お店や事務所の名前で検索したとき、「ほかのサイトが作った『おすすめ店リスト』に載っています」という表示が出ることがあります。Googleの公式ドキュメントには、その表示を扱う「Top Places List(人気スポットリスト)」というページがあります。
この記事は、そのページを英語版の原文から読み、短い内容を整理します。分かるのは、表示の対象になる事業者、リストを載せる側に求められる3つの条件、そして自社サイトのリストを表示させたくないときの手順です。
合同会社謙虚は、3つのドメインを並行して運用し、何を変えると数字が動くかを測り続けています。人気スポットリストのような「他サイトのリストに載ること」は、自社で直接は動かせない領域なので、公式がどこまで言っているかを先に確かめておく価値があります。
結論:3行で言うと
- 対象は、実店舗など物理的な所在地がある事業者です。オンラインだけの事業は、このページの対象外と読めます
- リストを載せる側の条件は3つで、厳選・本物・独立・非スポンサー、データから機械的に作った定型文ではないこと、不適切な言葉がないことです
- 自社サイトのリストを出したくない場合は、Search Consoleの設定でローカル検索結果などでの表示をオプトアウトします。ただし範囲はドメイン単位です
このページの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 原題(英語) | Top Places List |
| 日本語版の題名 | 人気スポットリスト |
| 英語版の最終更新日 | 2025-12-10(2026-11-06に公式ページで確認) |
| 日本語版の最終更新日 | 2025-12-18 |
| 位置(章) | Google検索セントラル > 検索での見え方(appearance) |
| 直近の主な更新 | 公式の変更履歴(2026-11-06に確認)に、このページ単独の項目は見つかりませんでした。2025-12-10の更新前後の保存版を比べた結果は、後述の「更新の経緯」のとおりです |
Googleがこのページで言っていること
ページ全体が短く、節は「概要」「リストを載せるサイトの要件」「表示させない方法」の3つです。順に整理します。
概要:どんな表示か
ある事業が、インターネット上の「おすすめ」リストに載っているとします。その場合、Googleは、その事業の検索結果に、載っているリストをリッチリザルトとして表示することがあります。
原文の例は、レストランです。「ニューヨークのおすすめ中華料理店トップ10」と「街で人気のレストラン」という2つのリストに、条件を満たすサイトで載っていれば、その店の検索結果にリストが表示される、という説明です。
適用されるのは、物理的な所在地がある事業だけです。実際の見え方は、原文の注記のとおり、紹介されている画面と異なることがあります。
リストを載せるサイトの要件
自分のサイトのリストが人気スポットリストの対象になるには、3つの条件があります。
| 条件 | 原文が言っていること |
|---|---|
| 1. 中身 | リストは、掲載する側が自分で厳選した本物で、独立した立場のものであり、スポンサーの影響を受けていない |
| 2. 作り方 | リストの文章は、データや自動化された指標から作った定型文以外のもの |
| 3. 言葉づかい | 下品な言葉や、不快に感じられうる言葉が含まれている状態は対象外 |
この3つは、リストを公開する側のサイトに向けた条件です。リストに載る事業者の側の条件とは別です。
自社サイトのリストを表示させない方法
原文は、人気スポットリストに自社サイトのリストが出ないようにするには、「ローカル検索結果などのGoogleサービスでの表示」をオプトアウトする、と案内しています。
リンク先のSearch Consoleヘルプ「ローカル検索結果などのGoogleサービスでの表示のオプトアウト」を、2026-11-06に開いて確認しました。書かれていた要点は次のとおりです。
- 対象は、Googleショッピング、Googleフライト、Googleホテルと民泊施設、ローカル検索結果の4つです
- オプトアウトすると、Googlebotがクロールしたサイトの内容は、これらのサービスのどれにも表示されなくなります
- すでに表示されている内容は、オプトアウトから30日以内に削除されます
- 設定はドメイン単位です。サブドメインだけ、ディレクトリだけの指定はできません
- ローカル検索結果については、設定が全世界に適用されます
人気スポットリストだけを止める設定ではない、という点が大切です。ショッピングやホテルなど、ほかのサービスでの表示も同時に止まります。
英語版と日本語版の違い
2026-11-06時点で、英語版と日本語版を並べて読みました。内容に実質的な差は見つかりませんでした。
| 項目 | 英語版 | 日本語版 |
|---|---|---|
| 最終更新日 | 2025-12-10 | 2025-12-18 |
| 対象の範囲 | 物理的な所在地がある事業のみ | 実際に立地している企業・店舗のみ |
| リストを載せるサイトの呼び方 | 「条件を満たすサイト」という意味の語 | 「信頼できるウェブサイト」 |
| 要件3つ | 3つ | 3つ(内容は同じ) |
| 表示させない方法 | ローカル検索結果などでの表示のオプトアウト | 同じ |
1か所だけ、訳し方に違いがありました。英語の qualified は「条件を満たす」という意味で、日本語版は「信頼できる」と訳しています。
ただし、サイトの条件は次の節の3つとして別に書かれており、判断は3つの条件で行うと読むのが安全です。
更新の経緯
Internet Archiveの保存データで、英語版の4つの時点を読み比べました。まず、オプトアウトの案内の文言が変わった2時点です。
| 保存日 | ページの最終更新日 | オプトアウトの案内の文言 |
|---|---|---|
| 2023-07-05 | 2023-05-23 | 「Google Local」での表示のオプトアウト |
| 2024-10-25 | 2024-08-22 | 「ローカル検索結果」での表示のオプトアウト |
リンク先は、どちらの時点も同じSearch Consoleヘルプです。つまり、2023年7月の保存から2024年10月の保存までのあいだに、「Google Local」という呼び名が「ローカル検索結果」に置き換わりました。
案内先のヘルプは同じで、手順の中身は同じと読めます。
2025-12-10の更新は、本文の文章が変わったものではないと読めます。Internet Archiveの2025-12-04の保存(最終更新2025-02-04)と2026-01-01の保存(最終更新2025-12-10)の本文を比べると、違いは冒頭の「コレクションで整理」という案内の有無だけで、見出しも3つの条件もオプトアウトの文言も同じでした。
更新日が動いた理由そのものは、公式に書かれておらず分かりません。
このページから、言えること・言えないこと
| 言えること | 言えないこと(よくある誤解) |
|---|---|
| 実店舗など所在地がある事業は、ほかのサイトのおすすめリストに載ると、検索結果にそのリストが表示されることがある | リストに載れば必ず表示される、という保証。原文の説明は「表示することがある」までです |
| リストを公開するサイトには、厳選・独立・非スポンサー、定型文でないこと、不適切な言葉がないこと、の3条件がある | お金を払ってリストに載せてもらう方法の勧め。スポンサー付きのリストは条件から外れます |
| 自社サイトのリストは、Search Consoleでのオプトアウトで表示から外せる | 人気スポットリストだけを止める設定。実際は、ショッピングなど4つのサービスにまとめて効きます |
| ローカル検索結果のオプトアウトは、全世界に適用される | 日本向けだけ、特定のページだけ、といった細かい指定。ヘルプは、ドメイン単位の設定だけを説明しています |
日本で表示されるかどうかは、このページの記述の外です。提供地域は、原文に書かれた範囲、つまり物理的な所在地がある事業という範囲までしか言えません。
中小企業の視点で、どう受け取るか
ここからはGoogleの説明とは別の、私の読み取りです。
1. 自社が「載る側」か「載せる側」かを分ける
飲食店、美容室、整体院のように店舗がある会社は「載る側」です。地域のおすすめリストを記事にしているメディアや、自社ブログに「地元のおすすめ○選」を載せている会社は「載せる側」です。
どちらの立場かで、確認することが変わります。まず自社がどちらに当たるかを書き出してください。
2. 載せる側は、3条件を自分のリストに当てはめる
「地元のおすすめ○選」を公開しているなら、次の3つを確かめます。
- 選んだ理由を、自分の言葉で書いているか
- 取引先や広告主からの依頼とは無関係に、順位を決めているか
- 口コミの点数などのデータを並べただけの定型文から離れた、読ませる文章になっているか
3条件を満たしても、表示の保証はありません。原文の説明は「することがある」という表現です。
3. 載る側は、リストを探して控えておく
自社の名前と、検索したときに出てくる自社の欄を、スマートフォンとパソコンの両方で確認します。リストが表示されていたら、画面を保存しておくと、あとで変化を比べられます。
おすすめリストへの掲載は、自社が直接決められません。リストを作った人へ依頼するときも、お金で順位を買う形は条件のスポンサー付きに当たりえます。
4. 載せる側でオプトアウトを考えるときは、影響範囲を先に確かめる
オプトアウトはドメイン単位で、ショッピングやホテルなど4つのサービスにも効きます。自社の会社サイトにリストを置いている場合は、設定の前に、ほかのサービスに商品情報などを出していないかを確認してください。
設定は、Search Consoleの設定画面から確認・変更できると、ヘルプに書かれています。実際の画面の位置は、お使いのSearch Consoleで確かめてください。
弊社のサイトで確かめたこと
2026-11-06に、kenkyo.ai へ次の確認をしました。
curl -sL https://kenkyo.ai/robots.txtを実行しました。結果は、wp-admin の配下だけを閉じ、サイトマップを2つ案内する内容でした- トップページのHTMLのrobotsメタ情報を読みました。結果は、
max-image-preview:largeの1つだけでした
この確認から言えるのは、弊社のサイトに、リストの表示を妨げるrobotsの設定が書かれていない、というところまでです。
Search Consoleのオプトアウト設定は、外からは確かめられません。そのため、弊社の設定状況は、この記事の範囲外です。
よくある質問
Q. Googleの人気スポットリスト(Top Places List)は、どんな事業者が対象ですか?
物理的な所在地がある事業が対象です。原文は、レストランを例に挙げています。
オンラインだけで営業する事業が対象かどうかは、このページの記述の外です。
Q. 人気スポットリストに載せてもらうために、記事広告を出してよいですか?
原文は、リストに求める条件の1つに「スポンサー付きではない」ことを挙げています。広告費を払って載せたリストは、この条件に合わないと読めます。
Q. 人気スポットリストの表示を止める設定は、何に効きますか?
Search Consoleの「ローカル検索結果などでの表示のオプトアウト」です。ヘルプによると、対象はローカル検索結果とショッピング、フライト、ホテルと民泊施設で、ドメイン単位で適用されます。
まとめ:今日できる1つのこと
自社の名前をスマートフォンで検索し、結果の欄にほかのサイトのリストが出ているかを、画面を保存して確かめてください。出ていれば、そのリストが3つの条件に合う、独立したものかも読んでみましょう。
この記事は、Google検索セントラル解説の一覧の一本です。ほかのページの解説も、順次公開しています。
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