求人サイトに求人を出しているのに、応募がほとんど来ない。そんなときに「Googleしごと検索に自社の求人を載せられないか」と調べ始める経営者や採用担当の方は少なくありません。
調べてみると、構造化データ、JSON-LD、Indexing APIといった言葉が並び、ホームページの担当者に任せきりの会社ほど、最初の1行目で手が止まります。
この記事は、採用に困っている中小企業の経営者と採用担当の方に向けて、Googleの公式ページで確かめた範囲だけを使って書きました。載せる仕組みと、自社の採用ページから載せる手順、載ったあとに応募が来るページの書き方までを順に説明します。
結論から言うと、載せるには、求人1件につき1ページの採用ページを用意し、そのページに求人の構造化データを付けます。そのうえで、期限が切れた求人を残さないことが条件です。
先に答え:Googleしごと検索には、求人1件につき1ページの採用ページと、求人の構造化データがあれば載る対象になる
Googleしごと検索は、ウェブ上にある求人情報をGoogleが集めて、検索結果の中に見やすく並べる機能です。すでにウェブ上にある求人を見つけて並べる側の仕組みで、求人を書き込む場所はありません。
Google Japan Blogは2019年1月23日の記事で、この機能の提供開始を知らせています。記事には、「サイト管理者が構造化データをご用意いただくだけで、自動的に求人の情報をクロールし、検索結果に表示されるようになります」と書かれています。
自社のホームページに採用ページがあれば、そこが載せる場所の候補になります。次の表が、全体の流れです。
| 段 | やること | 出てくるもの |
|---|---|---|
| 1 | 求人1件につき1ページの採用ページを作る | 職種ごとの個別ページ |
| 2 | ページに求人の構造化データを入れる | 必須項目5つを含む記述 |
| 3 | 検証ツールで記述の誤りを確かめる | エラーのない状態 |
| 4 | Googleに更新を知らせる | 新しい求人の登録 |
| 5 | 募集が終わったら、ページを閉じる | 期限切れが残らない状態 |
この記事は、段1から段5までを、公式ページに書かれている順に追います。
Googleしごと検索とは、求人を集めて見せる検索の機能
求職者がGoogleで「地域名 職種 募集」のような言葉を検索すると、検索結果の上のほうに、求人が一覧の形で出ることがあります。これがGoogleしごと検索です。
Google Japan Blogは、希望する職種やエリアを入力して検索すると、関連する求人情報がひと目で分かりやすく表示される、と説明しています。
求人をクリックすると詳しい内容が表示され、実際の応募は、その求人を掲載している大本のサイトで行います。この点は、2019年の同じ記事に「実際の応募は、それぞれの募集サイトから行って下さい」と書かれています。
つまり、自社の採用ページに載っている求人が出た場合、応募の最後の一歩は、自社のページの上で起きます。
自社の求人を載せる道は、大きく2つ
自社の求人をGoogleに届ける道は、2つあります。
| 道 | 内容 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 自社の採用ページに構造化データを付ける | 自社ページが直接の対象になる | ホームページを自社で更新できる会社 |
| 対応している求人サイトに求人を出す | 求人サイトを通してGoogleに統合される | 求人サイトを今も使っている会社 |
Googleの検索セントラルは、「サードパーティの求人サイトを利用して、Google に統合することも可能です」と説明しています。
この記事で詳しく扱うのは、1つ目の道です。自社のページで応募を受けると、応募者の流れも、載せる文面も、自社で決められるからです。
構造化データを付けても、載ると決まったわけではない
公式ページには、次の注意が書かれています。「構造化データを使用するコンテンツが必ず検索結果に表示されるとは限りません」。
この一文は、記述の仕方が正しくても、表示を約束するものではないことを示しています。付けたら必ず載ると考えて準備すると、載らなかったときに原因が分からなくなります。
この記事は、載るための条件を満たすところまでを扱い、表示される順位や回数の約束はしません。
Q&Aサイトで見かけた、自社のホームページをいじれない担当者の質問
先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。
質問者は、急ぎで自社の求人をGoogleに載せたいと考えていました。調べたところ、掲載の条件は2つに分かれていました。1つは、自社のウェブサイトに求人情報を載せていること。もう1つは、第三者のサービスを使って求人を載せていることです。
ところが質問者の会社は、特殊な自社サービスを使っていて、ページのHTMLを触れません。第三者のサービスも使っていません。この場合は、どうすればいいのか、という内容でした。
この質問には、答えが1つ付いていました。要点は、Googleしごと検索は「まとめサイト」のような立ち位置で、元になる求人が、どこかのページにまず存在していなければならない、という指摘でした。
質問者がつまずいた場所は、2つ
質問の文面から読み取れる行き詰まりは、次の2つです。
| 行き詰まり | 質問の内容 | 中身 |
|---|---|---|
| 自社の画面でHTMLを触れない | 特殊なサービスのため編集できないという説明 | 構造化データを貼る場所がない |
| 外部の求人サービスも使っていない | 第三者のサービスは利用していないという説明 | 求人の置き場がどこにもない |
2つとも、公式ページが示す2つの道(自社ページに付ける・求人サイトを通す)に、そのまま対応しています。
回答が指摘した誤解は、公式の説明と一致する
回答は、求人は自社のページか外部のサイトに先に載っていて、Googleはそれを集めて見せる、と説明していました。
Googleの公式ページも、構造化データは「求職者がブラウザで読むことができる求人情報と、同じページに表示する必要があります」としています。ページがなければ、付ける相手もありません。
質問者が次にやることは、載せる元の求人ページを用意することです。載せる申請の窓口を探す必要はありません。
自社の画面を触れないときの選び方
ページを自分で触れない会社は、ホームページを管理している人や会社に、求人1件につき1ページの追加を頼む形になります。
公式ページは、CMSを使っている場合は、CMSに統合されたプラグインを使うほうが簡単な場合もある、と案内しています。
頼む相手がいない場合は、求人サイトに出す道が現実的です。その場合も、あとの章の「応募が来るページの書き方」は、求人サイトの原稿にそのまま使えます。
採用に困っている会社が増えているので、見つけてもらう場所を増やす意味がある
載せ方の前に、採用の状況を公的な数字で確かめます。
厚生労働省が2026年10月2日に公表した「一般職業紹介状況(令和8年8月分)」によると、令和8年8月の有効求人倍率(季節調整値)は1.18倍で、前月と同水準でした。正社員の有効求人倍率は1.00倍、新規求人倍率は2.06倍です。
有効求人倍率は、ハローワークで仕事を探している人1人に対して、何件の求人があるかを示す数字です。1.18倍は、求職者1人に1件を少し超える求人がある状態を表します。
この数字は、ハローワークの求人と求職者から作られたものです。民間の求人サイトや自社ページの状況は含みません。それでも、求人を出す側が、求職者に選んでもらう立場にあることは読み取れます。
求人を出す側が選ばれる側になると、見つけてもらう入口が効く
正社員の有効求人倍率が1.00倍という数字は、正社員を探す人と求人が、ほぼ同数であることを示します。求人が1件増えれば、求職者の目は、その分だけ分かれます。
そのなかで、求職者が自社の求人にたどり着く入口は、複数あるほうが取りこぼしが減ります。Googleで仕事を探す人は、求人サイトの会員でなくても、検索窓から入れます。
小さな会社の求人は、入口が1つに偏りやすい
小さな会社では、求人サイト1つに出して、応募を待つ形が多くなります。そのサイトの一覧で埋もれると、見られる機会が途切れます。
求人原稿の直し方は、すでに求人を出しても応募が来ない原因と、求人原稿と採用ページの直し方の記事で書いています。この記事は、その手前の、見つけてもらう入口を増やす話を扱います。
この記事で答える4つのこと
次の4点を、順に書きます。
- Googleしごと検索に載せるために、自社の採用ページで用意するもの
- 構造化データの必須項目と推奨項目、書き方の決まり
- 載せたあとに外される原因と、期限切れの求人の扱い
- 載ったあとに応募が来る採用ページの書き方
自社の採用ページを載せる仕組み:求人1件につき1ページと、求人の構造化データ
載せる仕組みは、公式ページ「求人情報(JobPosting)の構造化データ」に書かれています。確認した時点(2026年10月27日)の公式ページは、2026年9月12日が最終更新でした。
構造化データとは、ページの中身を、検索エンジンが読み取れる決まった形で書き添えたものです。人が読む画面は変わらず、画面の裏側に、職種、勤務地、募集期間といった情報が整理されて入ります。
求人の場合は、JobPostingという名前の形式を使います。書き方には、JSON-LDという形式が使われます。公式ページの例も、すべてこの形式です。
| 言葉 | 意味 | 中小企業の担当者が覚えること |
|---|---|---|
| 構造化データ | ページの中身を機械に伝える書き添え | 画面には出ない部分 |
| JobPosting | 求人用の書き添えの型 | 求人1件につき1つ |
| JSON-LD | 書き添えを書く形式 | ページのHTMLに貼る文字列 |
| プロパティ | 書き添えの項目 | 職種名、勤務地などの1行ずつ |
求人1件につき1ページ、1つの構造化データ
公式ページの技術ガイドラインは、構造化データを「可能な限り最も詳細なリーフページに実装します」と書いています。
さらに、求人リストを提供するためのページ(検索結果ページなど)には追加しないように、と明記しています。1件の求人と、それに関する詳細情報を記載した、最も詳細なページに付けるものです。
多くの中小企業のホームページには、「採用情報」というページが1枚あり、そこに職種が数件並んでいます。この形のままでは、構造化データを付ける場所がありません。
職種ごとに、個別のページを作ります。たとえば「営業職」「製造スタッフ」「事務」の3職種なら、3ページです。
構造化データは、画面に見えている内容と同じでなければならない
公式ページは、構造化データを「求職者がブラウザで読むことができる求人情報と、同じページに表示する必要があります」としています。
構造化データだけに書いて、画面には出していない情報があると、ポリシー違反になります。公式ページが挙げる例は、給与がマークアップに含まれているのに、求人ページには書かれていない場合です。
この決まりは、書き添えを「隠し情報」にしないための決まりです。画面に給与を書けない事情がある会社は、構造化データにも給与を入れません。
必須項目5つ:これが欠けると、求人として扱われない
公式ページは、必須プロパティとして、次の5つを挙げています。
| 項目名 | 日本語での意味 | 書く内容の決まり |
|---|---|---|
| title | 職種の名前 | 職務の名称だけを書く |
| description | 仕事の詳しい説明 | HTMLで書く。titleと同じにしない |
| datePosted | 最初に投稿した日 | 年月日の形で書く |
| hiringOrganization | 求人をしている組織 | 会社名を書く。所在地は含めない |
| jobLocation | 働く場所 | 国を含めて書く |
もう1つ、validThroughという項目(求人の期限日)は、「求人情報に有効期限がある場合に必須」です。期限を決めて募集する会社は、実質6つ目の必須項目になります。
titleには、職種の名前だけを書く
titleは、職種の名前を書く場所です。求人記事の見出しを書く場所ではありません。公式ページは、求人コード、住所、日付、給与、会社名を含めないよう求めています。
公式ページが示す、望ましくない例は「 倉庫でのお仕事です!バス停のすぐ近く!」です。望ましい例は「倉庫での出荷・入荷の担当者」とされています。
「!」や「*」のような特殊文字を多用すると、構造化データがスパム行為のあるマークアップと見なされることがある、とも書かれています。
自社のページの見出しと、titleは分けて考えます。見出しは人を引きつけるために書いてよく、titleは、職種の名前だけを淡々と書きます。
descriptionは、仕事の中身を詳しく書く
descriptionには、職務、資格、スキル、業務時間、学歴や経験の要件などを書きます。公式ページは、titleとdescriptionを同じにできないと明記しています。
書く形はHTMLです。公式ページによると、この機能では、段落と箇条書きのタグが認識されます。見出しや太字のタグは、機能の書式には影響しないとされています。
つまり、検索結果に出る求人の詳細は、見出し抜きの段落と箇条書きで読まれます。短い段落と箇条書きに整えておくと、そのまま読みやすい形になります。
hiringOrganizationとjobLocationは、会社名と働く場所
hiringOrganizationには、会社名を書きます。公式ページは、「所在地は含めないでください」とし、例として、通りの名前を添えた店舗名の形を避ける旨を示しています。
支店名や店舗名を足したくなる場面ですが、ここは会社の名前だけを書きます。
jobLocationには、オフィスや作業現場など、実際に働く特定の場所を書きます。公式ページによると、国を示すaddressCountryを含める必要があります。
職場が複数ある場合は、jobLocationを配列にして、複数の場所を書けます。Googleは、求職者の検索に応じて、表示に最適な場所を選ぶとされています。
推奨項目:書くと、求職者に伝わる情報が増える
必須の5つとは別に、推奨とされている項目があります。公式ページは、「推奨プロパティを使用すると、コンテンツについてさらに詳しい情報を追加できる」としています。
| 項目名 | 意味 | 公式ページの決まり |
|---|---|---|
| baseSalary | 基本給 | 雇用主が提示した実際の金額。概算は不可 |
| employmentType | 雇用形態 | 正社員、パートなどの決まった値から選ぶ |
| validThrough | 期限日 | 期限がある場合は必須。ない場合は書かない |
| directApply | 直接応募の可否 | 手間の少ない応募ができるかを示す |
| identifier | 会社内の求人番号 | 求人ごとの一意の識別子 |
| jobLocationType | 在宅勤務の指定 | 完全リモートの求人にだけ使う |
baseSalaryは、実際に提示する基本給を書く
baseSalaryは、「雇用主から提示された実際の基本給(概算額ではない)」と説明されています。給与を書く場合は、月給なら「月給◯◯」のように、画面に書く内容と一致する数字を使います。
単位は、HOUR、DAY、WEEK、MONTH、YEARのいずれかを、大文字で書きます。給与に幅がある場合は、1つの値の代わりに、最小値と最大値を分けて書く決まりです。
また、公式ページは「雇用主以外はbaseSalaryを指定しないでください」と書いています。求人サイトや代行の担当者が、推測で入れてはいけない項目です。
employmentTypeは、決まった値から選ぶ
employmentTypeには、公式ページが挙げる値から選びます。正社員はFULL_TIME、パートタイムはPART_TIME、契約社員はCONTRACTOR、派遣社員はTEMPORARYです。
ほかに、インターンのINTERN、日雇いのPER_DIEM、該当しない場合のOTHERなどがあります。大文字と小文字が区別されるので、書き写すときに注意します。
1件の求人が複数の雇用形態にまたがる場合は、複数の値を書けます。
directApplyは、応募までの手間が少ないかを示す
directApplyは、その求人のURLから、そのまま応募できるかを示す項目です。公式ページは、不必要な中間ステップがなく、簡潔で短いステップで応募が終わることを、直接応募の目安にしています。
公式ページには、この情報の使い方は開発中のため、すぐには検索に表示されない場合もある、と書かれています。付けたから載る、という種類の項目ではありません。
学歴や経験の項目は、ベータ版
公式ページには、学歴を示すeducationRequirementsと、経験を示すexperienceRequirementsが、ベータ版として載っています。
こちらも、使い方が開発中の項目です。最初の1件では、必須項目と主な推奨項目を整えれば足ります。学歴や経験の条件は、descriptionの文章に必ず書きます。
載るまでの手順:ページを作ってから、Googleに知らせるまで
公式ページが示す手順を、中小企業の担当者の動きに置き換えて並べます。
最初に、求人1件につき1ページの採用ページを公開します。次に、必須項目と推奨項目を含む構造化データを、そのページに入れます。そのあと、検証ツールで確かめ、Googleに知らせます。
手順1:Googleがページを読める状態にする
公式ページは、最初に「Googlebot がサイトを効率的にクロールできることを確認します」と書いています。Googlebotは、Googleがページを読みに来るプログラムです。
採用ページが、robots.txtという設定ファイルで読み取りを断られていたり、noindexという指示で検索に出さない設定になっていたり、ログインしないと開けなかったりすると、構造化データを付けても意味がありません。
ホームページを作ってもらった会社に、採用ページが検索に出せる設定になっているかを、1度確かめてもらいます。
手順2:構造化データを、そのページに入れる
構造化データは、ページのHTMLに入れます。公式ページには、CMSを使っている場合は、CMSに統合されているプラグインを使うほうが簡単な場合もあると書かれています。
Q&Aサイトには、WordPressの採用ページのどこに構造化データを貼ればいいのか、という質問もありました。回答は、ページの本文の最下部に書き込めばよい、という趣旨でした。
貼る場所はページごとに違うので、公式ページの「使用している形式に基づいて、ページ上の構造化データを挿入する場所」の案内を、担当者と一緒に確かめます。
手順3:検証ツールで、記述の誤りを確かめる
公式ページは、リッチリザルトテストで記述を検証するよう案内しています。このツールは、構造化データに誤りがないかを、公開前にも調べられます。
ページを公開したら、URL検査ツールで、Googleがそのページをどう見ているかを確かめます。公式ページは、robots.txt、noindexタグ、ログイン要件によってページがブロックされていないことを確認する、としています。
手順4:Googleに知らせて、待つ
ページを公開したあと、Googleがそのページを見つけてクロールするまで、数日かかる場合があると公式ページは書いています。
数日の間に何も起きなくても、すぐに作り直す必要はありません。まず、検証ツールとURL検査ツールの結果を見直します。
| 手順 | 使うもの | 確かめること |
|---|---|---|
| 読める状態にする | ホームページの設定 | 検索に出せる設定か |
| 構造化データを入れる | ページのHTML、またはプラグイン | 必須項目5つが入っているか |
| 記述を検証する | リッチリザルトテスト | エラーが出ていないか |
| 見え方を確かめる | URL検査ツール | Googleから見えているか |
| 知らせて待つ | 再クロールの依頼、Indexing API | 数日たっても動きがないか |
載らない・外される原因:Googleの求人のコンテンツポリシーで決まっていること
公式ページには、求人のコンテンツポリシーが書かれています。ポリシーに違反すると、手動による対策を受けたり、求人検索から外されたりする場合がある、という内容です。
中小企業のホームページで起きやすい違反を、表にまとめます。
| ポリシーの項目 | 公式ページの決まり | 中小企業で起きやすい形 |
|---|---|---|
| 無関係なコンテンツ | JobPostingは、求人が1件掲載されるページにだけ使う | 「採用情報」の一覧ページに付けてしまう |
| 不完全なコンテンツ | 求人の説明が不完全な求人は掲載できない | 「詳細は面接で」だけで仕事内容がない |
| 応募方法がない | 応募方法が示されていない求人は掲載できない | 電話番号も応募フォームもない |
| ログインが必要 | ログインしないと詳細が読めない求人は掲載できない | 会員登録をしないと詳細が見えない |
| 金銭の支払い | 応募者に支払いを求める求人は掲載できない | 登録料や教材費を前提にしている |
| 期限切れ | 期限切れの求人は掲載できない | 募集終了後もページが残っている |
一覧ページに付けると、構造化データが間違ったページにあると判断される
公式ページのトラブルシューティングには、「構造化データが間違ったページにある」という項目があります。1件以上の求人を含む一覧ページにJobPostingがある状態を指します。
直し方は、一覧ページから構造化データを外し、1件の求人の専用ページにだけ置くことです。
画面に書いていない情報を、構造化データだけに書かない
「コンテンツが構造化データと一致しない」という項目もあります。画面の職務名が、titleの値と一致しない場合や、給与がマークアップにあって求人ページにない場合です。
公式ページは、マークアップの情報は、すべて求人ページに表示する必要があるとしています。
求人の説明が「詳細は面接で」で終わると不完全とされる
不完全なコンテンツの禁止は、仕事の中身を書いていない求人に当てはまります。
descriptionには、職務、資格、業務時間などを書く、と公式ページは求めています。これは、後の章で書く、応募が来る採用ページの中身とも重なります。
ログインが必要な求人は、掲載できない
求人の説明を表示するためにログインが必要な求人は、掲載できません。公式ページは、ユーザーがログインせずに、求人の詳細を閲覧できるようにする必要があるとしています。
自社の採用ページが会員制になっている場合は、求人ページだけでも、ログインなしで開けるようにします。
期限切れの求人の扱い:閉じる方法は3通りあり、残したままにすると外される
公式ページは、「期限切れの求人情報は掲載できません」と書いています。終了した求人に対して、タイムリーな措置を講じないと、手動による対策が必要になる場合がある、とも書かれています。
募集が終わったあとの扱いは、次の3つのいずれかです。
| 方法 | やること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 期限日を過去にする | validThroughに過ぎた日付が入っている状態にする | 期限を決めて募集した求人 |
| ページを削除する | ページを完全に削除し、404または410を返す | 募集を再開しない求人 |
| 構造化データを外す | ページからJobPostingを取り除く | ページは残したい場合 |
期限を決めた募集は、validThroughを入れておくと閉じ忘れを減らせる
公式ページは、期限切れの求人を残さない理想として、ウェブサイトから削除することを挙げています。削除しない場合は、validThroughの値が設定されていて、過去の日付であることを確認します。
期限日を最初から入れておくと、期限日を過ぎた時点で、期限切れの状態になります。人の手による閉じ忘れが減ります。
期限を決められない募集には、validThroughを書かない
公式ページは、求人に有効期限がない場合や、期限が分からない場合は、validThroughを指定しないよう求めています。適当な日付を入れてはいけません。
また、期限前に採用が決まった場合は、求人情報を削除するよう書かれています。
募集を止めたのに、応募の窓口を開けておかない
公式ページは、「応募者のデータを収集しながら採用を行っていない求人は、削除する場合がある」としています。
採用を再開する予定のない求人ページは、閉じます。応募者を集めたまま放置すると、求職者にとっても、会社にとっても損になります。
Indexing APIの対象:求人のページだけが使える、Googleへの直接の通知
公式ページは、求人の更新を伝える方法として、サイトマップよりIndexing APIを使うことをすすめています。Indexing APIのほうが、早くGooglebotにページを読ませる指示を出せるからです。
Indexing APIの公式ページには、「JobPosting が追加されたページ、または VideoObject に BroadcastEvent が埋め込まれたページをクロールするためにのみ使用できます」と書かれています。
求人のページと、ライブ配信の動画ページだけが対象で、会社のお知らせやブログには使えません。
| 通知の方法 | 使える範囲 | 公式ページの位置づけ |
|---|---|---|
| Indexing API | 求人ページとライブ配信の動画ページ | 求人の新規・更新・削除の知らせに推奨 |
| サイトマップ | サイト全体 | Indexing APIを使っていても、あわせて送ることを推奨 |
| 再クロールの依頼 | 数ページの確認 | 公開直後の数ページのテストに使う |
Indexing APIでできることは、更新・削除・状況の確認
Indexing APIの公式ページが挙げる機能は4つあります。新しいURLや更新を知らせること、削除を知らせること、リクエストの状況を取得すること、最大100件を1つのHTTPリクエストにまとめて送ることです。
使い始めるには、いくつかの準備が要る
公式ページによると、まずIndexing APIを有効にして、サービスアカウントを作り、Search Consoleで所有権を確認し、アクセス用のトークンを取得します。
この準備は、ホームページの管理者や制作会社の協力が要ります。求人の件数が年に数件の会社は、最初からIndexing APIを使わず、サイトマップと再クロールの依頼から始める進め方もあります。
悪用すると、利用できなくなる
公式ページは、Indexing APIで送ったすべてのページは、厳格なスパム検出を受けると書いています。割り当ての上限を超える目的で複数のアカウントを使うなどすると、利用の権利を取り消される場合があります。
求人以外のページを、Indexing APIで送ってはいけません。
載ったあとに応募が来るかは、採用ページの中身で決まる:「売れるサイトはみな謙虚」の考え方
Googleしごと検索に載ると、求職者が自社の求人を、検索結果の中で見つけられるようになります。見つけてもらうところまでは、ここまでの手順で準備できます。
そのあと、求職者が求人をクリックして開くのは、自社の採用ページです。ここで応募に進むか、閉じるかが決まります。
その軸にするのが、私が「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいる考え方です。
謙虚とは、会社を小さく見せることではない
謙虚という言葉は、控えめに振る舞うことだと受け取られがちです。ここでの意味は違います。
会社が言いたいことを一度引いて、求職者が知りたいことに先に答える。この順番を守ることを、謙虚と呼んでいます。
採用ページに当てはめると、会社の理念や社長のあいさつを先頭に置く形から、仕事の中身と条件を先頭に置く形へ入れ替える作業になります。
求職者が応募の前に確かめることは、次の6つ
Googleの検索結果から求人を開いた人は、まだ会社のことを何も知りません。ページを開いて、次の6つを確かめています。
| 確かめること | 求職者の頭の中の問い | ページに書く場所 |
|---|---|---|
| 仕事の中身 | 毎日、何をするのか | 仕事内容と一日の流れ |
| 働く場所と時間 | 通えるか。何時から何時までか | 勤務地と勤務時間 |
| 条件 | 生活できる額か。休みは取れるか | 給与と休日 |
| 求める人 | 自分でも応募していいのか | 必要な経験と資格 |
| 職場の人 | 誰と働くのか | 職場の人の言葉 |
| 応募の方法 | どう連絡すればいいのか | 応募の窓口 |
この6つのどれかが読み取れないと、求職者は、別の求人に移ります。公式ページが、応募方法のない求人を載せられないとしている理由も、同じ事情です。
仕事内容は、一日の流れで書くと伝わる
「製造業務全般」「営業事務」といった言葉だけでは、毎日の動きが想像できません。仕事内容は、一日の流れを時刻つきで書きます。
| 時刻 | 製造スタッフの例 | 書くこと |
|---|---|---|
| 8:00 | 朝礼、機械の点検 | 最初に何をするか |
| 9:00 | 加工作業 | 主な仕事の中身 |
| 12:00 | 昼休み | 休みの時間 |
| 13:00 | 検品、梱包 | 午後の仕事 |
| 17:00 | 片づけ、終業 | 終わる時刻 |
時刻と作業を並べるだけで、求職者は、自分がその職場にいる姿を想像できます。
descriptionに入れる構造化データの文章にも、同じ内容を段落と箇条書きで入れておきます。
条件は、伏せ字の例のように、実際の書き方をそろえる
給与や休日は、求職者が最初に探す情報です。baseSalaryに入れる数字と、画面に書く数字は、一致させます。
| 項目 | 書き方の例 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 給与 | 月給◯◯(基本給のみ) | 手当を含むか分けて書く |
| 勤務時間 | 8:00〜17:00(休憩60分) | 休憩を含めて書く |
| 休日 | 土日祝、年末年始 | 年間の日数が分かるなら添える |
| 雇用形態 | 正社員(試用期間あり) | 試用期間の条件を書く |
| 手当 | 通勤手当(上限あり) | 上限の有無を書く |
この表の◯◯には、自社が実際に提示する数字を入れます。実際に提示する金額である必要があり、概算は使えません。
応募の方法は、1つに絞って、ページの下に置く
応募方法が複数あっても、求職者は迷います。電話、メール、フォームのうち、最も返信を早くできる1つを、先頭に書きます。
その下に、補助の方法を足します。応募フォームは、名前と連絡先だけの最小の入力にします。
公式ページの説明では、応募に何度もクリックや入力が要る場合、直接応募とは見なされにくいとされています。
職場の人の言葉を1つ入れると、応募前の不安が下がる
求職者が応募をためらう理由で多いのは、職場の雰囲気が分からないことです。
現場で働く人の短い言葉と、仕事の写真を1枚、載せます。社長のあいさつの代わりに、入社2年目の人の一言を置く形です。
会社の実在を示す:ロゴと会社情報をそろえる
求職者は、応募の前に、会社名でも検索しています。そのとき、Googleの検索結果に出る会社の情報と、採用ページの内容が合っているかを見ています。
公式ページは、求人に表示するロゴについて、「Google では、会社のナレッジグラフ カードに表示されている画像と同じロゴを求人情報に使用します」と書いています。
別のロゴを使いたい場合は、変更を提案するか、構造化データでロゴを指定します。
ロゴと会社名が食い違うと、別の会社に見える
ナレッジパネルの仕組みと、自社サイトで直す点は、ナレッジパネルが表示されない中小企業へ 認証の仕組みと自社サイトで直す点で整理しています。
Googleマップなどに出る会社の情報の認証は、Googleビジネスプロフィールの認証が通らない 動画で映すものと見直す点で扱っています。
求人の構造化データに入れる会社名と、ロゴ、住所は、会社概要ページと同じ表記にそろえます。
求人原稿と採用ページを、食い違わせない
求人サイトにも出していて、自社の採用ページにも載せる場合は、仕事内容、給与、休日を、同じ内容にそろえます。
公式ページは、別のURLに同じ求人のコピーを掲載する場合、ページの各コピーで正規のURLを使うよう案内しています。
求人原稿の書き方の細部は、求人を出しても応募が来ない原因と、求人原稿と採用ページの直し方に書いています。この記事の採用ページの書き方は、その記事の内容と同じ方向です。
業種の型で見る:採用ページの題と、一日の流れの書き出し
職種ごとの個別ページは、題の付け方と、一日の流れの書き出しが変わります。4つの型を並べます。
| 業種の型 | titleに入れる職種名の例 | 一日の流れの書き出し |
|---|---|---|
| 製造業 | 金属加工の製造スタッフ | 朝礼のあと、機械の点検から始まる |
| 飲食店 | ホールスタッフ | 開店前の準備から始まる |
| 運送業 | 近距離の配送ドライバー | 出発前の点呼から始まる |
| 工務店 | 現場の施工スタッフ | 現場に向かう前の朝の準備から始まる |
職種名は、地名や会社名を足さずに、仕事の名前だけにする
titleは、公式ページの決まりのとおり、職務の名称だけにします。地名は、jobLocationに入れます。
ページの見出し(人が読む部分)には、「◯◯市で働く、金属加工の製造スタッフ」のように、地名を足して構いません。
募集人数が少ない職種ほど、ページを残す理由が減る
1名の募集でも、個別のページを作れます。公式ページは、雇用形態の値としてパートタイムなども挙げており、募集人数による制限は書いていません。
一方、募集が終わったあとにページを閉じる手間も、件数に比例して増えます。募集の数が多い会社は、閉じる日を決めておきます。
載せたあとの運用:月に1度、求人ページを見直す
Googleしごと検索に載せたあとの仕事は、募集が続いている間の更新と、終わったあとの閉じ方です。公式ページが、期限切れの求人を残さないことを何度も求めているため、運用の中心は閉じ方になります。
月に1度の見直しは、4つの点を確かめる
月の初めに、次の4つを確かめます。
| 確かめること | 確かめ方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 募集が終わった求人が残っていないか | 採用ページの一覧を上から順に見る | 終わった求人は閉じる |
| 期限日が過去になっていないか | 構造化データのvalidThroughを見る | 過ぎていれば、ページを閉じる |
| 画面の条件と構造化データが一致しているか | 給与と勤務地を見比べる | 食い違いは、画面を正にして直す |
| 応募の窓口がつながるか | 電話とフォームを試す | つながらなければ直す |
条件を変えたときは、構造化データも同時に変える
給与や勤務時間を変えたときに、画面だけを直して、構造化データが古いままになる失敗があります。公式ページは、両者の不一致を、スパム行為のある構造化マークアップと見なされる例として挙げています。
条件を変える担当者と、構造化データを触る担当者が別の場合は、変更の連絡の手順を決めておきます。
構造化データの問題は、検索エンジンの管理画面で知らせが届く
公式ページのトラブルシューティングには、Search Consoleに、構造化データのポリシー違反のメッセージが表示される場合がある、と書かれています。
たとえば「構造化データのポリシー違反 – 有効期限が切れた求人の JobPosting 構造化データ」といったメッセージです。メッセージが届いたら、公式ページの「問題の修正方法」に沿って直し、再審査を受けるために送信します。
効果は、数週間単位で見る
構造化データを入れた直後に応募が増えなくても、数日間は、Googleが読み取るまでの時間です。公式ページも、数日かかる場合があると書いています。
応募の数は、載せる前の同じ期間と比べて、数週間単位で見ます。
よくある質問
Q. Googleしごと検索とは、何をする機能ですか。
ウェブ上にある求人情報をGoogleが集めて、検索結果の中に見やすく並べる機能です。日本では、2019年1月23日に提供が始まりました。
求人を書き込む場所はなく、すでにウェブ上にある求人を見つけて並べます。応募は、求人を掲載している大本のサイトで行います。
Q. Googleしごと検索への掲載方法は、何がありますか。
自社の採用ページに求人の構造化データを付ける方法と、対応している求人サイトに求人を出す方法の2つがあります。
自社のページを使う場合は、求人1件につき1ページを用意し、必須項目のtitle、description、datePosted、hiringOrganization、jobLocationを書きます。
Q. 1名だけの募集でも、載せられますか。
公式ページには、募集人数による制限は書かれていません。雇用形態の値には、正社員のほか、パートタイムや契約社員などがあります。
人数よりも、求人1件につき1ページがあること、応募の方法が示されていること、期限切れが残っていないことが条件になります。
Q. 募集が終わったら、何をすればいいですか。
公式ページが示す3つの方法のうち、1つを選びます。期限日を過去にする、ページを削除して404か410を返す、構造化データをページから外す、のいずれかです。
そのうえで、Indexing APIかサイトマップを使って、変更をGoogleに知らせます。
Q. Indexing APIは、必ず使う必要がありますか。
公式ページは、求人の更新の知らせにはIndexing APIを推奨していますが、サイトマップの送信も、あわせてすすめています。
Indexing APIは、求人のページとライブ配信の動画ページにだけ使えます。準備にはサービスアカウントの作成などが必要なので、最初はサイトマップから始める進め方もあります。
まとめ
Googleしごと検索に自社の求人を載せるには、求人1件につき1ページの採用ページを用意し、必須項目5つを含む求人の構造化データを入れます。期限切れの求人は、残さずに閉じます。
構造化データは、画面に見えている内容と一致させます。公式ページも、「構造化データを使用するコンテンツが必ず検索結果に表示されるとは限りません」と書いており、載ることの約束はありません。
厚生労働省が2026年10月2日に公表した資料によると、令和8年8月の有効求人倍率は1.18倍でした。求人を出す側が、選ばれる側に立つ状況は続いています。
載ったあとは、採用ページの中身で応募が決まります。仕事内容を一日の流れで書き、条件を実際の数字で書き、応募の窓口を1つに絞ります。
「売れるサイトはみな謙虚」の考え方で、会社が言いたいことを一度引き、求職者が知りたいことに先に答える順番へ、採用ページを組み直してください。
今日できる点検
| 点検すること | 確かめ方 | 結果の使い方 |
|---|---|---|
| 求人1件につき1ページになっているか | 採用ページの一覧を見る | 1ページに複数職種があれば、分ける |
| titleが職種の名前だけになっているか | 住所や給与が入っていないか読む | 入っていれば、職種名だけに直す |
| 必須項目5つが構造化データに入っているか | リッチリザルトテストで検証する | エラーが出れば、該当の項目を直す |
| 給与の数字が画面と一致しているか | 画面とbaseSalaryを見比べる | 違えば、画面の数字に合わせる |
| 期限切れの求人が残っていないか | 一覧とvalidThroughを見る | 残っていれば、閉じる |
| 応募の方法がページに書かれているか | 求人ページを開いて探す | なければ、窓口を1つ足す |
| 仕事内容に一日の流れがあるか | ページを上から読む | なければ、時刻つきで足す |
| 求人サイトの原稿と採用ページが一致しているか | 給与と休日を並べて比べる | 食い違いは、片方に合わせる |
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