「ChatGPT検索に自社サイトを出したい」という相談と、「ChatGPTで記事を書いたらSEOで不利になるのか」という相談は、別の話です。
前者はOpenAIが運営する検索機能の話で、後者はGoogle検索の話です。この記事は前者を中心に、後者は後半で扱います。
この記事は、2026年10月18日時点のOpenAIとGoogleの公式ページにもとづいています。
先に結論を書きます。OpenAIのヘルプが挙げる条件は2つです。OAI-SearchBotのクロールを許可することと、サーバーやCDNが公開IPアドレスからのアクセスを通すことです。
Bingの索引に載ることも、ChatGPT-Userを許可することも、公式が挙げる条件の外にあります。この記事では、公式ページに書かれている範囲だけを扱います。
順位や掲載について、公式は保証しないと明記しています。条件を満たしたうえで、中身で選ばれる記事を作る順番になります。
手を広げる前に、LLMO対策でやらなくていいことをあわせてご覧ください。
この記事が根拠にした公式ページと、書いてある範囲
AI検索の対策記事には、公式に書かれていない内容が事実のように混ざりやすい傾向があります。
この記事では、次の公式ページに書いてある範囲だけを断定します。それ以外は「公式には書かれていない」と区別して書きます。
| 公式ページ | 書かれていること | 書かれていないこと |
|---|---|---|
| OpenAIヘルプ「ChatGPT でウェブを検索する」 | 掲載対象にする条件、順位付けに複数の要素を使うこと、検索サービスとの連携 | 連携先の一覧と、質問ごとの使い分け |
| OpenAIヘルプ(法人・教育機関向けのChatGPT検索の説明) | 法人向けのワークスペースで、検索語をBingの検索エンジンと共有することがある点 | 個人向けの利用で同じ扱いかどうか |
| OpenAIの開発者向け資料(クローラーの概要ページ) | OAI-SearchBot、GPTBot、ChatGPT-Userなどの役割と、公開IPの案内 | 回答に引用される基準 |
| OpenAIの発表「ChatGPT search が登場」(2024年10月31日) | 検索がサードパーティの検索プロバイダーやパートナーのコンテンツを使うこと | 現在の提供条件(今のヘルプが優先) |
| Google Search Central「生成AIの検索機能向けの最適化」 | Googleの生成AI機能に出る条件と、不要な施策の一覧 | ChatGPTに関する記述 |
| Google Search Central「生成AIコンテンツのガイダンス」 | AIで作ったコンテンツの扱い | ChatGPT検索への影響 |
OpenAIの発表は2024年のものです。ヘルプのほうが新しい情報なので、食い違う場合はヘルプを優先して書いています。
ChatGPT検索に表示されるために、公式が求めていること
OpenAIのヘルプには、「ウェブサイトを検索結果に表示可能にする」という節があります。
ここに書かれた条件が、公式の示す技術的な条件のすべてです。
条件1:OAI-SearchBotのクロールを許可する
ヘルプは、掲載対象にするための条件として、OAI-SearchBotによるサイトのクロールを許可することを挙げています。
OAI-SearchBotは、ChatGPTの検索機能にサイトを表示するためのクローラーです。
開発者向けの資料は、OAI-SearchBotを拒否したサイトは、ChatGPTの検索回答には表示されないと説明しています。ただし、ナビゲーション用のリンクとしては表示されることがある、とも書いています。
robots.txtでOAI-SearchBotを拒否している場合は、対策を始める前に、回答へ載る道が閉じています。
条件2:公開されているIPアドレスからのアクセスを通す
ヘルプの同じ文は、続けてこう書いています。「ウェブサイトのホストまたはコンテンツ配信ネットワークが OpenAI の公開済み検索ボット IP アドレスからのトラフィックを許可していることを確認してください」。
robots.txtで許可していても、サーバーの手前にあるセキュリティ機能がボットのアクセスを止めていると、クローラーはページを読み込めずに終わります。
中小企業のサイトでは、レンタルサーバーのWAFやCDNの初期設定が、知らないうちにボットを遮断していることがあります。
OpenAIは、OAI-SearchBotの公開IPアドレスの一覧を、JSON形式のファイルで公開しています。
一覧は、OpenAIの公式サイトにあるOAI-SearchBot用のIPアドレス一覧(JSON形式)で確認できます。サーバー会社やCDNの管理画面で、この範囲からのアクセスが拒否されていないかを見てください。
Cloudflareを使っている場合の確認手順は、CloudflareのAIクローラー設定、検索ボットまで止めていないかの確認手順にまとめています。
反映までは約24時間、掲載の保証はない
開発者向けの資料は、robots.txtを更新してから検索側の仕組みが反映するまでに、約24時間かかることがあると説明しています。
設定を直したその日に結果を確かめても、古い状態が残っている可能性があります。
もう一つ、押さえておく点があります。ヘルプは、検索結果への掲載は保証されないと明記しています。
同じ節には、ChatGPTは「複数の要素を用いて検索結果を順位付けします」とあります。その要素の中身は非公開です。
条件を満たすことは、掲載の入口に立つことです。入口に立った後の選ばれ方は、公式が説明していない領域になります。
| 確認する場所 | 見ること | 直すとき |
|---|---|---|
| robots.txtの設定 | OAI-SearchBotを拒否していないか。AIクローラーを一括で拒否していないか | OAI-SearchBot向けの許可を足す |
| サーバーのWAFやセキュリティ設定 | 公開IPアドレスの範囲を遮断していないか | 範囲を許可リストに入れる |
| CDNのボット対策機能 | OAI-SearchBotを不審なボットとして止めていないか | 止めない設定になっているかを管理画面で確かめる |
| アクセスログ | ユーザーエージェントにOAI-SearchBotを含むアクセスがあるか | 無ければ上の3つを順に疑う |
アクセスログの見方は、AIクローラーの訪問をサーバーログで確認する方法で説明しています。
OAI-SearchBot・GPTBot・ChatGPT-Userの役割の違い
OpenAIの開発者向け資料には、クローラーの一覧があります。
検索の対策に関わるのは、次の3つです。
| クローラー | 公式の説明 | サイト運営者が決めること |
|---|---|---|
| OAI-SearchBot | 検索機能で、サイトを検索結果に表示するために使う(ChatGPT向け) | 検索に表示されたいかどうか |
| GPTBot | 生成AIの基盤モデルの学習に使われる可能性のある内容を集める。拒否すると学習に使わない意思表示になる | 学習への利用を認めるかどうか |
| ChatGPT-User | 利用者がChatGPTやカスタムGPTで質問したときに、ページを訪れることがある。自動の巡回には使わず、検索への表示の判定にも使わない | 検索の対策としては決める必要がない。robots.txtが適用されない場合がある |
| OAI-AdsBot | 広告として出したページの安全性を確かめる(ChatGPT向け) | 広告を出さないなら関係しない |
開発者向けの資料は、各設定は互いに独立していると説明しています。
たとえば、OAI-SearchBotを許可して検索結果に表示されつつ、GPTBotを拒否して学習への利用を断る、という組み合わせが可能です。
両方を許可している場合は、1回のクロールの結果を両方の用途に使うことがある、とも書かれています。
ChatGPT-Userを許可する必要はない
検索に載せるために、OAI-SearchBotとChatGPT-Userの両方を許可するよう勧める説明を見かけることがあります。公式の説明とは合いません。
公式の資料は、ChatGPT-Userを検索結果への表示を決めるために使わないと書いています。検索から外れたくないかどうかの管理には、OAI-SearchBotを使うよう案内しています。
ChatGPT-Userは、利用者がページの内容を尋ねたようなときに動くものです。利用者の操作が起点なので、robots.txtのルールが適用されない場合がある、と説明されています。
そのため、ChatGPT-Userを許可するかどうかは、検索の対策とは別に考える項目です。許可していなくても、OAI-SearchBotの条件を満たせば検索の対象になります。
目的別のrobots.txtの考え方
robots.txtの具体的な書き方は、サイトごとに既存の記述が違います。ここでは、目的ごとにどのクローラーをどう扱うかだけを整理します。
| やりたいこと | OAI-SearchBot(検索用) | GPTBot(学習用) |
|---|---|---|
| ChatGPT検索に表示されたい。学習には使われたくない | 許可する | 拒否する |
| ChatGPT検索にも学習にも、制限は付けない | 許可する | 許可する |
| ChatGPT検索には出さなくてよい。学習も断る | 拒否する | 拒否する |
| AIクローラーを一括で拒否した設定が残っている | 意図せず拒否している可能性が高い。個別に見直す | 意図を決めて個別に設定する |
4行目は、過去に「AIのクローラーは全部拒否」と決めたサイトで起きやすい状態です。
GPTBotを止めたかっただけなのに、OAI-SearchBotまで止まっていれば、検索に載る機会を自分で失います。
設定を直したら、反映に約24時間かかることを見込んで、翌日以降にアクセスログを見直してください。
AIクローラーの全体像は、robots.txtでAIクローラーを制御する方法で整理しています。
Bingとの関係を、公式はどう書いているか
ChatGPT SearchはBingのインデックスに依存していて、Bingに載っていないページは候補にも入らない、という説明を見かけることがあります。
この断定を裏づける記述は、公式ページに見つかりませんでした。公式の記述を整理します。
個人向けのヘルプが書いていること
個人向けのヘルプには、次の文があります。「質問に関連性の高い回答を提供するため、ChatGPT 検索は他の検索サービスと連携することがあります。」
連携する場合は、入力された内容を対象を絞った1つ以上の検索クエリに書き換えて、各サービスに送ると説明されています。
検索サービスのプライバシーポリシーの案内先として、MicrosoftとShopifyの名前が挙がっています。連携先が何かは、この文面からは特定できません。
2024年10月の発表でも、検索はサードパーティの検索プロバイダーと、パートナーから直接提供されたコンテンツを活用すると説明されています。
法人向けのヘルプが書いていること
法人向けと教育機関向けのワークスペースのヘルプは、もう少し具体的です。ChatGPTは検索語を、利用者のアカウントと切り離したうえでBingの検索エンジンと共有することがある、と書かれています。
同じヘルプには、医療機関向けのワークスペースでは、ウェブ検索にBingを使わないという記述もあります。
つまり、ChatGPT検索の裏側でBingの検索結果が使われる場面があることは、公式に読み取れます。
書かれていないこと
公式のヘルプ、開発者向けの資料、発表のどれを読んでも、Bingの索引に載っていることが掲載の条件だとは書かれていません。
検索語をBingに送ることと、Bingの索引に載っていないページが候補から外れることは、別の話です。後者を示す記述は、公式のどこにも見当たりませんでした。
どの質問でどの検索サービスが使われるのかは、公式に説明されていません。
Bingの登録をどう扱うか
この記事は、Bingの登録をChatGPT検索の必須作業とは位置づけていません。
Bingでの検索表示そのものに関心がある場合は、その目的で登録や確認を進めてください。ChatGPT検索の条件は、先に述べたOAI-SearchBotの許可と公開IPアドレスの許可で足ります。
Bing側の登録手順を知りたい場合は、Copilotに最新情報を届ける更新通知の導入手順が参考になります。
ChatGPTの回答で検索が使われるのは、どんな質問のときか
ChatGPTがウェブを検索するのは、一部の質問に限られます。検索が使われない回答では、自社のページが引用される余地がそもそもありません。
自動で検索する場合と、利用者が選ぶ場合
ヘルプは次のように書いています。「質問への回答に最新情報が役立つ場合、ChatGPT は自動的にウェブを検索することがあります。」
どの質問で検索するかの基準は、公式に示されていません。探索的な質問のほうが検索を経由しやすい、という説明も見かけますが、公式の裏づけは見つかっていません。
利用者が手動で検索を選ぶこともできます。会話を開いて「すべてのツールを表示」から「検索」を選ぶか、入力欄に「/」を打って「検索」を選びます。
個人向けのヘルプによると、ウェブ検索は無料版、Go、Plus、Pro、Business、Enterprise、教育機関向けプランで使えます。ログインしていない人も使えます。
検索の回数には、プランごとの使用上限があります。
自社の想定質問で検索が走るかを試す手順
検索が使われる質問かどうかは、実際に入力して確かめるのがいちばん確実です。次の手順で、15分ほどで一巡できます。
1つ目に、見込み客が尋ねそうな質問を5つ書き出します。営業の現場でよく聞かれる質問がそのまま使えます。
2つ目に、ログアウトした状態か、新しい会話で質問を入力します。メモリが有効だと、保存された情報が検索クエリの書き換えに使われることがあるためです。
3つ目に、回答に引用が付いたかを見ます。ヘルプには、回答に引用が含まれる場合があり、「情報源」を選ぶと引用元の一覧を確認できると書かれています。
4つ目に、引用が付いた質問だけを、対策の対象として残します。引用が付かない質問は、検索を使わずに答えている可能性があります。
5つ目に、引用元に自社のページと競合のページのどちらが入っているかを記録します。同じ質問を数日あけて入れ直すと、変動の幅も分かります。
| 確かめること | やり方 | 分かること |
|---|---|---|
| 検索が使われたか | 回答に引用が付いたかを見る。「情報源」が表示されていれば開く | その質問が対策の対象になるか |
| 自社のページが入っているか | 引用元の一覧で自社のドメインを探す | 現在の露出の有無 |
| 引用元の内容が正しいか | 引用元を開いて、回答の主張を裏づけているかを読む | 誤情報が出ていないか |
| 日をあけて変わるか | 同じ質問を数日後に入れ直す | 結果が安定しているか |
ヘルプは、「検索結果や引用は、不完全、古い、または誤っている場合があります。」と注意しています。
自社について誤った回答が出た場合の対処は、ChatGPTが自社について間違ったことを答えるときの対処法にまとめています。
条件を満たした後に、記事の中身でできること
引用される基準は、OpenAIから公開されていません。ここから先は、公式の条件ではなく、公開されている研究とGoogleの公式な考え方を材料にした編集方針です。
ChatGPT検索で確かめられた手法ではない点を、先に断っておきます。
生成エンジンでの実験が示した、文章の書き方による差
プリンストン大学などの研究チームが発表した論文「GEO: Generative Engine Optimization」は、KDD 2024に採択されました。
この論文は、検索結果を取り込んで回答を作る生成エンジンを使い、元の文章を書き換えたときに、回答の中での出番がどう変わるかを測っています。基準値は19.3です。
| 書き換えの内容 | 実験での数値(基準19.3) | 基準に対する変化 |
|---|---|---|
| 信頼できる情報源の文章を引用として加える | 27.2 | 約41%増 |
| 曖昧な表現を統計の数字に置き換える | 25.2 | 約31%増 |
| 文章の流れを整える | 24.7 | 約28%増 |
| 情報源の名前を文中に書く | 24.6 | 約28%増 |
| キーワードを詰め込む | 17.7 | 約8%減 |
上の表は、論文の表1にもとづく対応です。
この実験は、研究者が用意した生成エンジンと、Perplexityで行われたものです。ChatGPT検索で同じ結果が出るとは限りません。
実験の中身から読み取れるのは、引用や数字や出典名のように「根拠の形」が見える文章が、回答に取り込まれやすかったことと、キーワードの詰め込みが逆効果だったことです。
詳しい読み方は、LLMOとAIOの違いで解説しています。
Googleが挙げる「その人にしか書けない内容」
Googleの生成AI向けガイドは、ユニークで有用な内容が長期的に効く、と書いています。独自の視点を持つこと、よくある助言の寄せ集めを避けることが挙げられています。
「初めて家を買う人への7つのコツ」のような、誰が書いても同じになる内容を、ガイドは「コモディティ」な内容と呼んでいます。
これはGoogleの文書ですが、ChatGPTの回答に引用される文章でも、同じ考え方で書いておくと安全です。自社の現場で見た失敗、実際の数字、顧客からの質問は、他社が書けない材料です。
見出しの下で意味が完結する書き方
「前述の通り」に頼らず、各見出しの下で主語と前提を書き直す書き方は、読者にとって読みやすいという理由で勧められます。
ChatGPTが段落単位で内容を抜き出すと説明する記事もありますが、抜き出し方を説明した公式資料は見つかっていません。
Googleのガイドは、AIに理解させるために内容を細切れにする必要はない、と書いています。見出しごとに完結させることと、細切れにすることは別です。
読者が途中の見出しから読み始めても通じるように書く。目的はそこに置いてください。
第三者の言及は、増やそうとするより、実績として積み上がるもの
被リンクよりブランドの言及のほうが強く効く、という主張もありますが、ChatGPT検索の公式資料に根拠は見当たりません。
Googleのガイドは、不自然な「言及」を求めて回ることは、見かけほど役に立たないと書いています。同時に、ブログや動画、掲示板で語られている内容が、生成AIの機能に表れることも認めています。
業界団体での登壇や、取材への協力のような、通常の仕事の中で生まれる言及は、増やす施策としてではなく、実績として積み上がります。
被リンクとの関係は、被リンク対策はもう古いのかで扱っています。
llms.txtや特別なマークアップについて
Googleのガイドは、Googleの検索がllms.txtを使わないため、AI向けの専用ファイルやマークアップを用意する必要はないと書いています。作っても検索順位に良くも悪くも影響しない、とも書かれています。
OpenAIの資料は、llms.txtに触れていません。ChatGPT検索の条件にllms.txtは挙げられていないため、優先度は低いままです。
詳しくはllms.txtの解説記事で扱っています。
GoogleのAI機能とChatGPT検索で、公式が示す条件の違い
AI検索は、サービスごとに仕組みと条件が違います。公式が文章にしている条件だけを並べると、次のようになります。
| 論点 | ChatGPT検索(OpenAI) | GoogleのAI機能(Google) |
|---|---|---|
| 表示の入口 | OAI-SearchBotのクロール許可と、公開IPアドレスの許可 | Google検索にインデックスされ、スニペット付きで表示できる状態。Search Consoleの生成AI機能の設定で含める |
| 掲載の保証 | 保証しない | インデックスも表示も保証しない |
| 順位の決まり方 | 複数の要素を用いる。中身は非公開 | 通常の検索のランキングと品質のシステムが土台 |
| llms.txt | 記載なし | 使わない。作る必要はない |
| 構造化データ | 記載なし | 必須ではなく、特別なマークアップもない |
| 成果の測定 | 公式の専用レポートは見当たらない | Search Consoleに生成AIのパフォーマンスレポートがある |
Googleのガイドは、AEOやGEOと呼ばれる施策は、Googleの立場から見れば検索体験の最適化であり、SEOの一部だと書いています。
ChatGPT専用の対策を別に立てる前に、通常のSEOの土台が整っているかを先に見るのが、現実的な順序です。
Perplexityなど、ほかのAI検索の条件は、それぞれの公式資料で確かめる必要があります。この記事は、OpenAIとGoogleの公式資料に書かれている範囲に限っています。
ChatGPTで記事を作るときの注意:Googleの公式な考え方
ここからは、「ChatGPTで書いた記事は不利になるのか」という、冒頭のもう一つの疑問を扱います。答えはGoogleの公式ページに書かれています。
AIを使うこと自体は禁止されていない
Googleの生成AIコンテンツのガイダンスは、生成AIはテーマの調査や、独自の内容に構造を足す場面で役に立つ、と書いています。
一方で、ユーザーに価値を足さないまま、多数のページを生成AIで作ることは、スパムポリシーの「スケールされたコンテンツの不正使用」に当たる可能性があります。
つまり、分かれ目はAIを使ったかどうかにはなく、読者の役に立たないページを量産していないかにあります。
「誰が、どのように、なぜ」を示す
Googleは、コンテンツを評価するための問いとして、「誰が」「どのように」「なぜ」作ったかを挙げています。
| 問い | Googleが書いていること | 実務での対応 |
|---|---|---|
| 誰が | 誰が作ったかが一目で分かること。署名を付けること。偽の著者情報は信頼を損なう | 著者名と経歴のページを用意する。実在しない専門家を作らない |
| どのように | 自動化やAIを大きく使った場合は、その開示や背景の説明が役に立つ | AIを大きく使った内容は、使い方を読者に伝える |
| なぜ | 主に人の役に立つために作ること。順位を操作する目的でAIを使うとスパムポリシー違反 | 検索対策のためだけの記事を作らない |
E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)について、Googleのページは、E-E-A-T自体は特定のランキング要因ではないと書いています。
そのうえで、これらを示せる要素の組み合わせは有用だとしています。「判断基準は一貫してE-E-A-T」という言い方は、正確とは言えません。
事実確認は公開前に必ず行う
Googleのガイダンスは、生成モデルは事実を取り出すのではなく、学習データから「ありそうな単語の並び」を予測するものだと説明しています。そのため、誤り(ハルシネーション)を含むことがあります。
公開前に、人の手で事実確認と見直しをすることが必須だと書かれています。見直しの対象には、タイトルタグ、メタディスクリプション、構造化データ、画像の代替テキストも含まれます。
専門領域ほど、社内の詳しい人の最終チェックが必要です。法務、税務、医療のように、誤りが重い結果につながる領域は、とくに慎重に扱ってください。
日常的に扱っている一般的な業務知識なら、担当者がその場で確認できます。確認の手間は、誤りの重さに応じて配分してください。
著作権と社外秘の情報
生成AIの文章が、既存の著作物と似てしまうことはあります。公開前に、類似の文章がないかを確認する工程を決めておくと安全です。
顧客の企業名、公開前の提案内容、社内の議事録を、AIへの入力に貼り付けない取り決めも必要です。入力した内容がどう扱われるかは、利用するサービスの規約とプランごとの説明で確かめてください。
個人向けの無料プランと法人向けのプランで、データの扱いが違うサービスは多くあります。思い込みで運用を始めないようにしてください。
AIらしい文章になるのを避ける
ChatGPTの既定の出力は、決まった言い回しが多く、平板になりがちです。Googleも、誰にでも書ける内容を寄せ集めた文章は評価しにくい、という立場です。
対策は、AIの役割を構成案の作成と調査の補助に絞ることです。顧客へのインタビューや、実際の案件で得た知見は、人が書き足します。
原稿を読み返すときは、「この主張の裏づけは何か」を一文ごとに問い直してください。裏づけが言えない文は、削るか、根拠を足すか、どちらかです。
SEOの作業で、ChatGPTに任せてよいところ
候補を広げる作業はChatGPTに任せ、決める作業は人に残します。
| 作業 | ChatGPTに頼むこと | 人が確かめること |
|---|---|---|
| キーワードの洗い出し | 関連語や言い換えの候補を出させる | 実際に検索されているかを、Google Search Consoleやキーワード調査ツールで確かめる |
| 見出しの構成 | たたき台を作らせる | 読者が迷う順番に並んでいるか。自社にしか書けない節があるか |
| タイトルとメタディスクリプション | 文字数を指定して複数の案を出させる | 本文の中身とずれていないか。誇張がないか |
| 既存記事の書き直し | 古くなった段落の言い換え案や、足りない観点の候補を出させる | 数字・日付・制度名がいまも正しいか。書き直しで自社の経験談が消えていないか |
| 競合ページとの比較 | 上位ページの見出しを人が集めて貼り付け、扱っている観点の違いを表にさせる | どのページが上位かは、自分で検索して確かめる。自社が書けない観点を無理に足さない |
| 構造化データの記述 | よくある質問などの書式を書かせる | Googleのリッチリザルトテストで、エラーなく読めるか |
いちばん間違えやすいのは1行目です。ChatGPTが挙げた語を、誰かが実際に検索しているかは、回答だけでは判断できません。
ChatGPT経由の流入と引用を、どう測るか
測る手段は、流入を数えるものと、引用を目で確かめるものに分かれます。
Google Analytics 4で流入を見る
Googleのヘルプによると、GA4の既定のチャネルグループには「AI Assistant」があります。ChatGPT、Gemini、Copilotなどのサービスから来た訪問が入るチャネルです。
GoogleのAI OverviewsとAI Modeからの訪問は、別の扱いになります。
レポートの「集客」の中で、チャネルをこの名前で絞り込めば、新しいツールを入れなくても確認できます。
流入に表れない露出を、目で確かめる
回答の中で名前が挙がったり引用されたりしても、クリックされなければ、GA4には残りません。GA4の数字だけで判断すると、露出の実態を小さく見積もることになります。
そこで、先に紹介した「想定質問を入力して、引用元を確かめる」作業を、定期的に行います。四半期に一度、同じ質問のセットで棚卸しすると、変化が比べられます。
| 測る場所 | 分かること | 分からないこと |
|---|---|---|
| GA4の「AI Assistant」チャネル | AIサービスから来た訪問の数と行動 | クリックされなかった引用 |
| 質問を入力して引用元を見る手作業 | 自社が引用されているか。引用元の内容が正しいか | 実際の利用者全体での頻度 |
| サーバーのアクセスログ | OAI-SearchBotなどが来ているか | 来たページが回答に使われたか |
| Search Consoleの生成AIレポート | Googleの生成AI機能での表示 | ChatGPTでの表示 |
成果が動くまでには時間がかかります。クロールの反映に約24時間かかり、記事の質が積み上がるにはさらに時間が必要です。数か月の単位で見てください。
優先順位のまとめ
| 施策 | 優先度 | 理由 |
|---|---|---|
| robots.txtでOAI-SearchBotを拒否していないか確認する | 高 | 公式が挙げる条件の1つ目。拒否していれば回答に表示されない |
| WAFとCDNが公開IPアドレスを止めていないか確認する | 高 | 公式が挙げる条件の2つ目。許可していても読めないことがある |
| 想定質問で、検索が使われ、引用が付くかを試す | 高 | 対策の対象になる質問を見分けられる |
| 自社にしか書けない内容に書き換える | 中 | 条件を満たした後に、選ばれるかどうかを分ける部分 |
| Bingの登録と確認 | 低 | ChatGPT検索の条件として公式に書かれていない。Bing自体の検索流入が目的なら別の理由で行う |
| ChatGPT-Userの許可を調整する | 低 | 公式は検索への表示の判定に使わないと説明している |
| llms.txtの設置 | 低 | Googleは使わないと明言し、OpenAIの資料にも記載がない |
よくある質問
まとめ
ChatGPT検索の対策は、OpenAIが公式に書いている2つの条件から始まります。OAI-SearchBotを許可することと、公開IPアドレスからのアクセスを通すことです。
Bingの索引への依存や、ChatGPT-Userの許可は、公式の資料に条件として書かれていません。
条件を満たしても、掲載と順位は保証されません。入口を整えた後は、自社にしか書けない内容で選ばれる記事を作ることが、残された打ち手です。
ChatGPTで記事を作ること自体は、Googleの考え方と両立します。事実確認と、読者の役に立つ内容かどうかを、公開前に人が確かめてください。
今日できる点検
| 確認項目 | 目安 |
|---|---|
| robots.txtでOAI-SearchBotを拒否していないか | AIクローラーの一括拒否が残っていないかも見る |
| WAFやCDNが公開IPアドレスの範囲を止めていないか | 公開されているIPアドレス一覧と照らす |
| アクセスログにOAI-SearchBotの訪問があるか | 設定を直した場合は、約24時間後に見直す |
| 想定質問を5つ入れて、引用が付くかを確かめたか | 引用が付いた質問を対策の対象にする |
| AIで作った文章に、一次情報と実務経験を人が足したか | 足していなければ、誰にでも書ける内容のままになる |
この記事に書いたことを、そのまま御社のページに
生成AIに引用されるページを、お話しいただくだけでお作りします。お時間をいただくのは初回15分のヒアリングだけです。まず1ページ、無料でお作りします。
OKが出るまで、何度でも直します。事実が違う、言い回しが硬い、この話は入れないでほしい。どれも遠慮なくおっしゃってください。何度お直ししても、追加の料金はいただきません。
これまでに127社にご利用いただきました。毎月ご依頼いただいている方の6割以上が、月10ページを選ばれています。料金はページに掲載しています。
ページを増やしても問い合わせが来ないなら、原因はページの外にあります。その場合は、下の入口からご相談ください。
自社のマーケティング課題を根本から解決しませんか?
ウェブサイトから要素を引き算し、訪れた人が迷わず次の一歩に進む形へ組み直す。初回60分のオンラインで御社のサイトを一緒に読み、どこから直すべきかをお伝えします。手順をまとめた無料の診断と解説動画もご用意しています。
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