ホームページに載せる画像を、JPEGで保存するかPNGで保存するか、いつも何となく決めている。最近は制作会社から「新しい形式にしたほうが軽くなります」と言われたが、何をどう変えればよいのかが分からない。
この記事は、そう感じている経営者やWeb担当者に向けて書いています。専門の用語は、出てきたときにその場で説明します。
結論から言います。WebP(ウェッピーと読まれることが多い形式です)は、Googleが公開している画像の形式で、JPEGやPNGより小さいファイルにできます。ただし、すべての画像をこの形式に変えれば得をするわけではありません。
画像の形式は、サイト全体で1つに決めるものではありません。画像1枚ごとに、4つの問いで決めます。
この記事は、公式の文書で確かめられた数字だけを使い、確かめられなかったことは「公式に記載なし」と書きます。
先に答え:画像の形式は、4つの問いで決める
画像を1枚用意するたびに、次の4つを上から順に確かめます。答えが出たところで止めてかまいません。
| 順番 | 問い | 答えが「はい」のときの目安 |
|---|---|---|
| 1 | 元になる画像(撮影した写真や、デザインの元データ)は手元にあるか | 元から1回だけ書き出す。JPEGやWebPを別の形式に重ねて変えない |
| 2 | 背景を透かす必要があるか | PNGか、この記事の主役の形式。JPEGは透かせない |
| 3 | 動きのある画像か | GIFか、動く画像に対応した形式。1枚の画像で足りるなら動かさない |
| 4 | 使う場所は、ブラウザだけか | ブラウザだけならこの形式で足りる。メールや書類に貼るなら、JPEGやPNGのほうが開けない人が少ない |
4つの問いは、弊社が実務で迷わないように並べた整理で、公式文書にある順番ではありません。
この記事の読み方
悩みによって、読む節が変わります。
| いまの悩み | 読む節 |
|---|---|
| この形式が何なのかを知りたい | WebPとは |
| JPEGやPNGと何が違うのか知りたい | 3つの形式との違い |
| 自社の画像をどの形式にするか決めたい | 画像1枚ごとに形式を決める |
| 変換のやり方を知りたい | 変換のやり方 |
| 変換したら大きくなった、画質が落ちた | 小さくならないとき |
| 保存したら.webpになって開けない | 開けない、.webpで保存されるとき |
| WordPressで使いたい | WordPressで使う |
| Googleの検索やAI検索に影響するか知りたい | Googleの画像検索と、AI検索との関係 |
この記事の根拠にした資料
次の資料を、2026年11月6日に実際に開いて読んでから書いています。
- Google for Developersの紹介ページ「An image format for the Web」(英語版・2025年8月7日更新)
- Google for Developersの「Frequently Asked Questions」(英語版・2026年2月3日更新)
- Google for Developers「WebP Compression Study」(英語版・2025年8月7日更新)
- Google検索セントラル「画像の SEO ベスト プラクティス」(日本語版・2026年3月3日更新)
- Google検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」(日本語版・2025年12月31日更新)
- WordPress公式の開発者向けブログ「WordPress 5.8 adds WebP support」(2021年6月7日の記事)
- WordPress公式の開発者向けブログ「WordPress 6.5 adds AVIF support」(2024年2月23日の記事)
Q&Aサイトで見かけた、JPEGに変えると劣化するのかという質問
先日、Q&Aサイトでこのような悩みを拝見しました。投稿されたのは、ごく最近のことです。
投稿者は、拡張子が.webpの画像をJPEGに変えたいと考えていました。パソコンに入っている簡単な画像ソフトで開いてJPEGで保存する方法を知ったそうです。ただ、その方法だと画像が劣化するような気がして、不安になったといいます。
一度保存し直しただけなら、人の目には分からない程度なのでしょうか。ネット上で複数の画像をまとめて変えられるサービスを使っても、同じように劣化するのでしょうか。そう質問していました。
回答には、JPEGは圧縮するときに情報を捨てる形式なので、どの道具を使っても劣化はゼロにならない、という趣旨のものがありました。ただし、圧縮の設定しだいで、劣化が分からない程度にはできる、とも書かれていました。
質問から読み取れる3つの疑問
この質問には、画像の形式で迷う人が抱く疑問が3つ入っています。
1つ目は、保存し直すと画質が落ちるのかという疑問です。2つ目は、変える道具によって結果が変わるのかという疑問です。3つ目は、そもそも変える必要があるのかという疑問です。
この記事では、3つに順番に答えます。1つ目と2つ目は「変換のやり方」と「小さくならないとき」の節で、3つ目は「画像1枚ごとに形式を決める」の節で扱います。
先に短く答える
画質は、保存し直すたびに少しずつ落ちる可能性があります。落ちる量は、圧縮の設定と、元の画像の中身で決まります。
大切なのは、元になる画像から1回だけ書き出すことです。手元の元データを使えば、形式から形式へと何度も往復させる必要がなくなります。
WebPとは:Googleが公開している、画像の形式
WebPは、Googleが開発して公開している画像のファイル形式です。Googleの紹介ページは、この形式を次のように説明しています。
「WebP is a modern image format that provides superior lossless and lossy compression for images on the web.」
日本語にすると、ウェブ上の画像について、可逆圧縮と非可逆圧縮のどちらでも優れた圧縮ができる、現代的な画像形式という意味です。
可逆圧縮と非可逆圧縮の違い
可逆圧縮は、圧縮したあとに元の画像へ完全に戻せる方式です。非可逆圧縮は、人の目に気づかれにくい部分の情報を捨てて、小さくする方式です。
この形式は、2つの方式を1つの中から選べます。
JPEGは非可逆圧縮だけで、PNGは可逆圧縮だけです。この違いが、後の節で説明する形式選びの土台になります。
読み方と、拡張子
読み方は、公式の紹介ページとよくある質問のどちらでも確かめられませんでした。日本の解説ではウェッピーと書かれることが多く、この記事でもその読み方に沿います。
ファイル名の最後に付く文字(拡張子)は、.webpです。Googleの検索セントラルは、ファイル名の拡張子を、実際のファイル形式に一致させることをすすめています。
公式の数字:どれだけ小さくなるか
Googleは、紹介ページで次のように書いています。
「WebP lossless images are 26% smaller than PNGs and lossy images are 25-34% smaller than comparable JPEGs at equivalent quality.」
可逆圧縮で作るとPNGより26%小さく、非可逆圧縮で作ると、同じ品質のJPEGより25〜34%小さいという意味です。この数字が、どういう条件で測られたのかは、後の節で確かめます。
透過とアニメーション
Googleの紹介ページによると、この形式は、可逆圧縮でも非可逆圧縮でも、背景を透かす(透過)ことができます。さらに、動く画像(アニメーション)にも対応しています。
JPEGは背景を透かせず、動く画像も作れません。1つの形式で、写真もロゴも動く画像も扱えることが、この形式の大きな特徴です。
JPEG・PNG・GIFとの違い:公式の数字は、どんな条件で測られたか
前の節で、公式の数字を2つ引きました。可逆圧縮でPNGより26%小さい、非可逆圧縮でJPEGより25〜34%小さい、というものです。
この数字を、自社の画像にそのまま当てはめてよいかを確かめます。条件を読むと、当てはまる場合と、当てはまらない場合がはっきり分かれます。
4つの形式を並べる
まず、4つの形式の性質を並べます。公式の文書で確かめられた範囲と、弊社の整理を分けて書きます。
| 形式 | 圧縮の方式 | 背景の透過 | 動く画像 |
|---|---|---|---|
| JPEG | 非可逆圧縮のみ | できない | できない |
| PNG | 可逆圧縮のみ | できる | 公式の資料では確かめていない |
| GIF | 色数が限られる | できる | できる |
| 今回の形式(.webp) | 可逆と非可逆の両方 | どちらの方式でもできる | できる |
JPEGとPNGとGIFの性質は、広く知られた一般的な説明です。この記事で一次情報として確かめたのは、最後の行(今回の形式)の中身です。
公式の数字が測られた条件
Googleは、非可逆圧縮の比較について「WebP Compression Study」という文書を公開しています。この文書は、次のように書いています。
「WebP achieves 25%-34% smaller file sizes compared to JPEG at the same Structural Similarity (SSIM) index」
同じSSIM(画像の見た目の近さを数字で表す指標)で比べたとき、JPEGより25%から34%小さいという意味です。ここで注目したいのは、比べるための画像の作り方です。
元はPNG画像だった
この文書は、実験に使った画像を「PNG images」と書いています。標準的なテスト用の画像の組と、ウェブ上から集めたPNG画像です。
つまり、元の(圧縮されていない、または可逆圧縮の)画像から、JPEGとWebPの両方を作って比べています。すでにJPEGになっている画像を、あとからWebPに変えたときの数字ではありません。
この違いは、変換の考え方を決めるうえで大切です。次の節以降で、元データから作るという原則を何度か使います。
平均の数字である
公式のよくある質問は、別の言い方もしています。
「WebP typically achieves an average of 30% more compression than JPEG, without loss of image quality」
平均して約30%多く圧縮できる、という意味です。「平均」と「典型的には」という言葉が付いているので、1枚1枚が必ず30%小さくなるという約束ではありません。
弊社の整理:数字の読み方
公式の数字を、自社の判断に使うときの読み方を表にしました。
| 数字 | 読み方 | 自社の判断に使うとき |
|---|---|---|
| 26% | 可逆圧縮どうしの比較(PNGとの比較)で、平均的に出る差 | ロゴや図の画像を作り直すときの目安にする |
| 25〜34% | 同じSSIMで比べた、非可逆圧縮どうしの差 | 写真を元データから書き出すときの目安にする |
| 約30% | 平均の数字 | 全画像で一律に30%減ると考えない |
画像1枚ごとに形式を決める
ここから、実際に自社の画像の形式を決める手順に入ります。形式は、サイト全体で1つに揃えるものではありません。画像の種類ごとに、向いている形式が違うからです。
画像の種類別の選び方
6種類の画像について、形式の選び方を表にしました。「理由」の列は、公式の数字と性質から、弊社が実務で使う目安をまとめたものです。
| 画像の種類 | 向いている形式 | 理由 |
|---|---|---|
| 写真(人物・風景・商品) | JPEGか、非可逆圧縮のこの形式 | 色の変化が多く、非可逆圧縮が向く |
| ロゴ・アイコン | 図形の形式(SVG)か、PNGか、可逆圧縮のこの形式 | 輪郭がくっきりしていて、可逆圧縮が向く |
| 画面の撮影画像(スクリーンショット) | PNGか、可逆圧縮のこの形式 | 文字の輪郭がにじむと読みにくい |
| 背景を透かしたい画像 | PNGか、この形式 | JPEGは透かせない |
| 動く画像 | GIFか、動く画像に対応したこの形式 | 動かす必要が本当にあるか、先に考える |
| メールや書類に貼る画像 | JPEGかPNG | 開けない人が少ない形式を選ぶ |
SVGは、点と線の情報で図形を描く形式です。Googleの検索セントラルは、検索がサポートする画像の形式の1つとして、SVGを挙げています。
写真はJPEGのままでもよい場合
写真を新しい形式に変えると、ファイルが小さくなる場合があります。ただし、すでにJPEGで十分に軽い画像を、手間をかけて変える価値があるかは別の問題です。
たとえば、1枚が数十KB(キロバイト)程度に収まっている画像は、変えても数KBの差にしかなりません。画像が10枚の小さなサイトなら、変える作業の手間が、軽くなる効果を上回ることがあります。
先に直すと効果が出やすい画像
直す順番は、ファイルが大きい画像からです。トップページの一番上に出る大きな写真や、画像が何十枚も並ぶ一覧のページから、直し始めます。
画像の大きさ(縦横のピクセル数)が、表示される大きさの何倍もある場合は、形式を変える前に大きさを合わせます。形式を変えても、無駄に大きい画像の問題は残るからです。
変換のやり方:元データから1回だけ書き出す
形式を変えるやり方は、大きく2通りあります。元のデータから新しい形式で書き出す方法と、すでに書き出した画像を別の形式に変える方法です。
どちらを選ぶかで、画質と、ファイルの大きさの両方が変わります。
方法1:元のデータから書き出す
撮影した写真の元ファイルや、デザインを作ったときの元データがあれば、そこから新しい形式で書き出します。画像を編集するソフトに、「書き出し」や「別名で保存」の項目があるなら、そこで形式を選びます。
この方法は、圧縮を1回しか通しません。公式の数字が測られた条件(元のPNG画像から作る)にも、いちばん近い使い方です。
方法2:書き出し済みの画像を変える
元データが無く、手元にJPEGの画像しか無いときは、その画像を別の形式に変えます。この場合、非可逆圧縮のJPEGに、さらに非可逆圧縮を重ねることになります。
重ねるたびに情報が捨てられるので、画質は少しずつ落ちる可能性があります。冒頭のQ&Aサイトの質問が不安に感じていたのは、この点です。
2つの方法の比べ方
2つの方法を、4つの観点で並べました。弊社の整理です。
| 観点 | 元データから書き出す | 書き出し済みの画像を変える |
|---|---|---|
| 圧縮を通す回数 | 1回 | 2回以上になる |
| 画質の落ち方 | 設定した分だけ | 前の圧縮の分も重なる |
| ファイルの大きさ | 公式の数字に近づきやすい | 小さくならないことがある |
| 向いている場面 | 新しく作る画像、作り直す画像 | 元データが残っていない過去の画像 |
設定は見た目で決める
非可逆圧縮では、画質を数字で指定できる道具が多くあります。この数字は、道具によって意味が違うので、同じ「80」でも、結果は同じになりません。
数字をそのまま信じず、実際に表示した画像を並べて見比べます。写真の中で、空のグラデーションや、髪の毛のような細かい部分が荒れていないかを確かめると、判断しやすくなります。
パソコンの標準機能で変える
追加のソフトを入れずに、パソコンに最初から入っている機能で変えられないかを調べます。この記事では、特定の製品名を挙げません。
標準のアプリの対応は、OSの版で違う
画像を開いて、別の形式で保存できるアプリは、WindowsにもMacにも入っています。ただし、どの形式で保存できるかは、OSの版とアプリの版で違います。
Windowsの標準アプリと、Macの標準アプリが、WebPを書き出せるかどうかは、公式の文書で全部の版について確かめられませんでした。そこで、確かめ方を書きます。
自分のパソコンで確かめる手順
次の手順で、5分もかからずに確かめられます。
- 手元のJPEGの画像を、標準の画像アプリで開く
- 「別名で保存」「書き出す」「名前を付けて保存」のどれかを選ぶ
- 保存する形式の一覧に、WebPが出ているかを見る
- 出ていれば、そのまま保存して、できたファイルの大きさを元と比べる
- 出ていなければ、JPEGとPNGの2つだけが選べると考えて進める
形式の一覧に出てこないときは、画像を編集するソフトか、パソコンの管理者が許可した道具を使います。社内のパソコンでは、新しいソフトを入れる前に、情報システムの担当者に確認してください。
開く側の対応
画像を「開く」側の対応は、書き出す側より広く進んでいます。Googleのよくある質問は、主なブラウザの対応を、版の番号つきで載せています。
| ブラウザ | 非可逆・可逆・透過に対応した版 | 動く画像に対応した版 |
|---|---|---|
| Google Chrome(パソコン) | 23以降 | 32以降 |
| Microsoft Edge | 18以降 | 18以降 |
| Firefox | 65以降 | 65以降 |
| Safari | 14以降(iOS 14・macOS Big Sur以降) | 14以降 |
この表は、Googleのよくある質問(2026年2月3日更新)を元にしています。一覧に書かれた版より新しいブラウザを使っている相手なら、ブラウザで見るだけの画像は開けます。
WordPressで使う
WordPressのサイトでは、画像をメディアのページにアップロードして使います。この節では、公式の開発者向けブログで確かめられた範囲を書きます。
WordPress本体は、5.8から対応している
WordPressの公式ブログは、2021年6月7日の記事で、次のように書いています。
「From WordPress version 5.8 forward, you can upload and use WebP images in WordPress like you would a JPEG or PNG image today (as long as your hosting service supports WebP).」
5.8以降のバージョンなら、JPEGやPNGと同じように、WebPをアップロードして使えるという意味です。括弧の中の「ホスティングサービスが対応していれば」という条件が、実務では大切です。
サーバー側の対応を確かめる
WordPressは、画像の処理を、サーバーに入っている道具(Imagick、またはLibGDと呼ばれるもの)に任せています。公式の記事は、サーバーの道具が対応していないと、メディアでの利用ができないと説明しています。
確かめる場所は、管理画面の「ツール」の中の「サイトヘルス」です。2024年2月23日の公式記事は、AVIFという別の形式について、「情報」のタブの「メディア処理」の項目で、対応している形式の一覧を見るよう案内しています。
同じ一覧に、WebPが載っているかを見ます。載っていなければ、契約しているレンタルサーバーの会社に、問い合わせてください。
小さくならないとき、むしろ大きくなるとき
変換したら、ファイルが小さくならなかった。むしろ大きくなった。この現象は、Googleのよくある質問に、はっきり書かれています。
質問の見出しは「Can a WebP image grow larger than its source image?」で、答えは「Yes」です。つまり、元の画像より大きくなることがある、と公式が認めています。
公式が挙げる3つの場面
Googleは、大きくなりやすい場面を3つ挙げています。表にまとめます。
| 場面 | 起きること | 公式の説明の要点 |
|---|---|---|
| 色数の少ないPNGを、非可逆圧縮で変える | 大きくなることがある | 色の表し方の変換で、圧縮しにくい色が新しく生まれる |
| 非可逆のJPEGを、可逆圧縮で変える | 大きくなることが多い | 元の画像が持つ荒れ(圧縮の跡)まで、そのまま記録しようとする |
| 品質80のJPEGを、品質95の指定で変える | 大きくなることが多い | 元より高い品質を指定しても、画質は戻らない |
1つ目の場面:色数の少ない画像
ロゴやアイコンのように、色の数が少なく、輪郭がくっきりした画像です。これを非可逆圧縮で変えると、色の表し方を変える過程で、元になかった色が生まれます。
公式は、この新しい色が元の色より圧縮しにくいと説明しています。結果として、ファイルが大きくなる場合があります。
2つ目の場面:JPEGを可逆圧縮にする
JPEGの画像を、可逆圧縮の形式に変える場面です。可逆圧縮は、元の画像を完全に残す方式なので、JPEGに入っている圧縮の跡まで、そのまま記録します。
公式は、この現象を「この形式に限った話ではない」としています。JPEGをPNGにしても、大きくなることがあると書いています。
3つ目の場面:高い品質を指定する
品質80で保存されたJPEGを、品質95の指定でWebPに変える場面です。両方とも非可逆圧縮ですが、このときも、ファイルは大きくなりやすいと公式は説明しています。
元のJPEGの品質は、あとから知ることが難しい場合が多いです。公式は、大きくなり続けるときは、指定する品質を下げるよう、すすめています。
公式が安全と書いている組み合わせ
公式は、反対に、驚きが起きにくい組み合わせも書いています。
| 元の画像 | 変換先 | 公式の説明 |
|---|---|---|
| JPEG | 非可逆圧縮 | ファイルの大きさで驚くことは起きにくい |
| PNG | 可逆圧縮 | ファイルの大きさで驚くことは起きにくい |
つまり、同じ種類の圧縮どうしで変えるときは、公式も安全と書いています。JPEGは非可逆から非可逆へ、PNGは可逆から可逆へ、という考え方です。
弊社の整理:変換前に3つを確かめる
公式の説明を、変換前の確認事項にまとめました。
| 確認すること | 確かめ方 | 結果が悪いときの対処 |
|---|---|---|
| 元データがあるか | 画像の元ファイルが保存されたフォルダを探す | あれば、そこから書き出し直す |
| 変換後のほうが小さいか | 変える前と後のファイルの大きさを並べて見る | 大きければ、元のままにする |
| 見た目が許せるか | 画面で拡大して並べて見る | 品質の指定を調整する |
大きくなったら元に戻す、という判断が、いちばん確実です。目的は軽くすることで、形式を変えること自体に意味はないからです。
開けない、.webpで保存されてしまうとき
画像を保存したら、拡張子が.webpになっていた。そのファイルが、ほかのソフトで開けない。
Q&Aサイトでも、よく見かける悩みです。原因と対処を、分けて整理します。
なぜ.webpで保存されるのか
弊社の整理では、ブラウザで画像を保存すると、サイトが配信した形式のまま保存されます。サイトの運営者が、その画像をWebPで配信していたら、保存されるのも.webpになります。
Googleのよくある質問は、サーバーが、ブラウザの「受け入れられる形式」の情報を見て、対応しているブラウザにだけ新しい形式を渡す方法を紹介しています。この方法を使っているサイトでは、見る人のブラウザによって、保存される形式が変わることがあります。
開けないときの原因
開けない原因は、大きく3つに分かれます。
| 原因 | 症状 | 対処 |
|---|---|---|
| ソフトがこの形式に対応していない | 開こうとするとエラーや、禁止の印が出る | 対応しているソフト(ブラウザなど)で開く |
| ソフトの版が古い | 色が変になって表示される | ソフトを更新する |
| 受け取る側のシステムが対応していない | 投稿や添付ができない | JPEGかPNGに変えて渡す |
色が変になって表示される
Q&Aサイトには、古い画像ビューアで開くと、焼けたように変色するという悩みもありました。これは、新しい形式に対応しきれていない、古いソフトで起きる現象です。
対処は2つあります。ソフトを新しいものに更新するか、同じ画像を、ブラウザなど対応しているソフトで開くことです。
渡す相手のために、JPEGに変える
取引先にメールで画像を送る場合や、応募書類に貼る場合は、相手の環境が分かりません。この場面では、新しい形式のままにせず、JPEGかPNGにして渡すほうが安全です。
先ほどの手順で、書き出しの形式にJPEGが出てくるなら、そのまま保存します。1回だけ、元から書き出すことが基本です。
アニメーションは、止まって見えることがある
動く画像をGIFに変えたら、止まった1枚の画像になった、という質問もありました。変換する道具が、動く画像に対応していないと起きます。
動く画像は、対応した道具を使うか、動く形式のまま使います。動きが必要でなければ、1枚の画像にして使う判断もあります。
弊社の実測:画像の形式はどう並んでいるか
弊社自身のサイトでは、どの形式の画像が使われているかを調べました。条件を先に書きます。
調べたのは、2026年11月6日に、弊社サイトのメディアライブラリの最新の500件です。全体は2,386件で、WordPressのREST APIで、1回に100件ずつ、2秒の間隔を空けて取りました。
結果
| 種類 | 件数 |
|---|---|
| PNG | 464件 |
| WebP | 15件 |
| JPEG | 10件 |
| 動画(mp4) | 11件 |
500件のうち、PNGが464件で、9割以上を占めていました。WebPは15件で、全体の3%です。
この数字から言えること
確かめられたのは、形式の内訳だけです。画像の中身が、色数の少ない図なのか、写真なのかまでは、この調査では見ていません。
それでも、PNGが9割を超え、WebPが3%にとどまっていることは分かりました。自社のサイトでも、先に形式の内訳を数えると、どこから直すかの見当が付きます。
自社サイトで内訳を数える手順
管理画面のメディアの一覧は、画像や動画などの種類で絞り込めます。形式ごとの件数は、ファイル名の最後の拡張子を見て数えます。
数えたあとは、ファイルの大きい画像から順に、前の節の3つの確認(元データがあるか、変換後のほうが小さいか、見た目が許せるか)を通します。この順番が、弊社の整理です。
なお、この数字は、弊社の最新の500件の内訳です。ほかのサイトに、そのまま当てはまる数字ではありません。
Googleの画像検索と、この形式の関係
形式を変えると、Googleの検索結果での扱いが変わるのではないか。そう心配する人は多いので、公式の文書で確かめた範囲を書きます。
Google検索が扱える形式
Google検索セントラルの「画像の SEO ベスト プラクティス」は、次のように書いています。
「Google 検索は、img の src 属性で参照される、次のファイル形式の画像をサポートしています: BMP、GIF、JPEG、PNG、WebP、SVG、AVIF。」
WebPは、検索が扱う形式の一覧に入っています。形式を変えたこと自体で、画像が検索に出なくなる心配は、この文書からは読み取れません。
順位が上がるとは書かれていない
同じ文書には、WebPにすると画像検索の順位が上がる、という記述は見つかりませんでした。形式を変えたから評価が上がる、という説明は、公式の文書では確かめられていません。
公式が書いているのは、速度と画質への配慮です。画像が原因でページが大きくなり、読み込みが遅くなる場合がよくある、という指摘です。形式を変える理由は、ページを軽くすることにあります。
picture要素で、古い環境にも備える
新しい形式を使うときの方法も、同じ文書に載っています。picture要素を使い、対応していない環境のために、元の形式の画像を、代わりに用意する書き方です。
<picture>
<source type="image/webp" srcset="pyramid.webp">
<img src="pyramid.png" alt="1800年代に描かれた大ピラミッドの油絵">
</picture>
公式の例では、対応している環境にはsourceの画像が、対応していない環境にはimgの画像が使われます。img要素にsrc属性とalt属性を必ず付ける点は、変わりません。
altの書き方は、既存の記事「alt属性とは 画像ごとの書き方と空にする判断」で扱っています。
ファイル名の拡張子を合わせる
もう1つ、公式が書いていることがあります。ファイル名の拡張子は、実際のファイル形式に一致させるのがおすすめだ、という点です。
JPEGの画像の名前を、拡張子だけ.webpに書き換えても、WebPにはなりません。形式の変換は、必ず書き出し直す形で行います。
表示速度とAI検索:公式に書いてあることと、書いていないこと
画像を軽くすれば、AI検索に出やすくなるのか。この疑問にも、公式の文書の範囲で答えます。
Googleの公式文書の書き方
Google検索セントラルの「AI 機能とウェブサイト」(2025年12月31日更新)は、次のように書いています。
「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません。」
そのうえで、これまでのSEOの基本が引き続き重要だとして、いくつかの項目を挙げています。その中に、「ユーザーにとって優れたページ エクスペリエンスを提供します」という項目があります。
書かれていないこと
この文書には、画像の形式や、ファイルの大きさを、AI機能での表示と結び付ける記述は見つかりませんでした。したがって、WebPにすればAI検索で引用される、とは言えません。
OpenAIやAnthropicなど、ほかのAIサービスのクローラーについては、画像の形式に関する公式の記載を、この記事では確かめていません。確かめられていないので、「公式に記載なし」と書きます。
弊社の整理:軽さは、読む人のため
画像の形式を変える理由は、ページを開く人の待ち時間を減らすためです。待たされた人は、ページを閉じてしまいます。
画像が軽くなり、ページが開きやすくなれば、読む人が増える可能性があります。その結果として、よく読まれるページになることはありえます。ただ、その因果は、公式の文書では約束されていません。
表示速度とAI検索の関係は、既存の記事「表示速度はAI検索に関係ある?Googleの公式説明と応答速度の測り方」で扱っています。
画像の読み込みのタイミング
画像を軽くするほかに、読み込みのタイミングを調整する方法もあります。ページの下のほうにある画像を、見えるまで読み込まない方法です。
この方法は、既存の記事「遅延読み込みの直し方」にまとめています。形式を変える作業と組み合わせると、効果が出やすくなります。
近い話は、既存の記事へ
画像の形式1つの選び方と変え方に絞ったので、周りの話は、別の記事に任せます。
この記事で繰り返さないこと
| 話題 | 既存の記事 | この記事で扱ったこと |
|---|---|---|
| 画像のSEO全体(サイトマップ・優先画像など) | 画像のSEOベストプラクティス | 検索が扱う形式の一覧だけ |
| 表示速度とAI検索の関係 | 表示速度とAI検索の記事 | 画像のファイルが重くなる理由だけ |
| alt属性の書き方 | alt属性の記事 | picture要素の中のaltの位置だけ |
| 共有されたときの画像(OGP) | OGPの記事 | 扱っていない |
同じ日に公開した、HTMLの記事
同じ日に、HTMLの書き方を扱った記事を2本公開しています。表の組み方は「テーブルタグ」の記事に、言語の宣言の書き方は「lang属性」の記事にまとめました。
よくある質問
Q. WebPにすれば、必ずファイルが小さくなりますか
必ずではありません。公式のよくある質問は、元の画像より大きくなる場合があると明記しています。変えたあとのファイルの大きさを、元と並べて確かめてください。
Q. 写真のJPEGを、全部WebPに変えるべきですか
全部を急いで変える必要はありません。すでに十分に軽いJPEGは、そのままでも問題ありません。ファイルの大きい画像から順に、変換前の3つの確認を通して、効果のあるものだけ直します。
Q. WebPに変えると、画像検索の順位は上がりますか
公式の文書には、上がるという記述は見つかりませんでした。検索が扱える形式の一覧にWebPが入っている、という事実だけが確かめられています。
Q. WebPの画像を、JPEGに変えると画質は落ちますか
落ちる可能性があります。非可逆圧縮は、保存のたびに情報を捨てるからです。元データが残っていれば、そこからJPEGで書き出し直すと、重ねる回数を減らせます。
Q. WordPressで、WebPを使うには何が必要ですか
WordPress 5.8以降のバージョンと、WebPに対応したサーバーが必要です。サイトヘルスの「メディア処理」の一覧で、WebPが載っているかを確かめます。
まとめ:形式は、画像1枚ごとに決める
WebPは、Googleが公開している画像の形式で、公式の数字では、JPEGやPNGより小さいファイルにできます。ただし、その数字は、元のPNG画像から作った条件の平均です。
画像の形式は、サイト全体で1つに揃えず、画像1枚ごとに決めます。元データがあるか、背景を透かすか、動かすか、使う場所はどこか。この4つの問いを順に確かめます。
変えたあとは、必ずファイルの大きさを元と並べて見ます。大きくなっていたら、元のままにします。
AI検索については、画像の形式と結び付ける記述が、公式の文書には見つかりませんでした。形式を変える理由は、ページを軽くして、読む人の待ち時間を減らすことです。
今日できる点検
次の表を、上から順に確かめてください。順番1は10分で終わります。
| 順番 | 点検すること | 確かめ方 | 結果の使い方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 自社の画像の形式の内訳 | メディアの一覧で、拡張子ごとに数える | 直す対象の見当を付ける |
| 2 | ファイルが大きい画像のトップ5 | 一覧から、大きく見える画像を5枚選ぶ | 先に直す画像を決める |
| 3 | その5枚の元データの有無 | 元のファイルが保存されたフォルダを探す | あれば、そこから書き出す |
| 4 | サーバーの対応 | サイトヘルスの「メディア処理」の一覧を見る | 載っていなければ、サーバーの会社に聞く |
| 5 | 書き出し後の大きさ | 変える前と後のファイルの大きさを並べる | 大きければ、元のままにする |
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
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