「ウェブサイトのユーザビリティって本当に大切なの?」「改善方法がわからなくて困っている…」。そんな悩みを抱えている小規模事業者の方、実はとても多いんです。この記事では、Webサイトのユーザビリティ改善で売上アップにつなげる具体的な方法を解説します。初心者の方でも今日から実践できる簡単なステップから、本格的な改善策まで網羅しているので、ぜひ最後まで読んでみてください!
Webサイトのユーザビリティって何?
ユーザビリティとは、ウェブサイトの「使いやすさ」のこと。ユーザーがストレスなく、目的の情報やサービスにアクセスできるサイトは、顧客満足度向上に繋がり、結果的に売上アップに貢献します。例えば、
- 直感的に操作できるナビゲーション
- 読みやすいフォントサイズ
- スマホでも見やすいレイアウト
などは、ユーザビリティを構成する重要な要素です。
この「使いやすさ」には、実は国際的な定義があります。国際標準化機構(ISO)が定める規格ISO 9241-11では、ユーザビリティを「特定の利用者が、特定の状況において、指定された目標を達成するために製品を使用する際の、効果・効率・満足の度合い」としています。同じサイトでも、「深夜に急なトラブルでスマホから連絡先を探すユーザー」と「週末に自宅のPCでじっくり比較検討するユーザー」とでは、求められる使いやすさの中身が変わる、という考え方です。自社サイトを見直す際は、まず「誰が」「どんな状況で」「何を達成したいのか」を具体的に思い浮かべることが出発点になります。
また、ユーザビリティの専門家として知られるヤコブ・ニールセン氏は、使いやすさを判断する視点として次の5つを提唱しています。
- 学習しやすさ:初めて訪れたユーザーが、基本的な操作をどれだけ簡単に理解できるか
- 効率性:操作に慣れたユーザーが、どれだけ素早く目的を達成できるか
- 記憶しやすさ:しばらく使っていなかったユーザーが、再訪時にどれだけ簡単に操作を思い出せるか
- エラー:ユーザーがどれだけ間違えにくく、間違えてもすぐに回復できるか
- 満足度:使っていてどれだけ心地よく感じるか
自社サイトの課題がこの5つのどこにあるのかを考えるだけでも、闇雲な改善から抜け出しやすくなります。
なぜユーザビリティが重要なの?
Googleの検索順位を決めるアルゴリズムは、ユーザー体験を重視しています。つまり、ユーザビリティの高いサイトは検索結果で上位表示されやすく、より多くのアクセスを獲得できる可能性が高まります。また、ユーザーが快適にサイトを利用できれば、滞在時間が長くなり、商品購入やお問い合わせなどのコンバージョン(成果)に繋がりやすくなります。直帰率やコンバージョン率がどの程度動くかはサイトの現状によって差がありますが、改善に取り組んだ分だけ数字に反映されやすい領域だと言えます。
ユーザビリティ改善で得られる3つのメリット
Webサイトのユーザビリティを向上させることで、あなたのビジネスには様々なメリットが生まれます。
- 顧客満足度向上:使いやすいサイトは顧客のストレスを軽減し、満足度を高めます。リピーター獲得にも繋がり、長期的なビジネス成長に貢献します。
- コンバージョン率向上:ユーザーがスムーズに目的を達成できるようになれば、商品購入やお問い合わせなどのコンバージョン率が向上し、売上アップに繋がります。
- ブランドイメージ向上:洗練されたデザインと使いやすいインターフェースは、企業の信頼性を高め、ブランドイメージ向上に貢献します。
例えば、ECサイトで商品購入までのステップを簡略化すれば購入完了率の改善が見込めますし、問い合わせフォームの入力項目を減らせば途中離脱を防ぎやすくなります。
今すぐできる!ユーザビリティ改善の具体的なステップ
ユーザビリティ改善は、専門知識がなくても、今すぐ始めることができます。まずは以下のステップから実践してみましょう。
ステップ1:現状分析
Googleアナリティクスを使って、現状のWebサイトのアクセス状況を分析しましょう。直帰率、滞在時間、アクセス数の推移などを確認することで、サイトの課題が見えてきます。Googleアナリティクスの導入方法は、Googleアナリティクス ヘルプで確認できます。使い方がわからない方は、無料版でも十分なので、まずは使ってみましょう。設定に不安がある方は、専門家への依頼も検討してみてください。
ステップ2:改善ポイントの特定
現状分析の結果を元に、改善すべきポイントを特定します。例えば、直帰率が高いページは、コンテンツの内容やデザインに問題がある可能性があります。滞在時間が短い場合は、ユーザーの興味を引くコンテンツが不足しているかもしれません。
ステップ3:改善策の実施
特定した改善ポイントに基づいて、具体的な改善策を実施します。例えば、ナビゲーションを分かりやすくしたり、読みやすいフォントサイズに変更したり、スマホ対応のデザインにしたりなど、できることから始めてみましょう。以下の具体的な改善策を参考にしてください。
- ナビゲーションの最適化:サイトの構成をシンプルで見つけやすい構造に見直しましょう。重要なページはトップページから3クリック以内でアクセスできるようにしましょう。
- コンテンツの読みやすさの向上:適切な見出し、箇条書き、画像などを活用して、コンテンツを読みやすく整理しましょう。専門用語は避け、平易な言葉で説明しましょう。1文は短く、簡潔に書くことを心がけましょう。
- モバイルフレンドリー:レスポンシブデザインを採用し、スマートフォンやタブレットでも快適に閲覧できるサイトにしましょう。ボタンのサイズやタップ領域にも配慮しましょう。
- ページ読み込み速度の改善:画像を圧縮したり、キャッシュ機能を活用したりすることで、ページの読み込み速度を向上させましょう。PageSpeed Insightsなどのツールで速度をチェックし、改善点を洗い出しましょう。 (PageSpeed Insights)
- 問い合わせフォームの改善:入力項目は必要最小限に絞り、必須項目を明確に表示しましょう。入力例やエラーメッセージも分かりやすく表示することで、ユーザーの離脱を防ぎます。
ステップ4:効果測定
改善策を実施したら、Googleアナリティクスで効果測定を行いましょう。目標として設定した数値(コンバージョン率、直帰率など)がどのように変化したかを確認し、改善策が効果的だったかどうかを判断します。
ステップ5:継続的な改善
Webサイトのユーザビリティ改善は、一度行えば終わりではありません。ユーザーのニーズやWebのトレンドは常に変化するため、定期的に現状分析と改善を繰り返すことが重要です。PDCAサイクルを回し、継続的に改善していくことで、Webサイトの成果を最大化しましょう。
「摩擦をひとつ取り除く」だけで、実際にどれだけ変わるか
ユーザビリティ改善の効果は、規模の大きい企業の公開事例からもうかがえます。不動産デベロッパーのタカラレーベンは、広告経由の獲得コストの高騰を受けて、来場予約・資料請求フォームを見直しました。それまでの縦に長い1ページ完結型フォームでは、「名前の入力」という最初の段階だけで約50%のユーザーが離脱していたことが判明します。フォームを複数ページに分割する「ステップ式」に変更し、さらに入力後の「最終確認画面」でも約15%が離脱していた事実を踏まえて確認画面自体を撤廃した結果、スマートフォンからの資料請求CVRは167.0%に、来場予約CVRは112.2%に改善しました。
金融機関の足利銀行も、保証会社から提供されていたカードローンの申込みフォームをステップ式に刷新し、申込者の大半を占める「本人」をあらかじめ選択済みにするデフォルト値の設定、不要な必須項目の削減を行いました。結果、カードローンの申込み率は173.5%に増加しています。オリエントコーポレーションでも、会員サイトのUI改修と申込み導線の簡略化により、半年間で約10万件のコンバージョン増加を達成しました。
これらはいずれも大企業の事例ですが、共通しているのは「大規模な作り直し」ではなく「離脱が起きている一箇所を特定し、そこだけを直した」という点です。実際、資格スクールのトライグループでは、ユーザーが料金ページを一定以上スクロールした(=関心が高まった)タイミングで資料請求への案内を出す施策により、その導線経由の資料請求完了率が201%に改善したと報告されています。予算の限られる小規模事業者ほど、サイト全体を変えるのではなく、離脱率が最も高い1つのフォームやページに絞って改善する方が、費用対効果は高くなります。
自分でできる簡易ユーザビリティテスト
ユーザビリティを判断する最も確実な方法は、専門家の推測ではなく、実際の利用者の行動を観察することです。「調査会社に依頼する予算がない」と感じるかもしれませんが、ニールセン氏が提唱した「割引ユーザビリティ工学」という考え方では、5人程度のユーザーにテストしてもらうだけでも、主要な問題の多くを発見できるとされています(テストする人の組み合わせによって発見できる割合にはばらつきがあり、必ず一定の成果が保証されるわけではありません)。大掛かりなテストを1回だけ行うより、少人数のテストを繰り返しながら直していく方が、実務上は効果的です。
手軽に始められる方法として、「5秒テスト」があります。自社サイトのトップページを協力者に5秒間だけ見せてすぐに隠し、「このサイトは何を提供している会社だと思いましたか」「次に何ができそうだと感じましたか」と質問する方法です。想定と違う答えが返ってきた場合、ファーストビューの情報整理に課題がある可能性が高いといえます。また、家族や知人にサイトを実際に操作してもらいながら、「今何を考えているか」を声に出してもらう「思考発話法」も有効です。操作に迷った瞬間、あなたは口を挟まず黙って観察してください。ヒントを与えてしまうと、本来見つけるべき問題が見えなくなってしまいます。
まとめ:ユーザビリティ改善でWebサイトを成長させよう!
この記事では、小規模事業者の方に向けて、Webサイトのユーザビリティ改善の重要性と具体的な方法を解説しました。ユーザビリティ改善は、売上アップに繋がるだけでなく、顧客満足度向上やブランドイメージ向上にも貢献します。難しい専門知識は必要ありません。今日からできる小さなことから始めて、あなたのWebサイトを成長させましょう!
もし、Webサイトのユーザビリティ改善についてもっと詳しく知りたい、あるいは自社で改善を進めるのが難しいと感じている場合は、プロの力を借りるのも一つの方法です。合同会社謙虚では、小規模事業者向けのWebサイト制作・改善サービス「KCW」を提供しています。Webサイトの現状分析から改善策の実施、効果測定まで、お客様のWebサイトをトータルサポートいたします。KCWにご興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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