自社の記事が、Googleの検索結果で「読者が選んだ提供元」として目立つ仕組みがあります。Googleはこの仕組みを、検索セントラルの1ページ「preferred sources」で説明しています。
この記事は、そのページを英語版の原文から読んで整理します。読者に自社を選んでもらうための3つの設置方法と、使える地域・言語、対象になるサイトの条件が分かります。
英語版と日本語版の比べ読み、更新の経緯、弊社のサイトで確かめたことも書きます。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。読者に直接選んでもらう導線は、検索の外から数字を動かす手がかりになるので、このページの中身と条件を原文で確かめました。
結論:3行で言うと
- ユーザーが自分でサイトを「優先する提供元」に選ぶと、そのユーザーの「トップニュース」に表示される可能性が高まります。「優先」バッジも付きます
- 選んでもらう方法は3つです。JavaScriptのボタン(2行で設置)、ボタンを自分で作る高度な実装、リンクを貼るだけのディープリンクです。どれも、表示されるために必須ではありません
- 対象はドメインかサブドメインの単位です。サブディレクトリ(例:自社ドメインの「/blog」)は対象外です。AIモードとAIによる概要で表示するには、Search Consoleで生成AI機能に含める設定も必要です
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Help your readers find your site through preferred sources in Google Search |
| 日本語版の題名 | 読者が Google 検索の優先するニュース提供元からサイトを見つけられるようにする |
| 英語版の最終更新日 | 2026年9月18日 |
| 日本語版の最終更新日 | 2026年9月26日 |
| Google検索セントラルの中の位置(章) | 左の目次では「Ranking and search appearance」(ランキングと検索での見え方)の中にあり、「Interstitials and dialogs」の次に並びます |
| 直近の主な更新 | 2026年8月20日にカスタムのボタンの説明を追加。2026年9月18日の更新は、変更履歴に記載がありません(後述) |
Googleがこのページで言っていること
導入:選ぶのはユーザー、効果は「表示されやすさ」
ユーザーがサイトを優先する提供元として選ぶと、そのユーザーの「トップニュース」にコンテンツが表示される可能性が高まります。表示には「優先」バッジが付きます。
AIモードとAIによる概要でも、サイトを選んだユーザーには、コンテンツに「優先」バッジを付けて見せられます。ここで書かれているのは「可能性が高まる」「表示できる」という範囲です。
原文が述べるのは、表示されやすくなる、というところまでです。
使える地域・言語と、対象になるサイト
- トップニュースでの提供範囲:世界で利用でき、Google検索が使えるすべての言語が対象です
- AIモード・AIによる概要での提供範囲:これらの機能が提供されているすべての言語と地域で表示できます
- AI機能で表示するための条件:サイトがSearch Consoleの「検索の生成AI機能」に含まれていることを確かめる必要があります
- 対象になるサイトの単位:ドメインかサブドメインです。「www.example.com」や「code.example.com」が当てはまり、「www.example.com/blog」のようなサブディレクトリは含まれません
原文に、日本の名前は出てきません。トップニュースは「Google検索が使えるすべての言語」で世界的に提供と書かれているので、日本語も含まれると読めます。
ただし、自社のサイトが対象になるかは、サイトごとにツールでの確認が必要です。
確かめる方法は原文にあります。次の「設置方法」の冒頭で、Googleの「ソース設定ツール」の検索ボックスに自社のサイトを入れ、表示されるかを見るよう案内しています。
読者に選んでもらう3つの方法
原文は、ツールにサイトが表示される場合に使える方法として、次の3つを挙げます。どれも「読者を増やす方法の例」であり、優先する提供元として表示されるための必須条件ではない、と書かれています。
| 方法 | 中身 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 標準のJavaScript(推奨) | Googleのスクリプトを1行、ボタンの置き場所を1行、HTMLに足します。ボタンは自動で読者の言語になり、選んだ後は元のページに戻ります | HTMLを編集できるサイト |
| 高度なJavaScript | 自前のボタンやアプリの節目から、Googleのスクリプトの機能を呼び出します。読者側の操作の流れは標準と同じです | 専用のデザインや、開発体制がある場合 |
| ディープリンク | ソース設定ツールで自社が開く形のURLを、文字リンクや画像リンクにします。SNS、メルマガ、販促にも使えます | CMSの都合でボタンを入れられない場合 |
標準のボタンで調整できること
標準のボタンは、既定ではライトテーマで、読者のブラウザの言語で表示されます。
色は「data-theme」属性でライトかダークかを選べます。言語は「data-lang」属性で言語コードを指定すれば固定できます。
対応する言語コードの一覧は、原文からダウンロードできます。
高度な実装と、ボタン用の画像
高度な実装には、モジュールとして読み込む方法と、スクリプトを非同期で読み込んで呼び出しを順番待ちにする方法の2つがあります。どちらも同じ機能を使えます。
自前の画像で誘導する場合は、独自にデザインするか、Googleが配る翻訳済みの画像を使えます。ディープリンクのURLは、ドメイン名の部分を自社のものに替えて使います。
英語版と日本語版の違い
2026年11月6日に、両方の原文を節ごとに読み比べました。構成、コード例、数値、条件は同じで、内容の差は見つかりませんでした。
差は訳語のニュアンスに出ています。
| 箇所 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| 題名と本文の呼び方 | preferred sources(「優先する提供元」にあたる語) | 「優先するニュース提供元」。英語版にない「ニュース」が加わり、対象が報道に限られるように読めます |
| バッジの説明 | 「優先」バッジ付きで目立たせる | 「ユーザーの目を引く」という修飾が付きます |
| AI機能での表示の説明 | 選んだユーザーに、バッジ付きで目立たせられる | 「サイトを見つけやすくなります」が付きます |
| 最終更新日 | 2026年9月18日 | 2026年9月26日(英語版より8日新しい) |
日本語版が新しい理由は、原文から読み取れませんでした。この記事は、条件や範囲の判断をすべて英語版に合わせて書いています。
更新の経緯
変更履歴(Googleの更新情報ページ)で、このページに関わる記載を拾いました。あわせて、Internet Archiveに残る英語版の保存データを開き、変更履歴にない違いも見ました。
| 日付 | 変わったこと | 根拠 |
|---|---|---|
| 2026年1月30日 | ページが新設されました。保存データでは、提供は英語のみ、設置方法はディープリンクとボタン画像でした | 変更履歴、Archive(1月30日) |
| 2026年4月30日 | Google検索が使えるすべての言語へ拡大。翻訳済みのボタン画像が加わりました | 変更履歴、Archive(5月11日) |
| 2026年5月27日 | AIによる概要とAIモードへの展開が始まりました | 変更履歴 |
| 2026年8月20日 | インタラクティブなボタンの設置手順が加わりました | 変更履歴、Archive(8月) |
| 2026年9月18日 | AI機能で表示するには、Search Consoleの「検索の生成AI機能」に含まれる必要がある、という一文が加わっています。変更履歴に記載はありません | Archiveの比較(最終更新日が8月20日の保存データと9月18日の保存データ)。保存データは2点だけなので、一文が入った日を9月18日と特定できるのは、ページの最終更新日がその日だからです |
2026年5月11日の保存データには、日本語のボタン画像のリンクがありました。これは、日本語の画像が配られていたという事実の確認です。
日本で機能が使えることの根拠にはなりません。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと |
|---|---|
| ユーザーが自分で選ぶと、そのユーザーのトップニュースに表示される可能性が高まる | 設置すれば、誰のトップニュースにも表示される(選ぶのはユーザーで、選ばれる保証は原文にありません) |
| 設置は任意で、表示されるための必須条件ではない | ボタンを置かないと表示されない(原文は逆に、必須ではないと書いています) |
| 対象はドメインとサブドメインの単位で、サブディレクトリは対象外 | 自社ドメインの「/blog」だけを単独で登録できる |
| AI機能で表示するには、検索の生成AI機能に含める設定が条件になる | ボタンを置けば、AIの回答に出やすくなる |
| 原文が説明するのは、ユーザーが選ぶ導線と、バッジ付きの表示までである | 優先する提供元に選ばれると、通常の検索順位が上がる |
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. まず、自社が対象かどうかをツールで確かめる
原文は、ソース設定ツールの検索ボックスに自社のサイトを入れて、表示されるかを見るよう案内しています。表示されなければ、3つの方法はどれも使えない前提で読めます。
自社の記事を載せているのが「ドメイン」か「サブディレクトリ」かを、先に整理してください。WordPressの「/blog」配下で運用している会社は、サブディレクトリなので対象外になります。
2. AI機能が目的なら、Search Consoleの設定を見る
Googleのヘルプ(英語版)によれば、Search Consoleの設定の中に、検索の生成AI機能を管理する項目があります。既定は「含める」です。
「除外する」を選ぶと、サイトのリンクもコンテンツもAI機能に表示されなくなると、ヘルプは書いています。「含める」の既定では、AI機能からインプレッションとトラフィックを得られるとも書かれています。
この設定が優先する提供元の表示に与える影響は、私の読み取りでは、原文の条件どおり「含める」側にしておく必要があります。
3. 設置の順番は「リンク」から
WordPressの管理画面で、固定ページや記事の末尾にディープリンクの文字リンクを足す方法が、いちばん手間がかかりません。ボタンの設置は、テーマのheadにスクリプトを足す作業になるので、テーマを更新して消えないかを確かめてから進めてください。
外部のGoogleのスクリプトを読み込むことになります。読み込みの影響は原文に書かれていないので、設置前後で自社のページの表示を実際に見てください。
4. 狙いは「順位」ではなく「ファンになってもらう導線」
このページが示しているのは、読者が自分で選ぶ導線です。ディープリンクをSNSの投稿、メルマガ、販促に使う方法は、原文が例として挙げています。
対象になるかどうかの確認が、最初の関門になります。
弊社のサイトで確かめたこと
2026年11月6日に、kenkyo.ai に対して次を確かめました。
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txtは、HTTP 200 で「/wp-admin/」だけを拒否する内容でした。Googlebotを名指しで止める記述は含まれていませんでした- トップページと記事1本(ニュースサイトマップの解説記事)のHTMLのmeta robotsは、どちらも「max-image-preview:large」だけでした。noindexとnosnippetは含まれていませんでした
- 両ページのHTMLを、スクリプトの名前、ボタンの属性名、ディープリンクのURLの一部で検索したところ、どれも0件でした。弊社は、優先する提供元のボタンもリンクも設置していません
- 原文の標準ボタンが読み込むスクリプトのURLに、ヘッダーだけを取得する接続(
curl -sI)をしたところ、HTTP 200 で、内容の種類はJavaScriptでした - ディープリンクのURL(ドメインに kenkyo.ai を指定)にも同じ接続をしたところ、HTTP 200 でHTMLが返りました
最後の2項目は、URLが開くことの確認にとどまります。弊社がソース設定ツールに表示されるかは、確かめていません。
Search Consoleの設定画面も、私は見られません。ここに書いた確認は、外から見える範囲だけです。
よくある質問
Q1. 優先する提供元(preferred sources)に選ばれると、検索順位は上がりますか
原文は、順位を上げるとは書いていません。書かれているのは、選んだユーザーのトップニュースに表示される可能性が高まること、「優先」バッジが付くことです。
Q2. WordPressのサイトで、優先する提供元のボタンはどう設置しますか
原文にWordPress向けの手順はありません。書かれているのは、スクリプトのタグをできればhead要素に1行、ボタンを出したい場所にdivタグを1行足す方法です。
CMSで設置できなければ、原文は文字リンクか画像リンクのディープリンクを勧めています。
Q3. ブログがサブディレクトリでも、優先する提供元に登録できますか
原文は、サブディレクトリは対象外と明記しています。対象はドメインとサブドメインの単位です。
まとめ:今日できる1つのこと
Googleのソース設定ツールを開き、自社のドメインを検索ボックスに入れて、表示されるかを確かめてください。表示されたら、名刺やメルマガの署名に使えるディープリンクを1本作るところから始められます。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
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