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  3. 占いの集客は怪しさを消すことから始まる 相談者が安心して予約できる占い師のサイトの作り方

占いの集客は怪しさを消すことから始まる 相談者が安心して予約できる占い師のサイトの作り方

2026 9/30
2026年9月27日2026年9月30日
中野輝規
占いの集客は怪しさを消すことから始まる 相談者が安心して予約できる占い師のサイトの作り方

占い師として独立した。鑑定の腕には自信がある。

電話占いやチャット占いのサイトにも登録し、SNSで毎日の運勢を発信している。それなのに、予約はほとんど入らない。

入っても一度きりで、リピートにつながらない。この記事は、そうした悩みを抱える占い師の方と、占いの館や鑑定サロンを運営していてウェブの集客を担当している方に向けて書いています。

集客の手法を並べるのは後にします。最初に、占いを受けようとしている人が、予約の直前に何をためらっているのかを整理します。

そのうえで、自分のホームページや紹介ページのどこから直せば、初めての相談者が安心して予約でき、2回目の相談にも戻ってきてくれるのかを順番に見ていきます。

読み終えたときに、自分のページで最初に直す場所が1つ決まっている。そこをこの記事のゴールにしています。

タロット、西洋占星術、四柱推命、手相、霊視。占術は違っても、相談者が予約の前にためらう理由はよく似ています。

この記事では占術の違いにはあまり触れず、どの占い師にも当てはまる部分を中心に書きます。

目次

Q&Aサイトに並ぶ、占い師と相談者の悩み

先日、Q&Aサイトでこのような切実な悩みを拝見しました。

投稿者は、チャット占いの占い師を始めたばかりの方でした。登録してしばらく経つのに、お客様がまったく来ない。

それどころか、自分の紹介ページすら見てもらえていないようだ。新しいサービスで利用者が少ないせいなのか、それとも占い師を始めたばかりの頃はこういうものなのか、という内容です。

回答者の1人は、こう答えていました。アカウントを作っただけでは、誰もその存在を知らない。

知ってもらうのが第一歩で、知ってもらっても、無名の新人より名のある人や実績のある人に頼みたいと思うのが普通だ。どうやって自分を選んでもらうかが第二歩になる、という助言です。

同じQ&Aサイトには、相談者の側からの投稿も並んでいました。ある方は、対面の鑑定を30分の予定で受けたのに、20分ほど経ったところで「私の鑑定は合っていない」と言われ、返金されて部屋を出されたそうです。

自分が聞きたかったことと、占い師が答えようとしたことが食い違い、納得がいかずに何度か聞き返したのが原因だったのかもしれない、と振り返っていました。

2つの投稿に共通していること

占い師の側の悩みと、相談者の側の悩み。立場は正反対ですが、根は同じところにあります。

相談者は、どの占い師が自分の悩みに合っているのかを、予約の前に判断できないという点です。

占い師の紹介ページに並んでいるのは、占術の名前、得意な相談のジャンル、鑑定歴の年数、そして「あなたの未来を照らします」といった言葉です。

相談者は、そこから自分に合う占い師を選ばなければなりません。ところが、自分の悩みをどう聞いてくれるのか、どこまで踏み込んだことを言われるのか、途中で合わないと感じたらどうなるのか。

予約の前に一番知りたいことは、たいてい書かれていません。

分からないまま予約した相談者は、鑑定の場で初めて食い違いに気づきます。先ほどの対面鑑定の投稿は、まさにその例です。

食い違いを経験した相談者は、次に占いを受けるとき、さらに慎重になります。最初の1回で嫌な思いをした人は、占いそのものから離れてしまうこともあります。

占い師の側から見れば、出会う前に失っている相談者がいるということです。

占い師が伝えていることと、相談者が知りたいこと

占い師の紹介ページでよく見かける内容と、相談者が予約の直前に知りたい内容を並べてみます。

占い師がよく載せている内容 相談者が知りたいこと ずれが生む結果
占術の名前と種類 自分の悩みをどう聞いてくれるのか 占術は分かるが、鑑定の雰囲気が分からない
得意な相談のジャンル 自分の悩みはそのジャンルに入るのか 当てはまるか分からず、予約を迷う
鑑定歴の年数 厳しいことを言われないか 経験は分かるが、不安は残る
「未来を照らします」などの言葉 後から何かを買わされないか きれいな言葉ほど警戒される
相談者の感想 合わなかったときにどうなるのか よい感想しかないと、かえって疑われる

左の列を載せるのは正しいことです。ただ、予約ボタンを押す直前のためらいには、右の列のほうがずっと近いところにあります。

とくに右の列の下の2つは、占いという分野ならではのためらいです。

相談者が抱えている「怪しさ」への警戒

占いを受けようとする人の多くは、悩みを抱えて心が弱っている状態にあります。恋愛、仕事、家族、将来。

誰にも相談できないことを、占い師に聞いてもらおうとしています。だからこそ、相談者は同時に、つけこまれることへの警戒も抱えています。

国が数えている、霊感商法の相談件数

消費者庁が2022年8月に公表した、霊感商法に関する消費生活相談の資料には、次の一文があります。

「いわゆる霊感商法等に関する消費生活相談は、例年、約1,200~1,500件程度で推移」

この資料によると、全国の消費生活センターに寄せられた、開運をうたう商法に関する相談は、2021年度で1,435件でした。

2012年度の3,267件からは減っていますが、毎年1,000件を超える相談が続いています。同じ資料には、霊感などを用いて不安をあおる勧誘による契約は、2018年の消費者契約法の改正によって、取り消しの対象になったことも書かれています。

ここで押さえておきたいのは、こうした相談の件数そのものより、そのニュースを見聞きした人の数のほうがずっと多いという点です。

占いに関心のある人の多くは、「占いの延長で高いものを買わされた」という話を、どこかで耳にしています。真面目に鑑定をしている占い師にとっては迷惑な話です。

けれども、相談者がその警戒を抱えたまま紹介ページを見ていることは、前提として受け止めておく必要があります。

警戒している人が、紹介ページで探しているもの

警戒を抱えた相談者は、紹介ページを読みながら、安心できる材料と、危ない兆候の両方を探しています。

相談者が探す材料 安心につながる書き方 警戒を強める書き方
料金の分かりやすさ 鑑定の料金と時間が総額で書いてある 「詳しくはお問い合わせください」
追加の勧誘の有無 物品や祈祷は勧めないと明記している 開運グッズの案内が同じページにある
鑑定の進め方 何から聞き、どう答えるかが書いてある 「すべてお見通しです」
合わないときの対応 途中で終える場合の扱いが書いてある 何も書いていない
専門外の相談 医療や法律は専門家を勧めると書いてある 「どんな悩みも解決します」

右の列の書き方は、腕に自信のある占い師ほど使いがちな言葉です。自信の表れとして書いた言葉が、警戒している相談者には危ない兆候に見えてしまいます。

なぜ腕のよい占い師ほど、予約が集まらないのか

鑑定の腕と予約の数は、必ずしも比例しません。腕がよいのに予約が集まらない占い師には、いくつか共通する事情があります。

どれも本人の努力とは別のところ、占いの仕事が置かれている仕組みから来ています。

鑑定の腕は、予約の前には見えない

占いの価値は、鑑定を受けてみて初めて分かります。料理なら写真で、美容室なら仕上がりの写真で、ある程度は予約の前に判断できます。

ところが、占いの鑑定は、受ける前に中身を見せることができません。

そうなると、相談者が予約の前に判断に使えるのは、鑑定の中身以外の情報だけです。紹介ページの文章、写真の雰囲気、口コミの数と点数、料金、ランキングの順位。

腕のよい占い師ほど、「受けてもらえば分かる」と考えて、こうした周辺の情報に手をかけません。そのあいだに、周辺の情報を整えた占い師のほうに予約が流れていきます。

占いのサービスの中では、新人は一覧に埋もれる

電話占いやチャット占いのサービスに登録すると、自分の紹介ページが一覧の中に並びます。相談者は、ランキングや口コミの数、待機中かどうかといった条件で占い師を選びます。

この仕組みの中では、すでに口コミを集めている占い師が上に表示され、さらに口コミを集めていきます。始めたばかりの占い師は、一覧の下のほうに置かれ、紹介ページを開いてもらう機会そのものがほとんどありません。

Q&Aサイトの投稿者が「紹介ページすら見てもらえていない」と書いていたのは、この仕組みの中では自然なことです。

一覧の中で上に行くには口コミが必要で、口コミを集めるには鑑定の機会が必要です。鑑定の機会を得るには一覧で上に行かなければならない。

始めたばかりの占い師は、この循環の外側から入っていかなければなりません。

立場 一覧での見え方 起きやすいこと
口コミの多い占い師 ランキングの上位に表示される 予約がさらに集まり、待ち時間が長くなる
始めたばかりの占い師 一覧の下に埋もれる 紹介ページが開かれない
待機時間の短い占い師 「今すぐ相談できる」で目立つ 夜間や早朝に待機を続けることになる
料金を下げた占い師 条件で絞り込まれやすい 単価が下がり、続けるのが苦しくなる
自分のページを持つ占い師 一覧の外からも見つけてもらえる 指名で予約する相談者が少しずつ増える

表の最後の行が、この記事で扱う方向です。サービスの一覧の中だけで戦うと、口コミの多い占い師との差は縮まりません。

一覧の外に、自分を選ぶ理由を置いておく場所が要ります。

自分のページがあっても、中身が一覧と同じ

自分のホームページやブログを持っている占い師も少なくありません。ただ、その中身を見てみると、サービスの紹介ページと同じ情報が並んでいることがよくあります。

占術の名前、得意な相談、鑑定歴、料金、予約の方法。どれも必要な情報ですが、サービスの一覧で見た情報と変わりません。

一覧で見かけて、もう少し知りたいと思って自分のページまで来てくれた相談者は、一覧では分からなかったことを探しています。この占い師は自分の悩みをどう聞いてくれるのか。

鑑定のあと、どんな気持ちで帰れるのか。自分のページでしか伝えられないことを書いていないと、せっかく来てくれた相談者は、一覧に戻って別の占い師を探し始めます。

相談者は、予約の前に何を読み比べているか

相談者は、一覧から気になる占い師を2人か3人選び、紹介ページを行ったり来たりしながら読み比べています。そのとき見ているのは、占術の違いより、文章の調子です。

この人は自分の話を最後まで聞いてくれそうか、強い言葉で決めつけてこないか、料金の説明に曖昧なところはないか。紹介ページの文章から、鑑定の場の空気を想像しています。

読み比べの最後に残るのは、「この人なら話せそう」と感じた占い師です。占術の種類や鑑定歴の年数は、その感覚を裏付ける材料として後から確かめられます。

紹介ページの最初の数行で「話せそう」と思ってもらえなければ、経歴の欄まで読み進めてもらえません。

占い師向けの集客の教えが、かえって警戒を招く

占い師の集客については、さまざまな教えが出回っています。その中には、ほかの業種では通用しても、占いの分野では逆効果になりやすいものが混じっています。

「強い言葉で惹きつけろ」という教え

集客の教えの中には、紹介ページやSNSでは強い言葉を使って相談者を惹きつけるように、というものがあります。「必ず復縁できます」「あなたの運命を変えます」「的中率が高いと評判」。

ほかの業種であれば、多少の強い言葉は許されるかもしれません。

占いの分野では、こうした強い言葉が、相談者の警戒を強めます。先ほど見たように、相談者は「つけこまれないか」を気にしながら紹介ページを読んでいます。

「必ず」「運命を変える」という言葉は、弱っている人を惹きつける言葉であると同時に、弱っている人を狙う勧誘の言葉にも見えます。

警戒心の強い相談者ほど、長く通ってくれる相談者になりやすいのに、その人たちを強い言葉で遠ざけてしまいます。

「限定」と「今だけ」で急がせる教え

もう1つよく見かけるのが、限定の枠や期間限定の割引で、相談者に急いで予約してもらう方法です。「今月の新規枠はあと3名」「今週だけ初回割引」。

急がせると予約の数は一時的に増えます。

ところが、占いの分野で急がせる言葉は、霊感商法の手口と重なって見えます。「今決めないと運気が下がる」という勧誘は、消費生活センターへの相談でよく出てくる言葉です。

真面目な占い師が使う「今だけ」でも、警戒している相談者には同じ響きに聞こえます。急がせて予約を取るほど、慎重な相談者は離れていきます。

よくある教え ほかの業種での効果 占いの分野で起きやすいこと
強い言葉で惹きつける 目を引いて読んでもらえる 勧誘の言葉に見えて警戒される
限定枠で急がせる 決断を後押しする 霊感商法の手口と重なって見える
的中の実績を強調する 信頼の材料になる 確かめようがなく、誇張に見える
高額な上位の鑑定を用意する 客単価が上がる 次々と勧められる不安を生む
毎日の運勢を大量に発信する 接触の回数が増える 誰でも言えることに見えて差がつかない

表の右の列は、占いという分野が抱えている事情から生まれています。ほかの業種の集客の教えを、そのまま持ち込むと、腕のよい占い師ほど損をします。

予約が来ないときに選びがちな3つの手

予約が集まらないとき、占い師がまず考えるのは、料金を下げること、登録するサービスを増やすこと、無料の鑑定で試してもらうことです。

どれもすぐに始められ、少しの間は手応えがあります。ただ、どれも長く続けると、占い師の側が消耗していきます。

料金を下げると、比べられる相手が変わる

料金を下げると、条件で絞り込んでいる相談者の目に留まりやすくなります。予約の数は増えますが、増えるのは主に料金を基準に占い師を選ぶ相談者です。

料金で選ぶ相談者は、次の相談のときも料金で選びます。もっと安い占い師が見つかれば、そちらへ移っていきます。

一方で、料金を下げた占い師は、同じ時間の鑑定で得られるものが減り、以前より多くの鑑定をこなさなければならなくなります。鑑定の数が増えるほど、1人ひとりの相談に向き合う余裕が減っていきます。

腕を磨く時間も削られます。

料金を下げることで比べられる相手は、腕のよい占い師から、料金の安い占い師へと変わります。一度その土俵に乗ると、料金を元に戻すのは簡単ではありません。

登録するサービスを増やすと、待機の時間が膨らむ

電話占いとチャット占いのサービスを掛け持ちする占い師もいます。登録先が増えれば、一覧に載る機会も増えます。

ただ、どのサービスでも、始めたばかりの占い師は一覧の下に置かれます。登録先を増やしても、埋もれる場所が増えるだけということになりがちです。

しかも、それぞれのサービスで待機の時間を確保し、紹介ページを整え、口コミに返事をしなければなりません。待機の時間が膨らみ、夜も眠れないまま画面の前で待ち続ける。

相談者が多い時間帯は夜の遅い時間に集まりやすく、昼に別の仕事を持っている占い師ほど、睡眠を削って待機することになります。

そうして疲れ切ってしまい、占いの仕事そのものを辞めてしまう人もいます。

無料の鑑定で試してもらうと、戻ってくる人が少ない

「初回無料」「5分無料」で鑑定を試してもらう方法もよく使われます。一度鑑定を受けてもらえば、腕のよさが伝わるはずだ、という考えです。

無料の鑑定に集まるのは、主に無料だから試してみようという相談者です。短い時間で悩みの核心にたどり着くのは難しく、相談者は「ちょっと聞いてもらった」という感想で帰っていきます。

有料の鑑定に進む人は一部にとどまり、無料の鑑定を回るのが目的の相談者もいます。占い師は無料の鑑定のたびに気持ちを使い、疲れだけが残ります。

たとえば、恋愛の相談で5分の無料鑑定を受けた相談者を思い浮かべてください。相手の気持ちを知りたいと切り出したところで、状況の説明だけで3分が過ぎます。

占い師がカードを広げて見えたことを伝え始めたころには、残りは1分ほどしかありません。相談者は「続きは有料で」という案内を聞きながら、この人に続きを頼むべきかを判断しなければなりません。

判断の材料は、ほんの1分のやりとりだけです。これでは、腕のよさを伝えるには時間が短すぎます。

選びがちな手 増えるもの 減るもの 残る課題
料金を下げる 条件で探す相談者 1回の鑑定で得られるもの 料金で選ぶ人は料金で離れる
登録先を増やす 一覧に載る場所 眠る時間と心の余裕 どこでも一覧の下に埋もれる
無料の鑑定 試しに来る相談者 有料に進む割合 腕のよさが短時間では伝わらない

3つの手に共通しているのは、相談者が予約の前に抱えているためらいに、どれも答えていないことです。料金を下げても、「後から何かを買わされないか」という不安は消えません。

登録先を増やしても、「自分の悩みをどう聞いてくれるのか」は伝わりません。無料で試してもらっても、「合わなかったらどうなるのか」は分からないままです。

自己紹介を長くしても、ためらいは消えない

紹介ページの文章を充実させようとして、自分の経歴を長く書く占い師もいます。占いを始めたきっかけ、学んだ占術、師事した先生、これまでに鑑定した人数、メディアへの出演歴。

熱意が伝わる文章です。

経歴を読んでも、自分に合うかは分からない

経歴を長く書くと、占い師としての真剣さは伝わります。けれども、相談者が知りたいのは、この占い師が自分の悩みにどう向き合ってくれるかです。

経歴をいくら読んでも、その答えは出てきません。

しかも、長い経歴は、読まれないまま飛ばされることが多いものです。スマートフォンで紹介ページを開いた相談者は、画面を指で送りながら、自分のためらいに答えてくれる部分を探しています。

答えが見つからないまま経歴の文章が続けば、途中で読むのをやめてしまいます。

相談者の感想を並べても、疑われることがある

経歴と一緒に、相談者の感想を並べる占い師もいます。「当たっていて驚きました」「心が軽くなりました」。

感想は信頼の材料になりますが、よい感想ばかりが並んでいると、警戒している相談者はかえって疑います。本当にこういう人がいたのだろうか、選んだ感想だけを載せているのではないか、と考えるからです。

載せ方 読んだ相談者の受け取り方 変えるとよいところ
「当たっていました」だけの感想 どの占い師も同じことを書いている 何が当たったかより、何が変わったかを書いてもらう
よい評価ばかりの感想 選んで載せているのでは 鑑定の前の不安と、その後の変化を書いてもらう
経歴の長い文章 読まずに飛ばす 悩みの聞き方の説明を先に置く
メディア出演の実績 すごそうだが、自分とは遠い 普段の鑑定の進め方を伝える

感想や経歴は、消さなくて構いません。置く場所と書き方を変えるだけで、相談者のためらいを減らす材料に変わります。

その具体的なやり方を、次の章で見ていきます。

売れるサイトはみな謙虚という考え方

ここまで見てきた問題には、共通する原因があります。紹介ページが、占い師の側から語られていることです。

占術の種類、経歴、的中の実績、得意なジャンル。どれも占い師が伝えたいことで、相談者が予約の前に確かめたいこととは順番が違います。

私たちは、この順番を入れ替えることを「売れるサイトはみな謙虚」と呼んでいます。主役の座を、占い師から相談者へ譲るということです。

占い師は、悩んでいる相談者の道案内をする立場に回ります。

主役を、悩んでいる相談者の側に置く

主役を入れ替えると、紹介ページの最初に置くものが変わります。これまで「あなたの未来を照らします」と書いていた場所に、「恋愛や仕事で、誰にも話せないことを抱えている方へ。

まず今の状況を伺い、占いで分かることと分からないことを分けてお伝えします」と書く。経歴や実績は消さずに、その下に置き直します。

相談者がページを開いて最初に知りたいのは、この占い師に自分の悩みを話してよいかどうかです。話してよいと思える材料を先に渡し、そのうえで経歴を見せれば、経歴は「この人なら任せられる」という安心の裏付けとして読まれます。

占い師は道案内に回る

道案内に回るというのは、相談者が迷わずに済むよう、占い師の側が先回りして道筋を示すことです。どんな悩みなら相談できるのか、鑑定はどう進むのか、鑑定のあとにどんな気持ちで帰れるのか。

こうした道筋を、予約の前に差し出します。

「私を選んでください」と訴えるより、「どの占い師に相談するにしても、ここを確かめてください」と伝えるほうが、警戒している相談者は耳を傾けてくれます。

確かめる項目を示した占い師が、その項目に一番誠実に答えているなら、選ばれるのは自然な流れです。売り込まなくても、確かめた結果として選ばれる。

それが謙虚なサイトの考え方です。

予約の前に答えておく5つのこと

では、具体的に何を紹介ページに書けばよいのか。相談者が予約の前にためらう理由をもとに、答えておきたい項目を5つに絞りました。

1. 鑑定の進め方

鑑定がどう進むのかを、順番に書きます。最初に今の状況と聞きたいことを伺う。

占術で見ていく。見えたことを伝え、相談者の考えを聞きながら一緒に整理する。

最後に、今日から何ができるかを確かめて終える。こうした流れが分かるだけで、初めての相談者は鑑定の場を思い浮かべられます。

占い師の鑑定の進め方聞きたいこと最初に確かめる合意して占術で見る見えたことを伝える伝えたら一緒に整理考えを聞きながら最後に今日できること確かめて終える

図のように、鑑定の各段階で占い師が何を約束するかを並べておくと、相談者は予約の前に安心できます。とくに最初の段階で「聞きたいことを確かめる」と約束しておくと、Q&Aサイトの投稿にあったような、聞きたいことと答えの食い違いを防げます。

2. 料金と、追加の勧めがないこと

鑑定の料金と時間を、総額で分かるように書きます。延長する場合の扱いも書いておきます。

そのうえで、「鑑定のあとに物品や祈祷をお勧めすることはありません」と一言添えます。

この一文は、真面目な占い師にとっては当たり前のことかもしれません。けれども、書いていなければ、警戒している相談者には伝わりません。

書いてあるだけで、予約をためらう理由が1つ消えます。

3. 相談できることと、できないこと

得意な相談のジャンルに加えて、占いでは扱わない相談も書いておきます。体の不調や心の病気については医療機関へ、お金の貸し借りや契約のもめごとについては法律の専門家や消費生活センターへの相談を勧める、といった内容です。

できないことをはっきり書く占い師のほうが、できることについても信頼されます。「どんな悩みも解決します」と書く占い師より、「ここまでは一緒に考えます」と線を引く占い師のほうが、相談者には誠実に見えます。

4. 合わないと感じたときの扱い

鑑定の途中で、相談者が合わないと感じたとき、あるいは占い師のほうが力になれないと判断したときに、どうするかを書いておきます。

途中で終える場合の料金の扱い、次に相談する先の案内。先ほどの対面鑑定の投稿でも、占い師は返金したうえで鑑定を終えていました。

その判断自体は誠実なものです。ただ、事前に書かれていなかったため、相談者には突然のことに感じられました。

事前に「聞きたいことと鑑定で見えることが大きくずれたときは、途中でお伝えし、料金はいただきません」と書かれていれば、同じ出来事でも、相談者は誠実な対応として受け取れたはずです。

5. 鑑定のあとに残るもの

鑑定を受けたあと、相談者の手元に何が残るのかを書きます。鑑定の要点をまとめたメッセージを送る、次の相談までに意識しておくことを伝える、といったことです。

形に残るものがあると、相談者は鑑定の価値を思い返しやすくなり、次の相談にも戻ってきやすくなります。

電話やチャットの鑑定では、とくにこの点が効きます。対面の鑑定なら、占い師の表情や声の調子が記憶に残りますが、電話やチャットでは、鑑定が終わった瞬間に手元から何もなくなります。

鑑定の要点を3行ほどにまとめたメッセージが届けば、相談者は数日後に読み返し、自分の気持ちを整理し直せます。紹介ページに「鑑定のあとに要点をお送りします」と書いておくだけで、予約の前の相談者にも、鑑定のあとの自分の姿が思い浮かぶようになります。

答えておく項目 置く場所 相談者の変化
鑑定の進め方 紹介ページの最初の画面 鑑定の場を思い浮かべられる
料金と追加の勧めがないこと 料金の説明のすぐ下 後から買わされる不安が消える
相談できることとできないこと 得意な相談の一覧の下 自分の悩みが当てはまるか分かる
合わないと感じたときの扱い よくある質問の中 途中でやめられる安心で予約できる
鑑定のあとに残るもの 予約ボタンのすぐ上 受けたあとの自分を思い浮かべられる

占いのサービスと自分のページをつなぐ

自分のページで予約の前のためらいに答えられるようになったら、電話占いやチャット占いのサービスの紹介ページとつなぎます。

サービスの紹介ページには、入口の役目を持たせる

サービスの紹介ページは、文字数や載せられる内容に制限があることが多いものです。すべてを書こうとせず、相談者が最初に知りたい鑑定の進め方と、得意な相談の範囲を短く書きます。

規約で許されている範囲で、自分のページやSNSの名前を載せておけば、もっと知りたい相談者がたどり着けるようになります。

外部への案内を禁止しているサービスもあるので、登録しているサービスの規約は必ず確かめてください。規約で案内ができない場合は、自分のページの内容をサービスの紹介ページにも反映させ、同じ言葉で説明するようにします。

自分のページには、選ぶ理由の役目を持たせる

自分のページは、サービスの一覧では伝えきれない、選ぶ理由を伝える場所です。鑑定の進め方を詳しく書き、相談できることとできないことを示し、鑑定を受けた相談者の変化を載せます。

場所 役目 載せるもの
サービスの紹介ページ 入口 鑑定の進め方の要点と得意な相談の範囲
自分のホームページ 選ぶ理由 5つの答えと、相談者の変化の声
SNS 人柄を伝える 普段の考え方と、鑑定で大切にしていること
鑑定後のメッセージ 次の相談へのつなぎ 鑑定の要点と、次に意識しておくこと

それぞれの場所に役目を分けると、どこから来た相談者も、迷わずに予約までたどり着けるようになります。

2回目の相談に戻ってきてもらうために

占いの集客というと、新しい相談者を増やすことに目が向きがちです。けれども、占い師の仕事を安定させるのは、同じ相談者が何度も戻ってきてくれることです。

新しい相談者を毎月一から集め直すのは、どんな占い師にとっても大変です。一覧の中で新しい相談者を待つ時間が長くなるほど、目の前の相談者に向き合う時間は減っていきます。

1人の相談者が季節ごとに1回戻ってきてくれるだけで、年に4回の鑑定になります。そうした相談者が少しずつ増えていけば、一覧の順位に振り回されずに済むようになります。

戻ってくる理由は、鑑定の最後につくられる

相談者が2回目の相談に戻ってくるかどうかは、1回目の鑑定の終わり方で大きく変わります。鑑定の最後に、今日話したことの要点と、次の相談までに意識しておくことを伝えておく。

そうすると、相談者は鑑定のあとも、占い師と一緒に考えているような気持ちで日々を過ごせます。状況が動いたとき、自然に「またあの人に聞いてみよう」と思い出してもらえます。

反対に、鑑定の最後に次の予約を強く勧めると、相談者は身構えます。とくに「近いうちにまた見ないと危ない」といった言い方は、霊感商法の手口と重なって聞こえます。

戻ってきてもらうには、次の予約を勧めるより、相談者が自分で戻りたくなる理由を渡すほうが確かです。

相談者の変化を、次の相談者に届ける

戻ってきてくれた相談者が、前回からの変化を話してくれることがあります。その変化は、ご本人の許可をもらったうえで、次の相談者に届ける材料になります。

載せるときは、「当たっていた」という感想より、「鑑定の前はこう悩んでいたが、鑑定のあとにこう動けた」という形の声を選びます。

相談者の声の書き方 読んだ人の受け取り方 ためらいへの効き目
よく当たりました 何が当たったのか分からない 小さい
優しい先生でした どの占い師も同じことを書いている 小さい
厳しいことを言われるか心配だったが、最初に聞きたいことを確かめてくれた 鑑定の進め方が見える 大きい
買わされるのが怖かったが、鑑定だけで終わった 追加の勧めがないと分かる 大きい
決められなかった転職を、鑑定のあと自分で決められた 鑑定のあとの自分が思い浮かぶ 大きい

声を載せるときは、名前を出すかどうかも含めて、必ずご本人の許可を取ってください。悩みの内容は個人的なものなので、特定されない書き方にする配慮も要ります。

よくある質問

Q. 始めたばかりで口コミがありません。何から書けばよいですか

口コミがなくても書けるのが、鑑定の進め方と、相談できることとできないことです。この2つは、経験の長さに関係なく、今日から書けます。

口コミが集まるまでの間は、鑑定の進め方を丁寧に書くことが、口コミの代わりに安心の材料になります。

Q. 料金を書くと、高いと思われて予約が減りませんか

料金を書かずにいると、警戒している相談者は、分からないことを理由に離れていきます。料金を書いたうえで、その料金で何が受けられるのか、追加の勧めがないことを書いておけば、料金だけで判断されることは減ります。

Q. できないことを書くと、相談の幅が狭く見えませんか

できないことを書いた占い師のほうが、できることについて信頼されやすくなります。医療や法律の相談を専門家へ案内すると書いておくことは、相談者を大切にしている証しとして受け取られます。

相談の幅より、相談の深さで選ばれるようになります。

Q. SNSでの発信は続けたほうがよいですか

続けられるなら続けてください。ただし、毎日の運勢を大量に投稿するより、鑑定で大切にしている考え方や、相談者とどう向き合っているかを伝える投稿のほうが、人柄が伝わります。

投稿の最後に、鑑定の進め方を書いたページへの案内を添えると、予約につながりやすくなります。

Q. 占いの館や鑑定サロンを運営している場合も、同じやり方で効きますか

効きます。複数の占い師が在籍している場合は、占い師ごとの紹介ページに鑑定の進め方を書き、館としての約束を共通のページにまとめます。

料金と追加の勧めがないこと、合わないときの扱い、専門外の相談の案内は、館として約束しておくと、どの占い師を選んでも安心だと伝わります。

今日できる点検

自分の紹介ページやホームページを開いて、次の項目を確かめてください。当てはまらない項目が見つかったら、そこが最初に直す場所です。

点検する項目 確かめ方 当てはまらないときに直すこと
鑑定の進め方が書いてあるか 最初の画面を見る 何から聞き、どう答えるかを順番に書く
料金が総額で分かるか 料金の説明を読む 時間と料金と延長の扱いをまとめる
追加の勧めがないと書いてあるか ページ全体を探す 物品や祈祷を勧めないと一文添える
相談できないことが書いてあるか 得意な相談の一覧を見る 医療や法律は専門家へ案内すると書く
合わないときの扱いが書いてあるか よくある質問を読む 途中で終える場合の扱いを書く
強い言葉や急がせる言葉がないか 「必ず」「今だけ」を探す 事実だけを書く言葉に置き換える

6つの項目のうち、1つでも直せば、相談者のためらいは1つ減ります。全部を一度に直す必要はありません。

相談者に一番よく聞かれることから、1つずつ書き足していってください。

まとめ

占いを受けようとする人は、悩みを抱えて心が弱っていると同時に、つけこまれることを警戒しています。消費者庁の資料では、霊感商法に関する相談は例年1,200件から1,500件ほど寄せられており、その話を見聞きした人はさらに多くいます。

予約が集まらない理由の多くは、腕の問題とは別のところにあります。相談者が予約の前に抱えている、このためらいに答えられていないことです。

料金を下げる、登録先を増やす、無料の鑑定で試してもらう、経歴を長く書く。どれも、ためらいに答えるという土台がないままでは、占い師の側が消耗していきます。

先に、鑑定の進め方、料金と追加の勧めがないこと、相談できることとできないこと、合わないときの扱い、鑑定のあとに残るものを、紹介ページに書いてください。

主役を占い師の側から、悩んでいる相談者の側へ移す。占い師は道案内に回り、相談者が確かめたいことに先に答える。

そうして選ばれた相談者は、鑑定のあとも自分で戻ってきてくれます。相談者に一番よく聞かれることを1つ選び、その答えを今日、自分のページに書き足すところから始めてみてください。

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合同会社謙虚 代表社員。20代から、売る言葉だけを仕事にしてきました。電話営業で受話器を握っていた時代から、数千社のWEB集客に関わったいままで。詳しいプロフィールはこちら

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