の表にまとめました。

結論を先に書く文章が、読み手に歓迎される場面

結論を先に書く型は、どんな文章にも向くわけではありません。読み手が答えを探している場面で、とくに力を発揮します。

検索から来た人、見積を待っている取引先、報告を受ける上司、初めて会社の説明を聞く担当者。どの人も、頭の中に問いを持って文章を開きます。

読み手 持っている問い 結論が先にあると起きること
検索から来た人 このページに答えはあるのか 数秒で読み続けるかを決められる
見積を待つ取引先 いつ届くのか、いくらになりそうか 返信を待つ間の不安が減る
報告を受ける上司 自分は何を決めればいいのか 判断が速くなり、差し戻しが減る
初めて話を聞く担当者 この会社は何ができるのか 話の全体像をつかんでから細部を聞ける

問いを持った読み手に、結論を後回しにして答えを待たせることが、読まれない文章の最大の原因になります。

結論を先に書くと、書き手の側にも利点がある

型は、読み手のためだけにあるものではありません。書き手が文章を組み立てるときの迷いも、減らしてくれます。

書き始める前に「この文章で言いたい結論は何か」を1文で決めることになるので、結論が決まっていない状態で書き出す事故が減ります。

結論が決まらないときは、書く準備が足りていません。型は、その状態を書き手に気づかせる点検の役目も持っています。

型を使う前に、結論が1文で言えるかを確かめる

次の質問に、1文で答えられるかを確かめます。答えられなければ、結論がまだ決まっていません。

質問 答えの例 答えられないときの対応
この文章は、誰のどんな問いに答えるのか 洗面所の工事の日数を知りたい人の問い 読み手を1人に絞る
その問いへの答えは何か 2日から3日で終わる 社内で事実を確かめる
読み手に次にしてほしいことは何か 写真を添えて問い合わせる 目的を決め直す

PREP法についての、よくある思い込み

型の名前だけが広まった結果、実際とは違う思い込みも広がっています。ここで、5つを整理しておきます。

思い込み 実際 この記事での扱い
4段を毎回すべて書く決まりがある 場面に合わせて、2段や3段にしてよい 組み替えの節で、場面別に示す
結論は、短ければ短いほど良い 読み手の問いに答えきれる長さが必要 1文で、答えを言い切る
長い文章ほど、型が効く 長い文章は、見出しごとに小さな型を並べる 入れ子にする方法を示す
型に当てはめれば、説得力が出る 理由と具体例の中身が弱いと、効果は出ない 理由と具体例の選び方を示す
どんな文章にも使える 気持ちを伝える文章には向かない 向かない場面の節で示す

5つの思い込みのどれも、型を万能の道具と見なすところから生まれています。型は、読み手の問いに答える順番を決める道具で、中身を作ってはくれません。

型の覚え方は、読み手の問いの順に並べること

4つの段を覚えるには、読み手が頭の中で順に思う問いに置き換えるのが近道です。

「何の話か」で結論、「なぜか」で理由、「本当か」で具体例、「で、どうするか」で結論の再提示です。

英語の単語を暗記しなくても、この4つの問いを順に思い浮かべれば、型の順番は自然に思い出せます。

先日見かけたQ&Aサイトの悩み:「PREP法で話すと、余計なことをタラタラ話している気がする」

先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。

質問した方は、就職活動中でした。大学のキャリアセンターで「面接はPREP法で話しなさい」と教わったものの、実際にやってみると、余計なことを長く話しているように感じる。

そこで、結論と理由だけを短く話して、詳しいことは聞かれたときに答える形ではいけないのか、と尋ねていました。

回答欄にあった返答

回答欄には、この型は人を引きつけるための話し方であり、結論から理由へ進む形は良いと思う、という趣旨の返答が付いていました。

続けて、大事なのは相手が何を聞きたいのかを理解しているかどうかで、結論と理由の形にこだわるのは本質ではない、という内容でした。

この返答は、半分は当たっています。型の目的は、相手が知りたいことに答えることだからです。

一方で、質問した方が感じた「余計なことを長く話している」という違和感の正体には、触れられていません。

違和感の正体は、4段をすべて埋めようとしているから

PREP法は4段の型ですが、毎回4段をすべて使う決まりはありません。質問した方は、4段を埋めることが目的になり、相手が聞いていない具体例まで話していた可能性があります。

面接でも、ホームページでも、メールでも、同じことが起きます。型を覚えた人ほど、型の形を整えることに気を取られ、読み手の問いから離れていきます。

この記事の後半では、4段を全部使う場面と、2段で止める場面を、例文つきで分けて示します。

質問者への答え:結論と理由の2段で足りる場面は多い

質問者の疑問に、この記事の立場で答えます。結論と理由だけを話し、詳しいことは聞かれたときに答える形は、間違いではありません。

面接で「この仕事を選んだ理由は何ですか」と聞かれたら、「人の話を聞いて整理する仕事に、いちばん力を出せると考えたからです」のように、結論と理由を1つの流れで言います。

そこで話を止め、相手が「たとえば、どんな経験ですか」と尋ねたときに、具体例を話します。この順番なら、余計なことを長く話している感覚は生まれません。

PREP法は、話す順番を決める型であり、4段を全部話す決まりはありません。この点が、質問者の違和感を解く答えになります。

質問者の疑問 この記事の答え
結論と理由だけではいけないのか 場面によっては、それで足りる
余計なことを話している気がするのはなぜか 相手が聞いていない具体例まで、先に話しているから
どこまで話せばよいのか 相手の反応を見て、段を出し入れする

面接以外の場面でも、同じ違和感が起きる

質問者が感じた違和感は、面接に限った話ではありません。営業のメールでも、4段を全部入れようとして、メールが長くなる人がいます。

見積の返信に、理由と具体例と再度の結論まで書くと、受け取った人は、いつ届くのかという答えを探して、メールを読み返します。

場面 4段を全部入れた場合 2段にした場合
見積の返信 答えが長い文章の中に埋もれる 答えが1文目で見つかる
面談中の質問 相手の質問が終わる前に、話が長くなる 相手が次の質問を出しやすい
よくある質問の回答 答えの後ろに、聞かれていない説明が続く 質問の直後に、答えだけが読める

この3つの場面に共通するのは、読み手が答えを探している点です。探している人には、答えだけを先に渡します。

経営者やWeb担当者の場合も、悩みの形は同じ

質問した方は就職活動中の学生でしたが、ホームページの担当者にも、同じ場面があります。

上司や制作会社から「文章はPREP法で書いてください」と言われ、頷いたものの、サービス紹介ページの何行目に何を書けばいいのかが決まらない。

4段の名前は覚えられます。しかし、自社のページを開いて「ここがPoint、ここがReason」と指させる人は、多くありません。

型の名前を覚えて止まると、起きること

止まる場所 起きること 次の一手
4段の名前を覚えた 研修では答えられるが、書く場面で手が止まる 自社のページ1枚を、4段に分けて読む
例文を写した 文章は整うが、自社の事情に合わない 自社の客が聞く質問を、先に書き出す
全ページに同じ型を使った どのページも同じ調子になり、読み飛ばされる 型を使うページと、使わないページを分ける

この記事の残りは、この3つの行き止まりを、1つずつ越えるための説明です。

PREP法が使われる場面

PREP法は、文章にも話し言葉にも使われます。どの場面でも、読み手や聞き手の問いに、早く答えるという目的は同じです。

場面 例 4段のうち、とくに大事な段
ホームページの文章 サービス紹介、事例、よくある質問 最初のPoint
ビジネスのメール 見積、報告、お詫び 最初のPointと最後のPoint
資料と提案書 提案書の1枚目、報告書の要約 最初のPoint
口頭での説明 面談、電話、会議での発言 PointとReason
採用の場面 志望動機、自己PRの説明 ReasonとExample

この記事では、ホームページの文章を主な対象にしています。メールと面談の例も入れたのは、同じ型が、営業の場面でそのまま使えるからです。

PREP法を使う前に、決めておく2つのこと

型に取りかかる前に、決めておくことが2つあります。1つは、読み手の問いです。もう1つは、読み手に次にしてほしい行動です。

問いが決まると、最初のPointの中身が決まります。行動が決まると、最後のPointの中身が決まります。

決めておくこと 決まると書けるもの 決まっていないと起きること
読み手の問い 最初のPoint 前置きから始まり、答えが埋もれる
読み手の次の行動 最後のPoint 読み終えても、何をすればよいかわからない

この2つを先に紙に書いてから、間の理由と具体例を埋めると、書く作業が速く進みます。

型の名前を知っていても、書けない理由

4つの段の名前を知っていても、書けない人がいます。理由は、型が「どう書くか」の順番しか決めておらず、「何を書くか」までは教えてくれないからです。

何を書くかは、読み手の問いと、自社の事実から決まります。型だけを学んでも、問いと事実が手元になければ、文章は書き出せません。

この記事で、型の説明より先に、問いを決める作業を置いたのは、このためです。

手元にあるもの 書けるか 足りないもの
型の名前だけ 書けない 読み手の問いと自社の事実
型と読み手の問い 結論は書ける 理由と具体例にする事実
型、問い、自社の事実 4段を書ける なし

読み方と意味:PREP法の4つの段は、それぞれ読み手の疑問に1つずつ答える

型の意味を、読み手の側から読み直します。各段は、読み手が頭の中で抱く疑問に、1つずつ答える役目を持っています。

読み方は「プレップ法」で、4つの頭文字が名前になっている

4つの英単語の頭文字は、P、R、E、Pです。これをつないで「プレップ」と読み、後ろに「法」が付いて、PREP法になります。

最初のPと最後のPは、どちらも結論です。1回目は答えを渡す役、2回目は話を締める役を持ち、同じ言葉の繰り返しにはなりません。

1段目のPoint:「結局、何が言いたいのか」に答える

読み手が最初に抱く疑問は、この話はどこへ向かうのか、ということです。1段目は、それに最初の1文で答えます。

ホームページなら、ページを開いた人が「このページは自分に関係があるのか」を判断する材料になります。

2段目のReason:「なぜ、そう言えるのか」に答える

結論を聞いた読み手は、次に理由を知りたくなります。2段目は、その疑問に応える段です。

理由は、読み手が納得する中身であることが条件です。書き手が言いたい理由と、読み手が知りたい理由は、しばしばずれます。

3段目のExample:「本当にそうなのか」に答える

理由を聞いても、まだ半信半疑の読み手がいます。3段目は、事実や経験を示して、その疑いを解く段です。

自社の実績、お客様の事例、数字、日付など、確かめられるものを置きます。

4段目のPoint:「で、どうすればいいのか」に答える

最後の結論は、読み手が次に取る行動を示す場所として使えます。

ページなら問い合わせ、メールなら返信の期限、面談なら次回までの宿題が入ります。最初のPと同じ内容を、行動の形に言い直すことで、読み手は迷わず動けます。

4段と読み手の疑問の対応

段 読み手の頭の中 書き手がすること 失敗すると
Point 何の話か 答えを最初の1文で言い切る 前置きで読み手が離れる
Reason なぜそう言えるのか 読み手が知りたい理由を選ぶ 書き手の都合の理由が並ぶ
Example 本当か 確かめられる事実を1つ置く 抽象的な話が続く
Point で、どうするのか 次の行動を示して締める 読み終えても動けない

洗面所のページを、4段で通して書くと

4段の中身を、1つの文章として通して読むと、次のようになります。架空のリフォーム会社「みどり工務店」の洗面所リフォームのページの冒頭です。

洗面所のリフォームは、多くの場合、2日から3日で終わります。

配管の位置を変えない工事が中心で、壁と床と洗面台の入れ替えに必要な日数が、ほぼ決まっているためです。

先月の洗面所の工事12件のうち、10件が3日以内に引き渡しを終えました。

日程に余裕のない方は、配管を変えない工事から検討してください。現在の洗面所の写真を添えてお問い合わせいただければ、工事の日数の目安をお伝えします。

4つの段落は、それぞれ1〜2文です。段落ごとに役目が違うので、読み手は、どこまで読めば何がわかるかを、画面を送りながら把握できます。

4段を、1つの段落に詰め込むと読みにくくなる

同じ内容を、1つの段落に詰め込むと、次のようになります。

洗面所のリフォームは多くの場合2日から3日で終わりますが、それは配管の位置を変えない工事が中心で壁と床と洗面台の入れ替えに必要な日数がほぼ決まっているためで、先月の洗面所の工事12件のうち10件が3日以内に引き渡しを終えていますので、日程に余裕のない方は配管を変えない工事から検討してください。

情報は同じです。けれども、1文が長く、どこが答えでどこが理由なのか、読み手が自分で切り分けなければなりません。

型の効果は、順番を決めることと、段落を分けることの両方から生まれます。ウェブの文章では、1段落を1〜2文にして、段ごとに改行します。

ここまでが、PREP法の意味と読み方です。次の節から、各段を具体的に書く方法に進みます。

各段の書き方:読み手の問いを先に決めてから、1段ずつ埋める

型を使う前に、1つだけ決めておくことがあります。この文章は、読み手のどんな問いに答えるのか、ということです。

問いが決まっていないまま4段を埋めると、きれいに整っているのに、誰の役にも立たない文章になります。

準備:読み手の問いを1文で書き出す

最初に、読み手が頭の中で思っている質問を、1文で書き出します。ホームページなら、検索窓に打ち込まれた言葉が、そのまま問いになります。

たとえば、架空のリフォーム会社「みどり工務店」の洗面所リフォームのページなら、問いは「洗面所のリフォームは、どのくらいの日数がかかるのか」です。

この1文が、1段目のPointの材料になります。

書く場所 問いの見つけ方 例
ホームページ 検索される言葉を3つ書き出す 洗面所 リフォーム 日数
メール 相手が最後に送ってきた質問を読み返す 見積はいつ届くのか
面談 相手が最初に口にした悩みを書き留める 問い合わせが増えない
社内の報告 報告を受ける人が決めたいことを書く 来月の発注を続けるか

問いが書けたら、4段を順に埋めます。

問いの種類によって、Pointの形は変わる

読み手の問いは、大きく4つの種類に分かれます。種類を見分けると、1文目の形が決まります。

問いの種類 読み手の言葉 1文目の形 例
数量を聞く どのくらいかかるのか 数字で答える 2日から3日で終わります
できるかを聞く 対応してもらえるのか できる、できないで答える 土曜日も対応できます
選び方を聞く どちらを選べばいいのか 条件つきで1つに絞る 日数が限られるなら、配管を変えない工事です
理由を聞く なぜそうなるのか 原因を1つ言い切る 部材の入荷が遅れているためです

どの種類でも、1文目に「それは場合によります」と書いてはいけません。条件があるなら、条件つきで答えを言い切ります。

Point:最初の1文で、問いに答えを言い切る

1段目は、問いへの答えです。「〜と考えています」「〜かもしれません」と濁さず、言い切ります。

悪い例は、「洗面所のリフォームには、さまざまな要素があり、状況によって異なります」のような書き出しです。答えがなく、読み手は先を読む理由を失います。

良い例は、「洗面所のリフォームは、多くの場合、2日から3日で終わります」のような書き出しです。問いに数字で答えているので、読み手は先まで進む気になります。

Reason:読み手が知りたい理由を、1つだけ選ぶ

理由は、いくつも思いつきます。けれども、全部を並べると、どれが主役かわからなくなります。

読み手が最も知りたい理由を1つ選び、それに1〜2文を使います。理由が2つ必要なら、2つ目は別の段落に分けます。

先ほどの例なら、「配管の位置を変えない工事が中心で、壁と床の張り替えに必要な日数がほぼ決まっているから」が、日数に直結する理由です。

理由の選び方:3つの候補から、読み手の疑問に近いものを残す

理由の候補が3つ思い浮かんだら、残すのは1つです。次の表のように、候補を並べて、読み手の問いとの近さで選びます。

理由の候補 読み手の問いとの近さ 判断
配管の位置を変えない工事が中心だから 日数に直結する 残す
当社は創業から長く、経験が豊富だから 日数とは別の話 別のページへ回す
使う部材を前もって仕入れているから 日数に関係はあるが補助的 具体例の中で触れる

選ばれなかった理由は、捨てるわけではありません。ほかのページや、同じページの後半で使います。

Example:確かめられる事実を1つ置く

具体例は、理由を裏づける事実です。自社の施工実績、お客様の事例、時間や回数など、あとから読み手が確かめられるものが向いています。

「お客様に大変ご満足いただいています」は、具体例ではありません。誰がどう言ったのかが、読み手に見えないからです。

「先月の洗面所の工事12件のうち、10件が3日以内に引き渡しを終えました」のように、事実と数字を揃えます。この数字は例文用の架空のものです。実際に書くときは、自社の記録から数えた数字を使います。

具体例の種類は、5つから選べる

具体例は、実績の数字だけではありません。理由を裏づけるものであれば、次の種類から選べます。

具体例の種類 書き方の例 向いている場面
自社の実績の数字 先月の12件のうち、10件が3日以内 サービス紹介
お客様の事例 小売業の会社で、規則の見直しを半年で終えた 事例、提案
手順や工程の説明 初日に撤去、2日目に仕上げ、3日目に据え付け 工事、制作
公的な資料の数字 総務省の調査で、スマートフォンの世帯保有割合は91.8% 解説、提案
比較 配管を変える場合は、5日前後かかる 選び方の説明

公的な資料を使うときは、機関の名前と、公表の時期を、文章に書きます。数字だけを置くと、読み手が出どころを確かめられません。

Point:最後の結論は、次の行動の形で締める

最後の結論は、最初の答えを短く言い直し、読み手の次の行動へつなげます。

「洗面所のリフォームは、多くの場合2日から3日で終わります。工事の日程を相談したい方は、現在の洗面所の写真を添えて、お問い合わせください」のように、答えと行動を1つにします。

書いたあとに、声に出して読む

書き上げた文章は、声に出して読みます。目で追うだけでは気づかない、文のつながりの悪さが見つかります。

1文が60字を超えたら、切ります。切った文が、段落の中で順番に並ぶと、読み手は息継ぎをしながら読めます。

声に出して詰まった箇所には、問いと答えのずれが隠れていることが多くあります。そこを書き直します。

各段の長さの目安

各段の長さは、場面で変わります。ホームページの冒頭に当てはめるときの、目安を示します。

段 長さの目安 長すぎるときの直し方
Point 1文、40字から60字 条件や例外を、2文目に回す
Reason 1〜2文 理由を1つに絞る
Example 1〜2文、数字を1つ以上 事例の詳細は、別のページへ回す
Point 1〜2文 行動を1つに絞る

この長さに収めると、スマートフォンの最初の画面から、1回の画面送りの範囲で、4段が読み終わります。長い説明は、4段の後ろに、見出しを立てて続けます。

ページの冒頭に置かない書き出し

次の書き出しは、読み手の問いに答えていません。見つけたら、右の形に直します。

置かない書き出し 直し方の例
当社は、お客様第一を理念に 工事の日数は、2日から3日です
弊社は創業以来、地域の皆様に 洗面所の工事を、年間100件以上行っています
私たちは、さまざまなサービスを 名刺とチラシの印刷を、少ない部数から受けています
ようこそ、当社のホームページへ 就業規則は、働き方が変わったときに見直します
このページでは、〜について説明します 〜は、△△です
近年、〜が注目されています 〜の費用は、△△で決まります

最後の2つは、「説明します」「注目されています」という予告から始めています。予告は、答えに変えます。

4段を書く順番と、書き出しの型

段 書き出しの型 避けたい書き出し
Point 「○○は、△△です」 「まず、○○について説明します」
Reason 「理由は、△△だからです」 「いろいろな理由がありますが」
Example 「たとえば、△△の場合」 「一般的に、よく言われるように」
Point 「このため、△△をお勧めします」 「以上のことから、色々と考えられます」

書き出しの型を決めておくと、書く手が止まりにくくなります。

4段のつなぎ言葉:段の変わり目を、読み手に知らせる

各段の先頭に、次のような言葉を置くと、読み手は段が変わったことに気づきます。つなぎ言葉は、多すぎると文章が重くなるので、段の頭に1つずつにとどめます。

段の変わり目 つなぎ言葉の例 使うときの注意
PointからReasonへ 理由は、〜だからです 「なぜなら」を重ねない
ReasonからExampleへ たとえば、〜の場合 数字や日付をすぐに続ける
ExampleからPointへ このため、〜をお勧めします 行動の形で書く

4段を全部使わない:場面と長さで、型を組み替える

質問した方が違和感を持った理由は、4段を毎回すべて使おうとしたことにありました。型は、場面に合わせて短くしてよいものです。

2段で止める:結論と理由だけで足りる場面

質問に1つ答えるだけなら、PointとReasonの2段で足ります。メールの返信や、面談中の短い質問への答えが、これに当たります。

たとえば、「納品は来週の水曜日です。先方の検査が火曜日に入っているためです」のように、結論と理由を続けます。

Q&Aサイトの質問者が考えた「結論と理由を話して、詳しいことは聞かれたら答える」は、2段の使い方として成り立ちます。

2段と3段の違いを、同じ話題で比べる

同じ話題を、2段と3段で書き分けると、段を足す意味が見えます。話題は、名刺の納期です。

段の数 文章の例 向いている場面
2段 名刺は、データを受け取ってから通常5営業日で発送します。校正の確認と印刷と梱包に、それぞれ日数をいただくためです。 よくある質問の回答
3段 名刺は、通常5営業日で発送します。校正の確認と印刷と梱包に、日数をいただくためです。先月の注文では、30件のうち27件が、予定の日に発送を終えました。 サービス紹介のページ

3段にすると、読み手は「本当にその日数で届くのか」という疑問を、数字で確かめられます。サービス紹介のように、読み手が会社を選ぶ場面では、この3段目が決め手になります。

3段にする:理由に裏づけが必要な場面

理由だけでは納得されない場面では、Exampleを足した3段にします。提案書や、サービス紹介のページが、これに当たります。

最後のPointは、文章が短ければ省いても読み手は迷いません。

4段にする:長い説明や、読み手が行動を迫られる場面

4段をすべて使うのは、説明が長くなる場面と、最後に読み手へ行動をお願いしたい場面です。ホームページの問い合わせ前のページや、営業のメールの締めが、これに当たります。

場面ごとの組み替え

場面 使う段 長さの目安 最後のPointの役目
メールの返信 Point、Reason 2〜3文 省いてよい
面談中の短い質問への答え Point、Reason 20秒から30秒 次の話題への橋渡し
サービス紹介のページ Point、Reason、Example 本文の冒頭に3〜5文 申し込みへの導線
提案書の1枚 4段すべて 1枚に収める 決めてほしいことを言い切る
長めの解説記事 見出しごとに4段 見出し1つにつき数段落 次の見出しへの橋渡し

箇条書きと型は、役目が違う

型を使うときに、箇条書きを混ぜてよいかを迷う人がいます。結論と理由は、文章で書き、具体例の中の項目だけを箇条書きにするのが、読みやすい形です。

内容 向いている形 理由
結論 1つの文 言い切りが伝わる
理由 1〜2文 因果の流れを保てる
具体例の中の項目 箇条書きか表 並べて比べられる
次の行動 1つの文 迷わず動ける

メールの件名にも、答えの要点を入れる

メールでは、件名が最初のPointの役目を持ちます。「ご連絡」「お見積の件」のような件名は、受け取った人が開く前に、中身の答えを知れません。

「お見積書は、水曜日までにお送りします」のように、件名に答えを入れると、読み手は開く前に要点をつかめます。件名が長くなるときは、答えの核になる部分だけを残します。

長い文章では、見出しごとに型を入れ子にする

記事全体を1つのPREPで書こうとすると、途中で型が崩れます。長い文章は、見出しごとに小さな型を入れ子にして並べると、読み手の頭に入ります。

この記事も、各見出しの最初の数行に答えを書き、そのあとに理由と例を続ける形で組んでいます。

型に頼らず、読み手の様子を見る

型は道具であり、目的ではありません。聞き手が頷きながら聞いているなら、具体例は短くて構いません。首をかしげていれば、具体例を足します。

話し言葉では、この調整が書き言葉より簡単にできます。相手の顔が見えるからです。書くときは、読み手が首をかしげそうな箇所を想像して、前もって具体例を足しておきます。

書き終えたあとの点検表

4段を書き終えたら、次の表で、段ごとに点検します。点検は、声に出して読みながら、上から順に行います。

点検する段 確かめること 合格の目安
Point 1文目が、読み手の問いへの答えになっているか 問いを隠して1文目だけ読んでも、問いが想像できる
Point 「かもしれません」で濁していないか 言い切りの形で終わっている
Reason 読み手の問いと噛み合っているか 問いと理由を続けて読んで、つながる
Reason 理由が1つに絞られているか 主役の理由が、すぐ指せる
Example 日付か件数が入っているか 確かめる方法が、読み手に見える
Example 出どころが書かれているか 自社の記録か、公的な資料の名前がある
Point 読み手の次の行動が書かれているか 何をすればいいかが、1文でわかる
全体 1段落が1〜2文に収まっているか 画面を送るたびに、段が切り替わる

8つの点検のうち、1つでも合格に届かない場合は、その段だけを書き直します。文章全体を書き直す必要は、ほとんどありません。

同じ文章を、3回に分けて直す

一度に全部を直そうとすると、手が止まります。1回目は結論だけ、2回目は理由だけ、3回目は具体例だけ、と分けて直す方が、短い時間で終わります。

回 直す段 見るポイント
1回目 Point 1文で言い切れているか
2回目 Reason 読み手の問いに答える理由になっているか
3回目 Example 事実と数字が揃っているか

理由と具体例が弱いと、型は役に立たない

4段の型は、中身が弱いと効果を出せません。結論が曖昧、理由が書き手の都合、具体例が抽象的、という3つが、よくある失敗です。

結論が曖昧なまま始める

1段目のPointがぼんやりしていると、後ろの3段は、ぼんやりした結論を支えるだけの文章になります。

「当社は、お客様に寄り添ったサービスを提供しています」は、結論に見えて、何の答えにもなっていません。誰の、どんな問いへの答えなのかが、読み取れないからです。

書く前に、自社の事実を棚卸しする

理由と具体例に使える事実が手元になければ、文章は書き出せません。書き始める前に、自社の記録から使える事実を集めておきます。

集める事実 探す場所 使う段
実績の件数と期間 受注や作業の記録 Example
お客様から実際にあった質問 問い合わせのメール、電話のメモ Point、Reason
作業の手順と所要日数 現場の担当者への聞き取り Reason、Example
断った理由、できなかった理由 営業の記録 Reason
公的な資料の数字 官公庁の公表ページ Example

現場の担当者に「お客様から、いちばんよく聞かれる質問は何ですか」と尋ねるだけで、1段目の材料が見つかります。ホームページの文章は、会社の中にある事実の整理から始まります。

濁した言い方を、言い切りに直す

1段目のPointで、答えを濁してしまう書き癖は、書き手に身についています。次の表のように、言い切りに直せます。

濁した言い方 言い切りの形 直すときの確認
多くの場合は、数日かかることもあります 2日から3日で終わります。配管を変える場合は5日前後です 数字で答えられるか
対応できる場合もございます 土曜日も対応できます できるか、できないかを決める
ご相談に応じて、柔軟に対応します 最初のご相談は、無料で承ります 何を約束するのかが見えるか
最適なご提案をいたします 現在の洗面所の写真から、工事の範囲を決めます 具体的な動作が書かれているか

言い切るためには、自社の中で、答えを確かめておく必要があります。確かめられていないことは、言い切らず、確かめた範囲だけを書きます。

理由が書き手の都合になる

「当社は創業30年の実績があるからです」は、書き手が言いたい理由です。読み手が知りたいのは、自分の洗面所の工事が、なぜ3日で終わるのかです。

理由を書く前に、読み手の問いへ戻ります。問いと理由が噛み合っているかを、声に出して確かめます。

具体例が抽象的で、確かめようがない

「多くのお客様にご好評をいただいています」は、数字も日付も出てきません。読み手は、本当かどうかを確かめる手段を持ちません。

具体例には、1件でよいので、日付、件数、お客様の業種のどれかを入れます。個人が特定されるお客様の名前は、許可を得ていない限り書きません。

数字を書くときの3つの約束

具体例に数字を入れるとき、数字だけを置くと、読み手が受け取る意味が変わることがあります。次の3点を、数字と一緒に書きます。

添えるもの 書き方の例 添えないと起きること
期間 先月の12件のうち いつの数字かわからず、古い実績に見える
母数 12件のうち、10件 10件が多いのか少ないのか判断できない
条件 配管を変えない工事で 別の工事にも当てはまると誤解される

母数を隠した数字は、読み手に誤解を与えます。「9割のお客様が満足」と書くより、「アンケートに答えた20人のうち18人」と書く方が、確かめられる文章になります。

読み手の疑いを、先に受け止める

読み手が「でも、うちの場合は違うのでは」と思いそうな点は、具体例の段で先に受け止めます。

たとえば「2日から3日で終わります」と書いたあとに、「床下の腐食が見つかった場合は、日数が延びることがあります」と続けます。例外を先に書くと、読み手は、書き手が事実を隠していないと感じます。

例外は、1文目に入れず、具体例の後ろに置きます。結論の言い切りを保ったまま、正直さも示せるからです。

失敗の見分け方

症状 原因 直し方
読み終えても答えがわからない Pointが曖昧 最初の1文に、数字か「できる、できない」を入れる
読み手が「それは知っている」と感じる Reasonが書き手の都合 読み手の問いに戻り、理由を選び直す
読み手が「本当か」と疑う Exampleが抽象的 日付か件数を1つ入れる
長くて、最後まで読まれない 4段を全部使っている 場面に合わせて2段か3段にする

型は、この4つの症状を点検する物差しとしても使えます。書いたあとに4段を見分けて、抜けている段を足し、多すぎる段を削ります。

ホームページの例文:サービス紹介、事例、よくある質問、採用ページの冒頭を4段で書く

ここからは、例文を使って、各段の書き方を確かめます。例に出てくる会社と数字は、すべて説明用の架空のものです。

自社の文章に当てはめるときは、会社名と数字を、自社の事実に置き換えてください。

例文1:サービス紹介ページ(架空の社会保険労務士事務所)

架空の「あおぞら社労士事務所」が、就業規則の見直しを紹介するページを書く場面です。読み手の問いは、「就業規則は、いつ見直せばいいのか」です。

段 例文
Point 就業規則は、従業員の働き方が変わったときに見直すのが基本です。
Reason 在宅勤務や時短勤務を認めたのに規則が昔のままだと、実際の運用と書面が食い違い、後から揉める原因になるからです。
Example 昨年ご相談いただいた小売業の会社では、在宅勤務を始めて半年たってから規則を直し、休憩と連絡のルールを書き足しました。
Point 働き方を変えたら、その月のうちに規則も見直してください。初回のご相談は、現在の規則を見せていただくところから始めます。

最初の1文に、問いへの答えがあります。「見直すのが基本」と言い切ったので、読み手は自分の会社に当てはめて考えられます。

例文2:事例ページ(架空のリフォーム会社)

「みどり工務店」が、洗面所リフォームの事例を載せるページです。事例は、PREP法の具体例の段をそのまま長くした形になります。

段 例文
Point 築25年の戸建ての洗面所を、3日間で入れ替えました。
Reason 配管の位置を変えず、壁と床と洗面台の張り替えに絞ったので、工期を短くできました。
Example 工事の初日に古い洗面台と床材を外し、2日目に壁と床を仕上げ、3日目に新しい洗面台を据え付けました。お客様は仕事の都合で、日中は不在でした。
Point 日数が限られる方は、配管を変えない工事から検討してください。工事前の洗面所の写真があれば、お見積りの目安をお伝えできます。

ここでは、結論が「3日間で入れ替えました」という過去の事実になっています。実績を示す文章では、結論を事実の形で書くと、具体例との距離が近くなります。

例文3:よくある質問への回答(架空の印刷会社)

「ひので印刷」が、名刺の納期を答えるページです。よくある質問の回答は、PointとReasonの2段で足ります。

段 例文
Point 名刺は、データを受け取ってから通常5営業日で発送します。
Reason 校正の確認に1営業日、印刷と裁断に3営業日、梱包に1営業日をいただいているためです。

回答の1文目に答えがあるので、質問を探してきた人が、画面をスクロールせずに答えを読めます。

AIによる概要やAIモードでこの形の文が引用されやすいかどうかは、Googleの公式ページに記載がありません。この記事では、読み手にとっての読みやすさだけを理由にしています。

例文4:採用ページ(架空の清掃会社)

「さくら清掃」が、現場スタッフの募集ページの冒頭を書く場面です。読み手の問いは、「未経験でも働けるのか」です。

段 例文
Point 清掃の経験がない方でも、はじめの2週間は先輩と2人1組で現場に入れます。
Reason 道具の使い方と洗剤の選び方を、現場で一緒に覚えてもらうためです。
Example 昨年入社した3人のうち、2人は異業種からの転職で、1か月後には1人で任される現場が増えました。
Point 未経験の方も、応募のときに経験を書く必要はありません。応募フォームから、希望の勤務日だけお知らせください。

求人の文章では、読み手の不安に先に答えることが、応募のしやすさにつながります。求人ページの全体の組み方は、Googleしごと検索の掲載方法 自社の採用ページを載せる条件と応募が来るページの書き方で扱っています。

例文5:トップページの冒頭(架空の印刷会社)

トップページの読み手は、会社の名前を聞いて調べに来た人と、悩みの言葉で検索して初めて来た人の2種類です。どちらにも通じるように、冒頭は「何の会社か」と「誰のどんな悩みを解決するか」を答えます。

段 例文
Point ひので印刷は、小さな会社と店舗のための、名刺とチラシの印刷会社です。
Reason 少ない部数でも、データの確認から納品まで、同じ担当者が対応するためです。
Example 昨年は、開業したばかりの美容室や飲食店から、50件近いご注文をいただきました。
Point はじめての注文でも迷わないよう、用紙の選び方からご案内します。まずは、作りたいものをお知らせください。

トップページの冒頭に会社の歴史を置くと、初めて来た人の問いに答えられません。歴史は、答えのあとのページに回します。

例文6:お知らせの記事(架空の設備会社)

お知らせは、読み手が少なく、読まれても数秒です。最初の1文に、いつ、何が変わるのかを書きます。

段 例文
Point 12月28日から1月5日まで、年末年始のため休業します。
Reason 全員が休みを取り、緊急の対応ができないためです。
Point 1月6日の朝から、通常どおり受け付けます。急ぎの故障は、12月27日までにご連絡ください。

お知らせの冒頭に、「平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます」と書く習慣があります。挨拶を完全に省く必要はありませんが、答えの後ろに置く方が、休業の日を探している人には親切です。

例文7:提案書の1枚目(架空の制作会社)

提案書は、決裁する人が最初に開くページで、読むかどうかが決まります。1枚目に、提案の結論と、決めてほしいことを書きます。

段 例文
Point 御社のホームページは、サービス紹介のページ3枚の冒頭を書き直すところから始めるのが良いと考えます。
Reason 現在のアクセスの多くが、この3枚に集まっており、冒頭の直しが問い合わせの数に最も届きやすいためです。
Example 同じ規模の工務店のサイトで、冒頭の直しを先に行った例があります。詳しくは3枚目に記載しました。
Point まず3枚の書き直しを承認していただき、結果を見てから、次の作業を決めさせてください。

提案書は、読み手が上司や取締役会へ説明するための材料にもなります。1枚目の結論が、そのまま社内の説明の1文目に使われる書き方が、理想です。

例文8:商談のあとのお礼メール(架空の営業担当)

お礼のメールにも、型は使えます。お礼の言葉は短く、次の行動を最初のほうに置きます。

段 例文
Point 本日はありがとうございました。来週の火曜日までに、ご提案の資料をお送りします。
Reason 本日うかがった、納期と台数の条件を、資料に反映するためです。
Point 資料のお届け後、20分ほどお時間をいただき、内容をご説明させてください。ご都合の良い日をお知らせください。

例文9:電話での最初の一言

電話では、相手の時間を使います。最初の一言で、用件と、かかる時間を伝えます。

段 例文
Point 先日の見積について、納期の確認でお電話しました。1分ほどよろしいでしょうか。
Reason 来週の水曜日に納品したいのですが、部材の手配に確認が必要なためです。

相手が「はい」と答えたら、続けて確認したいことを言います。用件と時間を先に伝えると、相手は電話を受ける準備を整えられます。

前置きの長いページを、書き直す前後

実際のページで、書き直す前後を比べてみます。架空の「あおぞら社労士事務所」の就業規則のページです。

比べる点 書き直す前 書き直した後
最初の文 当事務所は、地域の中小企業の皆様に寄り添い、30年にわたり歩んでまいりました。 就業規則は、従業員の働き方が変わったときに見直すのが基本です。
2番目の文 代表は、大学卒業後、民間企業を経て、開業いたしました。 在宅勤務を認めたのに規則が昔のままだと、実際の運用と書面が食い違うためです。
3番目の文 サービスの特長は、きめ細かな対応です。 昨年は、小売業の会社が、在宅勤務の開始から半年で規則を直しました。
会社の歴史 ページの最初に置く ページの最後に回す

直した後のページを読むと、会社の姿勢は、答えの質から伝わります。歴史を前に置かなくても、読み手は後ろの会社紹介まで進みます。

例文に共通する、4つの書き方の癖

ここまでの例文は、業種も場面も違いますが、書き方には、共通する癖があります。

癖 例文での現れ方 読み手にとっての利点
1文目で言い切る 「3日間で入れ替えました」「水曜日までにお送りします」 答えを探さずに済む
理由を1つに絞る 「配管の位置を変えないため」 理由を覚えやすい
数字と日付を入れる 「12件のうち10件」「12月28日から」 確かめられる
最後に次の行動を書く 「写真を添えてお問い合わせください」 迷わず動ける

どの例文も、特別な表現を使っていません。短い文を、決まった順番に並べただけです。

結論を先に書く文章の呼び名

国語の教科書では、結論を最初に置く文章を「頭括型」、最後に置く文章を「尾括型」、両方に置く文章を「双括型」と呼びます。PREP法は、最初と最後の両方に結論を置くので、双括型にあたります。

呼び名 結論の位置 向く場面
頭括型 最初 短い連絡、よくある質問の回答
尾括型 最後 経過を順に伝える報告、物語
双括型 最初と最後 説明や提案、長めの解説

この区分を知っておくと、同僚や制作会社に「冒頭に結論を置く頭括型で」と伝えられます。

例文の冒頭を並べて読む

ページ 最初の1文 読み手の問い
サービス紹介 就業規則は、従業員の働き方が変わったときに見直すのが基本です。 いつ見直すのか
事例 築25年の戸建ての洗面所を、3日間で入れ替えました。 どれくらいで終わるのか
よくある質問 名刺は、データを受け取ってから通常5営業日で発送します。 納期はいつか
採用 清掃の経験がない方でも、はじめの2週間は先輩と2人1組で現場に入れます。 未経験でも働けるのか

4つのページとも、最初の1文が、問いへの答えになっています。前置きや会社紹介から始めていません。

メールと面談の例文:相手の次の行動を、最後のPointで決める

ホームページだけでなく、営業の現場でも、型は使えます。メールと面談では、最後のPointが、相手の次の行動を決める役目を持ちます。

例文5:見積の依頼に返信するメール(架空の設備会社)

架空の「北風設備」が、見積の依頼を受けて返信するメールです。読み手の問いは、「見積はいつ届くのか」です。

段 例文
Point お見積書は、来週の水曜日までにお送りします。
Reason 現地の確認を明日行い、その結果をもとに部材の手配状況を確かめるためです。
Point 水曜日になっても届かない場合は、お手数ですが、このメールにご返信ください。

メールの場合は、Exampleを省いた3段で足りることが多くなります。件名にも、答えの要点を入れておくと、受け取った人が開く前に内容を把握できます。

例文6:遅れを伝えるお詫びのメール

悪い知らせのときは、結論を先に書くことが、いっそう大事になります。言い訳から始めると、読み手は最後まで結論がわからず、不信感が積もるからです。

段 例文
Point ご注文の品の納品が、予定より2日遅れます。申し訳ありません。
Reason 仕入れ先からの部材の入荷が遅れているためです。
Point 新しい納品日は、金曜日です。ご都合が悪い場合は、お電話でご連絡ください。

おわびの言葉は、結論と同じ文の中に入れます。理由は、言い訳に聞こえないよう、事実を短く述べます。

例文7:初回の面談で、自社のサービスを説明する

営業の面談では、口頭で伝えます。話し言葉では、4段を全部使うより、2段から始める方が、聞き手に負担をかけません。

段 例文
Point 私たちの仕事は、御社のホームページの文章を、読んだ人がそのまま問い合わせられる形に整えることです。
Reason 問い合わせが来ない原因の多くは、ページの最初に、読み手の知りたい答えがないことにあるからです。

ここで一度、話を止めます。相手が頷けば、具体例へ進みます。相手が質問してきたら、その質問に答える形で、Exampleを選びます。

例文8:社内の報告と提案

上司に報告するときも、同じです。報告を受ける人が決めたいことを、1文目に置きます。

段 例文
Point 来月も、現在の発注先に注文を続けるのが良いと考えます。
Reason 他の2社に見積を取りましたが、納期が現在の発注先より長いためです。
Example 現在の発注先は、直近の10回の注文で、遅れが1回だけでした。
Point 来月分の発注は、現在の発注先に出す方向で進めてよいか、ご判断をお願いします。

最後のPointは、「ご判断をお願いします」と、相手に求める行動を書いています。報告のメールでは、これがないと、読んだ上司が何をすればいいのか迷います。

面談では、相手の反応を見ながら4段を出し入れする

口頭での説明は、書いた文章と違い、相手の反応を見ながら、4段のどこまで話すかを変えられます。

最初のPointで答えを言い、相手が頷けばReasonへ進みます。首をかしげたら、Reasonの前に、相手の問いを確かめます。

相手の反応 次に話すこと 理由
頷く Reason 答えが届いたので、根拠へ進める
首をかしげる 相手の問いの確認 答えが、相手の問いと噛み合っていない可能性がある
質問を返す その質問への答え(新しいPoint) 相手の関心が、別の所にある
時計を見る 最後のPointだけ 時間がないので、行動だけ伝える

面談の最初に、「結論から先にお話ししてよいですか」と尋ねる必要はありません。聞かずに、1文目で答えを言います。

メールの件名を、答えの要点に直す

メールの件名は、本文の1段目のPointを、短くしたものです。件名を直すだけでも、メールの開かれ方が変わります。

直す前の件名 直した後の件名 直した理由
お見積の件 お見積書は、水曜日までにお送りします 答えが件名に入る
ご連絡 納品が2日遅れます。新しい納品日は金曜日です 悪い知らせを、先に伝える
打ち合わせのお礼 本日のお礼と、資料のお届け日(火曜日) 次の行動が見える
ご確認のお願い 添付の見積書の数量を、木曜日までにご確認ください 相手の行動と期限が入る

例文を自社用に置き換える手順

例文は、そのまま写すと、他社と同じ文章になります。会社名、数字、事例、最後の行動の4つを、自社の事実に差し替えます。型の骨組みは変えません。

例文の部分 差し替えるもの 確かめる方法
会社名と業種 自社の名前と、自社の仕事 自社の言い方に合っているか
数字 自社の記録から数えた数字 数えた期間と母数が書けるか
事例 自社の実際の事例か、許可を得た事例 取引先の許可があるか
最後の行動 自社の問い合わせの方法 電話か、フォームか、メールか

置き換えるときに、数字を作らない

例文には、説明用の架空の数字が入っています。自社の文章に、そのまま残さないでください。

数えられない数字は、書きません。件数が数えられなければ、件数のかわりに、「ご相談の内容によって異なります」と書き、日数が決まる条件を添えます。

数字が書けないページは、読み手の問いに、まだ答えが出せていないページです。社内で事実を確かめる作業が、先に必要になります。

悪い例と良い例を比べる

場面 悪い例(前置きが先) 良い例(結論が先)
見積のメール 日頃よりお世話になっております。先日のご依頼の件につきまして、現地の確認や手配状況などを総合的に踏まえまして、ご案内いたします。 お見積書は、来週の水曜日までにお送りします。
納期遅れの連絡 この度は、ご迷惑をおかけしておりますが、仕入れ先の事情などもありまして、状況を整理いたしました。 納品が、予定より2日遅れます。新しい納品日は金曜日です。
面談の説明 私たちは様々な取り組みをしておりまして、背景としましては、近年の環境の変化が大きく影響しています。 私たちの仕事は、ホームページの文章を、そのまま問い合わせられる形に整えることです。

悪い例の3つに共通するのは、読み手の問いに答える前に、書き手の都合の説明が入ることです。

使い分け:STAR法、SDS法、起承転結とPREP法は、伝える内容の形で選ぶ

PREP法のほかにも、文章や話し方の型はいくつもあります。サジェストに並ぶSTAR法も、その1つです。違いは、伝える内容が、主張なのか、経験なのかにあります。

型を選ぶ前に、確かめる3つのこと

どの型を使うかを決める前に、書こうとしている文章について、次の3つを確かめます。

確かめること 答えの例 選びやすい型
読み手は、答えを探しているか 検索から来て、日数を知りたい PREP法
伝えたいのは、主張か経験か 過去の工事の経緯を伝えたい STAR法
気持ちの動きを伝えたいか 創業の背景を伝えたい 起承転結

この3つの答えが揃えば、型は自然に決まります。迷う場合は、読み手の問いに、最初に答えられる型を選びます。

STAR法とは:経験を、時間の順に語る型

STAR法は、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)の頭文字をつないだ型です。過去の経験を、時間の順に語るために使われます。

面接で「これまでの仕事で、工夫した経験を教えてください」と聞かれたときに、使う場面が多い型です。

PREP法とSTAR法の違い

比べる点 PREP法 STAR法
伝える内容 主張、提案、答え 過去の経験、実績
話の順番 結論が先 状況が先、結果が最後
向く場面 サービス紹介、提案、メール 事例紹介、面接での経験談
読み手が得るもの 答えを早く知れる 経験を追体験できる

STAR法は、結果が最後に来ます。そのため、読み手は話を最後まで聞かないと、結論がわかりません。

サイトでの使い分け:事例ページはSTAR法、冒頭はPREP法

自社のホームページでは、事例ページの本文はSTAR法で書き、ページの冒頭だけをPREP法で書く形が、両方の良さを生かせます。

冒頭の1文で「3日間で入れ替えました」と結果を言い切り、本文で状況、課題、行動、結果を時系列で語ります。

同じ事例を、PREP法とSTAR法で書き分ける

型の違いを確かめるために、同じ事例を2つの型で書いてみます。架空のリフォーム会社「みどり工務店」の洗面所の事例です。

型 書き方の例
PREP法 築25年の戸建ての洗面所を、3日間で入れ替えました。配管の位置を変えず、壁と床と洗面台に絞ったためです。工事は初日に撤去、2日目に仕上げ、3日目に据え付けです。日数が限られる方は、配管を変えない工事から検討してください。
STAR法 築25年の戸建てで、洗面所の床が傷んでいました(状況)。お客様は、仕事の都合で、工事の日数を3日以内にしたいと希望されました(課題)。そこで、配管を変えずに、壁と床と洗面台を入れ替える計画にしました(行動)。結果、3日で引き渡しを終えました(結果)。

PREP法は、結果を最初に言い、読み手に早く答えを渡します。STAR法は、状況から順に追い、読み手に経緯を追体験させます。

検索から来て、日数だけを知りたい人にはPREP法が向き、同じ悩みで迷っていて、経緯を知りたい人にはSTAR法が向きます。

事例ページでは、冒頭に結果の1文を置き、その後ろの本文をSTAR法で語ると、両方の読み手に応えられます。

SDS法と起承転結

SDS法は、Summary(要点)、Details(詳細)、Summary(要点)の頭文字です。要点で始まり、詳細で膨らませ、要点で締めます。PREP法と似ていますが、理由と具体例の区別がなく、ニュースのように、事実を並べる場面に向いています。

起承転結は、物語を組み立てる型です。話の山を最後に置くため、結論を急ぐ場面には向きません。

型の使い分けの一覧

型 順番 向く場面 ホームページでの置き場所
PREP法 結論、理由、具体例、結論 主張や提案を伝える ページの冒頭、よくある質問
STAR法 状況、課題、行動、結果 経験や実績を語る 事例ページの本文
SDS法 要点、詳細、要点 事実を短くまとめる お知らせ、概要の説明
起承転結 起、承、転、結 物語や読み物 ブランドの背景を伝えるページ

どの型を使うかは、読み手の問いで決めます。問いが「結局どうなのか」なら、PREP法です。「どんな経緯があったのか」なら、STAR法か起承転結です。

ブランドの背景を伝えるページは、PREP法の対象外になることが多い領域です。書き方は、ブランドストーリーの作り方 創業の苦労話が読まれない理由と書き直し方で扱っています。

型を覚えた会社が選んでしまう進め方:文章の中身を直さずに、型の名前だけを貼る

PREP法を知った会社が最初にやりがちなのは、手元の文章に、型の名前を貼りつけることです。形は整うのに、読み手の反応は変わりません。

ここでは、よく見る3つの進め方と、その先で起きることを順に見ます。

見出しに「結論」「理由」「具体例」と書いてしまう

型を目に見える形にしようとして、ページの見出しに「結論」「理由」「具体例」「まとめ」と書く進め方があります。

読み手にとって、「結論」という見出しの中身は、開いてみるまでわかりません。見出しは、そのページの答えの要点を書く場所です。「洗面所のリフォームは2日から3日で終わる」のように、答えを見出しに入れると、読み手は見出しを追うだけで要点をつかめます。

冒頭の会社紹介を残したまま、本文だけをPREP法で書き直す

ページの最初に、代表のあいさつや会社の沿革が数行あり、その後ろから本文が始まる構成は、よく見かけます。

本文をいくらきれいなPREP法で書いても、最初の数行に答えがなければ、読み手は本文にたどり着く前に離れます。型は、ページの最初の数行に当てはめて、はじめて効果を持ちます。

全ページを同じ型で書き、調子が単調になる

型の効果を信じて、すべてのページを4段で統一する進め方もあります。

サービス紹介、事例、お知らせ、会社概要。ページごとに、読み手の問いは違います。同じ型で押し通すと、どのページも同じ調子になり、読み手に「テンプレートだ」と感じさせます。

進め方 起きること 欠けているもの
見出しに型の名前を書く 見出しを読んでも要点がわからない 見出しに入れる答え
会社紹介を残して本文だけ直す 本文まで読まれない ページ最初の数行の答え
全ページを同じ型にする 調子が単調になり、読み飛ばされる ページごとの読み手の問い

3つの進め方に共通する点

どの進め方も、読み手の問いから出発していません。型は、読み手の問いに答える順番を決める道具です。問いがないまま、順番だけを整えても、効果は出ません。

読み手は小さな画面で、最初の数行を見て決めている:総務省とGoogleの公式ページで確かめた事実

最初の数行に答えを置く理由を、公的な資料で確かめます。型の効果は主張せず、読み手が置かれた状況を事実で押さえます。

スマートフォンを持つ世帯は9割を超えている

総務省は2026年5月29日に、令和7年(2025年8月末時点)の通信利用動向調査の結果を公表しました。

総務省の発表によると、スマートフォンの世帯の保有割合は91.8%で、引き続き9割を上回っています。世帯でのテレビの保有割合は、令和2年から減少が続き、スマートフォンを下回りました。

この数字は、世帯が持っている割合です。個人がホームページを読むときに、どの機器を使うかまでは示していません。それでも、検索から来る人の多くが、小さな画面で読んでいる可能性を考える根拠にはなります。

総務省の調査で確かめた事実 数字 この記事での使い方
スマートフォンの世帯保有割合 91.8% 小さな画面で読まれる前提を持つ
調査時点 令和7年8月末 最新の公表版であることの確認
公表日 2026年5月29日 出典の日付として本文に書く

小さな画面では、1画面に入る文字数が限られます。最初の画面に答えがなければ、読み手は指で下へ送るか、戻るボタンを押します。

Googleの公式ページが述べていること

Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」は、2025年12月10日に更新されたページです。AIによる概要とAIモードに表示されるために、通常の検索に表示される条件のほかに、追加の技術要件はないと書かれています。

同じページには、重要な内容をテキストの形で用意することが、既存の基本として挙げられています。AIのために新しい機械可読ファイルやマークアップを作る必要はなく、特別な構造化データも要らないとされています。

このページに、結論を先に書く型や、PREP法そのものについての記載はありません。結論を先に書くことが、AIの回答での表示に効くかどうかは、公式に記載なしです。

画像や動画の中にしか書かれていない説明は、読まれにくい

Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」には、重要な内容をテキストの形で用意することが、基本として挙げられています。

冒頭の答えが、画像の中の文字や、動画の中の説明だけに書かれていると、この基本から外れます。答えは、文字で書きます。

答えの置き場所 起きること 直し方
画像の中の文字 文字として読まれず、検索でも拾われにくい 同じ文を、画像の下に本文として書く
動画の中の説明 動画を再生しないと内容がわからない 要点を、動画の上に文字で書く
画面の切り替えの後ろ 最初に開いたときに見えない 最初の画面に出る位置へ移す

自社のページを、スマートフォンで確かめる手順

読み手と同じ状況で確かめるために、自社のページを、スマートフォンで開きます。パソコンの画面で見ると、1画面に入る情報量が違うため、冒頭の問題に気づきにくくなります。

手順 やること 見るところ
1 検索窓に、読み手が打ちそうな言葉を入れる 自社のページが、検索結果に出るか
2 結果に出たページを、タップして開く 最初の画面に、何が表示されるか
3 指を動かさずに、最初の画面を読む 問いへの答えが、書かれているか
4 1回だけ、画面を送る 理由や具体例が、すぐ続いているか
5 画像の読み込みを待つ 待つ間に、読める文字があるか

最初の画面に、大きな画像と、会社名と、キャッチコピーだけが表示される作りのページは、よく見かけます。画像が読み込まれるまでの間、読み手は何も読めません。

答えの文を、画像の上か、すぐ下に置くと、最初の画面の中で答えが読めます。

公式に書かれていることと、この記事の主張の境目

項目 公式の記載 この記事での扱い
追加の技術要件 ない 型のために特別な対応は要らない
重要な内容をテキストで用意する 基本として挙げられている 答えを文字で、冒頭に書く
結論を先に書く文章の型 記載なし 読み手のための工夫として扱う
AIでの表示への効果 記載なし 効果は断定しない

型を使う理由は、読み手が最初の数行で読み続けるかを決めているという事実と、小さな画面で読まれる状況にあります。検索順位やAIでの表示を保証するものではありません。

自社サイトの各ページの冒頭に当てはめる:「売れるサイトはみな謙虚」の考え方で、答えを先頭に置く

ここまでの話を、自社のホームページの作業に変えます。軸にするのは、私が「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいる考え方です。

謙虚とは、会社が言いたいことを一度引いて、見に来た人が知りたいことに先に答える順番を守ることです。控えめに振る舞うという意味ではありません。

PREP法は、この順番を文章の形にしたものです。会社の紹介や沿革は、答えのあとに置き、読み手が先を知りたくなってから読んでもらいます。

ページ冒頭に4段を当てはめる流れ問いを決める検索される言葉確かめる冒頭を読む最初の3行移す答えを先頭へ前置きは後ろへ続ける理由と例を続ける事実を1つ置く

手順1:ページごとに、読み手の問いを1文で決める

自社のホームページのページを、1枚ずつ開きます。そのページを開く人が、検索窓に打ち込んだ言葉を、1文の問いに書き直します。

サービス紹介なら「このサービスで何が解決するのか」、事例なら「同じ悩みの会社は、どう解決したのか」です。

手順2:いまの冒頭3行を読み、答えがあるかを確かめる

ページを上から3行だけ読み、問いへの答えが書かれているかを確かめます。スマートフォンで開くと、読み手と同じ状況で確かめられます。

答えが書かれていれば、そのままで構いません。書かれていなければ、手順3へ進みます。

手順3:本文の中から、答えにあたる1文を探して、先頭に移す

多くの場合、答えにあたる文は、ページの中ほどや後ろに、すでに書かれています。新しく書き足す前に、既存の文章の中から探します。

見つけたら、その文をページの最初に移し、前に置かれていた会社紹介を、後ろへ動かします。

手順4:理由と具体例を、答えのすぐ後ろに続ける

答えの後ろには、理由を1〜2文、具体例を1つ続けます。この4段の順番を整えれば、冒頭の書き直しは完了です。

最後に、問い合わせや申し込みへの導線を、答えとつなげて書きます。

手順5:見出しも、答えの要点に書き直す

冒頭を直したら、ページ内の見出しも見直します。「サービスの特長」と書く代わりに、「3日で終わる理由」のように、見出しに答えの要点を入れます。

当てはめの手順と、確かめること

手順 やること 確かめること
1 読み手の問いを1文で決める 検索される言葉と結びついているか
2 冒頭3行を読む 答えが書かれているか
3 答えの文を先頭に移す 前置きが後ろへ動いたか
4 理由と具体例を続ける 確かめられる事実が入っているか
5 見出しを答えの要点にする 見出しだけ読んで要点がわかるか

ページの種類ごとの当てはめ方

ページ 冒頭に置く答え 後ろに回すもの
トップページ 何の会社で、誰の何を解決するか 沿革、代表のあいさつ
サービス紹介 そのサービスで解決する悩みと、結果 会社の強みの一般論
事例 結果の数字と、かかった期間 依頼までの長い経緯
よくある質問 質問への答えの1文 注意書きの細部
採用 応募できる人の条件と、働き方 企業理念の説明

会社概要のページの冒頭を直す

会社概要のページを開く人は、取引や応募の前に、会社が実在し、信頼できるかを確かめたい人です。読み手の問いは「この会社は、何をしている会社で、どこにあるのか」です。

段 直す前 直した後
Point 会社名、所在地、設立年が表の最初に並ぶ 何を、誰に向けて、どこで行っている会社かを1文で言い切る
Reason 理念と挨拶が続く その事業を、その地域で続けている理由を1文で書く
Example 沿革の年表が長く続く 直近1年の取引や実績を、1つだけ書く
Point 問い合わせ先が、ページの最後に小さく置かれる 連絡の方法と受付の時間を、冒頭の近くに置く

会社概要は、表で情報を並べるページです。表の前に、答えの1文があるだけで、初めて来た人が表の読み方を把握できます。

料金のページの冒頭を直す(金額を出さない場合も同じ)

料金のページを開く人の問いは、「いくらかかるのか」です。金額をページに出さない会社でも、読み手の問いには、何かで答えられます。

たとえば、「料金は、作業の範囲と日数で決まります。目安をお伝えするために、写真を添えてご相談ください」と書けば、金額の代わりに、決まり方と次の行動が冒頭に出ます。

答えを書かず、「お問い合わせください」だけで終わると、読み手は検索に戻ります。金額を出せない事情があるときは、出せない理由と、決まり方を先に書きます。

状況 冒頭の答えの例 続ける内容
金額を公開している 基本の料金と、含まれる範囲 追加になる項目
金額を公開していない 料金が決まる要素と、見積までの流れ 相談に必要な情報
範囲で案内する 費用の幅と、幅が出る理由 近い事例

問い合わせフォームのページの冒頭を直す

問い合わせフォームのページを開く人は、すでに連絡する気持ちを固めています。この人に必要なのは、入力の前に知っておきたいことです。

読み手の問いは、「何を入力すればいいのか、返事はいつ来るのか」です。冒頭に、返信までの日数と、入力の所要時間を書きます。

段 例文(架空の設備会社)
Point お問い合わせへのご返信は、平日であれば翌営業日までに行います。
Reason 受付の担当者が、毎朝その日の問い合わせを確認しているためです。
Point 入力にかかる時間は、3分ほどです。急ぎの場合は、お電話でもお受けします。

返信の日数が書かれたフォームのページは、入力してよいか迷う人の背中を押します。

ブログやコラムの記事に当てはめる

長いブログ記事は、記事全体のPREP法と、見出しごとのPREP法の、2つの層で組み立てます。

記事の冒頭には、記事全体の結論を置きます。各見出しの最初には、その見出しの小さな結論を置きます。

層 結論を置く場所 例(架空の記事「洗面所リフォームの日数」)
記事全体 タイトルと、記事の最初の数行 洗面所のリフォームは、多くの場合2日から3日で終わります
見出しごと 各見出しの直後の1〜2文 配管を変える場合は、5日前後かかります
まとめ 最後の見出しの冒頭 日数は、配管を変えるかどうかで決まります

見出しを読むだけで、記事全体の答えを追える状態が理想です。見出しの文を、答えの要点で書くと、この状態になります。

SNSの投稿やメールマガジンの冒頭にも使える

SNSの投稿は、表示される文字数が限られ、冒頭の数十文字で読まれるかが決まります。メールマガジンは、件名と冒頭の数行で、開かれるかが決まります。

どちらも、冒頭に答えか、読んだ後に得られるものを置く形が向いています。型の4段を、そのまま入れる必要はありません。1段目のPointだけを、最初に置きます。

媒体 冒頭に置くこと 4段のうち使う段
SNSの投稿 読んだ人が得る情報の要点 Pointだけ
メールマガジン 件名に答えの核、冒頭に要点 PointとReason
お知らせ いつ、何が変わるか Point、Reason

冒頭を直すときに、やってはいけないこと

冒頭を直す作業には、よくある失敗が3つあります。

1つは、結論を盛ることです。答えを強く見せようとして、実際より短い日数や、高い成果を書くと、問い合わせの後で信頼を失います。

2つ目は、結論を長くすることです。1文目に条件や例外を詰め込むと、答えが埋もれます。例外は、2文目以降に回します。

3つ目は、読み手の問いと関係のない結論を置くことです。「当社は、お客様第一です」は、どのページの問いにも答えていません。

失敗 起きること 直し方
結論を盛る 問い合わせの後で、期待と事実が食い違う 自社の記録にある事実だけを書く
結論を長くする 答えが埋もれて、読み手が探し直す 1文目は答えだけにして、条件は2文目へ
問いと関係のない結論を置く 読み手が、読む理由を失う 問いを1文で書いてから、答えを選ぶ

制作会社や外注先に、冒頭の書き方を伝える

ホームページの文章を外注している会社は、制作会社への依頼で、冒頭の型を最初に伝えておくと、修正のやり取りが減ります。

伝えるのは、次の4点です。

伝えること 書き方の例
ページごとの読み手の問い 「このページは、工事の日数を知りたい人向け」
冒頭に置く答え 「冒頭は2日から3日で終わる、という答えにする」
後ろに回すもの 「会社の沿革は、ページの最後に回す」
使ってはいけない書き出し 「『当社は〜』で始めない」

指示書にこの4点があれば、納品された文章を、冒頭の3行だけで点検できます。

社内の書き方のルールを、3行にする

担当者が複数いる会社では、型を覚えさせるより、短いルールにして共有する方が定着します。

たとえば、次の3行です。

最初の1文は、読み手の問いへの答えにする。

理由は1つに絞り、具体例は日付か件数を入れる。

最後の1文は、読み手の次の行動にする。

この3行を、メールの下書きやページの原稿の冒頭に貼っておけば、書く人が変わっても、同じ形で文章が揃います。

直したあとに、見るもの

冒頭を直したら、結果を確かめます。確かめる場所は、自社の記録と、Googleの計測の画面です。

自社の記録では、問い合わせの件数と、問い合わせの文面に書かれた質問の内容を見ます。冒頭で答えた質問が、問い合わせから減っていれば、答えが届いています。

Google検索セントラルの「AI機能とウェブサイト」によると、AIによる概要やAIモードに表示されたページも、Search Consoleのパフォーマンスレポートの「ウェブ」の検索タイプに含まれて報告されます。AIに表示されたかどうかは、別の数字にはならず、検索全体の数字の中に含まれます。

見るもの 場所 読み方
問い合わせの件数 自社の受付の記録 直した月の前後で比べる
問い合わせの質問の内容 問い合わせの文面 冒頭で答えた質問が減ったかを見る
検索からの表示とクリック Search Consoleのパフォーマンスレポート 直したページの数字を、前後で比べる

数字は、直した直後に大きく動くとは限りません。検索の結果が変わるまで、数週間から数か月かかることがあります。

関連する既存の記事

トップページの最初の一文の決め方は、3C分析のやり方と例 表を埋めたのに決まらない人がHPの最初の一文を決める手順で扱っています。

読み手の検索から共有までの流れ全体を、自社のページで点検する方法は、AISASとは何か AIDMAとの違いと自社サイトで各段を点検する手順で扱っています。

SEOの観点から文章を書くコツは、SEOライティングのコツ AI検索時代に評価基準が変わった本当の理由で扱っています。この記事は、その中の型の1つを、1本分の長さで説明したものです。

PREP法が向かない場面:結論を先に言うと、かえって伝わらなくなる文章がある

型には、向く場面と向かない場面があります。向かない場面を知っておくと、型を使う判断が速くなります。

悪い知らせを、結論だけで突きつける場面

結論を先に言う型は、悪い知らせのときに、相手へ強い衝撃を与えることがあります。たとえば、解約や不採用の連絡を、1文目に「お断りします」と書く場合です。

この場面では、結論を先に書く原則は守りつつ、相手の気持ちへの配慮を、結論の前後に添えます。先に伝えるのは結論でも、言葉の選び方は、相手との関係に合わせて決めます。

共感や感情を、読み手と分け合う場面

お客様の声、創業の背景、お礼の文章のように、書き手の気持ちを伝える文章では、結論を先に書く型は冷たく響きます。

こうした文章では、気持ちが動いた順に書く方が、読み手に伝わります。起承転結や、STAR法の時間の順が向いています。

読み手が、まだ問いを持っていない場面

読み手が何も尋ねていない状態で結論を渡しても、受け取る準備ができていません。広告やお知らせの文章では、最初に読み手の関心を引く一言が、結論の前に要ります。

ただし、ホームページのサービス紹介のように、検索から来た人が問いを持っている場面では、この前置きは要りません。

結論が1つに決まらない場面

複数の選択肢を比べて、読み手が自分で判断する文章では、結論を1つに絞ると、かえって不親切になります。

比較の基準を先に示し、選択肢ごとの特徴を並べ、最後に「あなたの場合は、この条件ならA、この条件ならB」と書く形が、読み手に合います。

向かない場面と、代わりの書き方

場面 PREP法が向かない理由 代わりの書き方
解約や不採用の連絡 結論だけでは冷たく響く 配慮の一文を添えて、結論を書く
お客様の声、創業の背景 気持ちが動いた順に読ませたい 起承転結、時間の順
広告やお知らせ 読み手がまだ問いを持っていない 関心を引く一言から始める
複数の選択肢を比べる文章 結論を1つに絞ると不親切 比較の基準を先に示す
短いチャット 4段は長すぎる 結論の1文だけ

面接や口頭の説明では、2段から始めてよい

冒頭で紹介した就職活動中の質問者の悩みは、口頭の説明で、4段をすべて話そうとしたことから生まれていました。

口頭では、相手が聞いたことに、まず結論と理由の2段で答えます。具体例は、相手が「たとえば、どんなことですか」と尋ねたときに話します。

場面 話す順番 話す長さの目安
質問への最初の答え Point、Reason 20秒から30秒
相手が詳しく聞いたとき Example 30秒前後
話を締めるとき 最後のPoint 10秒以内

質問者が考えた「結論と理由を話し、詳しいことは聞かれたら答える」は、この順番と同じです。型を、相手の聞き方に合わせて崩してよいことを、口頭の説明は教えてくれます。

型を使わなくてよい、と判断する目安

型を使うかどうかは、読み手の問いが1つに決まっているかどうかで決めます。問いが1つなら、結論を先に書く型が効きます。問いが決まらない文章では、型より先に、読み手の整理が必要です。

迷ったときの判断表

型を使うか迷う場面で、次の4つの質問に順番に答えます。

順番 質問 はいの場合 いいえの場合
1 読み手は、答えを探して来ているか 2へ 関心を引く一言から始める
2 答えは、1文で言い切れるか 3へ 比較の基準を先に示す
3 悪い知らせや、感情に触れる内容か 配慮を添えて結論を書く 4へ
4 読み手の次の行動が決まっているか 4段で書く 2段か3段で止める

この表で迷わず結論に進めるのは、問い合わせ前のサービス紹介、よくある質問、見積のメールなどです。

士業やコンサルティングの冒頭の書き方

士業やコンサルティングは、成果の約束ができない仕事が多く、冒頭で言い切る内容に迷いがちです。この場合は、約束できないことは書かず、確実に言えることを、1文目に置きます。

言いにくいこと 確実に言えること 冒頭の例(架空の社労士事務所)
結果の保証 進め方と、確認する項目 就業規則の見直しは、現在の規則の確認から始めます
期間の断定 期間が決まる要素 期間は、規則の分量と、確認の回数で決まります
他社との優劣 自社が行うこと 当事務所は、規則の確認から改定の届出まで、同じ担当者が行います

成果を約束できない仕事でも、「何をするか」「何で決まるか」は、読み手の問いに答える事実として、言い切れます。

業種別に見る、4段のどこに力を入れるか

4段を均等に整える必要はありません。自社の読み手が、どの疑問で迷うかによって、力を入れる段を決めます。

比べて決める仕事は、Reasonに力を入れる

工事、士業、制作、コンサルティングのように、読み手が複数の会社を比べて決める仕事は、理由の説得力が決め手になります。

なぜその期間でできるのか、なぜその方法を勧めるのか。読み手が持つ疑問を、理由の段で先回りして答えます。

実績で選ばれる仕事は、Exampleに力を入れる

製造、卸売、設備、施工のように、実績が信頼の根拠になる仕事は、具体例の質が結果を分けます。

件数、納期、扱った規模など、確かめられる事実を、具体例に置きます。許可を得ていない取引先の名前は、書きません。

すぐ決まる買い物は、最初のPointに力を入れる

飲食店、美容室、日用品のように、すぐ決まる買い物では、最初の1文で、営業時間、場所、メニュー、予約方法がわかることが大事です。

理由と具体例まで読まれる前に、読み手は決めています。最初の1文に、決める材料を全部入れます。

業種の例 力を入れる段 冒頭に置く答え
工務店・リフォーム Reason 工期と、その理由
士業・コンサルティング Reason、Example 解決できる悩みと、近い事例
製造・卸売の法人向け Example 納期と、取引の実績
飲食店・美容室 Point 営業時間、場所、予約方法
採用ページ Point、Reason 応募の条件と、働き方

社内で型を共有する、30分の勉強会

担当者が1人で型を覚えても、社内の他の人が書く文章は変わりません。30分の勉強会を開いて、型と自社の書き方メモを共有します。

時間 内容 使うもの
5分 型の4段と、読み手の問いの説明 この記事の表
10分 自社の古い文章を1つ選び、4段に分ける 実際のメールかページ
10分 参加者が、冒頭の1文を書き直し、読み合う 付箋かチャット
5分 自社の書き方メモに、気づきを足す 共有のメモ

古い文章を題材にすると、誰かの文章を直す形になりやすく、気まずさが生まれます。参加者が自分で書いたものを、自分で直す形にすると、話が進みます。

効果の記録のつけ方

直したページの効果を確かめるために、直す前の状態を、記録に残しておきます。記録は、次の4つで足ります。

記録すること 書き方
直したページの名前 ページのタイトルと、公開日
直した箇所 冒頭の3行を、答えから始めた
直す前の1か月の問い合わせ 件数と、よくあった質問
直した後の1か月の問い合わせ 件数と、よくあった質問

問い合わせの数は、季節や広告の動きでも変わります。数字が増えた場合も、冒頭の直しだけが原因とは言い切らず、質問の内容が変わったかも合わせて見ます。

練習のしかた:1週間で、自社の文章を4段に直す

型は、読んで理解しただけでは使えません。自社の文章を1本直す練習で、身につきます。

1日目と2日目:直すページを3枚選び、問いを書く

アクセスが多いページを3枚選びます。サービス紹介、事例、よくある質問が向いています。

選んだページごとに、読み手の問いを1文で書きます。ページを開いた人が検索で打ち込んだ言葉を、思い出して書きます。

3日目と4日目:冒頭を書き直す

1ページずつ、冒頭の3行を読み、答えがあるかを確かめます。なければ、本文の中から答えの文を探して、先頭へ移します。

移したあとに、理由と具体例を続けます。具体例には、日付か件数を1つ入れます。

5日目:声に出して読み、同僚に読んでもらう

直した冒頭を、声に出して読みます。そのあとで、同僚に読んでもらい、「このページは、何の質問に答えていますか」と尋ねます。

同僚の答えが、自分が決めた問いと同じなら、冒頭は届いています。違えば、答えの1文を直します。

6日目と7日目:公開して、結果の見方を決める

直したページを公開します。公開した日と、直した箇所を記録します。

次の月に、問い合わせの数と文面、検索の表示を見ます。数字が動かなくても、すぐにやめる必要はありません。

日 やること 終わりの目安
1〜2日目 ページを3枚選び、問いを1文で書く 問いが3つ書き出されている
3〜4日目 冒頭の3行を、答えから始まる形に直す 1文目が問いへの答えになっている
5日目 声に出して読み、同僚に読んでもらう 同僚が問いを言い当てる
6〜7日目 公開し、記録を残す 公開日と直した箇所が残っている

直す順番:アクセスの多いページから

自社のホームページ全部を一度に直すことは、現実的ではありません。次の順で、優先をつけます。

優先 ページ 理由
1 トップページ 社名検索や、初めての人が最初に来る
2 問い合わせに近いサービス紹介のページ 直した効果が、問い合わせに届きやすい
3 よくある質問 回答の1文目を直すだけで済む
4 事例のページ 冒頭の1文を、結果にするだけで済む
5 お知らせや会社概要 読まれる回数が少なく、後回しでよい

優先の高いページから、1週間に3枚ずつ直せば、1か月で10枚前後を直せます。

担当者が変わっても残せるように、書き方メモを作る

直した冒頭の書き方は、担当者が変わると失われます。1枚の書き方メモにして、共有の場所に置きます。

メモに書くこと 書き方の例
ページごとの読み手の問い 洗面所リフォーム:工事の日数を知りたい人
冒頭の答えの例 2日から3日で終わります
使ってよい事実 先月の12件のうち10件が3日以内
使わない書き出し 「当社は」「弊社では」で始めない

このメモを新しい担当者に渡せば、書き方を一から教えずに済みます。

担当する人によって、使い方は変わる

型の使い方は、担当する人の立場で少し変わります。

立場 主に使う場面 気をつけること
経営者 提案書の1枚目、取引先へのメール 結論を盛らず、事実を書く
Web担当者 ページの冒頭、よくある質問 読み手の問いを、ページごとに決める
営業担当 見積のメール、面談の最初の一言 相手の次の行動を、最後に書く

よくある質問

Q. PREP法の読み方は、どれが正しいですか。

読み方は「プレップ法」です。Point、Reason、Example、Pointの頭文字をつないだ呼び名です。

名前の由来は頭文字なので、英語の4つを覚えておけば、別の言い方に出会っても意味がわかります。

Q. PREP法とSTAR法は、どう使い分ければいいですか。

主張や提案を伝えるなら、PREP法です。過去の経験を時間の順に語るなら、STAR法です。

ホームページなら、ページの冒頭にPREP法、事例ページの本文にSTAR法を使うと、両方の良さが生きます。

Q. 最初と最後のPointは、同じ文で書いてもいいですか。

同じ内容で構いませんが、言い方を少し変えます。1回目は問いへの答えを言い切り、2回目は読み手の次の行動を加えます。

文章が短い場合は、最後のPointを省いても読み手は迷いません。

Q. 理由が複数あるときは、全部書くべきですか。

読み手が最も知りたい理由を1つ選んで、それを中心に書きます。理由が2つ以上ある場合は、見出しを分けて、それぞれにPREP法を当てはめます。

理由を3つも4つも1つの段落に詰め込むと、どれが主役か読み手に伝わりません。

Q. PREP法で書くと、AI検索で引用されやすくなりますか。

Googleの公式ページ(Google検索セントラル「AI機能とウェブサイト」)には、結論を先に書く型や、PREP法についての記載はありません。AIの回答に表示される効果は、公式に記載なしです。

公式ページに書かれているのは、追加の技術要件がないこと、重要な内容をテキストの形で用意することなどです。型の効果は、読み手が最初の数行で読み続けるかを決めるという、人の側の理由で使います。

まとめ:型は、ページの最初の数行に当てはめて、読み手の問いに答える

PREP法は、結論、理由、具体例、結論の順に並べる型で、読み方は「プレップ法」です。毎回4段を埋める決まりはなく、場面に合わせて2段や3段に組み替えます。

ホームページでは、各ページの最初の数行に、読み手の問いへの答えを置きます。会社紹介や沿革は、答えのあとに回します。

STAR法は、経験を時間の順に語る型で、事例ページの本文に向いています。PREP法はページの冒頭、STAR法は事例の本文と、置き場所を分けます。

悪い知らせ、気持ちを伝える文章、選択肢を比べる文章には、型が向かない場合があります。読み手の問いが1つに決まっているかどうかで、使うかどうかを決めます。

総務省の令和7年通信利用動向調査によると、スマートフォンの世帯保有割合は91.8%でした。小さな画面で最初の数行を見て読み進めるかを決める人が、多くいると考えられます。

Googleの公式ページでは、AIによる概要やAIモードに表示されるために、追加の技術要件はないとされています。結論を先に書く型の効果は、公式に記載なしです。

「売れるサイトはみな謙虚」の考え方で、会社が言いたいことを一度引き、見に来た人が知りたいことに先に答える順番へ、ページを組み直してください。

今日できる点検

点検すること 確かめ方 結果の使い方
トップページの最初の3行に、何の会社かが書かれているか スマートフォンで自社のトップページを開く 書かれていなければ、答えの1文を先頭へ移す
主要なサービスページの最初に、読み手の問いへの答えがあるか 検索される言葉を3つ書き出して、各ページの冒頭と見比べる 答えが無ければ、本文から答えの文を探して先頭に置く
見出しに「結論」「理由」「まとめ」とだけ書いていないか ページの見出しを一覧にして読む 見つけたら、答えの要点を見出しに書き直す
事例ページの1文目が、結果になっているか 事例を1件開いて、最初の1文を読む 経緯から始まっていれば、結果を先頭へ出す
よくある質問の回答が、1文目で答えているか 質問を3つ選び、回答の1文目を読む 前置きがあれば、削って答えから始める
理由が、読み手の問いに噛み合っているか 読み手の問いと理由を、声に出して続けて読む 噛み合わなければ、理由を選び直す
具体例に、日付か件数が入っているか 具体例の文を探して、数字の有無を見る 無ければ、自社の記録から1つ足す
型が向かないページを、無理に直していないか 創業の背景やお客様の声のページを開く そのまま気持ちの順で残す

この記事に書いたことを、そのまま御社のページに

生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。

OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。

これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。

まず1ページ、無料で作らせてください

ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。

自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?

ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。

まず動画で詳しく見る(約30分)
無料診断を受ける

初回は無料・60分・オンライン完結・その場で契約のお願いはいたしません

Web集客・マーケティング
BtoBマーケティング コンバージョン改善 サイト改善 ホームページ制作 中小企業
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • AISASとは何か AIDMAとの違いと自社サイトで各段を点検する手順
  • モニター募集のやり方 反応がないときに見る4つの場所とステマ規制の確かめ方

この記事を書いた人

中野輝規のアバター 中野輝規

合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

この著者の記事一覧へ

関連記事

  • 3C分析のやり方と例 表を埋めたのに決まらない人がHPの最初の一文を決める手順
    3C分析のやり方と例 表を埋めたのに決まらない人がHPの最初の一文を決める手順
  • 中小企業の構造化データ入門 JSON-LDの組み立て方から確認・監視まで【2026年10月版】
    中小企業の構造化データ入門 JSON-LDの組み立て方から確認・監視まで【2026年10月版】
  • 生成AIの指示文の例 マーケティング・営業の9業務で使える型と、入力してはいけない情報【2026年10月版】
    生成AIの指示文の例 マーケティング・営業の9業務で使える型と、入力してはいけない情報【2026年10月版】
  • crowd
    集客できない本当の原因は媒体より前にある 直す順番を解説
  • card
    展示会で集めた名刺が商談にならない原因と後日につなぐ集客の設計
  • BtoB中小企業のSNS運用の始め方 LinkedIn・X・Facebook・Instagram・YouTubeの使い分けと続ける仕組み【2026年10月版】
    BtoB中小企業のSNS運用の始め方 LinkedIn・X・Facebook・Instagram・YouTubeの使い分けと続ける仕組み【2026年10月版】
  • ブライダルの集客は申込から当日まで約束がそろっているかで決まる フェア特典の書き方
    ブライダルの集客は申込から当日まで約束がそろっているかで決まる フェア特典の書き方
  • 【SEO最適化】実績はあるのに知名度がない…本当のプロが報われる「勝つサイト構成」の極意
最近の投稿
  • ヒアリングシートとは 項目のテンプレートと聞き方 答えを自社サイトの文章に生かす流れ
  • USPとは 意味と強みとの違い 作り方と自社サイトに置く場所
  • Googleビジネスプロフィールのサービスの追加と提供地域の設定 住所を隠す事業の扱い
  • Googleビジネスプロフィールの商品欄の使い方と表示されない理由 自社サイトの商品ページ
  • Google で予約ボタンを出す条件と消える理由 自社の予約ページの整え方
最近のコメント
  • USPとは 意味と強みとの違い 作り方と自社サイトに置く場所 に ヒアリングシートとは 項目のテンプレートと聞き方 答えを自社サイトの文章に生かす流れ - 合同会社謙虚 より
  • 3C分析のやり方と例 表を埋めたのに決まらない人がHPの最初の一文を決める手順 に USPとは 意味と強みとの違い 作り方と自社サイトに置く場所 - 合同会社謙虚 より
  • タグラインとは 中小企業が社名に添える一行の作り方と例文と置き場所 に USPとは 意味と強みとの違い 作り方と自社サイトに置く場所 - 合同会社謙虚 より
  • Google で予約ボタンを出す条件と消える理由 自社の予約ページの整え方 に Googleビジネスプロフィールのサービスの追加と提供地域の設定 住所を隠す事業の扱い - 合同会社謙虚 より
  • Googleビジネスプロフィールの商品欄の使い方と表示されない理由 自社サイトの商品ページ に Googleビジネスプロフィールのサービスの追加と提供地域の設定 住所を隠す事業の扱い - 合同会社謙虚 より
  • 記事制作(KCW)
  • 売れるサイトはみな謙虚
  • サービス一覧
  • サイトの無料診断
  • 合同会社謙虚とは
  • 代表プロフィール
  • ブログ
  • お問い合わせ
  • プライバシーポリシー
  • 特定商取引法に基づく表記

© 合同会社謙虚

目次