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ヨガの集客はSNSを頑張っても体験が増えない 投稿から申し込みまでの段差を埋める方法

2026 10/03
2026年10月3日
中野輝規
ヨガの集客はSNSを頑張っても体験が増えない 投稿から申し込みまでの段差を埋める方法

毎日のように投稿しているのに、体験レッスンの申し込みが増えない。

いいねは付くし、ときどき「素敵ですね」とコメントももらえる。

それなのに、予約の通知はほとんど鳴らない。

この記事は、そうした悩みを抱えている小さなヨガスタジオの経営者の方と、独立して教えているヨガインストラクターの方に向けて書いています。

先に結論をお伝えします。

体験が増えない原因の多くは、投稿の中身や回数にはありません。

投稿を見た人が体験を申し込むまでのあいだに、いくつもの小さな段差があり、そのどこかで人が静かに降りています。

この記事では、その段差を順番に並べ、どこで人が止まっているのかを見つけ、1か所ずつ埋めていく手順をお伝えします。

読み終えたときに、自分の教室で最初に直す場所が1つ決まっている。

そこをこの記事のゴールにしています。

目次

Q&Aサイトで見かけた、地域のクラスで教えるインストラクターの悩み

先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。

掛け持ちで教え、自分で集めるクラスだけ人が来ない

投稿者は、インストラクターとして活動を始めて1年ほどの方でした。

スタジオでの担当クラスと、ギャラリーで月に1度のイベント的なクラス、そして地域の施設を借りた自分のクラスを掛け持ちしていました。

スタジオやギャラリーのクラスは、場所の側が人を集めてくれるので、毎回それなりに埋まっていたそうです。

困っていたのは、自分で人を集める地域のクラスでした。

施設の廊下にポスターを貼ってもらい、ポスティングも何度か重ねたものの、来てくれたのは最初の3人だけ。

その後は1人か2人の回が続き、施設の利用料を考えると3人以下では赤字になる、と書かれていました。

写真共有アプリだけを更新している

相談の最後に、こう添えられていました。

いま更新しているのは写真共有アプリだけだ、と。

集まってくれた生徒さんを大切にしたい気持ちと、集客の数字に一喜一憂してしまう自分のあいだで、少し疲れてしまった。

そういう、正直な相談でした。

回答者が返したこと

回答の1つは、講師が足りない地域へ出向けば人は集まりやすい、という経験談でした。

もう1つの回答は、集客の方法を答える前に、いくつか質問を返していました。

いま続けて来ている生徒さんは、なぜ続けているのか。

地域のクラスの生徒さんは、どこでこのクラスを知ったのか。

この2つの問いは、ヨガの集客を考えるうえで芯を突いています。

人がどこから来て、どこで止まっているのかが分からないまま、手当てだけを重ねても、効いているかどうかを確かめようがないからです。

相談者が本当に困っていたこと

相談者は、自分にインストラクターとしての適性が無いのではないか、と自信を失いかけていました。

けれども、スタジオのクラスでは毎回人が集まっています。

教える力の問題なら、そちらでも人は減っているはずです。

差が出ているのは、教える場所までの道案内を、誰が用意しているかという点でした。

スタジオには、場所の案内も、体験の受付も、当日の流れの説明も、最初から用意されています。

自分のクラスには、そのどれもが無いまま、写真共有アプリの投稿だけが置かれていました。

これは9割のヨガ教室が陥る罠です

小さなスタジオでも、独立した先生でも、集客の悩みはよく似た形をしています。

投稿は続けているのに、申し込みにつながらない。

この形には、ヨガという習い事ならではの理由があります。

興味はあるのに、始めていない人がたくさんいる

スポーツ庁は令和7年3月に、令和6年度の「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の結果を公表しました。

その発表の見出しには、「スポーツ実施の希望と実態に14.1ポイントの乖離」と書かれています。

週に1日以上体を動かしている20歳以上の人は52.5%で、週に1日以上体を動かしたいと思っている人は66.6%でした。

発表資料は、この差について「特に20代~40代女性でその乖離が大きい」と続けています。

同じ資料によると、女性がこの1年間に実施した種目では、ウォーキングを除くと体操とトレーニングに次いで、「エアロビクス・ヨガ・バレエ・ピラティス」が11.0%で3番目に多い種目でした。

やりたいと思っているのに、始めていない人がいる。

その人たちは、ヨガの投稿を見て「いいな」と思うところまでは来ています。

止まっているのは、その先です。

投稿は届いているのに、申し込みが無い

いいねが付いているということは、投稿は誰かに届いています。

届いた人が申し込まないのは、投稿が悪いからとは限りません。

申し込むために必要な情報が、投稿の近くに見当たらないことのほうが多いのです。

何曜日の何時にやっているのか。

初めての人でも参加してよいのか。

何を着て行けばいいのか。

どこから申し込めばいいのか。

この4つのうち1つでも探さないと分からないと、人は「また今度」と画面を閉じます。

投稿を増やすほど、先生が疲れていく

申し込みが増えないと、多くの先生は投稿を増やします。

毎日のポーズの写真、季節の言葉、レッスンの様子。

投稿の数が増えるほど、申し込みに必要な案内は、新しい投稿の下に沈んでいきます。

案内を探す人にとっては、投稿が増えるほど見つけにくくなるという、皮肉な状態です。

その一方で、先生の時間と気力は投稿づくりに吸い取られていきます。

Q&Aサイトの相談者が「少し疲れました」と書いていたのは、この状態だったのだと思います。

読んでいるあなたの状況 いま起きていること 次にすること
いいねは付くが体験の申し込みが無い 投稿の近くに申し込みの案内が無い 体験の案内を1か所にまとめる
問い合わせは来るが申し込みに進まない 日時や持ち物を毎回やり取りしている よく聞かれることを先に書いておく
体験には来るが入会しない 2回目に来る理由が渡されていない 帰り際に次の1回を具体的に示す
投稿を増やしても反応が変わらない 案内が新しい投稿の下に沈んでいる 投稿の役割を案内への入口に絞る
自分のクラスだけ人が集まらない 場所の側の案内が無い スタジオが用意しているものを自分で用意する

表のどの行に近いかを1つ決めておくと、この先の話を自分の教室に当てはめやすくなります。

いちばん多いのは、1行目と4行目が重なっている状態です。

投稿を見てから体験を申し込むまでに、何段の段差があるのか

では、投稿を見た人は、どんな順番で体験の申し込みまで進むのでしょうか。

ヨガの体験に申し込む人の動きを細かく分けると、だいたい次の6段になります。

1段目 投稿で手を止める

最初の段は、流れてくる投稿の中で、指を止めてもらうところです。

多くの先生が力を入れているのはこの段で、写真の美しさや言葉選びに時間をかけています。

ただし、ここで止まってくれた人が次の段に進むかどうかは、この段の出来とはあまり関係がありません。

2段目 プロフィールを開く

気になった人は、投稿した人がどんな人なのかを見に行きます。

プロフィールの数行で、ここがどこにある教室なのか、自分が行ける場所なのかを確かめます。

ここで場所や曜日が書かれていないと、多くの人はそのまま戻ります。

3段目 体験の案内を探す

行けそうだと思った人は、体験の案内を探します。

プロフィールのリンクを押す人もいれば、過去の投稿をさかのぼる人もいます。

案内が過去の投稿の中に埋もれていると、この段で探すのをやめる人が出てきます。

4段目 日時と持ち物を確かめる

体験の案内にたどり着いた人は、自分の予定と照らし合わせます。

何曜日の何時か、何分くらいか、何を着て行けばいいのか、マットは借りられるのか。

ここで分からないことが残ると、人は質問を送るより先に、ほかの教室を探し始めます。

5段目 申し込みの操作をする

行くと決めた人は、申し込みの操作をします。

メッセージで送るのか、予約の画面に入力するのか、電話をかけるのか。

入口が3つも4つもあると、どれを使えばいいのか迷い、ここでも人が止まります。

6段目 当日まで気持ちが続く

申し込んだあとにも、最後の段があります。

申し込みから当日までのあいだに、場所の案内や持ち物の確認が届くかどうかです。

ここで何の連絡も無いと、不安になって当日に来られなくなる人がいます。

段 お客様がしていること 止まりやすい理由 置いておくもの
1 投稿で手を止める 流れてくる投稿を眺める 雰囲気だけで中身が分からない 初めての人向けのクラスがあること
2 プロフィールを開く どこの誰かを確かめる 場所と曜日が書かれていない 最寄りの駅と、体験できる曜日
3 体験の案内を探す リンクや過去の投稿を見る 案内が投稿の中に埋もれている 体験の案内だけを書いた1枚のページ
4 日時と持ち物を確かめる 予定と照らし合わせる 服装やマットのことが分からない 当日の流れ、服装、持ち物
5 申し込みの操作をする 入力や送信をする 入口が多すぎて迷う 申し込みの入口を1つ
6 当日まで気持ちが続く 当日を待つ 申し込み後に何も届かない 前日の確認の連絡

この6段のうち、先生が力を入れているのは1段目だけ、ということがよくあります。

2段目から6段目に何も置かれていなければ、1段目をどれだけ磨いても、申し込みの数は変わりません。

写真共有アプリは、知り合いと話す場所として使われている

なぜ、投稿だけでは申し込みまで届かないのでしょうか。

理由の1つは、人がそもそも何のためにアプリを開いているのか、という点にあります。

情報を探しに来ている人は、思ったより少ない

総務省が令和7年5月に公表した「令和6年通信利用動向調査」によると、インターネットを使っている人のうち、交流サイトを使っている人の割合は81.9%でした。

同じ調査で利用の目的をたずねたところ、もっとも多かったのは、従来からの知人とのコミュニケーションのためで、87.7%でした。

知りたいことについて情報を探すため、と答えた人は64.0%で、2番目でした。

多くの人は、知り合いの近況を見たり、やり取りをしたりするためにアプリを開いています。

その途中で、たまたまヨガの投稿が目に入る。

その人は、体験の申し込みをしようと思ってアプリを開いたわけではありません。

流れていく場所に、案内を置いても見つからない

写真共有アプリの投稿は、時間とともに下へ流れていきます。

3か月前に出した体験の案内は、今日はじめてプロフィールを見に来た人には、ほとんど見えていません。

ヨガ教室の投稿は、ポーズの写真や季節の言葉が中心になりがちです。

その中に、体験の日時や持ち物を書いた投稿が1つ混ざっていても、探し出すのは大変です。

投稿は人に気づいてもらう場所として向いています。

申し込みに必要なことを読んでもらう場所としては、あまり向いていません。

気づいてもらう場所と、決めてもらう場所を分ける

ここで、役割を2つに分けて考えます。

人に気づいてもらう場所が、写真共有アプリの投稿です。

申し込むかどうかを決めてもらう場所が、体験の案内を書いた1枚のページです。

この2つが分かれていて、投稿からページへ迷わず進めるようになっていれば、投稿の回数が少なくても申し込みは入ります。

フォロワーが増えても問い合わせにつながらない理由は、写真共有アプリの集客について書いた記事でも詳しく扱っています。

場所 役割 向いていること 向いていないこと
写真共有アプリの投稿 気づいてもらう 雰囲気と先生の人柄を伝える 日時や持ち物を探してもらう
プロフィール 行けるかどうかを確かめてもらう 場所と曜日を一目で伝える 長い説明を読んでもらう
体験の案内のページ 申し込むかどうかを決めてもらう 不安に答え、入口を1つに絞る 毎日の近況を届ける
申し込み後の連絡 当日まで安心してもらう 場所と持ち物の再確認 新しいクラスの宣伝

ヨガの体験の前に、初めての人が迷っていること

段差を埋めるには、それぞれの段で人が何に迷っているのかを知る必要があります。

ヨガの体験を前にした人の迷いは、ほかの習い事と少し違う形をしています。

体が硬くても、ついていけるのか

いちばんよく聞くのが、この迷いです。

投稿で見るのは、きれいに体を曲げている先生の姿です。

それを見た人は、自分には無理だと感じることがあります。

美しいポーズの写真は、見る人によっては申し込みを遠ざける写真にもなります。

一人で行って、浮かないか

2つ目は、場の空気についての迷いです。

常連の人ばかりの中に一人で入って、気まずくならないか。

ほかの人と比べられたり、見られたりしないか。

小さな教室ほど、この迷いは大きくなります。

何を着て、何を持っていけばいいのか

3つ目は、当日の準備についての迷いです。

専用の服が必要なのか、普段の運動着でいいのか。

マットは持っていくのか、借りられるのか。

着替える場所はあるのか、汗をかいたあとはどうするのか。

細かいことですが、分からないまま当日を迎えるのは、初めての人にとって大きな負担です。

合わなかったら、断れるのか

4つ目は、体験のあとの迷いです。

体験に行ったら、その場で入会を勧められるのではないか。

断りにくい雰囲気になったらどうしよう。

この不安がある人は、興味があっても体験そのものを先送りにします。

体験の前の迷い 答えが見つからないときに起きること 案内に置くもの
体が硬くてもついていけるか 自分には無理だと思って申し込まない 初めての人向けのクラスの様子と、無理をしない進め方
一人で行って浮かないか 友だちを誘えるまで先送りする 1回の人数と、初めての人の割合
何を着て何を持っていくか 準備が面倒で後回しにする 服装、持ち物、貸し出しできるもの
合わなかったら断れるか 勧誘が怖くて体験に来ない 体験のあとの流れと、その場で決めなくてよいこと
時間に間に合うか 仕事帰りに行けるか分からず迷う 始まる時間と、何分前に着けばよいか

5つの迷いのうち、自分の案内で答えているものがいくつあるかを数えてみてください。

多くの場合、答えているのはクラスの名前と時間だけで、残りは空いたままになっています。

体験が増えないときにやりがちな手当てと、その行き先

申し込みが増えないとき、先生がまず手を付けることは、だいたい決まっています。

どれも真面目な努力ですが、段差のどこで人が止まっているのかを確かめないまま始めると、効き目が見えにくくなります。

投稿の回数を増やす

いちばん多いのが、投稿を毎日にする、1日に2回にする、という手当てです。

投稿が増えると、1段目で手を止めてくれる人は少しずつ増えます。

けれども、2段目から先に何も置かれていなければ、増えた人はそのまま同じ場所で降りていきます。

投稿の回数を増やす前に、2段目から先が埋まっているかを確かめるほうが先です。

体験の条件を、どんどん軽くする

次に多いのが、体験の参加費を下げたり、無料にしたり、特典を重ねたりする手当てです。

条件を軽くすると、迷っていた人の背中を押せることはあります。

ただ、迷いの理由が「体が硬いからついていけるか不安」や「勧誘が怖い」だった場合、条件を軽くしても迷いは消えません。

むしろ、条件だけが目立つ案内は、体験のあとに強く勧誘されるのではないか、という不安を強めることもあります。

写真の加工や言葉の飾りに時間をかける

写真の色味をそろえる、言葉をおしゃれにする、という手当てもよく見かけます。

見た目が整うと、1段目で手を止めてくれる人は増えるかもしれません。

ただ、ヨガの投稿では、整えるほど先生のポーズが遠いものに見えて、初めての人の迷いを深めることがあります。

体が硬い人に届けたいなら、整った写真の横に、初めての人のクラスの様子を置くほうが近道です。

ポスターやポスティングを重ねる

Q&Aサイトの相談者も、ポスターとポスティングを何度か重ねていました。

紙は、写真共有アプリを使わない世代や、近所の人に届く手段です。

ただ、紙を見た人がその先で何を見るのかが決まっていないと、紙の反応は最初の数人で止まります。

紙に書ける情報は限られています。

紙を見た人が、残りの迷いを解くために見に行く場所が無ければ、関心はそこで途切れます。

紙からの流れを受け止める方法は、チラシの反応を受け止める自社サイトについて書いた記事でも扱っています。

集客の講座を渡り歩く

最後に、集客を学ぶ講座に通い続ける、という手当てがあります。

学ぶこと自体は悪くありません。

ただ、講座で習う手法は、たいてい1段目の投稿の作り方に偏っています。

自分の教室のどの段で人が止まっているのかを知らないまま新しい手法を足しても、また同じ場所で人が降りていきます。

やりがちな手当て 効きやすい段 効かない理由になりやすいこと 先に確かめること
投稿の回数を増やす 1段目 2段目から先に案内が無い プロフィールに場所と曜日があるか
体験の条件を軽くする 5段目 迷いの理由が条件以外にある 体験の前の5つの迷いに答えているか
写真や言葉を整える 1段目 先生のポーズが遠く見える 初めての人のクラスの様子を見せているか
ポスターやポスティング 1段目 紙を見た人が次に見る場所が無い 紙から案内のページへ進めるか
集客の講座に通う 1段目 どの段で止まっているかが分からない 段ごとの人数を数えているか

表を見ると、手当ての多くが1段目に集まっていることが分かります。

段差は6段あるのに、手を入れているのは最初の1段だけ。

これが、頑張っているのに申し込みが増えない状態の正体です。

効き目を言い切る投稿は、集客の前に信頼を削る

ヨガの集客で、もう1つ気をつけたいことがあります。

体への効き目を言い切る言葉です。

「痩せる」「治る」が並ぶ案内は、どう見えるか

「ヨガで痩せる」「肩こりが治る」「不調が改善する」といった言葉は、目を引きやすい言葉です。

けれども、体の状態に関わる効き目を言い切る書き方は、医薬品医療機器等法や景品表示法に触れるおそれがあります。

法律の心配だけではありません。

言い切る言葉は、初めての人には大げさに見えます。

体の悩みを抱えている人ほど、これまでに何度も大げさな言葉を見てきています。

そこにまた同じ言葉が並んでいると、この教室も同じだ、と判断されてしまいます。

言い切る代わりに、していることを書く

効き目を言い切らずに、教室の良さを伝える方法はあります。

1つ目は、レッスンでしていることを、そのまま書くことです。

呼吸に合わせてゆっくり体を動かす時間が何分あるのか、最後に横になって休む時間があるのか、といった中身です。

2つ目は、生徒さんの感想を、言い換えずに借りることです。

「仕事帰りに来ると、頭の中が静かになる」「久しぶりに体を伸ばした気がする」のような言葉は、先生がどれだけ考えても書けません。

ただし、感想を載せるときは、必ず本人に許可を取ってください。

感想も「こう話してくださる方がいます」という形にとどめ、誰にでも同じことが起きるとは書かないようにします。

言い切ってしまいがちな言葉 読む人に起きること 代わりに書くこと
ヨガで痩せる 大げさだと感じて離れる 体を動かす時間と、休む時間の長さ
肩こりが治る 体の悩みを持つ人ほど警戒する 肩まわりをゆっくり動かす内容
不調が改善する どこにでもある言葉だと流される 生徒さんの感想を、許可を取ってそのまま
誰でも柔らかくなる 自分は例外だと感じる 体が硬い人のための進め方
心が整う 中身が想像できない 終わったあとに話してくださる言葉

言い切らない案内は、地味に見えるかもしれません。

ですが、書いてあることを信じてもらえる案内になります。

段差のどこで落ちているかを、数で見る

ここまで、段差の話と、よくある手当ての話をしてきました。

ここからは、自分の教室ではどの段で人が止まっているのかを、数で確かめる方法です。

数える場所は4つでいい

6段すべてを正確に数える必要はありません。

まずは次の4つの数を、1か月分だけ記録します。

1つ目は、プロフィールを見に来た人の数です。

写真共有アプリの事業者向けの機能を使えば、プロフィールへの訪問の数を見ることができます。

2つ目は、プロフィールのリンクが押された数です。

3つ目は、体験の申し込みや問い合わせが届いた数です。

4つ目は、実際に体験に来てくれた人の数です。

1か月だけ、紙に書き出す

難しい道具は要りません。

月末に4つの数を紙に書き出し、上から順に並べるだけです。

たとえば、プロフィールを見た人が200人いて、リンクが押されたのが10回だったとします。

この場合、2段目と3段目のあいだで、ほとんどの人が止まっています。

プロフィールに場所と曜日が書かれているか、リンクの先がすぐに体験の案内になっているかを見直します。

リンクは押されているのに申し込みが少ないなら、4段目か5段目です。

案内のページに、日時と持ち物と、申し込みの入口が1つにまとまっているかを確かめます。

申し込みはあるのに当日来ない人が多いなら、6段目です。

前日の確認の連絡を送るだけで、変わることがあります。

体験の申し込みまでの4つの数プロフィールを見る場所と曜日を確かめる行けそうリンクを押す案内のページを開く迷わない体験を申し込む迷いが消えて入力連絡あり体験に来る前日の連絡で安心

数字がいちばん大きく減っている段を、1つだけ直す

4つの数を並べたら、前の段から次の段へ進むときに、いちばん大きく減っている場所を探します。

直すのは、その1か所だけです。

いくつもの段を同時に直すと、どれが効いたのかが分からなくなります。

1か所直したら、また1か月数えて、次に大きく減っている段に移ります。

数えるもの どこで見るか 少なかったときに疑う段
プロフィールを見に来た人の数 写真共有アプリの事業者向けの機能 1段目 投稿で手を止めてもらえていない
プロフィールのリンクが押された数 同じく事業者向けの機能 2段目 場所と曜日が伝わっていない
体験の申し込みと問い合わせの数 予約の画面やメッセージの受信箱 3段目と4段目 案内が見つからないか、迷いが残っている
実際に体験に来た人の数 自分の手帳や出欠の記録 5段目と6段目 入口が多いか、当日までの連絡が無い

Q&Aサイトの回答者が、生徒さんが何でクラスを知ったのかを把握するよう勧めていたのは、この数を見るための第一歩でした。

体験に来た人に、何を見て来てくれたのかを一言聞くだけでも、どの段が働いているのかが見えてきます。

売れるサイトはみな謙虚という考え方

ここまでの話を、1つの考え方にまとめます。

私たちは、お客様に選ばれるページの共通点を「売れるサイトはみな謙虚」という言葉で呼んでいます。

主役は、初めて来る人の迷い

謙虚な案内は、先生の経歴や想いを語る前に、初めて来る人が何に迷っているのかから書き始めます。

ヨガでいえば、主役は先生の美しいポーズより、体が硬くて一歩を踏み出せずにいる人の不安です。

先生の経歴や資格は、その不安に答えたあとに、裏付けとして置けば十分です。

先生の想いは、迷いに答えたあとで届く

ヨガの先生の多くは、伝えたい想いを持っています。

その想いは大切ですが、案内の最初に置くと、初めての人には読み飛ばされます。

自分が行っていい場所なのかが分からないうちは、人は想いを受け取る余裕がありません。

迷いに1つずつ答えて、ここなら行けそうだと思ってもらえたとき、ようやく先生の言葉が届き始めます。

引き算すると、申し込みに必要なことが残る

効き目を言い切る言葉と、どこにでもある癒しの言葉を消すと、案内はずいぶん短くなります。

残るのは、いつ、どこで、何をするのか、初めての人はどう過ごせばいいのか、という具体的な話です。

この話を厚くしていくのが、謙虚な案内の作り方になります。

案内の中身 置く順番 理由
初めての人の迷いへの答え 最初 行っていい場所かどうかを先に知りたいから
当日の流れと持ち物 2番目 自分の予定と準備が想像できるから
申し込みの入口 3番目 迷いが解けたところで、すぐ動けるから
先生の経歴や資格 4番目 迷いが解けたあとの裏付けとして読まれるから
先生の想い 最後 安心したあとでないと受け取ってもらえないから

体験の案内を、1枚のページにまとめる

ここからは、具体的な作り方に入ります。

最初にやることは、体験の案内だけを書いた1枚のページを用意することです。

ホームページを持っていない先生は、無料で作れるページの仕組みを使っても構いません。

大切なのは、体験に必要な情報がすべて1か所にあり、いつ見ても同じ場所にあることです。

最初の画面に書くこと

ページを開いて最初に見える範囲には、次の2つだけを書きます。

1つは、誰のためのクラスなのかです。

「体が硬い方、ヨガが初めての方のためのクラスです」のように、初めての人が自分のことだと分かる言葉で書きます。

もう1つは、いつ、どこでやっているのかです。

曜日と時間、最寄りの駅や目印になる建物を、ひと目で読める形で置きます。

当日の流れを、時間で書く

次に、体験の当日に何が起きるのかを、時間の順番で書きます。

何分前に着けばいいのか、着いたら何をするのか、レッスンは何分で、どんなことをするのか。

最後に横になって休む時間があるなら、それも書いておきます。

終わったあとに着替える時間や、質問できる時間があることも添えます。

流れが最初から最後まで読めると、初めての人は自分がそこにいる様子を想像できます。

服装と持ち物を、迷わない粒度で書く

服装と持ち物は、具体的に書きます。

「動きやすい服装で」だけでは、何を着ればいいのか迷う人がいます。

「体を伸ばしても気にならない、普段の運動着で大丈夫です」のように、手持ちの服で足りることを伝えます。

マットを貸し出しているなら、そのことをはっきり書きます。

タオルや飲み物など、あると便利なものも添えておくと、準備の迷いが減ります。

体が硬い人への一言を置く

ヨガの案内でいちばん効くのは、体が硬い人への一言です。

先生がどんなふうに声をかけるのか、無理なポーズをしなくてよいことを、具体的に書きます。

「できる形で止めて、呼吸を続けていれば大丈夫です」のような、実際にレッスンで使っている言葉をそのまま書くと、教室の空気が伝わります。

申し込みの入口は1つに絞る

最後に、申し込みの入口を1つに絞ります。

予約の画面、メッセージ、電話、メールと入口が並んでいると、初めての人はどれを使えばいいのか迷います。

いちばん手間の少ない入口を1つ選び、ページの中で何度か同じ入口を示します。

電話のほうが安心する人が多い地域なら、電話を1つ目に置いても構いません。

ページに書くこと 書き方の例 答えている迷い
誰のためのクラスか 体が硬い方、初めての方のためのクラスです 自分が行っていいのか
いつ、どこで 毎週水曜の夜、駅から歩いてすぐの公民館 自分が行けるのか
当日の流れ 着いてから帰るまでを時間の順番で 何が起きるのか
服装と持ち物 普段の運動着で大丈夫、マットは貸し出しあり 何を準備すればいいのか
体が硬い人への一言 できる形で止めて、呼吸を続けていれば大丈夫 ついていけるのか
申し込みの入口 いちばん手間の少ない方法を1つ どこから申し込めばいいのか

投稿の役割を、案内のページへ送ることに絞る

案内のページができたら、写真共有アプリの役割を変えます。

投稿の役割は、案内のページへ人を送ることです。

プロフィールの1行目

プロフィールの1行目には、場所と、初めての人を受け付けていることを書きます。

リンクの先は、体験の案内のページにします。

リンクの先に、教室のすべての情報を並べたページや、いくつものリンクを並べたページを置くと、そこでまた人が迷います。

体験に来てほしいなら、リンクの先は体験の案内だけで十分です。

投稿の最後に1行を足す

毎回の投稿の最後に、体験の案内への1行を足します。

「初めての方の体験は、プロフィールのリンクからどうぞ」のような短い1行で構いません。

ポーズの写真の投稿でも、季節の言葉の投稿でも、同じ1行を添えます。

どの投稿から入ってきた人も、同じ場所にたどり着けるようにするためです。

固定の投稿で、迷いに答える

プロフィールの上に固定できる投稿があれば、そこに体験の案内の要点を置きます。

体が硬い人へのクラスの様子や、当日の流れを短くまとめた投稿です。

過去の投稿をさかのぼらなくても、プロフィールを開いた人がすぐ見られる位置に置いておきます。

置く場所 書くこと 送り先
プロフィールの1行目 場所と、初めての人を受け付けていること 体験の案内のページ
投稿の最後 体験の案内への短い1行 プロフィールのリンク
固定の投稿 初めての人のクラスの様子と当日の流れ 体験の案内のページ
紙のポスターやチラシ 曜日と場所と、案内のページへの入口 体験の案内のページ

紙のポスターやチラシにも、案内のページへの入口を載せておきます。

スマートフォンで読み取れる二次元コードを1つ置くだけで、紙を見た人が残りの迷いを解きに行けるようになります。

小さなスタジオと独立した先生では、直す順番が違う

最後に、立場によって直す順番が違うことをお伝えしておきます。

小さなスタジオの経営者の場合

スタジオを持っている場合は、場所の情報がすでにあり、地図にも載っていることが多いはずです。

スタジオで多いのは、クラスの数が多すぎて、初めての人がどれに行けばいいのか分からない状態です。

まずは、初めての人が行くクラスを1つか2つに絞り、案内のページの最初に置きます。

公民館や貸し会議室で教える先生の場合

決まった場所を持たずに教えている先生は、2段目の場所の情報が抜けやすくなります。

施設の名前だけでは、初めての人には場所が分かりません。

最寄りの駅、駐車場や駐輪場の有無、入口から部屋までの行き方を、写真を添えて書いておきます。

スタジオの担当と自分のクラスを掛け持ちする先生の場合

Q&Aサイトの相談者のように掛け持ちしている先生は、スタジオが用意しているものを、自分のクラスにも用意することから始めます。

スタジオには、体験の受付も、当日の流れの説明も、持ち物の案内もあります。

その中身を見本にして、自分のクラスの案内のページを作れば、何を書けばいいかで迷う時間が減ります。

ほかの習い事でも同じ考え方が使えます。

スタジオで体を動かす教室については、ピラティスの集客について書いた記事でも、自店のページを入会までの拠点にする考え方を扱っています。

あなたの立場 抜けやすい段 最初に直すこと
小さなスタジオの経営者 3段目 どのクラスに行けばいいか分からない 初めての人のクラスを1つか2つに絞る
公民館や貸し会議室で教える先生 2段目 場所が伝わっていない 最寄りの駅と部屋までの行き方を写真つきで書く
掛け持ちで自分のクラスも持つ先生 3段目から5段目 案内そのものが無い スタジオの案内を見本に1枚のページを作る
オンラインでも教える先生 4段目 つなぎ方や画面の映り方が分からない 参加の手順と、カメラを切ってよいかを書く

体験に来た人を、2回目につなぐ

段差を埋めて体験の申し込みが入り始めたら、次は体験に来た人を2回目につなぐ番です。

体験には来るのに入会しない、という悩みも、ヨガ教室ではよく聞きます。

帰り際に、次の1回を具体的に示す

体験が終わったあと、多くの先生は「またいつでも来てください」と声をかけます。

この言葉は温かいのですが、次にいつ来ればいいのかが決まりません。

決まらない予定は、日々の忙しさの中で後回しになります。

帰り際には、次に来やすいクラスを1つだけ、曜日と時間で示します。

「今日と同じ水曜の夜のクラスが、初めての方にはいちばん続けやすいです」のように、相手の予定に合わせて1つに絞ります。

その場で決めなくていいと伝える

体験のあとに入会を急がせると、勧誘が怖いという迷いが本当になってしまいます。

案内のページに書いたとおり、その場で決めなくていいことを、言葉でも伝えます。

決めるための材料として、通い方の種類と、次のクラスの日時を書いた紙を渡しておきます。

家に帰って、自分の予定と照らし合わせてから決められるほうが、続けてくれる人は増えます。

来てくれた理由を、一言だけ聞く

帰り際に、何を見て来てくれたのかを一言だけ聞いておきます。

投稿を見たのか、知り合いに聞いたのか、ポスターを見たのか。

この一言が、段差のどこが働いているのかを知る、いちばん確かな手がかりになります。

続けて通ってくれている生徒さんには、なぜ続けているのかを、ときどき聞いてみてください。

その答えは、次の案内のページに書く言葉そのものです。

体験のあとの場面 よくある声かけ 代わりにすること
帰り際 またいつでも来てください 次に来やすいクラスを曜日と時間で1つ示す
入会の案内 今日決めると条件が良いです その場で決めなくていいと伝え、紙を渡す
着替えのあと お疲れさまでした 何を見て来てくれたのかを一言聞く
次の日 何もしない 来てくれたお礼と、次のクラスの日時を送る
2回目のあと 何もしない 続けている人がよく話す感想を伝える

よくある質問

最後に、ヨガの集客についてよくいただく質問にお答えします。

Q1. 写真共有アプリの投稿は、毎日続けないといけませんか

毎日でなくても構いません。

体験の案内のページができていれば、投稿の役割は案内へ人を送ることになります。

週に数回でも、毎回の投稿に案内への1行が添えられていれば、申し込みにつながる道は保たれます。

投稿に使っていた時間の一部を、案内のページを整える時間に回してください。

Q2. ホームページを持っていなくても大丈夫ですか

大丈夫です。

無料で作れるページの仕組みを使って、体験の案内だけを書いた1枚のページを用意すれば足ります。

大切なのは見た目の立派さより、体験に必要な情報が1か所にまとまっていて、いつ見ても同じ場所にあることです。

Q3. 体験の参加費は、無料にしたほうがいいですか

無料にするかどうかより先に、体験の前の迷いに答えているかを確かめてください。

体が硬い、一人だと気まずい、勧誘が怖い、という迷いは、参加費を変えても消えません。

迷いに答えたうえで、それでも申し込みが少ないときに、条件を見直すほうが効き目を確かめやすくなります。

Q4. 効果を書かないと、ほかの教室に負けてしまいませんか

効き目を言い切る言葉は、法律に触れるおそれがあるうえ、初めての人には大げさに見えます。

レッスンでしていることと、生徒さんが許可をくれた感想をそのまま書くほうが、信じてもらえる案内になります。

言い切る言葉が並ぶ中で、言い切らない案内は、かえって目に留まります。

Q5. 地域の施設で教えていて、人数が少ないときはどうすればいいですか

まずは、来てくれている生徒さんに、何を見て来たのか、なぜ続けているのかを聞いてください。

そのうえで、施設の名前だけで場所を伝えていないかを確かめます。

最寄りの駅や入口からの行き方を写真つきで案内のページに書き、ポスターにもそのページへの入口を載せます。

人数の記録を1か月ずつ取り、どの段で人が止まっているかを見ながら、1か所ずつ直していきます。

まとめ

ヨガの集客で、投稿を頑張っても体験が増えないのは、先生の努力が足りないからではありません。

投稿を見た人が申し込むまでのあいだに、6つの段差があるからです。

多くの先生は、最初の1段である投稿の出来に力を注いでいます。

けれども、プロフィールに場所と曜日が無い、体験の案内が投稿の中に埋もれている、当日の流れや持ち物が分からない、という段差が残っていると、人はそこで降りていきます。

体験の案内を1枚のページにまとめ、投稿の役割をそのページへ送ることに絞る。

4つの数を1か月数えて、いちばん大きく減っている段を1つだけ直す。

体験に来た人には、次の1回を具体的に示し、何を見て来てくれたのかを聞く。

Q&Aサイトの相談者が向き合っていた赤字のクラスも、この順番で段差を埋めていけば、写真共有アプリの投稿がようやく申し込みにつながり始めます。

ヨガの集客で大切なのは、強く言うことより、初めての人の迷いを1つずつ消していくことです。

より詳しい考え方や、ほかの業種での例は、合同会社謙虚のトップページでもご紹介しています。

今日できる点検

最後に、今日のうちに確かめられることを表にまとめます。

点検すること 確かめ方 できていなかったら
プロフィールに場所と曜日があるか 初めて見る人のつもりでプロフィールを読む 1行目に最寄りの駅と体験できる曜日を書く
リンクの先が体験の案内か 自分でリンクを押してみる 体験の案内だけのページに付け替える
体験の案内に当日の流れがあるか 着いてから帰るまでを順に読めるか確かめる 時間の順番で流れを書き足す
服装と持ち物が分かるか 手持ちの服で行けるかが読み取れるか確かめる 普段の運動着で大丈夫か、マットを借りられるかを書く
効き目を言い切る言葉が無いか 案内と投稿で「痩せる」「治る」「改善」を探す していることと、許可を取った感想に置き換える
申し込みの入口が1つか 入口の数を数える いちばん手間の少ない入口を1つ選ぶ

いま公開しているプロフィールを、初めて見る人のつもりで開いてください。

体験に申し込むまでに、どこかで「ここから先が分からない」と感じた場所があれば、そこが最初に直す場所です。

次のクラスの日までに、その1か所だけ書き足してみてください。

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この記事を書いた人

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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